JPH08167394A - 画像形成装置およびその製造方法 - Google Patents

画像形成装置およびその製造方法

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JPH08167394A
JPH08167394A JP31052294A JP31052294A JPH08167394A JP H08167394 A JPH08167394 A JP H08167394A JP 31052294 A JP31052294 A JP 31052294A JP 31052294 A JP31052294 A JP 31052294A JP H08167394 A JPH08167394 A JP H08167394A
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electron
emitting device
getter material
airtight container
image forming
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JP31052294A
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Keisuke Yamamoto
敬介 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子放出素子等の画像形成に係わる部材への
ゲッタ材の付着を防止し、かつ、画像面積に対して小型
の画像形成装置を提供する。 【構成】 リアプレート4には、複数の電子放出素子が
設けられた電子源3が固定される。電子放出素子から放
出された電子が衝突することで発光する蛍光膜13が設
けられたフェースプレート1は、支持枠2を介してリア
プレート4に対向配置され、リアプレート4と、支持枠
2と、フェースプレート1とで気密容器が構成される。
支持枠2の内壁面には非蒸発型のゲッタ材8が配置され
る。ゲッタ材8に隣接して、ゲッタ材活性化用電子放出
素子5が設けられ、ゲッタ材活性化用電子放出素子5か
ら放出された電子がゲッタ材に衝突することによりゲッ
タ材8が活性化され、気密容器内のガスがゲッタ材8に
吸着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子放出素子からの電
子放出により画像を形成する画像形成装置およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子として熱電子源と冷
陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源に
は、電界放出型(以下、「FE型」と略す)、金属/絶
縁層/金属型(以下、「MIM型」と略す)や表面伝導
型電子放出素子等がある。
【0003】FE型の例としては、W.P.Dyke & W.W.Dol
an, "Field emission", Advance inElectron Physics,
8, 89(1956)あるいはC.A.Spindt, "PHYSICAL Propertie
s of thin-film field emission cathodes with molbde
ninmcones", J.Appl.phys.,47, 52488(1976)等が知られ
ている。MIM型の例としては、C.A.Mead, J.Appl.Phy
s., 32, 646(1961) 等が知られている。表面伝導型電子
放出素子の例としては、M.I.Elinson, Radio Eng. Elec
tron Pys., 10, (1965) 等がある。
【0004】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より、電子放出が生ずる現象を利用するものである。こ
の表面伝導型電子放出素子としては、前記エリンソン等
によるSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer: "Thin Solid Films", 9, 317(1972) ]、
In2 3 /SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and
C.G.Fonstad: "IEEETrans. ED Conf.", 519(1975)
]、カーボン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第
26巻、第1号、22頁(1983)]等が報告されて
いる。
【0005】これらの表面伝導型電子放出素子の典型的
な素子構成として、前述のM.ハートウェルの素子構成
を図13に示す。同図において1001は基板である。
1004は導電性薄膜で、両端部が素子電極1002、
1003となるH型状のパターンにスパッタで形成され
た金属酸化物薄膜等からなり、後述の通電フォーミング
と呼ばれる通電処理により電子放出部1005が形成さ
れる。なお、図中の素子電極1002、1003の間隔
L1は0.5〜1mm、Wは0.1mmで設定されてい
る。
【0006】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜1004を予
め通電フォーミングと呼ばれる通電処理によって電子放
出部1005を形成するのが一般的であった。すなわ
ち、通電フォーミングとは前記導電性薄膜1004の両
端に直流電圧あるいは非常にゆっくりとした昇電圧、例
えば1V/分程度を印加通電し、導電性薄膜1004を
局所的に破壊、変形もしくは変質させ、電気的に高抵抗
な状態にした電子放出部1005を形成することであ
る。なお、電子放出部1005は導電性薄膜1004の
一部に亀裂が発生しその亀裂付近から電子放出が行われ
る。前記通電フォーミング処理をした表面伝導型電子放
出素子は、上述した導電性薄膜1004に電圧を印加
し、素子に電流を流すことにより、電子放出部1005
より電子を放出させるものである。しかしながら、これ
ら従来の表面伝導型電子放出素子においては、実用化に
当っては様々な問題点があったが、本出願人等は、後述
する様々な改善を鋭意検討し、実用化に当っての問題点
を解決してきた。
【0007】上述の表面伝導型電子放出素子は、構造が
単純で製造も容易であることから、大面積にわたって多
数素子を配列形成できる利点がある。そこで、この特徴
を生かせるよういろいろな応用が研究されている。例え
ば、電荷ビーム源や表示装置等が挙げられる。多数の表
面伝導型電子放出素子を配列形成した例としては、はし
ご型配置と呼ぶ、並列に表面伝導型電子放出素子を配列
し、個々の素子の両端を配線(共通配線とも呼ぶ)で、
それぞれ結線した行を多数行配列した電子源が挙げられ
る(例えば、特開昭64−31332号公報、特開平1
−283749号公報、特開平2−257552号公報
等)。また、特に表示装置等の画像形成装置において
は、近年、液晶を用いた平板型表示装置が、CRTに替
わって普及してきたが、自発光型でないためバックライ
トを持たなければならない等の問題点があり、自発光型
の表示装置の開発が望まれてきた。自発光型表示装置と
しては、表面伝導型電子放出素子を多数配置した電子源
と電子源より放出された電子によって、可視光を発光さ
せる蛍光体とを組み合せた表示装置である画像形成装置
が挙げられる(例えば、米国特許第5066883号明
細書)。
【0008】ここで、電子ビームの発生源として表面伝
導型電子放出素子を用い、電子ビームを蛍光体に照射す
ることで蛍光体を発光させ、画像を表示する従来の画像
表示装置の一例について、本出願人により出願されてい
るもの(特開平3−261024号公報)を例に説明す
る。
【0009】図14は従来の画像表示装置の一例の一部
を破断した斜視図であり、図15は図13に示した画像
表示装置の断面図である。図14および図15におい
て、青板ガラスからなるリアプレート1301には、一
定の間隔を隔て配置され、間に電子放出部を含む薄膜1
304が設けられた電極1302、1303が形成され
ている。また、リアプレート1301には、内面にメタ
ルバック1309、および蛍光膜1310が形成された
フェースプレート1308が、外枠1311を介して気
密固着されており、これらリアプレート1301、外枠
1311、およびフェースプレート1308で気密容器
が構成される。気密容器の内部は、外枠1311に設け
られた排気管1300を介して真空排気され、排気管1
300は排気後には封じ切られる(図14および図15
には、封じ切り後の状態を示す)。更に、真空容器の内
部にはゲッタ材コンテナ固定治具1313が設けられ、
このゲッタ材コンテナ固定治具1313にゲッタ材コン
テナ1314が固定されている。ゲッタ材コンテナ13
14は、気密容器内の真空を維持するためにリアプレー
ト1301に蒸着される、蒸発型のゲッタ材を収納する
ものである。
【0010】ここで、上記画像表示装置の製造工程のう
ち、気密容器を構成後の工程について説明する。気密容
器が構成されたら、気密容器の内部を、排気管1300
を通して排気する。さらに、ベーキングによって脱ガス
を行った後、排気管1300の一部を加熱、溶融し、封
じ切る。最後に、ゲッタ材コンテナ1314を加熱し、
ゲッタ材をリアプレート1301に蒸着することによっ
て、画像表示装置が完成する。
【0011】ゲッタ材コンテナ1314は一般に、一部
が開放された金属管の内部にBaを主成分とする蒸発型
のゲッタ材を収納したもので、その形状としては、直線
状や、リング状のものがある。通常のゲッタ材は、誘導
加熱もしくは通電加熱によりフラッシュして気密容器内
に付着され、これにより、気密容器内の残留ガスを吸着
し、気密容器内の真空維持作用を持つ。ゲッタ材として
は、上記Baの他に、SrやMg等も用いられる。
【0012】また、上述した例では、蒸発型のゲッタ材
を用いた例を示したが、ゲッタ材には、非蒸発型のもの
もある。非蒸発型のゲッタ材は、Zr、V、Fe合金等
からなり、真空中で300℃程度に加熱されることによ
りガス吸着能力を持ち、気密容器内の真空度維持作用を
持つものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、気密容
器内の真空を維持するために蒸発型のゲッタ材を用いた
場合には、ゲッタ材をフラッシュした際に、気密容器内
に配置された電子放出素子、フェースプレートやその他
の画像形成に係わる部材にゲッタ材が付着すると、画像
表示の劣化の原因となるので、ゲッタ材の配置には、上
記問題が生じないよう設計する必要があった。また、画
像表示装置が大画面になるにつれ気密容器内部の表面積
が増大するので、その真空度を維持するためにはゲッタ
材の付着面積を大きくする必要がある。従って、ゲッタ
材が、必要な部位に十分に行き渡るようにゲッタ材の配
置場所およびゲッタ材の材料等を考慮する必要がある。
しかし、上記問題点があるためゲッタ材の適切な配置場
所を確保するのが困難であった。
【0014】一方、非蒸発型のゲッタ材を用いた場合
は、ゲッタ材が画像表示に係わる部分に付着するおそれ
はないが、ゲッタ材を300℃程度まで加熱しなければ
ならないので、ゲッタ材を加熱するための加熱手段を画
像表示装置に設ける必要がある。ゲッタ材を十分に加熱
するためには加熱手段も大きなものが必要で、結果とし
て画像面積に対して装置全体が大型化してしまうという
問題点があった。
【0015】そこで本発明は、電子放出素子等の画像形
成に係わる部材へのゲッタ材の付着を防止し、かつ、画
像面積に対して小型の画像形成装置およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の画像形成装置は、電子放出素子が設けられたリ
アプレートと、前記電子放出素子から放出された電子が
衝突することにより画像が形成される画像形成部材が設
けられ、支持枠を介して前記リアプレートに対向配置さ
れて前記リアプレートおよび前記支持枠とともに気密容
器を構成するフェースプレートと、前記気密容器内に配
置され、前記気密容器内の気体の吸着作用をもつゲッタ
材とを有する画像形成装置において、前記ゲッタ材とし
て非蒸発型のゲッタ材が用いられ、前記非蒸発型のゲッ
タ材に隣接してゲッタ材活性化用電子放出素子が設けら
れていることを特徴とする。
【0017】また、前記電子放出素子は、表面伝導型電
子放出素子であるものや、前記ゲッタ活性化用電子放出
素子は前記電子放出素子と同じ原理で電子を放出するも
のであり、前記電子放出素子と同じ基板上に設けられて
いるものや、前記気密容器内を真空排気するための排気
管が、前記フェースプレートに設けられているものであ
ってもよい。
【0018】さらに、前記非蒸発型のゲッタ材に、電圧
印加手段が電気的に接続されているものでもよく、この
場合には、前記気密容器内には前記気密容器内が所定の
真空度となるように希ガスが導入され、前記ゲッタ材活
性化用電子放出素子からの電子放出が前記希ガス雰囲気
中で行われるとともに、前記ゲッタ活性化用電子放出素
子には前記電圧印加手段により負の電位が印加されるも
のであってもよい。
【0019】また、前記画像形成部材は、電子の衝突に
より発光する蛍光体とすることもできる。
【0020】本発明の画像形成装置の製造方法は、電子
放出素子と、前記電子放出素子から放出された電子が衝
突することにより画像が形成される画像形成部材とを対
向配置した気密容器を真空排気し、前記気密容器内に設
けられたゲッタ材により、前記気密容器内の残留気体を
吸着することで前記気密容器内の真空度を維持する画像
形成装置の製造方法において、前記ゲッタ材として非蒸
発型のゲッタ材を用いるとともに、前記非蒸発型のゲッ
タ材に隣接してゲッタ材活性化用電子放出素子を設け、
少なくとも前記気密容器内の真空排気後に、前記ゲッタ
材活性化用電子放出素子から電子を放出し、前記非蒸発
型のゲッタ材に衝突させることを特徴とする。
【0021】また、電子放出素子と、前記電子放出素子
から放出された電子が衝突することにより画像が形成さ
れる画像形成部材とを対向配置した気密容器を真空排気
し、前記気密容器内に設けられたゲッタ材により、前記
気密容器内の残留気体を吸着することで前記気密容器内
の真空度を維持する画像形成装置の製造方法において、
前記ゲッタ材として非蒸発型のゲッタ材を用いるととも
に、前記非蒸発型のゲッタ材に隣接してゲッタ材活性化
用電子放出素子を設け、前記気密容器内の真空排気後
に、前記気密容器内に、前記気密容器内が所定の真空度
となるように希ガスを導入し、その後、前記ゲッタ材活
性化用電子放出素子から電子を放出することを特徴とす
るものであってもよく、この場合、前記ゲッタ材活性化
用電子放出素子から電子を放出すると同時に、前記非蒸
発型のゲッタ材に負の電圧を印加してもよい。
【0022】さらに、前記ゲッタ活性化用電子放出素子
は前記電子放出素子と同じ原理で電子を放出するもので
あり、前記ゲッタ活性化用電子放出素子を前記電子放出
素子と同じ基板上に設けるものでもよい。
【0023】
【作用】上記のとおり構成された本発明の画像形成装置
では、リアプレートと支持枠とフェースプレートとで気
密容器が構成される。気密容器の構成後、気密容器の内
部は真空排気されるが、気密容器の内部には、非蒸発型
のゲッタ材と、このゲッタ材に隣接して配置されたゲッ
タ材活性化用電子放出素子が設けられており、少なくと
も真空排気後に、ゲッタ材活性化用電子放出素子から電
子を放出させる。例えば、真空雰囲気中でゲッタ活性化
用電子放出素子から電子を放出させると、ゲッタ材活性
化用電子放出素子から放出した電子は非蒸発型のゲッタ
材の表面に衝突し、ゲッタ材の表面が活性化される。こ
れにより、気密容器内に残存するガスがゲッタ材に吸着
され、気密容器内の真空度が維持される。
【0024】このように、ゲッタ材として非蒸発型のゲ
ッタ材を用いているので、ゲッタ材が、画像形成用の電
子放出素子等に付着するおそれがなくなり、画像形成用
の電子放出素子の機能の劣化も生じない。また、ゲッタ
材の活性化はゲッタ材活性化用電子放出素子からの電子
放出によって行われるので、ゲッタ材にガスの吸着作用
をもたせるために加熱手段等を設ける必要もなくなる。
電子放出素子は加熱手段に比較して極めて小さいものな
ので、画像面積に対する画像形成装置全体の小型化が達
成される。
【0025】また、ゲッタ材活性化用電子放出素子を、
画像形成用の電子放出素子と同じ原理で電子を放出する
素子とし、両者を同一の基板に設けることで、構成が簡
単になる。
【0026】さらに、気密容器内を真空排気するための
排気管がフェースプレートに設けられたものでは、排気
管の径を大きくすることができ排気時のコンダクタンス
を大きく取ることができるので、排気効率が向上する。
【0027】また、非蒸発型のゲッタ材に電圧印加手段
を電気的に接続することで、例えば、上述のようにゲッ
タ材活性化用電子放出素子から放出された電子を非蒸発
型のゲッタ材に衝突させて非蒸発型のゲッタ材を活性化
する場合には、このゲッタ材に正の電圧を印加すること
で、ゲッタ材活性化用電子放出素子から放出された電子
が、非蒸発型のゲッタ材により衝突しやすくなる。
【0028】一方、気密容器内に、気密容器内が所定の
真空度となるように希ガスが導入された場合には、ゲッ
タ材活性化用電子放出素子から放出された電子は希ガス
をイオン化し、このイオン化した分子が非蒸発型のゲッ
タ材にスパッタして非蒸発型のゲッタ材を活性化する。
従って、非蒸発型のゲッタ材に負の電圧を印加すること
で、イオン化した分子が非蒸発型のゲッタ材にスパッタ
しやすくなり、非蒸発型のゲッタ材がより活性化しやす
くなる。
【0029】本発明の画像形成装置の製造方法では、気
密容器の真空排気後に、ゲッタ材活性化用電子放出素子
から電子を放出させて非蒸発型のゲッタ材に衝突させる
か、あるいは、気密容器内に希ガスを導入してゲッタ材
活性化用電子放出素子から電子を放出させることで、上
述したように、非蒸発型のゲッタ材が活性化し気密容器
内のガスが吸着される。従って、ゲッタ材を加熱せず
に、しかも、ゲッタ材が画像形成用の電子放出素子等に
付着することなく、真空度が良好に維持された気密容器
が作製される。
【0030】また、ゲッタ材活性化用電子放出素子を、
画像形成用の電子放出素子と同じ原理で電子を放出する
素子とし、両者を同一の基板に設けることで、両者を同
時に作製することができるので、製造工程が簡略化され
る。
【0031】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0032】本発明は、冷陰極型電子源を用いた新規な
画像形成装置の構成、製造方法およびその応用に係わ
り、特に、冷陰極型電子源としては、構成、製造方法等
が容易なため、大面積の画像形成装置には、表面伝導型
電子放出素子を複数配置した電子源が好適である。ま
ず、本発明に好適な画像形成装置について説明した後、
好適な表面伝導型電子放出素子等について説明する。
【0033】図1は、本発明の画像形成装置の一実施例
の概略構成図である。図1において、リアプレート4に
は、複数の表面伝導型電子放出素子がマトリクス状に配
置された電子源3が固定されている。電子源3には、ガ
ラス基板12の内面に、蛍光膜13とメタルバック14
が形成されたフェースプレート1が、支持枠2を介して
対向配置されている。電子源3とメタルバック14の間
には、不図示の電源により、電子源3から放出された電
子ビームを加速するための高電圧が印加される。これら
リアプレート4、支持枠2およびフェースプレート1は
互いに気密固着(封着)され、リアプレート4と支持枠
2とフェースプレート1とで気密容器を構成する。リア
プレート4、支持枠2およびフェースプレート1の封着
は、互いの固着面にフリットガラス等を塗布し、大気中
あるいは窒素中で、400℃〜500℃で10分以上焼
成することで行われる。
【0034】気密容器は上述のごとく、フェースプレー
ト1、支持枠2およびリアプレート4で構成されている
が、リアプレート4は主に電子源3の強度を補強する目
的で設けられるため、電子源3自体で十分な強度を持つ
場合は別体のリアプレート4は必ずしも必要ではない。
そこで、後述するゲッタ活性化用電子放出素子5を電子
源3と同一の基板に設け、電子源3に直接、支持枠2を
封着し、フェースプレート1、支持枠2および電子源3
にて気密容器を構成してもよい。また、さらには、フェ
ースプレート1、リアプレート4間に、スペーサと呼ば
れる不図示の支持体を設置することで、大気圧に対して
十分な強度をもつ気密容器の構成にすることもできる。
【0035】蛍光膜13は、モノクロームの場合は、画
像形成部材である蛍光体のみからなるが、カラーの蛍光
膜の場合は、図2に示すように、蛍光体の配列によりブ
ラックストライプあるいはブラックマトリクスなどと呼
ばれる黒色導電材13bと蛍光体13aとで構成され
る。ブラックストライプ、ブラックマトリクスが設けら
れる目的は、カラー表示の場合必要となる三原色蛍光体
の、各蛍光体13a間の塗り分け部を黒くすることで混
色等を目立たなくすることと、蛍光膜13における外光
反射によるコントラストの低下を抑制することである。
ブラックストライプの材料としては、通常よく用いられ
ている黒鉛を主成分とする材料だけでなく、導電性があ
り、光の透過および反射が少ない材料であればこれに限
るものではない。ガラス基板12に蛍光体を塗布する方
法は、モノクローム、カラーによらず、沈殿法や印刷法
が用いられる。
【0036】また、蛍光膜13の内面側には通常メタル
バック14が設けられる。メタルバック14の目的は、
蛍光体13aの発光のうち内面側への光をフェースプレ
ート1側へ鏡面反射することにより輝度を向上するこ
と、電子ビーム加速電圧を印加するための電極として作
用すること、気密容器内で発生した負イオンの衝突によ
るダメージからの蛍光体13aの保護等である。メタル
バック14は、蛍光膜13を作製後、蛍光膜13の内面
側表面の平滑化処理(通常フィルミングと呼ばれる)を
行い、その後Alを真空蒸着等で堆積することで作製で
きる。
【0037】フェースプレート1には、さらに蛍光膜1
3の導電性を高めるため、蛍光膜13の外側面に透明電
極(不図示)を設けてもよい。
【0038】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対応させなくてはならないた
め、十分な位置合わせを行う必要がある。
【0039】一方、フェースプレート1には、気密容器
内を真空排気するための排気管11が設けられている。
排気管11は、ターボ分子ポンプ等からなる排気系(不
図示)につながっており、排気管11を通じて気密容器
内を10-7Torr程度の真空度にした後、排気管11
が封じ切られる。排気系としては、ターボ分子ポンプの
他に、クライオポンプ、イオンポンプ、ドライポンプ、
ソープションポンプ等のオイルフリーな排気系が適当で
ある。このように、排気管11をフェースプレート1に
設けることで、排気管11の径を大きくできるので排気
時のコンダクタンスを大きく取ることができ、排気を効
率的に行えるようになる。
【0040】また、排気管11の封じ切り後の気密容器
内の真空度を10-5ないしは10-7Torrに維持する
ために、非蒸発型のゲッタ材8が支持枠2の内側に設け
られている。さらに、ゲッタ材8と電子源3との間に、
ゲッタ活性化用電子放出素子5が配置されている。ゲッ
タ活性化用電子放出素子5は、対向する電極である正極
7と負極6との間に電源9により電圧が印加されること
で電子を放出し、放出電子をゲッタ材8の表面に衝突さ
せてゲッタ材8を活性化させるためのものである。ま
た、ゲッタ材8に正電圧を印加し、ゲッタ活性化用電子
放出素子5から放出された電子をゲッタ材8に向けて加
速するために、ゲッタ活性化用電子放出素子5とゲッタ
材8との間には、電圧印加手段としての高圧電源10が
電気的に接続されている。ゲッタ材8としては、気密容
器内に残留するガスの種類にもよるが、比較的低温で活
性化する合金型の材料が好ましい。
【0041】ゲッタ活性化用電子放出素子5としては、
電子を放出するものであれば、どのような種類のもので
も用いることができるが、電子源3に用いられているも
のと同様の表面伝導型電子放出素子を用いることが好ま
しい。これによりゲッタ活性化用電子放出素子5は、電
子源3に表面伝導型電子放出素子を設ける工程と同一の
工程で、しかも電子源3と同一の基板上に設けることが
できるので、構成が簡単になるとともに、製造工程が簡
略化される。さらに、表面伝導型の電子放出素子は小型
であるので、場所もとらない。表面伝導型の電子放出素
子から放出された電子は、後述する図7に示すように、
印加した電圧の正極側にずれて飛翔する特性を有するの
で、ゲッタ活性化用電子放出素子5の正極7と負極6と
の対向方向をゲッタ材8の表面に対して略垂直とし、正
極7側をゲッタ材8の近傍に配置することで、ゲッタ材
活性化用電子放出素子5から放出された電子は、よりゲ
ッタ材8に衝突しやすくなる。
【0042】リアプレート4と支持枠2とフェースプレ
ート1とを互いに封着し、気密容器が構成されたら、排
気管11を通じて排気系により気密容器内を排気する。
気密容器内が所定の真空度に達したら、排気管11をバ
ーナー等により加熱し、封じ切る。
【0043】次に、電源9によりゲッタ活性化用電子放
出素子5に電圧を印加し、ゲッタ活性化用電子放出素子
5から電子を放出させる。そして、高圧電源10により
ゲッタ材8に正の高電圧を印加して放出電子をゲッタ材
8に向けて加速し、ゲッタ材8に衝突させる。放出電子
がゲッタ材8に衝突することによりゲッタ材8の表面は
活性化され、気密容器内に残存するH2 O、CO2 、O
2 、H2 等のガスが、ゲッタ材8により吸着される。こ
の吸着作用により、気密容器内の真空度が維持される。
【0044】なお、排気系による気密容器内の排気の際
にもゲッタ材8の活性化を行えば、気系による排気の他
にゲッタ材8によるガスの吸着作用が加わり、より効率
的に気密容器内を所定の真空度に到達させることができ
る。
【0045】このように、ゲッタ材8として非蒸発型の
ものを用い、ゲッタ材8へ電子を衝突させてゲッタ材8
を活性化させることで、ゲッタ材8を電子源3等、画像
形成に係わる部材に飛散させることなく、しかもゲッタ
材8を加熱せずに、気密容器内の残留ガスを吸着するこ
とができる。また、電子放出素子は小型であるから場所
もとらず、より小型の画像形成装置を構成することがで
きる。特に、ゲッタ活性化用電子放出素子5を、電子源
3で用いられている電子放出素子と同じ種類の電子放出
素子とすることで、構成を簡単にすることができるとと
もに、製造工程を簡略化することができる。
【0046】ここでは、ゲッタ活性化用電子放出素子5
から放出された電子をゲッタ材8に衝突させてゲッタ材
8を活性化する例を示したが、それに限らず、イオン化
した希ガスをゲッタ材8にスパッタさせてゲッタ材8を
活性化してもよい。この場合、気密容器の予備排気をし
た後、気密容器内にAr等の希ガスを導入する。そし
て、ゲッタ活性化用電子放出素子5から電子を放出する
ことにより希ガスをイオン化し、イオン化した分子を、
印加した電位差でゲッタ材8にイオンスパッタさせ、ゲ
ッタ材8を活性化させる。このため、種々のガス雰囲気
においては、化学的な効果を利用する場合は反応性ガス
を単独もしくはArガス等と混合してもよい。例えば、
2 Oガスの脱ガス促進にはNF3 等のフッ素系ガス、
2 等の酸化系ガスの脱ガス促進にはH2 、炭化水素系
ガスの脱ガス促進にはO2 が用いられる。
【0047】次に、上述した電子源3に形成される、本
発明に好適な表面伝導型電子放出素子について説明す
る。本発明に好適な表面伝導型電子放出素子の基本的な
構成は、平面型および垂直型の2つの構成が挙げられ
る。
【0048】まず、平面型の表面伝導型電子放出素子に
ついて説明する。図3は、本発明に好適な基本的な平面
型の表面伝導型電子放出素子の構成を示す図で、同図
(a)はその平面図、同図(b)はその断面図である。
以下、図3を用いて、本発明に好適な電子放出素子の基
本的な構成を説明する。
【0049】図3において、基板101上には互いに間
隔をおいて2つの素子電極102、103が配置され、
各素子電極102、103をつないで、電子放出部10
5が形成された導電性薄膜104が設けられている。
【0050】基板101としては、石英ガラス、Na等
の不純物含有量を減少したガラス、青板ガラス、青板ガ
ラスにスパッタ法等により形成したSiO2 を積層した
ガラス基板等およびアルミナ等のセラミックス等が用い
られる。
【0051】対向する素子電極102、103の材料と
しては、一般的な導体材料が用いられ、例えば、Ni、
Cr、Au、Mo、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd
等の金属あるいは合金、およびPd、Ag、Au、Ru
2 、Pd−Ag等の金属あるいは金属酸化物とガラス
等から構成される印刷導体、In2 3 /SnO2 等の
透明導体、およびポリシリコン等の半導体導体材料等か
ら適宜選択される。
【0052】素子電極間隔L、素子電極長さW、導電性
薄膜104の形状等は、応用される形態等によって設計
される。素子電極間隔Lは、好ましくは数百オングスト
ロームより数百マイクロメートルであり、より好ましく
は、素子電極102、103間に印加する電圧と電子放
出し得る電界強度等により、数マイクロメートルより数
十マイクロメートルである。素子電極長さWは、好まし
くは、電極の抵抗値、電子放出特性により、数マイクロ
メートルより数百マイクロメートルである。また、素子
電極102、103の膜厚dは、数百オングストローム
より数マイクロメートルである。
【0053】なお、図3に示した構成に限らず、基板1
01上に、導電性薄膜104、対向する素子電極10
2、103の電極順に積層構成してもよい。
【0054】導電性薄膜104は、良好な電子放出特性
を得るためには、微粒子で構成された微粒子膜が特に好
ましく、その膜厚は、素子電極102、103へのステ
ップカバレージ、素子電極102、103間の抵抗値お
よび後述する通電フォーミング条件等によって適宜設定
され、好ましくは、数オングストロームより数千オング
ストロームで、特に好ましくは、10オングストローム
より500オングストロームであり、その抵抗値は、1
3 より107 Ω/□のシート抵抗値である。
【0055】また、導電性薄膜104を構成する材料
は、Pd、Pt、Ru、Ag、Au、Ti、In、C
u、Cr、Fe、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金
属、PdO、SnO2 、In2 3 、PbO、Sb2
3 、等の酸化物、HfB2 、ZrB 2 、LaB6 、Ce
6 、YB4 、GdB4 等の硼化物、TiC、ZrC、
HfC、TaC、SiC、WC等の炭化物、TiN、Z
rN、HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導体、カー
ボン等が挙げられる。
【0056】なお、ここで述べる微粒子膜とは、複数の
微粒子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒
子が個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互い
に隣接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜
をさしており、微粒子の粒径は、数オングストロームよ
り数千オングストローム、好ましくは10オングストロ
ームより200オングストロームである。
【0057】電子放出部105は、導電性薄膜104の
一部に形成された高抵抗の亀裂であり、導電性薄膜10
4の膜厚、膜質、材料および後述する通電フォーミング
等の製法に依存して形成される。また、数オングストロ
ームより数百オングストロームの粒径の導電性微粒子を
有することもある。この導電性微粒子は、導電性薄膜1
04を構成する材料の元素の一部、あるいは全てと同様
のものである。また、電子放出部105およびその近傍
の導電性薄膜104には、炭素および炭素化合物を有す
ることもある。
【0058】次に、本発明に好適な別な構成の表面伝導
型電子放出素子である垂直型の表面伝導型電子放出素子
について説明する。図4は、本発明に好適な基本的な垂
直型の表面伝導型電子放出素子の構成を示す断面図であ
る。
【0059】図4において、図3と同一の符号のもの
は、同一のものを示す。すなわち、基板101、素子電
極102、103、導電性薄膜104および電子放出部
105は、前述した平面型の表面伝導型電子放出素子と
同様のものである。垂直型の表面伝導型電子放出素子
の、平面型の電子放出素子との相違点は、一方の素子電
極103を、基板101上に設けられた段差形成部12
1上に設け、電子放出部105を、この段差形成部12
1の側面に設けた点である。段差形成部121は、真空
蒸着法、印刷法、スパッタ法等で形成されたSiO2
の絶縁性材料で構成され、段差形成部121の膜厚は、
先に述べた平面型の表面伝導型電子放出素子の素子電極
間隔Lに対応し、数百オングストロームより数十マイク
ロメートルである。段差形成部121の膜厚は、その製
法および素子電極102、103間に印加する電圧と電
子放出し得る電界強度により設定されるが、好ましく
は、数百オングストロームより数マイクロメートルであ
る。
【0060】導電性薄膜104は、素子電極102、1
03および段差形成部121の作製後に形成されるた
め、素子電極102、103の上に積層される。なお、
電子放出部105は、図4において、段差形成部121
に直線状に示されているが、作製条件や通電フォーミン
グ条件等に依存し、形状、位置ともこれに限るものでな
い。
【0061】上述の表面伝導型電子放出素子の製造方法
としては様々な方法が考えられるが、その一例を図5に
示す。
【0062】以下、順をおって製造方法の説明を図3お
よび図5に基づいて説明する。
【0063】(1) 基板101を洗剤、純水および有
機溶剤により十分に洗浄後、真空蒸着法、スパッタ法等
により素子電極材料を堆積後、フォトリソグラフィー技
術により基板101上に素子電極102、103を形成
する(図5(a))。
【0064】(2) 素子電極102、103を設けた
基板101に、有機金属溶液を塗布して放置することに
より、有機金属薄膜を形成する。有機金属溶液とは、前
述の導電性薄膜104の材料の金属を主元素とする有機
金属化合物の溶液である。この後、有機金属薄膜を加熱
焼成処理し、リフトオフ、エッチング等によりパターニ
ングし、導電性薄膜104を形成する(図5(b))。
ここでは、有機金属溶液の塗布法により説明したが、こ
れに限るものでなく、真空蒸着法、スパッタ法、化学的
気相堆積法、分散塗布法、ディッピング法、スピンナー
法等によって形成される場合もある。
【0065】(3) 続いて、素子電極102、103
間に、不図示の電源により通電すると、導電性薄膜10
4の部位に、構造の変化した電子放出部105が形成さ
れる(図5(c))。この通電処理は通電フォーミング
と呼ばれ、通電フォーミングにより導電性薄膜104を
局所的に破壊、変形もしくは変質させ、構造の変化した
部位を電子放出部105と呼ぶ。通電フォーミングの電
圧波形の例を図6に示す。
【0066】電圧波形は、特に、パルス波形が好まし
く、パルス波高値を定電圧としたパルスを連続的に印加
する場合(図6(a))と、パルス波高値を増加させな
がら電圧パルスを印加する場合(図6(b))とがあ
る。まず、パルス波高値を定電圧とした場合について説
明する。
【0067】図6(a)におけるT1およびT2は、そ
れぞれ電圧波形のパルス幅およびパルス間隔であり、T
1を1マイクロ秒〜10ミリ秒、T2を10マイクロ秒
〜100ミリ秒とし、三角波の波高値(通電フォーミン
グ時のピーク電圧)は、表面伝導型電子放出素子の前述
した形態に応じて適宜選択し、適当な真空度、例えば1
-5Torr程度の真空雰囲気下で、数秒から数十分印
加する。なお、素子の電極間に印加する波形は三角波に
限定することはなく、矩形波など所望の波形を用いても
よい。
【0068】図6(b)におけるT1およびT2は、そ
れぞれ図6(a)と同様であり、三角波の波高値(通電
フォーミング時のピーク電圧)は、例えば0.1Vステ
ップ程度ずつ増加させ、適当な真空雰囲気下で印加す
る。なお、この場合の通電フォーミング処理の終了は、
パルス間隔T2中に、導電性薄膜104を局所的に破
壊、変形させない程度の電圧、例えば1Mオーム以上の
抵抗を示したとき、通電フォーミングを終了とする。
【0069】(4) 次に、通電フォーミングが終了し
た素子に活性化工程と呼ぶ処理を好ましくは施す。活性
化工程とは、例えば、10-4〜10-5Torr程度の真
空度で、通電フォーミング同様、パルス波高値を定電圧
としたパルスの印加を繰り返す処理のことをいい、真空
中に存在する有機物質から、炭素および炭素化合物を堆
積することで、素子電流If、放出電流Ieが著しく変
化する処理である。素子電流Ifと放出電流Ieを測定
しながら、例えば、放出電流Ieが飽和した時点で、活
性化工程を終了する。また、パルス波高値は、好ましく
は動作駆動電圧である。
【0070】なお、ここでいう炭素および炭素化合物と
は、グラファイト(単、多結晶双方を指す)非晶質カー
ボン(非晶質カーボンおよび多結晶グラファイトとの混
合物を指す)であり、その膜厚は、好ましくは500オ
ングストローム以下、より好ましくは300オングスト
ローム以下である。
【0071】(5) こうして作製した電子放出素子
を、通電フォーミング工程、活性化工程での真空度より
高い真空度の真空雰囲気にし、好ましく動作駆動する。
また、より好ましくは、これより高い真空度の真空雰囲
気下で、80℃〜150℃に加熱後、動作駆動する。
【0072】通電フォーミング工程、活性化処理した真
空度より高い真空度の真空雰囲気とは、例えば、約10
-6Torr以上の真空度を有する真空度であり、より好
ましくは、超高真空系であり、炭素および炭素化合物が
新たに、ほぼ堆積しない真空度である。従って、これに
よって、これ以上の炭素および炭素化合物の堆積を抑制
することが可能となり、素子電流If、放出電流Ieが
安定する。
【0073】上述のような構成と製造方法によって作製
された、本発明に好適な電子放出素子の特性評価につい
て、図7および図8を用いて説明する。
【0074】図7は、図3に示した構成を有する素子の
電子放出特性を測定するための測定評価装置の概略構成
図である。図7において、図3と同一ものについては、
同一の符号で示した。また、151は、電子放出素子に
素子電圧Vfを印加するための電源、150は素子電極
102、103間の導電性薄膜104を流れる素子電流
Ifを測定するための電流計、154は、素子の電子放
出部105より放出される放出電流Ieを捕捉するため
のアノード電極、153はアノード電極154に電圧を
印加するための高圧電源、152は素子の電子放出部1
05より放出される放出電流Ieを測定するための電流
計である。
【0075】また、電子放出素子およびアノード電極1
54は真空装置内に設置され、その真空装置には排気ポ
ンプ156および真空計等の真空装置に必要な機器が具
備されており、所望の真空下で本素子の測定評価を行え
るようになっている。なお、排気ポンプ156は、ター
ボポンプ、ロータリーポンプからなる通常の高真空装置
系と、更に、イオンポンプからなる超高真空装置系とか
らなる。また、真空装置155全体および基板は、不図
示のヒータにより200℃まで加熱できる。従って、本
測定装置では、前述の通電フォーミング以降の工程も行
うことができる。アノード電極154の電圧は、1kV
〜10kV、アノード電極154と電子放出素子との距
離Hは2mm〜8mmの範囲で測定した。
【0076】図7に示した測定評価装置により測定され
た放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関
係の典型的な例を図8に示す。なお、放出電流Ieは素
子電流Ifに比べて著しく小さいので、図8では任意単
位で示されている。
【0077】図8からも明らかなように、本発明に好適
な表面伝導型電子放出素子は、放出電流Ieに対する三
つの特徴的特性を有する。
【0078】まず第一に、本素子は、ある電圧(しきい
値電圧と呼ぶ、図8中のVth)以上の素子電圧Vfを
印加すると急激に放出電流Ieが増加し、一方、しきい
値電圧Vth以下では放出電流Ieがほとんど検出され
ない。すなわち、放出電流Ieに対する明確なしきい値
電圧Vthを持った非線形素子である。
【0079】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依
存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御でき
る。
【0080】第三に、アノード電極154に捕捉される
放出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。
すなわち、アノード電極154に捕捉される電荷量は、
素子電圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0081】以上のような、本発明に好適な表面伝導型
電子放出素子の特徴的特性のため、入力信号に応じて、
電子放出特性が、複数の電子放出素子を配置した電子
源、画像形成装置等でも容易に制御できることとなり、
多方面への応用ができる。
【0082】また、素子電流Ifは素子電圧Vfに対し
て単調増加する(MI特性と呼ぶ)、より好ましい特性
の例を図8に実線で示したが、この他にも、素子電流I
fが素子電圧Vfに対して電圧制御型負性抵抗(VCN
R特性と呼ぶ)特性を示す場合もある(図8中、破線で
示す)。また、これら素子電流Ifの特性は、その製法
および測定時の測定条件等に依存する。なお、この場合
も、本電子放出素子は上述した三つの特性上の特徴を有
する。
【0083】次に、本発明に好適な電子源および画像形
成装置について述べる。本発明に好適な表面伝導型電子
放出素子を復数個、基板上に配列し、電子源あるいは画
像形成装置が構成できる。
【0084】基板上の配列の方式には、例えば、従来例
で述べた、多数の表面伝導型電子放出素子を並列に配置
し、個々の素子の両端を配線で接続し、電子放出素子の
行を多数配列し(行方向と呼ぶ)、この配線と直交する
方向に(列方向と呼ぶ)、該電子源の上方の空間に設置
された制御電極(グリッドとも呼ぶ)により、電子放出
素子からの電子を制御駆動するはしご状配置や、次に述
べるm本のX方向配線の上にn本のY方向配線を、層間
絶縁層を介して設置し、表面伝導型電子放出素子の一対
の素子電極にそれぞれ、X方向配線、Y方向配線を接続
した配置法が挙げられる。これを、以降は単純マトリク
ス配置と呼ぶ。まず、単純マトリクス配置について詳述
する。
【0085】前述した、本発明に好適な表面伝導型電子
放出素子の三つの基本的特性の特徴によれば、単純マト
リクス配置された表面伝導型電子放出素子においても、
表面伝導型電子放出素子からの放出電子は、しきい値電
圧以下では、対向する素子電極間に印加するパルス状電
圧の波高値と幅で制御される。一方、しきい値電圧以下
では、電子は殆ど放出されない。この特性によれば、多
数の電子放出素子を配置した場合においても、個々の素
子に、上記パルス状電圧を適宜印加すれば、入力信号に
応じて、表面伝導型電子放出素子を選択し、その電子放
出量が制御できることとなる。
【0086】この原理に基づき構成した電子源の構成に
ついて、図9を用いて説明する。図9に示すように、電
子源基板171には、m本のX方向配線172とn本の
Y方向配線173とがマトリクス状に配線されている。
各X方向配線172と各Y方向配線173との間には、
それぞれ表面伝導型電子放出素子174が、結線175
により電気的に接続されている。表面伝導型電子放出素
子174は、前述した平面型あるいは垂直型のどちらで
あってもよい。
【0087】同図において、電子源基板171は、前述
したガラス基板等であり、用途に応じて、設置される表
面伝導型電子放出素子174の個数および個々の素子の
設計上の形状が適宜設定される。
【0088】各X方向配線172は、Dx1、Dx2、
・・・、Dxmのm本の配線からなり、真空蒸着法、印
刷法、スパッタ法等で形成した導電性金属等である。ま
た、多数の表面伝導型電子放出素子174にほぼ均等な
電圧が供給されるように、材料、膜厚、配線幅が適宜設
定される。各Y方向配線173は、Dy1、Dy2、・
・・、Dynのn本の配線からなり、X方向配線172
と同様に作製される。これらm本のX方向配線172と
n本のY方向配線173との間には、不図示の層間絶縁
層が設けられ、X方向配線172とY方向配線173と
は、互いに電気的に分離されて、マトリックス配線を構
成する(このm、nは、ともに正の整数である)。
【0089】不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷
法、スパッタ法等で形成されたSiO2 等であり、X方
向配線172を形成した電子源基板171の全面あるい
は一部に所望の形状で形成され、特に、X方向配線17
2とY方向配線173との交差部の電位差に耐え得るよ
うに、膜厚、材料、製法が適宜設定される。X方向配線
172とY方向配線173は、それぞれ外部端子として
引き出されている。
【0090】更に、表面伝導型電子放出素子174の対
向する電極(不図示)が、m本のX方向配線172とn
本のY方向配線173と、真空蒸着法、印刷法、スパッ
タ法等で形成された導電性金属等からなる結線175に
よって電気的に接続されている。
【0091】ここで、m本のX方向配線172とn本の
Y方向配線173と結線175と対向する素子電極の導
電性金属は、その構成元素の一部あるいは全部が同一で
あっても、またそれぞれ異なってもよく、前述の素子電
極の材料等により適宜選択される。なお、これら素子電
極への配線は、素子電極と配線材料が同一である場合
は、素子電極と総称する場合もある。また、表面伝導型
電子放出素子174は、電子源基板171あるいは不図
示の層間絶縁層上のどちらに形成してもよい。
【0092】また、詳しくは後述するが、前記X方向配
線172には、X方向に配列される表面伝導型電子放出
素子174の行を、入力信号に応じて走査するための走
査信号を印加する不図示の走査信号発生手段と電気的に
接続されている。一方、Y方向配線173には、Y方向
に配列される表面伝導型電子放出素子174の列の各列
を入力信号に応じて変調するための変調を信号を印加す
る不図示の変調信号発生手段を電気的に接続されてい
る。さらに、表面伝導型電子放出素子174の各素子に
印加される駆動電圧は、当該素子に印加される走査信号
と変調信号との差電圧として供給されるものである。
【0093】上記構成において、単純なマトリクス配線
だけで個別の素子を選択して独立に駆動可能になる。
【0094】次に、単純マトリクス配置の電子源を用い
て構成した画像表示装置により、NTSC方式のテレビ
信号に基づきテレビジョン表示を行うための駆動回路の
概略構成を、図10のブロック図を用いて説明する。符
号191は表示パネルを示し、図1に示した画像表示装
置に相当するものである。また、192は走査回路、1
93は制御回路、194はシフトレジスタ、195はラ
インメモリ、196は同期信号分離回路、197は変調
信号発生器、Vx 、Va は直流電圧源をそれぞれ示す。
【0095】以下、各部の機能を説明していくが、まず
表示パネル191は、端子Dx1ないしDxm、および
Dy1ないしDyn、および高圧端子Hv を介して外部
の電気回路と接続している。このうち、端子Dx1ない
しDxmには、前記表示パネル191内に設けられてい
る電子源、すなわちm行n列の行列状にマトリクス配線
された表面伝導型電子放出素子群を一行(n素子)ずつ
順次駆動してゆくための走査信号が印加される。
【0096】一方、端子Dy1ないしDynには、前記
走査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出素
子の各素子の出力電子ビームを制御するための変調信号
が印加される。また、高圧端子Hv には、直流電圧源V
a より、例えば10kVの直流電圧が供給されるが、こ
れは、表面伝導型電子放出素子より出力される電子ビー
ムに蛍光体を励起するのに十分なエネルギーを付与する
ための加速電極である。
【0097】次に、走査回路192について説明する。
走査回路192は、内部にm個のスイッチング素子(図
中、S1ないしSmで模式的に示している)を備えるも
ので、各スイッチング素子は、直流電圧源Vx の出力電
圧もしくは0V(グランドレベル)のいずれか一方を選
択し、表示パネル191の端子Dx1ないしDxmと電
気的に接続するものである。S1ないしSmの各スイッ
チング素子は、制御回路193が出力する制御信号に基
づいて動作するものであるが、実際には、例えばFET
のようなスイッチング素子を組み合せることにより容易
に構成することが可能である。
【0098】なお、前記直流電圧源Vx は、本実施態様
の場合には前記表面伝導型電子放出素子の特性(電子放
出しきい値電圧)に基づき、走査されていない素子に印
加される駆動電圧が電子放出しきい値電圧以下となるよ
うな一定電圧を出力するように設定されている。
【0099】また、制御回路193は、外部より入力す
る画像信号に基づいて適切な表示が行われるように各部
の動作を整合させる働きをもつものである。次に説明す
る同期信号分離回路196より送られる同期信号TSYNC
に基づいて、各部に対してT SCANおよびTSFT およびT
MRY の各制御信号を発生する。
【0100】同期信号分離回路196は、外部から入力
されるNTSC方式のテレビ信号から、同期信号成分と
輝度信号成分とを分離するための回路で、よく知られて
いるように周波数分離(フィルター)回路を用いれば、
容易に構成できるものである。同期信号分離回路196
により分離された同期信号は、よく知られるように垂直
同期信号と水平同期信号よりなるが、ここでは説明の便
宜上、TSYNC信号として図示した。一方、前記テレビ信
号から分離された画像の輝度信号成分を便宜上DATA
信号と表わすが、同信号はシフトレジスタ194に入力
される。
【0101】シフトレジスタ194は、時系列的にシリ
アルに入力される前記DATA信号を、画像の1ライン
毎にシリアル/パラレル変換するためのもので、前記制
御信号193より送られる制御信号TSFT に基づいて動
作する(すなわち、制御信号TSFT は、シフトレジスタ
194のシフトクロックであると言い替えてもよい)。
シリアル/パラレル変換された画像1ライン分(表面伝
導型電子放出素子n素子分の駆動データに相当する)の
データは、Id1ないしIdnのn個の並列信号として
前記シフトレジスタ194より出力される。
【0102】ラインメモリ195は、画像1ライン分の
データを必要時間の間だけ記憶するための記憶装置であ
り、制御回路193より送られる制御信号TMRY にした
がって適宜Id1ないしIdnの内容を記憶する。記憶
された内容は、I’d1ないしI’dnとして出力さ
れ、変調信号発生器197に入力される。
【0103】変調信号発生器197は、前記画像データ
I’d1ないしI’dnの各々に応じて、表面伝導型電
子放出素子の各々を適切に駆動変調するための信号源
で、その出力信号は、端子Dy1ないしDynを通じて
表示パネル内の表面伝導型電子放出素子に印加される。
【0104】前述したように、本発明に係わる電子放出
素子は、放出電流Ieに対して以下の基本特性を有して
いる。すなわち、前述したように、電子放出には明確な
しきい値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加さ
れたときのみ電子放出が生じる。また、電子放出しきい
値以上の電圧に対しては、素子への印加電圧の変化に応
じて放出電流も変化してゆく。なお、電子放出素子の材
料や構成、製造方法を変えることにより、電子放出しき
い値電圧Vthの値や、印加電圧に対する放出電流の変
化の度合が変る場合もあるが、いずれにしても以下のよ
うなことがいえる。
【0105】すなわち、本素子にパルス状の電圧を印加
する場合、例えば電子放出しきい値以下の電圧を印加し
ても電子放出は生じないが、電子放出しきい値以上の電
圧を印加する場合には電子ビームが出力される。その
際、第一には、パルスの波高値Vmを変化させることに
より出力電子ビームの強度を制御することが可能であ
る。第二には、パルスの幅Pwを変化させることにより
出力電子ビームの電荷の総量を制御することが可能であ
る。
【0106】したがって、入力信号に応じて、電子放出
素子を変調する方式としては、電圧変調方式、パルス幅
変調方式等が挙げられ、電圧変調方式を実施するには、
変調信号発生器197としては、一定の長さの電圧パル
スを発生するが入力されるデータに応じて適宜パルスの
波高値を変調するような電圧変調方式の回路を用いる。
【0107】また、パルス幅変調方式を実施するには、
変調信号発生器197としては、一定の波高値の電圧パ
ルスを発生するが入力されるデータに応じて適宜電圧パ
ルスの幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用
いるものである。
【0108】以上説明した一連の動作により、表示パネ
ル191を用いてテレビジョンの表示を行える。なお、
上記説明中、特に記載しなかったが、シフトレジスタ1
94やラインメモリ195は、デジタル信号式のもので
もアナログ信号式のものでも差し支えなく、画像信号の
シリアル/パラレル変換や記憶が所定の速度で行われれ
ばよい。
【0109】デジタル信号式を用いる場合には、同期信
号分離回路196の出力信号DATAをデジタル信号化
する必要があるが、これは同期信号分離回路196の出
力部にA/D変換器を備えれば容易に可能であることは
いうまでもない。また、これと関連してラインメモリ1
95の出力信号がデジタル信号かアナログ信号かによ
り、変調信号発生器197に用いられる回路が若干異な
ったものとなるのはいうまでもない。すなわち、デジタ
ル信号の場合には、電圧変調方式の場合、変調信号発生
器197には、例えばよく知られるD/A変換回路を用
い、必要に応じて増幅回路等を付け加えればよい。また
パルス幅変調方式の場合、変調信号発生器197は、例
えば高速の発振器および発振器の出力する波数を計数す
る計数器(カウンタ)および計数器の出力値と前記ライ
ンメモリ195の出力値を比較する比較器(コンパレー
タ)を組み合せた回路を用いれば当業者であれば容易に
構成できる。必要に応じて、比較器の出力するパルス幅
変調された変調信号を表面伝導型電子放出素子の駆動電
圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよ
い。
【0110】一方、アナログ信号の場合には、電圧変調
方式の場合、変調信号発生器197には、例えばよく知
られるオペアンプ等を用いた増幅回路を用いればよく、
必要に応じてレベルシフト回路等を付け加えてもよい。
また、パルス幅変調方式の場合には、例えばよく知られ
た電圧制御型発振回路(VCO)を用いればよく、必要
に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電圧にまで電圧
増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
【0111】以上のように完成した画像表示装置におい
て、電子源3(図1参照)の各電子放出素子に、端子D
x1ないしDxm、Dy1ないしDynを通じ、電圧を
印加することにより、電子を放出させ、高圧端子Hv
通じ、メタルバック14(図1参照)あるいは透明電極
(不図示)に高圧を印加し、電子ビームを加速し、蛍光
膜13(図1参照)に衝突させ、励起・発光させること
で画像を表示することができる。
【0112】以上述べた構成は、表示等に用いられる好
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容に限
られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよう
に適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方
式を挙げたが、これに限るものでなく、PAL、SEC
AM方式等の諸方式でもよく、また、これよりも、多数
の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をは
じめとする高品位TV)方式でもよい。
【0113】ここで、図1に示した画像形成装置によ
る、気密容器内の排気について2つの実験例を示す。
【0114】(実験例1−1)ゲッタ活性化用電子放出
素子5としては、電子源3の表面伝導型電子放出素子と
同じ構成をもつ電子放出素子を用い、その幅(図3
(a)に示すWに相当)を100mmとした。また、ゲ
ッタ材8としては、Zr、Ti、Niの合金を用いた。
まず、気密容器を150℃にベーキングしながら、排気
管11からクライオポンプを用いて気密容器内の排気を
約4時間行った。その後、気密容器のベーキングを止
め、室温に戻す。このときの気密容器内の真空度は、1
-7Torrであった。そして、ガラスからなる排気管
11を封じ切った。次いで、ゲッタ活性化用電子放出素
子5の正極7と負極6との間に電源9により16Vの電
圧を印加し、ゲッタ材8には高圧電源10により5kV
の電圧を印加した。これにより、ゲッタ活性化用電子放
出素子5から放出された電子がゲッタ材8に衝突し、ゲ
ッタ材8には5mAの電流が流れた。しばらくこの電圧
を保持し、4時間経過後の気密容器内の真空度は2×1
-8Torrであった。すなわち、ゲッタ材8の活性化
による気密容器内の残留ガスの吸着作用が確認された。
【0115】(実験例1−2)ゲッタ活性化用電子放出
素子5およびゲッタ材8は、実験例1−1と同様とし
た。まず、気密容器を200℃にベーキングしながら、
排気管11からクライオポンプを用いて気密容器内の排
気を行った。それと同時に、ゲッタ活性化用電子放出素
子5の正極7と負極6との間に電源9により14Vの電
圧を印加し、ゲッタ材8には高圧電源10により5kV
の電圧を印加した。このときゲッタ材8に流れた電流は
4mAであった。この、クライオポンプによる排気とゲ
ッタ材8への電圧印加を4時間行った。その後、ベーキ
ングを止め、室温に戻した。このときの気密容器内の真
空度は、10-7Torrであった。そして、排気管11
を封じ切り、再び、ゲッタ活性化用電子放出素子5の正
極7と負極6との間に18Vの電圧を印加し、ゲッタ材
8には5kVの電圧を印加した。このときゲッタ材8に
流れた電流は3mAであった。しばらくこの電圧を保持
し、4時間経過後の気密容器内の真空度は10-8Tor
rであった。
【0116】次に、本発明の画像形成装置の他の実施例
について説明する。図11は、本発明の画像形成装置の
他の実施例の概略構成図である。
【0117】本実施例では、フェースプレート201と
支持枠202とリアプレート204とで構成される気密
容器内にArガス等の希ガスを導入し、その希ガスをイ
オン化させてゲッタ材208にスパッタさせ、ゲッタ材
208を活性化する。そのため、ゲッタ材208には負
の電圧が印加されるように高圧電源が接続され、また、
希ガスを導入するためのガス導入管215が、フェース
プレート201に設けられている。その他の構成につい
ては図1に示したものと同様であるので、その説明は省
略する。
【0118】上記構成に基づき、気密容器内を予備排気
した後、気密容器内が所定の真空度となるように、ガス
導入管215より希ガスを導入する。そして、ゲッタ活
性化用電子放出素子205に電圧を印加して電子を放出
させるとともに、ゲッタ材208に負の電圧を印加す
る。ゲッタ活性化用電子放出素子205からの電子放出
により、気密容器内に導入された希ガスがイオン化し、
ゲッタ材208にスパッタすることにより、ゲッタ材2
08が活性化される。
【0119】以下に、図11に示した画像形成装置によ
る、気密容器内の排気実験の例を示す。まず、排気管2
11から気密容器内の排気を行った。このとき、ガス導
入管215は閉じてある。気密容器内の真空度が10-6
Torrになったら、ガス導入管215を開いて気密容
器内に高純度のArガスを導入した。Arガスの流量
は、気密容器内のAr分圧が10-4Torrになるよう
に制御した。次いで、ゲッタ活性化用電子放出素子20
5に約20Vの電圧を印加して電子を放出させるととも
に、ゲッタ材208にマイナス200Vの電圧を印加し
た。電子放出によりイオン化したArがゲッタ材208
にスパッタし、このときの電流量は10mAであった。
なお、ゲッタ活性化用電子放出素子205の幅は50m
mとした。この操作を約1時間続けた後、Arガスの導
入を止め、排気管211のみで気密容器内の排気を行っ
た。これにより、気密容器内の真空度が8×10-8To
rrとなった。その後、排気管211およびガス導入管
215を封じ切り、別に配置したBa、Al合金の蒸発
型ゲッタ材(不図示)をフラッシュさせ、気密容器内の
真空度を2×10-8Torrとした。
【0120】上述した各実施例では、ゲッタ活性化用電
子放出素子とゲッタ材とを別々に設けた例を示したが、
ゲッタ活性化用電子放出素子そのものに、ゲッタ材の機
能を持たせてもよい。図12に、このような機能を持つ
ゲッタ活性化用電子放出素子の平面図および断面図を示
す。
【0121】図12において、ゲッタ活性化用電子放出
素子は基板301上に形成されており、対向する一対の
素子電極302、303のうち一方の素子電極302
が、段差をもったゲッタ材で構成される。そして、各素
子電極302、303をつないで、電子放出部305を
含む導電性薄膜304が形成される。一方の素子電極3
02は段差をもっているので、電子放出部305は一方
の素子電極302の近傍に形成される。各素子電極30
2、303間に電位差を与える(例えば、一方の素子電
極302を正側、他方の素子電極303を負側にして電
位差を与える)と、電子放出部305から電子が放出さ
れる。放出された電子は一方の素子電極302に衝突
し、これによりゲッタ材が活性化される。
【0122】以下に、図12に示したゲッタ活性化用電
子放出素子を備えた画像形成装置による、気密容器内の
排気実験の例を示す。なお本実験では、他方の素子電極
303の幅をそれぞれ300μmとし、これらを100
列、一方の素子電極302に並列接続したゲッタ活性化
用電子放出素子を用いた。まず、排気管(不図示)から
気密容器内の排気を行って気密容器内の真空度を2×1
-6Torrとした後、排気管を封じ切り、各素子電極
302、303間に25Vの電圧を印加した。このとき
流れる電子放出電流は、0.3Aであった。この操作を
約3時間行ったところ、気密容器内の真空度は7×10
-8Torrとなった。
【0123】上述した各実施例では、画像形成用の電子
放出素子およびゲッタ材活性化用電子放出素子として、
表面伝導型電子放出素子を用いた例を示したが、それに
限らず、いずれの電子放出素子に対しても適用できる。
その例としては、例えば、本出願人による特開昭63−
274047号公報に記載されたような、対向する一対
の電極を電子源を成す基板面に沿って構成した電界放出
型(FE型)の電子放出素子や、金属/絶縁層/金属型
(MIM型)がある。
【0124】また、本発明の思想によれば、表示用とし
て好適な画像形成装置に限るものでなく、感光性ドラム
と発光ダイオード等で構成された光プリンタの発光ダイ
オード等の代替の発光源として、上述の画像形成装置を
用いることもできる。またこの際、上述のm本の行方向
配線とn本の列方向配線を、適宜選択することで、ライ
ン状発光源だけでなく、2次元状の発光源としても応用
できる。この場合、画像形成部材としては、以上の実施
例で用いた蛍光体のような、直接発光する物質に限るも
のではなく、電子の帯電による潜像画像が形成されるよ
うな部材を用いることもできる。
【0125】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0126】本発明の画像形成装置は、ゲッタ材として
非蒸発型のゲッタ材を用いているので、ゲッタ材が、画
像形成用の電子放出素子等に付着せず、画像品位の劣化
を防止することができる。また、ゲッタ材を活性化する
ための手段として、小型の構成が極めて容易である電子
放出素子を用いているので、画像面積に対する画像形成
装置全体の小型化を達成できる。
【0127】また、表面伝導型電子放出素子は、素子構
造が単純で、かつ複数の素子を容易に配置することがで
きるので、電子放出素子として表面伝導型電子放出素子
を用いることで、構造が簡単で、かつ大画面の画像形成
装置を容易に達成することができる。
【0128】さらに、ゲッタ材活性化用電子放出素子
を、画像形成用の電子放出素子と同じ原理で電子を放出
する素子とし、両者を同一の基板に設けることで、構成
を簡単にすることができる。
【0129】加えて、気密容器内を真空排気するための
排気管をフェースプレートに設けることにより、排気管
の径を大きくして排気時のコンダクタンスを大きく取る
ことができるので、気密容器の排気効率を向上させるこ
とができる。
【0130】また、非蒸発型のゲッタ材に電圧印加手段
を電気的に接続することで、気密容器内の雰囲気に応じ
てゲッタ材に正または負の電圧を印加することにより、
ゲッタ材の活性化をより促進させることがができる。
【0131】特に、気密容器内に、気密容器内が所定の
真空度となるように希ガスが導入された場合には、ゲッ
タ材に負の電圧を印加することで、ゲッタ材活性化用電
子放出素子からの電子放出によりイオン化した希ガスの
分子がゲッタ材にスパッタしやすくなり、ゲッタ材の活
性化を促進させることができる。
【0132】さらに、画像形成部材として、蛍光体を用
いることによって、本発明の画像形成装置をディスプレ
イ等の画像表示装置として利用することができる。
【0133】本発明の画像形成装置の製造方法は、気密
容器の真空排気後に、ゲッタ材活性化用電子放出素子か
ら電子を放出させて非蒸発型のゲッタ材に衝突させる
か、あるいは、気密容器内に希ガスを導入してゲッタ材
活性化用電子放出素子から電子を放出させることで、ゲ
ッタ材を加熱せずに、しかも、ゲッタ材が画像形成用の
電子放出素子等に付着することなく、真空度が良好に維
持された気密容器を作製することができる。
【0134】また、ゲッタ材活性化用電子放出素子を、
画像形成用の電子放出素子と同じ原理で電子を放出する
素子とし、両者を同一の基板に設けることで、両者を同
時に作製することができるので、製造工程を簡略化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例の概略構成図
である。
【図2】図1に示した画像形成装置の蛍光膜の、蛍光体
の配置例を示す図である。
【図3】本発明に好適な基本的な平面型の表面伝導型電
子放出素子の構成を示す図で、同図(a)はその平面
図、同図(b)はその断面図である。
【図4】本発明に好適な基本的な垂直型の表面伝導型電
子放出素子の構成を示す断面図である。
【図5】図3に示した表面伝導型電子放出素子の製造工
程の一例を説明するための図である。
【図6】表面伝導型電子放出素子に電子放出部を形成す
る際に行われる通電フォーミング時に与えられる電圧波
形の例を示す図である。
【図7】図3に示した構成を有する素子の電子放出特性
を測定するための測定評価装置の概略構成図である。
【図8】図7に示した測定評価装置により測定された放
出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関係の
典型的な例を示すグラフである。
【図9】表面伝導型電子放出素子を単純マトリクス配置
した電子源の図である。
【図10】単純マトリクス配置の電子源を用いて構成し
た画像表示装置により、NTSC方式のテレビ信号に基
づき表示を行う例の駆動回路のブロック図である。
【図11】本発明の画像形成装置の他の実施例の概略構
成図である。
【図12】ゲッタ材の機能を持たせたゲッタ活性化用電
子放出素子の一例を示す図である。
【図13】従来の表面伝導型電子放出素子の典型的な素
子構成を示す図である。
【図14】表面伝導型電子放出素子を用いた従来の画像
表示装置の一例の一部を破断した斜視図である。
【図15】図13に示した画像表示装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、201 フェースプレート 2、202 支持枠 3 電子源 4、204 リアプレート 5、205 ゲッタ活性化用電子放出素子 6 負極 7 正極 8、208 ゲッタ材 9 電源 10、210 高圧電源 11、211 排気管 12 ガラス基板 13 蛍光膜 13a 蛍光体 13b 黒色導電材 14 メタルバック 101、301 基板 102、103、302、303 素子電極 104、304 導電性薄膜 105、305 電子放出部 150、152 電流計 151 電源 153 高圧電源 154 アノード電極 155 真空装置 156 排気ポンプ 171 電子源基板 172 X方向配線 173 Y方向配線 174 表面伝導型電子放出素子 175 結線 191 表示パネル 192 走査回路 193 制御回路 194 シフトレジスタ 195 ラインメモリ 196 同期信号分離回路 197 変調信号発生器 215 ガス導入管

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放出素子が設けられたリアプレート
    と、前記電子放出素子から放出された電子が衝突するこ
    とにより画像が形成される画像形成部材が設けられ、支
    持枠を介して前記リアプレートに対向配置されて前記リ
    アプレートおよび前記支持枠とともに気密容器を構成す
    るフェースプレートと、前記気密容器内に配置され、前
    記気密容器内の気体の吸着作用をもつゲッタ材とを有す
    る画像形成装置において、 前記ゲッタ材として非蒸発型のゲッタ材が用いられ、 前記非蒸発型のゲッタ材に隣接してゲッタ材活性化用電
    子放出素子が設けられていることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記電子放出素子は、表面伝導型電子放
    出素子である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲッタ活性化用電子放出素子は前記
    電子放出素子と同じ原理で電子を放出するものであり、
    前記電子放出素子と同じ基板上に設けられている請求項
    1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記気密容器内を真空排気するための排
    気管が、前記フェースプレートに設けられている請求項
    1、2または3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記非蒸発型のゲッタ材に、電圧印加手
    段が電気的に接続されている請求項1、2、3または4
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記気密容器内には前記気密容器内が所
    定の真空度となるように希ガスが導入され、前記ゲッタ
    材活性化用電子放出素子からの電子放出が前記希ガス雰
    囲気中で行われるとともに、前記ゲッタ活性化用電子放
    出素子には前記電圧印加手段により負の電位が印加され
    る請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像形成部材は、電子の衝突により
    発光する蛍光体である請求項1ないし6のいずれか1項
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 電子放出素子と、前記電子放出素子から
    放出された電子が衝突することにより画像が形成される
    画像形成部材とを対向配置した気密容器を真空排気し、
    前記気密容器内に設けられたゲッタ材により、前記気密
    容器内の残留気体を吸着することで前記気密容器内の真
    空度を維持する画像形成装置の製造方法において、 前記ゲッタ材として非蒸発型のゲッタ材を用いるととも
    に、前記非蒸発型のゲッタ材に隣接してゲッタ材活性化
    用電子放出素子を設け、 少なくとも前記気密容器内の真空排気後に、前記ゲッタ
    材活性化用電子放出素子から電子を放出し、前記非蒸発
    型のゲッタ材に衝突させることを特徴とする画像形成装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】 電子放出素子と、前記電子放出素子から
    放出された電子が衝突することにより画像が形成される
    画像形成部材とを対向配置した気密容器を真空排気し、
    前記気密容器内に設けられたゲッタ材により、前記気密
    容器内の残留気体を吸着することで前記気密容器内の真
    空度を維持する画像形成装置の製造方法において、 前記ゲッタ材として非蒸発型のゲッタ材を用いるととも
    に、前記非蒸発型のゲッタ材に隣接してゲッタ材活性化
    用電子放出素子を設け、 前記気密容器内の真空排気後に、前記気密容器内に、前
    記気密容器内が所定の真空度となるように希ガスを導入
    し、 その後、前記ゲッタ材活性化用電子放出素子から電子を
    放出することを特徴とする画像形成装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ゲッタ材活性化用電子放出素子か
    ら電子を放出すると同時に、前記非蒸発型のゲッタ材に
    負の電圧を印加する請求項9に記載の画像形成装置の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記ゲッタ活性化用電子放出素子は前
    記電子放出素子と同じ原理で電子を放出するものであ
    り、前記ゲッタ活性化用電子放出素子を前記電子放出素
    子と同じ基板上に設ける請求項8、9または10に記載
    の画像形成装置の製造方法。
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