JPH08170104A - 金属またはセラミック粉末射出成形方法および装置 - Google Patents
金属またはセラミック粉末射出成形方法および装置Info
- Publication number
- JPH08170104A JPH08170104A JP33402094A JP33402094A JPH08170104A JP H08170104 A JPH08170104 A JP H08170104A JP 33402094 A JP33402094 A JP 33402094A JP 33402094 A JP33402094 A JP 33402094A JP H08170104 A JPH08170104 A JP H08170104A
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- JP
- Japan
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- injection molding
- cylinder
- ceramic powder
- metallic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 混練物の充填及び金型の離型性もよく、安価
で歩留りもよい、高い寸法精度の成形体を得ることがで
きる金属またはセラミック粉末の射出成形方法および装
置を提供することにある。 【構成】 金属またはセラミック粉末射出成形装置は、
金属またはセラミック粉末と熱可塑性樹脂を主体とする
バインダーとの混練物を射出成形するヒーター3付きで
内部にスクリュー2があるシリンダー1を備え、このシ
リンダー1には混練物の計量時間を検出する検知部4を
有し、前記検知部4からの計量時間信号を受けてシリン
ダー温度を算出する演算部5とが付設されており、この
演算部5からの温度信号bに応じてシリンダー温度が制
御される。又、金属またはセラミック粉末射出成形方法
は、射出成形機での混練物の計量時間を検出し、検出さ
れた計量時間に応じてシリンダー温度を算出し、算出該
当温度のシリンダー温度で射出するものである。
で歩留りもよい、高い寸法精度の成形体を得ることがで
きる金属またはセラミック粉末の射出成形方法および装
置を提供することにある。 【構成】 金属またはセラミック粉末射出成形装置は、
金属またはセラミック粉末と熱可塑性樹脂を主体とする
バインダーとの混練物を射出成形するヒーター3付きで
内部にスクリュー2があるシリンダー1を備え、このシ
リンダー1には混練物の計量時間を検出する検知部4を
有し、前記検知部4からの計量時間信号を受けてシリン
ダー温度を算出する演算部5とが付設されており、この
演算部5からの温度信号bに応じてシリンダー温度が制
御される。又、金属またはセラミック粉末射出成形方法
は、射出成形機での混練物の計量時間を検出し、検出さ
れた計量時間に応じてシリンダー温度を算出し、算出該
当温度のシリンダー温度で射出するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属またはセラミック
粉末射出成形方法と装置に関するものであり、さらに詳
しくは、金属またはセラミック粉末と熱可塑性樹脂を主
体とするバインダーとの混練物を射出成形する技術の改
良に関するものである。
粉末射出成形方法と装置に関するものであり、さらに詳
しくは、金属またはセラミック粉末と熱可塑性樹脂を主
体とするバインダーとの混練物を射出成形する技術の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金業や窯業の分野で近年注目を集
めている技術に粉末射出成形法がある。この粉末射出成
形法は、粉末に10〜20重量%程度の熱可塑性樹脂や
可塑剤等からなるバインダーを加え、混練した後、射出
成形を行い成形体を得、ついで加熱炉等を用いて、成形
体を加熱することによってバインダーを除去する脱脂工
程を経て焼結し、必要とする形状を持つ金属またはセラ
ミック焼結体を得る方法である。
めている技術に粉末射出成形法がある。この粉末射出成
形法は、粉末に10〜20重量%程度の熱可塑性樹脂や
可塑剤等からなるバインダーを加え、混練した後、射出
成形を行い成形体を得、ついで加熱炉等を用いて、成形
体を加熱することによってバインダーを除去する脱脂工
程を経て焼結し、必要とする形状を持つ金属またはセラ
ミック焼結体を得る方法である。
【0003】これは、プラスチックの分野で一般的に行
われている射出成形技術を応用したもので、一般的な圧
縮成形では困難な複雑形状の製品が高い寸法精度で量産
性良く得られるという利点がある。
われている射出成形技術を応用したもので、一般的な圧
縮成形では困難な複雑形状の製品が高い寸法精度で量産
性良く得られるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような粉
末射出成形法では、粉末とバインダーを混合、混練した
物、即ち、混練物の流動性が粉末の性状によって大きく
変動するという欠点がある。
末射出成形法では、粉末とバインダーを混合、混練した
物、即ち、混練物の流動性が粉末の性状によって大きく
変動するという欠点がある。
【0005】即ち、同一組成の金属またはセラミック粉
末で同一の製法で製造した場合でも、工業的規模での製
造となると粉末の平均粒径、粒度分布及び粉末形状など
が製造ロットごとに変動する。
末で同一の製法で製造した場合でも、工業的規模での製
造となると粉末の平均粒径、粒度分布及び粉末形状など
が製造ロットごとに変動する。
【0006】この結果、混練物の内部において、金属ま
たはセラミック粉末の粉末間のバインダーの分散性に差
が生じ、結局得られた混練物の流動性が大きく変動する
ことになる。
たはセラミック粉末の粉末間のバインダーの分散性に差
が生じ、結局得られた混練物の流動性が大きく変動する
ことになる。
【0007】このために、ある粉末ロットによる混練物
が金型内に完全に充填される成形条件でも、他の粉末ロ
ットによる混練物では不完全な充填となったり、逆に過
度な充填となって成形体にバリが発生したり、成形体が
金型から離型できなくなるなどの問題がある。
が金型内に完全に充填される成形条件でも、他の粉末ロ
ットによる混練物では不完全な充填となったり、逆に過
度な充填となって成形体にバリが発生したり、成形体が
金型から離型できなくなるなどの問題がある。
【0008】また、これらの問題点が発生しない場合で
も、上記の混練物の流動性の変動のため、得られた成形
体の重量、寸法が大きくばらつき、粉末射出成形法の特
徴である重量、寸法等の高い精度が得られないという問
題がある。
も、上記の混練物の流動性の変動のため、得られた成形
体の重量、寸法が大きくばらつき、粉末射出成形法の特
徴である重量、寸法等の高い精度が得られないという問
題がある。
【0009】最も、かかる問題への対策として、金属ま
たはセラミック粉末の粒度調整を行い、ほぼ均一な性状
の粉末を得て使用することが実験室規模では行われてい
る。しかし、価格及び歩留りという点からすると、この
方法は工業的規模での製造の場合にはとても採用できる
ものではない。
たはセラミック粉末の粒度調整を行い、ほぼ均一な性状
の粉末を得て使用することが実験室規模では行われてい
る。しかし、価格及び歩留りという点からすると、この
方法は工業的規模での製造の場合にはとても採用できる
ものではない。
【0010】よって、本発明の目的は、金属またはセラ
ミック粉末射出成形に当たって得られる混練物の流動性
が粉末の性状によって大きく変動することを解消し、混
練物の充填及び金型の離型性もよく、安価で歩留りもよ
い、高い寸法精度の成形体を得ることができる、金属ま
たはセラミック粉末射出成形方法および装置を提供する
ことにある。
ミック粉末射出成形に当たって得られる混練物の流動性
が粉末の性状によって大きく変動することを解消し、混
練物の充填及び金型の離型性もよく、安価で歩留りもよ
い、高い寸法精度の成形体を得ることができる、金属ま
たはセラミック粉末射出成形方法および装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属またはセ
ラミック粉末と熱可塑性樹脂を主体とするバインダーと
の混練物を計量して射出成形する射出成形機において、
混練物の計量時間を検出し、検出された計量時間に応じ
てシリンダー温度を算出し、算出したシリンダー温度で
射出することを特徴とする金属またはセラミック粉末射
出成形方法である。
ラミック粉末と熱可塑性樹脂を主体とするバインダーと
の混練物を計量して射出成形する射出成形機において、
混練物の計量時間を検出し、検出された計量時間に応じ
てシリンダー温度を算出し、算出したシリンダー温度で
射出することを特徴とする金属またはセラミック粉末射
出成形方法である。
【0012】又、本発明の装置は、ヒーター付きで内部
にスクリューがあるシリンダーを備え、このシリンダー
には、金属またはセラミック粉末と熱可塑性樹脂を主体
とするバインダーとの混練物の計量時間を検出する検知
部を有し、前記検知部からの計量時間信号を受けてシリ
ンダー温度を算出する演算部が付設されており、この演
算部からの温度信号に応じてシリンダー温度を制御する
制御部を有することを特徴とする金属またはセラミック
粉末射出成形装置である。
にスクリューがあるシリンダーを備え、このシリンダー
には、金属またはセラミック粉末と熱可塑性樹脂を主体
とするバインダーとの混練物の計量時間を検出する検知
部を有し、前記検知部からの計量時間信号を受けてシリ
ンダー温度を算出する演算部が付設されており、この演
算部からの温度信号に応じてシリンダー温度を制御する
制御部を有することを特徴とする金属またはセラミック
粉末射出成形装置である。
【0013】
【作用】射出成形機においては、所定の加熱条件下のシ
リンダー内に成形用原料を投入した後、スクリューを回
転させることにより成形用原料を溶融状態にする。この
溶融状態で設定した量の計量を行い、計量完了後スクリ
ューを金型方向に動かすことにより成形用原料を金型内
に射出して成形体を得ている。
リンダー内に成形用原料を投入した後、スクリューを回
転させることにより成形用原料を溶融状態にする。この
溶融状態で設定した量の計量を行い、計量完了後スクリ
ューを金型方向に動かすことにより成形用原料を金型内
に射出して成形体を得ている。
【0014】この計量中は、スクリューの回転が所定の
回転数になるようにモーターが制御され、また一般の射
出成形機では、この計量時間がわかるようになってい
る。
回転数になるようにモーターが制御され、また一般の射
出成形機では、この計量時間がわかるようになってい
る。
【0015】そこで、本発明にあたっては、金属または
セラミック粉末とバインダーとの混練物が射出成形機内
でスクリューにより溶融される際に、バインダーの分散
性の差により計量時間が大きく変わることに着目したも
のである。
セラミック粉末とバインダーとの混練物が射出成形機内
でスクリューにより溶融される際に、バインダーの分散
性の差により計量時間が大きく変わることに着目したも
のである。
【0016】更に、シリンダー温度の変化により計量時
間が変化し、同時に射出の際の流動性が変化することに
着目して、シリンダー温度と流動性及び計量時間との関
係を定量的に把握したものである。
間が変化し、同時に射出の際の流動性が変化することに
着目して、シリンダー温度と流動性及び計量時間との関
係を定量的に把握したものである。
【0017】シリンダー内に混練物が投入されると、ス
クリューが金型方向に圧力を掛けながら回転して混練物
が溶融される。
クリューが金型方向に圧力を掛けながら回転して混練物
が溶融される。
【0018】その後、スクリューが予め設定された位置
まで後退して計量を完了し、この計量に要した時間が検
出されて計量時間検知部に送られる。
まで後退して計量を完了し、この計量に要した時間が検
出されて計量時間検知部に送られる。
【0019】計量時間検知部からの計量信号に応じてシ
リンダー温度を演算し、更に、シリンダー温度演算部が
出力する温度信号に応じてシリンダー温度が制御され
る。
リンダー温度を演算し、更に、シリンダー温度演算部が
出力する温度信号に応じてシリンダー温度が制御され
る。
【0020】そのため、粉末ロットが異なり混練物の流
動性が変動しても、得られる成形体の重量、寸法の変動
が低減される。
動性が変動しても、得られる成形体の重量、寸法の変動
が低減される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
説明する。
【0022】図1に示すのは、この発明の射出成形装置
の一例である。この装置は、ヒーター3により加熱され
るシリンダー1内にはスクリュー2が回転及び軸方向に
移動可能に組み込まれている。
の一例である。この装置は、ヒーター3により加熱され
るシリンダー1内にはスクリュー2が回転及び軸方向に
移動可能に組み込まれている。
【0023】このスクリュー2は、その回転により混練
物を溶融させて計量を行い、長軸方向に移動して射出を
行うものである。
物を溶融させて計量を行い、長軸方向に移動して射出を
行うものである。
【0024】シリンダー1の一端(図示しない金型から
離間した方の端部)近くには、混練物をシリンダー1内
に投入するホッパー7が設けられている。
離間した方の端部)近くには、混練物をシリンダー1内
に投入するホッパー7が設けられている。
【0025】シリンダー1内には、適宜公知の計量時間
センサー4aが設けられており、この計量時間センサー
4aは計量時間検知部4に電気的に接続されている。
センサー4aが設けられており、この計量時間センサー
4aは計量時間検知部4に電気的に接続されている。
【0026】この計量時間検知部4には演算部5が接続
されており、検出された計量時間を示す計量信号aに応
じてシリンダー温度を算出して温度信号bを出力する。
されており、検出された計量時間を示す計量信号aに応
じてシリンダー温度を算出して温度信号bを出力する。
【0027】シリンダー1内には適宜公知の温度センサ
ー6aが付属しており、シリンダー温度制御部6に電気
的に接続され、ヒーター3を制御している。
ー6aが付属しており、シリンダー温度制御部6に電気
的に接続され、ヒーター3を制御している。
【0028】演算部5からの温度信号bは、温度制御部
6に入力されてヒーター3の温度を制御する。
6に入力されてヒーター3の温度を制御する。
【0029】ホッパー7からシリンダー1内に混練物が
投入されると、スクリュー2が金型方向に圧力を加えな
がら回転して混練物が溶融される。
投入されると、スクリュー2が金型方向に圧力を加えな
がら回転して混練物が溶融される。
【0030】その後、スクリュー2が予め設定された位
置まで後退して計量を完了し、この計量に要した時間が
センサー4aにより検出されて、計量時間検知部4に送
られる。
置まで後退して計量を完了し、この計量に要した時間が
センサー4aにより検出されて、計量時間検知部4に送
られる。
【0031】計量後の溶融状態の混練物は、スクリュー
2をノズル方向に移動させて圧力を掛けることにより射
出され、金型内に充填されて成形体が得られる。
2をノズル方向に移動させて圧力を掛けることにより射
出され、金型内に充填されて成形体が得られる。
【0032】検知部4からの計量信号aに応じて、演算
部5がその温度信号bにより、温度制御部6を制御し
て、ヒーター3の温度を変えてシリンダー1の温度を制
御する。
部5がその温度信号bにより、温度制御部6を制御し
て、ヒーター3の温度を変えてシリンダー1の温度を制
御する。
【0033】(実施例1)金属粉末として水アトマイズ
法により得られたFe50−Co50(mol%)の合
金粉末の製造日が異なる10ロットを用意した。ついで
これらの合金粉末91.4重量%に対しエチレン酢酸ビ
ニル共重合樹脂5.0重量%、高密度ポリエチレン2.
6重量%、ジブチルフタレート(試薬1級)1%を混合
し、それぞれ加圧ニーダーを用いて130℃で1時間混
練し、10ロットの混練物を得た。
法により得られたFe50−Co50(mol%)の合
金粉末の製造日が異なる10ロットを用意した。ついで
これらの合金粉末91.4重量%に対しエチレン酢酸ビ
ニル共重合樹脂5.0重量%、高密度ポリエチレン2.
6重量%、ジブチルフタレート(試薬1級)1%を混合
し、それぞれ加圧ニーダーを用いて130℃で1時間混
練し、10ロットの混練物を得た。
【0034】射出成形機に直径30mmで高さ5mmの
円板の金型を取り付け、シリンダーは160℃に設定し
た。
円板の金型を取り付け、シリンダーは160℃に設定し
た。
【0035】各混練物をホッパーに入れ、計量値を20
mmに設定して、スクリュー回転数60rpmで計量を
行って計量時間を検出した。計量時間を6.0秒に制御
するようにシリンダー温度を変化させて、射出成形を行
って成形体を得た。得られた成形体を各ロットn=20
で重量と、直径を測定し、各ロットにおける平均値を求
めた。
mmに設定して、スクリュー回転数60rpmで計量を
行って計量時間を検出した。計量時間を6.0秒に制御
するようにシリンダー温度を変化させて、射出成形を行
って成形体を得た。得られた成形体を各ロットn=20
で重量と、直径を測定し、各ロットにおける平均値を求
めた。
【0036】(比較例1)成形時のシリンダー温度16
0℃と一定にした以外は実施例1と同様にして成形体を
得て、測定を行った。
0℃と一定にした以外は実施例1と同様にして成形体を
得て、測定を行った。
【0037】実施例1及び比較例1から得られた測定結
果とその時のシリンダー温度を表1に示す。
果とその時のシリンダー温度を表1に示す。
【0038】
【表1】 ※1:完全充填せず ※2:過充填のため離型できず
【0039】表1から明らかなように、計量時間が一定
となるようにシリンダー温度を制御することにより、粉
末ロットが異なり混練物の流動性が変動している場合に
おいても成形体重量と寸法の粉末ロット間のばらつきを
大きく低減できることがわかる。
となるようにシリンダー温度を制御することにより、粉
末ロットが異なり混練物の流動性が変動している場合に
おいても成形体重量と寸法の粉末ロット間のばらつきを
大きく低減できることがわかる。
【0040】(実施例2)セラミック粉末としてNi−
Znフェライト仮焼粉末で製造日が異なる10ロットを
用意した。ついで、これらの合金粉末89.5重量%に
対し、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂6.0重量%、高
密度ポリエチレン3.5重量%、ジブチルフタレート
(試薬1級)1%を混合し、それぞれ加圧ニーダーを用
いて120℃で1時間混練し、10ロットの混練物を得
た。
Znフェライト仮焼粉末で製造日が異なる10ロットを
用意した。ついで、これらの合金粉末89.5重量%に
対し、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂6.0重量%、高
密度ポリエチレン3.5重量%、ジブチルフタレート
(試薬1級)1%を混合し、それぞれ加圧ニーダーを用
いて120℃で1時間混練し、10ロットの混練物を得
た。
【0041】射出成形機に直径30mmで高さ5mmの
円板の金型を取り付け、シリンダーは150℃に設定し
た。
円板の金型を取り付け、シリンダーは150℃に設定し
た。
【0042】各混練物をホッパーに入れて計量値を20
mmに設定して、スクリュー回転数60rpmで計量を
行って時間を検出した。計量時間を6.0秒に制御する
ようにシリンダー温度を変化させて、射出成形を行って
成形体を得た。
mmに設定して、スクリュー回転数60rpmで計量を
行って時間を検出した。計量時間を6.0秒に制御する
ようにシリンダー温度を変化させて、射出成形を行って
成形体を得た。
【0043】得られた成形体を各ロットn=20で重量
と、直径を測定し、各ロットにおける平均値を求めた。
と、直径を測定し、各ロットにおける平均値を求めた。
【0044】(比較例2)成形時のシリンダー温度15
0℃と一定にした以外は実施例1と同様にして成形体を
得て、測定を行った。
0℃と一定にした以外は実施例1と同様にして成形体を
得て、測定を行った。
【0045】実施例2及び比較例2から得られた測定結
果を表2に示す。
果を表2に示す。
【0046】
【表2】 ※1:完全充填せず ※2:過充填のため離型できず
【0047】表2から明らかなように、計量時間が一定
となるようにシリンダー温度を制御することにより、粉
末ロットが異なり混練物の流動性が変動している場合に
おいても成形体重量と寸法の粉末ロット間のばらつきを
大きく低減できることがわかる。
となるようにシリンダー温度を制御することにより、粉
末ロットが異なり混練物の流動性が変動している場合に
おいても成形体重量と寸法の粉末ロット間のばらつきを
大きく低減できることがわかる。
【0048】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではない。例えば、Fe−Co合金粉末やNi−
Znフェライト粉末に代えて、他の金属やセラミックを
用いても同様な効果が得られる。
るものではない。例えば、Fe−Co合金粉末やNi−
Znフェライト粉末に代えて、他の金属やセラミックを
用いても同様な効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、製造ロットが変わって
原料粉末の性状が異なった粉末となり混練物の流動性が
変動しても、成形体重量や成形体寸法の変動は大きく低
減され、高精度の成形体を得ることができる。したがっ
て、粉末射出成形法の持つ本来の利点である高寸法精度
が達成でき、工業上極めて重要である。
原料粉末の性状が異なった粉末となり混練物の流動性が
変動しても、成形体重量や成形体寸法の変動は大きく低
減され、高精度の成形体を得ることができる。したがっ
て、粉末射出成形法の持つ本来の利点である高寸法精度
が達成でき、工業上極めて重要である。
【図1】本発明の射出成形装置の一例を示す側面断面図
である。
である。
1 シリンダー 2 スクリュー 3 ヒーター 4 (計量時間)検知部 4a 計量時間センサー 5 演算部 6 (シリンダー)温度制御部 6a 温度センサー 7 ホッパー a 計量信号 b 温度信号
Claims (2)
- 【請求項1】 金属またはセラミック粉末と熱可塑性樹
脂を主体とするバインダーとの混練物を計量して射出成
形する射出成形機において、混練物の計量時間を検出
し、検出された計量時間に応じてシリンダー温度を算出
し、算出したシリンダー温度で射出することを特徴とす
る金属またはセラミック粉末射出成形方法。 - 【請求項2】 ヒーター付きで内部にスクリューがある
シリンダーを備え、このシリンダーには、金属またはセ
ラミック粉末と熱可塑性樹脂を主体とするバインダーと
の混練物の計量時間を検出する検知部を有し、前記検知
部からの計量時間信号を受けてシリンダー温度を算出す
る演算部が付設されており、この演算部からの温度信号
に応じてシリンダー温度を制御する制御部を有すること
を特徴とする金属またはセラミック粉末射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33402094A JPH08170104A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 金属またはセラミック粉末射出成形方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33402094A JPH08170104A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 金属またはセラミック粉末射出成形方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08170104A true JPH08170104A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18272610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33402094A Pending JPH08170104A (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 金属またはセラミック粉末射出成形方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08170104A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100449820B1 (ko) * | 2002-07-02 | 2004-09-22 | 오재완 | 스크류형 연속식 금속분말 제조장치 |
CN114953383A (zh) * | 2021-02-26 | 2022-08-30 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
-
1994
- 1994-12-15 JP JP33402094A patent/JPH08170104A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100449820B1 (ko) * | 2002-07-02 | 2004-09-22 | 오재완 | 스크류형 연속식 금속분말 제조장치 |
CN114953383A (zh) * | 2021-02-26 | 2022-08-30 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
EP4049826A1 (en) * | 2021-02-26 | 2022-08-31 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Injection molding machine |
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