JPH0816692B2 - 磁束ロック方法およびその装置 - Google Patents

磁束ロック方法およびその装置

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JPH0816692B2
JPH0816692B2 JP2262018A JP26201890A JPH0816692B2 JP H0816692 B2 JPH0816692 B2 JP H0816692B2 JP 2262018 A JP2262018 A JP 2262018A JP 26201890 A JP26201890 A JP 26201890A JP H0816692 B2 JPH0816692 B2 JP H0816692B2
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magnetic flux
squid
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智章 上田
靖人 柳田
正浩 田中
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Daikin Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は磁束ロック方法およびその装置に関し、さ
らに詳細にいえば、冷凍機を用いて臨界温度以下に冷却
された容器内にSQUIDを収容して動作させる場合におい
て、入力コイルにより超伝導ループに導かれる磁束の変
化を補償すべくフィードバック・コイルにフィードバッ
ク信号を供給するための磁束ロック装置に関する。
<従来の技術、および発明が解決しようとする課題> 従来から非常に高感度の磁束検出を行なうことができ
るという特質に着目して、種々の分野でSQUID(Superco
nducting Quantum Interference Device、超伝導量子干
渉素子)が応用されている。また、SQUIDには、ジョセ
フソン接合(以下、JJと略称する)を1つだけ有するrf
−SQUIDと、JJを2つ有するdc−SQUIDとがあり、従来は
rf−SQUIDが一般的に用いられていたが、最近では薄膜
製造技術が進歩して特性が揃った2つのJJが得られるよ
うになってきたので、磁束検出感度が高いdc−SQUIDが
広く用いられるようになってきた。
第12図は従来のdc−SQUID磁束計の構成を示す電気回
路図であり、超伝導ループ(71)の所定箇所に2つのJJ
(72)が形成されているとともに、定電流源(73)によ
り2つのJJ(72)を挾んで超伝導ループ(71)にバイア
ス電流を供給している。そして、測定対象の磁束を検出
するためのピックアップ・コイル(74)と接続された入
力コイル(73)を超伝導ループ(71)に近接させて設け
ている。さらに、2つのJJ(72)を挾んで超伝導ループ
(71)の出力電圧を変圧する電圧変圧トランス(75)の
出力電圧を増幅器(76)により増幅し、発振器(77)か
ら出力される被変調信号に基づいて同期検波器(78)に
より復調し、積分器(79)により復調信号を積分し、外
部磁束に比例した電圧として外部に出力している。ま
た、積分器(79)からの出力信号と発振器(77)からの
被変調信号とを加算器(80)により加算し、電圧−電流
変換器(81)によりフィードバック電流に変換してモジ
ュレーション・コイル(82)に供給し、ピックアップ・
コイル(74)で検出した外部磁束を打ち消すようにして
いる。
このように磁束ロック・ループ(以下、FLLと略称す
る)にdc−SQUIDを組み込めば、磁束−電圧変換係数が
鎖交磁束の大きさによって周期的に変化することに起因
してそのままでは超伝導ループの鎖交磁束を計測できな
いという不都合を解消でき、交換率が最大の点に磁束を
保持し続けることにより鎖交磁束の計測を可能にするこ
とができる。即ち、ピックアップ・コイル(74)および
入力コイル(73)を介して超伝導ループ(71)に外部か
ら加えられる磁束と同じ大きさでかつ逆向きの磁束をモ
ジュレーション・コイル(82)を介してフィードバック
することにより外部磁束をキャンセルし、モジュレーシ
ョン・コイル(82)に供給されるフィードバック電流を
モニタすることにより外部磁束を計測できる。
しかし、このFLLにおいては、回路規模が大きく、か
つ高価な電子部品を使用する必要があり、FLLのコンパ
クト化、多チャネル化の要求を満足することが著しく困
難である。また、ゲイン調整、位相調整等の調整作業が
必要であり、しかもこれら調整作業にはかなりの時間が
かかるので、作業性が悪くなるとともに、稼動効率が低
下するという不都合がある。特に、多チャネル化した場
合には、チャネル数に比例して調整作業所要時間が長く
なり、実用上達成できる多チャネル化が制約されてしま
うという不都合がある。さらに、生体磁気計測に適用す
る場合には、多チャネルの測定磁気をコンピュータに取
り込んで摘出部位の位置推定等の処理を行なわなければ
ならない関係上、FLLから出力されるアナログ値を多チ
ャネル分、並列に長時間、高速にコンピュータに取り込
まなければならず、データ量が著しく大きくなってしま
うのみならず、分解能が高い高価なアナログ−ディジタ
ル変換器(以下、A/Dコンバータと称する)を使用しな
ければならず、この結果、コンピュータに大きな負荷が
かかるので多チャネル化が制約を受けるのみならず、全
体として高価なシステムになってしまうという不都合が
ある。
<発明の目的> この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、多チャネル化に簡単に対処でき、しかもデータ量を
大幅に少なくできる新規な磁束ロック装置を提供するこ
とを目的としている。
<課題を解決するための手段> 上記の目的を達成するための、第1の発明の磁束ロッ
ク方法は、所定のバイアスが供給されているSQUIDの超
伝導ループの両端から取り出した信号とSQUIDの電圧−
磁束特性が単調変化する単調変化領域の所定の点に対応
する信号との大小関係を判別して時系列的に保持し、最
新の大小関係判別結果に基づいてフィードバック・コイ
ルにフィードバック信号を供給するに当って、大小関係
同種の大小関係判別結果が連続する場合にフィードバッ
ク信号の変化幅を増加させ、異種の大小関係判別結果が
交互に生じている場合にフィードバック信号の変化幅を
減少させる方法である。
第2の発明の磁束ロック装置は、所定のバイアスが供
給されているSQUIDの超伝導ループの両端から取り出し
た信号とSQUIDの電圧−磁束特性が単調変化する単調変
化領域の所定の点に対応する信号との大小関係を判別す
る大小判別手段と、大小判別結果を時系列的に保持する
判別結果保持手段と、同種の大小関係判別結果を連続し
て判別結果保持手段に保持している場合にフィードバッ
ク信号の変化幅を増加させ、異種の大小関係判別結果を
交互に判別結果保持手段に保持している場合にフィード
バック信号の変化幅を減少させる変化幅制御手段と、大
小判別結果に基づいてフィードバック信号の変化幅の極
性を、前記超伝導ループの両端から取り出した信号と前
記所定の点に対応する信号との差を小さくすることがで
きる極性に設定すべく制御する極性制御手段とを含んで
いる。
第3の発明の磁束ロック方法は、所定のバイアスが供
給されているSQUIDの超伝導ループの両端から磁束変調
に同期して、磁束変調の最大および最小のピーク点にお
けるSQUIDの出力電圧信号をそれぞれ交互に取り出して
保持し、交互に保持した信号同士の大小関係を判別して
時系列的に保持し、最新の大小関係判別結果に基づいて
予測フィードバック量を変化させてフィードバック・コ
イルにフィードバック信号を供給するに当って、同種の
大小関係判別結果が連続する場合に予測フィードバック
量の変化幅を増加させ、異種の大小関係判別結果が交互
に生じている場合に予測フィードバック信号の変化量を
減少させる方法である。
第4の発明の磁束ロック装置は、所定のバイアスが供
給されているSQUIDの超伝導ループの両端から磁束変調
に同期して、磁束変調の最大および最小のピーク点にお
けるSQUIDの出力電圧信号をそれぞれ交互に取り出して
保持する1対の信号保持手段と、1対の信号保持手段に
保持されている信号同士の大小関係を判別する大小判別
手段と、大小判別結果を時系列的に保持する判別結果保
持手段と、同種の大小関係判別結果を連続して判別結果
保持手段に保持している場合に予測フィードバック量の
変化幅を増加させ、異種の大小関係判別結果を交互に判
別結果保持手段に保持している場合に予測フィードバッ
ク信号の変化量を減少させる変化幅制御手段と、大小判
別結果に基づいて予測フィードバック量の変化の極性
を、1対の信号保持手段に保持されている信号同士の差
を小さくすることができる極性に設定すべく制御する極
性制御手段とを含んでいる。
<作用> 第1の発明の磁束ロック方法であれば、臨界温度以下
に冷却された容器内に収容されたSQUIDに対して入力コ
イルにより導かれる磁束の変化量を補償すべくフィード
バック・コイルに対してフィードバック信号を供給する
ことによりSQUIDの超伝導ループに供給される磁束を一
定量に維持する場合において、所定のバイアスが供給さ
れているSQUIDの超伝導ループの両端から取り出した信
号とSQUIDの電圧−磁束特性が単調変化する単調変化領
域の所定の点に対応する信号との大小関係を判別して時
系列的に保持するのであるから、FLLから取り込むデー
タ量を大幅に低減でき、この結果、簡単に多チャネル化
に対処でき、しかも最新の大小関係判別結果に基づいて
フィードバック・コイルにフィードバック信号を供給す
るに当って、同種の大小関係判別結果が連続する場合に
フィードバック信号の変化幅を増加させ、異種の大小関
係判別結果が交互に生じている場合にフィードバック信
号の変化幅を減少させるのであるから、磁束ロック点を
大きく外れている場合にフィードバック信号の変化幅を
大きくし、磁束ロック点に近づいた場合にフィードバッ
ク信号の変化幅を小さくして、高速化および高精度化を
達成できる。しかも、変化幅を増加させて高速化を達成
しなければならない場合と変化幅を減少させて高精度化
を達成しなければならない場合とを簡単に識別できる。
したがって、FLLのディジタル化を簡単に達成でき、
ディジタル化に伴なう自動調整化、ノイズ除去等を簡単
に達成できる。さらに、ディジタル化され、かつ圧縮さ
れたデータを記録しておけば、磁束ロック制御と同じ方
法を適用することにより元のデータの再生を簡単に達成
できる。
また、所定の単調変化点に対応する信号を変化させれ
ば、各時点におけるSQUIDからの出力電圧を検出できる
ので、素子の特性を測定することができる。
第2の発明の磁束ロック装置であれば、臨界温度以下
に冷却された容器内に収容されたSQUIDに対して入力コ
イルにより導かれる磁束の変化量を補償すべくフィード
バック・コイルに対してフィードバック信号を供給する
ことによりSQUIDの超伝導ループに供給される磁束を一
定量に維持する場合において、所定のバイアスが供給さ
れているSQUIDの超伝導ループの両端から取り出した信
号とSQUIDの電圧−磁束特性が単調変化する単調変化領
域の所定の点に対応する信号との大小関係を大小判別手
段により判別し、大小判別結果を判別結果保持手段に時
系列的に保持する。そして、変化幅制御手段により同種
の大小関係判別結果が連続する場合にフィードバック信
号の変化幅を増加させ、異種の大小関係判別結果が交互
に生じている場合にフィードバック信号の変化幅を減少
させ、極性制御手段により大小判別結果に基づいてフィ
ードバック信号の変化幅の極性を、前記超伝導ループの
両端から取り出した信号と前記所定の点に対応する信号
との差を小さくすることができる極性に設定すべく制御
することにより、磁束ロック点からのずれ量に対応する
フィードバック信号をフィードバック・コイルに供給で
きる。
したがって、FLLから取り出される信号がデータ量が
著しく少ない大小判別結果のみになり、この結果、簡単
に多チャネル化に対処でき、しかも磁束ロック点から大
きく外れている場合にフィードバック信号の変化幅を大
きくし、磁束ロック点に近づいた場合にフィードバック
信号の変化幅を小さくして、高速化および高精度化を達
成できる。
第3の発明の磁束ロック方法であれば、臨界温度以下
に冷却された容器内に収容されたSQUIDに対して入力コ
イルにより導かれる磁束の変化量を補償すべくフィード
バック・コイルに対して予測フィードバック量に磁束変
調をかけたフィードバック信号を供給することによりSQ
UIDの超伝導ループに供給される磁束を一定量に維持す
る場合において、所定のバイアスが供給されているSQUI
Dの超伝導ループの両端から磁束変調に同期して、磁束
変調の最大および最小のピーク点におけるSQUIDの出力
電圧信号をそれぞれ交互に取り出して保持し、交互に保
持した信号同士の大小関係を判別して時系列的に保持す
るのであるから、FLLから取り込むデータ量を大幅に低
減でき、この結果、簡単に多チャネル化に対処でき、し
かも最新の大小関係判別結果に基づいて予測フィードバ
ック量を変化させてフィードバック・コイルにフィード
バック信号を供給するに当って、同種の大小関係判別結
果が連続する場合に予測フィードバック量の変化幅を増
加させ、異種の大小関係判別結果が交互に生じている場
合に予測フィードバック信号の変化量を減少させるので
あるから、磁束ロック点から大きく外れている場合にフ
ィードバック信号の変化幅を大きくし、磁束ロック点に
近づいた場合にフィードバック信号の変化幅を小さくし
て、高速化および高精度化を達成できる。また、電圧ド
リフトの影響を受けない高精度の磁束ロックを達成でき
る。
第4の発明の磁束ロック装置であれば、臨界温度以下
に冷却された容器内に収容されたSQUIDに対して入力コ
イルにより導かれる磁束の変化量を補償すべくフィード
バック・コイルに対して予測フィードバック量に磁束変
調をかけたフィードバック信号を供給することによりSQ
UIDの超伝導ループに供給される磁束を一定量に維持す
る場合において、所定のバイアスが供給されているSQUI
Dの超伝導ループの両端から磁束変調に同期して、1対
の信号保持手段により磁束変調の最大および最小のピー
ク点におけるSQUIDの出力電圧信号をそれぞれ交互に取
り出して保持し、1対の信号保持手段に保持されている
信号同士の大小関係を大小判別手段により判別し、大小
判別結果を判別結果保持手段により時系列的に保持す
る。そして、判別結果の履歴を考慮し、同種の大小関係
判別結果が連続する場合に予測フィードバック量の変化
幅を増加させ、異種の大小関係判別結果が交互に生じて
いる場合に予測フィードバック信号の変化量を減少さ
せ、大小判別結果に基づいて極性制御手段により予測フ
ィードバック量の変化の極性を、1対の信号保持手段に
保持されている信号同士の差を小さくすることができる
極性に設定すべく制御することにより、磁束ロック点か
らのずれ量に対応する予測フィードバック量に磁束変調
をかけたフィードバック信号をフィードバック・コイル
に供給できる。
したがって、FLLから取り出される信号がデータ量が
著しく少ない大小判別結果のみになり、この結果、簡単
に多チャネル化に対処でき、しかも磁束ロック点から大
きく外れている場合に予測フィードバック量の変化幅を
大きくし、磁束ロック点に近づいた場合に予測フィード
バック量の変化幅を小さくして、高速化および高精度化
を達成できる。さらに、電圧ドリフトの影響を受けない
高精度の磁束ロックを達成できる。
<実施例> 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明す
る。
第4図はSQUIDを用いる磁束測定装置に適用される冷
凍容器の構成を概略的に示す縦断面図であり、真空容器
(1a)の内部に300Kの冷凍機(1b)を収容し、冷凍機
(1b)に輻射シールド(1c)を支承させている。そし
て、輻射シールド(1c)で包囲される空間内に70Kの冷
凍機(1d)を収容し、冷凍機(1d)にも輻射シールド
(1e)を支承させている。さらに、輻射シールド(1e)
で包囲される空間内に4.2Kの冷凍機(1f)を収容し、冷
凍機(1f)にSQUID(2)を支承させている。そして、S
QUID(2)と真空容器(1a)外の測定装置(4)とを接
続する信号線(3)が設けられている。
第3図はこの発明の磁束ロック方法が適用される磁束
ロック装置の構成を示す電気回路図であり、SQUID
(2)の超伝導ループ(2a)に対して、バイアス電流源
としてのディジタル−アナログ変換器(以下、D/Aコン
バータと略称する)(4a)および電圧−電流変換器(以
下、V/Iコンバータと略称する)(4b)によりバイアス
電流を供給している。そして、超伝導ループ(2a)の両
端の電圧をプリアンプ(4c)に印加して増幅し、コンパ
レータ(4d)の一方の入力端子に供給する。このコンパ
レータ(4d)の他方の入力端子には、D/Aコンバータ(4
e)により、SQUIDの電圧−磁束特性が単調変化する単調
変化領域の所定の点(以下、単調変化点と称する)に対
応する所定の基準電圧が供給される。このコンパレータ
(4d)からの出力信号は判別結果SGとしてCPU(4f)に
供給される。また、CPU(4f)からデータ・バス(4g)
を通して上記D/Aコンバータ(4a)(4e)に対して所定
のディジタル信号が供給されているとともに、フィード
バック用のD/Aコンバータ(4h)に対して磁束ロックを
行なうための予測フィードバック量Fが供給され、D/A
コンバータ(4h)から出力されるアナログ信号がV/Iコ
ンバータ(4j)によりフィードバック電流に変換されて
フィードバック・コイル(2c)に供給されている。尚、
(4k)はメモリであり、(4m)はインターフェース回路
であり、(2b)はピックアップ・コイル(2d)により検
出された磁束を効率よく超伝導ループ(2a)に導くため
の入力コイルである。
第1図はこの発明の磁束ロック方法の一実施例を示す
フローチャートであり、ステップにおいて予測フィー
ドバック量F、予測フィードバック量Fの変化量d、変
化量dの符号SG′を初期化する。具体的には、例えば、
Fとして初期値を設定し、d,SG′としてそれぞれ1を設
定する。そして、ステップにおいて、SQUID(2)の
超伝導ループの両端から取り出した信号とSQUID(2)
の電圧−磁束特性の所定の単調変化点に対応する信号と
の大小関係を判別して判別結果SGを得る。具体的には、
超伝導ループの両端から取り出した信号の方が大きい場
合にSG=−1となり、他の場合にSG=1となる。その
後、ステップにおいて判別結果SGと符号SG′とが等し
いか否かを判別し、等しい場合にはステップにおいて
変化量dを1だけ増加させる。逆に判別結果SGと符号S
G′とが等しくない場合には、ステップにおいて変化
量dを1だけ減少させ、ステップにおいて変化量dが
0より小さいか否かを判別し、変化量dが0より小さい
と判別された場合にはステップにおいて変化量dを0
に設定する。そして、ステップまたはステップの処
理が行なわれた場合、またはステップにおいて変化量
dが0以上であると判別された場合には、ステップに
おいて前回の予測フィードバック量Fに判別結果SGを考
慮して変化量dを加算することにより新たな予測フィー
ドバック量F(=F+d×SG)を得、ステップにおい
て判別結果SGで符号SG′を置換し、再びステップの処
理を行なう。
したがって、第2図に示すように、同じ判別結果が連
続する場合には予測フィードバック量Fの変化量dを増
加させることにより磁束ロック点に対する高速追従性を
達成でき、磁束ロック点にある程度追従した場合、即
ち、判別結果が交互に反転する場合には、予測フィード
バック量Fの変化量dを減少させることにより高精度の
追従性を達成できる。
<実施例2> 第5図はこの発明の磁束ロック装置の一実施例を示す
電気回路図であり、SQUID(2)の超伝導ループ(2a)
に対して、バイアス電流源としてのディジタル−アナロ
グ変換器(以下、D/Aコンバータと略称する)(4a)お
よび電圧−電流変換器(以下、V/Iコンバータと略称す
る)(4b)によりバイアス電流を供給している。そし
て、超伝導ループ(2a)の両端の電圧をプリアンプ(4
c)に印加して増幅し、コンパレータ(4d)の一方の入
力端子に供給する。このコンパレータ(4d)の他方の入
力端子には、D/Aコンバータ(4e)により、SQUIDの電圧
−磁束特性の所定の単調変化点に対応する所定の基準電
圧が供給される。このコンパレータ(4d)から出力され
る判別結果SGは判別結果保持部(4n)に供給され、時系
列的に保持される。さらに、判別結果保持部(4n)に時
系列的に保持されている判別結果SGを読み出して判別結
果の履歴を識別する履歴識別部(4p)からの履歴識別結
果を入力として変化量制御部(4q)により予測フィード
バック量Fの変化量dを増減させるとともに、最新の判
別結果SGに基づいて極性制御部(4r)により変化量dの
極性を設定し、先の予測フィードバック量F、増減され
た変化量dおよび設定された極性に基づいて予測フィー
ドバック量算出部(4s)により新たな予測フィードバッ
ク量Fを算出し、D/Aコンバータ(4h)およびV/Iコンバ
ータ(4j)を通してフィードバック・コイル(2c)にフ
ィードバック電流として供給している。
上記の構成の磁束ロック装置の動作は次のとおりであ
る。
先ず、D/Aコンバータ(4a)およびV/Iコンバータ(4
b)により供給されるバイアス電流を所定値に設定して
おくとともに、D/Aコンバータ(4e)によりコンパレー
タ(4d)に与えられる基準電圧を、第6図に示すよう
に、磁束−電圧特性の単調変化部の所定点に対応する値
に設定しておく。
この状態において入力コイル(2b)により超伝導ルー
プ(2a)に導かれる磁束が変化すれば、超伝導ループ
(2a)の両端の電圧が変化するので、プリアンプ(4c)
により増幅した後、コンパレータ(4d)により基準電圧
との大小関係を判別し、判別結果SGを得る。そして、得
られた判別結果SGを時系列的に判別結果保持部(4n)に
保持する。新たな判別結果SGが得られ、判別結果保持部
(4n)に保持される毎に履歴識別部(4p)により判別結
果SGの履歴を識別する。具体的には、磁束ロック点に対
するずれ量が大きい場合には同一種類の判別結果SGが連
続し、ずれ量が小さい場合には異なる種類の判別結果SG
が交互に得られるのであるから、何れの分類に属する履
歴であるかを識別する。その後は、識別された履歴に対
応させて変化量制御部(4q)により予測フィードバック
量Fの変化量dを増減させ、最新の判別結果SGに基づい
て極性制御部(4r)により変化量dの極性を設定し、先
の予測フィードバック量F、増減された変化量dおよび
設定された極性に基づいて予測フィードバック量算出部
(4s)により新たな予測フィードバック量F(=F±
d)を算出し、D/Aコンバータ(4h)およびV/Iコンバー
タ(4j)を通してフィードバック・コイル(2c)にフィ
ードバック電流として供給する。なお、上記変化量d
は、同一種類の判別結果が連続する場合に大きくされ、
逆に異なる種類の判別結果が交互に得られる場合に小さ
く設定される。また、上記極性は、プリアンプ(4c)に
よる増幅信号と基準電圧との差が小さくなるように設定
される。
したがって、ずれ量が大きく、余り精度を考慮する必
要がない期間は変化量dを増加させることにより高い追
従性を達成でき、ずれ量が小さくなって精度を考慮しな
ければならない期間は変化量dを減少させることにより
高い磁束ロック精度を達成できる。具体的には、例え
ば、予測フィードバック量算出部(4s)により算出され
る予測フィードバック量Fの精度が16ビットであり、外
部磁場の変動周期が100HZである場合には、高い精度を
維持するために1ビットずつ予測フィードバック量Fを
変化させようとすれば、最悪の場合に毎秒216×2×100
ステップ(ここでステップとはプログラム・リストにお
けるステップではなく、予測フィードバック量Fを単位
量だけ変化させるステップである)の処理を行なわなけ
ればならず、1ステップ当り約(1/13)μsecの処理時
間しか許容されないことになるので、各電子部品、CPU
等として高速動作可能なものを使用しなければならなく
なる。逆に、予測フィードバック量Fの変化量を大きく
すれば上記の不都合を解消できるが、磁束ロック精度が
大幅に低下することになる。上記実施例は、磁束ロック
点とのずれ量が大きい場合に予測フィードバック量Fの
変化量dを大きくして追従性を高め、ある程度磁束ロッ
ク点に近づいた場合に予測フィードバック量Fの変化量
dを小さくして磁束ロック精度を高めることができ、各
電子部品、CPU等として余り高速動作しないものを採用
することができる。
具体的には、予測フィードバック量Fの変化量dを1
に設定した場合には、第7図(A)に示すように変動磁
束に全く追従できなかったが、この実施例においては、
第7図(B)に示すように、変動磁束に対してかなり高
い追従性を示し、しかもかなり高精度の磁束計測を達成
できた。
<実施例3> 第9図はこの発明の磁束ロック方法の他の実施例が適
用される磁束ロック装置の構成を示す電気回路図であ
り、第3図の磁束ロック装置と異なる点は、プリアンプ
(4c)からの出力電圧を交互に保持する1対のサンプル
・アンド・ホールド回路(4t1)(4t2)を設け、両サン
プル・アンド・ホールド回路(4t1)(4t2)に保持され
ている出力電圧値をコンパレータ(4d)の各入力端子に
供給する点、予測フィードバック量Fに対して磁束変調
変化分△mを加減した値をフィードバック信号として出
力させるべくCPU(4f)からD/Aコンバータ(4h)にディ
ジタル信号を供給する点、およびCPU(4f)からサンプ
ル・アンドホールド回路(4t1)(4t2)に対して磁束変
調と同期して選択的に動作すべきことを指示する制御信
号を供給する点のみである。したがって、この実施例の
場合には、第10図に示すように、予測フィードバック量
Fを中心として±△mだけ磁束変調した場合にプリアン
プ(4c)を通して取り出される出力電圧(第10図中二点
鎖線参照)を交互にサンプル・アンド・ホールド回路で
保持し、両サンプル・アンド・ホールド回路の保持内容
の大小関係判別結果SGに基づいて磁束ロック点からのず
れ方向を検出できる。そして、磁束ロック点からのずれ
量が大きいか否かについては同種の大小関係判別結果SG
が連続しているか、異なる種類の大小関係判別結果SGが
得られているかに基づいて識別できるので、ずれ量が大
きい場合には予測フィードバック量Fの変化量dを大き
くして外部磁束に対するフィードバック量の追従性を高
め、ずれ量が小さい場合には予測フィードバック量Fの
変化量dを小さくして外部磁束に対するフィードバック
量の精度を高めることができる。この結果、磁束ロック
の追従性と精度とを両立させることができる。
第8図はこの発明の磁束ロック方法の他の実施例を示
すフローチャートであり、第1図のフローチャートと異
なる点は、ステップにおいて磁束変調変化分△mの初
期設定をも行なう点、新たな予測フィードバック量F
(=F+d×SG)を得た後、判別結果SGで符号SG′を置
換するまでの間に、磁束変調変化分△mの極性を反転さ
せるステップ、新たな予測フィードバック量Fを基準と
して磁束変調変化分に基づく磁束変調を施してD/Aコン
バータ(4h)に供給するステップ、および交互に何れか
のサンプル・アンド・ホールド回路にプリアンプ(4c)
からの出力電圧を保持させるステップを設けた点のみで
ある。
したがって、この実施例の場合には、第10図に示すよ
うに、予測フィードバック量Fを中心として±△mだけ
磁束変調した場合にプリアンプ(4c)を通して取り出さ
れる出力電圧(第10図中二点鎖線参照)を交互にサンプ
ル・アンド・ホールド回路で保持し、両サンプル・アン
ド・ホールド回路の保持内容の大小関係判別結果SGに基
づいて磁束ロック点からのずれ方向を検出できる。そし
て、磁束ロック点からのずれ量が大きいか否かについて
は判別結果SGの履歴に基づいて識別できるので、ずれ量
が大きい場合には予測フィードバック量Fの変化量dを
大きくして外部磁束に対するフィードバック量の追従性
を高め、ずれ量が小さい場合には予測フィードバック量
Fの変化量dを小さくして外部磁束に対するフィードバ
ック量の精度を高めることができる。この結果、磁束ロ
ックの追従性と精度とを両立させることができる。
<実施例4> 第11図はこの発明の磁束ロック装置の他の実施例を示
す電気回路図であり、第5図に示す電気回路図と異なる
点は、D/Aコンバータ(4e)を省略してプリアンプ(4
c)からの出力電圧を交互に保持する1対のサンプル・
アンド・ホールド回路(4t1)(4t2)を設け、両サンプ
ル・アンド・ホールド回路(4t1)(4t2)に保持されて
いる出力電圧値をコンパレータ(4d)の各入力端子に供
給する点、予測フィードバック量算出部(4s)により算
出された新たな予測フィードバック量Fに対して磁束変
調変化分△mを加減算する磁束変調部(4u)を設けた点
および磁束変調に同期してサンプル・アンド・ホールド
回路(4t1)(4t2)を選択的に動作させる制御信号を磁
束変調部(4u)から出力する点のみである。なお、この
実施例において、極性制御部(4r)は、1対のサンプル
・アンド・ホールド回路(4t1)(4t2)の最新の内容の
差を小さくすべく予測フィードバック量の変化の極性を
制御する。
したがって、この実施例においては、SQUIDのφ−V
特性のピークをロック点とした場合におけるロック点か
らのずれ方向を1対のサンプル・アンド・ホールド回路
(4t1)(4t2)の内容の大小判別により簡単に検出で
き、しかもずれ量が大きいか否かを判別結果SGの履歴に
より簡単に判別できる。そして、これら判別結果に基づ
いて、上記実施例と同様に予測フィードバック量Fの変
化量dを増減させることにより、磁束ロックの追従性と
精度とを両立させることができる。また、この実施例に
おいては、φ−V特性が電圧ドリフトを生じても、電圧
ドリフトの影響を受けることなく良好な磁束ロックを達
成できる。
尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えば、実施例1、実施例2をSQUIDのφ−V特性
の左右のスロープで磁束ロックするように2チャネル分
設けることにより、電圧ドリフトに影響されない磁束ロ
ックを達成することが可能であり、さらに、複数のSQUI
Dを同時動作させるべく多チャンネル化することが可能
であるほか、上記初期設定およびバイアス電流の設定を
自動化することが可能であり、その他、この発明の要旨
を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すこと
が可能である。
<発明の効果> 以上のように第1の発明は、FLLから取り出される信
号がデータ量が著しく少ない大小判別結果のみになり、
この結果、簡単に多チャネル化に対処でき、さらに、磁
束ロック点から大きく外れている場合にフィードバック
信号の変化幅を大きくし、磁束ロック点に近づいた場合
にフィードバック信号の変化幅を小さくして、高速化お
よび高精度化を達成でき、しかも変化幅を増加させて高
速性を達成しなければならない場合と変化幅を減少させ
て高精度化を達成しなければならない場合とを簡単に識
別できるという特有の効果を奏する。
第2の発明も、FLLから取り出される信号がデータ量
が著しく少ない大小判別結果のみになり、この結果、簡
単に多チャネル化に対処でき、しかも磁束ロック点から
大きく外れている場合にフィードバック信号の変化幅を
大きくし、磁束ロック点に近づいた場合にフィードバッ
ク信号の変化幅を小さくして、高速化および高精度化を
達成でき、しかも変化幅を増加させて高速性を達成しな
ければならない場合と変化幅を減少させて高精度化を達
成しなければならない場合とを簡単に識別できる。
第3の発明は、FLLから取り出される信号がデータ量
が著しく少ない大小判別結果のみになり、この結果、簡
単に多チャネル化に対処でき、しかも磁束ロック点から
大きく外れている場合に予測フィードバック量の変化幅
を大きくし、磁束ロック点に近づいた場合に予測フィー
ドバック量の変化幅を小さくして、高速化および高精度
化を達成でき、しかも変化幅を増加させて高速性を達成
しなければならない場合と変化幅を減少させて高精度化
を達成しなければならない場合とを簡単に識別でき、さ
らに、電圧ドリフトの影響を受けない高精度の磁束ロッ
クを達成できるという特有の効果を奏する。
第4の発明も、FLLから取り出される信号がデータ量
が著しく少ない大小判別結果のみになり、この結果、簡
単に多チャネル化に対処でき、しかも磁束ロック点から
大きく外れている場合に予測フィードバック量の変化幅
を大きくし、磁束ロック点に近づいた場合に予測フィー
ドバック量の変化幅を小さくして、高速化および高精度
化を達成でき、しかも変化幅を増加させて高速性を達成
しなければならない場合と変化幅を減少させて高精度化
を達成しなければならない場合とを簡単に識別でき、さ
らに、電圧ドリフトの影響を受けない高精度の磁束ロッ
クを達成できるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の磁束ロック方法の一実施例を示すフ
ローチャート、 第2図は磁束ロックの追従性および精度を説明する概略
図、 第3図はこの発明の磁束ロック方法が適用される磁束ロ
ック装置の構成を示す電気回路図、 第4図はSQUIDを用いる磁束測定装置に適用される冷凍
容器の構成を概略的に示す縦断面図、 第5図はこの発明の磁束ロック装置の一実施例を示す電
気回路図、 第6図は基準電圧値を説明する図、 第7図(A)は変化量dを1に固定した場合の磁束計測
結果を示す図、 第7図(B)は変化量dを変化させた場合の磁束計測結
果を示す図、 第8図はこの発明の磁束ロック方法の他の実施例を示す
フローチャート、 第9図はこの発明の磁束ロック方法の他の実施例が適用
される磁束ロック装置の構成を示す電気回路図、 第10図は磁束変調信号とSQUIDからの出力電圧との関係
を説明する図、 第11図はこの発明の磁束ロック装置の他の実施例を示す
電気回路図、 第12図は従来のdc−SQUID磁束計の構成を示す電気回路
図。 (1a)……真空容器、(1c)(1e)……輻射シールド、 (2)……SQUID、(2a)……超伝導ループ、 (2b)……入力コイル、 (2c)……フィードバック・コイル、 (4d)……コンパレータ、(4n)……判別結果保持部、 (4p)……履歴識別部、(4q)……変化量制御部、 (4r)……極性制御部、 (4t1)(4t2)……サンプル・アンド・ホールド回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 D.Drung,et al.:App l.Phys.Lett.57(4),23J uly1990,PP.406−408

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】臨界温度以下に冷却された容器(1a)(1
    c)(1e)内に収容されたSQUID(2)に対して入力コイ
    ル(2b)により導かれる磁束の変化量を補償すべくフィ
    ードバック・コイル(2c)に対してフィードバック信号
    を供給することによりSQUID(2)の超伝導ループ(2
    a)に供給される磁束を一定量に維持する磁束ロック方
    法において、所定のバイアスが供給されているSQUID
    (2)の超伝導ループ(2a)の両端から取り出した信号
    と、SQUID(2)の電圧−磁束特性が単調変化する単調
    変化領域の所定の点に対応する信号との大小関係を判別
    して時系列的に保持し、最新の大小関係判別結果に基づ
    いてフィードバック・コイル(2c)にフィードバック信
    号を供給するに当って、同種の大小関係判別結果が連続
    する場合にフィードバック信号の変化幅を増加させ、異
    種の大小関係判別結果が交互に生じている場合にフィー
    ドバック信号の変化幅を減少させることを特徴とする磁
    束ロック方法。
  2. 【請求項2】臨界温度以下に冷却された容器(1a)(1
    c)(1e)内に収容されたSQUID(2)に対して入力コイ
    ル(2b)により導かれる磁束の変化量を補償すべくフィ
    ードバック・コイル(2c)に対してフィードバック信号
    を供給することによりSQUID(2)の超伝導ループ(2
    a)に供給される磁束を一定量に維持する磁束ロック装
    置において、所定のバイアスが供給されているSQUID
    (2)の超伝導ループ(2a)の両端から取り出した信号
    と、SQUIDの電圧−磁束特性が単調変化する単調変化領
    域の所定の点に対応する信号との大小関係を判別する大
    小判別手段(4d)と、大小判別結果を時系列的に保持す
    る判別結果保持手段(4n)と、同種の大小判別結果を連
    続して判別結果保持手段(4n)に保持している場合にフ
    ィードバック信号の変化幅を増加させ、異種の大小関係
    判別結果を交互に判別結果保持手段(4n)に保持してい
    る場合にフィードバック信号の変化幅を減少させる変化
    幅制御手段(4q)と、最新の大小判別結果に基づいて、
    フィードバック信号の変化幅の極性を、前記超伝導ルー
    プ(2a)の両端から取り出した信号と前記所定の点に対
    応する信号との差を小さくすることができる極性に設定
    すべく制御する極性制御手段(4r)とを含むことを特徴
    とする磁束ロック装置。
  3. 【請求項3】臨界温度以下に冷却された容器(1a)(1
    c)(1e)内に収容されたSQUID(2)に対して入力コイ
    ル(2b)により導かれる磁束の変化量を補償すべくフィ
    ードバック・コイル(2c)に対して予測フィードバック
    量に磁束変調をかけたフィードバック信号を供給するこ
    とによりSQUID(2)の超伝導ループ(2a)に供給され
    る磁束を一定量に維持する磁束ロック方法において、所
    定のバイアスが供給されているSQUID(2)の超伝導ル
    ープ(2a)の両端から磁束変調に同期して、磁束変調の
    最大および最小のピーク点におけるSQUID(2)の出力
    電圧信号をそれぞれ交互に取り出して保持し、交互に保
    持した信号同士の大小関係を判別して時系列的に保持
    し、最新の大小関係判別結果に基づいて予測フィードバ
    ック量を変化させてフィードバック・コイル(2c)にフ
    ィードバック信号を供給するに当って、同種の大小関係
    判別結果が連続する場合に予測フィードバック量の変化
    幅を増加させ、異種の大小関係判別結果が交互に生じて
    いる場合に予測フィードバック信号の変化量を減少させ
    ることを特徴とする磁束ロック方法。
  4. 【請求項4】臨界温度以下に冷却された容器(1a)(1
    c)(1e)内に収容されたSQUID(2)に対して入力コイ
    ル(2b)により導かれる磁束の変化量を補償すべくフィ
    ードバック・コイル(2c)に対し予測てフィードバック
    量に磁束変調をかけたフィードバック信号を供給するこ
    とによりSQUID(2)の超伝導ループ(2a)に供給され
    る磁束を一定量に維持する磁束ロック装置において、所
    定のバイアスが供給されているSQUID(2)の超伝導ル
    ープ(2a)の両端から磁束変調に同期して、磁束変調の
    最大および最小のピーク点におけるSQUID(2)の出力
    電圧信号をそれぞれ交互に取り出して保持する1対の信
    号保持手段(4t1)(4t2)と、1対の信号保持手段(4t
    1)(4t2)に保持されている信号同士の大小関係を判別
    する大小判別手段(4d)と、大小判別結果を時系列的に
    保持する判別結果保持手段(4n)と、同種の大小関係判
    別結果を連続して判別結果保持手段(4n)に保持してい
    る場合にフィードバック信号の変化幅を増加させ、異種
    の大小関係判別結果を交互に判別結果保持手段(4n)に
    保持している場合にフィードバック信号の変化幅を減少
    させる変化幅制御手段(4p)(4q)と、最新の大小判別
    結果に基づいて、予測フィードバック量の変化の極性
    を、1対の信号保持手段(4t1)(4t2)に保持されてい
    る信号同士の差を小さくすることができる極性に設定す
    べく制御する極性制御手段(4r)とを含むことを特徴と
    する磁束ロック装置。
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