JPH08166730A - 画像形成機の転写装置 - Google Patents
画像形成機の転写装置Info
- Publication number
- JPH08166730A JPH08166730A JP33242294A JP33242294A JPH08166730A JP H08166730 A JPH08166730 A JP H08166730A JP 33242294 A JP33242294 A JP 33242294A JP 33242294 A JP33242294 A JP 33242294A JP H08166730 A JPH08166730 A JP H08166730A
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- JP
- Japan
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- transfer
- roller
- toner
- transfer belt
- support
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- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転写装置を構成する転写ローラに付着したト
ナーおよび転写ローラの近傍に浮遊するトナーを効果的
に捕集し、転写ローラへのトナーの堆積を防止すること
ができる画像形成機の転写装置を提供する。 【構成】 画像形成機の転写装置は、所定の間隔を置い
て配設された一対の支持板と、該一対の支持板の両端部
に各々回転自在に軸支された駆動ローラおよび從動ロー
ラと、該駆動ローラと該從動ローラとの間に配設され所
定の電圧が印可せしめられる転写ローラと、該駆動ロー
ラと該從動ローラおよび該転写ローラに張設せしめられ
像担持体と対向して配設された転写ベルトとを具備しし
ている。該転写装置は、上記転写ローラに沿って配設さ
れ、該転写ローラの外周面に対向する開口を備えたトナ
ー捕集ダクトと、該トナー捕集ダクトに接続した吸引手
段とを具備ししいる。
ナーおよび転写ローラの近傍に浮遊するトナーを効果的
に捕集し、転写ローラへのトナーの堆積を防止すること
ができる画像形成機の転写装置を提供する。 【構成】 画像形成機の転写装置は、所定の間隔を置い
て配設された一対の支持板と、該一対の支持板の両端部
に各々回転自在に軸支された駆動ローラおよび從動ロー
ラと、該駆動ローラと該從動ローラとの間に配設され所
定の電圧が印可せしめられる転写ローラと、該駆動ロー
ラと該從動ローラおよび該転写ローラに張設せしめられ
像担持体と対向して配設された転写ベルトとを具備しし
ている。該転写装置は、上記転写ローラに沿って配設さ
れ、該転写ローラの外周面に対向する開口を備えたトナ
ー捕集ダクトと、該トナー捕集ダクトに接続した吸引手
段とを具備ししいる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置や静電記
録装置等の画像形成機に装備される転写装置、更に詳し
くは、像担持体上に形成されたトナー像を転写紙に転写
し、トナー像が転写された転写紙を搬送する画像形成機
の転写装置に関する。
録装置等の画像形成機に装備される転写装置、更に詳し
くは、像担持体上に形成されたトナー像を転写紙に転写
し、トナー像が転写された転写紙を搬送する画像形成機
の転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種画像形成機は、像担持体に形成さ
れたトナー像を転写紙に転写する方式として、コロナ放
電による転写方式が一般に用いられている。しかるに、
このコロナ放電による転写方式は、高湿度時における転
写性が悪く、また、コロナワイヤの汚れや転写紙の皺等
で転写不良を生じ易いという問題がある。このような問
題を解決するものとして、駆動ローラと、該駆動ローラ
と間隔をおいて配設された從動ローラと、該駆動ローラ
と該從動ローラとに張設せしめられた転写ベルトと、該
転写ベルトを挟んで像担持体と対向して配設された転写
ローラとを備えた転写ベルトユニットを像担持体と対向
して配設し、上記転写ローラに高電圧を印加して転写ベ
ルトを所定の極性に帯電することにより、像担持体と転
写ベルトの間に供給された転写紙に像担持体の表面に形
成されているトナー像を順次吸引して転写するようにし
た転写方式が例えば特開平4ー345183号公報に開
示されている。上記各ローラはその回転軸が支持板に回
転自在に軸支され、上記転写ベルトは上記支持板間にお
いて上記各ローラに張設せしめられており、転写ベルト
の側端と支持板との間には隙間を有している。
れたトナー像を転写紙に転写する方式として、コロナ放
電による転写方式が一般に用いられている。しかるに、
このコロナ放電による転写方式は、高湿度時における転
写性が悪く、また、コロナワイヤの汚れや転写紙の皺等
で転写不良を生じ易いという問題がある。このような問
題を解決するものとして、駆動ローラと、該駆動ローラ
と間隔をおいて配設された從動ローラと、該駆動ローラ
と該從動ローラとに張設せしめられた転写ベルトと、該
転写ベルトを挟んで像担持体と対向して配設された転写
ローラとを備えた転写ベルトユニットを像担持体と対向
して配設し、上記転写ローラに高電圧を印加して転写ベ
ルトを所定の極性に帯電することにより、像担持体と転
写ベルトの間に供給された転写紙に像担持体の表面に形
成されているトナー像を順次吸引して転写するようにし
た転写方式が例えば特開平4ー345183号公報に開
示されている。上記各ローラはその回転軸が支持板に回
転自在に軸支され、上記転写ベルトは上記支持板間にお
いて上記各ローラに張設せしめられており、転写ベルト
の側端と支持板との間には隙間を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような転写方式
の転写装置における転写ベルトユニットの周辺には、像
担持体に付着されたトナーを除去するクリーニングユニ
ットが配設されており、また、転写ベルトユニット自体
も転写ベルトの表面に付着したトナーを除去するクリー
ニング手段を具備している。従って、転写ベルトユニッ
トの周辺にはトナーが浮遊しているため、この浮遊して
いるトナーが転写ベルトと支持板との隙間から支持板と
転写ベルトによって形成される空間内に侵入し、転写ロ
ーラに付着することがある。転写ローラにトナーが付着
しこれが蓄積されると、電圧印可能力が低下して転写不
良が発生するという問題がある。
の転写装置における転写ベルトユニットの周辺には、像
担持体に付着されたトナーを除去するクリーニングユニ
ットが配設されており、また、転写ベルトユニット自体
も転写ベルトの表面に付着したトナーを除去するクリー
ニング手段を具備している。従って、転写ベルトユニッ
トの周辺にはトナーが浮遊しているため、この浮遊して
いるトナーが転写ベルトと支持板との隙間から支持板と
転写ベルトによって形成される空間内に侵入し、転写ロ
ーラに付着することがある。転写ローラにトナーが付着
しこれが蓄積されると、電圧印可能力が低下して転写不
良が発生するという問題がある。
【0004】一方、上記のように転写ベルトを挟んで像
担持体と対向して転写ローラを配設し、この転写ローラ
に電圧を印加する転写方式は、転写ポイントでの圧力が
高く、通常の転写紙では問題はないが、オーバーヘッド
プロジェクタ(OHP)用フィルム等のようにトナーが
付着しにくい場合には、線の中央が像担持体側に残る所
謂中抜け現象が発生し易いという問題があり、この問題
を解決するために本出願人は、転写ローラの硬さを適正
範囲に設定することにより、トナーが付着しにくい転写
紙であっても確実に転写することができる転写装置を既
に提案した。しかるに、適正範囲の硬さの転写ローラを
構成するには、スポンジ状の材料を用いる必要があり、
スポンジ状の材料によって構成された転写ローラに付着
したトナーを、転写ローラの外周面にブレードを圧接し
て除去することは不可能である。従って、特に、転写ロ
ーラをスポンジ状の材料によって構成した場合には、転
写ローラに付着したトナーを如何にして除去するかとい
うことが、大きな技術的課題の一つである。
担持体と対向して転写ローラを配設し、この転写ローラ
に電圧を印加する転写方式は、転写ポイントでの圧力が
高く、通常の転写紙では問題はないが、オーバーヘッド
プロジェクタ(OHP)用フィルム等のようにトナーが
付着しにくい場合には、線の中央が像担持体側に残る所
謂中抜け現象が発生し易いという問題があり、この問題
を解決するために本出願人は、転写ローラの硬さを適正
範囲に設定することにより、トナーが付着しにくい転写
紙であっても確実に転写することができる転写装置を既
に提案した。しかるに、適正範囲の硬さの転写ローラを
構成するには、スポンジ状の材料を用いる必要があり、
スポンジ状の材料によって構成された転写ローラに付着
したトナーを、転写ローラの外周面にブレードを圧接し
て除去することは不可能である。従って、特に、転写ロ
ーラをスポンジ状の材料によって構成した場合には、転
写ローラに付着したトナーを如何にして除去するかとい
うことが、大きな技術的課題の一つである。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、転写装置を構成する転写
ローラに付着したトナーおよび転写ローラの近傍に浮遊
するトナーを効果的に捕集し、転写ローラへのトナーの
堆積を防止することができる画像形成機の転写装置を提
供することにある。本発明の他の技術的課題および特徴
については、以下に述べる説明により明らかにされる。
で、その主たる技術的課題は、転写装置を構成する転写
ローラに付着したトナーおよび転写ローラの近傍に浮遊
するトナーを効果的に捕集し、転写ローラへのトナーの
堆積を防止することができる画像形成機の転写装置を提
供することにある。本発明の他の技術的課題および特徴
については、以下に述べる説明により明らかにされる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術的課題を
達成するために、本発明によれば、所定の間隔を置いて
配設された一対の支持板と、該一対の支持板の一端部に
回転自在に軸支された駆動ローラと、該一対の支持板の
他端部に該駆動ローラと間隔をおいて回転自在に軸支さ
れた從動ローラと、該駆動ローラと該從動ローラとの間
に配設され所定の電圧が印可せしめられる転写ローラ
と、該駆動ローラと該從動ローラおよび該転写ローラに
張設せしめられ像担持体と対向して配設された転写ベル
トとを具備し、該転写ベルトと該像担持体との間に供給
される複写紙に該像担持体上に形成されたトナー像を転
写し、トナー像が転写された転写紙を搬送する画像形成
機の転写装置において、該転写ローラに沿って配設さ
れ、該転写ローラの外周面に対向する開口を備えたトナ
ー捕集ダクトと、該トナー捕集ダクトに接続した吸引手
段と、を具備した、ことを特徴とする画像形成機の転写
装置が提供される。
達成するために、本発明によれば、所定の間隔を置いて
配設された一対の支持板と、該一対の支持板の一端部に
回転自在に軸支された駆動ローラと、該一対の支持板の
他端部に該駆動ローラと間隔をおいて回転自在に軸支さ
れた從動ローラと、該駆動ローラと該從動ローラとの間
に配設され所定の電圧が印可せしめられる転写ローラ
と、該駆動ローラと該從動ローラおよび該転写ローラに
張設せしめられ像担持体と対向して配設された転写ベル
トとを具備し、該転写ベルトと該像担持体との間に供給
される複写紙に該像担持体上に形成されたトナー像を転
写し、トナー像が転写された転写紙を搬送する画像形成
機の転写装置において、該転写ローラに沿って配設さ
れ、該転写ローラの外周面に対向する開口を備えたトナ
ー捕集ダクトと、該トナー捕集ダクトに接続した吸引手
段と、を具備した、ことを特徴とする画像形成機の転写
装置が提供される。
【0007】
【作用】本発明による画像形成機の転写装置において
は、転写装置を構成する転写ローラの周囲に浮遊するト
ナーが転写ローラのの外周面に付着した場合には、転写
ローラが回転してトナーが付着した外周面がトナー捕集
ダクトの開口と対向する位置に達すると、トナー捕集ダ
クト内は吸引手段によって吸引されているため、上記の
開口と対向するトナーはトナー捕集ダクトに吸引され
る。従って、転写ローラの外周面にトナーが付着して
も、その付着が強固になる以前にトナー捕集ダクトの開
口を通過するときに吸引されるので、転写ローラの外周
面にトナーが堆積することはない。
は、転写装置を構成する転写ローラの周囲に浮遊するト
ナーが転写ローラのの外周面に付着した場合には、転写
ローラが回転してトナーが付着した外周面がトナー捕集
ダクトの開口と対向する位置に達すると、トナー捕集ダ
クト内は吸引手段によって吸引されているため、上記の
開口と対向するトナーはトナー捕集ダクトに吸引され
る。従って、転写ローラの外周面にトナーが付着して
も、その付着が強固になる以前にトナー捕集ダクトの開
口を通過するときに吸引されるので、転写ローラの外周
面にトナーが堆積することはない。
【0008】
【実施例】以下、本発明に従って構成された画像形成機
の転写装置の好適実施例を示している添付図面を参照し
て、更に詳細に説明する。
の転写装置の好適実施例を示している添付図面を参照し
て、更に詳細に説明する。
【0009】図1は本発明による転写装置を装備した画
像形成機の一実施例を示す概略構成図、図2は本発明に
よる転写装置を装備した画像形成機の正面図である。
像形成機の一実施例を示す概略構成図、図2は本発明に
よる転写装置を装備した画像形成機の正面図である。
【0010】図1に示す画像形成機2は、回転自在に装
着された感光体ドラムからなる像担持体3を具備してい
る。該像担持体3の周囲には、その矢印Aに示す回転方
向に見て順次に、帯電用コロナ放電器4、現像装置5、
本発明に従って構成された転写装置6、クリーニングユ
ニット7および除電ランプ8が配設されている。図示の
画像形成機2は、上記像担持体3の上方に配設された照
射ランプ9、第1のミラー10、第2のミラー11、第
3のミラー12、レンズ13、第4のミラー14からな
る光学系を具備している。この光学系は、照射ランプ9
によって図示しない原稿載置透明板上に置かれた原稿に
照射し、その反射光像を第1のミラー10、第2のミラ
ー11、第3のミラー12、レンズ13および第4のミ
ラー14を介して上記像担持体3上に結像するように構
成されている。画像形成機2は、上記転写装置6に転写
紙を供給するための転写紙供給装置15を備えている。
該転写紙供給装置15は、転写紙を収納する転写紙カセ
ット16、転写紙送出ローラ17、さばきローラ対1
8、案内路19、搬送ローラ対20、案内路21、レジ
ストローラ対22を具備している。また、上記転写装置
6の転写紙送出側には定着ローラ対23および排出ロー
ラ対24が配設されている。このように構成された画像
形成機は、図1において1点鎖線より下側に配置されて
いる各部材が図2で示すクラムシェルタイプの機体ハウ
ジングを構成する下側ハウジング25に配設され、図1
において1点鎖線より上側に配置されている各部材が上
側ハウジング26に配設される。なお、上側ハウジング
26は、図2において右側下端が下側ハウジング25に
軸27によって旋回可能に装着されている。上記転写装
置6は図2において2点鎖線で示すように下側ハウジン
グ25の中央部に配設される。また、下側ハウジング2
5の前側板には、上記転写紙カセット16を装着するた
めの開口28が形成されている。
着された感光体ドラムからなる像担持体3を具備してい
る。該像担持体3の周囲には、その矢印Aに示す回転方
向に見て順次に、帯電用コロナ放電器4、現像装置5、
本発明に従って構成された転写装置6、クリーニングユ
ニット7および除電ランプ8が配設されている。図示の
画像形成機2は、上記像担持体3の上方に配設された照
射ランプ9、第1のミラー10、第2のミラー11、第
3のミラー12、レンズ13、第4のミラー14からな
る光学系を具備している。この光学系は、照射ランプ9
によって図示しない原稿載置透明板上に置かれた原稿に
照射し、その反射光像を第1のミラー10、第2のミラ
ー11、第3のミラー12、レンズ13および第4のミ
ラー14を介して上記像担持体3上に結像するように構
成されている。画像形成機2は、上記転写装置6に転写
紙を供給するための転写紙供給装置15を備えている。
該転写紙供給装置15は、転写紙を収納する転写紙カセ
ット16、転写紙送出ローラ17、さばきローラ対1
8、案内路19、搬送ローラ対20、案内路21、レジ
ストローラ対22を具備している。また、上記転写装置
6の転写紙送出側には定着ローラ対23および排出ロー
ラ対24が配設されている。このように構成された画像
形成機は、図1において1点鎖線より下側に配置されて
いる各部材が図2で示すクラムシェルタイプの機体ハウ
ジングを構成する下側ハウジング25に配設され、図1
において1点鎖線より上側に配置されている各部材が上
側ハウジング26に配設される。なお、上側ハウジング
26は、図2において右側下端が下側ハウジング25に
軸27によって旋回可能に装着されている。上記転写装
置6は図2において2点鎖線で示すように下側ハウジン
グ25の中央部に配設される。また、下側ハウジング2
5の前側板には、上記転写紙カセット16を装着するた
めの開口28が形成されている。
【0011】以上のように構成された画像形成機2は、
像担持体3が矢印A方向に回転駆動せしめられる間に、
帯電用コロナ放電器4が像担持体3上の感光体を特定極
性に実質上均一に帯電し、次いで、照射ランプ9によっ
て図示しない原稿載置透明板上に置かれた原稿に照射
し、その反射光像が第1のミラー10、第2のミラー1
1、第3のミラー12、レンズ13および第4のミラー
14を介して前記像担持体3上に走査露光され、像担持
体3上に静電潜像が形成される。しかる後、像担持体3
上の静電潜像が現像装置5によってトナー像に現像され
る。一方、転写紙供給装置15の転写紙カセット16に
収納された転写紙が転写紙送出ローラ17から送り出さ
れ、さばきローラ対18、案内路19、搬送ローラ対2
0、案内路21およびレジストローラ対22を通って転
写装置6に搬送される。転写装置6に搬送された転写紙
は、トナー像が形成された像担持体3と転写装置6の後
述する転写ベルトの間を通過することによってトナー像
が転写され、次いで定着ローラ対23により定着され
て、排出ローラ対24から排出される。また、上述のよ
うにして転写工程が終了した像担持体3は、クリーニン
グユニット7によってその感光体表面に付着しているト
ナーが除去され、更に、除電ランプ8によって感光体表
面に除電光が照射され、除電される。
像担持体3が矢印A方向に回転駆動せしめられる間に、
帯電用コロナ放電器4が像担持体3上の感光体を特定極
性に実質上均一に帯電し、次いで、照射ランプ9によっ
て図示しない原稿載置透明板上に置かれた原稿に照射
し、その反射光像が第1のミラー10、第2のミラー1
1、第3のミラー12、レンズ13および第4のミラー
14を介して前記像担持体3上に走査露光され、像担持
体3上に静電潜像が形成される。しかる後、像担持体3
上の静電潜像が現像装置5によってトナー像に現像され
る。一方、転写紙供給装置15の転写紙カセット16に
収納された転写紙が転写紙送出ローラ17から送り出さ
れ、さばきローラ対18、案内路19、搬送ローラ対2
0、案内路21およびレジストローラ対22を通って転
写装置6に搬送される。転写装置6に搬送された転写紙
は、トナー像が形成された像担持体3と転写装置6の後
述する転写ベルトの間を通過することによってトナー像
が転写され、次いで定着ローラ対23により定着され
て、排出ローラ対24から排出される。また、上述のよ
うにして転写工程が終了した像担持体3は、クリーニン
グユニット7によってその感光体表面に付着しているト
ナーが除去され、更に、除電ランプ8によって感光体表
面に除電光が照射され、除電される。
【0012】次に、上記転写装置6について図3乃至図
21を参照して説明する。図3は転写装置を構成する転
写ベルトユニットの斜視図、図4は転写ベルトユニット
の平面図、図5は転写ベルトユニットに設けられたトナ
ー捕集ダクトと吸引手段との接続を示す断面図、図6は
転写ベルトユニットの一部を破断して示す正面図、図7
は転写ベルトユニットの断面図である。図示の転写ベル
トユニット29は、ベルトユニット30と該ベルトユニ
ット30を収納支持するユニットハウジング60とを具
備している。
21を参照して説明する。図3は転写装置を構成する転
写ベルトユニットの斜視図、図4は転写ベルトユニット
の平面図、図5は転写ベルトユニットに設けられたトナ
ー捕集ダクトと吸引手段との接続を示す断面図、図6は
転写ベルトユニットの一部を破断して示す正面図、図7
は転写ベルトユニットの断面図である。図示の転写ベル
トユニット29は、ベルトユニット30と該ベルトユニ
ット30を収納支持するユニットハウジング60とを具
備している。
【0013】上記ベルトユニット30について、主に図
8、図9および図10を参照して説明する。図示のベル
トユニット30は、図8に明確に示されているように支
持フレーム31を具備している。この支持フレーム31
は、基部32と該基部32の前端および後端に各々形成
された端壁33および34とを有しており、これらは合
成樹脂によって一体成形されている。端壁33および3
4には、上方に開放する切欠部331、332、333
および341、342、343が各々形成されている。
この端壁33および34には、後述する各ローラを支持
する合成樹脂によって形成され所定の間隔を置いて配設
された一対の支持板35および36がビス37、38
(図8には支持板36側のみを示している)によって取
り付けられている。この支持板35および36の中央部
には、各々前側(図8において左上側)および後側(図
8において右下側)に突出する円筒状のストッパ351
および361が一体成形されている。このストッパ35
1および361は、上記像担持体3を回転自在に支持す
るホルダの下面に当接してベルトユニット30と像担持
体3との位置関係を規定する機能を有している。また、
支持フレーム31の端壁33および34には、後述する
駆動ローラを支持する合成樹脂によって形成され所定の
間隔を置いて配設された一対の支持板39および40が
装着されている。該支持板39および40は、上記支持
板35および36側端部においてピン41(図8には支
持板40側のみを示している)によって回動可能に連結
されており、ビス42(図8には支持板36側のみを示
している)によって固定されるようになっている。な
お、図示の実施例においては、一対の支持板が支持板3
5および36と支持板39および40とに分割して構成
されているが、これは、後述する転写ベルトの装着を容
易にするためである。支持板39および40の外側面に
は、円盤上の装着部391および401が各々設けられ
ており、この装着部391および401には各々その外
周に平行な二面392、392および402、402が
形成されている(図4参照)。
8、図9および図10を参照して説明する。図示のベル
トユニット30は、図8に明確に示されているように支
持フレーム31を具備している。この支持フレーム31
は、基部32と該基部32の前端および後端に各々形成
された端壁33および34とを有しており、これらは合
成樹脂によって一体成形されている。端壁33および3
4には、上方に開放する切欠部331、332、333
および341、342、343が各々形成されている。
この端壁33および34には、後述する各ローラを支持
する合成樹脂によって形成され所定の間隔を置いて配設
された一対の支持板35および36がビス37、38
(図8には支持板36側のみを示している)によって取
り付けられている。この支持板35および36の中央部
には、各々前側(図8において左上側)および後側(図
8において右下側)に突出する円筒状のストッパ351
および361が一体成形されている。このストッパ35
1および361は、上記像担持体3を回転自在に支持す
るホルダの下面に当接してベルトユニット30と像担持
体3との位置関係を規定する機能を有している。また、
支持フレーム31の端壁33および34には、後述する
駆動ローラを支持する合成樹脂によって形成され所定の
間隔を置いて配設された一対の支持板39および40が
装着されている。該支持板39および40は、上記支持
板35および36側端部においてピン41(図8には支
持板40側のみを示している)によって回動可能に連結
されており、ビス42(図8には支持板36側のみを示
している)によって固定されるようになっている。な
お、図示の実施例においては、一対の支持板が支持板3
5および36と支持板39および40とに分割して構成
されているが、これは、後述する転写ベルトの装着を容
易にするためである。支持板39および40の外側面に
は、円盤上の装着部391および401が各々設けられ
ており、この装着部391および401には各々その外
周に平行な二面392、392および402、402が
形成されている(図4参照)。
【0014】上記支持板39と40との間には、駆動ロ
ーラ43が配設されている。該駆動ローラ43は、図9
に示すようにアルミ合金からなる中空材によって形成さ
れており、その前端(図9において左端)および後端
(図9において右端)に回転軸431および432が取
り付けられている。前側の回転軸431は、上記支持板
39に配設された軸受44によって回転自在に軸支され
ている。前側の回転軸431には歯車45が装着されて
おり、この歯車45はその側面に形成された係合溝45
1が回転軸431を径方向に貫通して配設されたピン4
52と係合することにより回転軸431と一体的に回転
するように構成されている。また、回転軸431の前端
部には、取付ボルト挿通用の穴461および462を備
えた着脱部材46が回転自在に装着されている。この着
脱部材46には、円錐面を有する案内部463と該案内
部463の外周に連続して形成された嵌合部464とか
らなる位置規制手段465が設けられている。このよう
に構成された着脱部材46の機能については後述する。
後側の回転軸432は、上記支持板40に配設された軸
受441によって回転自在に軸支されている。後側の回
転軸432には位置規制部材47が回転自在に装着され
ており、該位置規制部材47は上記装着部401との間
に配設されたコイルばね475によって図8において右
方に押圧されている。この位置規制部材47は、円錐面
を有する案内部471と該案内部471の外周に連続し
て形成された嵌合部472とフランジ部473とからな
っている。このように構成された位置規制部材47の機
能については後述する。また、後側の回転軸432には
被駆動歯車48が装着されており、この歯車48はその
側面に形成された係合溝481が回転軸432を径方向
に貫通して配設されたピン482と係合することにより
回転軸432と一体的に回転するように構成されてい
る。
ーラ43が配設されている。該駆動ローラ43は、図9
に示すようにアルミ合金からなる中空材によって形成さ
れており、その前端(図9において左端)および後端
(図9において右端)に回転軸431および432が取
り付けられている。前側の回転軸431は、上記支持板
39に配設された軸受44によって回転自在に軸支され
ている。前側の回転軸431には歯車45が装着されて
おり、この歯車45はその側面に形成された係合溝45
1が回転軸431を径方向に貫通して配設されたピン4
52と係合することにより回転軸431と一体的に回転
するように構成されている。また、回転軸431の前端
部には、取付ボルト挿通用の穴461および462を備
えた着脱部材46が回転自在に装着されている。この着
脱部材46には、円錐面を有する案内部463と該案内
部463の外周に連続して形成された嵌合部464とか
らなる位置規制手段465が設けられている。このよう
に構成された着脱部材46の機能については後述する。
後側の回転軸432は、上記支持板40に配設された軸
受441によって回転自在に軸支されている。後側の回
転軸432には位置規制部材47が回転自在に装着され
ており、該位置規制部材47は上記装着部401との間
に配設されたコイルばね475によって図8において右
方に押圧されている。この位置規制部材47は、円錐面
を有する案内部471と該案内部471の外周に連続し
て形成された嵌合部472とフランジ部473とからな
っている。このように構成された位置規制部材47の機
能については後述する。また、後側の回転軸432には
被駆動歯車48が装着されており、この歯車48はその
側面に形成された係合溝481が回転軸432を径方向
に貫通して配設されたピン482と係合することにより
回転軸432と一体的に回転するように構成されてい
る。
【0015】上記支持板35と36との間には、従動ロ
ーラ49、転写ローラ50、テンションローラ51およ
びアースローラ52が配設されている。なお、上記各ロ
ーラの支持板35側支持構造と支持板36側支持構造と
は図示の実施例においては同一構造であるため、支持板
36側支持構造のみを図10に示してある。
ーラ49、転写ローラ50、テンションローラ51およ
びアースローラ52が配設されている。なお、上記各ロ
ーラの支持板35側支持構造と支持板36側支持構造と
は図示の実施例においては同一構造であるため、支持板
36側支持構造のみを図10に示してある。
【0016】上記従動ローラ49は、アルミ合金からな
る円柱材によって形成され、その両端部は縮径された回
転軸491となっており、該回転軸491が上記支持板
36(35)に装着された軸受53によって回転自在に
軸支されている。
る円柱材によって形成され、その両端部は縮径された回
転軸491となっており、該回転軸491が上記支持板
36(35)に装着された軸受53によって回転自在に
軸支されている。
【0017】上記転写ローラ50は、鋼材からなる円柱
材によって形成された回転軸501と該回転軸501の
外周面に導電性の接着剤によって装着されたスポンジ状
のローラ部502とからなっている(図7参照)。ロー
ラ部502は、発泡ウレタン、発泡シリコン等の発泡体
によって形成されたロール部材にカーボン等の導電性物
質を含浸せしめて構成されており、その体積電気抵抗値
が102 〜109 Ωcmに設定されている。なお、上記
ローラ部502を構成するロール部材に導電性物質を含
浸せしめる方法としては、例えば、カーボン等の導電性
物質の粉末を溶かした溶液に発泡ウレタン、発泡シリコ
ン等の発泡体によって形成されたロール部材を漬け、該
ロール部材に導電性物質の粉末を溶かした溶液を浸透せ
しめた後に乾燥する方法を用いることができる。また、
ローラ部502の硬さは、線圧3g/cmで圧縮量が
0.45mm〜2.00mmの範囲に設定されている。
このように、転写ローラ50のローラ部502をその硬
さが線圧3g/cmで圧縮量が0.45mm〜2.00
mmの発泡ウレタン、発泡シリコン等の発泡体等の比較
的柔らかい材料によって構成するのは次の理由からであ
る。即ち、本発明者等の試験によると、転写ローラのロ
ーラ部を硬質ゴム等の比較的硬い材料によって構成する
と、転写ポイントでの圧力が高く、通常の転写紙では問
題はないが、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用
フィルム等のようにトナーが付着しにくい場合には、線
の中央が像担持体側に残る所謂中抜け現象が発生し易い
ことが判った。そこで、本発明者等は、発砲ウレタンに
よって制作した種々の転写ローラについて試験した。な
お、転写ローラのローラ部の体積電気抵抗値を105 Ω
cm、転写ベルトの体積電気抵抗値を1011Ωcm、転
写ローラの印加電圧を2.5kVとした。試験の結果、
ローラ部の硬さが線圧3g/cmで圧縮量が0.45m
mより硬いとオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用
フィルムへの転写時に所謂中抜け現象が発生し、ローラ
部の硬さを低くすると所謂中抜け現象は発生しなかっ
た。しかしながら、線圧3g/cmで圧縮量が2.00
mmを越えてローラ部の硬さが低くなると、所定の摩擦
力が得られず転写ベルトとの連れ回りが困難となり、ま
た、転写ベルトとローラ部で発生する剪断力によりロー
ラ部の表面が破損することが判った。従って、転写ロー
ラのローラ部の硬さは、線圧3g/cmで圧縮量が0.
0.45mm〜2.00mmの範囲が望ましいことが判
った。転写ローラ50を構成する回転軸501の両端部
は、上記支持板36(35)に装着された軸受54によ
って回転自在に軸支されている。軸受54は、上記円筒
状のストッパ361(351)に対向した位置で上記支
持板36(35)の内面からストッパ361(351)
側、即ち外方に埋め込まれた位置に配設されている。従
って、上記支持板36(35)の内側からトナー粉や埃
が軸受54に侵入し難くなっている。なお、上記転写ロ
ーラ50の回転軸501には、図1に示す電圧印加手段
200によって所定の電圧が印加されるように構成され
ている。
材によって形成された回転軸501と該回転軸501の
外周面に導電性の接着剤によって装着されたスポンジ状
のローラ部502とからなっている(図7参照)。ロー
ラ部502は、発泡ウレタン、発泡シリコン等の発泡体
によって形成されたロール部材にカーボン等の導電性物
質を含浸せしめて構成されており、その体積電気抵抗値
が102 〜109 Ωcmに設定されている。なお、上記
ローラ部502を構成するロール部材に導電性物質を含
浸せしめる方法としては、例えば、カーボン等の導電性
物質の粉末を溶かした溶液に発泡ウレタン、発泡シリコ
ン等の発泡体によって形成されたロール部材を漬け、該
ロール部材に導電性物質の粉末を溶かした溶液を浸透せ
しめた後に乾燥する方法を用いることができる。また、
ローラ部502の硬さは、線圧3g/cmで圧縮量が
0.45mm〜2.00mmの範囲に設定されている。
このように、転写ローラ50のローラ部502をその硬
さが線圧3g/cmで圧縮量が0.45mm〜2.00
mmの発泡ウレタン、発泡シリコン等の発泡体等の比較
的柔らかい材料によって構成するのは次の理由からであ
る。即ち、本発明者等の試験によると、転写ローラのロ
ーラ部を硬質ゴム等の比較的硬い材料によって構成する
と、転写ポイントでの圧力が高く、通常の転写紙では問
題はないが、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用
フィルム等のようにトナーが付着しにくい場合には、線
の中央が像担持体側に残る所謂中抜け現象が発生し易い
ことが判った。そこで、本発明者等は、発砲ウレタンに
よって制作した種々の転写ローラについて試験した。な
お、転写ローラのローラ部の体積電気抵抗値を105 Ω
cm、転写ベルトの体積電気抵抗値を1011Ωcm、転
写ローラの印加電圧を2.5kVとした。試験の結果、
ローラ部の硬さが線圧3g/cmで圧縮量が0.45m
mより硬いとオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用
フィルムへの転写時に所謂中抜け現象が発生し、ローラ
部の硬さを低くすると所謂中抜け現象は発生しなかっ
た。しかしながら、線圧3g/cmで圧縮量が2.00
mmを越えてローラ部の硬さが低くなると、所定の摩擦
力が得られず転写ベルトとの連れ回りが困難となり、ま
た、転写ベルトとローラ部で発生する剪断力によりロー
ラ部の表面が破損することが判った。従って、転写ロー
ラのローラ部の硬さは、線圧3g/cmで圧縮量が0.
0.45mm〜2.00mmの範囲が望ましいことが判
った。転写ローラ50を構成する回転軸501の両端部
は、上記支持板36(35)に装着された軸受54によ
って回転自在に軸支されている。軸受54は、上記円筒
状のストッパ361(351)に対向した位置で上記支
持板36(35)の内面からストッパ361(351)
側、即ち外方に埋め込まれた位置に配設されている。従
って、上記支持板36(35)の内側からトナー粉や埃
が軸受54に侵入し難くなっている。なお、上記転写ロ
ーラ50の回転軸501には、図1に示す電圧印加手段
200によって所定の電圧が印加されるように構成され
ている。
【0018】上記テンションローラ51は、上記従動ロ
ーラ49と転写ローラ50との間に配設されており、ア
ルミ合金からなる円柱材によって形成され、その両端部
は縮径された回転軸511となっており、該回転軸51
1が上記支持板36(35)に装着された軸受55によ
って回転自在に軸支されている。
ーラ49と転写ローラ50との間に配設されており、ア
ルミ合金からなる円柱材によって形成され、その両端部
は縮径された回転軸511となっており、該回転軸51
1が上記支持板36(35)に装着された軸受55によ
って回転自在に軸支されている。
【0019】上記アースローラ52は、上記転写ローラ
50と駆動ローラ43との間に配設されてており、アル
ミ合金からなる円柱材によって形成され、その両端部は
縮径された回転軸521となっており、該回転軸521
が上記支持板36(35)に装着された軸受56によっ
て回転自在に軸支されている。該アースローラ52は
は、適宜のアース手段によってアースされている。な
お、アースローラ52とテンションローラ51および転
写ローラ50の位置関係は次のように構成されている。
即ち、転写ローラ50はその外周面の上端が、アースロ
ーラ52とテンションローラ51の外周面上端を結ぶ直
線より図において下側に位置するように配設されてい
る。従って、上記各ローラに後述する転写ベルト57が
張設された状態では、転写ローラ50は転写ベルト57
から離隔している(図7参照)。
50と駆動ローラ43との間に配設されてており、アル
ミ合金からなる円柱材によって形成され、その両端部は
縮径された回転軸521となっており、該回転軸521
が上記支持板36(35)に装着された軸受56によっ
て回転自在に軸支されている。該アースローラ52は
は、適宜のアース手段によってアースされている。な
お、アースローラ52とテンションローラ51および転
写ローラ50の位置関係は次のように構成されている。
即ち、転写ローラ50はその外周面の上端が、アースロ
ーラ52とテンションローラ51の外周面上端を結ぶ直
線より図において下側に位置するように配設されてい
る。従って、上記各ローラに後述する転写ベルト57が
張設された状態では、転写ローラ50は転写ベルト57
から離隔している(図7参照)。
【0020】上記のようにして支持板39および40と
支持板35および36に装着された駆動ローラ43、従
動ローラ49、転写ローラ50、テンションローラ51
およびアースローラ52には、無端状の転写ベルト57
が巻き掛けられている。この転写ベルト57は、ポリク
ロロプレン等の半導電性材料によって形成されており、
その体積電気抵抗値が109 〜1012Ωcmに設定され
ている。転写ベルト57を上記各ローラに装着するに際
しては、上記支持板39および40を支持フレーム31
の端壁33および34に固定しているビス42を弛めて
支持板39および40と支持フレーム31の端壁33お
よび34との固定を解除し、支持板39および40をピ
ン41を中心として回動せしめる。このように支持板3
9および40をピン41を支点として旋回することによ
り転写ベルト57を上記各ローラに容易に被嵌すること
ができる。次に、支持板39および40をピン41を支
点として元の位置まで回動してビス42をを締めつける
ことにより、転写ベルト57に所定の張力を与えて装着
することができる。なお、図10において2点鎖線で示
すように、転写ベルト57の幅寸法は、上記支持板35
および39と支持板36および40との間隔より大きく
構成されており、その両側端は支持板35および39と
支持板36および40の中央部に位置し、支持板の一部
を包囲している。従って、転写ベルト57に付着したト
ナー粉が支持板35、39および支持板36、40と転
写ベルト57によって形成される空間内に侵入し難くな
っている。なお、転写ベルト57の両側端部が支持板3
5および39と支持板36および40の一部を包囲して
構成することに関連して、上記駆動ローラ43、従動ロ
ーラ49、転写ローラ50、テンションローラ51およ
びアースローラ52は、その外周面の一部が転写ベルト
57が包囲している部分の支持板35および39と支持
板36および40の対応する外端より外方に僅かに突出
するように配設されている。従って、転写ベルト57は
上記各ローラに接触した状態で作動せしめられる。ま
た、転写ベルト57の作動時に転写ベルト57の蛇行す
るのを防止するために、上記支持板39および40の上
面には転写ベルト57の側方への移動を規制する蛇行防
止部材58、58が取り付けられている。従って、転写
ベルト57が片方に移動して上記支持板35、39また
は36、40の内端と転写ベルト57の側端との間に隙
間が生じることを防止している。
支持板35および36に装着された駆動ローラ43、従
動ローラ49、転写ローラ50、テンションローラ51
およびアースローラ52には、無端状の転写ベルト57
が巻き掛けられている。この転写ベルト57は、ポリク
ロロプレン等の半導電性材料によって形成されており、
その体積電気抵抗値が109 〜1012Ωcmに設定され
ている。転写ベルト57を上記各ローラに装着するに際
しては、上記支持板39および40を支持フレーム31
の端壁33および34に固定しているビス42を弛めて
支持板39および40と支持フレーム31の端壁33お
よび34との固定を解除し、支持板39および40をピ
ン41を中心として回動せしめる。このように支持板3
9および40をピン41を支点として旋回することによ
り転写ベルト57を上記各ローラに容易に被嵌すること
ができる。次に、支持板39および40をピン41を支
点として元の位置まで回動してビス42をを締めつける
ことにより、転写ベルト57に所定の張力を与えて装着
することができる。なお、図10において2点鎖線で示
すように、転写ベルト57の幅寸法は、上記支持板35
および39と支持板36および40との間隔より大きく
構成されており、その両側端は支持板35および39と
支持板36および40の中央部に位置し、支持板の一部
を包囲している。従って、転写ベルト57に付着したト
ナー粉が支持板35、39および支持板36、40と転
写ベルト57によって形成される空間内に侵入し難くな
っている。なお、転写ベルト57の両側端部が支持板3
5および39と支持板36および40の一部を包囲して
構成することに関連して、上記駆動ローラ43、従動ロ
ーラ49、転写ローラ50、テンションローラ51およ
びアースローラ52は、その外周面の一部が転写ベルト
57が包囲している部分の支持板35および39と支持
板36および40の対応する外端より外方に僅かに突出
するように配設されている。従って、転写ベルト57は
上記各ローラに接触した状態で作動せしめられる。ま
た、転写ベルト57の作動時に転写ベルト57の蛇行す
るのを防止するために、上記支持板39および40の上
面には転写ベルト57の側方への移動を規制する蛇行防
止部材58、58が取り付けられている。従って、転写
ベルト57が片方に移動して上記支持板35、39また
は36、40の内端と転写ベルト57の側端との間に隙
間が生じることを防止している。
【0021】上記ベルトユニット30を構成する支持フ
レーム31には、図7、図8に明示されているように上
記転写ローラ50に沿ってトナー捕集ダクト310が設
けられている。このトナー捕集ダクト310は、図示の
実施例においては支持フレーム31と一体に形成されて
おり、転写ローラ50と対向する側には転写ローラ50
と略同じ長さを有する開口311が形成されている。該
トナー捕集ダクト310を構成する支持フレーム31の
後端壁34には穴312が設けられ、また、支持フレー
ム31の後端壁34に装着される上記支持板36にも該
穴312に対応して穴313が設けられている(図5参
照)。また、支持板36の外側面には、図5に明確に示
されているように上記穴313を包囲して接続フランジ
314が設けられており、該接続フランジ314に接続
部材315が装着されている。この接続部材315は、
ゴム等の弾性材料によって構成され、基端から先端に向
けてラッパ状に形成されており、基端が上記接続フラン
ジ314に嵌合される。上記トナー捕集ダクト310は
上記穴312、穴313および接続部材315を介して
後述する吸引手段320に接続されている(図1および
図5参照)。上記図示の実施例においては、トナー捕集
ダクト310が支持フレーム31と一体に構成されてい
るので、支持フレーム31の剛性強度を向上させること
ができる。なお、トナー捕集ダクト310と支持フレー
ム31と一体に構成することなく、トナー捕集ダクト3
10を支持フレーム31と別体で構成し、これを支持フ
レーム31に装着してもよい。
レーム31には、図7、図8に明示されているように上
記転写ローラ50に沿ってトナー捕集ダクト310が設
けられている。このトナー捕集ダクト310は、図示の
実施例においては支持フレーム31と一体に形成されて
おり、転写ローラ50と対向する側には転写ローラ50
と略同じ長さを有する開口311が形成されている。該
トナー捕集ダクト310を構成する支持フレーム31の
後端壁34には穴312が設けられ、また、支持フレー
ム31の後端壁34に装着される上記支持板36にも該
穴312に対応して穴313が設けられている(図5参
照)。また、支持板36の外側面には、図5に明確に示
されているように上記穴313を包囲して接続フランジ
314が設けられており、該接続フランジ314に接続
部材315が装着されている。この接続部材315は、
ゴム等の弾性材料によって構成され、基端から先端に向
けてラッパ状に形成されており、基端が上記接続フラン
ジ314に嵌合される。上記トナー捕集ダクト310は
上記穴312、穴313および接続部材315を介して
後述する吸引手段320に接続されている(図1および
図5参照)。上記図示の実施例においては、トナー捕集
ダクト310が支持フレーム31と一体に構成されてい
るので、支持フレーム31の剛性強度を向上させること
ができる。なお、トナー捕集ダクト310と支持フレー
ム31と一体に構成することなく、トナー捕集ダクト3
10を支持フレーム31と別体で構成し、これを支持フ
レーム31に装着してもよい。
【0022】次に、上記ベルトユニット30を収納支持
するユニットハウジング60について、図11をも参照
して説明する。図示の実施例におけるユニットハウジン
グ60は、図11に示すように前側壁63と後側壁64
と底壁65と左側壁66および右側壁67とを有し、上
方が開放しており、これらは合成樹脂によって一体形成
されている。前側壁63および後側壁64の図11のお
いて左側壁66側上部には、上記ベルトユニット30の
駆動ローラ43を軸支する支持板39および40に設け
られた装着部391および401を回動可能に支持する
円形支持穴631および641が形成されている。この
円形支持穴631および641は、上記装着部391お
よび401の直径と対応し、各々上方が開放されてお
り、その開放幅は装着部391および401に形成され
た平行な二面392、392および402、402の二
面幅に対応している。従って、上記装着部391および
401の平行な二面392、392および402、40
2を上記円形支持穴631および641の開放部に対応
させて上方から円形支持穴631および641に挿入嵌
合し、該装着部391および401を支点としてベルト
ユニット30を略90°旋回することにより、ベルトユ
ニット30をユニットハウジング60に装着することが
できる。また、前側壁63および後側壁64の右側壁6
7側端部は各々前側および後側に突出して形成されてお
り、その上部には上記ベルトユニット30のストッパ3
51および361の移動を許容するための切欠部632
および642が各々形成されている。前側壁63の上記
切欠部632が形成されている突出部には、底壁65よ
りも下方に突出する取付部634が設けられており、こ
の取付部634には図6に示すように楕円形の位置決め
穴635および楕円形の取付ボルト挿通用の穴636が
形成されている。また、前側壁63の図6において中央
よりやや左側の部分は下方に突出して形成されており、
該突出部には後述する摺動レールと対応する位置に係合
穴633が設けられている。上記底壁65には、上記前
側壁63に形成された係合穴633と対応する位置に下
方に突出して形成され前側端部から後側端部に延びる摺
動レール654が設けられている。この摺動レール65
4は、両側部に下方に突出するガイド655、656
と、該ガイド655、656間に形成された摺動面65
7を備えており、該摺動面657が上記前側壁63に形
成された係合穴633の上端と略同一位置に形成されて
いる。また、上記底壁65には、中央部に開口651が
形成され、上記右側壁67側の前後端部に開口652お
よび653が形成されている。この開口651、652
および653の機能については後述する。
するユニットハウジング60について、図11をも参照
して説明する。図示の実施例におけるユニットハウジン
グ60は、図11に示すように前側壁63と後側壁64
と底壁65と左側壁66および右側壁67とを有し、上
方が開放しており、これらは合成樹脂によって一体形成
されている。前側壁63および後側壁64の図11のお
いて左側壁66側上部には、上記ベルトユニット30の
駆動ローラ43を軸支する支持板39および40に設け
られた装着部391および401を回動可能に支持する
円形支持穴631および641が形成されている。この
円形支持穴631および641は、上記装着部391お
よび401の直径と対応し、各々上方が開放されてお
り、その開放幅は装着部391および401に形成され
た平行な二面392、392および402、402の二
面幅に対応している。従って、上記装着部391および
401の平行な二面392、392および402、40
2を上記円形支持穴631および641の開放部に対応
させて上方から円形支持穴631および641に挿入嵌
合し、該装着部391および401を支点としてベルト
ユニット30を略90°旋回することにより、ベルトユ
ニット30をユニットハウジング60に装着することが
できる。また、前側壁63および後側壁64の右側壁6
7側端部は各々前側および後側に突出して形成されてお
り、その上部には上記ベルトユニット30のストッパ3
51および361の移動を許容するための切欠部632
および642が各々形成されている。前側壁63の上記
切欠部632が形成されている突出部には、底壁65よ
りも下方に突出する取付部634が設けられており、こ
の取付部634には図6に示すように楕円形の位置決め
穴635および楕円形の取付ボルト挿通用の穴636が
形成されている。また、前側壁63の図6において中央
よりやや左側の部分は下方に突出して形成されており、
該突出部には後述する摺動レールと対応する位置に係合
穴633が設けられている。上記底壁65には、上記前
側壁63に形成された係合穴633と対応する位置に下
方に突出して形成され前側端部から後側端部に延びる摺
動レール654が設けられている。この摺動レール65
4は、両側部に下方に突出するガイド655、656
と、該ガイド655、656間に形成された摺動面65
7を備えており、該摺動面657が上記前側壁63に形
成された係合穴633の上端と略同一位置に形成されて
いる。また、上記底壁65には、中央部に開口651が
形成され、上記右側壁67側の前後端部に開口652お
よび653が形成されている。この開口651、652
および653の機能については後述する。
【0023】上記ユニットハウジング60の後側壁64
には、図5に示すように上記ベルトユニット30を構成
する支持板36に装着された接続部材315に対応する
位置に穴316が設けられ、また、後側壁64の外側面
には穴316を包囲して接続パイプ317が設けられて
いる。この接続パイプ317は吸引手段320のビニー
ルパイプ321の一端が接続されている。ビニールパイ
プ321の他端は、フィルタ322を介して上記下側ハ
ウジング25の適当な場所に配設された換気扇323に
接続されている。なお、上記ベルトユニット30を構成
する支持板36に装着された接続部材315は、その先
端部が上記ユニットハウジング60の後側壁64に若干
圧縮された状態で接触するように構成されており、従っ
て、ユニットハウジング60の後側壁64との接触部に
おけるシール性が確保されている。
には、図5に示すように上記ベルトユニット30を構成
する支持板36に装着された接続部材315に対応する
位置に穴316が設けられ、また、後側壁64の外側面
には穴316を包囲して接続パイプ317が設けられて
いる。この接続パイプ317は吸引手段320のビニー
ルパイプ321の一端が接続されている。ビニールパイ
プ321の他端は、フィルタ322を介して上記下側ハ
ウジング25の適当な場所に配設された換気扇323に
接続されている。なお、上記ベルトユニット30を構成
する支持板36に装着された接続部材315は、その先
端部が上記ユニットハウジング60の後側壁64に若干
圧縮された状態で接触するように構成されており、従っ
て、ユニットハウジング60の後側壁64との接触部に
おけるシール性が確保されている。
【0024】上記ユニットハウジング60の左側壁66
側には、図7に示すように廃トナー収容部68が左側壁
66に沿って前後方向に形成されている。この廃トナー
収容部68の下部には、トナー搬送部材69が配設され
ている。トナー搬送部材69は、回転軸691と該回転
軸691に装着された螺旋羽根692とを備えている。
このトナー搬送部材69は、回転軸691の一端部が上
記前側壁63に回転自在に軸支されており、その他端部
は廃トナー収容部69に開口し上記後側壁64から後方
に突出して設けられた案内筒693によって螺旋羽根6
92の一部が回転可能に支持されている(図11参
照)。回転軸691の一端には被駆動歯車70が装着さ
れており、該被駆動歯車70は図6に示すように前側壁
63に軸713によって回転自在に軸支され中間歯車7
1の小歯車711と噛み合っている。なお、中間歯車7
1は上記小歯車711と一体に大歯車712を備えてお
り、該大歯車712が上記駆動ローラ43の回転軸43
1に装着された歯車45と噛み合うように構成されてい
る。また、回転軸691の他端部は上記案内筒693の
先端より突出しており、その先端に上記案内筒693の
外径と略同一の外径を有する閉塞盤694が装着されて
いる。なお、案内筒693には図3に示すように閉塞筒
72が嵌合される。この閉塞筒72はその内端から軸方
向に形成された係合溝721を備えており、該係合溝7
21が上記案内筒693に設けられた突条695と係合
することにより、軸方向には移動できるが回動が規制さ
れている。また、閉塞筒72はその内端にはフランジ7
22を備えており、該フランジ722と上記後側壁64
との間に配設されたコイルばね723によって後方に押
圧されている。
側には、図7に示すように廃トナー収容部68が左側壁
66に沿って前後方向に形成されている。この廃トナー
収容部68の下部には、トナー搬送部材69が配設され
ている。トナー搬送部材69は、回転軸691と該回転
軸691に装着された螺旋羽根692とを備えている。
このトナー搬送部材69は、回転軸691の一端部が上
記前側壁63に回転自在に軸支されており、その他端部
は廃トナー収容部69に開口し上記後側壁64から後方
に突出して設けられた案内筒693によって螺旋羽根6
92の一部が回転可能に支持されている(図11参
照)。回転軸691の一端には被駆動歯車70が装着さ
れており、該被駆動歯車70は図6に示すように前側壁
63に軸713によって回転自在に軸支され中間歯車7
1の小歯車711と噛み合っている。なお、中間歯車7
1は上記小歯車711と一体に大歯車712を備えてお
り、該大歯車712が上記駆動ローラ43の回転軸43
1に装着された歯車45と噛み合うように構成されてい
る。また、回転軸691の他端部は上記案内筒693の
先端より突出しており、その先端に上記案内筒693の
外径と略同一の外径を有する閉塞盤694が装着されて
いる。なお、案内筒693には図3に示すように閉塞筒
72が嵌合される。この閉塞筒72はその内端から軸方
向に形成された係合溝721を備えており、該係合溝7
21が上記案内筒693に設けられた突条695と係合
することにより、軸方向には移動できるが回動が規制さ
れている。また、閉塞筒72はその内端にはフランジ7
22を備えており、該フランジ722と上記後側壁64
との間に配設されたコイルばね723によって後方に押
圧されている。
【0025】上記ユニットハウジング60には、上記廃
トナー収容部68に沿って上記ベルトユニット30の転
写ベルト57を清掃するためのクリーニング手段73が
配設されている。図示の実施例におけるクリーニング手
段73は、共通のホルダ74と、クリーニングブレード
75と、紙粉除去部材76を具備している。共通のホル
ダ74は、上記転写ベルト57の幅と略同じ寸法の長さ
を有するチャンネル状部材からなっており、装着部74
1と支持部742を備えている。該ホルダ74の支持部
742には、その中央部に取付部材77が固着されてい
る。取付部材77には、その基部に長手方向に貫通し一
部に開口部772を備えた断面円形の穴771が設けら
れており、また、取付部材77の中央部には被作動レバ
ー773が一体的に形成されている。この取付部材77
を回動可能に支持するための支持軸78(図7参照)が
上記ユニットハウジング60の底壁65に設けられてい
る。該支持軸78は、底壁65から立設して形成された
支持壁79、79と一体成形されており、上記穴771
の直径と対応し且つ外周に上記開口部772の開口幅に
対応する平行な二面が形成されている。取付部材77を
支持軸78に取り付けるには、上記開口部772を上記
支持軸78に形成された平行な二面に対応させて上方か
ら穴771を支持軸78に嵌合し、取付部材77を略9
0°旋回することにより、図6および図10に示すよう
に被作動レバー773が上記底壁65に形成された開口
651から突出するように位置付けられる。クリーニン
グブレード75はウレタンゴム等によって形成され上記
転写ベルト57の幅と略同じ寸法の長さを有しており、
上記ホルダ74の装着部741に接着剤等によって固着
されている。このクリーニングブレード75は、転写時
にはエッジが転写ベルト57に圧接されて(図20参
照)転写ベルト57に付着しているトナーを掻き落と
す。紙粉除去部材76はスポンジ等の発泡材によって構
成され上記クリーニングブレード75と同様に転写ベル
ト57の幅と略同じ寸法の長さを有しており、上記ホル
ダ74の装着部741に接着剤等によって固着されてい
る。この紙粉除去部材76は、上記クリーニングブレー
ド75より転写ベルト57の作動方向下流側に配設され
て、上記クリーニングブレード75の厚さより厚く形成
されおり、転写時および非転写時のいずれにおいても一
部が転写ベルト57に接触しているように構成されてい
る。紙粉除去部材76は、クリーニングブレード75で
は除去し難い転写ベルト57に付着している紙粉を除去
し、また、上記クリーニングブレード75が転写ベルト
57から離隔した際に接触位置に溜まっていたトナーを
ならす機能を有している。ユニットハウジング60左側
壁66の上端には、上記廃トナー収容部68の上方を覆
うシール板80が装着されている。このシール板80
は、前側壁63から後側壁64にわたって延びており、
上記転写ベルト57と対向する面および上記クリーニン
グブレード75と対向する部分にパイルウール、スポン
ジおよびフェルト等のシール材81が装着されている。
そして、図6に示すように非転写時にクリーニングブレ
ード75のエッジ部がシール材81に接触するように構
成されている。従って、クリーニングブレード75のエ
ッジ部に付着したトナーや紙粉等を非転写時毎に除去す
ることができる。
トナー収容部68に沿って上記ベルトユニット30の転
写ベルト57を清掃するためのクリーニング手段73が
配設されている。図示の実施例におけるクリーニング手
段73は、共通のホルダ74と、クリーニングブレード
75と、紙粉除去部材76を具備している。共通のホル
ダ74は、上記転写ベルト57の幅と略同じ寸法の長さ
を有するチャンネル状部材からなっており、装着部74
1と支持部742を備えている。該ホルダ74の支持部
742には、その中央部に取付部材77が固着されてい
る。取付部材77には、その基部に長手方向に貫通し一
部に開口部772を備えた断面円形の穴771が設けら
れており、また、取付部材77の中央部には被作動レバ
ー773が一体的に形成されている。この取付部材77
を回動可能に支持するための支持軸78(図7参照)が
上記ユニットハウジング60の底壁65に設けられてい
る。該支持軸78は、底壁65から立設して形成された
支持壁79、79と一体成形されており、上記穴771
の直径と対応し且つ外周に上記開口部772の開口幅に
対応する平行な二面が形成されている。取付部材77を
支持軸78に取り付けるには、上記開口部772を上記
支持軸78に形成された平行な二面に対応させて上方か
ら穴771を支持軸78に嵌合し、取付部材77を略9
0°旋回することにより、図6および図10に示すよう
に被作動レバー773が上記底壁65に形成された開口
651から突出するように位置付けられる。クリーニン
グブレード75はウレタンゴム等によって形成され上記
転写ベルト57の幅と略同じ寸法の長さを有しており、
上記ホルダ74の装着部741に接着剤等によって固着
されている。このクリーニングブレード75は、転写時
にはエッジが転写ベルト57に圧接されて(図20参
照)転写ベルト57に付着しているトナーを掻き落と
す。紙粉除去部材76はスポンジ等の発泡材によって構
成され上記クリーニングブレード75と同様に転写ベル
ト57の幅と略同じ寸法の長さを有しており、上記ホル
ダ74の装着部741に接着剤等によって固着されてい
る。この紙粉除去部材76は、上記クリーニングブレー
ド75より転写ベルト57の作動方向下流側に配設され
て、上記クリーニングブレード75の厚さより厚く形成
されおり、転写時および非転写時のいずれにおいても一
部が転写ベルト57に接触しているように構成されてい
る。紙粉除去部材76は、クリーニングブレード75で
は除去し難い転写ベルト57に付着している紙粉を除去
し、また、上記クリーニングブレード75が転写ベルト
57から離隔した際に接触位置に溜まっていたトナーを
ならす機能を有している。ユニットハウジング60左側
壁66の上端には、上記廃トナー収容部68の上方を覆
うシール板80が装着されている。このシール板80
は、前側壁63から後側壁64にわたって延びており、
上記転写ベルト57と対向する面および上記クリーニン
グブレード75と対向する部分にパイルウール、スポン
ジおよびフェルト等のシール材81が装着されている。
そして、図6に示すように非転写時にクリーニングブレ
ード75のエッジ部がシール材81に接触するように構
成されている。従って、クリーニングブレード75のエ
ッジ部に付着したトナーや紙粉等を非転写時毎に除去す
ることができる。
【0026】次に、上記のように構成された転写ベルト
ユニット29をクラムシェルタイプの下側ハウジング2
5に装着するためのスライダ機構について図12乃至図
21をも参照して説明する。下側ハウジング25は、前
側板85と、該前側板85と間隔を置いて配設された後
側板86と、前側板85と後側板86間に配設された基
板90を具備している。前側板85には、図13に示す
ように転写ベルトユニット29における上記着脱部材4
6の嵌合部464に対応し上方が開放して形成された円
形支持穴851と、上記ユニットハウジング60の前側
壁63に形成された取付部634に対応する矩形状の切
欠部852および後述するスライダの係止部と係合する
穴853が設けられている。後側板86には、図14に
示すように転写ベルトユニット29における上記位置規
制部材47の嵌合部472対応する穴861と、上記閉
塞筒72を挿通可能にするための穴862が設けられて
いる。
ユニット29をクラムシェルタイプの下側ハウジング2
5に装着するためのスライダ機構について図12乃至図
21をも参照して説明する。下側ハウジング25は、前
側板85と、該前側板85と間隔を置いて配設された後
側板86と、前側板85と後側板86間に配設された基
板90を具備している。前側板85には、図13に示す
ように転写ベルトユニット29における上記着脱部材4
6の嵌合部464に対応し上方が開放して形成された円
形支持穴851と、上記ユニットハウジング60の前側
壁63に形成された取付部634に対応する矩形状の切
欠部852および後述するスライダの係止部と係合する
穴853が設けられている。後側板86には、図14に
示すように転写ベルトユニット29における上記位置規
制部材47の嵌合部472対応する穴861と、上記閉
塞筒72を挿通可能にするための穴862が設けられて
いる。
【0027】上記下側ハウジング25の基板90上に
は、前側板85と後側板86間に延びるスライダ87が
配設されている。スライダ87は、断面チャンネル状の
鋼材によって構成されており、その幅は上記摺動レール
654のガイド655、656間に形成された摺動面6
57の幅と対応した寸法に形成されており、その上板8
71の上面は上記摺動レール654の摺動面657を載
置するための載置面871aとなっている。スライダ8
7の両側板872、872には、後端部(図12におい
て上側、図16乃至図19において右側)に各々前後方
向に延びる第1の長穴873、873および第2の長穴
874、874が設けられている。後端側に設けられた
第1の長穴873、873は上記載置面871aと平行
な直線状に形成されている。該第1の長穴873、87
3よりも前端側に設けられた第2の長穴874、874
は、上記載置面871aと平行な第1の平行部874a
と、該第1の平行部874aの前端から上方に傾斜する
傾斜部874bと、該傾斜部874bの上端から前端側
に向けて上記載置面871aと平行な第2の平行部87
4cとによって形成されている。両側板872、872
の後端には、上記載置面871aより上方に突出するス
トッパ875、875が各々設けられている。また、両
側板872、872の前端には、上記前側板85に形成
された穴853(図13および図16参照)に嵌合し、
スライダ87を傾斜させた状態で保持する係止凹部87
6aを備えた係止部876が設けられている。上記上板
871の前端には、上記ユニットハウジング60の前側
壁63に形成された係合穴633と係合する係合部87
7が設けられている。この係合部877と上記前側壁6
3に形成された係合穴633とは互いに係合する係合手
段を構成する。このように構成されたスライダ87は、
上記両側板872、872に形成された第1の長穴87
3、873に第1の支持ピン88が挿通され、また、第
2の長穴874、874に第2の支持ピン89が挿通さ
れる。この第1の支持ピン88および第2の支持ピン8
9の両端は、基板90の一部を切り起こして形成された
支持ブラケット901、901および902、902に
各々支持されている。上記スライダ87の両側板87
2、872に形成された第1の長穴873、873およ
び第2の長穴874、874と支持ブラケット901、
901および902、902に各々支持された第1の支
持ピン88および第2の支持ピン89は、スライダ87
を前後方向に移動可能でかつ後端部を支点として上下方
向に揺動可能に支持する支持手段を構成している。上記
第2の支持ピン89と該第2の支持ピン89より後端側
において上記スライダ87の上板871に設けられた係
止部878との間に引っ張りコイルばね92が張設され
ており、該引っ張りコイルばね92の張力によりスライ
ダ87は常に前端側に移動すべく付勢されている。従っ
て、スライダ87は、組み付けられた状態ではその前端
が前側板85に当接している(図11参照)。このと
き、上記第1の支持ピン88がスライダ87の両側板8
72、872に設けられた第1の長穴873、873の
略中間部に位置し、上記第2の支持ピン89が第2の長
穴874、874の傾斜部874bと第2の平行部87
4cと接続部に位置するように構成されている。この状
態から、スライダ87の前端部を上方に持ち上げると、
スライダ87は第1の支持ピン88を中心として回動し
つつ上記第2の支持ピン89が挿通された第2の長穴8
74、874に案内され前端側に移動して、係止部87
6が前側板85に形成された穴853に達すると、図1
6に示すように係止部876が穴853に嵌合し、穴8
53の下縁と係止部876の係止凹部876aが係合し
て、スライダ87はその前端が前側板85の上端より上
側に位置付けられた傾斜下状態で保持される。このと
き、上記第1の長穴873、873の後端が第1の支持
ピン88に位置し、第2の長穴874、874の第1の
平行部874aの後端が上記第2の支持ピン89に位置
付けられる。
は、前側板85と後側板86間に延びるスライダ87が
配設されている。スライダ87は、断面チャンネル状の
鋼材によって構成されており、その幅は上記摺動レール
654のガイド655、656間に形成された摺動面6
57の幅と対応した寸法に形成されており、その上板8
71の上面は上記摺動レール654の摺動面657を載
置するための載置面871aとなっている。スライダ8
7の両側板872、872には、後端部(図12におい
て上側、図16乃至図19において右側)に各々前後方
向に延びる第1の長穴873、873および第2の長穴
874、874が設けられている。後端側に設けられた
第1の長穴873、873は上記載置面871aと平行
な直線状に形成されている。該第1の長穴873、87
3よりも前端側に設けられた第2の長穴874、874
は、上記載置面871aと平行な第1の平行部874a
と、該第1の平行部874aの前端から上方に傾斜する
傾斜部874bと、該傾斜部874bの上端から前端側
に向けて上記載置面871aと平行な第2の平行部87
4cとによって形成されている。両側板872、872
の後端には、上記載置面871aより上方に突出するス
トッパ875、875が各々設けられている。また、両
側板872、872の前端には、上記前側板85に形成
された穴853(図13および図16参照)に嵌合し、
スライダ87を傾斜させた状態で保持する係止凹部87
6aを備えた係止部876が設けられている。上記上板
871の前端には、上記ユニットハウジング60の前側
壁63に形成された係合穴633と係合する係合部87
7が設けられている。この係合部877と上記前側壁6
3に形成された係合穴633とは互いに係合する係合手
段を構成する。このように構成されたスライダ87は、
上記両側板872、872に形成された第1の長穴87
3、873に第1の支持ピン88が挿通され、また、第
2の長穴874、874に第2の支持ピン89が挿通さ
れる。この第1の支持ピン88および第2の支持ピン8
9の両端は、基板90の一部を切り起こして形成された
支持ブラケット901、901および902、902に
各々支持されている。上記スライダ87の両側板87
2、872に形成された第1の長穴873、873およ
び第2の長穴874、874と支持ブラケット901、
901および902、902に各々支持された第1の支
持ピン88および第2の支持ピン89は、スライダ87
を前後方向に移動可能でかつ後端部を支点として上下方
向に揺動可能に支持する支持手段を構成している。上記
第2の支持ピン89と該第2の支持ピン89より後端側
において上記スライダ87の上板871に設けられた係
止部878との間に引っ張りコイルばね92が張設され
ており、該引っ張りコイルばね92の張力によりスライ
ダ87は常に前端側に移動すべく付勢されている。従っ
て、スライダ87は、組み付けられた状態ではその前端
が前側板85に当接している(図11参照)。このと
き、上記第1の支持ピン88がスライダ87の両側板8
72、872に設けられた第1の長穴873、873の
略中間部に位置し、上記第2の支持ピン89が第2の長
穴874、874の傾斜部874bと第2の平行部87
4cと接続部に位置するように構成されている。この状
態から、スライダ87の前端部を上方に持ち上げると、
スライダ87は第1の支持ピン88を中心として回動し
つつ上記第2の支持ピン89が挿通された第2の長穴8
74、874に案内され前端側に移動して、係止部87
6が前側板85に形成された穴853に達すると、図1
6に示すように係止部876が穴853に嵌合し、穴8
53の下縁と係止部876の係止凹部876aが係合し
て、スライダ87はその前端が前側板85の上端より上
側に位置付けられた傾斜下状態で保持される。このと
き、上記第1の長穴873、873の後端が第1の支持
ピン88に位置し、第2の長穴874、874の第1の
平行部874aの後端が上記第2の支持ピン89に位置
付けられる。
【0028】転写ベルトユニット29をクラムシェルタ
イプの下側ハウジング25に装着するためのスライダ機
構は以上のように構成されており、以下、転写ベルトユ
ニット29の装着手順について説明する。まず、スライ
ダ87の前端部を上方に持ち上げ、図16に示すように
係止部876の係止凹部876aを前側板85に形成さ
れた穴853の下縁に係合して傾斜した状態に保持す
る。この状態で、スライダ87の載置面871a上に転
写ベルトユニット29のユニットハウジング60に形成
された摺動レール654の摺動面657を載置し、転写
ベルトユニット29をスライダ87の載置面871aに
沿って移動させて図17に示す位置に達すると、摺動レ
ール654の後端がスライダ87の後端に設けられたス
トッパ875、875に当接する。一方、ユニットハウ
ジング60の前側壁63に形成された係合穴633がス
ライダ87に設けられた係合部877係合して、転写ベ
ルトユニット29とスライダ87とが一体化する。この
とき、転写ベルトユニット29の駆動ローラ43に装着
された被駆動歯車48が後側板86に形成された穴86
1を挿通し、位置規制部材47の案内部471が上記穴
861の上縁部に当接した状態となっている。また、ト
ナー搬送部材69の案内筒693に嵌合された閉塞筒7
2が後側板86に形成された穴862に挿入された状態
となっている。図17の状態から、転写ベルトユニット
29とスライダ87を後方に押すと、上記係止部876
と上記穴853との係合が解除されるため、転写ベルト
ユニット29とスライダ87は第1の支持ピン88を支
点として下方に旋回しつつ上記第2の支持ピン89が挿
通された第2の長穴874、874に案内され、図18
に示すように略水平状態になると前側壁63の取付部6
34の位置に対応する底壁65が前側板85に形成され
た切欠部852の底縁854に当接する。このとき、位
置規制部材47は後側板86に形成された穴861に円
錐面を有する案内部471が案内されて嵌合部472が
嵌合して位置決めされるとともに、フランジ部473が
後側板86に当接する。また、トナー搬送部材69の案
内筒693に嵌合された閉塞筒72は、後側板86の後
方に配設された廃トナーボックス95に設けられた穴9
51に挿入され、フランジ722が後側板86に当接す
る。なお、駆動ローラ43の前端部に装着された着脱部
材46と歯車45の間の小径部が前側板85に形成され
た円形支持穴851にその上方開口部から嵌合される。
図18に示す状態から、転写ベルトユニット29とスラ
イダ87を更に後方に押すと、図19に示すように上記
取付部634が前側板85に当接する。このとき、図1
3に示すように前側板85に設けられた位置決めピン9
6に上記取付部634に形成された位置決め穴635が
嵌合する。また、着脱部材46は位置規制手段465を
構成する案内部463の円錐面に案内されて上記円形支
持穴851内を移動し、嵌合部464が円形支持穴85
1と嵌合して位置規制される。この状態で、図13に示
すように上記取付部634に形成された取付ボルト挿通
用の穴636に取付ボルト971を挿入し前側板85に
形成されたねじ穴に螺合するとともに、着脱部材46に
形成された取付ボルト挿通用の穴461および462に
取付ボルト972および973を挿入し前側板85に形
成されたねじ穴に螺合することにより、転写ベルトユニ
ット29をクラムシェルタイプの下側ハウジング25に
装着固定することができる。一方、転写ベルトユニット
29の後端側においては、図19に示すように駆動ロー
ラ43に装着された被駆動歯車48が後側板86に取り
付けられた短軸98に回転自在に装着され図示しない駆
動装置に伝動連結された伝動歯車99と噛合する。ま
た、トナー搬送部材69の案内筒693に嵌合された閉
塞筒72は、フランジ722が後側板86に当接して移
動しないが、案内筒693は移動するため、その先端部
が閉塞筒72から廃トナーボックス95内に突出してト
ナー搬送部材69によって搬送される廃トナーの排出を
可能にする。以上のようにして下側ハウジング25に装
着された転写ベルトユニット29を部品交換等のために
取り外す場合は、上記装着手順の逆の操作を行うことに
よって容易に取り外すことができる。
イプの下側ハウジング25に装着するためのスライダ機
構は以上のように構成されており、以下、転写ベルトユ
ニット29の装着手順について説明する。まず、スライ
ダ87の前端部を上方に持ち上げ、図16に示すように
係止部876の係止凹部876aを前側板85に形成さ
れた穴853の下縁に係合して傾斜した状態に保持す
る。この状態で、スライダ87の載置面871a上に転
写ベルトユニット29のユニットハウジング60に形成
された摺動レール654の摺動面657を載置し、転写
ベルトユニット29をスライダ87の載置面871aに
沿って移動させて図17に示す位置に達すると、摺動レ
ール654の後端がスライダ87の後端に設けられたス
トッパ875、875に当接する。一方、ユニットハウ
ジング60の前側壁63に形成された係合穴633がス
ライダ87に設けられた係合部877係合して、転写ベ
ルトユニット29とスライダ87とが一体化する。この
とき、転写ベルトユニット29の駆動ローラ43に装着
された被駆動歯車48が後側板86に形成された穴86
1を挿通し、位置規制部材47の案内部471が上記穴
861の上縁部に当接した状態となっている。また、ト
ナー搬送部材69の案内筒693に嵌合された閉塞筒7
2が後側板86に形成された穴862に挿入された状態
となっている。図17の状態から、転写ベルトユニット
29とスライダ87を後方に押すと、上記係止部876
と上記穴853との係合が解除されるため、転写ベルト
ユニット29とスライダ87は第1の支持ピン88を支
点として下方に旋回しつつ上記第2の支持ピン89が挿
通された第2の長穴874、874に案内され、図18
に示すように略水平状態になると前側壁63の取付部6
34の位置に対応する底壁65が前側板85に形成され
た切欠部852の底縁854に当接する。このとき、位
置規制部材47は後側板86に形成された穴861に円
錐面を有する案内部471が案内されて嵌合部472が
嵌合して位置決めされるとともに、フランジ部473が
後側板86に当接する。また、トナー搬送部材69の案
内筒693に嵌合された閉塞筒72は、後側板86の後
方に配設された廃トナーボックス95に設けられた穴9
51に挿入され、フランジ722が後側板86に当接す
る。なお、駆動ローラ43の前端部に装着された着脱部
材46と歯車45の間の小径部が前側板85に形成され
た円形支持穴851にその上方開口部から嵌合される。
図18に示す状態から、転写ベルトユニット29とスラ
イダ87を更に後方に押すと、図19に示すように上記
取付部634が前側板85に当接する。このとき、図1
3に示すように前側板85に設けられた位置決めピン9
6に上記取付部634に形成された位置決め穴635が
嵌合する。また、着脱部材46は位置規制手段465を
構成する案内部463の円錐面に案内されて上記円形支
持穴851内を移動し、嵌合部464が円形支持穴85
1と嵌合して位置規制される。この状態で、図13に示
すように上記取付部634に形成された取付ボルト挿通
用の穴636に取付ボルト971を挿入し前側板85に
形成されたねじ穴に螺合するとともに、着脱部材46に
形成された取付ボルト挿通用の穴461および462に
取付ボルト972および973を挿入し前側板85に形
成されたねじ穴に螺合することにより、転写ベルトユニ
ット29をクラムシェルタイプの下側ハウジング25に
装着固定することができる。一方、転写ベルトユニット
29の後端側においては、図19に示すように駆動ロー
ラ43に装着された被駆動歯車48が後側板86に取り
付けられた短軸98に回転自在に装着され図示しない駆
動装置に伝動連結された伝動歯車99と噛合する。ま
た、トナー搬送部材69の案内筒693に嵌合された閉
塞筒72は、フランジ722が後側板86に当接して移
動しないが、案内筒693は移動するため、その先端部
が閉塞筒72から廃トナーボックス95内に突出してト
ナー搬送部材69によって搬送される廃トナーの排出を
可能にする。以上のようにして下側ハウジング25に装
着された転写ベルトユニット29を部品交換等のために
取り外す場合は、上記装着手順の逆の操作を行うことに
よって容易に取り外すことができる。
【0029】以上のように転写ベルトユニット29をク
ラムシェルタイプの機体ハウジングを構成する下側ハウ
ジング25に装着した状態における像担持体3との位置
関係が図20に示されている。即ち、転写ベルトユニッ
ト29の転写ローラ50が像担持体3の略真下に対向し
て位置付けられ、転写ベルト57と像担持体3との間に
は間隙が設けられている。また、転写ベルト57と転写
ローラ50との間にも1.00mm〜2.00mm程度
の間隙が設けられている。このように、機体ハウジング
を構成する下側ハウジング25に装着された転写ベルト
ユニット29のベルトユニット30は、転写時には、後
述する接離手段によって上記駆動ローラ43を中心とし
て上方に回動せしめられて転写位置に位置付けられ、図
21に示すように転写ベルト57が像担持体3の外周面
に接触するとともに転写ローラ50によって押圧され
る。以下、接離手段について主に図12、図20および
図21を参照して説明する。
ラムシェルタイプの機体ハウジングを構成する下側ハウ
ジング25に装着した状態における像担持体3との位置
関係が図20に示されている。即ち、転写ベルトユニッ
ト29の転写ローラ50が像担持体3の略真下に対向し
て位置付けられ、転写ベルト57と像担持体3との間に
は間隙が設けられている。また、転写ベルト57と転写
ローラ50との間にも1.00mm〜2.00mm程度
の間隙が設けられている。このように、機体ハウジング
を構成する下側ハウジング25に装着された転写ベルト
ユニット29のベルトユニット30は、転写時には、後
述する接離手段によって上記駆動ローラ43を中心とし
て上方に回動せしめられて転写位置に位置付けられ、図
21に示すように転写ベルト57が像担持体3の外周面
に接触するとともに転写ローラ50によって押圧され
る。以下、接離手段について主に図12、図20および
図21を参照して説明する。
【0030】接離手段は下側ハウジング25を構成する
基板87の上方に前後方向に配設され前側板85と後側
板86に回転自在に支持された作動軸100を具備して
いる。該作動軸100の後端部には、後述するカムによ
って作動せしめられるレバー101が取り付けられてい
る。該レバー101を作動せしめるカム102は、前側
板85に回転自在に軸支された回転軸103に装着され
ている。上記レバー101と前側板85との間には引っ
張りコイルばね105が装着されており、従って、レバ
ー101は常にカム102の外周面に接触せしめられて
いる。上記回転軸103には被駆動歯車104が装着さ
れており、該被駆動歯車104が図示しない駆動装置に
伝動連結されている。従って、被駆動歯車104が回転
駆動せしめられると、カム102の作用によりカム10
2の外周面に接触しているレバー101は所定の角度範
囲で回動し、作動軸100を所定の角度範囲で往復回動
する。作動軸100には、前側板85および後側板86
から各々やや中央に寄った位置にばね鋼によって形成さ
れた接離用作動レバー106および107が装着されて
いる。この接離用作動レバー106と107は下側ハウ
ジング25に装着された転写ベルトユニット29のユニ
ットハウジング60の底壁65に形成された開口652
および653に対応する位置に位置付けられている。ま
た、作動軸100の中央部には上記クリーニングブレー
ド75および紙粉除去部材76を装着したホルダ74を
取り付ける取付部材77に形成された被作動レバー77
3の上面に接触するばね鋼によって形成されたクリーニ
ング用作動レバー108が装着されている。これら被作
動レバー773、クリーニング用作動レバー108、作
動軸100および上記レバー101、カム102など
は、クリーニングブレード75および紙粉除去部材76
を装着したホルダ74を上記接離手段によるベルトユニ
ット60の作動方向に対応して作動せしめる作動機構を
構成しており、接離手段と共通の駆動源によって作動せ
しめられる。
基板87の上方に前後方向に配設され前側板85と後側
板86に回転自在に支持された作動軸100を具備して
いる。該作動軸100の後端部には、後述するカムによ
って作動せしめられるレバー101が取り付けられてい
る。該レバー101を作動せしめるカム102は、前側
板85に回転自在に軸支された回転軸103に装着され
ている。上記レバー101と前側板85との間には引っ
張りコイルばね105が装着されており、従って、レバ
ー101は常にカム102の外周面に接触せしめられて
いる。上記回転軸103には被駆動歯車104が装着さ
れており、該被駆動歯車104が図示しない駆動装置に
伝動連結されている。従って、被駆動歯車104が回転
駆動せしめられると、カム102の作用によりカム10
2の外周面に接触しているレバー101は所定の角度範
囲で回動し、作動軸100を所定の角度範囲で往復回動
する。作動軸100には、前側板85および後側板86
から各々やや中央に寄った位置にばね鋼によって形成さ
れた接離用作動レバー106および107が装着されて
いる。この接離用作動レバー106と107は下側ハウ
ジング25に装着された転写ベルトユニット29のユニ
ットハウジング60の底壁65に形成された開口652
および653に対応する位置に位置付けられている。ま
た、作動軸100の中央部には上記クリーニングブレー
ド75および紙粉除去部材76を装着したホルダ74を
取り付ける取付部材77に形成された被作動レバー77
3の上面に接触するばね鋼によって形成されたクリーニ
ング用作動レバー108が装着されている。これら被作
動レバー773、クリーニング用作動レバー108、作
動軸100および上記レバー101、カム102など
は、クリーニングブレード75および紙粉除去部材76
を装着したホルダ74を上記接離手段によるベルトユニ
ット60の作動方向に対応して作動せしめる作動機構を
構成しており、接離手段と共通の駆動源によって作動せ
しめられる。
【0031】図示の実施例による画像形成機の転写装置
は以上のように構成されており、以下その作用について
説明する。転写ベルトユニット29を下側ハウジング2
5に上記のようにして装着した状態(図20)から画像
形成機が作動すると、図示しない駆動装置によって被駆
動歯車104が回転駆動される。被駆動歯車104が回
転駆動されることにより、カム102も回転せしめられ
図21で示す転写位置に達したとき停止される。カム1
02が図21で示す転写位置まで回動するに伴い、カム
102の外周面に接触しているレバー101が上方に揺
動して、作動軸100を図21において半時計方向に回
動せしめる。従って、作動軸100に装着された接離用
作動レバー106および107が上方に揺動され、ベル
トユニット30を構成する支持板35および36の下面
に当接してベルトユニット30を駆動ローラを中心とし
て上方に回動して押し上げる。これにより、転写ベルト
57が像担持体3に圧接せしめられ、更に転写ローラ5
0が転写ベルト57に圧接せしめられる。この圧接で転
写ローラ50のローラ部が0.5mm〜1.0mm程度
圧縮されることにより、転写ベルト57を所定の圧接力
で像担持体3に均一に接触させることができる。一方、
上記作動軸100に装着されたクリーニング用作動レバ
ー108が下方に揺動せしめられ、従って、該作動レバ
ー108と接触している被作動レバー773を備えた取
付部材77が支持軸78を中心として図20において時
計方向に回動せしめられる。これにより、取付部材77
を取り付けたホルダ74が図21で示す位置に作動し
て、該ホルダ74に装着されたクリーニングブレード7
5のエッジ部に転写ベルト57に圧接せしめられる。ま
た、この状態でホルダ74に装着されている紙粉除去部
材76のクリーニングブレード75側のエッジ部が転写
ベルト57に接触せしめられる。
は以上のように構成されており、以下その作用について
説明する。転写ベルトユニット29を下側ハウジング2
5に上記のようにして装着した状態(図20)から画像
形成機が作動すると、図示しない駆動装置によって被駆
動歯車104が回転駆動される。被駆動歯車104が回
転駆動されることにより、カム102も回転せしめられ
図21で示す転写位置に達したとき停止される。カム1
02が図21で示す転写位置まで回動するに伴い、カム
102の外周面に接触しているレバー101が上方に揺
動して、作動軸100を図21において半時計方向に回
動せしめる。従って、作動軸100に装着された接離用
作動レバー106および107が上方に揺動され、ベル
トユニット30を構成する支持板35および36の下面
に当接してベルトユニット30を駆動ローラを中心とし
て上方に回動して押し上げる。これにより、転写ベルト
57が像担持体3に圧接せしめられ、更に転写ローラ5
0が転写ベルト57に圧接せしめられる。この圧接で転
写ローラ50のローラ部が0.5mm〜1.0mm程度
圧縮されることにより、転写ベルト57を所定の圧接力
で像担持体3に均一に接触させることができる。一方、
上記作動軸100に装着されたクリーニング用作動レバ
ー108が下方に揺動せしめられ、従って、該作動レバ
ー108と接触している被作動レバー773を備えた取
付部材77が支持軸78を中心として図20において時
計方向に回動せしめられる。これにより、取付部材77
を取り付けたホルダ74が図21で示す位置に作動し
て、該ホルダ74に装着されたクリーニングブレード7
5のエッジ部に転写ベルト57に圧接せしめられる。ま
た、この状態でホルダ74に装着されている紙粉除去部
材76のクリーニングブレード75側のエッジ部が転写
ベルト57に接触せしめられる。
【0032】次に、上記図示しない駆動装置に伝動連結
された伝動歯車99を介して被駆動歯車48が回転駆動
されると、該被駆動歯車48を装着した駆動ローラ43
が回転せしめられる。駆動ローラ43が回転すると、転
写ベルト57が矢印B方向に作動せしめられる。また、
駆動ローラ43が回転すると、該駆動ローラ43に装着
された歯車45および中間歯車71を介して被駆動歯車
70が回転せしめられる。被駆動歯車70が回転する
と、該被駆動歯車70を装着したトナー搬送部材69が
回転する。一方、転写ローラ50に電圧印加手段200
(図1参照)によって所定の電圧が印加される。該転写
ローラ50を介して転写ベルト57に所定の極性の電荷
が帯電せしめられる。従って、像担持体3と転写ベルト
57の間に転写紙が供給されると、像担持体3と転写ベ
ルト57とが対向する転写部において転写ベルト57に
帯電した電荷の作用により、像担持体3の表面に形成さ
れているトナー像は転写紙に順次吸引され転写せしめら
れる。トナー像が転写された転写紙は、転写ベルト57
によって搬送され、定着ローラ対23により定着され
て、排出ローラ対24から排出される。なお、転写ベル
ト57の表面に付着されたトナーは、矢印B方向に移動
している際にクリーニングブレード75によって掻き落
とされ、廃トナー収容部68に落下する。廃トナー収容
部68に落下したトナーは、トナー搬送部材69によっ
て後方側に搬送され、案内筒693の先端から廃トナー
ボックス95内に排出される。
された伝動歯車99を介して被駆動歯車48が回転駆動
されると、該被駆動歯車48を装着した駆動ローラ43
が回転せしめられる。駆動ローラ43が回転すると、転
写ベルト57が矢印B方向に作動せしめられる。また、
駆動ローラ43が回転すると、該駆動ローラ43に装着
された歯車45および中間歯車71を介して被駆動歯車
70が回転せしめられる。被駆動歯車70が回転する
と、該被駆動歯車70を装着したトナー搬送部材69が
回転する。一方、転写ローラ50に電圧印加手段200
(図1参照)によって所定の電圧が印加される。該転写
ローラ50を介して転写ベルト57に所定の極性の電荷
が帯電せしめられる。従って、像担持体3と転写ベルト
57の間に転写紙が供給されると、像担持体3と転写ベ
ルト57とが対向する転写部において転写ベルト57に
帯電した電荷の作用により、像担持体3の表面に形成さ
れているトナー像は転写紙に順次吸引され転写せしめら
れる。トナー像が転写された転写紙は、転写ベルト57
によって搬送され、定着ローラ対23により定着され
て、排出ローラ対24から排出される。なお、転写ベル
ト57の表面に付着されたトナーは、矢印B方向に移動
している際にクリーニングブレード75によって掻き落
とされ、廃トナー収容部68に落下する。廃トナー収容
部68に落下したトナーは、トナー搬送部材69によっ
て後方側に搬送され、案内筒693の先端から廃トナー
ボックス95内に排出される。
【0033】上記転写時においては、上記吸引手段を構
成する換気扇323は作動されている。従って、該換気
扇322にフィルタ322、ビニールパイプ321、接
続パイプ317、穴316、接続部材315、穴313
および穴312を介して接続されているトナー捕集ダク
ト310内の空気が吸引される。このため、トナー捕集
ダクト310に形成された開口311部は負圧となり、
該開口311と対向する位置に回転された上記転写ロー
ラ50の外周面に付着したトナーは、開口311からト
ナー捕集ダクト310内に吸引される。また、上記開口
311付近に浮遊するトナーも開口311からトナー捕
集ダクト310内に吸引される。トナー捕集ダクト31
0内に吸引されたトナーは、更に上記換気扇323によ
って吸引され、上記フィルタ322によって捕集され
る。
成する換気扇323は作動されている。従って、該換気
扇322にフィルタ322、ビニールパイプ321、接
続パイプ317、穴316、接続部材315、穴313
および穴312を介して接続されているトナー捕集ダク
ト310内の空気が吸引される。このため、トナー捕集
ダクト310に形成された開口311部は負圧となり、
該開口311と対向する位置に回転された上記転写ロー
ラ50の外周面に付着したトナーは、開口311からト
ナー捕集ダクト310内に吸引される。また、上記開口
311付近に浮遊するトナーも開口311からトナー捕
集ダクト310内に吸引される。トナー捕集ダクト31
0内に吸引されたトナーは、更に上記換気扇323によ
って吸引され、上記フィルタ322によって捕集され
る。
【0034】次に、非転写時には、駆動ローラ43が停
止されるとともに、転写ローラ50への電圧印加が遮断
される。そして、図示しない駆動装置によって被駆動歯
車104を回転駆動し、カム102を図20で示す位置
に位置付ける。カム102が図20で示す位置まで回動
するに伴い、カム102の外周面に接触しているレバー
101が下方に揺動して、作動軸100を図20におい
て時計方向に回動せしめる。従って、作動軸100に装
着された接離用作動レバー106および107が下方に
揺動され、従って、ベルトユニット30は駆動ローラを
中心として下方の旋回して支持板35および36がユニ
ットハウジング60の底壁65に当接して停止し図20
に示す非転写位置の状態となる。即ち、像担持体3と転
写ベルト57および転写ベルト57と転写ローラ50と
は、夫々離隔せしめられる。従って、転写ローラ50が
転写ベルト57に常時接触していることによって生ずる
転写ローラ50の変形を未然に防止することができる。
一方、上記作動軸100に装着されたクリーニング用作
動レバー108が上方に揺動せしめられ、従って、該作
動レバー108と接触している被作動レバー773を備
えた取付部材77が支持軸78を中心として図20にお
いて時計方向に回動せしめられる。これにより、取付部
材77を取り付けたホルダ74が図20で示す位置に作
動して、該ホルダ74に装着されたクリーニングブレー
ド75が転写ベルト57から離隔する。従って、クリー
ニングブレード75が転写ベルト57に常時圧接してい
ることによって生ずる転写ベルト57の変形を未然に防
止することができる。また、この状態においてもホルダ
74に装着されている紙粉除去部材76は、クリーニン
グブレード75側と反対側のエッジ部が転写ベルト57
に接触せしめられる。このように、紙粉除去部材76は
常時転写ベルト57に接触せしめられているので、ベル
トユニット30の離隔時に転写ベルト57のクリーニン
グブレード75が接触していた位置に溜まって付着して
いたトナーが転写ベルトの慣性によって停止するまでの
間に移動しても紙粉除去部材76によってならされるた
め、つぎの転写時にトナーが溜まった状態で転写ベルト
に付着して移動することによる機内への落下を未然に防
止することができる。
止されるとともに、転写ローラ50への電圧印加が遮断
される。そして、図示しない駆動装置によって被駆動歯
車104を回転駆動し、カム102を図20で示す位置
に位置付ける。カム102が図20で示す位置まで回動
するに伴い、カム102の外周面に接触しているレバー
101が下方に揺動して、作動軸100を図20におい
て時計方向に回動せしめる。従って、作動軸100に装
着された接離用作動レバー106および107が下方に
揺動され、従って、ベルトユニット30は駆動ローラを
中心として下方の旋回して支持板35および36がユニ
ットハウジング60の底壁65に当接して停止し図20
に示す非転写位置の状態となる。即ち、像担持体3と転
写ベルト57および転写ベルト57と転写ローラ50と
は、夫々離隔せしめられる。従って、転写ローラ50が
転写ベルト57に常時接触していることによって生ずる
転写ローラ50の変形を未然に防止することができる。
一方、上記作動軸100に装着されたクリーニング用作
動レバー108が上方に揺動せしめられ、従って、該作
動レバー108と接触している被作動レバー773を備
えた取付部材77が支持軸78を中心として図20にお
いて時計方向に回動せしめられる。これにより、取付部
材77を取り付けたホルダ74が図20で示す位置に作
動して、該ホルダ74に装着されたクリーニングブレー
ド75が転写ベルト57から離隔する。従って、クリー
ニングブレード75が転写ベルト57に常時圧接してい
ることによって生ずる転写ベルト57の変形を未然に防
止することができる。また、この状態においてもホルダ
74に装着されている紙粉除去部材76は、クリーニン
グブレード75側と反対側のエッジ部が転写ベルト57
に接触せしめられる。このように、紙粉除去部材76は
常時転写ベルト57に接触せしめられているので、ベル
トユニット30の離隔時に転写ベルト57のクリーニン
グブレード75が接触していた位置に溜まって付着して
いたトナーが転写ベルトの慣性によって停止するまでの
間に移動しても紙粉除去部材76によってならされるた
め、つぎの転写時にトナーが溜まった状態で転写ベルト
に付着して移動することによる機内への落下を未然に防
止することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明による画像形成機の転写装置は以
上のように構成され、転写装置を構成する転写ローラの
周囲に浮遊するトナーが転写ローラの外周面に付着した
場合には、転写ローラが回転してトナーが付着した外周
面がトナー捕集ダクトの開口と対向する位置に達する
と、トナー捕集ダクト内は吸引手段によって吸引されて
いるため、上記の開口と対向するトナーはトナー捕集ダ
クトに吸引される。このため、転写ローラの外周面にト
ナーが付着しても、その付着が強固になる以前にトナー
捕集ダクトの開口を通過するときに吸引されるので、転
写ローラの外周面にトナーが堆積することはない。従っ
て、転写ローラにトナーが付着しこれが蓄積することに
より電圧印可能力が低下して生ずる転写不良を未然に防
止することができる。
上のように構成され、転写装置を構成する転写ローラの
周囲に浮遊するトナーが転写ローラの外周面に付着した
場合には、転写ローラが回転してトナーが付着した外周
面がトナー捕集ダクトの開口と対向する位置に達する
と、トナー捕集ダクト内は吸引手段によって吸引されて
いるため、上記の開口と対向するトナーはトナー捕集ダ
クトに吸引される。このため、転写ローラの外周面にト
ナーが付着しても、その付着が強固になる以前にトナー
捕集ダクトの開口を通過するときに吸引されるので、転
写ローラの外周面にトナーが堆積することはない。従っ
て、転写ローラにトナーが付着しこれが蓄積することに
より電圧印可能力が低下して生ずる転写不良を未然に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された転写装置を装備した
画像形成機の一実施例を示す概略構成図。
画像形成機の一実施例を示す概略構成図。
【図2】本発明に従って構成された転写装置を装備した
クラムシェルタイプの画像形成機の正面図。
クラムシェルタイプの画像形成機の正面図。
【図3】本発明に従って構成された転写装置を構成する
転写ベルトユニットの斜視図。
転写ベルトユニットの斜視図。
【図4】図3に示す転写ベルトユニットの平面図。
【図5】図3に示す転写ベルトユニットに設けられたト
ナー捕集ダクトと吸引手段との接続を示す断面図。
ナー捕集ダクトと吸引手段との接続を示す断面図。
【図6】図3に示す転写ベルトユニットの一部を破断し
て示す正面図。
て示す正面図。
【図7】図3に示す転写ベルトユニットの断面図。
【図8】図3に示す転写ベルトユニットを構成するベル
トユニットの斜視図。
トユニットの斜視図。
【図9】図7に示すベルトユニットを構成する駆動ロー
ラの断面図。
ラの断面図。
【図10】図7に示すベルトユニットを構成する各ロー
ラの支持構造を示す断面図。
ラの支持構造を示す断面図。
【図11】図3に示す転写ベルトユニットを構成するユ
ニットハウジングの斜視図。
ニットハウジングの斜視図。
【図12】図3に示す転写ベルトユニットを装着する機
体ハウジングの装着部を示す平面図。
体ハウジングの装着部を示す平面図。
【図13】図3に示す転写ベルトユニットを機体ハウジ
ングに装着した状態を示す正面図。
ングに装着した状態を示す正面図。
【図14】図3に示す転写ベルトユニットを機体ハウジ
ングに装着した状態を示す背面図。
ングに装着した状態を示す背面図。
【図15】図3に示す転写ベルトユニットを機体ハウジ
ングに装着するためのスライダの斜視図。
ングに装着するためのスライダの斜視図。
【図16】図14に示すスライダの引き出した状態を示
す側面図。
す側面図。
【図17】図15に示すスライダに転写ベルトユニット
を載置した状態を示す側面図。
を載置した状態を示す側面図。
【図18】図16に示すスライダに転写ベルトユニット
を載置した状態からスライダおよび転写ベルトユニット
を機体ハウジング内に押し込んだ状態を示す側面図。
を載置した状態からスライダおよび転写ベルトユニット
を機体ハウジング内に押し込んだ状態を示す側面図。
【図19】図17に示す状態からスライダおよび転写ベ
ルトユニットを機体ハウジングの所定の装着位置に移動
させた状態を示す側面図。
ルトユニットを機体ハウジングの所定の装着位置に移動
させた状態を示す側面図。
【図20】機体ハウジングに装着した転写装置の断面
図。
図。
【図21】機体ハウジングに装着した転写装置を転写状
態とした断面図。
態とした断面図。
2:画像形成機 3:像担持体 4:帯電用コロナ放電器 5:現像装置 6:転写装置 7:クリーニングユニット 8:除電ランプ 9:照射ランプ 10:第1のミラー 11:第2のミラー 12:第3のミラー 13:レンズ 14:第4のミラー 15:転写紙供給装置 16:転写紙カセット 17:転写紙送出ローラ 18:さばきローラ対 19:案内路 20:搬送ローラ対 21:案内路 22:レジストローラ対 23:定着ローラ対 24:排出ローラ対 25:下側ハウジング 26:上側ハウジング 29:転写ベルトユニット 30:ベルトユニット 31:支持フレーム 35:支持板 36:支持板 39:支持板 40:支持板 43:駆動ローラ 46:着脱部材 47:位置規制部材 48:被駆動歯車 49:従動ローラ 50:転写ローラ 51:テンションローラ 52:アースローラ 57:転写ベルト 58:蛇行防止部材 60:ユニットハウジング 63:前側壁 64:後側壁 65:底壁 66:左側壁 67:右側壁 68:廃トナー収容部 74:ホルダ 75:クリーニングブレード 76:紙粉除去部材 80:シール板 81:シール材 85:前側板 86:後側板 87:スライダ 90:基板 88:第1の支持ピン 89:第2の支持ピン 92:引っ張りコイルばね 100:作動軸 102:カム 104:被駆動歯車 105:引っ張りコイルばね 106:接離用作動レバー 107:接離用作動レバー 108:クリーニング用作動レバー 310:トナー捕集ダクト 311:開口 312:穴 313:穴 314:接続フランジ 315:接続部材 316:穴 320:吸引手段 321:ビニールパイプ 322:フィルタ 323:換気扇 654:摺動レール 873:第1の長穴 874:第2の長穴 876:係止部 877:係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 恵生 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 南條 譲 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の間隔を置いて配設された一対の支
持板と、該一対の支持板の一端部に回転自在に軸支され
た駆動ローラと、該一対の支持板の他端部に該駆動ロー
ラと間隔をおいて回転自在に軸支された從動ローラと、
該駆動ローラと該從動ローラとの間に配設され所定の電
圧が印可せしめられる転写ローラと、該駆動ローラと該
從動ローラおよび該転写ローラに張設せしめられ像担持
体と対向して配設された転写ベルトとを具備し、該転写
ベルトと該像担持体との間に供給される複写紙に該像担
持体上に形成されたトナー像を転写し、トナー像が転写
された転写紙を搬送する画像形成機の転写装置におい
て、 該転写ローラに沿って配設され、該転写ローラの外周面
に対向する開口を備えたトナー捕集ダクトと、 該トナー捕集ダクトに接続した吸引手段と、を具備し
た、 ことを特徴とする画像形成機の転写装置。 - 【請求項2】 該一対の支持板を装着する支持フレーム
を備え、該トナー捕集ダクトは該支持フレームに一体的
に構成されている、請求項1記載の画像形成機の転写装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33242294A JPH08166730A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 画像形成機の転写装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33242294A JPH08166730A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 画像形成機の転写装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08166730A true JPH08166730A (ja) | 1996-06-25 |
Family
ID=18254798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33242294A Withdrawn JPH08166730A (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 画像形成機の転写装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08166730A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006030462A (ja) * | 2004-07-14 | 2006-02-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP33242294A patent/JPH08166730A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006030462A (ja) * | 2004-07-14 | 2006-02-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
JP4552545B2 (ja) * | 2004-07-14 | 2010-09-29 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |