JPH08170235A - 延伸仮撚機用ポリウレタン製ディスク - Google Patents

延伸仮撚機用ポリウレタン製ディスク

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JPH08170235A
JPH08170235A JP6315260A JP31526094A JPH08170235A JP H08170235 A JPH08170235 A JP H08170235A JP 6315260 A JP6315260 A JP 6315260A JP 31526094 A JP31526094 A JP 31526094A JP H08170235 A JPH08170235 A JP H08170235A
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JP
Japan
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polyurethane
disc
dicarboxylic acid
weight
parts
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JP6315260A
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English (en)
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Toshiaki Kasazaki
敏明 笠崎
Yasuhiro Yasutaka
康博 安荘
Takeshi Sugino
毅 杉野
Yasuhiro Aoki
康弘 青木
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Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/42Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain
    • C08G18/4205Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing cyclic groups
    • C08G18/4208Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing cyclic groups containing aromatic groups
    • C08G18/4211Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing cyclic groups containing aromatic groups derived from aromatic dicarboxylic acids and dialcohols
    • C08G18/4216Polycondensates having carboxylic or carbonic ester groups in the main chain containing cyclic groups containing aromatic groups derived from aromatic dicarboxylic acids and dialcohols from mixtures or combinations of aromatic dicarboxylic acids and aliphatic dicarboxylic acids and dialcohols

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油剤に対する膨潤性が低く機械的物性の低下
が少なく、かつディスク成形が容易な延伸仮撚機用フリ
クションディスクを提供すること。 【構成】 芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸と
ジオールとからなるポリエステルポリオールとイソシア
ネート成分とを反応させて得られるポリウレタンから形
成される延伸仮撚機用ディスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、延伸仮撚機で使用され
る仮撚ユニット用フリクションディスクに関し、より詳
しくは、糸状体を直接ディスク外周面に接触させること
により、その糸状体に捻りをかけることが可能なポリウ
レタン製ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、糸状体に捻りをかけるため
に、糸状体を回転している複数のフリクションディスク
と接触させる方法が知られている。この方法の代表的な
ものとして、回転可能な複数のフリクションディスクを
一つのユニットとして複数のユニットを配置し、糸状体
はこの装置内を高速で走行し、仮撚ユニット内の回転す
るフリクションディスク表面と接触し、回転され、仮撚
されるものである。
【0003】このような延伸仮撚機において、糸状体の
加工の際、糸状体に付着している油剤とディスクとが接
触するため、ディスクは油剤により膨潤して耐摩耗性の
低下を来す。また、機械的物性の低下によって耐久性も
低下する。ディスクと糸状体との接触面が一定でないと
糸状体に対する捻り特性が変わるために糸品質が変化す
るという欠点がある。このため、ディスク材料として耐
油剤性が従来から要求されている。
【0004】油剤に対する膨潤が少ない材料として、例
えば実公昭57−31170号公報においてポリエステ
ル系ウレタンゴムが知られている。この公報において
は、アジピン酸とエチレングリコールまたはプロピレン
グリコールとから生成した鎖状ポリエステルと、1、5
−ナフタレンジイソシアネートを主原料としたポリエス
テル系ポリウレタンにて形成されたディスクが開示され
ており、このディスクは、摩耗が少ないために寿命が長
いとされている。しかし、必ずしも十分な耐油剤性を有
しているとは言えない。
【0005】また、耐油剤性に優れた材料として芳香族
ジカルボン酸を使用したポリエステルポリオールを構成
成分とするポリウレタンが知られているが、このものは
ポリウレタンを合成する時に高粘度になるので加工性に
大きく劣るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解消するためになされたものであって、その目的とする
ところは、油剤に対する膨潤性が低く、従って、機械的
物性の低下が少なく、かつディスク成形が容易な延伸仮
撚機用フリクションディスクを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の延伸仮撚機用ポ
リウレタン製ディスクは、該ポリウレタンが、芳香族ジ
カルボン酸と脂肪族ジカルボン酸とジオールとからなる
ポリエステルポリオールを主成分とするポリオール成分
と、イソシアネート成分とを反応させて得られることを
特徴とし、そのことにより上記目的が達成される。
【0008】上記イソシアネート成分としては、パラフ
ェニレンジイソシアネートを使用するのが好ましい。
【0009】本発明のディスクを形成するポリウレタン
の原料として使用されるポリエステルポリオールは、酸
成分として芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸を
使用し、これらとジオールとを反応させて得られるもの
である。
【0010】該芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン
酸と、該ジオールとの反応において、添加順序は、同時
でもよくあるいはジオールと一方のジカルボン酸とを反
応させた後、他方のジカルボン酸を添加して反応させて
もよい。通常は、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボ
ン酸と、ジオールとを同時に混合して反応に供する。
【0011】該芳香族ジカルボン酸としては、例えば、
テレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸等が挙げら
れ、脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、アジピン
酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸等が挙げられ
る。
【0012】また、ジオールとしては、例えば、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール等か挙げられる。これらのポ
リエステルポリオールの構成成分である芳香族ジカルボ
ン酸、脂肪族ジカルボン酸およびジオールの中から選ば
れたそれぞれ1種または2種以上が選択される。
【0013】芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸
との割合は、重量比で芳香族ジカルボン酸:脂肪族ジカ
ルボン酸が20〜80:80〜20が好ましく、特に4
0〜60:60〜40が好ましい。芳香族ジカルボン酸
の配合割合が多すぎると、高粘度になり、加工性に劣
り、逆に脂肪族ジカルボン酸の配合割合が多すぎると、
耐油剤性に劣る傾向にある。該ポリエステルポリオール
の数平均分子量は500〜3,000が好ましく、特に
2,000が好ましい。
【0014】また、上記ジイソシアネート成分として
は、パラフェニレンジイソシアネート、トリレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフ
タレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等が挙げられる。特に、パラフェニレンジイソシア
ネート(PPDI)が好ましく使用される。
【0015】通常は、該ポリエステルポリオールと、ジ
イソシアネートとを反応させてウレタンプレポリマーを
製造し、これに硬化剤を加えて反応させて、ポリウレタ
ンが得られる。ウレタンプレポリマーを製造する際に
は、NCO/OHのモル比が、1.6〜3.1の範囲で
配合してウレタンプレポリマーを得ることが好ましい。
特に好ましいNCO/OHのモル比は1.8〜2.5で
あり、さらに好ましいNCO/OHのモル比は1.8〜
2.2である。
【0016】該NCO/OHのモル比が1.6より小さ
いと、得られるウレタンプレポリマーの粘度が高くなり
すぎ、作業性が悪くなる。NCO/OHのモル比が3.
1より大きいと硬化物(ディスク)のゴム硬度が98
(JIS−A)より高くなり、フリクションディスク用
の材料としては使用でき難い。
【0017】また、ウレタンプレポリマーの粘度は2
0,000cps(80℃で測定)以下が好ましく、特
に14,000cps(80℃で測定)以下が好まし
い。
【0018】ウレタンプレポリマーの製造において、上
記ポリエステルポリオールに加えて、ポリカーボネート
ポリオール又はカプロラクトンポリオール等を添加して
もよい。ポリエステルポリオールに対するポリカーボネ
ートポリオール又はカプロラクトンポリオールの添加量
は、50重量%以下が好ましい。使用する該ポリカーボ
ネートポリオールまたはカプロラクトンポリオールの数
平均分子量は500〜3,000が好ましく、特に約
2,000が好ましい。
【0019】使用できる硬化剤としては、従来、ウレタ
ンポリマーを硬化してウレタンエラストマーを生成させ
る際に一般的に用いられているもので構わない。たとえ
ば、ポリオール化合物、ポリアミン化合物が挙げられ
る。
【0020】ポリオール化合物としては、特に限定され
ず、1級ポリオール、2級ポリオール、3級ポリオール
のいずれを用いてもよい。具体的には、エチレングリコ
ール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオ
ール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、1,2−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオ
ール、2,5−ヘキサンジオール、2,4−ヘキサンジ
オール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、シク
ロヘキサンジオール、ハイドロキノン−ジ(2−ヒドロ
キシエチル)エーテル(以下、HQEEともいう)等が
例示される。
【0021】ポリアミン化合物としては、ジアミン、ト
リアミン、テトラアミン等、1級アミン、2級アミン、
3級アミンのいずれも用いることができる。具体的に
は、2,2’,3,3’−テトラクロロ−4,4’−ジ
アミノフェニルメタン等の芳香族アミンが例示される。
これらの硬化剤は、1種のみを用いてもよいし、あるい
は、複数種を併用しても良い。特にHQEEを用いるこ
とが、芳香族ポリエステルに対する相溶性がよいので望
ましい。
【0022】また、ウレタンプレポリマーと硬化剤とか
らなる樹脂組成物には、着色剤、充填剤、補強剤、可塑
剤、難燃剤、消泡剤、老化防止剤、滑剤等の添加剤を使
用してもよい。
【0023】該樹脂組成物を硬化させるための方法とし
ては、特に限定されず、ウレタンプレポリマーに対する
硬化剤の混合割合、硬化温度、硬化時間等を含めて通常
の方法で行うこともできる。例えば、通常の注型成型に
よってディスクを成型することができ、アジター等の攪
拌機によりプレポリマーと硬化剤の混合を行い、所定の
金型に混合物を注入し、必要に応じて加圧して本発明の
ディスクを得ることができる。
【0024】ディスクはその外周部が上記ウレタン樹脂
組成物から形成されるものであり、内部に芯材を配置し
て、糸状体と接する表面のみをウレタン樹脂組成物で形
成している。ディスクの中央部に芯材を挿入する場合に
は、あらかじめ製造しておいた樹脂製のボスと平板から
なる成形体を全型内にインサートしておき、次いで金型
内に上記ウレタン樹脂組成物を注入し、加圧成型すれば
よい。その後、外周部は平滑な面に仕上げられる。成形
体の外側に形成された外周部が上記ウレタン樹脂組成物
で形成される。
【0025】このようにして得られたウレタン樹脂組成
物の硬化物(外周部)の硬さは、通常JIS−Aの値で
80〜97である。
【0026】
【作用】本発明においては、酸成分として芳香族ジカル
ボン酸と脂肪族ジカルボン酸とを用いたポリエステルポ
リオールを主成分とするポリオール成分とイソシアネー
ト成分とからポリウレタン製のディスクを形成すること
により、耐油剤性を満足させて膨潤による摩耗を防止し
耐久性を向上できると共に、ウレタンプレポリマーと高
粘度化が抑えられて支障なくディスクを注型成形するこ
とができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
【0028】実施例1 3−メチル−1,5−ペンタンジオールと、アジピン酸
とテレフタル酸とを反応させて得られたポリエステルポ
リオール(クラポールP2011、株式会社クラレ製)
100重量部に対して、PPDI(デュポン株式会社
製)を16.4重量部添加して85℃で2時間反応させ
ウレタンプレポリマーを得た。
【0029】このプレポリマーに対して硬化剤HQEE
(サンテクノケミカル株式会社製)9.5重量部を添
加、攪拌した後、金型に注型して110℃で1時間硬化
させた後に脱型し、その後110℃で10時間アフター
キュアさせてポリウレタンエラストマーを得た。
【0030】実施例2 3−メチル−1,5−ペンタンジオールと、アジピン酸
と、イソフタル酸とを反応させて得られたポリエステル
ポリオール(クラポールP2012、株式会社クラレ
製)100重量部に対して、PPDIを15.9重量部
使用し、HQEEを9.2重量部使用したこと以外は、
実施例1と同様にしてポリウレタンエラストマーを得
た。
【0031】実施例3 1,6−ヘキサンジオールと、アジピン酸と、イソフタ
ル酸とを反応させて得られたポリエステルポリオール
(アデカニューエースF1212−29、旭電化工業株
式会社製)100重量部に対して、PPDIを18.3
重量部使用し、HQEEを10.8重量部使用したこと
以外は、実施例1と同様にしてポリウレタンエラストマ
ーを得た。
【0032】実施例4 3−メチル−1,5−ペンタンジオールと、アジピン酸
と、テレフタル酸とを反応させて得られたポリエステル
ポリオール(P2011)70重量部、ポリカーボネー
トジオール(ニッポランN980R、日本ポリウレタン
工業株式会社製)30重量部に対して、PPDIを1
6.3重量部使用し、HQEEを9.4重量部使用した
こと以外は、実施例1と同様にして、ポリウレタンエラ
ストマーを得た。
【0033】実施例5 3−メチル−1,5−ペンタンジオールと、アジピン酸
と、テレフタン酸とを反応させて得られたポリエステル
ポリオール(P2011)50重量部、ポリカーボネー
トジオール(ニッポランN980R)50重量部に対し
て、PPDIを16.2重量部使用し、HQEEを9.
2重量部使用したこと以外は実施例1と同様にしてポリ
ウレタンエラストマーを得た。
【0034】比較例1 ネオペンチルグリコールと1,6−ヘキサンジオールと
アジピン酸とを反応させて得られたポリエステルポリオ
ール(ニッポランN4070、日本ポリウレタン工業株
式会社製)100重量部に対して、PPDIを15.9
重量部使用し、HQEEを9.4重量部使用したこと以
外は、実施例1と同様にしてポリウレタンエラストマー
を得た。
【0035】比較例2 ポリエステルポリオールとしてカプロラクトンポリオー
ル(プラクセル220N、ダイセル化学工業株式会社
製)100重量部に対して、PPDIを16.1重量部
使用し、1,4−ブタンジオールを4.3重量部使用し
たこと以外は、実施例1と同様にしてポリウレタンエラ
ストマーを得た。
【0036】比較例3 硬化剤としてHQEEを9.4重量部使用したこと以外
は、比較例2と同様にしてポリウレタンエラストマーを
得た。
【0037】比較例4 エチレングリコールと1,4−ブタンジオールとアジピ
ン酸とを反応させて得られたポリエステルポリオール
(ニッポランN147、日本ポリウレタン工業株式会社
製)100重量部に対して、PPDIを15.7重量部
使用し、1,4−ブタンジオールを4.4重量部使用し
たこと以外は、実施例1と同様にしてポリウレタンエラ
ストマーを得た。
【0038】比較例5 エチレングリコールと1,4−ブタンジオールとアジピ
ン酸とを反応させて得られたポリエステルポリオール
(ニッポランN147)100重量部に対して、NDI
(デスモジール15、住友バイエルウレタン株式会社
製)20.6重量部を添加して130℃で10分間攪拌
し反応させた後、硬化剤として1,4−ブタンジオール
を4.3重量部を添加し攪拌した後金形に注型して11
0℃で1時間後に脱形した。その後、110℃で16時
間硬化させてポリウレタンエラストマーを得た。
【0039】比較例6 ポリエステル成分として、テレフタル酸エステル(ニッ
ポランN2006、日本ポリウレタン工業株式会社製)
100重量部に対してPPDIを112.0重量部添加
したところ、高粘度となり合成は不可能であった。
【0040】次に、上記各実施例および比較例で得られ
たウレタンプレポリマーの粘度を測定し、またウレタン
プレポリマーに硬化剤を添加したもののポットライフを
測定し、さらに、得られたウレタンエラストマーの機械
的物性を測定した。
【0041】なお、粘度は、ハ−ケ回転粘度計ロトビス
コRV−12を使用して測定した。
【0042】ポットライフは、上記粘度計を使用して、
JIS K7301に準じて測定した。
【0043】機械的物性は、JIS K6301に準じ
て油浸漬前と油浸漬後についてそれぞれ測定した。油浸
漬は100℃の紡糸油に3日間浸漬した。
【0044】それらの結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1の結果から、以下のことがわかる。
【0047】比較例1〜4で得られたエラストマーは、
膨潤(体積変化)が大きく、比較例4および5のエラス
トマーは、膨潤後の強度低下および硬度低下が大きく、
さらに比較例4で使用するプレポリマーと硬化剤との混
合物のポットライフは短く、成型が難しい。
【0048】これに対し、実施例1〜5で得られたエラ
ストマーは、膨潤(体積変化)が少さいこと、強度低下
および硬度低下が小さいこと、および実施例1〜5で使
用するプレポリマーと硬化剤との混合物の粘度は加工可
能な範囲にあり、かつそのポットライフも成型可能な時
間であることにおいて満足していた。
【0049】表1において、略記は以下の通りである。
【0050】AA …アジピン酸 TPA …テレフタル酸 IPA …イソフタル酸 MPD …3−メチル−1,5−ペンタンジオール NP…ネオペンチルグリコール 1,6HD…1,6−ヘキサンジオール HQEE…ハイドロキノン−ジ(2−ヒドロキシエチ
ル)エーテル
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、芳香族ジカルボン酸お
よび脂肪族酸ジカルボン酸とジオールとの反応物である
ポリエステルポリオールをポリウレタンの成分として用
いることで、油剤に対する膨潤が少なく耐久性がよく、
かつ脂肪族酸が含まれることによってポリウレタンエラ
ストマー合成時の高粘度化が抑えられて加工性のよいデ
ィスクが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 康弘 奈良県大和郡山市池沢町172 ニッタ株式 会社奈良工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延伸仮撚機の仮撚ユニット用ポリウレタ
    ン製ディスクにおいて、 該ポリウレタンが、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジカル
    ボン酸とジオールとからなるポリエステルポリオールを
    主成分とするポリオール成分と、イソシアネート成分と
    を反応させて得られることを特徴とする延伸仮撚機用ポ
    リウレタン製ディスク。
  2. 【請求項2】 前記イソシアネート成分が、パラフェニ
    レンジイソシアネートである請求項1記載の延伸仮撚機
    用ポリウレタン製ディスク。
JP6315260A 1994-12-19 1994-12-19 延伸仮撚機用ポリウレタン製ディスク Pending JPH08170235A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6392002B1 (en) * 1999-05-14 2002-05-21 Acushnet Company Urethane golf ball

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6392002B1 (en) * 1999-05-14 2002-05-21 Acushnet Company Urethane golf ball

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