JPH0817200A - 不揮発性半導体記憶装置及びそのテスト方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びそのテスト方法

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JPH0817200A
JPH0817200A JP14472494A JP14472494A JPH0817200A JP H0817200 A JPH0817200 A JP H0817200A JP 14472494 A JP14472494 A JP 14472494A JP 14472494 A JP14472494 A JP 14472494A JP H0817200 A JPH0817200 A JP H0817200A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消去動作不良のメモリセルを冗長メモリセル
に置換できる不揮発性半導体記憶装置を得る。 【構成】 冗長メモリセルを有した不揮発性半導体記憶
装置1にメモリセルアレイの複数のメモリセルを一括し
て消去動作する。選択手段6、8、21に順次アドレス
発生手段20からアドレス信号を与え、一括消去された
複数のメモリセルのうちの所定数のメモリセルを順次選
択し、選択された所定数のメモリセルから読み出しデー
タを得る。消去メモリセル計数手段22が選択された所
定数のメモリセルから得られた読み出しデータのうち所
定割合以上のメモリセルの消去動作が完了しているとボ
ロー信号を出力して消去動作テスト制御手段が消去動作
完了とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気的に一括消去可
能な不揮発性半導体記憶装置及びそのテスト方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種電気的に一括消去可能な不揮発性
半導体記憶装置は、記憶容量の大容量化が進むにつれ、
歩留まりを上げるために、ノーマルなメモリセルの他に
冗長メモリセルを設けておき、ノーマルなメモリセルに
不良があれば冗長メモリセルと置き換えて良品としてい
るものである。一般に、冗長メモリセルへの置き換え
は、ウェハ製造工程まで完了した不揮発性半導体記憶装
置に対して、消去状態テストを行い、消去状態でないノ
ーマルなメモリセルを検出し、この検出されたノーマル
なメモリセルを不良メモリセルとして冗長メモリセルと
置き換えているものである。
【0003】つまり、ウェハ製造工程まで完了した不揮
発性半導体記憶装置のメモリセルは、正常であれば、そ
のしきい値電圧が所定の値に分布しているので、その所
定の値より高い電圧をメモリセルのコントロールゲート
電極に与え、メモリセルに電流が流れることを検出する
ことによって良と判定(消去状態テスト)しているもの
である。メモリセルに電流が流れなければ、不良と判定
し、この不良と判定されたメモリセルを冗長メモリセル
に置き換えるものである。この冗長メモリセルへの置き
換えは、一般にレーザーリペア加工装置によって行われ
ているものである。なお、不良と判定されたメモリセル
が冗長メモリセルで置き換え可能以上に存在すれば、こ
の不揮発性半導体記憶装置は不良品とされるものであ
る。
【0004】そして、消去状態テストが終了し、不良メ
モリセルの冗長メモリセルへの置き換えが終了した不揮
発性半導体記憶装置は、レーザーリペア加工装置による
冗長メモリセルへの置き換え、つまり、デコーダ等に設
けられたヒューズを切断することによる置き換えがすべ
て確実に行われているか否かのチェック、さらには、例
えば、製品スペックに対してある程度のタイミングマー
ジン、電圧マージン、温度マージン等が確保されている
か否かをチェックされるために、メモリセルの消去が行
なわれ、消去のできないメモリセルがあるかないかをチ
ェック(以下、消去動作テストと称する。)される。1
つでも消去のできないメモリセルがあれば、不良品とさ
れているものである。
【0005】この消去動作テストについて、図22及び
図23を用いてさらに詳述する。図22は不揮発性半導
体記憶装置における消去動作に関係する要部ブロック図
であり、図22において、1は例えば1Mフラッシュメ
モリである不揮発性半導体記憶装置、2は複数行、複数
列、この例では1024行、1024列のマトリクス状
に配置された複数のメモリセルを有したメモリセルアレ
イで、各メモリセルはソース電極、ドレイン電極、フロ
ーティングゲート電極及びコントロールゲート電極とを
有し、消去時にソース電極に正の電圧が印加され、ドレ
イン電極がフローティング状態、コントロールゲート電
極が接地状態にされてフローティングゲート電極に蓄積
された電子をトンネル現象によってソース電極に引き抜
かれ、書き込み時にソース電極が接地状態にされ、ドレ
イン電極に正の電圧、コントロールゲート電極に正の電
圧が印加されてドレイン領域のPN接合近傍に発生した
ホットエレクトロンがフローティングゲート電極に注入
され、読み出し時にソース電極が接地状態にされ、コン
トロールゲート電極に正の電圧が印加されてドレイン電
極からソース電極へ電流が流れるか否かによって記憶状
態が読み出されるものであり、各行に配置された複数の
メモリセルのコントロールゲート電極が対応した行のワ
ード線に接続され、各列に配置された複数のメモリセル
のドレイン電極が対応した列のビット線に接続され、す
べてのメモリセルのソース電極がソース線に接続されて
いるものである。
【0006】3は複数行、複数列、この例では1024
行、32列のマトリクス状に配置された複数の冗長メモ
リセルを有したカラム冗長メモリセルアレイで、各冗長
メモリセルは上記メモリセルアレイ2のメモリセルと同
一構成をしており、各行に配置された複数の冗長メモリ
セルのコントロールゲート電極は対応した行に配置され
た上記ワード線に接続され、各列に配置された複数の冗
長メモリセルは対応した列に配置された冗長用ビット線
に接続され、すべての冗長メモリセルのソース電極は上
記ソース線に接続されているものである。
【0007】4は複数行、複数列、この例では16行、
1024列のマトリクス状に配置された複数の冗長メモ
リセルを有したロウ冗長メモリセルアレイで、各冗長メ
モリセルは上記メモリセルアレイ2のメモリセルと同一
構成をしており、各行に配置された複数の冗長メモリセ
ルのコントロールゲート電極は対応した行に配置された
冗長用ワード線に接続され、各列に配置された複数の冗
長メモリセルは対応した列に配置された上記ビット線に
接続され、すべての冗長メモリセルのソース電極は上記
ソース線に接続されているものである。
【0008】5は複数行、複数列、この例では16行、
32列のマトリクス状に配置された複数の冗長メモリセ
ルを有したカラム・ロウ冗長メモリセルアレイで、各冗
長メモリセルは上記メモリセルアレイ2のメモリセルと
同一構成をしており、各行に配置された複数の冗長メモ
リセルのコントロールゲート電極は対応した行に配置さ
れた上記冗長用ワード線に接続され、各列に配置された
複数の冗長メモリセルは対応した列に配置された上記冗
長用ビット線に接続され、すべての冗長メモリセルのソ
ース電極は上記ソース線に接続されているものである。
【0009】6はロウアドレス信号を受けて上記メモリ
セルアレイ2の複数のワード線から一本のワード線を選
択するためのロウデコーダを有した行選択手段で、この
例では10ビットのロウアドレス信号を受け、ロウアド
レス信号が置換された行を示していないときに活性状態
とされて1024本のワード線のうちの一本のワード線
を選択し、ロウアドレス信号が置換された行を示してい
ると非活性状態とされるものであり、各ワード線に対し
てデコーダ部及びワード線駆動部を有しているものであ
る。
【0010】7はロウアドレス信号を受けて上記ロウ冗
長メモリセルアレイの複数の冗長用ワード線から一本の
冗長用ワード線を選択するための冗長用ロウデコーダか
らなる冗長用行選択手段で、この例では10ビットのロ
ウアドレス信号を受け、ロウアドレス信号が置換された
行を示していると活性状態とされて16本の冗長用ワー
ド線のうちの一本の冗長用ワード線を選択し、ロウアド
レス信号が置換された行を示していないときに非活性状
態とされるものであり、各冗長用ワード線に対してデコ
ーダ部及び冗長用ワード線駆動部を有しているものであ
る。
【0011】8はカラムアドレス信号を受けて上記メモ
リセルアレイ2の複数の列から8列のメモリセルを選択
するための列選択手段で、この例では1024本のビッ
ト線に対応して設けられ、8つのグループに分割されて
グループ毎に対応したI/O線9に接続されるトランス
ファゲート手段と、7ビットのカラムアドレス信号を受
け、カラムアドレス信号が置換された列を示していない
ときに活性状態とされて1024列から8列を選択する
ための選択信号を上記トランスファゲート手段に出力、
つまり、8本のI/O線に対してそれぞれ1本のビット
線がトランスファゲート手段を介して接続されるように
し、カラムアドレス信号が置換された列を示していると
非活性状態とされ、各ビット線に対してデコーダ部を有
しているカラムデコーダとを備えているものである。
【0012】10はカラムアドレス信号を受けて上記ロ
ウ冗長メモリセルアレイの複数の列からカラムアドレス
信号が示す列の冗長用メモリセルを選択するための冗長
用列選択手段で、この例では32本の冗長用ビット線に
対応して設けられ、置換されたビット線が接続されるI
/O線9に接続されるトランスファゲートと、7ビット
のカラムアドレス信号を受け、カラムアドレス信号が置
換された列を示していると活性状態とされてカラムアド
レス信号が示す列を選択するための選択信号を上記トラ
ンスファゲート手段に出力、つまり、カラムアドレス信
号が示す列の冗長用ビット線を対応したI/O線にトラ
ンスファゲート手段を介して接続されるようにし、カラ
ムアドレス信号が置換された列を示していないときに非
活性状態とされ、各冗長用ビット線に対してデコーダ部
を有している冗長用カラムデコーダとを備えたものであ
る。
【0013】11は書き込み/読み出し手段で、この例
では、上記8本のI/O線に対応して設けられ、それぞ
れが、読み出し時に対応したI/O線に定電流を流すた
めの定電流源と、対応したI/O線に現れた電位を検
知、増幅して対応したデータ入出力線12に読み出しデ
ータを出力するためのセンスアンプとを有し、書き込み
時に対応したデータ入出力線12の書き込みデータに基
づいて対応したI/O線に正の電圧を与える書き込み回
路とを有しているものである。
【0014】13は上記8本のデータ入出力線12に現
れた上記書き込み/読み出し手段11のセンスアンプに
て増幅された読み出しデータを受け、すべての読み出し
データが消去を示すデータ、この例では“L”レベルの
データを受けるとイレーズパス(ERASE PASS)信号を出
力する8入力ANDゲートからなる検知手段、14はア
ドレス信号と消去動作時用内部アドレス信号とセレクト
(SEL )信号を受け、セレクト信号に基づいて、アドレ
ス信号と消去動作時用内部アドレス信号のうちの一方の
アドレス信号を上記行選択手段6及び列選択手段8に出
力するセレクタからなるアドレス選択手段である。
【0015】15はアップ(UP)信号及びリセット(RES
ET) 信号を受け、リセット信号によりリセットされ、ア
ップ信号を受けることによって次のアドレスとなる消去
動作時用内部アドレス信号を上記アドレス選択手段14
に出力するとともに、キャリー(CARRY )信号を出力す
る消去動作時用内部アドレス信号発生手段である。16
は上記メモリセルの消去動作時(消去及び消去ベリファ
イ)、書き込み動作時、読み出し動作時に、上記メモリ
セルのコントロールゲート電極及びソース電極それぞれ
に所定の電圧を与えるためのボルテージドライバからな
る電圧発生手段である。
【0016】17はスタート(START )信号、上記検知
手段13からのイレーズパス信号及び上記消去動作時用
内部アドレス信号発生手段15からのキャリー信号を受
け、上記アドレス選択手段14へのセレクト信号、上記
消去動作時用内部アドレス信号発生手段15へのアップ
信号及びリセット信号、上記電圧発生手段16への電圧
供給要求信号、エラー(ERROR )信号及びコンプリート
信号(COMPLETE)信号を出力するオートイレーズシーケ
ンス制御ロジック部である消去動作テスト制御手段を兼
ねた消去動作制御手段で、図23に示すフローチャート
に基づいて動作するものである。
【0017】18はチップイネーブル(/CE)信号、
アウトプットイネーブル(/OE)信号及びライトイネ
ーブル(/WE)信号を受け、データ入出力端子に接続
されるデータ線19及びデータ入出力線12に接続さ
れ、不揮発性半導体記憶装置における種々の制御を行う
とともに、データの入出力を制御するコマンド・ステー
タス・I/O制御ロジック部である制御手段で、消去動
作においては、上記消去動作手段17へスタート(STAR
T )信号を出力し、上記消去動作手段17からのエラー
信号及びコンプリート信号を受け取るものである。
【0018】次に、このように構成された不揮発性半導
体記憶装置の動作について、主として図23に示したフ
ローチャートに基づいて消去動作テストのテスト方法を
説明する。まず、制御手段18が消去動作の指令を受け
ると、スタート信号を消去動作制御手段17に与える。
消去動作制御手段17はスタート信号を受けると、図2
3に示したフローチャートに基づき消去動作に入る。す
なわち、ステップS1にて消去動作を開始すると、ステ
ップS2に示すように、内蔵する消去回数カウンタのカ
ウンタ値Xを0にするとともに、消去動作時用内部アド
レス信号発生手段15にリセット信号を出力して消去ベ
リファイアドレスA(消去動作時用内部アドレス信号)
を0にする。同時に、アドレス選択手段14にセレクト
信号を出力して選択手段14が消去動作時用内部アドレ
ス信号発生手段15からの消去動作時用内部アドレス信
号を行及び列選択手段6及び8に与えるようにする。
【0019】次に、ステップS3にて、不良メモリセル
が存在する行または列に位置するメモリセルを除いたメ
モリセルアレイのメモリセルとロウ冗長メモリセルアレ
イの置換された行に位置する冗長メモリセル及びカラム
冗長メモリセルアレイの置換された列に位置する冗長メ
モリセルに対して、所定時間、一括消去動作を行わせ
る。つまり、電圧発生手段16へ消去動作の電圧供給要
求信号を出力し、電圧発生手段16がメモリセル及び冗
長メモリセルに対して所定時間、ソース電極に正の電位
を、コントロールゲート電極に接地電位を与え、メモリ
セル及び冗長メモリセルのフローティングゲート電極に
蓄積されている電子をソース電極に引き抜かせる。この
時、ドレイン電極をフローティング状態にされている。
【0020】この一括消去動作が終了すると、ステップ
S4に進み、消去ベリファイアドレスAにてイレーズベ
リファイを行う。つまり、消去動作時用内部アドレス信
号発生手段15からの消去ベリファイアドレスAを受け
た行選択手段6(又は冗長用行選択手段7)にてメモリ
セルアレイ2の特定の行のワード線(又はロウ冗長メモ
リセルアレイ4の特定の行の冗長用ワード線)が選択さ
れるとともに、列選択手段8(又は冗長列選択手段1
0)にてメモリセル2の特定の列のビット線(又はカラ
ム冗長メモリセルアレイ3の特定の列の冗長用ビット
線)選択され、消去ベリファイアドレスAに位置するメ
モリセルの内容が、この例においては8本のI/O線9
に読み出されることになる。この時、電圧発生手段16
はイレーズベリファイの電圧供給要求信号を受け、選択
されたワード線(又は冗長用ワード線)に対して通常読
み出し時の正の電圧より低い正の電圧を与え、ソース電
極に接地電位を与えているものである。
【0021】このようにして読み出されたI/O線9上
の情報は書き込み/読み出し手段11で検知、増幅され
て入出力データ線12に伝達されて検知手段13に入力
される。この検知手段13では、8本の入出力データ線
12に現れた情報がすべて“L”レベル、つまり、消去
ベリファイアドレスAにて選択されたメモリセルがすべ
て消去状態にされたものであれば、イレーズパス信号を
出力、つまり“H”レベルの信号として出力し、ひとつ
でも“H”レベルのデータがあれば、つまり消去ベリフ
ァイアドレスAにて選択されたメモリセルのなかに消去
状態にされていないメモリセルがあれば、イレーズパス
信号を出力しない、つまり“L”レベルの状態のままの
出力としている。
【0022】ステップS5では、検知手段13からイレ
ーズパス信号が出力されているか否かを判定し、イレー
ズパス信号が出力されていない場合は、ステップS6に
進む。ステップS6にて、消去回数カウンタのカウンタ
値Xに1を足してステップS7に進んで、消去回数カウ
ンタのカウンタ値Xと最大印加消去パルス数XMAX とを
比較して消去回数カウンタのカウンタ値Xが最大印加消
去パルス数XMAX より少なければステップS3に戻り、
所定時間一括消去動作が行われ、ステップS4→S5と
繰り返される。
【0023】なお、最大印加消去パルス数XMAX は、消
去スピードの最も早いと思われるメモリセルを基準に、
このメモリセルがオーバーイレーズ状態、つまり、しき
い値電圧が0V以下になってディプレッション型のトラ
ンジスタになる前のトータル印加時間に基づいて決定さ
れるものである。メモリセルがオーバーイレーズ状態に
なると、メモリセルにデータを書き込む場合にソース電
極とドレイン電極との間が短絡状態になるため、メモリ
セルに対してホットエレクトロンを発生させるだけの電
流を流すことができず、また、メモリセルの内容を読み
出す場合でもソース電極とドレイン電極との間が短絡状
態になるためこのメモリセルが接続されるビット線は常
に接地電位へと貫通電流が流れ、メモリセルの記憶情報
が読み出せなくなるものである。つまり、オーバーイレ
ーズ状態のメモリセルが存在すると、もはや読み出しも
書き込みもできない不良品となってしまうため、オーバ
ーイレーズのメモリセルがないように、最大印加消去パ
ルス数XMAX が決定されているものである。
【0024】ステップS7にて消去回数カウンタのカウ
ンタ値Xが最大印加消去パルス数XMAX 以上であると判
定すると、消去動作が不能であるメモリセルが存在する
と判断し、ステップS8に進み、消去動作を終了する。
つまり、エラー信号を制御手段18に出力し、制御手段
18が不揮発性半導体記憶装置1の外部にエラー信号を
出力することになる。このエラー信号が出力されると、
この不揮発性半導体記憶装置1は不良品として扱われる
ことになる。
【0025】一方、ステップS5にて、検知手段13か
らイレーズパス信号が出力されており、イレーズパスと
判定されるとステップS9に進む。ステップS9では、
消去ベリファイアドレスAに1を足してステップS10
に進む。つまり、アップ信号を消去動作時用内部アドレ
ス信号発生手段15に与え、その消去動作時用内部アド
レス信号を次の消去動作時用内部アドレス信号として出
力させる。また、ステップS10では消去動作時用内部
アドレス信号発生手段15からの消去ベリファイアドレ
スAが最終アドレスAMAX であるか否かが判定される。
つまり、消去動作時用内部アドレス信号発生手段15か
らのキャリー信号を受けて最終アドレスAMAX であるか
否かを判定しているものである。
【0026】ステップS10にて、消去動作時用内部ア
ドレス信号発生手段15からの消去ベリファイアドレス
Aが最終アドレスAMAX でないと判定されると、ステッ
プS4に戻り、消去動作時用内部アドレス信号発生手段
15からの消去ベリファイアドレスAによって選択され
るメモリセルのイレーズベリファイを行い、ステップS
5と繰り返される。この一連の動作が最終アドレスまで
繰り返され、ステップS10にて消去動作時用内部アド
レス信号発生手段15からの消去ベリファイアドレスA
が最終アドレスAMAX で判定されるとステップS11に
進み、置換されたメモリセルを除くすべてのメモリセル
及び置換されたすべての冗長用メモリセルが消去状態に
されたとして消去動作を終了する。つまり、コンプリー
ト信号を制御手段18に出力し、制御手段18が不揮発
性半導体記憶装置1の外部にコンプリート信号を出力す
ることになる。このコンプリート信号が出力されると、
この不揮発性半導体記憶装置1は置換されたメモリセル
を除くすべてのメモリセル及び置換されたすべての冗長
用メモリセルが消去状態にされ、良品として扱われるこ
とになる。
【0027】上記のように構成された不揮発性半導体記
憶装置においては、すべてのメモリセルの消去スピード
が同じでないことから、消去動作テスト制御手段17の
基、上記のように、短い一定時間にてメモリセルの一括
消去を行い、消去ベリファイアドレスに対応するメモリ
セルについてイレーズベリファイを行い、イレーズベリ
ファイにて消去されていないと判定されると、一括消去
及びイレーズベリファイを最大印加消去パルス数XMAX
内で消去状態になるまで繰り返えされ、消去状態になる
と次の消去ベリファイアドレスにて同様の動作が行わ
れ、最終アドレスAMAX までイレーズパスであれば良品
とされ、最大印加消去パルス数XMAX まで一括消去され
ても消去状態にならないメモリセルが存在すれば、その
時点で不良品とされる消去動作テストを行っているもの
である。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記のよう
に構成された不揮発性半導体記憶装置にあっては、メモ
リセルアレイ2における不良メモリセルを冗長メモリセ
ルに置換した後、消去動作テストを行い、ひとつでも消
去動作が不良なメモリセルが存在すると、カラム冗長メ
モリセルアレイ3またはロウ冗長メモリセルアレイ4に
まだ置換されていない冗長メモリセルが存在していよう
とも、不良品として破棄されていた。また、消去動作が
不良なメモリセルを冗長メモリセルにて置き換えようと
する考え方もなかった。
【0029】この発明は、上記した点に鑑みてなされた
ものであり、消去動作が不良なメモリセルを冗長メモリ
セルで置換でき、歩留まりの向上が図れる不揮発性半導
体記憶装置及びそのテスト方法を得ることを目的とする
ものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の発
明は、冗長メモリセルを有した不揮発性半導体記憶装置
において、消去動作テスト時に上記アドレス信号を出力
するためのアドレス信号発生手段と、消去動作テスト時
に、1消去ブロックの複数のメモリセルを一括して消去
動作を行わせ、この一括消去動作後に、アドレス信号発
生手段から1消去ブロックの複数のメモリセルのうちの
所定数のメモリセルを順次選択させるアドレス信号を出
力させ、順次選択された所定数のメモリセルからの読み
出しデータを受け、所定数のメモリセルのうち所定割合
以上のメモリセルの消去動作が完了していると消去動作
完了とし、所定割合未満であると消去動作未完了とする
テスト用制御手段を設けたものである。
【0031】この発明の請求項2の発明は、請求項1の
発明のテスト用制御手段を、アドレス信号発生手段によ
って順次選択され所定数に所定割合を乗算した値を初期
値とし、選択された所定数のメモリセルからの読み出し
データが消去状態を示しているとカウントダウンされ、
0にカウントダウンされると消去動作完了を意味する信
号を出力する消去メモリセル計数手段を有しているもの
としたものである。
【0032】この発明の請求項3の発明は、請求項1又
は2の発明の選択手段を、1行に配置された複数のメモ
リセルを選択する行選択手段と、所定数の列に配置され
た複数のメモリセルを選択するための列選択手段と、行
選択手段と列選択手段にて選択された所定数のメモリセ
ルからの読み出しデータのうちから1つの読み出しデー
タを選択するデータ選択手段とを有しているものとした
ものである。
【0033】この発明の請求項4の発明は、請求項3の
発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段から
のアップ信号に基づいてカウントアップされて複数ビッ
トの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、
このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス
信号を行選択手段に与えるための行用内部アドレス信号
として出力する行用内部アドレス信号供給手段と、アド
レスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号のう
ちの一部を列選択手段に与え、残りをデータ選択手段に
与えるための列用内部アドレス信号として出力する列用
内部アドレス信号供給手段とを有しているものとしたも
のである。
【0034】この発明の請求項5の発明は、請求項3の
発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段から
のアップ信号に基づいてカウントアップされて複数ビッ
トの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、
このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス
信号の中間ビットを下位ビットと中間ビットとの両者に
使用した行選択手段に与えるための行用内部アドレス信
号として出力する行用内部アドレス信号供給手段と、ア
ドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号の
うちの一部を列選択手段に与え、残りをデータ選択手段
に与えるための列用内部アドレス信号として出力する列
用内部アドレス信号供給手段とを有しているものとした
ものである。
【0035】この発明の請求項6の発明は、請求項3の
発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段から
のアップ信号に基づいてカウントアップされて複数ビッ
トの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、
このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス
信号の上位ビットを除いた内部アドレス信号を行選択手
段に与えるための行用内部アドレス信号として出力する
行用内部アドレス信号供給手段と、アドレスカウンタか
らの複数ビットの内部アドレス信号のうちの一部を列選
択手段に与え、残りをデータ選択手段に与えるための列
用内部アドレス信号として出力する列用内部アドレス信
号供給手段とを有しているものとしたものである。
【0036】この発明の請求項7の発明は、請求項3の
発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段から
のアップ信号に基づいてカウントアップされて第1の内
部アドレス信号を出力する下位ビットアドレスカウンタ
と、テスト用制御手段からのアップ信号及び下位ビット
アドレスカウンタからのキャリー信号に基づいてカウン
トアップされて第2の内部アドレス信号を出力する上位
ビットアドレスカウンタとを有し、上記第1及び第2の
内部アドレス信号の一方の内部アドレス信号を行選択手
段に与える行用内部アドレス信号として出力し、上記第
1及び第2の内部アドレス信号の他方の内部アドレス信
号を列選択手段及びデータ選択手段に与える列用内部ア
ドレス信号として出力するものとしたものである。
【0037】この発明の請求項8の発明は、請求項4な
いし請求項7のいずれかに記載の発明のアドレス信号発
生手段を、行用内部アドレス信号をカウンタからの内部
アドレス信号に対してアドレス順番を変えて出力するも
のとしたものである。
【0038】この発明の請求項9の発明は、請求項4な
いし請求項7のいずれかに記載の発明のアドレス信号発
生手段を、列用内部アドレス信号をカウンタからの内部
アドレス信号に対してアドレス順番を変えて出力するも
のとしたものである。
【0039】この発明の請求項10の発明は、請求項1
の発明の選択手段を、1行に配置された複数のメモリセ
ルを選択する行選択手段と、所定数の列に配置された複
数のメモリセルを選択するための列選択手段とを有した
ものとし、テスト用制御手段を、行選択手段及び列選択
手段にて選択された所定数のメモリセルからの読み出し
データを一旦保持し、クロック信号にて一旦保持された
所定数の読み出しデータを読み出すデータ保持手段と、
アドレス信号発生手段によって順次選択された所定数に
所定割合を乗算した値を初期値とし、データ保持手段を
介して読み出された上記選択された所定数のメモリセル
からの読み出しデータが消去状態を示しているとカウン
トダウンされ、0にカウントダウンされると消去動作完
了を意味する信号を出力する消去メモリセル計数手段を
有しているものとしたものである。
【0040】この発明の請求項11の発明は、請求項1
0の発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段
からのアップ信号に基づいてカウントアップされて複数
ビットの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタ
と、このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アド
レス信号を行選択手段に与えるための行用内部アドレス
信号として出力する行用内部アドレス信号供給手段と、
アドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号
を列選択手段に与えるための列用内部アドレス信号供給
手段とを有しているものとしたものである。
【0041】この発明の請求項12の発明は、請求項1
0の発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段
からのアップ信号に基づいてカウントアップされて複数
ビットの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタ
と、このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アド
レス信号の中間ビットを下位ビットと中間ビットとの両
者に使用した行選択手段に与えるための行用内部アドレ
ス信号として出力する行用内部アドレス信号供給手段
と、アドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス
信号を列選択手段に与えるための列用内部アドレス信号
供給手段とを有しているものとしたものである。
【0042】この発明の請求項13の発明は、請求項1
0の発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段
からのアップ信号に基づいてカウントアップされて複数
ビットの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタ
と、このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アド
レス信号の上位ビットを除いた内部アドレス信号を行選
択手段に与えるための行用内部アドレス信号として出力
する行用内部アドレス信号供給手段と、アドレスカウン
タからの複数ビットの内部アドレス信号を列選択手段に
与えるための列用内部アドレス信号として出力する列用
内部アドレス信号供給手段とを有しているものとしたも
のである。
【0043】この発明の請求項14の発明は、請求項1
0の発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段
からのアップ信号に基づいてカウントアップされて第1
の内部アドレス信号を出力する下位ビットアドレスカウ
ンタと、テスト用制御手段からのアップ信号及び下位ビ
ットアドレスカウンタからのキャリー信号に基づいてカ
ウントアップされて第2の内部アドレス信号を出力する
上位ビットアドレスカウンタとを有し、第1及び第2の
内部アドレス信号の一方の内部アドレス信号を行選択手
段に与える行用内部アドレス信号として出力し、第1及
び第2の内部アドレス信号の他方の内部アドレス信号を
列選択手段に与える列用内部アドレス信号として出力す
るものとしたものである。
【0044】この発明の請求項15の発明は、請求項1
1ないし請求項14のいずれかに記載の発明の発明のア
ドレス信号発生手段を、行用内部アドレス信号をカウン
タからの内部アドレス信号に対してアドレス順番を変え
て出力するものとしたものである。
【0045】この発明の請求項16の発明は、請求項1
1ないし請求項14のいずれかに記載の発明のアドレス
信号発生手段を、列用内部アドレス信号をカウンタから
の内部アドレス信号に対してアドレス順番を変えて出力
するものとしたものである。
【0046】この発明の請求項17の発明は、冗長メモ
リセルを有した不揮発性半導体記憶装置における上記1
消去ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時間、
消去動作させるステップと、選択手段に順次アドレス信
号を与え、一括消去された複数のメモリセルのうちの所
定数のメモリセルを順次選択し、選択された所定数のメ
モリセルから読み出しデータを得るステップと、選択さ
れた所定数のメモリセルから得られた読み出しデータの
うち所定割合以上のメモリセルの消去動作が完了してい
ると消去動作完了とし、所定割合未満であると消去動作
未完了とするステップとを設けたものである。
【0047】この発明の請求項18の発明は、冗長メモ
リセルを有した不揮発性半導体記憶装置における1消去
ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時間、消去
動作させるステップと、選択手段に順次所定数のアドレ
ス信号を与え、各アドレス信号毎に対応したアドレス信
号の複数のメモリセルを与えられたアドレス信号順に順
次選択し、選択されたメモリセルから読み出しデータを
得るステップと、各アドレス毎に対応したアドレスの複
数のメモリセルからの読み出しデータのうちから1つの
読み出しデータを選択し、この選択された所定数の読み
出しデータのうち所定割合以上のメモリセルの消去動作
が完了していると消去動作完了とし、所定割合未満であ
ると消去動作未完了とするステップとを設けたものであ
る。
【0048】この発明の請求項19の発明は、冗長メモ
リセルを有した不揮発性半導体記憶装置における上記1
消去ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時間、
消去動作させるステップと、選択手段に順次所定数のア
ドレス信号を与え、各アドレス信号毎に対応したアドレ
ス信号の複数のメモリセルを与えられたアドレス信号順
に順次選択し、選択されたメモリセルから読み出しデー
タを得るステップと、各アドレス毎に対応したアドレス
の複数のメモリセルからの読み出しデータを一旦保持
し、保持したデータを順次読み出し、所定数のアドレス
信号に対応した所定数の読み出しデータのうち所定割合
以上のメモリセルの消去動作が完了していると消去動作
完了とし、所定割合未満であると消去動作未完了とする
ステップとを設けたものである。
【0049】
【作用】この発明の請求項1の発明にあっては、テスト
用制御手段が、順次選択された所定数のメモリセルから
の読み出しデータを受け、所定数のメモリセルのうち所
定割合以上のメモリセルの消去動作が完了していると消
去動作完了とし、所定割合未満であると消去動作未完了
として、複数のメモリセルのうちに不良のメモリセルが
ある状態でも消去動作を可能にした。
【0050】この発明の請求項2の発明にあっては、テ
スト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さらに、
テスト用制御手段の消去メモリセル計数手段が消去動作
完了を意味する信号を容易に出力せしめる。
【0051】この発明の請求項3の発明にあっては、テ
スト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さらに、
行選択手段と列選択手段とデータ選択手段がアドレス信
号に対する1つの読みだしデータを選択せしめる。
【0052】この発明の請求項4の発明にあっては、テ
スト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さらに、
アドレス信号発生手段が、各行に1つ、各列に1つのメ
モリセルを選択せしめる。
【0053】この発明の請求項5の発明にあっては、テ
スト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さらに、
アドレス信号発生手段が、1消去ブロックを構成する複
数のメモリセルの行数が列数より多いものに対して奇数
行及び偶数行にばらつかせてメモリセルを選択せしめ
る。
【0054】この発明の請求項6の発明にあっては、テ
スト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さらに、
アドレス信号発生手段が、1消去ブロックを構成する複
数のメモリセルの行数が列数より少ないものに対して各
列に1つのメモリセルを選択せしめる。
【0055】この発明の請求項7の発明にあっては、テ
スト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さらに、
アドレス信号発生手段が、各行に1つ、各列に1つのメ
モリセルを選択せしめる。
【0056】この発明の請求項8の発明にあっては、テ
スト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さらに、
アドレス信号発生手段が、選択されるメモリセルの位置
をばらつかせる。
【0057】この発明の請求項9の発明にあっては、テ
スト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さらに、
アドレス信号発生手段が、選択されるメモリセルの位置
をばらつかせる。
【0058】この発明の請求項10の発明にあっては、
テスト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良の
メモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さら
に、テスト用制御手段のデータ保持手段が1アドレスに
対して読み出された複数のメモリセルからの読み出しデ
ータを一旦保持し、テスト用制御手段の消去メモリセル
計数手段がデータ保持手段からの読み出しデータを受け
て消去動作完了を意味する信号を容易に出力せしめる。
【0059】この発明の請求項11の発明にあっては、
テスト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良の
メモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さら
に、テスト用制御手段のデータ保持手段が1アドレスに
対して読み出された複数のメモリセルからの読み出しデ
ータを一旦保持し、テスト用制御手段の消去メモリセル
計数手段がデータ保持手段からの読み出しデータを受け
て消去動作完了を意味する信号を容易に出力せしめ、か
つ、アドレス信号発生手段が、所定数のメモリセルを規
則正しく選択せしめる。
【0060】この発明の請求項12の発明にあっては、
テスト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良の
メモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さら
に、テスト用制御手段のデータ保持手段が1アドレスに
対して読み出された複数のメモリセルからの読み出しデ
ータを一旦保持し、テスト用制御手段の消去メモリセル
計数手段がデータ保持手段からの読み出しデータを受け
て消去動作完了を意味する信号を容易に出力せしめ、か
つ、アドレス信号発生手段が、1消去ブロックを構成す
る複数のメモリセルの行数が列数より多いものに対して
奇数行及び偶数行にばらつかせてメモリセルを選択せし
める。
【0061】この発明の請求項13の発明にあっては、
テスト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良の
メモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さら
に、テスト用制御手段のデータ保持手段が1アドレスに
対して読み出された複数のメモリセルからの読み出しデ
ータを一旦保持し、テスト用制御手段の消去メモリセル
計数手段がデータ保持手段からの読み出しデータを受け
て消去動作完了を意味する信号を容易に出力せしめ、か
つ、アドレス信号発生手段が、1消去ブロックを構成す
る複数のメモリセルの行数が列数より少ないものに対し
て各列に1つのメモリセルを選択せしめる。
【0062】この発明の請求項14の発明にあっては、
テスト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良の
メモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さら
に、テスト用制御手段のデータ保持手段が1アドレスに
対して読み出された複数のメモリセルからの読み出しデ
ータを一旦保持し、テスト用制御手段の消去メモリセル
計数手段がデータ保持手段からの読み出しデータを受け
て消去動作完了を意味する信号を容易に出力せしめ、か
つ、アドレス信号発生手段が、各行に1つ、各列に1つ
のメモリセルを選択せしめる。
【0063】この発明の請求項15の発明にあっては、
テスト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良の
メモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さら
に、テスト用制御手段のデータ保持手段が1アドレスに
対して読み出された複数のメモリセルからの読み出しデ
ータを一旦保持し、テスト用制御手段の消去メモリセル
計数手段がデータ保持手段からの読み出しデータを受け
て消去動作完了を意味する信号を容易に出力せしめ、か
つ、アドレス信号発生手段が、選択されるメモリセルの
位置をばらつかせる。
【0064】この発明の請求項16の発明にあっては、
テスト用制御手段が、複数のメモリセルのうちに不良の
メモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、さら
に、テスト用制御手段のデータ保持手段が1アドレスに
対して読み出された複数のメモリセルからの読み出しデ
ータを一旦保持し、テスト用制御手段の消去メモリセル
計数手段がデータ保持手段からの読み出しデータを受け
て消去動作完了を意味する信号を容易に出力せしめ、か
つ、アドレス信号発生手段が、選択されるメモリセルの
位置をばらつかせる。
【0065】この発明の請求項17の発明にあっては、
選択された所定数のメモリセルから得られた読み出しデ
ータのうち所定割合以上のメモリセルの消去動作が完了
していると消去動作完了とし、所定割合未満であると消
去動作未完了としているため、複数のメモリセルのうち
に不良のメモリセルがある状態でも消去動作を可能にす
る。
【0066】この発明の請求項18の発明にあっては、
各アドレス毎に対応したアドレスの複数のメモリセルか
らの読み出しデータのうちから1つの読み出しデータを
選択し、この選択された所定数の読み出しデータのうち
所定割合以上のメモリセルの消去動作が完了していると
消去動作完了とし、所定割合未満であると消去動作未完
了としているため、複数のメモリセルのうちに不良のメ
モリセルがある状態でも消去動作を可能にする。
【0067】この発明の請求項19の発明にあっては、
各アドレス毎に対応したアドレスの複数のメモリセルか
らの読み出しデータを一旦保持し、保持したデータを順
次読み出し、所定数のアドレス信号に対応した所定数の
読み出しデータのうち所定割合以上のメモリセルの消去
動作が完了していると消去動作完了とし、所定割合未満
であると消去動作未完了としているため、複数のメモリ
セルのうちに不良のメモリセルがある状態でも消去動作
を可能にする。
【0068】
【実施例】
実施例1.以下に、この発明の実施例1を図1ないし図
6に基づいて説明する。図1は不揮発性半導体記憶装
置、例えば1Mフラッシュメモリにおける消去動作に関
係する要部ブロック図であり、図1において、1は不揮
発性半導体記憶装置、2は複数行及び複数列のマトリク
ス状に配置された複数のメモリセルを有したメモリセル
アレイで、この実施例1においては、1024行、10
24列にメモリセルが配置されており、各メモリセルM
Cはソース電極、ドレイン電極、フローティングゲート
電極及びコントロールゲート電極とを有し、消去時にソ
ース電極に正の電圧が印加され、ドレイン電極がフロー
ティング状態、コントロールゲート電極が接地状態にさ
れてフローティングゲート電極に蓄積された電子をトン
ネル現象によってソース電極に引き抜かれ、書き込み時
にソース電極が接地状態にされ、ドレイン電極に正の電
圧、コントロールゲート電極に正の電圧が印加されてド
レイン領域のPN接合近傍に発生したホットエレクトロ
ンがフローティングゲート電極に注入され、読み出し時
にソース電極が接地状態にされ、コントロールゲート電
極に正の電圧が印加されてドレイン電極からソース電極
へ電流が流れるか否かによって記憶状態が読み出される
ものであり、図2に示すように、各行に配置された複数
のメモリセルMCのコントロールゲート電極が対応した
行のワード線WL1、WL2…に接続され、各列に配置
された複数のメモリセルMCのドレイン電極が対応した
列のビット線BL1、BL2…に接続され、すべてのメ
モリセルMCのソース電極がソース線S1、S2…に接
続されているものである。
【0069】3は複数行及び複数列のマトリクス状に配
置された複数の冗長メモリセルを有したカラム冗長メモ
リセルアレイで、この実施例1では1024行、32列
に冗長メモリセルが配置されており、各冗長メモリセル
は上記メモリセルアレイ2のメモリセルと同一構成をし
ており、各行に配置された複数の冗長メモリセルのコン
トロールゲート電極は対応した行に配置された上記ワー
ド線WL1、WL2…に接続され、各列に配置された複
数の冗長メモリセルは対応した列に配置された冗長用ビ
ット線に接続され、すべての冗長メモリセルのソース電
極は上記ソース線S1、S2…に接続されているもので
ある。
【0070】4は複数行及び複数列のマトリクス状に配
置された複数の冗長メモリセルを有したロウ冗長メモリ
セルアレイで、この実施例1では16行、1024列に
冗長メモリセルが配置されており、各冗長メモリセルは
上記メモリセルアレイ2のメモリセルと同一構成をして
おり、各行に配置された複数の冗長メモリセルのコント
ロールゲート電極は対応した行に配置された冗長用ワー
ド線に接続され、各列に配置された複数の冗長メモリセ
ルは対応した列に配置された上記ビット線BL1、BL
2…に接続され、すべての冗長メモリセルのソース電極
は上記ソース線S1、S2…に接続されているものであ
る。
【0071】5は複数行及び複数列のマトリクス状に配
置された複数の冗長メモリセルを有したカラム・ロウ冗
長メモリセルアレイで、この実施例1では16行、32
列に冗長メモリセルが配置されており、各冗長メモリセ
ルは上記メモリセルアレイ2のメモリセルと同一構成を
しており、各行に配置された複数の冗長メモリセルのコ
ントロールゲート電極は対応した行に配置された上記冗
長用ワード線に接続され、各列に配置された複数の冗長
メモリセルは対応した列に配置された上記冗長用ビット
線に接続され、すべての冗長メモリセルのソース電極は
上記ソース線に接続されているものである。
【0072】6はロウアドレス信号を受けて上記メモリ
セルアレイ2の複数のワード線WL1、WL2…から一
本のワード線を選択するためのロウデコーダを有した行
選択手段で、この実施例では10ビットのロウアドレス
信号を受け、ロウアドレス信号が置換された行を示して
いないときに活性状態とされて1024本のワード線W
L1、WL2…のうちの一本のワード線を選択し、ロウ
アドレス信号が置換された行を示していると非活性状態
とされるものであり、各ワード線WL1、WL2…に対
してデコーダ部及びワード線駆動部を有しているもので
ある。
【0073】7はロウアドレス信号を受けて上記ロウ冗
長メモリセルアレイ4の複数の冗長用ワード線から一本
の冗長用ワード線を選択するための冗長用ロウデコーダ
からなる冗長用行選択手段で、この実施例1では10ビ
ットのロウアドレス信号を受け、ロウアドレス信号が置
換された行を示していると活性状態とされて16本の冗
長用ワード線のうちの一本の冗長用ワード線を選択し、
ロウアドレス信号が置換された行を示していないときに
非活性状態とされるものであり、各冗長用ワード線に対
してデコーダ部及び冗長用ワード線駆動部を有している
ものである。
【0074】8はカラムアドレス信号を受けて上記メモ
リセルアレイ2の複数の列から特定の列のメモリセルを
選択するための列選択手段で、この実施例1では図2に
示すように1024本のビット線BL1、BL2…に対
応して設けられ、8つのグループに分割されてグループ
毎に対応したI/O線9(I/O1…)に接続されるト
ランスファゲート手段TG1、TG2…と、7ビットの
カラムアドレス信号を受け、カラムアドレス信号が置換
された列を示していないときに活性状態とされて102
4列から8列を選択するための選択信号を上記トランス
ファゲート手段TG1、TG2…に出力、つまり、8本
のI/O線に対してそれぞれ1本のビット線がトランス
ファゲート手段TG1、TG2…を介して接続されるよ
うにし、カラムアドレス信号が置換された列を示してい
ると非活性状態とされ、各ビット線に対してデコーダ部
を有しているカラムデコーダとを備えているものであ
る。
【0075】10はカラムアドレス信号を受けて上記カ
ラム冗長メモリセルアレイ3の複数の列からカラムアド
レス信号が示す列の冗長用メモリセルを選択するための
冗長用列選択手段で、この実施例1では32本の冗長用
ビット線に対応して設けられ、置換されたビット線が接
続されるI/O線9に接続されるトランスファゲート
と、7ビットのカラムアドレス信号を受け、カラムアド
レス信号が置換された列を示していると活性状態とされ
てカラムアドレス信号が示す列を選択するための選択信
号を上記トランスファゲート手段に出力、つまり、カラ
ムアドレス信号が示す列の冗長用ビット線を対応したI
/O線にトランスファゲート手段を介して接続されるよ
うにし、カラムアドレス信号が置換された列を示してい
ないときに非活性状態とされ、各冗長用ビット線に対し
てデコーダ部を有している冗長用カラムデコーダとを備
えたものである。
【0076】11は書き込み/読み出し手段で、この実
施例1では、上記8本のI/O線に対応して設けられ、
それぞれが、図2に示すように読み出し時に対応したI
/O線9(I/O1…)に定電流を流すための定電流源
I1…と、対応したI/O線9(I/O1…)に現れた
電位を検知、増幅して対応したデータ入出力線12に読
み出しデータを出力するためのセンスアンプS/A1…
とを有し、書き込み時に対応したデータ入出力線12の
書き込みデータに基づいて対応したI/O線9(I/O
1…)に正の電圧を与える書き込み回路とを有している
ものである。
【0077】14はアドレス信号と内部アドレス信号
(消去動作時用もしくはリペア前消去動作時用)とセレ
クト(SEL )信号を受け、このセレクト信号に基づい
て、アドレス信号と内部アドレス信号のうちの一方のア
ドレス信号を上記行選択手段6及び列選択手段8に出力
するセレクタからなるアドレス選択手段である。
【0078】20はアップ(UP)信号及びリセット(RES
ET) 信号を受け、リセット信号によりリセットされ、ア
ップ信号を受けることによって次のアドレスとなるリペ
ア前消去動作時用内部アドレス信号を上記アドレス選択
手段14に出力するとともに、キャリー(CARRY )信号
を出力するリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生
手段で、上記従来例で説明した消去動作時用内部アドレ
ス信号発生手段15と兼用されたものでも良く、この実
施例1においてはリペア前消去動作時用内部アドレス信
号発生手段として機能する時には図3に示すように、ア
ップ信号を受けると1つカウントアップして10ビット
からなるリペア前消去動作時用内部アドレス信号を出力
するアドレスカウンタ20aと、このアドレスカウンタ
20aからの10ビットのリペア前消去動作時用内部ア
ドレス信号の各ビットに対応して設けられ、それぞれが
対応したビットの信号を伝達する10本の共通内部アド
レス信号線20bと、この共通内部アドレス信号線20
bの各線に対応して設けられ、10ビットのロウアドレ
ス信号として伝達するための行用内部アドレス信号供給
手段となるロウ用内部アドレス信号線20cと、上記共
通内部アドレス信号線20bの各線に対応して設けら
れ、10ビットのカラムアドレス信号として伝達するた
めの列用内部アドレス信号供給手段となるカラム用内部
アドレス信号線20dとを有しているものである。
【0079】16は上記メモリセルの消去動作時(消去
及び消去ベリファイを含み、リペア前消去動作テスト、
リペア後消去動作テスト及び通常動作時の消去動作を含
む)、書き込み動作時、読み出し動作時に、上記メモリ
セルのコントロールゲート電極及びソース電極それぞれ
に所定の電圧を与えるためのボルテージドライバからな
る電圧発生手段である。17はスタート(START )信
号、検知手段13(図1には図示せず)からのイレーズ
パス信号及び上記消去動作時用内部アドレス信号発生手
段15(上記リペア前消去動作時用内部アドレス信号発
生手段20が兼用しても良い)からのキャリー信号を受
け、上記選択手段14へのセレクト信号、上記消去動作
時用内部アドレス信号発生手段15へのアップ信号及び
リセット信号、上記電圧発生手段16への電圧供給要求
信号、エラー(ERROR )信号及びコンプリート信号(CO
MPLETE)信号を出力するオートイレーズシーケンス制御
ロジック部である消去動作テスト制御手段を兼ねた消去
動作制御手段で、図15に示すフローチャートに基づい
て動作するものである。
【0080】21は上記8本のデータ入出力線12に現
れた上記書き込み/読み出し手段11のセンスアンプに
て増幅された読み出しデータを受けるとともに、上記リ
ペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20から
のカラムアドレス信号の下位3ビットの信号及びクロッ
ク(CLK )信号を受け、受けたカラムアドレス信号の下
位3ビットの信号に基づいて受けた8つの読み出しデー
タの一つを選択し、受けたクロック信号に同期して、選
択した読み出しデータが“L”レベル、つまり選択され
たメモリセルが消去された状態を示すとダウン(DOWN)
信号を出力、 つまり“H”レベルの信号を出力し、選択
した読み出しデータが“H”レベル、つまり選択された
メモリセルがいまだ消去されていない状態を示すとダウ
ン(DOWN)信号を出力しない、つまり、出力として
“L”レベルのままであるセレクタからなるデータ選択
手段である。
【0081】22はロード(LOAD)信号を受けてカウン
ト値を初期値にリセットされ、上記データ選択手段21
からのダウン信号を受けるたびに、上記初期値から順次
一つづつカウントダウンさせ、カウントダウンした値が
0になるとボロー(BORROW)信号を出力するPASSメ
モリセルカウンタからなる消去メモリセル計数手段で、
上記データ選択手段21とで、所定数のメモリセル、こ
の実施例1では1024のメモリセル(各行に1つでか
つ各列に1つ、つまり、1024行1024列のマトリ
クス状に配置された1024×1024個のメモリセル
のうち対角線に配置された1024個のメモリセル)の
うちの所定割合、この実施例1では95%(カラム及び
ロウ冗長メモリセルアレイ3及び4で置換可能な割合、
つまり95.3=(1024−16−32)/1024
×100、1024は上記所定数のメモリセルの数、1
6はロウ冗長メモリセルアレイ4にて置換可能なメモリ
セルの数、32はカラム冗長メモリセルアレイ3にて置
換可能なメモリセルの数)以上のメモリセルが消去状態
であると完了とし、それ未満であると未完了との出力を
行う検出手段を構成しているものである。
【0082】23はスタート(START )信号、上記リペ
ア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20からの
キャリー信号、上記データ選択手段21からのダウン信
号及び上記消去メモリセル計数手段22からのボロー信
号を受け、上記アドレス選択手段14へのセレクト信
号、上記リペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手
段20へのアップ信号及びリセット信号、上記データ選
択手段21へのクロック信号、上記消去メモリセル計数
手段22へのロード信号、上記電圧発生手段16への電
圧供給要求信号、エラー(ERROR )信号、コンプリート
信号(COMPLETE)信号を出力するリペア前イレーズシー
ケンス制御ロジック部である消去動作テスト制御手段
で、図4及び図5に示すフローチャートに基づいて動作
するものである。
【0083】18はチップイネーブル(/CE)信号、
アウトプットイネーブル(/OE)信号及びライトイネ
ーブル(/WE)信号を受け、データ入出力端子に接続
されるデータ線19及びデータ入出力線12に接続さ
れ、不揮発性半導体記憶装置1における種々の制御を行
うとともに、データの入出力を制御するコマンド・ステ
ータス・I/O制御ロジック部である制御手段で、消去
動作においては、上記消去動作制御手段17へスタート
(START )信号を出力し、上記消去動作制御手段17か
らのエラー信号及びコンプリート信号を受け取り、消去
動作の状態を不揮発性半導体記憶装置1の外部へ出力す
るとともに、リペア前の消去動作テストにおいては、上
記消去動作テスト制御手段23へスタート(START )信
号を出力し、上記消去動作制御手段17からのエラー信
号、コンプリート信号及びアドレス信号を受け取り、リ
ペア前の消去動作の状態及び消去動作不良のメモリセル
のアドレスを不揮発性半導体記憶装置1の外部へ出力す
るものである。
【0084】なお、上記行選択手段6、上記列選択手段
8及びデータ選択手段21によって、アドレス信号を受
け、上記メモリセルアレイ2の複数のメモリセルから1
つのメモリセルを選択するための選択手段を構成してい
るものである。また、消去メモリセル計数手段22及び
消去動作テスト制御手段23によって、消去動作テスト
時に、1消去ブロックを構成するメモリセルアレイ2の
複数のメモリセルを一括して消去動作を行わせ、この一
括消去動作後に、上記アドレス信号発生手段であるリペ
ア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20から上
記メモリセルアレイ2の複数のメモリセルのうちの所定
数のメモリセルを順次選択させるアドレス信号を出力さ
せ、順次選択された所定数のメモリセルからの読み出し
データを受け、所定数のメモリセルのうち所定割合以上
のメモリセルの消去動作が完了していると消去動作完了
とし、所定割合未満であると消去動作未完了とするテス
ト用制御手段を構成しているものである。
【0085】次に、このように構成された不揮発性半導
体記憶装置の動作について、主として図4及び図5に示
したフローチャートに基づいてリペア前の消去動作テス
トのテスト方法を説明する。このリペア前の消去動作テ
ストは、ウェハ製造工程まで完了した不揮発性半導体記
憶装置1に対して、検出された不良のメモリセルをカラ
ムまたはロウ冗長メモリセルアレイ3または4の冗長メ
モリセルに置き換えるリペア工程の前に行われるもので
ある。
【0086】まず、制御手段18がリペア前の消去動作
のテストの指令を受けると、スタート信号を消去動作テ
スト制御手段23に与える。このリペア前の消去動作の
指令は、チップイネーブル信号、アウトプットイネーブ
ル信号及びライトイネーブル信号を受ける端子、データ
線19すべてあるいは一部にある組み合わせられた信号
を与えることにより行えば良いものである。
【0087】消去動作テスト制御手段23はスタート信
号を受けると、図4及び図5に示したフローチャートに
基づきリペア前の消去動作テストに入る。すなわち、ス
テップS100にてリペア前の消去動作を開始すると、
ステップS200に示すように、内蔵する消去回数カウ
ンタのカウンタ値Xを0にするとともに、アドレス選択
手段14にセレクト信号を出力してアドレス選択手段1
4がリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段2
0からのリペア前消去動作時用内部アドレス信号を行及
び列選択手段6及び8に与えるようにする。
【0088】次に、ステップS300にて、1消去ブロ
ック(この実施例1ではメモリセルアレイ2における1
024×1024のメモリセルすべてとしているが、こ
れに限られるものではなく、メモリセルアレイを複数に
分割した分割単位としても良い)のすべてのメモリセル
に対して、所定時間(例えば、10ms)、一括消去動
作を行わせる。つまり、電圧発生手段16へリペア前の
消去動作の電圧供給要求信号を出力し、電圧発生手段1
6がメモリセルに対して上記所定時間、ソース電極に正
の電位を、コントロールゲート電極に接地電位を与え、
メモリセルのフローティングゲート電極に蓄積されてい
る電子をソース電極に引き抜かせる。この時、ドレイン
電極はフローティング状態にされている。
【0089】この一括消去動作が終了すると、ステップ
S400に進み、リペア前消去動作時用内部アドレス信
号発生手段20からのリペア前消去動作時用内部アドレ
ス信号に基づいて順次数百アドレス分のメモリセル、こ
の実施例1では1024個のメモリセルのイレーズベリ
ファイを行なわせ(ステップS410)、データ選択手
段21と消去メモリセル計数手段22とで構成される検
出手段によってこのイレーズベリファイが行われたメモ
リセルのうち消去状態にされているメモリセルがどの程
度あるかを検出し、消去状態にされているメモリセルが
全体のメモリセルに対して規定割合、この実施例1では
95%[={(チェックポイントの数)−(ロウ冗長メ
モリセルアレイの行数)−(カラム冗長メモリセルアレ
イの列数)}/(チェックポイントの数)×100=
(1024−16−32)/1024×100]以上で
あるかいなかを判定させ(ステップS420)、規定割
合以上であればメモリセルアレイ2におけるメモリセル
はリペア前の消去動作テストにパスしたとしてステップ
S500に進みリペア前の消去動作テストを終了し、規
定割合未満であればステップS600に進む。
【0090】このステップS400について、さらに図
5を用いて詳細に説明する。ステップS300にて一括
消去動作が終了すると、ステップS401にてリペア前
消去動作時用内部アドレス信号発生手段20にリセット
信号を出力してアドレスカウンタ20aからの消去ベリ
ファイアドレスA(リペア前消去動作時用内部アドレス
信号)を0アドレスに設定させるとともに、消去メモリ
セル計数手段22にロード信号を出力して消去メモリセ
ル計数手段22のカウント値PCMを初期値(AMAX ×
ratio 、AMAX はイレーズベリファイを、ratio は上記
規定割合をそれぞれ示し、この実施例1ではAMAX は1
024、ratio は95%であり、初期値は973であ
る)に設定させる。
【0091】ステップS402において、リペア前消去
動作時用内部アドレス信号発生手段20からの行選択手
段6に与えるロウアドレス(ROW)をアドレスカウン
タ20aからの消去ベリファイアドレスAから得た函数
fnR(A)とし、リペア前消去動作時用内部アドレス
信号発生手段20からの列選択手段8に与えるカラムア
ドレス(COL)をアドレスカウンタ20aからの消去
ベリファイアドレスAから得た函数fnC(A)とし、
リペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20か
らのデータ選択手段21に与えるアドレス(D)をアド
レスカウンタ20aからの消去ベリファイアドレスAか
ら得た函数fnD(A)とする。
【0092】なお、fnR(A)=A、fnC(A)=
A&0×7f、fnD(A)=A》7であり、Aは消去
ベリファイアドレスを、&はビットアンドを、》は論理
的右シフトを、0×7fは16進数で表現された値7F
を意味しているものである。上記実施例1では、ロウア
ドレスはアドレスカウンタ20aからの10ビットの消
去ベリファイアドレスAと同じ10ビットのアドレスで
あり、カラムアドレスはアドレスカウンタ20aからの
10ビットの消去ベリファイアドレスAの上位7ビット
からなるアドレスであり、アドレス(D)はアドレスカ
ウンタ20aからの10ビットの消去ベリファイアドレ
スAの下位3ビットからなるアドレスである。また、リ
ペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20がリ
セット信号により、アドレスカウンタ20aからの消去
ベリファイアドレスAを0アドレスとしてロウアドレ
ス、カラムアドレス及びアドレス(D)を出力し、アッ
プ信号を受けるごとにアドレスカウンタ20aの消去ベ
リファイアドレスAに1を足してこの1を足したアドレ
スに基づいてロウアドレス、カラムアドレス及びアドレ
ス(D)を出力しているものである。
【0093】次に、ステップ403にて、アドレスカウ
ンタ20aからの消去ベリファイアドレスAに基づいた
ロウアドレス及びカラムアドレスにてイレーズベリファ
イを行う。つまり、アドレスカウンタ20aからの消去
ベリファイアドレスAに基づいたロウアドレスを受けた
行選択手段6にてメモリセルアレイ2の特定の行のワー
ド線が選択されるとともに、アドレスカウンタ20aか
らの消去ベリファイアドレスAに基づいたカラムアドレ
スを受けた列選択手段8にてメモリセル2の特定の列の
ビット線が選択され、消去ベリファイアドレスAに基づ
いたロウアドレス及びカラムアドレスに位置するメモリ
セルの内容が、この実施令1においては8本のI/O線
9に読み出されることになる。この時、電圧発生手段1
6はイレーズベリファイの電圧供給要求信号を受け、選
択されたワード線に対して通常読み出し時の正の電圧よ
り低い正の電圧を与え、ソース電極に接地電位を与えて
いるものである。
【0094】このようにして読み出されたI/O線9上
の情報は書き込み/読み出し手段11で検知、増幅され
て入出力データ線12に伝達されてデータ選択手段21
に入力される。このデータ選択手段21では、ステップ
S404にて示すように、リペア前消去動作時用内部ア
ドレス信号発生手段20からのアドレス(D)に基づい
て8本の入出力データ線12に現れた情報の内の1本の
入出力データ線12に現れた情報を選択し、受けたクロ
ック信号に同期して、選択した読み出しデータが“L”
レベル、つまり選択されたメモリセルが消去された状態
を示すとダウン(DOWN)信号を出力、 つまり“H”レベ
ルの信号を出力し、選択した読み出しデータが“H”レ
ベル、つまり選択されたメモリセルがいまだ消去されて
いない状態を示すとダウン(DOWN)信号を出力しない、
つまり、出力として“L”レベルのままである。
【0095】また、クロック信号に同期して、データ選
択手段21の出力状態を取り込み、データ選択手段21
の出力が“L”レベルであると、選択されたメモリセル
がいまだ消去されていない状態を示しているので、その
時のリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段2
0からの消去ベリファイアドレスAを取り込み、この消
去ベリファイアドレスAと消去回数カウンタのカウンタ
値Xとを併せて消去動作未完了メモリセルのアドレスと
して制御手段18に送り、不揮発性半導体記憶装置1の
外部に伝達される。このステップS404にて、データ
選択手段21にてダウン信号が出力されていればステッ
プS405に進み、ダウン信号が出力されていなければ
ステップS407へ進む。
【0096】ステップS405では、ダウン信号を受け
た消去メモリセル計数手段22はそのカウント値PCM
を1引いた値にし、ステップS406にて消去メモリセ
ル計数手段22がそのカウント値PCMが0であるか否
かを判断して0になればボロー信号を出力し、0でなけ
ればボロー信号を出力しない。ボロー信号を受けると図
4のステップS500に進み、メモリセルアレイ2にお
けるメモリセルはリペア前の消去動作テストにパスした
としてコンプリート信号を制御手段18に出力する。ボ
ロー信号を受けないとステップ407に進む。
【0097】ステップS407にて、消去ベリファイア
ドレスAに1を足してステップS408に進む。つま
り、アップ信号をリペア前消去動作時用内部アドレス信
号発生手段20に与え、その消去動作時用内部アドレス
信号を次の消去動作時用内部アドレス信号として出力さ
せる。また、ステップS408ではリペア前消去動作時
用内部アドレス信号発生手段20からの消去ベリファイ
アドレスAが最終アドレスAMAX 、この実施例1では1
024番目であるか否かが判定される。つまり、リペア
前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20からのキ
ャリー信号を受けて最終アドレスAMAX であるか否かを
判定しているものである。
【0098】ステップS408にて、リペア前消去動作
時用内部アドレス信号発生手段20からの消去ベリファ
イアドレスAが最終アドレスAMAX でないと判定される
と、ステップS402に戻り、リペア前消去動作時用内
部アドレス信号発生手段20からの消去ベリファイアド
レスAによって選択されるメモリセルのイレーズベリフ
ァイを行い、ステップS403→S404→S405→
S406→407(S500)→S408と繰り返され
る。この一連の動作がステップS406にてボロー信号
が出力されない限り最終アドレスまで繰り返され、ステ
ップS408にてリペア前消去動作時用内部アドレス信
号発生手段20からの消去ベリファイアドレスAが最終
アドレスAMAX で判定されると図4に示すステップS6
00に進む。
【0099】ステップS600では、消去回数カウンタ
のカウンタ値Xに1を足してステップS700に進ん
で、消去回数カウンタのカウンタ値Xと最大印加消去パ
ルス数XMAX とを比較して消去回数カウンタのカウンタ
値Xが最大印加消去パルス数XMAX より少なければステ
ップS300に戻り、所定時間一括消去動作が行われ、
ステップS400→S500→S600(S500)→
S700と繰り返される。この一連の動作がステップS
400にてリペア前消去動作完了、つまり、図5に示す
ステップS406にてボロー信号が出力されない限り最
大印加消去パルス数XMAX まで繰り返され、ステップS
700にて消去回数カウンタのカウンタ値Xが最大印加
消去パルス数XMAX と判定されるとステップS800に
進み、この不揮発性半導体記憶装置1は消去動作不良の
メモリセルが規定割合以上ある、つまり、ロウ冗長メモ
リセルアレイ4及びカラム冗長メモリセルアレイ3では
置換できる数以上消去動作不良のメモリセルがあると判
断して不良とするものある。
【0100】なお、最大印加消去パルス数XMAX は、消
去スピードの最も早いと思われるメモリセルを基準に、
このメモリセルがオーバーイレーズ状態、つまり、しき
い値電圧が0V以下になってディプレッション型のトラ
ンジスタになる前のトータル印加時間に基づいて決定さ
れるものである。ステップS800で消去動作不良のメ
モリセルが規定割合以上あると判断すると、消去動作を
終了する。つまり、エラー信号を制御手段18に出力
し、制御手段18が不揮発性半導体記憶装置1の外部に
エラー信号を出力することになる。このエラー信号が出
力されると、この不揮発性半導体記憶装置1は不良品と
して扱われることになる。
【0101】一方、ステップS500にて、消去動作不
良のメモリセルが規定割合未満、つまり、消去動作が完
了したメモリセルが規定割合以上であると判断される
と、消去動作を終了する。つまり、コンプリート信号を
制御手段18に出力し、制御手段18が不揮発性半導体
記憶装置1の外部にコンプリート信号を出力することに
なる。このコンプリート信号が出力されると、この不揮
発性半導体記憶装置1は、例え、消去動作不良のメモリ
セルがあったとしても、その数はロウ冗長メモリセルア
レイ4及びカラム冗長メモリセルアレイ3で置換できる
数以内であると判断して良品として扱われることにな
る。
【0102】上記のように構成された不揮発性半導体記
憶装置においては、すべてのメモリセルの消去スピード
が同じでないことから、リペア前消去動作テスト制御手
段22の基、上記のように、短い一定時間にて1消去ブ
ロックのすべてのメモリセルの一括消去を行い、1消去
ブロックのうちの所定数のメモリセルについて消去ベリ
ファイを行い、消去ベリファイにて規定割合未満のメモ
リセルしか消去されていないと判定されると、一括消去
及び消去ベリファイを最大印加消去パルス数XMAX 内で
規定割合以上のメモリセルが消去状態になるまで繰り返
えされ、規定割合以上のメモリセルが消去状態になると
良品とされ、最大印加消去パルス数XMAX まで一括消去
されても規定割合未満しか消去状態のメモリセルが存在
しないと、不良品とされるリペア前消去動作テストを行
っているものである。
【0103】そして、このリペア前消去動作テストにて
良品とされた不揮発性半導体記憶装置は、リペア前消去
動作テストにて消去状態不良とされたメモリセルが存在
する行または列を、ロウ冗長メモリセルアレイ4及びカ
ラム冗長メモリセルアレイ3の行または列と置き換えら
れる。この時、従来例で説明した消去状態テストにて不
良のメモリセルとして検出されたメモリセルが存在する
行または列も、ロウ冗長メモリセルアレイ4及びカラム
冗長メモリセルアレイ3の行または列と置き換えられ
る。その後、上記従来例で説明したと同様に、例えば、
製品スペックに対してある程度のタイミングマージン、
電圧マージン、温度マージン等が確保されているか否か
をチェックするために、消去動作制御手段17の制御の
基、リペア後の消去動作テストが行われるものである。
【0104】ところで、上記不揮発性半導体記憶装置1
のリペア前消去動作テストにおいては、1消去ブロック
のうちの所定数、つまり上記実施例1においては102
4×1024個のうちの1024個のメモリセルについ
て消去ベリファイを行っており、また、消去ベリファイ
を行う1024個のメモリセルを図3に示したリペア前
消去動作時用内部アドレス信号発生手段20にて選択し
ているものである。
【0105】このように1消去ブロックのうちの所定数
だけを消去ベリファイしている理由を以下に説明する。
図3に示すリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生
手段20は、アドレスカウンタ20aにて出力されるア
ドレスを、ロウアドレス及びカラムアドレス共通に用い
ている構成にしているものである。したがって、行選択
手段6及び列選択手段8にて選択され、かつ、データ選
択手段21にて選択されて出力されるデータは、図6に
示すように、メモリセルアレイ2の対角線上に位置する
メモリセルからのデータになる。なお、図6はメモリセ
ルアレイ1の一部(32×32)におけるメモリセルを
格子上にて示し、リペア前消去動作時用内部アドレス信
号発生手段20にて選択されるメモリセルの位置を○印
にて示したものである。
【0106】このように、メモリセルアレイ1の対角線
上に位置するメモリセルに対して消去ベリファイを行う
ものとしているため、各行に対して1個、各列に対して
も1個だけのメモリセルの消去ベリファイが行われるこ
とになる。メモリセルアレイ2においては、一般に行単
位、列単位で不良が発生することが多いため、各行に対
して1個、各列に対して1個の消去ベリファイを行え
ば、メモリセルの消去完了の分布を見誤る恐れが少な
く、しかも、メモリセルアレイ1における不良メモリセ
ルのロウまたはカラム冗長メモリセルアレイ4または3
への置換は、行単位、列単位で行われるため、各行、各
列当たり1個のメモリセルについて消去動作の不良が存
在すればその行、列はすべて置換されるため、同じ行に
位置する他のメモリセルについてまで消去ベリファイを
行う必要がないものである。
【0107】しかも、各行に対して1個、各列に対して
も1個だけのメモリセルの消去ベリファイが行われるた
め、{(チェックポイントの数)−(ロウ冗長メモリセ
ルアレイの行数)−(カラム冗長メモリセルアレイの列
数)}/(チェックポイントの数)×100を、リペア
前の消去動作テストにおいて、良品と不良品とを区別す
るための、消去状態にされたメモリセルの所定割合とす
ることができ、1消去ブロック内でのメモリセルの消去
状態の分布を見誤る恐れが少ないものである。なお、1
行に2個以上のメモリセルの消去ベリファイを行うもの
とするとし、規定割合を上記式に基づいたものとする
と、規定割合未満であっても良品が存在する可能性があ
り、そのため、規定割合を上記式に基づいたものより低
いものとすると、不良品を良品とする可能性が生じて1
消去ブロック内でのメモリセルの消去状態の分布を見誤
る恐れが生じてくるものである。
【0108】上記のように構成された不揮発性半導体記
憶装置にあっては、従来行えなかった、消去動作不良の
メモリセルの冗長メモリセルへの置き換えが可能となっ
たため、歩留まりが向上するという効果を有するもので
ある。
【0109】実施例2.図7ないし図9はこの発明の実
施例2を示すものである。この実施例2と上記実施例1
との相違点は、リペア前に一括消去後、消去ベリファイ
を行うメモリセルを選択するためにアドレス信号を発生
するリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段2
0からのアドレス信号の発生の仕方を変えただけであ
り、その他の点については上記実施例1と全く同様であ
る。
【0110】従って、リペア前消去動作時用内部アドレ
ス信号発生手段20について、主として説明する。図7
はこの実施例2に用いられるリペア前消去動作時用内部
アドレス信号発生手段20を示すものであり、アップ信
号を受けると1つカウントアップして10ビットからな
るリペア前消去動作時用内部アドレス信号を出力するア
ドレスカウンタ20aと、このアドレスカウンタ20a
からの10ビットのリペア前消去動作時用内部アドレス
信号の各ビットに対応して設けられ、それぞれが対応し
たビットの信号を伝達する10本の共通内部アドレス信
号線20bと、この共通内部アドレス信号線20bの各
線に対応して設けられ、共通内部アドレス信号線20b
の各線に対してスクランブルをかけて、つまり、この実
施例では上位2ビットを下位2ビットになるようにし
て、10ビットのロウアドレス信号として伝達するため
のロウ用内部アドレス信号線20cと、上記共通内部ア
ドレス信号線20bの各線に対応して設けられ、10ビ
ットのカラムアドレス信号として伝達するためのカラム
用内部アドレス信号線20dとを有しているものであ
る。
【0111】このように構成したことにより、上記実施
例1と同様に、一回の消去ベリファイにおいて、各行に
対して1個、各列に対しても1個だけのメモリセルの消
去ベリファイが行われるので、上記実施例1と同様に動
作し、同様の効果を奏する他、メモリセルアレイ2にお
ける消去ベリファイを行われるメモリセルの分布がばら
ばらになり、メモリセルアレイ2における右上、左下に
位置するメモリセルも消去ベリファイが行われるため、
製造工程において多少のバラツキか生じても、消去完了
チェックの信頼度がさらに向上するという効果を有して
いるものである。
【0112】すなわち、カラムアドレスはアップ信号を
受けるたびに、1番地づづ増加したアドレスとされるも
のの、ロウアドレスはアップ信号を受けるたびに、複数
番地増加したアドレスとされるものである。
【0113】この点につき、さらに図8及び図9を用い
て概念的に説明する。つまり、この実施例2において
は、1消去ブロックとして1024×1024のメモリ
セルを対象としているが、図面に書き表しがたいので、
1消去ブロックとして32×32のメモリセルを対象と
したものを図示して説明する。この場合、図8に示すよ
うに、アドレスカウンタ20aからは6ビットのリペア
前消去動作時用内部アドレス信号が出力され、カラムア
ドレス信号としてリペア前消去動作時用内部アドレス信
号そのままの形で出力され、つまり、Q0→C0、Q1
→C1、Q2→C2、Q3→C3、Q4→C4、Q5→
C5として出力され、ロウアドレス信号としてリペア前
消去動作時用内部アドレス信号の上位2ビットを下位2
ビットになるようにして出力され、つまりQ0→R2、
Q1→R3、Q2→R4、Q3→R5、Q4→R0、Q
5→R1として出力されるものである。
【0114】その結果、一回の消去ベリファイにおい
て、図9に○印にて示すように、アップ信号を受けるた
びにカラムアドレスは1番地づつ、ロウアドレスは4番
地づづずれたメモリセルが消去ベリファイされることに
なり、1消去ブロックにおける消去ベリファイが行われ
るメモリセルの分布は全体に散らばることになる。な
お、この実施例2においては、ロウアドレスにスクラン
ブルをかけた構成にしたが、カラムアドレスにスクラン
ブルをかけた構成にしてもよいものである。この場合、
1消去ブロックにおける消去ベリファイが行われるメモ
リセルの分布は、図9を90゜回転させた状態に分布す
ることになるものであり、同様の効果を奏するものであ
る。
【0115】実施例3.図10ないし図12はこの発明
の実施例3を示すものである。この実施例3と上記実施
例1との相違点は、上記実施例1のものが1消去ブロッ
ク、つまり、メモリセルアレイ2が1024×1024
のメモリセルを有して、ロウの数とカラムの数が同じも
のを対象としているが、この実施例3のものは1消去ブ
ロックのロウの数がカラムの数より多い、つまり、ロウ
の数がカラムの数の2倍、例えば1024×512のメ
モリセルになっているものを対象としているものであ
り、基本的には、リペア前に一括消去後、消去ベリファ
イを行うメモリセルを選択するためにアドレス信号を発
生するリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段
20からのアドレス信号の発生の仕方を変え、その他の
点については上記実施例1と全く同様にして対処できる
ものである。
【0116】従って、リペア前消去動作時用内部アドレ
ス信号発生手段20について、主として説明する。図1
0はこの実施例3に用いられるリペア前消去動作時用内
部アドレス信号発生手段20を示すものであり、アップ
信号を受けると1つカウントアップして9ビット(1消
去ブロックのカラムの数が512であるため、9ビット
で良い)からなるリペア前消去動作時用内部アドレス信
号を出力するアドレスカウンタ20aと、このアドレス
カウンタ20aからの9ビットのリペア前消去動作時用
内部アドレス信号の各ビットに対応して設けられ、それ
ぞれが対応したビットの信号を伝達する9本の共通内部
アドレス信号線20bと、この共通内部アドレス信号線
20bの各線に対応して設けられるとともに、中間のビ
ットに対して最下位ビットを追加して設けられ、10ビ
ットのロウアドレス信号を伝達するためのロウ用内部ア
ドレス信号線20cと、上記共通内部アドレス信号線2
0bの各線に対応して設けられ、共通内部アドレス信号
線20bの各線に対してスクランブルをかけて、つま
り、この実施例では上位2ビットを下位2ビットになる
ようにして、9ビットのカラムアドレス信号として伝達
するためのカラム用内部アドレス信号線20dとを有し
ているものである。
【0117】つまり、アドレスカウンタ20aは、1消
去ブロックのカラム数に相当するビット数(カラム用内
部アドレス線20dの数と同じ)のリペア前消去動作時
用内部アドレス信号を共通内部アドレス信号線20bに
出力し、1消去ブロックのロウ数に相当するロウ用内部
アドレス線20cは、その最上位ビットから順に共通内
部アドレス信号線20bの最上位ビットから接続し、残
った下位ビットは共通内部アドレス信号線20bの中間
ビットに接続しているものである。
【0118】このように構成したことにより、一回の消
去ベリファイにおいて、各列に対して1個、かつ異なっ
た行のメモリセルの消去ベリファイが行われるので、上
記実施例1と同様の効果を奏する他、メモリセルアレイ
2における消去ベリファイを行われるメモリセルの分布
がばらばらになっているものである。
【0119】この点につき、さらに図11及び図12を
用いて概念的に説明する。つまり、この実施例3におい
ては、1消去ブロックとして1024×512のメモリ
セルを対象としているが、図面に書き表しがたいので、
1消去ブロックとして32×16のメモリセルを対象と
したものを図示して説明する。この場合、図11に示す
ように、アドレスカウンタ20aからは4ビットのリペ
ア前消去動作時用内部アドレス信号が出力され、カラム
アドレス信号としてペア前消去動作時用内部アドレス信
号の上位2ビットを下位2ビットになるようにして出力
され、つまり、Q0→C2、Q1→C3、Q2→C0、
Q3→C1として出力され、ロウアドレス信号としてリ
ペア前消去動作時用内部アドレス信号の3ビット目、つ
まり、カラムアドレス信号として入れ替えられる上位2
ビットの下位のビットを最下位ビットとし、2ビット目
以降リペア前消去動作時用内部アドレス信号の1ビット
目以降となるようにして出力され、つまりQ0→R1、
Q1→R2、Q2→R3及びR0、Q3→R4として出
力されるものである。
【0120】その結果、一回の消去ベリファイにおい
て、図12に○印にて示すように、アップ信号を受ける
たびにカラムアドレス及びロウアドレスが異なったメモ
リセルが消去ベリファイされることになり、1消去ブロ
ックにおける消去ベリファイが行われるメモリセルの分
布は全体に散らばることになる。なお、この実施例3に
おいては、1消去ブロック当たり、ロウの数がカラムの
数の2倍のものを示したが、逆に、カラムの数がロウの
数の2倍の場合には、図10及び図11に示したロウ用
内部アドレス信号線20cをカラム用内部アドレス信号
線20dに、カラム用内部アドレス信号線20dをロウ
用内部アドレス信号線20cに変更すれば良く、実施例
3と同様の効果を奏するものである。
【0121】実施例4.図13ないし図15はこの発明
の実施例4を示すものである。この実施例4と上記実施
例1との相違点は、上記実施例1のものが1消去ブロッ
ク、つまり、メモリセルアレイ2が1024×1024
のメモリセルを有して、ロウの数とカラムの数が同じも
のを対象としているが、この実施例4のものは1消去ブ
ロックのカラムの数がロウの数より多い、つまり、カラ
ムの数がロウの数の2倍、例えば512×1024のメ
モリセルになっているものを対象とし、上記実施例3と
はまた別の方法を示すものであり、基本的には、リペア
前に一括消去後、消去ベリファイを行うメモリセルを選
択するためにアドレス信号を発生するリペア前消去動作
時用内部アドレス信号発生手段20からのアドレス信号
の発生の仕方を変え、その他の点については上記実施例
1と全く同様にして対処できるものである。
【0122】従って、リペア前消去動作時用内部アドレ
ス信号発生手段20について、主として説明する。図1
3はこの実施例4に用いられるリペア前消去動作時用内
部アドレス信号発生手段20を示すものであり、アップ
信号を受けると1つカウントアップして10ビット(1
消去ブロックのカラムの数が1024であるため)から
なるリペア前消去動作時用内部アドレス信号を出力する
アドレスカウンタ20aと、このアドレスカウンタ20
aからのリペア前消去動作時用内部アドレス信号の各ビ
ットに対応して設けられ、それぞれが対応したビットの
信号を伝達する10本の共通内部アドレス信号線20b
と、この共通内部アドレス信号線20bの最上位ビット
を除いた9ビットの各線に対応して設けられるととも
に、それぞれが対応したビットの信号を伝達する9ビッ
トのロウアドレス信号を伝達するためのロウ用内部アド
レス信号線20cと、上記共通内部アドレス信号線20
bの各線に対応して設けられ、共通内部アドレス信号線
20bの各線に対応して設けられるとともに、それぞれ
が対応したビットの信号を伝達する10ビットのカラム
アドレス信号として伝達するためのカラム用内部アドレ
ス信号線20dとを有しているものである。
【0123】つまり、アドレスカウンタ20aは、1消
去ブロックのカラム数に相当するビット数(カラム用内
部アドレス線20dの数と同じ)のリペア前消去動作時
用内部アドレス信号を共通内部アドレス信号線20bに
出力し、1消去ブロックのロウ数に相当するロウ用内部
アドレス線20cは、その最下位ビットから順に共通内
部アドレス信号線20bの最下位ビットから接続し、残
った共通内部アドレス信号線20bの上位ビットはロウ
アドレス用とは使用しないものである。このように構成
したことにより、一回の消去ベリファイにおいて、各列
に対して1個のメモリセルの消去ベリファイが行われる
ので、上記実施例1と同様の効果を奏するものである。
【0124】この点につき、さらに図14及び図15を
用いて概念的に説明する。つまり、この実施例4におい
ては、1消去ブロックとして512×1024のメモリ
セルを対象としているが、図面に書き表しがたいので、
1消去ブロックとして16×32のメモリセルを対象と
したものを図示して説明する。この場合、図14に示す
ように、アドレスカウンタ20aからは5ビットのリペ
ア前消去動作時用内部アドレス信号が出力され、カラム
アドレス信号としてペア前消去動作時用内部アドレス信
号をそのまま出力し、ロウアドレス信号としてリペア前
消去動作時用内部アドレス信号の最上位ビットを除いた
4ビットの信号をそのまま出力しているものである。
【0125】その結果、一回の消去ベリファイにおい
て、図15に○印にて示すように、アップ信号を受ける
たびにカラムアドレス及びロウアドレスが異なったメモ
リセルが消去ベリファイされることになる。なお、この
実施例4において、メモリセルアレイ2における消去ベ
リファイを行われるメモリセルの分布がばらばらになる
ようにするには、図7に示した実施例2のように共通内
部アドレス信号線20bとロウ用内部アドレス線20c
との間にスクランブルをかければ良いものである。
【0126】実施例5.図16ないし図19はこの発明
の実施例5を示すものであり、図1に示した実施例1と
同一符号は同一又は相当部分を示し、図16は図1に相
当する不揮発性半導体記憶装置における消去動作に関係
する要部ブロック図であり、図16において、2は複数
行及び複数列のマトリクス状に配置された複数のメモリ
セルを有したメモリセルアレイで、この実施例1におい
ては、図17に示すように512行、4096列にメモ
リセルが配置され、8つのI/O線9に対応して列方向
に8分割されて8つのメモリセルブロック2a〜2hを
有しているものであり、各行に配置された複数のメモリ
セルのコントロールゲート電極が対応した行のワード線
に接続され、各列に配置された複数のメモリセルのドレ
イン電極が対応した列のビット線に接続され、すべての
メモリセルMCのソース電極がソース線に接続されてい
るものである。
【0127】20は上記実施例1に示したものと同様の
リペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段で、図
18に示すように、アドレスカウンタ20aからのリペ
ア前消去動作時用内部アドレス信号のビット数を、行の
数に相当する9ビットにしてあるものである。上記従来
例で説明した消去動作時用内部アドレス信号発生手段1
5と兼用されたものでも良く、この実施例1においては
リペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段として
機能する時には図3に示すように、アップ信号を受ける
と1つカウントアップして10ビットからなるリペア前
消去動作時用内部アドレス信号を出力するアドレスカウ
ンタ20aと、このアドレスカウンタ20aからの10
ビットのリペア前消去動作時用内部アドレス信号の各ビ
ットに対応して設けられ、それぞれが対応したビットの
信号を伝達する10本の共通内部アドレス信号線20b
と、この共通内部アドレス信号線20bの各線に対応し
て設けられ、10ビットのロウアドレス信号として伝達
するためのロウ用内部アドレス信号線20cと、上記共
通内部アドレス信号線20bの各線に対応して設けら
れ、10ビットのカラムアドレス信号として伝達するた
めのカラム用内部アドレス信号線20dとを有している
ものである。
【0128】24はリセット信号(RESET )信号、プリ
セット(PRESET)信号、クロック(CLK) 信号を受け、リ
セット信号を受けてリセットされ、プリセット信号を受
けると8本のデータ入出力線12に現れた上記書き込み
/読み出し手段11のセンスアンプにて増幅された読み
出しデータを受けて一時ラッチ(保持)し、クロック信
号に基づいて一時ラッチした8つの読みだしデータを順
次シフトしてダウン(DOWN)信号として出力、つまり、
シフトされて読み出されるデータが“L”レベル、つま
り選択されたメモリセルが消去された状態を示すとダウ
ン(DOWN)信号を出力、 つまり“H”レベルの信号を出
力し、シフトされて読み出されるデータが“H”レベ
ル、つまり選択されたメモリセルがいまだ消去されてい
ない状態を示すとダウン(DOWN)信号を出力しない、つ
まり、出力として“L”レベルのままであるプリセッタ
ブルシフトレジスタのデータ保持手段からなるデータ出
力手段である。
【0129】22はロード(LOAD)信号を受けてカウン
ト値を初期値にリセットされ、上記データ出力手段24
からのダウン信号を受けるたびに、上記初期値から順次
一つづつカウントダウンさせ、カウントダウンした値が
0になるとボロー(BORROW)信号を出力するPASSメ
モリセルカウンタからなる消去メモリセル計数手段で、
上記データ出力手段24とで、所定数のメモリセル、こ
の実施例5では4096のメモリセル(各ブロック2a
〜2hにおける各行に1つでかつ各列に1つ、つまり、
図14に示すように、各ブロックの512行512列の
マトリクス状に配置された512×512個のメモリセ
ルのうち対角線(図14に斜線にて示す)に配置された
512個のメモリセル)のうちの所定割合(カラム及び
ロウ冗長メモリセルアレイ3及び4で置換可能な割合)
以上のメモリセルが消去状態であると完了とし、それ未
満であると未完了との出力を行う検出手段を構成してい
るものである。
【0130】23はスタート(START )信号、上記リペ
ア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20からの
キャリー信号、上記データ出力手段24からのダウン信
号及び上記消去メモリセル計数手段22からのボロー信
号を受け、上記アドレス選択手段14へのセレクト信
号、上記リペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手
段20へのアップ信号及びリセット信号、上記データ出
力手段24へのクロック信号及びリセット信号及びプリ
セット信号、上記消去メモリセル計数手段22へのロー
ド信号、上記電圧発生手段16への電圧供給要求信号、
エラー(ERROR )信号、コンプリート信号(COMPLETE)
信号を出力するリペア前イレーズシーケンス制御ロジッ
ク部である消去動作テスト制御手段で、図4及び図19
に示すフローチャートに基づいて動作するものである。
【0131】なお、上記行選択手段6及び上記列選択手
段8によって、アドレス信号を受け、上記メモリセルア
レイ2の複数のメモリセルから所定のメモリセルを選択
するための選択手段を構成しているものである。また、
上記消去メモリセル計数手段22、上記消去動作テスト
制御手段23及び上記データ出力手段24によって消去
動作テスト時に、1消去ブロックを構成する上記メモリ
セルアレイ2の複数のメモリセルを一括して消去動作を
行わせ、この一括消去動作後に、上記アドレス信号発生
手段であるリペア前消去動作時用内部アドレス手段発生
手段20から上記メモリセルアレイ2の複数のメモリセ
ルのうちの所定数のメモリセルを順次選択させるアドレ
ス信号を出力させ、順次選択された所定数のメモリセル
からの読み出しデータを受け、上記所定数のメモリセル
のうち所定割合以上のメモリセルの消去動作が完了して
いると消去動作完了とし、所定割合未満であると消去動
作未完了とするテスト用制御手段を構成しているもので
ある。
【0132】次に、このように構成された不揮発性半導
体記憶装置の動作について、主として図4及び図19に
示したフローチャートに基づいてリペア前の消去動作テ
ストのテスト方法を説明する。まず、制御手段18がリ
ペア前の消去動作のテストの指令を受けると、スタート
信号を消去動作テスト制御手段23に与える。消去動作
テスト制御手段23はスタート信号を受けると、図4及
び図19に示したフローチャートに基づきリペア前の消
去動作テストに入る。
【0133】すなわち、ステップS100にてリペア前
の消去動作を開始すると、ステップS200に示すよう
に、内蔵する消去回数カウンタのカウンタ値Xを0にす
るとともに、アドレス選択手段14にセレクト信号を出
力してアドレス選択手段14がリペア前消去動作時用内
部アドレス信号発生手段20からのリペア前消去動作時
用内部アドレス信号を行及び列選択手段6及び8に与え
るようにする。
【0134】次に、ステップS300にて、1消去ブロ
ック(この実施例5ではメモリセルアレイ2における5
12×4096のメモリセル)のすべてのメモリセルに
対して、所定時間(例えば、10ms)、一括消去動作
を行わせる。つまり、電圧発生手段16へリペア前の消
去動作の電圧供給要求信号を出力し、電圧発生手段16
がメモリセルに対して上記所定時間、ソース電極に正の
電位を、コントロールゲート電極に接地電位を与え、メ
モリセルのフローティングゲート電極に蓄積されている
電子をソース電極に引き抜かせる。この時、ドレイン電
極はフローティング状態にされている。
【0135】この一括消去動作が終了すると、ステップ
S400に進み、この実施例5では4096個のメモリ
セルのイレーズベリファイを行なわせ(ステップS41
0)、データ選択手段21と消去メモリセル計数手段2
2とで構成される検出手段によってこのイレーズベリフ
ァイが行われたメモリセルのうち消去状態にされている
メモリセルがどの程度あるかを検出し、消去状態にされ
ているメモリセルが全体のメモリセルに対して規定割合
以上であるかいなかを判定させ(ステップS420)、
規定割合以上であればメモリセルアレイ2におけるメモ
リセルはリペア前の消去動作テストにパスしたとしてス
テップS500に進みリペア前の消去動作テストを終了
し、規定割合未満であればステップS600に進む。
【0136】このステップS400について、さらに図
19を用いて詳細に説明する。ステップS300にて一
括消去動作が終了すると、ステップS451にてリペア
前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20にリセッ
ト信号を出力してアドレスカウンタ20aからの消去ベ
リファイアドレスA(リペア前消去動作時用内部アドレ
ス信号)を0アドレスに設定させるとともに、消去メモ
リセル計数手段22にロード信号を出力して消去メモリ
セル計数手段22のカウント値PCMを初期値(AMAX
×DMAX ×ratio 、AMAX は消去ベリファイアドレスの
最大値、DMAX はI/O線の数を、ratio は上記規定割
合をそれぞれ示し、この実施例5においてはAMAX は5
12、DMAX は8である)に設定させる。ステップS4
52において、リペア前消去動作時用内部アドレス信号
発生手段20からの行選択手段6に与えるロウアドレス
(ROW)をアドレスカウンタ20aからの消去ベリフ
ァイアドレスAから得た函数fnR(A)とし、リペア
前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20からの列
選択手段8に与えるカラムアドレス(COL)をアドレ
スカウンタ20aからの消去ベリファイアドレスAから
得た函数fnC(A)とする。
【0137】なお、fnR(A)=A、fnC(A)=
Aであり、Aは消去ベリファイアドレスを意味している
ものである。上記実施例5では、ロウアドレス及びカラ
ムアドレスともにアドレスカウンタ20aからの10ビ
ットの消去ベリファイアドレスAと同じ10ビットのア
ドレスである。また、リペア前消去動作時用内部アドレ
ス信号発生手段20がリセット信号により、アドレスカ
ウンタ20aからの消去ベリファイアドレスAを0アド
レスとしてロウアドレス及びカラムアドレスを出力し、
アップ信号を受けるごとにアドレスカウンタ20aの消
去ベリファイアドレスAに1を足してこの1を足したア
ドレスに基づいてロウアドレス及びカラムアドレスを出
力しているものである。
【0138】次に、ステップ453にて、アドレスカウ
ンタ20aからの消去ベリファイアドレスAに基づいた
ロウアドレス及びカラムアドレスにてイレーズベリファ
イを行う。つまり、アドレスカウンタ20aからの消去
ベリファイアドレスAに基づいたロウアドレスを受けた
行選択手段6にてメモリセルアレイ2の特定の行のワー
ド線が選択されるととも、アドレスカウンタ20aから
の消去ベリファイアドレスAに基づいたカラムアドレス
を受けた列選択手段8にてメモリセル2の特定の列のビ
ット線が選択され、消去ベリファイアドレスAに基づい
たロウアドレス及びカラムアドレスに位置するメモリセ
ルの内容が、この実施例5においては8本のI/O線9
に読み出されることになる。この時、電圧発生手段16
はイレーズベリファイの電圧供給要求信号を受け、選択
されたワード線に対して通常読み出し時の正の電圧より
低い正の電圧を与え、ソース電極に接地電位を与えてい
るものである。
【0139】このようにして読み出されたI/O線9上
の情報は書き込み/読み出し手段11で検知、増幅され
て入出力データ線12に伝達されてデータ出力手段24
に入力される。このデータ出力択手段24では、一旦入
力された8つの読み出しデータをラッチし、クロック信
号に基づいて、I/O線9のI/O1にて伝達されたデ
ータを出力する(ステップS454)。次に、このデー
タ出力手段24はステップS455にて示すように、ク
ロック信号に同期して読み出したデータが“L”レベ
ル、つまり選択されたメモリセルが消去された状態を示
すとダウン(DOWN)信号を出力、 つまり“H”レベルの
信号を出力し、選択した読み出しデータが“H”レベ
ル、つまり選択されたメモリセルがいまだ消去されてい
ない状態を示すとダウン(DOWN)信号を出力しない、つ
まり、出力として“L”レベルのままである。
【0140】また、クロック信号に同期して、データ出
力手段24の出力状態を取り込み、データ選択手段21
の出力が“L”レベルであると、選択されたメモリセル
がいまだ消去されていない状態を示しているので、その
時のリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段2
0からの消去ベリファイアドレスAを取り込み、この消
去ベリファイアドレスAと消去回数カウンタのカウンタ
値Xとを併せて消去動作未完了メモリセルのアドレスと
して制御手段18に送り、不揮発性半導体記憶装置1の
外部に伝達される。
【0141】このステップS455にて、データ出力手
段24にてダウン信号が出力されていればステップS4
56に進み、ダウン信号が出力されていなければステッ
プS458へ進む。ステップS456では、ダウン信号
を受けた消去メモリセル計数手段22はそのカウント値
PCMを1引いた値にし、ステップS457にて消去メ
モリセル計数手段22がそのカウント値PCMが0であ
るか否かを判断して0になればボロー信号を出力し、0
でなければボロー信号を出力しない。ボロー信号を受け
ると図4のステップS500に進み、メモリセルアレイ
2におけるメモリセルはリペア前の消去動作テストにパ
スしたとしてコンプリート信号を制御手段18に出力す
る。ボロー信号を受けないとステップ458に進む。
【0142】ステップS458にて、データ出力手段2
4から読み出すデータを次のものとし、これがデータ出
力手段24に一旦ラッチされた最後のデータを越えてい
るか否かをステップS461で判定し、越えていれば。
ステップS460に進み、越えていなければステップS
455に戻って上記と同様の動作を繰り返す。この実施
例5においては、クロック信号をデータ出力手段24に
与えることによって、一旦ラッチしているデータをシフ
トさせることによって次のI/O線に伝達されたデータ
を読み出し(ステップS458)、クロック信号を8つ
与えることによってステップS459からステップS4
60に進むようになっているものである。
【0143】このようにして、ステップS457にて、
消去メモリセル計数手段22のカウント値PCMが0に
ならない限り、データ出力手段24に一旦ラッチされた
8つのデータについて消去状態になっているか否かが判
定されて、ステップS460に進む。このステップS4
60にて消去ベリファイアドレスAに1を足してステッ
プS461に進む。つまり、アップ信号をリペア前消去
動作時用内部アドレス信号発生手段20に与え、その消
去動作時用内部アドレス信号を次の消去動作時用内部ア
ドレス信号として出力させる。また、ステップS461
ではリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段2
0からの消去ベリファイアドレスAが最終アドレスAMA
X 、この実施例1では512番目であるか否かが判定さ
れる。つまり、リペア前消去動作時用内部アドレス信号
発生手段20からのキャリー信号を受けて最終アドレス
AMAX であるか否かを判定しているものである。
【0144】ステップS461にて、リペア前消去動作
時用内部アドレス信号発生手段20からの消去ベリファ
イアドレスAが最終アドレスAMAX でないと判定される
と、ステップS452に戻り、リペア前消去動作時用内
部アドレス信号発生手段20からの消去ベリファイアド
レスAによって選択されるメモリセルのイレーズベリフ
ァイを行い、ステップS453→S454→S455→
S456→457→S458(S500)→S459→
S460→S461と繰り返される。この一連の動作が
ステップS457にてボロー信号が出力されない限り最
終アドレスまで繰り返され、ステップS461にてリペ
ア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20からの
消去ベリファイアドレスAが最終アドレスAMAX で判定
されると図4に示すステップS600に進む。
【0145】ステップS600では、消去回数カウンタ
のカウンタ値Xに1を足してステップS700に進ん
で、消去回数カウンタのカウンタ値Xと最大印加消去パ
ルス数XMAX とを比較して消去回数カウンタのカウンタ
値Xが最大印加消去パルス数XMAX より少なければステ
ップS300に戻り、所定時間一括消去動作が行われ、
ステップS400→S500→S600(S500)→
S700と繰り返される。この一連の動作がステップS
400にてリペア前消去動作完了、つまり、図19に示
すステップS457にてボロー信号が出力されない限り
最大印加消去パルス数XMAX まで繰り返され、ステップ
S700にて消去回数カウンタのカウンタ値Xが最大印
加消去パルス数XMAX と判定されるとステップS800
に進み、この不揮発性半導体記憶装置1は消去動作不良
のメモリセルが規定割合以上ある、つまり、ロウ冗長メ
モリセルアレイ4及びカラム冗長メモリセルアレイ3で
は置換できる数以上消去動作不良のメモリセルがあると
判断して不良とするものある。
【0146】ステップS800で消去動作不良のメモリ
セルが規定割合以上あると判断すると、消去動作を終了
する。つまり、エラー信号を制御手段18に出力し、制
御手段18が不揮発性半導体記憶装置1の外部にエラー
信号を出力することになる。このエラー信号が出力され
ると、この不揮発性半導体記憶装置1は不良品として扱
われることになる。一方、ステップS500にて、消去
動作不良のメモリセルが規定割合未満、つまり、消去動
作が完了したメモリセルが規定割合以上であると判断さ
れると、消去動作を終了する。つまり、コンプリート信
号を制御手段18に出力し、制御手段18が不揮発性半
導体記憶装置1の外部にコンプリート信号を出力するこ
とになる。このコンプリート信号が出力されると、この
不揮発性半導体記憶装置1は、例え、消去動作不良のメ
モリセルがあったとしても、その数はロウ冗長メモリセ
ルアレイ4及びカラム冗長メモリセルアレイ3で置換で
きる数以内であると判断して良品として扱われることに
なる。
【0147】そして、このリペア前消去動作テストにて
良品とされた不揮発性半導体記憶装置は、リペア前消去
動作テストにて消去状態不良とされたメモリセルが存在
する行または列を、ロウ冗長メモリセルアレイ4及びカ
ラム冗長メモリセルアレイ3の行または列と置き換えら
れる。この時、従来例で説明した消去状態テストにて不
良のメモリセルとして検出されたメモリセルが存在する
行または列も、ロウ冗長メモリセルアレイ4及びカラム
冗長メモリセルアレイ3の行または列と置き換えられ
る。その後、上記従来例で説明したと同様に、例えば、
製品スペックに対してある程度のタイミングマージン、
電圧マージン、温度マージン等が確保されているか否か
をチェックするために、消去動作制御手段17の制御の
基、リペア後の消去動作テストが行われるものである。
【0148】このように構成された実施例5のものにあ
っても、上記実施例1と同様の効果を奏するものであ
る。なお、この実施例5においては、メモリセルアレイ
2における各メモリセルブロック2a〜2hにおいて消
去ベリファイを行われるメモリセルの分布がばらばらに
なるようにするには、図7に示した実施例2のように共
通内部アドレス信号線20bとロウ用内部アドレス線2
0cとの間にスクランブルをかければ良いものである。
【0149】実施例6.図20はこの発明の実施例6を
示すものである。この実施例6は上記実施例1における
リペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段20と
して、消去動作時に用いられる消去動作用内部アドレス
信号発生手段17を兼ねた具体的一例を示したものであ
る。従って、リペア前消去動作時用内部アドレス信号発
生手段20について説明する。図20は消去動作用内部
アドレス信号発生手段17と兼用されるリペア前消去動
作時用内部アドレス信号発生手段20を示すものであ
り、図20において、20a1はnL ビット、この実施
例では10ビットのコラム用内部アドレス信号を出力す
るための下位ビットアドレスカウンタで、消去動作制御
手段17からのアップ信号と消去動作テスト制御手段2
3からのアップ信号とを受けたオアゲート手段からなる
第1の論理手段20eの出力によってカウントアップす
るものである。20a2はnH ビット、この実施例では
10ビットのロウ用内部アドレス信号を出力するための
上位ビットアドレスカウンタで、消去動作制御手段17
からのアップ信号と下位ビットアドレスカウンタ20a
1からのキャリー信号とを受けたオアゲート手段からな
る第2の論理手段20fの出力によってカウントアップ
するものであり、キャリー信号がリペア前消去動作時用
内部アドレス信号発生手段20及び消去動作用内部アド
レス信号発生手段17に与えられるものである。
【0150】このように構成された実施例6のものにお
いても実施例1と同様の効果を奏するものである。な
お、上記実施例6では、下位ビットアドレスカウンタ2
0a1からコラム用内部アドレス信号を出力し、上位ビ
ットアドレスカウンタ20a2からロウ用内部アドレス
信号を出力するものとしたが、逆に下位ビットアドレス
カウンタ20a1からロウ用内部アドレス信号を出力
し、上位ビットアドレスカウンタ20a2からカラム用
内部アドレス信号を出力するものとしても良く、また、
ロウ用内部アドレス信号または・及びカラム用内部アド
レス信号について、図7に示した実施例2のようにスク
ランブルをかけても良いものである。さらに、図20に
示したリペア前消去動作時用内部アドレス信号発生手段
20を図1に示した実施例1に適用したものとして説明
したが、図16に示した実施例5に適用したものとして
も良いものである。
【0151】実施例7.図21はこの発明の実施例7を
示すものであり、図21において図1に示した実施例1
と同一符号は同一又は相当部分を示すものであり、1は
メモリセルアレイ2、カラム冗長メモリセルアレイ3、
ロウ冗長メモリセルアレイ4、ロウ・カラム冗長メモリ
セルアレイ5、行選択手段6、冗長用行選択手段7、列
選択手段8、冗長用列選択手段10、書き込み/読み出
し手段11、アドレス選択手段14、制御手段18等を
備えた不揮発性半導体記憶装置で、上記実施例1のもの
に対して消去動作テスト手段17等のリペア前消去動作
テストを行う機能を備えていないもの、要するに図21
で示した従来例と同様のものである。
【0152】25は上記不揮発性半導体記憶装置1の消
去動作テストを行う試験装置で、アドレス信号発生手段
26、検出手段27及び消去動作テスト制御手段28に
よって構成されているものであり、例えばメモリパター
ンジェネレータ(Memory pattern generator)によって
構成されているものである。上記アドレス信号発生手段
26は、テスト用制御手段28からのアップ信号及びリ
セット信号を受け、リセット信号によってによりリセッ
トされ、アップ信号によってカウントアップするもので
あり、消去動作テスト時に上記不揮発性半導体記憶装置
1の行選択手段6及び列選択手段8にリペア前消去動作
時用内部アドレス信号を出力するためのものであり、上
記実施例1で示したリペア前消去動作時用内部アドレス
信号発生手段20または上記実施例2で示したリペア前
消去動作時用内部アドレス信号発生手段20に相当する
ものであり、また、上記不揮発性半導体記憶装置1のメ
モリセルアレイ1における1消去ブロックの形態によっ
ては上記実施例3または実施例4で示したリペア前消去
動作時用内部アドレス信号発生手段20に相当するもの
であっても良い。
【0153】上記検出手段27は、上記アドレス信号発
生手段26からの1アドレスによって上記不揮発性半導
体記憶装置1から読み出された複数のメモリセル(この
実施例7では8つのメモリセル)から1つのメモリセル
を選択し、一括消去後の選択された所定数のメモリセル
(この実施例7ではメモリセルアレイ2の対角線上に配
置された1024個のメモリセル、または実施例2で説
明したメモリセルアレイ1の全体に分布(図9参照)さ
れた1024個のメモリセル等)のうちの所定割合(こ
の実施例7では上記実施例1と同様に95%)以上のメ
モリセルが消去状態であると完了とし、それ未満である
と未完了との出力を行うものであり、上記実施例1で示
したデータ選択手段21と消去メモリセル計数手段22
とで構成される検出手段に相当するものである。
【0154】なお、上記検出手段27は、上記実施例5
で示したデータ出力手段24と消去メモリセル計数手段
22とで構成される検出手段に相当するものであっても
良い。この場合、上記検出手段27は上記アドレス信号
発生手段26からの1アドレスによって上記不揮発性半
導体記憶装置1から読み出された複数のメモリセル(こ
の実施例7では8つのメモリセル)を一旦保持し、所定
数のアドレス信号に対する保持された読み出しデータ
(この実施例7では、実施例5と同様に4096個のメ
モリセルから読み出されたデータ)のうちの所定割合以
上のメモリセルが消去状態であると完了とし、それ未満
であると未完了との出力を行うものとすればよい。
【0155】上記消去動作テスト制御手段28は、消去
動作テスト時に、上記不揮発性半導体記憶装置1の1消
去ブロック、この実施例7ではメモリセルアレイ2の複
数のメモリセルを一括して消去動作を行わせ、この一括
消去動作後に、上記アドレス信号発生手段26から上記
メモリセルアレイ2の複数のメモリセルのうちの所定数
のメモリセルを順次選択させるアドレス信号を出力さ
せ、上記検出手段27からの完了または未完了を示す信
号を受けるものであり、上記実施例1に示した消去動作
テスト制御手段23に相当するものであり、図4及び図
5に示したフローチャートに基づいて動作するものであ
る。なお、上記消去動作テスト制御手段28は上記実施
例5に示した消去動作テスト制御手段23に相当するも
のであっても良く、この場合は図4及び図19に示した
フローチャートに基づいて動作するものである。
【0156】次に、このように構成された試験装置25
を用いて不揮発性半導体記憶装置1の試験方法について
説明する。説明を簡略化するため、消去動作テスト制御
手段28は図4及び図5に示したフローチャートに基づ
いて動作するものとする。まず、消去動作テスト制御手
段28がリペア前の消去動作テストに入ると、図4及び
図5に示したフローチャートに基づき動作を開始する。
すなわち、ステップS100にてリペア前の消去動作を
開始すると、ステップS200に示すように、内蔵する
消去回数カウンタのカウンタ値Xを0にする。
【0157】次に、ステップS300にて、1消去ブロ
ック(この実施例7ではメモリセルアレイ2における1
024×1024のメモリセル)のすべてのメモリセル
に対して、所定時間(例えば、10ms)、一括消去動
作を行わせる。つまり、不揮発性半導体記憶装置1に内
蔵の電圧発生手段へ消去動作の電圧供給要求信号を出力
し、電圧発生手段がメモリセルに対して上記所定時間、
ソース電極に正の電位を、コントロールゲート電極に接
地電位を与え、メモリセルのフローティングゲート電極
に蓄積されている電子をソース電極に引き抜かせる。こ
の時、ドレイン電極はフローティング状態にされてい
る。
【0158】この一括消去動作が終了すると、ステップ
S400に進み、アドレス信号発生手段26からアドレ
ス信号を不揮発性半導体記憶装置1に出力させ、このア
ドレス信号に基づいて順次所定数のメモリセル、この実
施例7では1024個のメモリセルのイレーズベリファ
イを行なわせ(ステップS410)、イレーズベリファ
イされた所定数のメモリセルから読み出されたデータを
検出手段27が受ける。そして、検出手段27によって
このイレーズベリファイが行われたメモリセルのうち消
去状態にされているメモリセルがどの程度あるかを検出
し、消去状態にされているメモリセルが全体のメモリセ
ルに対して規定割合、この実施例7では95%以上であ
るかいなかを判定させ(ステップS420)、規定割合
以上であればメモリセルアレイ2におけるメモリセルは
リペア前の消去動作テストにパスしたとしてステップS
500に進みリペア前の消去動作テストを終了し、規定
割合未満であればステップS600に進む。
【0159】このステップS400について、さらに図
5を用いて詳細に説明する。ステップS300にて一括
消去動作が終了すると、ステップS401にてアドレス
信号発生手段26にリセット信号を出力してロウアドレ
ス及びカラムアドレスの両者を0アドレスに設定させる
とともに、検出手段27のカウント値PCMを初期値に
設定させる。ステップS402において、アドレス信号
発生手段26からの行選択手段6に与えるロウアドレス
(ROW)を函数fnR(A)とするとともに、列選択
手段8に与えるカラムアドレス(COL)を函数fnC
(A)とし、検出手段27にに与えるアドレス(D)を
函数fnD(A)とする。
【0160】次に、ステップ403にて、アドレス信号
発生手段26からのロウアドレス及びカラムアドレスに
基づいたメモリセルアレイ2のメモリセルがイレーズベ
リファイされる。つまり、アドレス信号発生手段26か
らのロウアドレスを受けた行選択手段6にてメモリセル
アレイ2の特定の行のワード線が選択されるととも、ア
ドレス信号発生手段26からのカラムアドレスを受けた
列選択手段8にてメモリセル2の特定の列のビット線が
選択され、メモリセルの内容が、この実施例7において
は8本のI/O線9に読み出されることになる。この
時、電圧発生手段はイレーズベリファイの電圧供給要求
信号を受け、選択されたワード線に対して通常読み出し
時の正の電圧より低い正の電圧を与え、ソース電極に接
地電位を与えているものである。
【0161】このようにして読み出されたI/O線9上
の情報は書き込み/読み出し手段11で検知、増幅され
て入出力データ線12に伝達されて制御手段18を介し
て検出手段27に伝達される。検出手段27では、ステ
ップS404にて示すように、アドレス信号発生手段2
6からのアドレス(D)に基づいて8本の入出力データ
線12に現れた情報の内の1本の入出力データ線12に
現れた情報を選択し、受けたクロック信号に同期して、
選択した読み出しデータが“L”レベル、つまり選択さ
れたメモリセルが消去された状態を示すか、選択した読
み出しデータが“H”レベル、つまり選択されたメモリ
セルがいまだ消去されていない状態を示すかを判断す
る。このステップS404にて、選択されたメモリセル
が消去された状態を示せばステップS405に進み、選
択されたメモリセルがいまだ消去されていない状態を示
せばステップS407へ進む。
【0162】ステップS405では、検出手段27は、
そのカウント値PCMを1引いた値にし、ステップS4
06にてそのカウント値PCMが0であるか否かを判断
して0になれば消去動作完了を示す信号を消去動作テス
ト制御手段28に出力し、0でなければ消去動作が未完
了を示す信号を消去動作テスト制御手段28に出力す
る。消去動作完了を示す信号を受けると図4のステップ
S500に進み、メモリセルアレイ2におけるメモリセ
ルはリペア前の消去動作テストにパスしたとして消去動
作を終了する。消去動作が未完了を示す信号を受けると
ステップ407に進む。ステップS407にて、消去ベ
リファイアドレスAに1を足してステップS408に進
む。つまり、アップ信号をアドレス信号発生手段26に
与え、ロウアドレス信号及びカラムアドレス信号それぞ
れを次のロウアドレス信号及びカラムアドレス信号とし
て出力させる。
【0163】また、ステップS408ではアドレス信号
発生手段26からの消去ベリファイアドレスAが最終ア
ドレスAMAX であるか否かが判定される。つまり、アド
レス信号発生手段26からのキャリー信号を受けて最終
アドレスAMAX であるか否かを判定している。ステップ
S408にて、アドレス信号発生手段20からの消去ベ
リファイアドレスAが最終アドレスAMAX でないと判定
されると、ステップS402に戻り、アドレス信号発生
手段26からの消去ベリファイアドレスAによって選択
されるメモリセルのイレーズベリファイを行い、ステッ
プS403→S404→S405→S406→407
(S500)→S408と繰り返される。この一連の動
作がステップS406にて消去動作完了を示す信号が出
力されない限り最終アドレスまで繰り返され、ステップ
S408にてアドレス信号発生手段26からの消去ベリ
ファイアドレスAが最終アドレスAMAX で判定されると
図4に示すステップS600に進む。
【0164】ステップS600では、カウンタ値Xに1
を足してステップS700に進んで、カウンタ値Xと最
大印加消去パルス数XMAX とを比較してカウンタ値Xが
最大印加消去パルス数XMAX より少なければステップS
300に戻り、所定時間一括消去動作が行われ、ステッ
プS400→S500→S600(S500)→S70
0と繰り返される。この一連の動作がステップS400
にてリペア前消去動作完了、つまり、図5に示すステッ
プS406にてボロー信号が出力されない限り最大印加
消去パルス数XMAX まで繰り返され、ステップS700
にてカウンタ値Xが最大印加消去パルス数XMAX と判定
されるとステップS800に進み、この不揮発性半導体
記憶装置1は消去動作不良のメモリセルが規定割合以上
ある、つまり、ロウ冗長メモリセルアレイ4及びカラム
冗長メモリセルアレイ3では置換できる数以上消去動作
不良のメモリセルがあると判断して不良とするものあ
る。
【0165】ステップS800で消去動作不良のメモリ
セルが規定割合以上あると判断すると、消去動作を終了
する。つまり、エラー信号を制御手段18に出力し、制
御手段18が不揮発性半導体記憶装置1の外部にエラー
信号を出力することになる。このエラー信号が出力され
ると、この不揮発性半導体記憶装置1は不良品として扱
われることになる。一方、ステップS500にて、消去
動作不良のメモリセルが規定割合未満、つまり、消去動
作が完了したメモリセルが規定割合以上であると判断さ
れると、消去動作を終了する。この消去動作が終了する
と、この不揮発性半導体記憶装置1は、例え、消去動作
不良のメモリセルがあったとしても、その数はロウ冗長
メモリセルアレイ4及びカラム冗長メモリセルアレイ3
で置換できる数以内であると判断して良品として扱われ
ることになる。
【0166】なお、上記説明は消去動作テスト制御手段
28は図4及び図5に示したフローチャートに基づいて
動作するものとして説明したが、消去動作テスト制御手
段28が図4及び図19に示したフローチャートに基づ
いて動作するものについていかに説明する。図4に示さ
れたフローチャートの動作は上記説明と同じであるから
説明を省略し、図19に基づいて動作する点だけを説明
する。ステップS300にて一括消去動作が終了する
と、ステップS451にて内部アドレス信号発生手段2
6にリセット信号を出力して消去ベリファイアドレスA
を0アドレスに設定させるとともに、検出手段27のカ
ウント値PCMを初期値に設定させる。
【0167】ステップS452において、アドレス信号
発生手段26からの行選択手段6に与えるロウアドレス
(ROW)を函数fnR(A)とし、列選択手段8に与
えるカラムアドレス(COL)を函数fnC(A)とす
る。アドレス信号発生手段26がリセット信号により、
ロウアドレス及びカラムアドレスを0アドレスとして出
力し、アップ信号を受けるごとに消去ベリファイアドレ
スAに1を足してこの1を足したアドレスに基づいてロ
ウアドレス及びカラムアドレスを出力しているものであ
る。
【0168】次に、ステップ453にて、アドレス信号
発生手段26からのロウアドレス及びカラムアドレスに
てイレーズベリファイを行う。つまり、アドレス信号発
生手段26からのロウアドレスを受けた行選択手段6に
てメモリセルアレイ2の特定の行のワード線が選択され
るととも、アドレス信号発生手段26からのカラムアド
レスを受けた列選択手段8にてメモリセル2の特定の列
のビット線が選択され、この実施例7においては8本の
I/O線9に読み出されることになる。この時、電圧発
生手段はイレーズベリファイの電圧供給要求信号を受
け、選択されたワード線に対して通常読み出し時の正の
電圧より低い正の電圧を与え、ソース電極に接地電位を
与えているものである。
【0169】このようにして読み出されたI/O線9上
の情報は書き込み/読み出し手段11で検知、増幅され
て入出力データ線12に伝達されて制御手段18を介し
て検出手段27に伝達される。検出手段27では一旦入
力された8つの読み出しデータをラッチし、クロック信
号に基づいて、I/O線9のI/O1にて伝達されたデ
ータを読み出す(ステップS454)。次に、検出手段
27はステップS455にて示すように、クロック信号
に同期して読み出したデータが“L”レベル、つまり選
択されたメモリセルが消去された状態を示すか、選択し
た読み出しデータが“H”レベル、つまり選択されたメ
モリセルがいまだ消去されていない状態を示すかを判断
する。
【0170】このステップS455にて、検出手段27
にて選択されたメモリセルが消去された状態を示してい
ればステップS456に進み、選択されたメモリセルが
いまだ消去されていない状態を示していなければステッ
プS458へ進む。ステップS456では、選択された
メモリセルが消去された状態を示していればカウント値
PCMを1引いた値にし、ステップS457にてカウン
ト値PCMが0であるか否かを判断して0になれば消去
動作完了を示す信号を出力し、0でなければ消去動作が
未完了を示す信号を出力する。消去動作完了を示す信号
を受けると図4のステップS500に進み、メモリセル
アレイ2におけるメモリセルはリペア前の消去動作テス
トにパスしたとして消去動作を終了する。消去動作が未
完了を示す信号を受けるとステップ458に進む。
【0171】ステップS458にて、検出手段26にて
読み出すデータを次のものとし、これが検出手段26に
一旦ラッチされた最後のデータを越えているか否かをス
テップS461で判定し、越えていれば。ステップS4
60に進み、越えていなければステップS455に戻っ
て上記と同様の動作を繰り返す。このようにして、ステ
ップS457にて、検出手段26のカウント値PCMが
0にならない限り、検出手段26に一旦ラッチされた8
つのデータについて消去状態になっているか否かが判定
されて、ステップS460に進む。このステップS46
0にて消去ベリファイアドレスAに1を足してステップ
S461に進む。つまり、アップ信号をアドレス信号発
生手段26に与え、そのロウアドレス信号及びカラムア
ドレス信号をロウアドレス信号及びカラムアドレス信号
として出力させる。また、ステップS461ではアドレ
ス信号発生手段26からの消去ベリファイアドレスAが
最終アドレスAMAX であるか否かが判定される。つま
り、アドレス信号発生手段26からのキャリー信号を受
けて最終アドレスAMAX であるか否かを判定している。
【0172】ステップS461にて、アドレス信号発生
手段26からの消去ベリファイアドレスAが最終アドレ
スAMAX でないと判定されると、ステップS452に戻
り、アドレス信号発生手段26からの消去ベリファイア
ドレスAによって選択されるメモリセルのイレーズベリ
ファイを行い、ステップS453→S454→S455
→S456→457→S458(S500)→S459
→S460→S461と繰り返される。この一連の動作
がステップS457にて消去動作完了を示す出力されな
い限り最終アドレスまで繰り返され、ステップS461
にてアドレス信号発生手段26からの消去ベリファイア
ドレスAが最終アドレスAMAX で判定されると図4に示
すステップS600に進む。
【0173】ステップS600では、カウンタ値Xに1
を足してステップS700に進んで、カウンタ値Xと最
大印加消去パルス数XMAX とを比較してカウンタ値Xが
最大印加消去パルス数XMAX より少なければステップS
300に戻り、所定時間一括消去動作が行われ、ステッ
プS400→S500→S600(S500)→S70
0と繰り返される。この一連の動作がステップS400
にてリペア前消去動作完了、つまり、図19に示すステ
ップS457にて消去動作完了を示す信号が出力されな
い限り最大印加消去パルス数XMAX まで繰り返され、ス
テップS700にてカウンタ値Xが最大印加消去パルス
数XMAX と判定されるとステップS800に進み、この
不揮発性半導体記憶装置1は消去動作不良のメモリセル
が規定割合以上ある、つまり、ロウ冗長メモリセルアレ
イ4及びカラム冗長メモリセルアレイ3では置換できる
数以上消去動作不良のメモリセルがあると判断して不良
とするものである。
【0174】ステップS800で消去動作不良のメモリ
セルが規定割合以上あると判断すると、消去動作を終了
する。つまり、エラー信号を制御手段18に出力し、制
御手段18が不揮発性半導体記憶装置1の外部にエラー
信号を出力することになる。このエラー信号が出力され
ると、この不揮発性半導体記憶装置1は不良品として扱
われることになる。一方、ステップS500にて、消去
動作不良のメモリセルが規定割合未満、つまり、消去動
作が完了したメモリセルが規定割合以上であると判断さ
れると、消去動作を終了する。消去動作を終了すると、
この不揮発性半導体記憶装置1は、例え、消去動作不良
のメモリセルがあったとしても、その数はロウ冗長メモ
リセルアレイ4及びカラム冗長メモリセルアレイ3で置
換できる数以内であると判断して良品として扱われるこ
とになる。
【0175】
【発明の効果】この発明の請求項1の発明は、冗長メモ
リセルを有した不揮発性半導体記憶装置において、消去
動作テスト時にアドレス信号を出力するためのアドレス
信号発生手段と、消去動作テスト時に、1消去ブロック
の複数のメモリセルを一括して消去動作を行わせ、この
一括消去動作後に、アドレス信号発生手段から1消去ブ
ロックの複数のメモリセルのうちの所定数のメモリセル
を順次選択させるアドレス信号を出力させ、順次選択さ
れた所定数のメモリセルからの読み出しデータを受け、
所定数のメモリセルのうち所定割合以上のメモリセルの
消去動作が完了していると消去動作完了とし、所定割合
未満であると消去動作未完了とするテスト用制御手段を
設けたものとしたので、複数のメモリセルのうちに不良
のメモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、消去
動作不良のメモリセルを冗長メモリセルに置換できると
いう効果を有するものである。
【0176】この発明の請求項2の発明は、請求項1の
発明のテスト用制御手段を、アドレス信号発生手段によ
って順次選択され所定数に所定割合を乗算した値を初期
値とし、選択された所定数のメモリセルからの読み出し
データが消去状態を示しているとカウントダウンされ、
0にカウントダウンされると消去動作完了を意味する信
号を出力する消去メモリセル計数手段を有しているもの
としたので、上記請求項1と同様の効果を有する他、消
去動作完了を意味する信号を容易に出力できるという効
果を有するものである。
【0177】この発明の請求項3の発明は、請求項1又
は2の発明の選択手段を、1行に配置された複数のメモ
リセルを選択する行選択手段と、所定数の列に配置され
た複数のメモリセルを選択するための列選択手段と、行
選択手段と列選択手段にて選択された所定数のメモリセ
ルからの読み出しデータのうちから1つの読み出しデー
タを選択するデータ選択手段とを有しているものとした
ので、請求項1と同様の効果を有するものである。
【0178】この発明の請求項4の発明は、請求項3の
発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段から
のアップ信号に基づいてカウントアップされて複数ビッ
トの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、
このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス
信号を行選択手段に与えるための行用内部アドレス信号
として出力する行用内部アドレス信号供給手段と、アド
レスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号のう
ちの一部を列選択手段に与え、残りをデータ選択手段に
与えるための列用内部アドレス信号として出力する列用
内部アドレス信号供給手段とを有しているものとしたの
で、請求項1と同様の効果を有するものである。
【0179】この発明の請求項5の発明は、請求項3の
発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段から
のアップ信号に基づいてカウントアップされて複数ビッ
トの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、
このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス
信号の中間ビットを下位ビットと中間ビットとの両者に
使用した行選択手段に与えるための行用内部アドレス信
号として出力する行用内部アドレス信号供給手段と、ア
ドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号の
うちの一部を列選択手段に与え、残りをデータ選択手段
に与えるための列用内部アドレス信号として出力する列
用内部アドレス信号供給手段とを有しているものとした
ので、請求項1と同様の効果を有する他、1消去ブロッ
クを構成する複数のメモリセルの行数が列数より多いも
のに対して奇数行及び偶数行にばらつかせてメモリセル
を選択でき、製造時の位置による製造バラツキが生じて
も全体にチェックできるという効果を有するものであ
る。
【0180】この発明の請求項6の発明は、請求項3の
発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段から
のアップ信号に基づいてカウントアップされて複数ビッ
トの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、
このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス
信号の上位ビットを除いた内部アドレス信号を行選択手
段に与えるための行用内部アドレス信号として出力する
行用内部アドレス信号供給手段と、アドレスカウンタか
らの複数ビットの内部アドレス信号のうちの一部を列選
択手段に与え、残りをデータ選択手段に与えるための列
用内部アドレス信号として出力する列用内部アドレス信
号供給手段とを有しているものとしたので、請求項1と
同様の効果を有する他、簡単な構成にて1消去ブロック
を構成する複数のメモリセルの行数が列数より少ないも
のに対して各列に1つのメモリセルを選択できるという
効果を有するものである。
【0181】この発明の請求項7の発明は、請求項3の
発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段から
のアップ信号に基づいてカウントアップされて第1の内
部アドレス信号を出力する下位ビットアドレスカウンタ
と、テスト用制御手段からのアップ信号及び下位ビット
アドレスカウンタからのキャリー信号に基づいてカウン
トアップされて第2の内部アドレス信号を出力する上位
ビットアドレスカウンタとを有し、上記第1及び第2の
内部アドレス信号の一方の内部アドレス信号を行選択手
段に与える行用内部アドレス信号として出力し、上記第
1及び第2の内部アドレス信号の他方の内部アドレス信
号を列選択手段及びデータ選択手段に与える列用内部ア
ドレス信号として出力するものとしたので、請求項1と
同様の効果を有するものである。
【0182】この発明の請求項8の発明は、請求項4な
いし請求項7のいずれかに記載の発明のアドレス信号発
生手段を、行用内部アドレス信号をカウンタからの内部
アドレス信号に対してアドレス順番を変えて出力するも
のとしたので、請求項1と同様の効果を有する他、選択
されるメモリセルの位置をばらつかせることができ、製
造時の位置による製造バラツキが生じても全体にチェッ
クできるという効果を有するものである。
【0183】この発明の請求項9の発明は、請求項4な
いし請求項7のいずれかに記載の発明のアドレス信号発
生手段を、列用内部アドレス信号をカウンタからの内部
アドレス信号に対してアドレス順番を変えて出力するも
のとしたので、請求項1と同様の効果を有する他、選択
されるメモリセルの位置をばらつかせることができ、製
造時の位置による製造バラツキが生じても全体にチェッ
クできるという効果を有するものである。
【0184】この発明の請求項10の発明は、請求項1
の発明の選択手段を、1行に配置された複数のメモリセ
ルを選択する行選択手段と、所定数の列に配置された複
数のメモリセルを選択するための列選択手段とを有した
ものとし、テスト用制御手段を、行選択手段及び列選択
手段にて選択された所定数のメモリセルからの読み出し
データを一旦保持し、クロック信号にて一旦保持された
所定数の読み出しデータを読み出すデータ保持手段と、
アドレス信号発生手段によって順次選択された所定数に
所定割合を乗算した値を初期値とし、データ保持手段を
介して読み出された上記選択された所定数のメモリセル
からの読み出しデータが消去状態を示しているとカウン
トダウンされ、0にカウントダウンされると消去動作完
了を意味する信号を出力する消去メモリセル計数手段を
有しているものとしたので、請求項1と同様の効果を有
する他、消去動作完了を意味する信号を容易に出力でき
るという効果を有するものである。
【0185】この発明の請求項11の発明は、請求項1
0の発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段
からのアップ信号に基づいてカウントアップされて複数
ビットの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタ
と、このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アド
レス信号を行選択手段に与えるための行用内部アドレス
信号として出力する行用内部アドレス信号供給手段と、
アドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号
を列選択手段に与えるための列用内部アドレス信号供給
手段とを有しているものとしたので、請求項10と同様
の効果を有するものである。
【0186】この発明の請求項12の発明は、請求項1
0の発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段
からのアップ信号に基づいてカウントアップされて複数
ビットの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタ
と、このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アド
レス信号の中間ビットを下位ビットと中間ビットとの両
者に使用した行選択手段に与えるための行用内部アドレ
ス信号として出力する行用内部アドレス信号供給手段
と、アドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス
信号を列選択手段に与えるための列用内部アドレス信号
供給手段とを有しているものとしたので、請求項10と
同様の効果を有する他、1消去ブロックを構成する複数
のメモリセルの行数が列数より多いものに対して奇数行
及び偶数行にばらつかせてメモリセルを選択でき、製造
時の位置による製造バラツキが生じても全体にチェック
できるという効果を有するものである。
【0187】この発明の請求項13の発明は、請求項1
0の発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段
からのアップ信号に基づいてカウントアップされて複数
ビットの内部アドレス信号を出力するアドレスカウンタ
と、このアドレスカウンタからの複数ビットの内部アド
レス信号の上位ビットを除いた内部アドレス信号を行選
択手段に与えるための行用内部アドレス信号として出力
する行用内部アドレス信号供給手段と、アドレスカウン
タからの複数ビットの内部アドレス信号を列選択手段に
与えるための列用内部アドレス信号として出力する列用
内部アドレス信号供給手段とを有しているものとしたの
で、請求項10と同様の効果を有する他、簡単な構成に
て1消去ブロックを構成する複数のメモリセルの行数が
列数より少ないものに対して各列に1つのメモリセルを
選択できるという効果を有するものである。
【0188】この発明の請求項14の発明は、請求項1
0の発明のアドレス信号発生手段を、テスト用制御手段
からのアップ信号に基づいてカウントアップされて第1
の内部アドレス信号を出力する下位ビットアドレスカウ
ンタと、テスト用制御手段からのアップ信号及び下位ビ
ットアドレスカウンタからのキャリー信号に基づいてカ
ウントアップされて第2の内部アドレス信号を出力する
上位ビットアドレスカウンタとを有し、第1及び第2の
内部アドレス信号の一方の内部アドレス信号を行選択手
段に与える行用内部アドレス信号として出力し、第1及
び第2の内部アドレス信号の他方の内部アドレス信号を
列選択手段に与える列用内部アドレス信号として出力す
るものとしたので、請求項1と同様の効果を有するもの
である。
【0189】この発明の請求項15の発明は、請求項1
1ないし請求項14のいずれかに記載の発明の発明のア
ドレス信号発生手段を、行用内部アドレス信号をカウン
タからの内部アドレス信号に対してアドレス順番を変え
て出力するものとしたので、請求項10と同様の効果を
有する他、選択されるメモリセルの位置をばらつかせる
ことができ、製造時の位置による製造バラツキが生じて
も全体にチェックできるという効果を有するものであ
る。
【0190】この発明の請求項16の発明は、請求項1
1ないし請求項14のいずれかに記載の発明のアドレス
信号発生手段を、列用内部アドレス信号をカウンタから
の内部アドレス信号に対してアドレス順番を変えて出力
するものとしたので、請求項10と同様の効果を有する
他、選択されるメモリセルの位置をばらつかせることが
でき、製造時の位置による製造バラツキが生じても全体
にチェックできるという効果を有するものである。
【0191】この発明の請求項17の発明は、冗長メモ
リセルを有した不揮発性半導体記憶装置における上記1
消去ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時間、
消去動作させるステップと、選択手段に順次アドレス信
号を与え、一括消去された複数のメモリセルのうちの所
定数のメモリセルを順次選択し、選択された所定数のメ
モリセルから読み出しデータを得るステップと、選択さ
れた所定数のメモリセルから得られた読み出しデータの
うち所定割合以上のメモリセルの消去動作が完了してい
ると消去動作完了とし、所定割合未満であると消去動作
未完了とするステップとを設けたので、複数のメモリセ
ルのうちに不良のメモリセルがある状態でも消去動作を
可能にし、消去動作不良のメモリセルを冗長メモリセル
に置換できるという効果を有するものである。
【0192】この発明の請求項18の発明は、冗長メモ
リセルを有した不揮発性半導体記憶装置における1消去
ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時間、消去
動作させるステップと、選択手段に順次所定数のアドレ
ス信号を与え、各アドレス信号毎に対応したアドレス信
号の複数のメモリセルを与えられたアドレス信号順に順
次選択し、選択されたメモリセルから読み出しデータを
得るステップと、各アドレス毎に対応したアドレスの複
数のメモリセルからの読み出しデータのうちから1つの
読み出しデータを選択し、この選択された所定数の読み
出しデータのうち所定割合以上のメモリセルの消去動作
が完了していると消去動作完了とし、所定割合未満であ
ると消去動作未完了とするステップとを設けたので、複
数のメモリセルのうちに不良のメモリセルがある状態で
も消去動作を可能にし、消去動作不良のメモリセルを冗
長メモリセルに置換できるという効果を有するものであ
る。
【0193】この発明の請求項19の発明は、冗長メモ
リセルを有した不揮発性半導体記憶装置における上記1
消去ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時間、
消去動作させるステップと、選択手段に順次所定数のア
ドレス信号を与え、各アドレス信号毎に対応したアドレ
ス信号の複数のメモリセルを与えられたアドレス信号順
に順次選択し、選択されたメモリセルから読み出しデー
タを得るステップと、各アドレス毎に対応したアドレス
の複数のメモリセルからの読み出しデータを一旦保持
し、保持したデータを順次読み出し、所定数のアドレス
信号に対応した所定数の読み出しデータのうち所定割合
以上のメモリセルの消去動作が完了していると消去動作
完了とし、所定割合未満であると消去動作未完了とする
ステップとを設けたので、複数のメモリセルのうちに不
良のメモリセルがある状態でも消去動作を可能にし、消
去動作不良のメモリセルを冗長メモリセルに置換できる
という効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す要部ブロック図。
【図2】この発明の実施例1におけるメモリセルアレイ
及びその周辺回路を示す簡略図。
【図3】この発明の実施例1におけるリペア前消去動作
時用内部アドレス信号発生手段20を示す図。
【図4】この発明の実施例1における消去動作テスト制
御手段23の動作を示すフローチャート。
【図5】図4のステップ400をさらに詳細に示すフロ
ーチャート。
【図6】この発明の実施例1における選択されるメモリ
セルの位置を説明するための簡略図。
【図7】この発明の実施例2におけるリペア前消去動作
時用内部アドレス信号発生手段20を示す図。
【図8】この発明の実施例2におけるリペア前消去動作
時用内部アドレス信号発生手段20を説明するための
図。
【図9】この発明の実施例2における選択されるメモリ
セルの位置を説明するための簡略図。
【図10】この発明の実施例3におけるリペア前消去動
作時用内部アドレス信号発生手段20を示す図。
【図11】この発明の実施例3におけるリペア前消去動
作時用内部アドレス信号発生手段20を説明するための
図。
【図12】この発明の実施例3における選択されるメモ
リセルの位置を説明するための簡略図。
【図13】この発明の実施例4におけるリペア前消去動
作時用内部アドレス信号発生手段20を示す図。
【図14】この発明の実施例4におけるリペア前消去動
作時用内部アドレス信号発生手段20を説明するための
図。
【図15】この発明の実施例4における選択されるメモ
リセルの位置を説明するための簡略図。
【図16】この発明の実施例5を示す要部ブロック図。
【図17】この発明の実施例5における選択されるメモ
リセルの位置を説明するための簡略図。
【図18】この発明の実施例5におけるリペア前消去動
作時用内部アドレス信号発生手段20を示す図。
【図19】この発明の実施例5における図4のステップ
400をさらに詳細に示すフローチャート。
【図20】この発明の実施例6におけるリペア前消去動
作時用内部アドレス信号発生手段20を示す図。
【図21】この発明の実施例7を示す要部ブロック図。
【図22】従来の不揮発性半導体記憶装置を示す要部ブ
ロック図。
【図23】従来の不揮発性半導体記憶装置の消去動作制
御手段17の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 不揮発性半導体記憶装置、 2 メモリセルア
レイ、3 カラム冗長メモリセルアレイ、 4 ロウ冗
長メモリセルアレイ、6 行選択手段、
8 列選択手段、20 リペア前消去動作時用内部
アドレス信号発生手段、21 データ選択手段、
22 消去メモリセル計数手段、23 消去動作
テスト制御手段、 24 データ出力手段、

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に書き込み、消去可能であり、一
    括消去される1消去ブロックを構成する複数のメモリセ
    ル、 これら複数のメモリセルのうち不良のメモリセルが存在
    すると、その不良のメモリセルと置換される複数の冗長
    メモリセル、 アドレス信号を受け、上記複数のメモリセルから所定の
    メモリセルを選択するための選択手段、 消去動作テスト時に上記アドレス信号を出力するための
    アドレス信号発生手段、 上記消去動作テスト時に、上記1消去ブロックの複数の
    メモリセルを一括して消去動作を行わせ、この一括消去
    動作後に、上記アドレス信号発生手段から上記1消去ブ
    ロックの複数のメモリセルのうちの所定数のメモリセル
    を順次選択させるアドレス信号を出力させ、順次選択さ
    れた所定数のメモリセルからの読み出しデータを受け、
    上記所定数のメモリセルのうち所定割合以上のメモリセ
    ルの消去動作が完了していると消去動作完了とし、所定
    割合未満であると消去動作未完了とするテスト用制御手
    段を備えた不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 テスト用制御手段は、上記アドレス信号
    発生手段によって順次選択され所定数に所定割合を乗算
    した値を初期値とし、上記選択された所定数のメモリセ
    ルからの読み出しデータが消去状態を示しているとカウ
    ントダウンされ、0にカウントダウンされると消去動作
    完了を意味する信号を出力する消去メモリセル計数手段
    を有していることを特徴とする請求項1記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 1消去ブロックの複数のメモリセルは複
    数行、複数列に配置され、 選択手段は、上記複数行のうちの1行に配置された複数
    のメモリセルを選択する行選択手段と、上記複数列のう
    ちの所定数の列に配置された複数のメモリセルを選択す
    るための列選択手段と、上記行選択手段と列選択手段に
    て選択された所定数のメモリセルからの読み出しデータ
    のうちから1つの読み出しデータを選択するデータ選択
    手段とを有していることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 1消去ブロックの複数のメモリセルにお
    ける行数と列数とが同じであり、 アドレス信号発生手段は、テスト用制御手段からのアッ
    プ信号に基づいてカウントアップされて複数ビットの内
    部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、このア
    ドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号を
    行選択手段に与えるための行用内部アドレス信号として
    出力する行用内部アドレス信号供給手段と、上記アドレ
    スカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号のうち
    の一部を列選択手段に与え、残りをデータ選択手段に与
    えるための列用内部アドレス信号として出力する列用内
    部アドレス信号供給手段とを有していることを特徴とす
    る請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 複数のメモリセルにおける行数が列数よ
    り多く、 アドレス信号発生手段は、テスト用制御手段からのアッ
    プ信号に基づいてカウントアップされて複数ビットの内
    部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、このア
    ドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号の
    中間ビットを下位ビットと中間ビットとの両者に使用し
    た行選択手段に与えるための行用内部アドレス信号とし
    て出力する行用内部アドレス信号供給手段と、上記アド
    レスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号のう
    ちの一部を列選択手段に与え、残りをデータ選択手段に
    与えるための列用内部アドレス信号として出力する列用
    内部アドレス信号供給手段とを有していることを特徴と
    する請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 1消去ブロックの複数のメモリセルにお
    ける行数が列数より少なく、 アドレス信号発生手段は、テスト用制御手段からのアッ
    プ信号に基づいてカウントアップされて複数ビットの内
    部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、このア
    ドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号の
    上位ビットを除いた内部アドレス信号を行選択手段に与
    えるための行用内部アドレス信号として出力する行用内
    部アドレス信号供給手段と、上記アドレスカウンタから
    の複数ビットの内部アドレス信号のうちの一部を列選択
    手段に与え、残りをデータ選択手段に与えるための列用
    内部アドレス信号として出力する列用内部アドレス信号
    供給手段とを有していることを特徴とする請求項3記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 アドレス信号発生手段は、テスト用制御
    手段からのアップ信号に基づいてカウントアップされて
    第1の内部アドレス信号を出力する下位ビットアドレス
    カウンタと、テスト用制御手段からのアップ信号及び下
    位ビットアドレスカウンタからのキャリー信号に基づい
    てカウントアップされて第2の内部アドレス信号を出力
    する上位ビットアドレスカウンタとを有し、上記第1及
    び第2の内部アドレス信号の一方の内部アドレス信号を
    行選択手段に与える行用内部アドレス信号として出力
    し、上記第1及び第2の内部アドレス信号の他方の内部
    アドレス信号を列選択手段及びデータ選択手段に与える
    列用内部アドレス信号として出力するものであることを
    特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 アドレス信号発生手段は、行用内部アド
    レス信号をカウンタからの内部アドレス信号に対してア
    ドレス順番を変えて出力することを特徴とする請求項4
    ないし請求項7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  9. 【請求項9】 アドレス信号発生手段は、列用内部アド
    レス信号をカウンタからの内部アドレス信号に対してア
    ドレス順番を変えて出力することを特徴とする請求項4
    ないし請求項7のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  10. 【請求項10】 1消去ブロックの複数のメモリセルは
    複数行、複数列に配置され、 選択手段は、上記複数行のうちの1行に配置された複数
    のメモリセルを選択する行選択手段と、上記複数列のう
    ちの所定数の列に配置された複数のメモリセルを選択す
    るための列選択手段とを有し、 テスト用制御手段は、上記行選択手段及び列選択手段に
    て選択された所定数のメモリセルからの読み出しデータ
    を一旦保持し、クロック信号にて一旦保持された所定数
    の読み出しデータを読み出すデータ保持手段と、上記ア
    ドレス信号発生手段によって順次選択された所定数に所
    定割合を乗算した値を初期値とし、上記データ保持手段
    を介して読み出された上記選択された所定数のメモリセ
    ルからの読み出しデータが消去状態を示しているとカウ
    ントダウンされ、0にカウントダウンされると消去動作
    完了を意味する信号を出力する消去メモリセル計数手段
    を有していることを特徴とする請求項1記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 1消去ブロックの複数のメモリセルに
    おける行数と列数とが同じであり、 アドレス信号発生手段は、テスト用制御手段からのアッ
    プ信号に基づいてカウントアップされて複数ビットの内
    部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、このア
    ドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号を
    行選択手段に与えるための行用内部アドレス信号として
    出力する行用内部アドレス信号供給手段と、上記アドレ
    スカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号を列選
    択手段に与えるための列用内部アドレス信号供給手段と
    を有していることを特徴とする請求項10記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 複数のメモリセルにおける行数が列数
    より多く、 アドレス信号発生手段は、テスト用制御手段からのアッ
    プ信号に基づいてカウントアップされて複数ビットの内
    部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、このア
    ドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号の
    中間ビットを下位ビットと中間ビットとの両者に使用し
    た行選択手段に与えるための行用内部アドレス信号とし
    て出力する行用内部アドレス信号供給手段と、上記アド
    レスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号を列
    選択手段に与えるための列用内部アドレス信号供給手段
    とを有していることを特徴とする請求項10記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 1消去ブロックの複数のメモリセルに
    おける行数が列数より少なく、 アドレス信号発生手段は、テスト用制御手段からのアッ
    プ信号に基づいてカウントアップされて複数ビットの内
    部アドレス信号を出力するアドレスカウンタと、このア
    ドレスカウンタからの複数ビットの内部アドレス信号の
    上位ビットを除いた内部アドレス信号を行選択手段に与
    えるための行用内部アドレス信号として出力する行用内
    部アドレス信号供給手段と、上記アドレスカウンタから
    の複数ビットの内部アドレス信号を列選択手段に与える
    ための列用内部アドレス信号として出力する列用内部ア
    ドレス信号供給手段とを有していることを特徴とする請
    求項10記載の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 アドレス信号発生手段は、テスト用制
    御手段からのアップ信号に基づいてカウントアップされ
    て第1の内部アドレス信号を出力する下位ビットアドレ
    スカウンタと、テスト用制御手段からのアップ信号及び
    下位ビットアドレスカウンタからのキャリー信号に基づ
    いてカウントアップされて第2の内部アドレス信号を出
    力する上位ビットアドレスカウンタとを有し、上記第1
    及び第2の内部アドレス信号の一方の内部アドレス信号
    を行選択手段に与える行用内部アドレス信号として出力
    し、上記第1及び第2の内部アドレス信号の他方の内部
    アドレス信号を列選択手段に与える列用内部アドレス信
    号として出力するものであることを特徴とする請求項1
    0記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 アドレス信号発生手段は、行用内部ア
    ドレス信号をカウンタからの内部アドレス信号に対して
    アドレス順番を変えて出力することを特徴とする請求項
    11ないし請求項14のいずれかに記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  16. 【請求項16】 アドレス信号発生手段は、列用内部ア
    ドレス信号をカウンタからの内部アドレス信号に対して
    アドレス順番を変えて出力することを特徴とする請求項
    11ないし請求項14のいずれかに記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  17. 【請求項17】 電気的に書き込み、消去可能であり、
    一括消去される1消去ブロックを構成する複数のメモリ
    セルと、これら複数のメモリセルのうち不良のメモリセ
    ルが存在すると、その不良のメモリセルと置換される複
    数の冗長メモリセルと、アドレス信号を受け、上記複数
    のメモリセルから1つのメモリセルを選択するための選
    択手段とを有した不揮発性半導体記憶装置における上記
    1消去ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時
    間、消去動作させるステップ、 上記選択手段に順次アドレス信号を与え、一括消去され
    た複数のメモリセルのうちの所定数のメモリセルを順次
    選択し、選択された所定数のメモリセルから読み出しデ
    ータを得るステップ、 上記選択された所定数のメモリセルから得られた読み出
    しデータのうち所定割合以上のメモリセルの消去動作が
    完了していると消去動作完了とし、所定割合未満である
    と消去動作未完了とするステップを備えた不揮発性半導
    体記憶装置のテスト方法。
  18. 【請求項18】 電気的に書き込み、消去可能であり、
    一括消去される1消去ブロックを構成する複数のメモリ
    セルと、これら複数のメモリセルのうち不良のメモリセ
    ルが存在すると、その不良のメモリセルと置換される複
    数の冗長メモリセルと、アドレス信号を受け、上記複数
    のメモリセルから1つのメモリセルを選択するための選
    択手段とを有した不揮発性半導体記憶装置における上記
    1消去ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時
    間、消去動作させるステップ、 上記選択手段に順次所定数のアドレス信号を与え、各ア
    ドレス信号毎に対応したアドレス信号の複数のメモリセ
    ルを与えられたアドレス信号順に順次選択し、選択され
    たメモリセルから読み出しデータを得るステップ、 各アドレス毎に対応したアドレスの複数のメモリセルか
    らの読み出しデータのうちから1つの読み出しデータを
    選択し、この選択された所定数の読み出しデータのうち
    所定割合以上のメモリセルの消去動作が完了していると
    消去動作完了とし、所定割合未満であると消去動作未完
    了とするステップを備えた不揮発性半導体記憶装置のテ
    スト方法。
  19. 【請求項19】 電気的に書き込み、消去可能であり、
    一括消去される1消去ブロックを構成する複数のメモリ
    セルと、これら複数のメモリセルのうち不良のメモリセ
    ルが存在すると、その不良のメモリセルと置換される複
    数の冗長メモリセルと、アドレス信号を受け、上記複数
    のメモリセルから1つのメモリセルを選択するための選
    択手段とを有した不揮発性半導体記憶装置における上記
    1消去ブロックの複数のメモリセルを一括して所定時
    間、消去動作させるステップ、 上記選択手段に順次所定数のアドレス信号を与え、各ア
    ドレス信号毎に対応したアドレス信号の複数のメモリセ
    ルを与えられたアドレス信号順に順次選択し、選択され
    たメモリセルから読み出しデータを得るステップ、 各アドレス毎に対応したアドレスの複数のメモリセルか
    らの読み出しデータを一旦保持し、保持したデータを順
    次読み出し、上記所定数のアドレス信号に対応した所定
    数の読み出しデータのうち所定割合以上のメモリセルの
    消去動作が完了していると消去動作完了とし、所定割合
    未満であると消去動作未完了とするステップを備えた不
    揮発性半導体記憶装置のテスト方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014216033A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 スパンションエルエルシー 試験方法、試験装置、および半導体記憶装置

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