JPH08169641A - 自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置 - Google Patents
自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置Info
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- JPH08169641A JPH08169641A JP33486394A JP33486394A JPH08169641A JP H08169641 A JPH08169641 A JP H08169641A JP 33486394 A JP33486394 A JP 33486394A JP 33486394 A JP33486394 A JP 33486394A JP H08169641 A JPH08169641 A JP H08169641A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動ワインダ−機の制御系信号モニタ−装置
における長時間の移動デ−タ及び制御信号以後の機械異
常を発見し、内蔵センサを取付けてない機台であっても
必要に応じて糸継ぎ動作の1サイクルのみで機械の機能
状態の維持管理が容易に行えるための診断、解析用デ−
タの提供。 【構成】 各錘に自動糸継ぎ機構を有する自動ワインダ
−の糸継ぎ動作の診断装置が必要なときに各部のセンサ
−から1サイクルの糸継ぎ動作の機能状態のデ−タを採
取してパソコン等の記録装置に入力し、入力されたデ−
タに基づいて糸継ぎ動作のタイミング、不良個所、異常
部品の早期発見等、糸継ぎ動作の各部の機能状態を解
析、診断する診断装置。 【効果】 (イ) 糸継ぎ動作機構の状態の不良状態の診
断、解析が極めて的確にできる。(ロ) センサ−類が着脱
方式で必要なときに短時間で測定できる。(ハ) 機台全体
を停止することなく測定ができる。(ニ) 慢性の不良の原
因が掌握できる。(ホ) 予防保全に極めて効果的である。
における長時間の移動デ−タ及び制御信号以後の機械異
常を発見し、内蔵センサを取付けてない機台であっても
必要に応じて糸継ぎ動作の1サイクルのみで機械の機能
状態の維持管理が容易に行えるための診断、解析用デ−
タの提供。 【構成】 各錘に自動糸継ぎ機構を有する自動ワインダ
−の糸継ぎ動作の診断装置が必要なときに各部のセンサ
−から1サイクルの糸継ぎ動作の機能状態のデ−タを採
取してパソコン等の記録装置に入力し、入力されたデ−
タに基づいて糸継ぎ動作のタイミング、不良個所、異常
部品の早期発見等、糸継ぎ動作の各部の機能状態を解
析、診断する診断装置。 【効果】 (イ) 糸継ぎ動作機構の状態の不良状態の診
断、解析が極めて的確にできる。(ロ) センサ−類が着脱
方式で必要なときに短時間で測定できる。(ハ) 機台全体
を停止することなく測定ができる。(ニ) 慢性の不良の原
因が掌握できる。(ホ) 予防保全に極めて効果的である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紡績工程中の自動ワイン
ダ−機の全般にわたり機能診断を実施して自動ワインダ
−における糸継ぎ動作の不良状態の解析が、機台全体を
停止することなく、各錘ごとに種々なセンサ−を使用し
て短時間に実施され、部品の交換、修理及び操業上のト
ラブルの原因などの不良原因が機台の運転中に把握可能
な自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置に
関するものである。
ダ−機の全般にわたり機能診断を実施して自動ワインダ
−における糸継ぎ動作の不良状態の解析が、機台全体を
停止することなく、各錘ごとに種々なセンサ−を使用し
て短時間に実施され、部品の交換、修理及び操業上のト
ラブルの原因などの不良原因が機台の運転中に把握可能
な自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来自動ワインダ−の稼動状態を把握す
るモニタ−設備としては機台の制御系の信号機台、内蔵
センサ−からの信号等を直接取り込み、これらの稼動中
のデ−タを演算した情報結果で各種の機能解析を行う方
法が広く知られている。例えば、ワインダ−のスプライ
サ−チェッカとしてスプライサ−の近傍に配設された音
響のセンサ−と該音響センサ−の出力信号から糸継ぎが
正常に行われた場合に発生する音響の周波数成分を抽出
するフイルタ回路と該フイルタ回路からの信号レベルを
基準値と比較し、基準値を越えたとき比較出力を生じる
比較手段と、該比較出力が糸継ぎ時に発生したとき糸継
ぎが正常と判断する論理出力手段を設けたワインダ−の
スプライサ−チェッカに関する発明(特開平2−286
577号)、また自動ワインダ−の故障診断システムと
して、複数のユニットを持つ自動ワインダ−の故障診断
システムであって、ステムは各ユニットの個々の糸継ぎ
動作を分類して記憶した糸継ぎデ−タを含む短周期デ−
タと、糸継ぎデ−タの各々の項目の発生頻度を含む基準
デ−タによって故障が発生したとき、糸継ぎデ−タを含
む短周期デ−タと個々の項目の発生頻度とを見ることに
よって故障の発生原因を推定する発明(特開平6−12
7830号)、更にクレ−ドルの故障診断装置として、
回転するパッケ−ジを支持するクレ−ドルにおいて、回
転するパッケ−ジを回転自在に支持するためのベアリン
グの温度を検出する温度センサ−とクレ−ドルの加速度
を検出する加速度センサ−とを設け、これらセンサ−の
出力値により、クレ−ドルの異常を判断する判断部を設
けた発明(特開平6−127829号)、及び同様にク
レ−ドルの故障診断装置及びその方法としてクレ−ドル
の加速度を検出する加速度センサ−を設けると共にその
加速度センサ−により検出された加速度あるいはその加
速度から算出される振動速度又は振幅値よりクレ−ドル
の異常を判断する判断部を設けた発明(特開平6−12
7833号)がある。
るモニタ−設備としては機台の制御系の信号機台、内蔵
センサ−からの信号等を直接取り込み、これらの稼動中
のデ−タを演算した情報結果で各種の機能解析を行う方
法が広く知られている。例えば、ワインダ−のスプライ
サ−チェッカとしてスプライサ−の近傍に配設された音
響のセンサ−と該音響センサ−の出力信号から糸継ぎが
正常に行われた場合に発生する音響の周波数成分を抽出
するフイルタ回路と該フイルタ回路からの信号レベルを
基準値と比較し、基準値を越えたとき比較出力を生じる
比較手段と、該比較出力が糸継ぎ時に発生したとき糸継
ぎが正常と判断する論理出力手段を設けたワインダ−の
スプライサ−チェッカに関する発明(特開平2−286
577号)、また自動ワインダ−の故障診断システムと
して、複数のユニットを持つ自動ワインダ−の故障診断
システムであって、ステムは各ユニットの個々の糸継ぎ
動作を分類して記憶した糸継ぎデ−タを含む短周期デ−
タと、糸継ぎデ−タの各々の項目の発生頻度を含む基準
デ−タによって故障が発生したとき、糸継ぎデ−タを含
む短周期デ−タと個々の項目の発生頻度とを見ることに
よって故障の発生原因を推定する発明(特開平6−12
7830号)、更にクレ−ドルの故障診断装置として、
回転するパッケ−ジを支持するクレ−ドルにおいて、回
転するパッケ−ジを回転自在に支持するためのベアリン
グの温度を検出する温度センサ−とクレ−ドルの加速度
を検出する加速度センサ−とを設け、これらセンサ−の
出力値により、クレ−ドルの異常を判断する判断部を設
けた発明(特開平6−127829号)、及び同様にク
レ−ドルの故障診断装置及びその方法としてクレ−ドル
の加速度を検出する加速度センサ−を設けると共にその
加速度センサ−により検出された加速度あるいはその加
速度から算出される振動速度又は振幅値よりクレ−ドル
の異常を判断する判断部を設けた発明(特開平6−12
7833号)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平2−286
577号発明では糸の継ぎ目の良否を空気流の音響で判
断するものであり、機能不良の直接の原因が捕えられな
い。また特開平6−127830号においては、各々の
センサ−が各ユニットの機台に内蔵されており、操業中
の糸継ぎデ−タを含む短周期のデ−タと糸継ぎデ−タの
個々の項目の発生頻度を累積、演算して不良部位の故障
デ−タとして診断するものであり、本発明の目的とする
ユニット各錘の機能状態のデ−タが直ちに得られない。
また特開平6−127829号及び同平2−12783
3号の発明はクレ−ドルの故障診断を行う方法であり、
両発明は共に本発明の目的とする動作タイミング不良等
のデ−タが全く得られないのである。従来の自動ワイン
ダ−の稼動状態を把握するモニタ−設備は機台の制御系
の信号を直接取り込み、デ−タ演算の情報結果で各種の
機能解析を行う方法であるが、この場合制御信号系の不
備の時、稼動状況や不良率等は容易に診断可能である
が、制御信号以後における各部動作の機能状態の正常、
異常についてはその検出能力がなく、不良の直接原因の
発見が極めて困難であり、慢性的不良状態のまま操業し
ている場合があるという欠点があった。本発明は自動ワ
インダ−機の制御系信号モニタ−装置における上記の従
来の欠点即ち長時間における稼動デ−タ、更に制御信号
以後における機械異常の発見の難しさの問題を解決し、
内蔵センサ−を取り付けていない機台であっても、必要
に応じて糸継ぎ動作の1サイクルのみで短時間に機械の
機能状態の維持管理が容易に行えるための診断、解析用
デ−タを提供することを目的とするものである。
577号発明では糸の継ぎ目の良否を空気流の音響で判
断するものであり、機能不良の直接の原因が捕えられな
い。また特開平6−127830号においては、各々の
センサ−が各ユニットの機台に内蔵されており、操業中
の糸継ぎデ−タを含む短周期のデ−タと糸継ぎデ−タの
個々の項目の発生頻度を累積、演算して不良部位の故障
デ−タとして診断するものであり、本発明の目的とする
ユニット各錘の機能状態のデ−タが直ちに得られない。
また特開平6−127829号及び同平2−12783
3号の発明はクレ−ドルの故障診断を行う方法であり、
両発明は共に本発明の目的とする動作タイミング不良等
のデ−タが全く得られないのである。従来の自動ワイン
ダ−の稼動状態を把握するモニタ−設備は機台の制御系
の信号を直接取り込み、デ−タ演算の情報結果で各種の
機能解析を行う方法であるが、この場合制御信号系の不
備の時、稼動状況や不良率等は容易に診断可能である
が、制御信号以後における各部動作の機能状態の正常、
異常についてはその検出能力がなく、不良の直接原因の
発見が極めて困難であり、慢性的不良状態のまま操業し
ている場合があるという欠点があった。本発明は自動ワ
インダ−機の制御系信号モニタ−装置における上記の従
来の欠点即ち長時間における稼動デ−タ、更に制御信号
以後における機械異常の発見の難しさの問題を解決し、
内蔵センサ−を取り付けていない機台であっても、必要
に応じて糸継ぎ動作の1サイクルのみで短時間に機械の
機能状態の維持管理が容易に行えるための診断、解析用
デ−タを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1は、各錘に自動糸継ぎ機構を有する自
動ワインダ−の糸継ぎ動作の機能状態をデ−タ化する診
断装置において、該診断装置は必要なときに各部のセン
サ−から1サイクルの糸継ぎ動作の機能状態のデ−タを
採取し、パソコン等の記録装置に入力し、入力されたデ
−タに基づいて糸継ぎ動作のタイミング、不良個所、異
常部品の早期発見等、糸継ぎ動作の各部の機能状態を解
析、診断することを特徴とする自動ワインダ−における
糸継ぎ動作の機能の診断装置に関するものであり、その
第2は、各錘に自動糸継ぎ機構を備えた自動ワインダ−
にそれぞれ圧力センサ−(A) 、静圧センサ−(B),(C),
(D)、光電センサ−(E) 、回転センサ−(F) 、変位セン
サ−(Z) を備え、(A) を自動ワインダ−の糸継ぎ用スプ
ライサ−のノズル取り付け部に、(B),(C) を上下の解撚
パイプに、(D) をシャッタ−カッタ−部のサクションパ
イプに、(E) をカム軸シャフト部に、(Z) をサクション
マウス先端部に、更に(F) をチ−ズボビン上端にセット
することによって、上記(A),(B),(C),(D),(E),(F) 及び
(Z) よりなり、機台に設定された制御系の電気信号、 機
械信号を直接取り込むのではなく、それらの信号に基づ
いて発生する端末の結果系の機能状態をセンサ−で検出
し、電気信号に変換したデ−タをパソコン等の記録装置
に取り込むことによって動作機構の状態を診断、解析で
きるようならしめたことを特徴とする上記第1発明記載
の自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置に
関するものである。
めに本発明の第1は、各錘に自動糸継ぎ機構を有する自
動ワインダ−の糸継ぎ動作の機能状態をデ−タ化する診
断装置において、該診断装置は必要なときに各部のセン
サ−から1サイクルの糸継ぎ動作の機能状態のデ−タを
採取し、パソコン等の記録装置に入力し、入力されたデ
−タに基づいて糸継ぎ動作のタイミング、不良個所、異
常部品の早期発見等、糸継ぎ動作の各部の機能状態を解
析、診断することを特徴とする自動ワインダ−における
糸継ぎ動作の機能の診断装置に関するものであり、その
第2は、各錘に自動糸継ぎ機構を備えた自動ワインダ−
にそれぞれ圧力センサ−(A) 、静圧センサ−(B),(C),
(D)、光電センサ−(E) 、回転センサ−(F) 、変位セン
サ−(Z) を備え、(A) を自動ワインダ−の糸継ぎ用スプ
ライサ−のノズル取り付け部に、(B),(C) を上下の解撚
パイプに、(D) をシャッタ−カッタ−部のサクションパ
イプに、(E) をカム軸シャフト部に、(Z) をサクション
マウス先端部に、更に(F) をチ−ズボビン上端にセット
することによって、上記(A),(B),(C),(D),(E),(F) 及び
(Z) よりなり、機台に設定された制御系の電気信号、 機
械信号を直接取り込むのではなく、それらの信号に基づ
いて発生する端末の結果系の機能状態をセンサ−で検出
し、電気信号に変換したデ−タをパソコン等の記録装置
に取り込むことによって動作機構の状態を診断、解析で
きるようならしめたことを特徴とする上記第1発明記載
の自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置に
関するものである。
【0005】自動ワインダ−においては、 (1) 糸継ぎ動作を行わせるためには各種のレバ−類の作
動、エア−の吹き付け等複雑な機構と動作を伴うのが一
般的である。糸継ぎ動作において自動ワインダ−装置を
常に最良の状態に保つためには各部の動作を常に正しい
状態にしておく必要がある。 (2) 短時間で運転中の機械の正常、異常を判断するには
高度な技術を必要とし、目視等五感を主体とする診断方
法には限界があり、誤診断の可能性が大きく、異常状態
の解析、掌握には時間を要する。 (3) 機械の制御系の信号、内蔵センサ−等を、ダイレク
トに取り入れて稼動中のデ−タをモニタリングする装置
はあるが、それらは機械稼動中の信号デ−タを演算した
結果で主として判断するために、結果的な不良現象は判
かるが、各部動作の直接的不良原因が診断できないので
ある。 (4) 本発明は必要なときに自動ワインダ−の糸継ぎ動作
機構の主要な部分に上記したように各部の動作内容を検
出するためのセンサ−を取り付け、そのデ−タをパソコ
ン等のデ−タ記録装置に入力してそのデ−タで機能診断
の解析ができるようならしめた糸継ぎ動作の機能診断装
置であり、機台に設定してある制御糸の電気信号、機械
信号等の信号に基づいて制御されている末端の機能状態
の情報をセンサ−で検出し、その結果系の制御デ−タを
電気信号に変換して、パソコン等の記録装置に取り込み
動作機構の状態を診断、解析できるようならしめた糸継
ぎ動作の機能診断装置を提供するものであり、一回の糸
継ぎ動作中の測定で必要な情報が得られ、また機台の制
御系信号を直接取り込まないために、電気的なつながり
はなく、センサ−の取り付けが容易であり、機台を停止
することなく短時間に診断装置の着脱が行える利点があ
る。例えば、エア−信号の場合、エア−バルブの電気信
号又はエア−バルブを操作する機械的信号を取り入れる
のではなく、それらの信号で制御された末端のエア−の
吐出圧力、吸い込み静圧の変化を圧力センサを用いて電
圧デ−タに変換して信号を取り入れ、この電圧のデ−タ
で診断、解析をするものである。その結果一つのセンサ
−で複数個のデ−タが得られ、効率のよい機能診断が行
える利点がある。例えば、電圧の上下で圧力の変化を、
電圧の発生する時間軸から実タイミングが、更には電圧
の変化内容でバルブ機能の良否が判断される。またパイ
プからのエア−漏れなどが容易に推測されて、その処置
が可能である。
動、エア−の吹き付け等複雑な機構と動作を伴うのが一
般的である。糸継ぎ動作において自動ワインダ−装置を
常に最良の状態に保つためには各部の動作を常に正しい
状態にしておく必要がある。 (2) 短時間で運転中の機械の正常、異常を判断するには
高度な技術を必要とし、目視等五感を主体とする診断方
法には限界があり、誤診断の可能性が大きく、異常状態
の解析、掌握には時間を要する。 (3) 機械の制御系の信号、内蔵センサ−等を、ダイレク
トに取り入れて稼動中のデ−タをモニタリングする装置
はあるが、それらは機械稼動中の信号デ−タを演算した
結果で主として判断するために、結果的な不良現象は判
かるが、各部動作の直接的不良原因が診断できないので
ある。 (4) 本発明は必要なときに自動ワインダ−の糸継ぎ動作
機構の主要な部分に上記したように各部の動作内容を検
出するためのセンサ−を取り付け、そのデ−タをパソコ
ン等のデ−タ記録装置に入力してそのデ−タで機能診断
の解析ができるようならしめた糸継ぎ動作の機能診断装
置であり、機台に設定してある制御糸の電気信号、機械
信号等の信号に基づいて制御されている末端の機能状態
の情報をセンサ−で検出し、その結果系の制御デ−タを
電気信号に変換して、パソコン等の記録装置に取り込み
動作機構の状態を診断、解析できるようならしめた糸継
ぎ動作の機能診断装置を提供するものであり、一回の糸
継ぎ動作中の測定で必要な情報が得られ、また機台の制
御系信号を直接取り込まないために、電気的なつながり
はなく、センサ−の取り付けが容易であり、機台を停止
することなく短時間に診断装置の着脱が行える利点があ
る。例えば、エア−信号の場合、エア−バルブの電気信
号又はエア−バルブを操作する機械的信号を取り入れる
のではなく、それらの信号で制御された末端のエア−の
吐出圧力、吸い込み静圧の変化を圧力センサを用いて電
圧デ−タに変換して信号を取り入れ、この電圧のデ−タ
で診断、解析をするものである。その結果一つのセンサ
−で複数個のデ−タが得られ、効率のよい機能診断が行
える利点がある。例えば、電圧の上下で圧力の変化を、
電圧の発生する時間軸から実タイミングが、更には電圧
の変化内容でバルブ機能の良否が判断される。またパイ
プからのエア−漏れなどが容易に推測されて、その処置
が可能である。
【0006】(A) 及び(B),(C) の圧力センサ−、静圧セ
ンサ−よりは、解撚エア−の作動タイミング、解撚
エア−の吸い込み静圧(上下共に)、エア−バルブの
動作不良(解撚、スプライス共に)、及びスプライ
ス、エア−タイミング、(D) の静圧センサ−よりは、
シャッタ−、カッタ−の動作タイミング、シャッタ−
の機能の状態、及び錘間の静圧デ−タ、(E) の光電の
センサ−よりは、糸継ぎ動作の実スタ−ト信号、糸
継ぎ動作の正味時間、カム軸の負荷変動又はトルク
(角速度変化)状態、及びフリクショントルク部の不
良状態、(F) の回転センサ−よりは、ドラムスタ−ト
タイミング、ドラムスタ−ト時の加速状態(ベルト不
良、ベアリング不良)、ドラム逆転時のスタ−トタイ
ミング、ドラム逆転回数(時間)、及びドラムブレ
−キの効き具合に関するそれぞれの情報が得られるので
ある。
ンサ−よりは、解撚エア−の作動タイミング、解撚
エア−の吸い込み静圧(上下共に)、エア−バルブの
動作不良(解撚、スプライス共に)、及びスプライ
ス、エア−タイミング、(D) の静圧センサ−よりは、
シャッタ−、カッタ−の動作タイミング、シャッタ−
の機能の状態、及び錘間の静圧デ−タ、(E) の光電の
センサ−よりは、糸継ぎ動作の実スタ−ト信号、糸
継ぎ動作の正味時間、カム軸の負荷変動又はトルク
(角速度変化)状態、及びフリクショントルク部の不
良状態、(F) の回転センサ−よりは、ドラムスタ−ト
タイミング、ドラムスタ−ト時の加速状態(ベルト不
良、ベアリング不良)、ドラム逆転時のスタ−トタイ
ミング、ドラム逆転回数(時間)、及びドラムブレ
−キの効き具合に関するそれぞれの情報が得られるので
ある。
【0007】
【作用】本発明は前記したように制御系の電気信号、機
械信号等に基づいて発生する端末の結果系の機能状態を
センサ−で検出し、電気信号に変換したデ−タをパソコ
ン等の記録装置に取り込み、動作、機構の状態を診断、
解析できるようにした装置であり、この点本発明におい
て特に重要である。制御系の電気信号、機械信号等を直
接取り込む場合には、それらの信号によって動かされる
各部の動作機構が正常かどうかが確認できないという欠
点を生じ、また機台の制御系信号を直接取り込む方式で
はセンサ−の取り付け時に機台を停止するか又はプラグ
インタイプへの改造が必要となり簡単に診断、解析でき
る装置としての効果が得られない。即ち、センサ−類と
機台制御電気系統とが切り放されているのが好ましく、
更にセンサ−類を脱着方式としてそれらを外せば元の自
動ワインダ−の状態に戻る方式が好適である。
械信号等に基づいて発生する端末の結果系の機能状態を
センサ−で検出し、電気信号に変換したデ−タをパソコ
ン等の記録装置に取り込み、動作、機構の状態を診断、
解析できるようにした装置であり、この点本発明におい
て特に重要である。制御系の電気信号、機械信号等を直
接取り込む場合には、それらの信号によって動かされる
各部の動作機構が正常かどうかが確認できないという欠
点を生じ、また機台の制御系信号を直接取り込む方式で
はセンサ−の取り付け時に機台を停止するか又はプラグ
インタイプへの改造が必要となり簡単に診断、解析でき
る装置としての効果が得られない。即ち、センサ−類と
機台制御電気系統とが切り放されているのが好ましく、
更にセンサ−類を脱着方式としてそれらを外せば元の自
動ワインダ−の状態に戻る方式が好適である。
【0008】
【実施例】次に本発明を図面によって説明する。〔図
1〕はデ−タの格納装置を備えたそれぞれのセンサ−を
取り付けた場合の自動ワインダ−の側面図の一実施例を
示すもので、自動ワインダ−の各錘に取り付けたセンサ
−は着脱自在の簡易式のものである。〔図1〕におい
て、(A) 圧力センサ−、(B) 静圧センサ−、(C) 静圧セ
ンサ−、(D) 静圧センサ−、(E) 光電センサ−、(F) 回
転センサ−、(Z) 変位センサ−である。(A) は糸継ぎ用
のスプライスエア−で測定する場合のスプライサ−(9)
のノズル取り付け部分に電圧デ−タに変換して信号を取
り込み、そのデ−タによって診断、解析するのである。
(B),(C) は解撚用エア−で測定するの場合で、スプライ
サ−(9) 部の上下の解撚パイプ部分に静圧センサ−を取
り付け、電圧デ−タに変換して取り込み、そのデ−タに
よって診断、解析するのである。これらの電圧デ−タは
電圧の内容で圧力変化を、電圧の発生する時間軸で実タ
イミング又はバルブ機能等の良否が判断される。(D) は
スプライサ−(9) のシャッタ−カッタ−部に静圧センサ
−をセットするもので、サクションエア−の圧力変化を
捕え、シャッタ−開閉のタイミング及び静圧を測定す
る。(F) はボビンの回転パルスを電圧に変換する光電セ
ンサ−で、ドラムの回転状態が把握でき、逆転不良、異
常スタ−ト状態、またブレ−キの効果等が容易に診断さ
れる。(E) はカム軸(5) シャフト部に取り付けたパルス
発生の光電センサ−で、カム軸(5) の角速度変化の内容
が読みとられ、これによってカム軸で駆動される部分の
トルク変動が把握され、機械的不良内容が容易に推測可
能である。(F) はクレ−ドル(10)の先端に取り付けた回
転センサ−であり、(Z) はクレ−ドル(10)、サクション
マウス(7) の先端に取り付けた変位センサ−で接近距離
を電圧で表示するためこの電圧値で接近度の調整状態が
判断される。情報取り出しのためのセンサ−への入力信
号に機台に設定してある制御系の電気信号、機械信号等
を直接取り込むのではなく、それらの信号に基づいて発
生する端末の結果系の機能状態をセンサ−で検出し、電
気信号に変換したデ−タをパソコン(Y) 等の記録装置に
取り込み、動作機構の状態を診断、解析できるようなら
しめた装置で、特に本発明において重要であり、本発明
で特定する条件を満足する場合に、始めて本発明の目的
とする効果が得られる。制御系の電気信号、機械信号等
を直接取り込む場合には制御信号系の不備の場合のみ容
易に診断できる。
1〕はデ−タの格納装置を備えたそれぞれのセンサ−を
取り付けた場合の自動ワインダ−の側面図の一実施例を
示すもので、自動ワインダ−の各錘に取り付けたセンサ
−は着脱自在の簡易式のものである。〔図1〕におい
て、(A) 圧力センサ−、(B) 静圧センサ−、(C) 静圧セ
ンサ−、(D) 静圧センサ−、(E) 光電センサ−、(F) 回
転センサ−、(Z) 変位センサ−である。(A) は糸継ぎ用
のスプライスエア−で測定する場合のスプライサ−(9)
のノズル取り付け部分に電圧デ−タに変換して信号を取
り込み、そのデ−タによって診断、解析するのである。
(B),(C) は解撚用エア−で測定するの場合で、スプライ
サ−(9) 部の上下の解撚パイプ部分に静圧センサ−を取
り付け、電圧デ−タに変換して取り込み、そのデ−タに
よって診断、解析するのである。これらの電圧デ−タは
電圧の内容で圧力変化を、電圧の発生する時間軸で実タ
イミング又はバルブ機能等の良否が判断される。(D) は
スプライサ−(9) のシャッタ−カッタ−部に静圧センサ
−をセットするもので、サクションエア−の圧力変化を
捕え、シャッタ−開閉のタイミング及び静圧を測定す
る。(F) はボビンの回転パルスを電圧に変換する光電セ
ンサ−で、ドラムの回転状態が把握でき、逆転不良、異
常スタ−ト状態、またブレ−キの効果等が容易に診断さ
れる。(E) はカム軸(5) シャフト部に取り付けたパルス
発生の光電センサ−で、カム軸(5) の角速度変化の内容
が読みとられ、これによってカム軸で駆動される部分の
トルク変動が把握され、機械的不良内容が容易に推測可
能である。(F) はクレ−ドル(10)の先端に取り付けた回
転センサ−であり、(Z) はクレ−ドル(10)、サクション
マウス(7) の先端に取り付けた変位センサ−で接近距離
を電圧で表示するためこの電圧値で接近度の調整状態が
判断される。情報取り出しのためのセンサ−への入力信
号に機台に設定してある制御系の電気信号、機械信号等
を直接取り込むのではなく、それらの信号に基づいて発
生する端末の結果系の機能状態をセンサ−で検出し、電
気信号に変換したデ−タをパソコン(Y) 等の記録装置に
取り込み、動作機構の状態を診断、解析できるようなら
しめた装置で、特に本発明において重要であり、本発明
で特定する条件を満足する場合に、始めて本発明の目的
とする効果が得られる。制御系の電気信号、機械信号等
を直接取り込む場合には制御信号系の不備の場合のみ容
易に診断できる。
【0009】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。 (イ) 短時間に行われる糸継ぎ動作機構の状態が、細部に
わたり記録できるため、不良状態の診断、解析が極めて
的確に判断できる。 (ロ) 記録チャ−トの波形、あるいは数値デ−タで判断で
きるため、測定者の技術力に関係なく容易に判定でき
る。 (ハ) センサ−類は着脱式のため、必要なときに短時間で
測定できる。また機台全体を停止することなく実施でき
る。 (ニ) 今まで不良原因が把握できなかった慢性不良的な原
因が容易に掌握でき、品質、機台効率等の向上が図られ
るようになった。 (ホ) 単錘の機能状態がそれぞれデ−タ化されるため予防
保全に極めて効果的である。
る。 (イ) 短時間に行われる糸継ぎ動作機構の状態が、細部に
わたり記録できるため、不良状態の診断、解析が極めて
的確に判断できる。 (ロ) 記録チャ−トの波形、あるいは数値デ−タで判断で
きるため、測定者の技術力に関係なく容易に判定でき
る。 (ハ) センサ−類は着脱式のため、必要なときに短時間で
測定できる。また機台全体を停止することなく実施でき
る。 (ニ) 今まで不良原因が把握できなかった慢性不良的な原
因が容易に掌握でき、品質、機台効率等の向上が図られ
るようになった。 (ホ) 単錘の機能状態がそれぞれデ−タ化されるため予防
保全に極めて効果的である。
【図1】自動ワインダ−の側面図とA−D変換器、パソ
コン及びブリンタ−との結線図の一実施例。
コン及びブリンタ−との結線図の一実施例。
1.自動ワインダ− 2.給糸ボビン 3.架台 4.サクションパイプ 5.カム軸 6.チ−ズボビン 7.サクションマウス 8.捲取りドラム 9.スプライサ− 10.クレ−ドル X.A−D変換器 Y.パソコン P.プリンタ−
Claims (2)
- 【請求項1】 各錘に自動糸継ぎ機構を有する自動ワイ
ンダ−の糸継ぎ動作の機能状態をデ−タ化する診断装置
において、該診断装置は必要なときに各部のセンサ−か
ら1サイクルの糸継ぎ動作の機能状態のデ−タを採取
し、パソコン等の記録装置に入力し、入力されたデ−タ
に基づいて糸継ぎ動作のタイミング、不良個所、異常部
品の早期発見等、糸継ぎ動作の各部の機能状態の解析、
診断を可能ならしめることを特徴とする自動ワインダ−
における糸継ぎ動作の機能診断装置。 - 【請求項2】 各錘に自動糸継ぎ機構を備えた自動ワイ
ンダ−にそれぞれ圧力センサ−(A) 、静圧センサ−(B),
(C),(D) 、光電センサ−(E) 、回転センサ−(F) 、変位
センサ−(Z) を備え、(A) を自動ワインダ−の糸継ぎ用
スプライサ−のノズル取り付け部に、(B),(C) を上下の
解撚パイプに、(D) をシャッタ−カッタ−部のサクショ
ンパイプに、(E) をカム軸シャフト部に、(Z) をサクシ
ョンマウス先端部に、更に(F) をチ−ズボビン上端にセ
ットすることによって、上記(A),(B),(C),(D),(E),(F)
及び(Z) よりなり、機台に設定された制御系の電気信
号、 機械信号を直接取り込むのではなく、それらの信号
に基づいて発生する端末の結果系の機能状態をセンサ−
で検出し、電気信号に変換したデ−タをパソコン等の記
録装置に取り込むことによって動作機構の状態を診断、
解析できるようならしめたことを特徴とする請求項1記
載の自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33486394A JPH08169641A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33486394A JPH08169641A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08169641A true JPH08169641A (ja) | 1996-07-02 |
Family
ID=18282070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33486394A Pending JPH08169641A (ja) | 1994-12-19 | 1994-12-19 | 自動ワインダ−における糸継ぎ動作の機能診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08169641A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3150532A1 (en) | 2015-09-30 | 2017-04-05 | Murata Machinery, Ltd. | Textile machine and textile machine system |
-
1994
- 1994-12-19 JP JP33486394A patent/JPH08169641A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3150532A1 (en) | 2015-09-30 | 2017-04-05 | Murata Machinery, Ltd. | Textile machine and textile machine system |
CN106882643A (zh) * | 2015-09-30 | 2017-06-23 | 村田机械株式会社 | 纤维机械、纤维机械系统、状态获取装置和纤维处理单元 |
CN106882643B (zh) * | 2015-09-30 | 2019-09-03 | 村田机械株式会社 | 纤维机械、纤维机械系统、状态获取装置和纤维处理单元 |
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