JPH081720Y2 - まな板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、まな板の形状に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、まな板上で切り刻んだ材料を
ざるやボール，トレーなどの容器に移すときは、材料を
手で寄せ集め、これを両手で把持して移したり、まな板
の下方に容器を置き、まな板の端から刻んだ材料を落と
して移したりしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】まな板の端から材料を
落として容器に移す場合、ざるやボールのような開口面
の形が丸形の容器や開口が小さい容器を使用するとき
は、材料を落とす前に、あらかじめ刻まれて散らばった
材料を容器の形に合った適当な大きさのまとまりとなる
ように寄せ集めねばならず面倒であった。

【０００４】本考案は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、切り刻んだ材料
の容器への移替えが容易に行い得るまな板を提供するこ
とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案のまな板は、少なくとも対角二隅に形状の異
なる切欠凹部を形成してなるまな板を特徴とするもので
ある。また、底面の全周縁にすべり止めを貼着してなる
ものとするのが好適である。

【０００６】

【作用】材料を切欠凹部から落下させるとき、材料は切
欠凹部の縁に沿って落下するので、材料はまな板の下方
に置かれた容器内に確実に落下し、収納される。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の一実施例を図面によって説明
する。まな板１の一つの隅１ａを円弧形状に切除して切
欠凹部２ａを形成すると共に、隅１ａの対角の隅１ｂを
隅丸直角形状に切除して切欠凹部２ｂを形成し、夫々の
切欠凹部形成位置でまな板１の上方空間と下方空間とを
連通する。また、まな板１の底面の全周縁にゴム製のす
べり止め３を貼着する。

【０００８】上述の如く構成して、まな板１上で切り刻
まれた材料を容器に移し替える場合、図２に示す如く、
ざる４をまな板１の下方に置き、刻んだ材料を切欠凹部
２ａから落下させる。切欠凹部２ａの縁は、ざる４の丸
形の開口面に略々対応した円弧形状に形成されているた
め、材料は、この縁から落下し、ざる４内に確実に落下
して収納される。従って、従来の如き、まな板１上で、
刻んだ材料を移し替える容器の形や大きさのまとまりに
寄せ集める作業は必要なくなり、手間をかけずに調理を
手早く、効率的に進めることができる。トレーなどの開
口面が丸形でない容器を使用するときは、同様に容器を
まな板１の下方に置き、隅丸直角形状に形成された切欠
凹部２ｂ側から、材料を落下させれば良い。

【０００９】また、まな板１の底面の全周縁にすべり止
め３が貼着されているので、まな板１を、その左右上下
の全方向に対して滑りにくくさせることができ、まな板
１使用時の安定性を高めることができる。

【００１０】尚、切欠凹部は隅１ａ，１ｂ以外の他の隅
１ｃ，１ｄにも形成しても良く、或いは少なくとも一隅
以上の何れかの隅に形成し、また、これら隅以外の周縁
部分に形成するようにしても良い。また、切欠凹部の形
状・大きさは、まな板全体の大きさや容器の形状及び大
きさを想定して適宜なものが採用され得る。また、すべ
り止め３は、まな板１の底面の適宜箇所に貼着すること
ができ、また、ゴム製以外の材質のものを採用し、或い
は、まな板１の底面を加工することによりすべり止めを
設けるようにしても良い。

【００１１】

【考案の効果】上述の如く、本考案のまな板によれば、
切り刻んだ材料の容器への移替えや切れ端等のごみ容器
への収納を容易に行うことができ、調理を手早く，効率
的に進めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のまな板の一実施例を示す図であり、
（Ａ）は平面図、（Ｂ）は底面図である。

【図２】本考案のまな板の一実施例の使用状態を示す平
面図である。

【符号の説明】

１ まな板 ２ａ，２ｂ 切欠凹部 ３ すべり止め ４ ざる

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも対角二隅に形状の異なる切欠
   凹部を形成してなるまな板。
2. 【請求項２】 少なくとも対角二隅に形状の異なる切欠
   凹部を形成すると共に、底面の全周縁にすべり止めを貼
   着してなるまな板。