JPH0816775B2 - 写真フイルムパトローネ - Google Patents
写真フイルムパトローネInfo
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- JPH0816775B2 JPH0816775B2 JP3026852A JP2685291A JPH0816775B2 JP H0816775 B2 JPH0816775 B2 JP H0816775B2 JP 3026852 A JP3026852 A JP 3026852A JP 2685291 A JP2685291 A JP 2685291A JP H0816775 B2 JPH0816775 B2 JP H0816775B2
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- JP
- Japan
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- film
- flange
- spool shaft
- cartridge
- lip
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B17/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B17/28—Locating light-sensitive material within camera
- G03B17/30—Locating spools or other rotatable holders of coiled film
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2217/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B2217/26—Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
- G03B2217/266—Thrust-type cartridges
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はパトローネ軸の回転によ
って、パトローネ本体内に収納されたフイルムの先端を
外部に送り出す写真フイルムパトローネに関するもので
ある。
って、パトローネ本体内に収納されたフイルムの先端を
外部に送り出す写真フイルムパトローネに関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】写真フイルムパトローネでは、パトロー
ネ本体内部にスプールに巻きつけたフイルムを収納して
いる。前記スプールはフイルムの巻軸となるスプール軸
とフイルムの遮光を行うフランジとで構成され、それぞ
れ樹脂の射出成形で製造されている。最近、カセット感
覚でカメラに装填できるように、未使用状態でもフイル
ムの先端をパトローネ本体内に巻き込んでおき、パトロ
ーネ軸の回転によりフイルムの先端をパトローネ本体外
に送り出せるようにした写真フイルムパトローネが提案
されている。この写真フイルムパトローネではパトロー
ネ軸の回転をフイルムの先端に伝達するために、フイル
ムの巻き緩みを防止している。なかでも米国特許第４８
３４３０６号，同第４８４８６９３号の各公報に開示さ
れている写真フイルムパトローネでは、巻き緩みを防止
するために前記フランジの周縁部にリップを形成し、こ
のリップでロール状のフイルムの端部を包み込むように
している。
ネ本体内部にスプールに巻きつけたフイルムを収納して
いる。前記スプールはフイルムの巻軸となるスプール軸
とフイルムの遮光を行うフランジとで構成され、それぞ
れ樹脂の射出成形で製造されている。最近、カセット感
覚でカメラに装填できるように、未使用状態でもフイル
ムの先端をパトローネ本体内に巻き込んでおき、パトロ
ーネ軸の回転によりフイルムの先端をパトローネ本体外
に送り出せるようにした写真フイルムパトローネが提案
されている。この写真フイルムパトローネではパトロー
ネ軸の回転をフイルムの先端に伝達するために、フイル
ムの巻き緩みを防止している。なかでも米国特許第４８
３４３０６号，同第４８４８６９３号の各公報に開示さ
れている写真フイルムパトローネでは、巻き緩みを防止
するために前記フランジの周縁部にリップを形成し、こ
のリップでロール状のフイルムの端部を包み込むように
している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フイルムの
先端をパトローネ本体外に送り出す際には、フイルムの
端部の包み込みを解除する必要があるため、前記写真フ
イルムパトローネではパトローネ本体内部にリップもし
くはフランジに当接するガイド突起を設け、前記リップ
もしくはフランジを変形させている。このため、前記リ
ップ及びフランジを薄肉厚例えば０．４mm未満にする
と、フイルムの送り出しを低トルクで行うことができ
る。
先端をパトローネ本体外に送り出す際には、フイルムの
端部の包み込みを解除する必要があるため、前記写真フ
イルムパトローネではパトローネ本体内部にリップもし
くはフランジに当接するガイド突起を設け、前記リップ
もしくはフランジを変形させている。このため、前記リ
ップ及びフランジを薄肉厚例えば０．４mm未満にする
と、フイルムの送り出しを低トルクで行うことができ
る。
【０００４】しかしながら、上述した従来のフランジは
薄肉厚にすると、樹脂の流動抵抗が大きくなって成形性
及び量産性が悪化し、安価に製造することができなかっ
た。したがって、このような薄肉厚のフランジを用いる
写真フイルムパトローネでは、製造コストが高くなると
いう問題があった。本発明は安価でかつ、フイルムの給
送を低トルクで行うことができる写真フイルムパトロー
ネを提供することを目的とする。
薄肉厚にすると、樹脂の流動抵抗が大きくなって成形性
及び量産性が悪化し、安価に製造することができなかっ
た。したがって、このような薄肉厚のフランジを用いる
写真フイルムパトローネでは、製造コストが高くなると
いう問題があった。本発明は安価でかつ、フイルムの給
送を低トルクで行うことができる写真フイルムパトロー
ネを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、滑剤を含むとともに流動指数が４以下の熱可塑性樹
脂で成形されたシートを、真空成形、圧空成形、あるい
は熱プレス成形して、リップ（突起）を有するフランジ
を製造するとともに、その肉厚を０．１〜０．４ｍｍの
範囲に抑えたものである。
に、滑剤を含むとともに流動指数が４以下の熱可塑性樹
脂で成形されたシートを、真空成形、圧空成形、あるい
は熱プレス成形して、リップ（突起）を有するフランジ
を製造するとともに、その肉厚を０．１〜０．４ｍｍの
範囲に抑えたものである。
【０００６】
【実施例】本発明の写真フイルムパトローネの第１実施
例を分解して示す図３において、この写真フイルムパト
ローネ２は２つのケーシング３ａ，３ｂからなるパトロ
ーネ本体３と、この内部に収納されるスプール４と、ス
プール４にロール状に巻き付けたフイルム５とから構成
されている。前記スプール４はスプール軸６と、このス
プール軸６に遊貫される一対のフランジ７，８とからな
る。スプール軸６には各フランジ７，８の外側にワッシ
ャ９，１０がそれぞれ嵌入される。このワッシャ９，１
０はスプール軸６方向に沿って進入する外光を遮光す
る。
例を分解して示す図３において、この写真フイルムパト
ローネ２は２つのケーシング３ａ，３ｂからなるパトロ
ーネ本体３と、この内部に収納されるスプール４と、ス
プール４にロール状に巻き付けたフイルム５とから構成
されている。前記スプール４はスプール軸６と、このス
プール軸６に遊貫される一対のフランジ７，８とからな
る。スプール軸６には各フランジ７，８の外側にワッシ
ャ９，１０がそれぞれ嵌入される。このワッシャ９，１
０はスプール軸６方向に沿って進入する外光を遮光す
る。
【０００７】前記ケーシング３ａ，３ｂの合わせ目に
は、フイルム５を出し入れする送出口１５が形成され
る。ケーシング３ａには送出口１５に対応して一対のガ
イド突起１６，１７が形成されており、このガイド突起
１６，１７はフランジ７，８の内側に当接してこれらを
フイルム幅方向に押し広げて、フイルムの巻き緩み防止
を解除する。ケーシング３ｂにはガイド突起１６に対応
して分離爪１８が形成されている。この分離爪１８はフ
イルム５の先端に係合して、これを下層のフイルム面か
ら分離させ、送出口１５に誘導する。なお、送出口１５
には外光がパトローネ本体３の内部に入らないようにテ
レンプ１９，２０が上下に接合されている。また、ケー
シング３ａ下側内壁にはフランジ７，８の外側から当接
する突起２１，２２が形成されており、この突起２１，
２２はフランジ７，８を介してフイルム５の端部を押圧
する。
は、フイルム５を出し入れする送出口１５が形成され
る。ケーシング３ａには送出口１５に対応して一対のガ
イド突起１６，１７が形成されており、このガイド突起
１６，１７はフランジ７，８の内側に当接してこれらを
フイルム幅方向に押し広げて、フイルムの巻き緩み防止
を解除する。ケーシング３ｂにはガイド突起１６に対応
して分離爪１８が形成されている。この分離爪１８はフ
イルム５の先端に係合して、これを下層のフイルム面か
ら分離させ、送出口１５に誘導する。なお、送出口１５
には外光がパトローネ本体３の内部に入らないようにテ
レンプ１９，２０が上下に接合されている。また、ケー
シング３ａ下側内壁にはフランジ７，８の外側から当接
する突起２１，２２が形成されており、この突起２１，
２２はフランジ７，８を介してフイルム５の端部を押圧
する。
【０００８】図４は上記フランジの製造工程を示すもの
である。図において、フイルム供給機２５には厚み０・
３mmのポリエチレンフイルム２６のロール２７がセット
されている。このポリエチレンフイルム２６には樹脂の
強度を維持するために、流動指数を示すＭＩ（メルト・
インデックス）４以下の高密度ポリエチレンを用いてい
る。このポリエチレンフイルム２６はローラ２８により
真空成形機２９に送られ、真空成形機２９内の一対のヒ
ータ３０，３１により８秒間加熱される。１８０度Ｃ程
度まで加熱されて軟化したポリエチレンフイルム２６は
成形部３２に送られる。この成形部３２は金型３３，３
４から構成されており、前記金型３３にはサクションホ
ース３５を介して真空ポンプ３６が接続されている。ポ
リエチレンフイルム２６は真空ポンプ３６で５秒間吸引
され、金型３３に密着する。この後、金型３４をせり上
げて、金型３３とでポリエチレンフイルム２６を挟圧す
る。なお、この製造方法では真空成形後、成形性を良く
するために、ポリエチレンフイルム２６を金型３３，３
４で挟圧したが、金型の製作コストを安く上げる場合に
は、金型３４を省略してもよい。また上記製造方法では
ポリエチレンフイルム２６を真空成形したが、ポリエチ
レンフイルム２６を圧空成形及び熱プレス成形してもよ
い。
である。図において、フイルム供給機２５には厚み０・
３mmのポリエチレンフイルム２６のロール２７がセット
されている。このポリエチレンフイルム２６には樹脂の
強度を維持するために、流動指数を示すＭＩ（メルト・
インデックス）４以下の高密度ポリエチレンを用いてい
る。このポリエチレンフイルム２６はローラ２８により
真空成形機２９に送られ、真空成形機２９内の一対のヒ
ータ３０，３１により８秒間加熱される。１８０度Ｃ程
度まで加熱されて軟化したポリエチレンフイルム２６は
成形部３２に送られる。この成形部３２は金型３３，３
４から構成されており、前記金型３３にはサクションホ
ース３５を介して真空ポンプ３６が接続されている。ポ
リエチレンフイルム２６は真空ポンプ３６で５秒間吸引
され、金型３３に密着する。この後、金型３４をせり上
げて、金型３３とでポリエチレンフイルム２６を挟圧す
る。なお、この製造方法では真空成形後、成形性を良く
するために、ポリエチレンフイルム２６を金型３３，３
４で挟圧したが、金型の製作コストを安く上げる場合に
は、金型３４を省略してもよい。また上記製造方法では
ポリエチレンフイルム２６を真空成形したが、ポリエチ
レンフイルム２６を圧空成形及び熱プレス成形してもよ
い。
【０００９】この状態でポリエチレンフイルム２６は５
秒間冷却された後、抜打機３７に送られる。抜打機３７
ではポリエチレンフイルム２６から肉厚Ｄ（Ｄは０．３
mm）のフランジ７，８が型抜きされる。なお、上述した
熱成形では量産性を損なわずに、成形品の厚みを均一か
つ０．１mmまでの薄肉厚にすることができる。また、上
述した製造工程ではフランジ７，８を１枚のポリエチレ
ンフイルム２６で熱成形したが、２層以上にラミネート
したフイルムを用いて熱成形してもよい。
秒間冷却された後、抜打機３７に送られる。抜打機３７
ではポリエチレンフイルム２６から肉厚Ｄ（Ｄは０．３
mm）のフランジ７，８が型抜きされる。なお、上述した
熱成形では量産性を損なわずに、成形品の厚みを均一か
つ０．１mmまでの薄肉厚にすることができる。また、上
述した製造工程ではフランジ７，８を１枚のポリエチレ
ンフイルム２６で熱成形したが、２層以上にラミネート
したフイルムを用いて熱成形してもよい。
【００１０】図１及び図２は前記フランジを示すもので
ある。フランジ７，８は形状，材質，作用については同
じであるので、図示のフランジ７についてのみ説明す
る。フランジ７には中央部に前記スプール軸６を挿通す
る開口４０が、また周縁部にフイルム５の最外周の縁部
に当接して、フイルム５の巻き緩みを防止する円弧状の
リップ４１が形成されている。このリップ４１は図２に
示すようにＪ字状に形成し、フイルム５と接触する面を
Ｒ状にしている。このため、分離爪１８によりすくい上
げられるフイルム５とリップ４１との摩擦抵抗を小さく
することができる。またリップ４１の折り返された先端
には、前記ガイド突起１６，１７に当接する鍔４２が形
成されている。
ある。フランジ７，８は形状，材質，作用については同
じであるので、図示のフランジ７についてのみ説明す
る。フランジ７には中央部に前記スプール軸６を挿通す
る開口４０が、また周縁部にフイルム５の最外周の縁部
に当接して、フイルム５の巻き緩みを防止する円弧状の
リップ４１が形成されている。このリップ４１は図２に
示すようにＪ字状に形成し、フイルム５と接触する面を
Ｒ状にしている。このため、分離爪１８によりすくい上
げられるフイルム５とリップ４１との摩擦抵抗を小さく
することができる。またリップ４１の折り返された先端
には、前記ガイド突起１６，１７に当接する鍔４２が形
成されている。
【００１１】上記実施例ではフランジ７，８の肉厚Ｄを
０．３mmにし、小さな力でこれらを押し広げるようにし
たが、この肉厚Ｄは０．４mm以下ならば同様な効果を得
ることができる。また、フランジ７，８をポリエチレン
フイルム２６で熱成形したが、他にポリスチレン，ポリ
塩化ビニル，ポリプロピレン，ＡＢＳ樹脂等のフイルム
を熱成形してもよい。なお、前記ポリエチレンフイルム
２６に添加剤や滑剤を加えると、フイルム５とリップ４
１との摩擦抵抗を更に少なくすることができる。なお、
前記添加剤としてはフッ素粉体，シリコンオイル，炭素
繊維，二流化モリブデン，グラファイト，チタン酸カリ
ウム等があり、また滑剤としてはシリコンオイル類，オ
レイン酸アミド・エルカ酸アミド等の高級脂肪酸アミ
ド，ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩，高級ア
ルコールエステル，多価アルコールのエステルの脂肪酸
エステル等が有る。
０．３mmにし、小さな力でこれらを押し広げるようにし
たが、この肉厚Ｄは０．４mm以下ならば同様な効果を得
ることができる。また、フランジ７，８をポリエチレン
フイルム２６で熱成形したが、他にポリスチレン，ポリ
塩化ビニル，ポリプロピレン，ＡＢＳ樹脂等のフイルム
を熱成形してもよい。なお、前記ポリエチレンフイルム
２６に添加剤や滑剤を加えると、フイルム５とリップ４
１との摩擦抵抗を更に少なくすることができる。なお、
前記添加剤としてはフッ素粉体，シリコンオイル，炭素
繊維，二流化モリブデン，グラファイト，チタン酸カリ
ウム等があり、また滑剤としてはシリコンオイル類，オ
レイン酸アミド・エルカ酸アミド等の高級脂肪酸アミ
ド，ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩，高級ア
ルコールエステル，多価アルコールのエステルの脂肪酸
エステル等が有る。
【００１２】以上のように構成された写真フイルムパト
ローネをカメラに装填すると、カメラのフイルム初期送
り機構によってスプール軸６がフイルム給送方向に回転
される。このときフイルム５はリップ４１により最外周
の両縁部が押さえ込まれているため、スプール軸６の回
転がフイルム５の先端まで伝達される。これによって、
フイルム５の先端はロール状のフイルム５とともに図３
において時計方向に回転される。このときに、スプール
軸６の回転はフイルム５からリップ４１を介してフラン
ジ７，８に伝達される。このとき、鍔４２にはガイド突
起１６，１７が当接しているが、フランジ７，８は変形
し易いように薄肉厚に成形されているから、スプール軸
６の回転トルクは大きくならない。
ローネをカメラに装填すると、カメラのフイルム初期送
り機構によってスプール軸６がフイルム給送方向に回転
される。このときフイルム５はリップ４１により最外周
の両縁部が押さえ込まれているため、スプール軸６の回
転がフイルム５の先端まで伝達される。これによって、
フイルム５の先端はロール状のフイルム５とともに図３
において時計方向に回転される。このときに、スプール
軸６の回転はフイルム５からリップ４１を介してフラン
ジ７，８に伝達される。このとき、鍔４２にはガイド突
起１６，１７が当接しているが、フランジ７，８は変形
し易いように薄肉厚に成形されているから、スプール軸
６の回転トルクは大きくならない。
【００１３】更にスプール軸６が回転されると、フイル
ム５の先端は分離爪１８に当接して、下層のフイルム５
の表面からすくい上げられる。また、この位置では上述
したように、ガイド突起１６，１７によりフランジ７，
８が変形され、リップ４１によるフイルム５の両端部の
規制は解除されている。このため、フイルム５の先端は
分離爪１８の上面をスライドして、送出口１５からパト
ローネ本体３外に送り出されるようになる。
ム５の先端は分離爪１８に当接して、下層のフイルム５
の表面からすくい上げられる。また、この位置では上述
したように、ガイド突起１６，１７によりフランジ７，
８が変形され、リップ４１によるフイルム５の両端部の
規制は解除されている。このため、フイルム５の先端は
分離爪１８の上面をスライドして、送出口１５からパト
ローネ本体３外に送り出されるようになる。
【００１４】上述した肉厚０．３mmのフランジ７を用い
た写真フイルムパトローネと厚み０．５mmの従来のフラ
ンジを用いた写真フイルムパトローネとを給送トルク，
成形コスト，給送時の異音について比較すると、以下の
ような結果となった。材質がポリエチレン，ポリプロピ
レン，ポリ塩化ビニル，ポリスチレンであっても、フラ
ンジ７は何れの比較においても優れていた。
た写真フイルムパトローネと厚み０．５mmの従来のフラ
ンジを用いた写真フイルムパトローネとを給送トルク，
成形コスト，給送時の異音について比較すると、以下の
ような結果となった。材質がポリエチレン，ポリプロピ
レン，ポリ塩化ビニル，ポリスチレンであっても、フラ
ンジ７は何れの比較においても優れていた。
【００１５】図５は本発明の写真フイルムパトローネの
第２実施例を示すものである。この実施例ではスプール
４５が互いに軸方向に嵌合されるスプール軸４５ａ及び
スプール軸４５ｂの２部品で構成されている。スプール
軸４５ａの一端部にはカム溝４６が、他端部には前記フ
ランジ７を接着剤を介して固着する係止部４７が形成さ
れている。また、前記スプール軸４５ｂの一端部には前
記カム溝４６に対応するカムフォロワ４８が、他端部に
は上述したリップ４１のないフランジ４９がそれぞれ一
体に形成されている。
第２実施例を示すものである。この実施例ではスプール
４５が互いに軸方向に嵌合されるスプール軸４５ａ及び
スプール軸４５ｂの２部品で構成されている。スプール
軸４５ａの一端部にはカム溝４６が、他端部には前記フ
ランジ７を接着剤を介して固着する係止部４７が形成さ
れている。また、前記スプール軸４５ｂの一端部には前
記カム溝４６に対応するカムフォロワ４８が、他端部に
は上述したリップ４１のないフランジ４９がそれぞれ一
体に形成されている。
【００１６】このように構成されたスプール４５では、
スプール軸４５ｂを図中時計方向に回転すると、カムフ
ォロワ４８及びカム溝４６の作用により、スプール軸４
５ａが接近するように移動する。この移動により前記リ
ップ４１はフイルム５の側端部に係合して巻き緩みを防
止する。これにより、スプール軸４５ｂの回転はフイル
ム５の先端に伝達され、フイルム５の先端はスプール４
５とともに時計方向に回転する。前記スプール軸４５ａ
が移動すると、リップ４１には図示しないガイド突起
（図示省略）が当接するが、リップ４１は変形し易いの
で、スプール軸４５ｂの回転トルクを大きくすることは
ない。
スプール軸４５ｂを図中時計方向に回転すると、カムフ
ォロワ４８及びカム溝４６の作用により、スプール軸４
５ａが接近するように移動する。この移動により前記リ
ップ４１はフイルム５の側端部に係合して巻き緩みを防
止する。これにより、スプール軸４５ｂの回転はフイル
ム５の先端に伝達され、フイルム５の先端はスプール４
５とともに時計方向に回転する。前記スプール軸４５ａ
が移動すると、リップ４１には図示しないガイド突起
（図示省略）が当接するが、リップ４１は変形し易いの
で、スプール軸４５ｂの回転トルクを大きくすることは
ない。
【００１７】図６は本発明の写真フイルムパトローネの
第３実施例を示すものである。この実施例では、スプー
ル軸５２の手前側端部には十文字に係合突起５３を形成
し、これに対応して手前側のフランジ５４には切欠き５
５が形成されている。なお、スプール軸５２の奥側端部
には係合突起５３が、また奥側のフランジ５６には切欠
き５５がそれぞれ形成されている。このように構成され
た写真フイルムパトローネでは、スプール軸５２にフラ
ンジ５５を嵌め込むと、係合突起５３と切欠き５５とが
互いに噛み合うので、スプール軸５２の回転をフランジ
５５，５６に確実に伝達することができる。
第３実施例を示すものである。この実施例では、スプー
ル軸５２の手前側端部には十文字に係合突起５３を形成
し、これに対応して手前側のフランジ５４には切欠き５
５が形成されている。なお、スプール軸５２の奥側端部
には係合突起５３が、また奥側のフランジ５６には切欠
き５５がそれぞれ形成されている。このように構成され
た写真フイルムパトローネでは、スプール軸５２にフラ
ンジ５５を嵌め込むと、係合突起５３と切欠き５５とが
互いに噛み合うので、スプール軸５２の回転をフランジ
５５，５６に確実に伝達することができる。
【００１８】図７〜図９は本発明の写真フイルムパトロ
ーネに使用されるフランジの他の形状を示すものであ
る。図７に示す第４実施例では、フランジ６０に鍔のな
いＪ字状のリップ６１を形成したものである。このフラ
ンジ６０では上述したガイド突起１６，１７をリップ６
１の折り返し端に当接させ、フランジ６０を外側に折り
曲げるようにしている。図８に示す第５実施例ではフラ
ンジ６３にＬ字状のリップ６４を形成したものである。
このフランジ６３ではガイド突起１６，１７を折り返し
部に当接させ、フランジ６３を外側に折り曲げるように
している。図９に示す第６実施例ではフランジ６５に折
り返し部の短いＬ字状のリップ６６を形成したものであ
る。
ーネに使用されるフランジの他の形状を示すものであ
る。図７に示す第４実施例では、フランジ６０に鍔のな
いＪ字状のリップ６１を形成したものである。このフラ
ンジ６０では上述したガイド突起１６，１７をリップ６
１の折り返し端に当接させ、フランジ６０を外側に折り
曲げるようにしている。図８に示す第５実施例ではフラ
ンジ６３にＬ字状のリップ６４を形成したものである。
このフランジ６３ではガイド突起１６，１７を折り返し
部に当接させ、フランジ６３を外側に折り曲げるように
している。図９に示す第６実施例ではフランジ６５に折
り返し部の短いＬ字状のリップ６６を形成したものであ
る。
【００１９】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
写真フイルムパトローネではリップを有するフランジの
肉厚を０．１〜０．４ｍｍの範囲にしたので、フイルム
を低トルクで送り出すことができる。また、滑剤を含
み、流動指数が４以下の熱可塑性樹脂のシートを真空成
形、圧空成形、あるいは熱プレス成形して前記フランジ
を製造するので、成形性及び量産性を高めることがで
き、その製造コストを安価にすることができる。
写真フイルムパトローネではリップを有するフランジの
肉厚を０．１〜０．４ｍｍの範囲にしたので、フイルム
を低トルクで送り出すことができる。また、滑剤を含
み、流動指数が４以下の熱可塑性樹脂のシートを真空成
形、圧空成形、あるいは熱プレス成形して前記フランジ
を製造するので、成形性及び量産性を高めることがで
き、その製造コストを安価にすることができる。
【図１】本発明の写真フイルムパトローネに用いられる
フランジ示す斜視図である。
フランジ示す斜視図である。
【図２】図１に示すフランジの断面図である。
【図３】本発明の写真フイルムパトローネの第１実施例
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図４】図１に示すフランジの製造工程を示す概略図で
ある。
ある。
【図５】本発明の写真フイルムパトローネの第２実施例
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図６】本発明の写真フイルムパトローネの第３実施例
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図７】本発明の第４実施例の部分断面図である。
【図８】本発明の第５実施例の部分断面図である。
【図９】本発明の第６実施例の部分断面図である。
２ 写真フイルムパトローネ ３ パトローネ本体 ５ フイルム ６ スプール軸 ７，８，４９，５４，５６，６０，６３，６５ フラン
ジ ４１，６１，６４，６６ リップ
ジ ４１，６１，６４，６６ リップ
Claims (1)
- 【請求項１】 フイルムをロール状に巻きつけたスプー
ル軸と、このスプール軸に設けられた一対のフランジ
と、前記フランジの少なくとも一方の外周に、フイルム
最外周を包み込むように形成され、フイルムの巻き緩み
を防止する突起とを備え、前記スプール軸を回動して、
フイルムの先端をパトローネ本体外に送り出すようにし
た写真フイルムパトローネにおいて、 前記突起を有するフランジは、滑剤を含み流動指数が４
以下の熱可塑性樹脂を用いて成形したシートを真空成
形、圧空成形、あるいは熱プレス成形して作成され、そ
の肉厚が０．１〜０．４ｍｍであることを特徴とする写
真フイルムパトローネ。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP3026852A JPH0816775B2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 写真フイルムパトローネ |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3026852A JPH0816775B2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 写真フイルムパトローネ |
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| JPH0816775B2 true JPH0816775B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
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Family Applications (1)
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-
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1992
- 1992-01-28 US US07/826,966 patent/US5211348A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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