JPH08166465A - 風速予測方法及びその風速予測方法に基づく交通手段運行方法 - Google Patents

風速予測方法及びその風速予測方法に基づく交通手段運行方法

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JPH08166465A
JPH08166465A JP33264194A JP33264194A JPH08166465A JP H08166465 A JPH08166465 A JP H08166465A JP 33264194 A JP33264194 A JP 33264194A JP 33264194 A JP33264194 A JP 33264194A JP H08166465 A JPH08166465 A JP H08166465A
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JP
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time
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model
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JP33264194A
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Makoto Shimamura
誠 島村
Takashi Washio
隆 鷲尾
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Mitsubishi Research Institute Inc
East Japan Railway Co
Original Assignee
Mitsubishi Research Institute Inc
East Japan Railway Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度の良い風速値の予測を行うことができる
と共に、気象に関する知識や経験などがない者でも容易
に予測を行うことができ、しかも、広域的な予測のみな
らず局所的な予測をも行えるようにする。 【構成】 測定された実際の風速値のデータを読み出
し、それらのデータから風速値の最大エンベロープのデ
ータを求める。求めた最大エンベロープのデータからト
レンドモデルを導き出す。そのトレンドモデルを用いて
トレンド成分のデータを導き出す。そのトレンド成分の
データと先に求めた最大エンベロープのデータとから実
際のゆらぎ成分のデータを求める。その実際のゆらぎ成
分のデータからゆらぎモデルを導き出す。先に求めたト
レンドモデルとゆらぎモデルを使って風速予測モデルを
求める。風速予測モデルに未来の時刻を代入し、風速予
測値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、或る基準時刻より所定
の時間先の未来の風速値を予測する風速予測方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、風速の予測は、気象台の
予報官など気象知識の豊富な専門家が、気象台で測定さ
れた風速値のデータの他、天候,気圧,温度,湿度,地
形などの様々なデータを参照しながら、過去からの経験
をもとにして行っていた。しかも、その風速の予測は、
一般に或る程度の広い地域における予測、すなわち広域
的な予測に留まっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の風速予測方法においては、様々な客観的
なデータを参照はするものの、予測結果は最終的にその
予測を行う人間の主観的な判断に依存してしまうため、
精度の良い予測ができないという問題があった。
【0004】また、上記したような従来の風速予測方法
では、風速の予測を行うのに気象に関する知識や経験な
どが必要であるため、特定の者にしか予測ができないと
いう問題があった。
【0005】さらにまた、上記したような従来の風速予
測方法では、広域的な予測に留まるため、特定の場所に
ついての予測、すなわち局所的な予測を行うことはでき
なかった。
【0006】本発明は、上記した従来技術の問題点を解
決するためになされたものであり、その目的は、精度の
良い風速値の予測を行うことができると共に、気象に関
する知識や経験などがない者でも容易に予測を行うこと
ができ、しかも、広域的な予測のみならず局所的な予測
をも行うことができる風速予測方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用】上記した目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、風速値
のトレンド成分を得るためのトレンドモデルと、風速値
のゆらぎ成分を得るためのゆらぎモデルと、で少なくと
も構成されると共に、時間の関数によって表わされる風
速予測モデルを用いて、或る基準時刻より所定の時間
(以下、予測時間幅という)先の未来の風速値(以下、
風速予測値という)を予測する風速予測方法であって、
測定して得られた実際の風速値のデータに基づいて前記
トレンドモデルを導き出す工程と、導き出した該トレン
ドモデルを用いて実際の風速値のトレンド成分のデータ
を導き出す工程と、測定して得られた前記実際の風速値
から、導き出された前記トレンド成分を除去して、実際
の風速値のゆらぎ成分のデータを求める工程と、求めた
実際の風速値のゆらぎ成分のデータに基づいて前記ゆら
ぎモデルを導き出す工程と、導き出した前記トレンドモ
デルとゆらぎモデルとから前記風速予測モデルを求める
工程と、求めた該風速予測モデルに前記基準時刻よりも
未来の時刻を代入し前記風速予測値を算出する工程と、
を備えることを特徴としている。
【0008】すなわち、請求項1に記載の発明では、風
速値はトレンド成分とゆらぎ成分とで構成されていると
いう考えに基づき、風速値の統計予測モデルとして、ト
レンドモデルとゆらぎモデルとで構成される風速予測モ
デルを用いて、風速予測値を得るようにしている。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の風速予測方法において、測定して得られた前記
実際の風速値のデータの時間間隔が前記予測時間幅の1
倍乃至1/20倍の範囲に入るよう、前記実際の風速値
のデータの時間間隔を変更する工程を備えることを特徴
としている。
【0010】すなわち、請求項2に記載の発明では、測
定して得られた実際の風速値のデータの時間間隔を変更
する工程を設けることによって、風速予測を行う際の元
になる実際の風速値のデータの時間間隔が、予測時間幅
の1倍乃至1/20倍の範囲に入るようにしている。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の風速予測方法において、前記トレンド
モデルは、時間のn(nは任意の自然数)次の多項式に
よって表わされ、前記ゆらぎモデルは、或る時刻(以
下、時刻tという)のゆらぎ成分のデータを、前記時刻
tより過去の複数のゆらぎ成分のデータにそれぞれ重み
係数を乗算し、それら乗算結果を加算したものとして表
わす自己回帰モデルにて構成されると共に、前記風速予
測モデルに未来の時刻(以下、時刻t’という)を代入
して前記風速予測値を算出する際、該風速予測値のゆら
ぎ成分のデータは、前記ゆらぎモデルに、前記時刻t’
よりも過去のゆらぎ成分のデータを代入することによっ
て得ることを特徴としている。
【0012】すなわち、請求項3に記載の発明では、ト
レンドモデルとして時間のn次の多項式を用い、ゆらぎ
モデルとしては自己回帰モデルを用いるようにしてい
る。そして、風速予測値のゆらぎ成分のデータは、ゆら
ぎモデルに、過去のゆらぎ成分のデータを代入すること
によって得るようにしている。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、測定して
得られた実際の風速値のデータに基づいて、現時刻より
所定の時間(以下、予測時間幅という)先の未来の風速
値(以下、風速予測値という)を予測する風速予測方法
であって、前記実際の風速値のデータの時間間隔が前記
予測時間幅の1倍乃至1/20倍の範囲に入らない場合
には、該範囲に入るよう、前記実際の風速値のデータの
時間間隔を変更することを特徴としている。
【0014】すなわち、請求項4に記載の発明では、測
定して得られた実際の風速値のデータに基づいて風速予
測を行う場合において、その実際の風速値のデータの時
間間隔が予測時間幅の1倍乃至1/20倍の範囲に入ら
ない場合には良好な予測結果が得にくいので、その範囲
に入るよう、実際の風速値のデータの時間間隔を変更す
るようにしている。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、交通手段
運行制御方法であって、請求項1乃至4のうちの任意の
一つに記載の風速予測方法によって得られた前記風速予
測値に基づいて、交通手段の運行状態を制御することを
特徴としている。
【0016】すなわち、請求項5に記載の発明では、請
求項1,2,3または4に記載の風速予測方法によって
得られた予測結果を、交通手段の運行状態の制御に用い
るようにしている。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。図1は本発明の一実施例としての風速予測方
法を説明するための処理の流れを示すフローチャートで
あり、図2は図1の風速予測方法を用いて風速の予測を
行う風速予測システムを示すブロック図である。
【0018】この風速予測システムは、図2に示すよう
に、風速計110と、アナログ/ディジタル変換器(以
下、A/D変換器と略す)120と、コンピュータ13
0と、記憶装置140と、モニタ150と、を備えてい
る。
【0019】このうち、風速計110は例えば測定時間
幅約6秒の風速計である。すなわち、この風速計110
は、約6秒毎に、その6秒の間の最大瞬間風速値を測定
し、その測定値(風速値)をアナログデータとして出力
する。また、A/D変換器120は、風速計110から
出力された風速値のアナログデータをディジタルデータ
に変換する。また、コンピュータ130は、変換して得
られた風速値のディジタルデータを記憶装置140に記
憶させた後、その記憶させた風速値のデータに基づいて
未来の風速値を予測し、その予測結果をモニタ150の
画面上に表示させる。
【0020】では、本実施例の風速予測方法の概略につ
いて説明する。本発明では、統計予測モデルを用いて風
速値の予測を行っている。すなわち、風速値はトレンド
(傾向)成分とゆらぎ成分とで構成されているという考
えに基づき、統計予測モデルである風速予測モデルとし
て、数1のように、トレンドモデルとゆらぎモデルの二
つから構成されるモデルを考える。
【0021】
【数1】
【0022】そして、実際の風速値のデータに基づい
て、上記トレンドモデルとゆらぎモデルをそれぞれ導き
出して、上記風速予測モデルを求める。さらに、その求
めた風速予測モデルに未来の時刻を代入することによ
り、未来の風速値(以下、風速予測値という)を算出す
る。
【0023】ここで、或る基準時刻(例えば、現時刻)
と代入された未来の時刻との差を予測時間幅というが、
統計予測モデルである風速予測モデルを用いて風速値の
予測を行う場合、この予測時間幅は元になる実際の風速
値のデータの時間間隔と密接な関係があり、良好な予測
結果を得るためには、この予測時間幅が元になる実際の
風速値のデータの時間間隔の1倍乃至20倍、好ましく
は1倍乃至10倍である必要がある。従って、言い替え
れば、所望の或る予測時間幅を得ようとするには、元に
なる実際の風速値のデータの時間間隔をその予測時間幅
の1倍乃至1/20倍、好ましくは1倍乃至1/10倍
にする必要がある。
【0024】それでは、本実施例の風速予測方法の詳細
について、図1及び図2を用いて説明する。本実施例で
は、予測時間幅として3分,6分,9分,12分の4つ
の場合を考え、現時刻より3分先、6分先、9分先、1
2分先の風速予測値をそれぞれ求めることにする。
【0025】一方、前述したように、風速計110は、
約6秒毎に最大瞬間風速値を測定して、その風速値のデ
ータを出力しているため、その風速値のデータの時間間
隔は約6秒となっている。従って、この風速値のデータ
をそのまま用いて風速予測を行ったのでは、6秒の1倍
から20倍の予測時間幅でしか、良好な予測結果は期待
できない。
【0026】そこで、本実施例では、風速計110から
出力された風速値のデータをそのまま用いるのではな
く、その風速値のデータを所定のサンプリング時間間隔
でサンプリングして間引き、風速値のデータの時間間隔
を予測時間幅の1倍乃至1/20倍となるようにしてい
る。すなわち、本実施例では、風速値のデータの時間間
隔が、上記した予測時間幅3分,6分,9分,12分の
1倍乃至1/4倍である「3分」となるように、上記し
たサンプリング時間間隔△tを3分(180秒)に設定
している。
【0027】具体的には、まず、コンピュータ130
が、記憶装置140に記憶された風速値のデータ(すな
わち、風速計110によって測定され出力された風速値
のデータ)のうち、現時刻から例えば約5時間前までの
風速値のデータを読み出し(図1のステップ1)、その
読み出した風速値のデータから、上記のサンプリング時
間間隔△t毎に、そのサンプリング時間間隔内での最大
の風速値のデータを抽出(サンプリング)して、風速値
の最大エンベロープのデータを求める(図1のステップ
2)。
【0028】すなわち、風速計110によって測定され
出力された時刻tにおける風速値をYflc(t)とした
場合、その時刻tにおける風速値の最大エンベロープY
env(t)は、数2により求められる。
【0029】
【数2】
【0030】但し、上記した時刻tは、現時刻をt0
すると、時刻t0,t0−△t,……,t0−m△t、す
なわち、t=t0−i△t(但し、i=0,1,…,
m)を満たす時刻である。また、時刻t’は、t−△t
<t’≦tを満たす任意の時刻である。また、ma
x()は、()内の値の最大値を求める演算子である。
【0031】本実施例では、前述したようにサンプリン
グ時間間隔△tを3分(180秒)とし、また、現時刻
0から約5時間前までの風速値を対象としているた
め、求められるデータの数m+1は約100となる。
【0032】図3は図1の風速計110により測定され
出力された風速値のデータ及びそのデータから得られる
風速値の最大エンベロープのデータの一例を示す説明図
である。図3において、横軸は経過時間、縦軸は風速値
を示している。そして、破線が風速計110により測定
され出力された風速値Yflc(t)のデータであり、実
線がそのデータから上記のようにして得られた風速値の
最大エンベロープYenv(t)のデータである。なお、
上記したように、実際には現時点t0から約5時間前ま
での風速値のデータを対象とするが、図3では、所定の
時間内の風速値のデータを対象としている。
【0033】このようにして、t0,t0−△t,……,
0−m△tの各時刻tにおける風速値の最大エンベロ
ープYenv(t)が求められたら、次に、その最大エン
ベロープYenv(t)のデータから上記したトレンドモ
デルを導き出す(図1のステップ3)。
【0034】トレンドモデルとしては、数3に示すよう
な3次多項式を考える。
【0035】
【数3】
【0036】但し、Ytr(t)は時刻tにおける風速値
のトレンド成分であり、a,b,c,dはそれぞれ係数
である。
【0037】すなわち、トレンドモデルを導き出すと
は、具体的には、コンピュータ130が、先に求めた最
大エンベロープYenv(t)のデータに基づいて、数3
の係数a,b,c,dを最小二乗法によりそれぞれ決定
し、数3で表わされるトレンドモデルを確定することで
ある。
【0038】そこで、まず、コンピュータ130は、数
4に従って誤差二乗和を求める。
【0039】
【数4】
【0040】すなわち、t0,t0−△t,……,t0
m△tの各時刻tにおける最大エンベロープY
env(t)とトレンド成分Ytr(t)との誤差ERR
(t)の二乗をそれぞれ求め、さらにそれらの和を求め
る。そして、その求めた誤差二乗和が最小となるような
係数a,b,c,dの値をそれぞれ求めて、係数a,
b,c,dを決定する。
【0041】こうして、数3における係数a,b,c,
dが決定されたら、数3にt0,t0−△t,……,t0
−m△tの各時刻tを代入して、t0,t0−△t,…
…,t0−m△tの各時刻tにおけるトレンド成分Ytr
(t)のデータを導き出す(図1のステップ4)。
【0042】図4は風速値の最大エンベロープのデータ
及びそのデータに基づいて導き出された風速値のトレン
ド成分のデータの一例を示す説明図である。図4におい
て、横軸は経過時間、縦軸は風速値を示している。そし
て、実線が図3に示したのと同じ風速値の最大エンベロ
ープYenv(t)のデータであり、破線が、その最大エ
ンベロープのデータに基づいて上記のようにして導き出
された風速値のトレンド成分Ytr(t)のデータであ
る。
【0043】また、図5は図4から風速値のトレンド成
分のデータのみを取り出して示した説明図である。図5
において、横軸は経過時間、縦軸は風速値を示してい
る。このようにして、t0,t0−△t,……,t0−m
△tの各時刻tにおける風速値のトレンド成分Y
tr(t)が導き出されたら、次に、そのトレンド成分Y
tr(t)のデータと先に求めた最大エンベロープYenv
(t)のデータとから、実際のゆらぎ成分y(t)のデ
ータを求める(図1のステップ5)。
【0044】具体的には、コンピュータ130が、
0,t0−△t,……,t0−m△tの各時刻tにつ
き、数5に従って、最大エンベロープYenv(t)から
トレンド成分Ytr(t)を除去することにより、実際の
ゆらぎ成分y(t)を求める。
【0045】
【数5】
【0046】図6は風速値の実際のゆらぎ成分のデータ
の一例を示す説明図である。図6において、横軸は経過
時間、縦軸は風速値を示している。図6に示すゆらぎ成
分y(t)のデータは、図4において実線で示した風速
値の最大エンベロープYenv(t)のデータから、破線
で示したトレンド成分Ytr(t)のデータを減算して得
られたものである。
【0047】このようにして、t0,t0−△t,……,
0−m△tの各時刻tにおける風速値の実際のゆらぎ
成分y(t)が求められたら、次に、その実際のゆらぎ
成分y(t)のデータから前述したゆらぎモデルを導き
出す(図1のステップ6)。
【0048】ゆらぎモデルとしては、数6に示すよう
な、過去の実際のゆらぎ成分のデータから現在のゆらぎ
成分のデータを予測するための汎用モデルである自己回
帰モデル(auto-regressive model:ARモデル)を考え
る。
【0049】
【数6】
【0050】但し、y'(t)は上記自己回帰モデルに
より得られる時刻tにおける風速値のゆらぎ成分(以
下、モデルによるゆらぎ成分という)であり、a1
2,……,anはそれぞれ重み係数である。また、nは
0<n<mを満たす所定の整数であって、上記自己回帰
モデルに使用する過去のゆらぎ成分のデータの数であ
る。
【0051】すなわち、数6に示す自己回帰モデルは、
時刻tより過去のn個の実際のゆらぎ成分のデータにそ
れぞれ重み係数を乗算し、それら乗算結果を加算したも
のである。なお、時刻tより過去n個のデータ、つま
り、t−△t,t−2△t,……,t−n△tの各デー
タを用いているが、ゆらぎ成分のデータは時刻t0のデ
ータからt0−m△tのデータまでの計m+1個のデー
タしかないため、上記した時刻tは、時刻t0,t0−△
t,……,t0−(m−n)△t、つまり、t=t0−i
△t(但し、i=0,1,…,m−n)を満たす時刻し
かとれない。
【0052】また、トレンドモデルの場合と同様に、上
記したゆらぎモデルを導き出すとは、具体的には、コン
ピュータ130が、先に求めた実際のゆらぎ成分y
(t)のデータに基づいて、数6の重み係数a1,a2
……,anを最小二乗法によりそれぞれ決定し、数6で
表わされるゆらぎモデルを確定することである。
【0053】そこで、まず、コンピュータ130は、数
7に従って誤差二乗和を求める。
【0054】
【数7】
【0055】すなわち、t0,t0−△t,……,t0
(m−n)△tの各時刻tにおける実際のゆらぎ成分y
(t)とモデルによるゆらぎ成分y'(t)との誤差e
rr(t)の二乗をそれぞれ求め、さらにそれらの和を
求める。そして、その求めた誤差二乗和が最小となるよ
うな重み係数a1,a2,……,anの値をそれぞれ求め
て、重み係数a1,a2,……,anを決定する。なお、
数7において、y'(t0−i△t)の項は数6に基づい
て展開すると、数8の如くになる。
【0056】
【数8】
【0057】こうして、数6における重み係数a1
2,……,anが決定されることにより、ゆらぎモデル
が導き出される。
【0058】以上のようにして、数3に示したトレンド
モデルと、数6に示したゆらぎモデルがそれぞれ導き出
されたら、コンピュータ130が、これらのモデルを使
って数1に従い風速予測モデルを求める(図1のステッ
プ7)。風速予測モデルは、数9に示す如くになる。
【0059】
【数9】
【0060】但し、Yenv'(t)は上記風速予測モデル
により得られる時刻tにおける風速値の最大エンベロー
プである。
【0061】こうして、風速予測モデルを求めたら、次
に、コンピュータ130は、その求めた風速予測モデル
に未来の時刻を代入し、風速予測値を算出する(図1の
ステップ8)。なお、元のデータは風速値の最大エンベ
ロープであったので、算出される値も風速予測値の最大
エンベロープとなる。
【0062】すなわち、数9において、時刻tとして未
来の時刻t0+k△t(但し、k=1,2,…,p)を
代入することによって、未来の時刻t0+k△tにおけ
る風速予測値のトレンド成分Ytr(t0+k△t)とゆ
らぎ成分y'(t0+k△t)との和として、未来の時刻
0+k△tにおける風速予測値の最大エンベロープY
env'(t0+k△t)が求められる。
【0063】ここで、未来の時刻t0+k△tにおける
風速予測値のトレンド成分Ytr(t0+k△t)の値
は、数3において時刻tとしてt0+k△tを代入する
ことにより得られる。
【0064】一方、未来の時刻t0+k△tにおける風
速予測値のゆらぎ成分y'(t0+k△t)の値は、次の
ようにして得られる。すなわち、数6に示すように、ゆ
らぎモデルは自己回帰モデルであるので、現時刻t0
おける風速予測値のゆらぎ成分y'(t0)は過去の風速
値のゆらぎ成分の重み付け和によって算出される。そこ
で、この算出された現時刻t0における風速予測値のゆ
らぎ成分を、数6の右辺の第1項目に代入することによ
り、未来の時刻t0+△tにおける風速予測値のゆらぎ
成分y'(t0+△t)が算出される。以下同様の操作を
繰り返すことによって、数10に示すように、未来の時
刻t0+k△tにおける風速予測値のゆらぎ成分y'(t
0+k△t)が算出される。
【0065】
【数10】
【0066】以上のようにして、現時刻t0において、
現時刻t0よりk△t先の風速予測値の最大エンベロー
プを求めたら、コンピュータ130は図1に示す処理を
一旦終了し、その後、上記時刻t0より△tの時間経過
して時刻t0+△tになったら、再び図1に示す処理を
開始する。
【0067】処理を終了していた△tの時間にも、風速
計110によって風速値が測定されて記憶装置140に
次々と新たなデータが記憶されている。従って、コンピ
ュータ130は、再び処理を開始すると、記憶装置14
0に新たに記憶された風速値のデータを読み出して(図
1のステップ1)、それら新たな風速値のデータから、
現時刻である時刻t0+△tにおける風速値の最大エン
ベロープのデータを求める(図1のステップ2)。こう
して、新たな風速値の最大エンベロープを求めたら、そ
の求めた現時刻t0+△tにおける風速値の最大エンベ
ロープのデータと、先に求められている時刻t0,t0
△t,……,t0−(m−1)△tの各時刻tにおける
風速値の最大エンベロープのデータの、計m+1個のデ
ータに基づいて、再び、トレンドモデルを導き出す(図
1のステップ3)。以下前述したのと同様にして、図1
に示すステップ3からステップ8まで処理を行うことに
より、現時刻t0+△tにおいて、現時刻t0+△tより
k△t先の風速予測値の最大エンベロープを求める。な
お、k△tは前述した予測時間幅である。
【0068】以上のようにして、コンピュータ130
は、△tの時間毎に、現時刻よりk△t先の風速予測値
の最大エンベロープを次々と求めてゆき、そして、得ら
れた結果を予測結果としてモニタ150の画面上に表示
させる。なお、本実施例では、風速計110は1台であ
ることを前提としているため、得られる予測結果はその
風速計110の配置された場所についての予測結果とな
る。
【0069】図7乃至図10はそれぞれ実際の風速値の
最大エンベロープのデータ及び求められた風速予測値の
最大エンベロープのデータを示す説明図である。これら
図において、横軸は経過時間、縦軸は風速値を示してい
る。そして、実線が図3に示したのと同じ実際の風速値
の最大エンベロープYenv(t)のデータであり、破線
が風速予測値の最大エンベロープYenv'(t)のデータ
である。
【0070】また、これら図のうち、図7は、風速予測
値の最大エンベロープのデータとして、現時刻より予測
時間幅として3分先の風速予測値の最大エンベロープの
データをプロットしており、図8は6分先の風速予測値
の最大エンベロープのデータをプロットしており、図9
は9分先の風速予測値の最大エンベロープのデータをプ
ロットしており、さらに、図10は12分先の風速予測
値の最大エンベロープのデータをプロットしている。す
なわち、前述したように、本実施例ではサンプリング時
間間隔△tを3分(180秒)としているため、図7は
現時刻より予測時間幅として△t先の、図8は2△t先
の、図9は3△t先の、図10は4△t先の、それぞれ
風速予測値の最大エンベロープをプロットしていること
になる。
【0071】これら図から明らかなように、得られた風
速予測値の最大エンベロープYenv'(t)は、実際の風
速値の最大エンベロープYenv(t)に十分近似してお
り、精度の良い予測結果となっている。
【0072】そこで、このことを定量的に示すために、
図7乃至図10の各場合について、実際の風速値の最大
エンベロープYenv(t)と求められた風速予測値の最
大エンベロープYenv'(t)との差の標準偏差σeを導
き出す。標準偏差σeは、その値が大きいほど、精度の
良い予測であることを表わしている。標準偏差σeは数
11によって求められる。
【0073】
【数11】
【0074】但し、Nは図7乃至図10の各場合におけ
る最大エンベロープのデータの総数、tcは図7乃至図
10の各場合における最初の時刻(すなわち、3×10
4秒)である。
【0075】図11は図7乃至図10の各場合における
標準偏差を示す説明図である。図11において、横軸は
予測時間幅、縦軸は標準偏差を示している。すなわち、
図11では、予測時間幅が3分(180秒)である図7
の場合の標準偏差と、6分(360秒である図8の場合
の標準偏差と、9分(540秒)である図9の場合の標
準偏差と、12分(720秒)である図10の場合の標
準偏差をそれぞれプロットしている。
【0076】図7乃至図10に示す事例の場合、風速値
の最大値は約27m/秒であって、図11に示すよう
に、図7乃至図10の各場合の標準偏差σeの値は1.
7〜2.1m/秒であるので、相対誤差は6.3〜7.
8%にとどまっており、定量的にみても、精度の良い予
測であることがわかる。
【0077】以上説明したように、本実施例では、サン
プリング時間間隔△tを3分(180秒)とし、予測時
間幅を3分,6分,9分,12分としていたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、他の時間でもよい。
但し、前述したように、統計予測モデルである風速予測
モデルを用いて風速値の予測を行う場合、良好な予測結
果を得るためには、予測時間幅が元になる実際の風速値
のデータの時間間隔(すなわち、サンプリング時間間隔
△t)の1倍乃至20倍、好ましくは、1倍乃至10倍
であることが必要であるため、サンプリング時間幅△t
や予測時間幅はそのことを考慮して決定する必要があ
る。
【0078】従って、例えば、現時刻より予測時間幅と
して約1時間先の風速予測値を求めたい場合は、サンプ
リング時間間隔△tを10分〜15分とし、また、現時
刻より予測時間幅として約30秒間先の風速予測値を求
めたい場合は、サンプリングして間引きを行うことな
く、風速計110により測定され出力された風速値のデ
ータ(時間間隔が約6秒)をそのまま用いるようにすれ
ば良い。
【0079】なお、例えば、サンプリング時間間隔△t
を或る値に決定しても、予測結果に不都合があれば、そ
の値を他の値に変更して、予測性能がどのように変化す
るかを調べ、最適なサンプリング時間間隔△tを求める
ようにする。
【0080】また、本実施例では、風速値の最大エンベ
ロープを求める際、現時刻から約5時間前までの風速値
を対象としていたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、現時刻から何時間前までの風速値を対象として
も良い。
【0081】また、本実施例では、風速計110として
測定時間幅約6秒の風速計を用いていたが、本発明はこ
れに限定されるものではない。例えば、3分毎に、その
3分の間の最大瞬間風速値を測定する風速計を用いれ
ば、風速計110により測定され出力される風速値のデ
ータの時間間隔は3分となるので、コンピュータ130
において、風速値の最大エンベロープのデータを求める
必要がなくなり、風速計110により測定され出力され
た風速値のデータをそのまま用いてトレンドモデルを導
き出すことができる。
【0082】また、本実施例では、風速値として最大瞬
間風速値を対象としているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、所定の時間間隔毎の平均風速値や最小
風速値などを対象としても良い。なお、このように平均
風速値や最小風速値を対象とする場合は、風速値の最大
エンベロープを求めるのではなく、風速値の平均エンベ
ロープあるいは最小エンベロープを求めるようにする。
また、本実施例では風向は全く考慮に入れていないが、
所定の風向についての風速値(例えば、北東方向に吹く
風の風速値)のみを対象としても良い。
【0083】また、本実施例では、風速計110は1台
であることを前提としているため、その風速計110の
配置された場所についての風速値の予測、すなわち、局
所的な予測を行うことができるが、風速計を複数台用意
して各々異なる場所に配置し、それらにより得られた複
数の風速値を用いて風速予測を行うようにすれば、広域
的な予測も行うことができる。
【0084】また、本実施例では、トレンドモデルとし
て、数3に示したように3次多項式を用いたが、3次に
限らず、n(nは任意の自然数)次の多項式であっても
良い。
【0085】さて、以上のようにして求められた風速予
測結果は、次に述べるような用途に用いることができ
る。
【0086】例えば、列車,自動車,飛行機,船などの
交通手段は、運行経路上で強風が吹くと、運行の安全が
脅かされるため、強風が吹く可能性がある場合には運行
を停止させるよう、求めた風速予測結果に基づいて交通
手段の運行状態を制御するようにする。
【0087】その他、例えば、各種プラントや工場の煙
突などから大気中へ煙などの廃棄物を排出する場合、風
速によって廃棄物の拡散状態が異なってくるため、民家
へ廃棄物が届かぬよう、求めた風速予測結果に基づいて
廃棄物の排出状態を制御するようにする。
【0088】そこで、これら用途のうち、列車の運行状
態の制御を行う場合について以下説明する。従来では、
列車の運行経路上において、強風により列車の運行の安
全が脅かされる恐れのある箇所(例えば、鉄橋など)
を、運行規制対象区間として指定して、その区間内での
風速値を測定し、その風速値が或る一定の規制値(例え
ば、30m/秒)を越えた場合に、上記区間内で列車が
運行するのを止めさせ、その後、所定の時間(例えば、
30分間)経過する間に、風速値が上記規制値を一度も
越えなかった場合に、上記区間内での列車の運行を再開
させるようにしていた。
【0089】しかし、このような従来の方法では、例
え、列車が上記区間に入る前において、風速値が上記規
制値を越えていなくても、列車が上記区間に入ってから
完全に抜け出るまでの間に、風速値が上記規制値を越え
る可能性が存在するのを否定することができない。ま
た、風速値が上記規制値を越えてから一定の時間、様子
見を行う時間が必要となるため、列車の効率的な運行が
できない。
【0090】これに対し、上記区間内での風速予測を行
って、その風速予測結果に基づき、上記区間内での列車
の運行状態の制御を行う場合は、例えば、現時刻より所
定の時間(すなわち、予測時間幅)先の風速予測値が或
る一定の規制値を越える場合に、上記区間内で列車が運
行するのを止めさせ、実際の風速値が上記規制値を越え
なくなり、風速予測値も上記規制値を越えない場合に、
上記区間内での列車の運行を再開させるようにする。
【0091】このようにすれば、風速予測値によって、
列車が上記区間に入ってから完全に抜け出るまでの間
に、風速値が上記規制値を越える可能性がある場合に
は、列車が上記区間に入る前に確実に運行を停止させる
ことができる。また、様子見を行う時間がほとんど必要
ないため、列車を効率的に運行することができる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または3
に記載の発明によれば、統計予測モデルである風速予測
モデルを用いて数学的な処理により風速予測値を導き出
しているため、人間の主観的な判断に依存することがな
く、精度の良い風速値の予測を行うことができる。ま
た、気象に関する知識や経験などがない者でも容易に予
測を行うことができる。また、元になる実際の風速値の
データとして、特定の場所で測定して得たデータを用い
る場合は、局所的な予測を行うことができるし、複数の
場所で測定して得たデータを用いる場合は、広域的な予
測を行うことができる。
【0093】また、請求項2または4に記載の発明によ
れば、風速予測を行う際の元になる実際の風速値のデー
タの時間間隔が、予測時間幅の1倍乃至1/20倍の範
囲に入るよう、実際の風速値のデータの時間間隔を変更
するようにしているので、良好な予測結果を期待するこ
とができる。
【0094】また、請求項5に記載の発明によれば、得
られた風速予測値に基づいて、交通手段の運行状態を制
御することにより、より安全で確実な運行ができると共
に、効率的な運行が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての風速予測方法を説明
するための処理の流れを示すフローチャートである。
【図2】図1の風速予測方法を用いて風速の予測を行う
風速予測システムを示すブロック図である。
【図3】実際の風速値のデータ及びそのデータから得ら
れる風速値の最大エンベロープのデータの一例を示す説
明図である。
【図4】風速値の最大エンベロープのデータ及びそのデ
ータに基づいて導き出された風速値のトレンド成分のデ
ータの一例を示す説明図である。
【図5】図4から風速値のトレンド成分のデータのみを
取り出して示した説明図である。
【図6】風速値の実際のゆらぎ成分のデータの一例を示
す説明図である。
【図7】実際の風速値の最大エンベロープのデータ及び
求められた3分先の風速予測値の最大エンベロープのデ
ータを示す説明図である。
【図8】実際の風速値の最大エンベロープのデータ及び
求められた6分先の風速予測値の最大エンベロープのデ
ータを示す説明図である。
【図9】実際の風速値の最大エンベロープのデータ及び
求められた9分先の風速予測値の最大エンベロープのデ
ータを示す説明図である。
【図10】実際の風速値の最大エンベロープのデータ及
び求められた12分先の風速予測値の最大エンベロープ
のデータを示す説明図である。
【図11】図7乃至図10の各場合における標準偏差を
示す説明図である。
【符号の説明】
110…風速計 120…A/D変換器 130…コンピュータ 140…記憶装置 150…モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 17/00 G08G 9/00 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 風速値のトレンド成分を得るためのトレ
    ンドモデルと、風速値のゆらぎ成分を得るためのゆらぎ
    モデルと、で少なくとも構成されると共に、時間の関数
    によって表わされる風速予測モデルを用いて、或る基準
    時刻より所定の時間(以下、予測時間幅という)先の未
    来の風速値(以下、風速予測値という)を予測する風速
    予測方法であって、 測定して得られた実際の風速値のデータに基づいて前記
    トレンドモデルを導き出す工程と、 導き出した該トレンドモデルを用いて実際の風速値のト
    レンド成分のデータを導き出す工程と、 測定して得られた前記実際の風速値から、導き出された
    前記トレンド成分を除去して、実際の風速値のゆらぎ成
    分のデータを求める工程と、 求めた実際の風速値のゆらぎ成分のデータに基づいて前
    記ゆらぎモデルを導き出す工程と、 導き出した前記トレンドモデルとゆらぎモデルとから前
    記風速予測モデルを求める工程と、 求めた該風速予測モデルに前記基準時刻よりも未来の時
    刻を代入し前記風速予測値を算出する工程と、 を備えることを特徴とする風速予測方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の風速予測方法におい
    て、 測定して得られた前記実際の風速値のデータの時間間隔
    が前記予測時間幅の1倍乃至1/20倍の範囲に入るよ
    う、前記実際の風速値のデータの時間間隔を変更する工
    程を備えることを特徴とする風速予測方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の風速予測方法
    において、 前記トレンドモデルは、時間のn(nは任意の自然数)
    次の多項式によって表わされ、 前記ゆらぎモデルは、或る時刻(以下、時刻tという)
    のゆらぎ成分のデータを、前記時刻tより過去の複数の
    ゆらぎ成分のデータにそれぞれ重み係数を乗算し、それ
    ら乗算結果を加算したものとして表わす自己回帰モデル
    にて構成されると共に、 前記風速予測モデルに未来の時刻(以下、時刻t’とい
    う)を代入して前記風速予測値を算出する際、該風速予
    測値のゆらぎ成分のデータは、前記ゆらぎモデルに、前
    記時刻t’よりも過去のゆらぎ成分のデータを代入する
    ことによって得ることを特徴とする風速予測方法。
  4. 【請求項4】 測定して得られた実際の風速値のデータ
    に基づいて、現時刻より所定の時間(以下、予測時間幅
    という)先の未来の風速値(以下、風速予測値という)
    を予測する風速予測方法であって、 前記実際の風速値のデータの時間間隔が前記予測時間幅
    の1倍乃至1/20倍の範囲に入らない場合には、該範
    囲に入るよう、前記実際の風速値のデータの時間間隔を
    変更することを特徴とする風速予測方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のうちの任意の一つに記
    載の風速予測方法によって得られた前記風速予測値に基
    づいて、交通手段の運行状態を制御することを特徴とす
    る交通手段運行制御方法。
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