JPH0816693B2 - 狭帯域fll回路 - Google Patents

狭帯域fll回路

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JPH0816693B2
JPH0816693B2 JP5263145A JP26314593A JPH0816693B2 JP H0816693 B2 JPH0816693 B2 JP H0816693B2 JP 5263145 A JP5263145 A JP 5263145A JP 26314593 A JP26314593 A JP 26314593A JP H0816693 B2 JPH0816693 B2 JP H0816693B2
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JP
Japan
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feedback
circuit
loop
band
squid
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JP5263145A
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JPH0798370A (ja
Inventor
貴紀 小室
弦 上原
Original Assignee
株式会社超伝導センサ研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心磁波、脳磁波、眼筋
磁場等の生体磁気計測、または、地磁気計測、あるいは
物質の帯磁率計測、さらには磁気的信号伝送用のインタ
ーフェイス等に適したSQUID(Superconducting Qu
antum Interference Device :超伝導量子干渉デバイ
ス)磁束計に用いるFLL回路(Flux Locked Loop:磁
束ロックループ)に関する。ここに、SQUIDとは、
低温状態に維持され、ループ内にジョセフソン接合を含
む超伝導ループであるSQUIDループ内に、ピックア
ップコイルや入力コイル等を介して外部からの磁束が結
合されて印加されると、SQUIDループに周回電流が
誘起され、ループ内のジョセフソン接合における量子的
な干渉効果により、印加された外部磁束の微小な変化が
周回電流の大きな変化となって現れることを利用して、
微小磁束変化を測定するものである。また、FLL回路
とは、入力コイル,SQUIDループ,増幅器,及び帰
還コイル等を備えた回路であって、SQUIDの出力電
圧を、増幅器に入力し、その出力を帰還コイルに加算し
てネガティブフィードバックする構成となっている。測
定すべき磁場は、上記のフィードバック量を出力値でモ
ニターすることにより得ることができる。
【0002】
【従来の技術】従来、磁束計等に用いる狭帯域FLL回
路として、出願人らは、図3に示すような回路を提案し
ていた。この狭帯域FLL回路21は、図3に示すよう
に、2つのジョセフソン接合25,26を含むSQUI
Dループ(超伝導ループ)22に増幅器33を設けた構
成になっている。測定すべき磁場は、ピックアップコイ
ル23によって検出され、入力コイル24を通じて入力
磁束としてSQUIDループ22に結合される。SQU
IDループ22に隣接するコイルMfCは第1帰還コイル
である。増幅器33の出力は、第1帰還抵抗RfCを介し
て第1帰還コイルMfCに帰還磁束として印加される。ま
た、上記増幅器33の出力は、狭帯域化回路35、第2
帰還抵抗RfnoiseC 、第2帰還コイルMfnoiseC を介し
てSQUIDループ22に帰還磁束ΦfnoiseC として印
加される。図3のFLL回路に用いる狭帯域化回路35
としては、Twin−T型帯域除去フィルタ等を使用するこ
とができる。図3の狭帯域FLL回路21においては、
狭帯域化回路35をFLL回路の通常の帰還系とは別個
に設けた点に特徴がある。このように狭帯域化回路を用
いると、目的信号の周波数帯域の信号を含む磁束Φels
はSQUIDループ22にRfCを通してしか帰還されな
いので、打ち消しがあまりおこらず他の周波数成分の信
号よりも振幅が大きくなる。それ以外の不要帯域の信号
を含む磁束ΦfnoiseCはRfnoiseC を通してもSQUI
Dループ22に帰還されるので、この狭帯域FLL回路
21の入力側で打ち消されることになり、目的信号以外
の不要帯域(雑音成分)の信号は出力Vout 側には現れ
ない。従って、目的信号以外の外来ノイズにより系が飽
和することがない(特願平5−165882号参照)。
上記の図3に示すSQUIDでは、回路構成を単純化す
るため、帰還信号をSQUIDループ22に入力するコ
イルは、SQUID22に対して相互インダクタンスM
fCが小さいものであった。このように構成された従来の
SQUID22において、不要帯域の大振幅磁束入力信
号ΦfnoiseC を打ち消すためには、このSQUID22
に同じ大きさの磁気帰還信号ΦnoiseCを加える必要があ
り、その場合、下記の式 ΦnoiseC=ΦfnoiseC =MfC×IfnoiseC =MfC×Vout /RfnoiseC ………(1) が成立する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上式(1)に
おいて、狭帯域FLL回路21の出力電圧Vout は、電
子回路の電源電圧で制限されるので、電圧値をあまり大
きくできない。従って、上式(1)において帰還磁束Φ
fnoiseC の値を大きくするためには、第2帰還抵抗R
fnoiseC を小さく設定するか、あるいは第1帰還コイル
の相互インダクタンスMfCを大きく設定しなければなら
ない。しかし、第2帰還抵抗RfnoiseC の値を小さく設
定すると、帰還系の帰還電流IfnoiseC が大きくなり、
電子回路の消費電力が増大し、実用的に問題が生じる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもの
であり、不要帯域信号を除去するための大きな磁気帰還
信号ΦfnoiseC を印加することが可能な狭帯域FLL回
路を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る狭帯域FLL回路は、信号磁束が入力
されるSQUIDループと増幅器と帰還手段とを有し、
当該増幅器の出力を当該帰還手段により当該SQUID
ループに負帰還し磁束ロックループを監視することによ
り磁気値を測定するFLL回路と、前記増幅器の出力の
周波数帯域を狭帯域化して除去し、狭帯域化用帰還手段
を介して前記SQUIDループに帰還させる狭帯域化回
路と、を有する狭帯域FLL回路であって、前記狭帯域
FLL回路の狭帯域化用帰還手段は、前記SQUIDル
ープに対する入力信号の磁束量に相当する帰還量を、当
該狭帯域化回路の帰還電流で取得可能な相互インダクタ
ンスを有する帰還コイルとしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、電子回路の
消費電力をいたずらに増大させることなく、狭帯域化回
路からSQUIDループに負帰還させる帰還量をSQU
IDループに対する入力信号の磁束量に相当させること
ができるので、不要帯域において大振幅信号が生じて
も、容易にこれを打ち消すことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図にもとづいて説明
する。まず、本発明の第1実施例を図1に示す。本実施
例は、既に提案された狭帯域FLL回路のSQUIDル
ープに不要帯域信号除去用の帰還磁束を印加する帰還コ
イルのSQUIDループに対する相互インダクタンスを
従来よりもさらに大きくして構成されている。
【0007】すなわち、図1に示すように、この狭帯域
FLL回路1Aは、2つのジョセフソン接合5A,6A
を含む超伝導ループ(SQUIDループ)2Aに図示し
ないバイアス電流源及び増幅器13Aを設けた構成にな
っている。測定すべき磁場は、ピックアップコイル3A
によって検出され、入力コイル4Aを通じて入力磁束Φ
inとしてSQUIDループ2Aに結合される。SQUI
Dループ2Aに隣接するコイルのうち、MfAは第1帰還
コイルである。増幅器13Aの出力は、第1帰還抵抗R
fAを介してこの第1帰還コイルMfAに帰還磁束ΦfAとし
て印加される。また一方、増幅器13Aの出力は、狭帯
域化回路15A及び狭帯域化用帰還手段としての第2帰
還コイルMfnoiseA を介してSQUIDループ2Aに帰
還磁束として印加される。
【0008】この場合、第1帰還コイルのインダクタン
ス値MfAと第2帰還コイルのインダクタンス値M
fnoiseA との間には、下式 MfnoiseA >>MfA ………(2) の関係がある。例えば、MfnoiseA の値がMfAの値の1
00倍などである。
【0009】上記のように構成することにより、上式
(1)より、図1の状態で、不要帯域の入力信号を打ち
消すための帰還磁束ΦfnoiseA の値を大きくとることが
可能となる。本実施例においては、図1に示すように、
目的信号の周波数帯域の信号は、他の周波数帯域の信号
に比べて少ししかSQUIDに帰還されないので、出力
振幅は大きくなるが、それ以外の不要帯域の信号は狭帯
域化回路15A,第1帰還抵抗RfnoiseA ,第1帰還コ
イルMfnoiseA を介して帰還されるので、このFLL回
路の入力側で打ち消されることになり、目的信号以外の
不要帯域の信号は出力Vout 側には現れない。従って、
目的信号以外の外来ノイズにより系が飽和することがな
い。
【0010】次に、本発明の第2実施例を図3に示す。
本実施例は、従来型のFLL回路に帯域除去型の伝達特
性を持った狭帯域化回路15Bを付加して構成されてい
る点では上記第1実施例と共通するが、狭帯域化回路1
5Bを含む帰還回路系をFLL回路の入力コイル4B側
へ接続した点で上記の第1実施例と異なる。すなわち、
本実施例においては、入力コイル4Bを狭帯域化帰還手
段として用いるのである。このように構成すれば、もと
もと帰還コイルよりも相互インダクタンスの大きい入力
コイルを、不要帯域信号除去用の帰還コイルとして兼用
でき、第1実施例に比べ部品点数を節約できる、等のメ
リットがある。
【0011】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本発明によれば、電子回路の消費電力をいたずらに増大
させることなく、狭帯域化回路からSQUIDループに
負帰還させる帰還量をSQUIDループに対する入力信
号の磁束量に相当させることができるので、不要帯域に
おいて大振幅信号が生じても、容易にこれを打ち消すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である狭帯域FLL回路用
SQUIDの構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2実施例である狭帯域FLL回路用
SQUIDの構成を示す回路図である。
【図3】従来の狭帯域FLL回路用SQUIDの構成を
示す回路図である。
【符号の説明】
1A,1B 狭帯域FLL回路 2A,2B SQUIDループ 3A,3B ピックアップコイル 4A,4B 入力コイル 5A,5B ジョセフソン接合 6A,6B ジョセフソン接合 13A,13B 増幅器 15A,15B 狭帯域化回路 21 狭帯域FLL回路 22 SQUIDループ 23 ピックアップコイル 24 入力コイル 25,26 ジョセフソン接合 33 増幅器 35 狭帯域化回路 MfA,MfB,MfC 第1帰還コイル MfnoiseA 第2帰還コイル RfA,RfB,RfC 第1帰還抵抗 RfnoiseA ,RfnoiseB ,RfnoiseC 第2帰還抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号磁束が入力されるSQUIDループ
    と増幅器と帰還手段とを有し、当該増幅器の出力を当該
    帰還手段により当該SQUIDループに負帰還し磁束ロ
    ックループを監視することにより磁気値を測定するFL
    L回路と、 前記増幅器の出力の周波数帯域を狭帯域化して除去し、
    狭帯域化用帰還手段を介して前記SQUIDループに帰
    させる狭帯域化回路と、を有する狭帯域FLL回路で
    あって、 前記狭帯域FLL回路の狭帯域化用帰還手段は、前記S
    QUIDループに対する入力信号の磁束量に相当する帰
    還量を、当該狭帯域化回路の帰還電流で取得可能な相互
    インダクタンスを有する帰還コイルとしたことを特徴と
    する狭帯域FLL回路。
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