JPH08166102A - 蒸気発生器 - Google Patents

蒸気発生器

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JPH08166102A
JPH08166102A JP6310425A JP31042594A JPH08166102A JP H08166102 A JPH08166102 A JP H08166102A JP 6310425 A JP6310425 A JP 6310425A JP 31042594 A JP31042594 A JP 31042594A JP H08166102 A JPH08166102 A JP H08166102A
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武則 中村
Kenji Mori
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Abstract

(57)【要約】 【目的】型式に係わりなく、配置スペースを低減して、
メンテナンススペースを十分確保することにある。 【構成】本体胴4の上鏡板4aに蒸気管台10を、下鏡板
4bに給水管台1を取付ける。蒸気管台10内に蒸気管板
9を設け、給水管台1内に給水管板2を設ける。給水管
板2と蒸気管板9との間に直線状伝熱管束8およびヘリ
カルコイル状伝熱管束7を接続する。本体胴4の中心線
に沿ってヘリカルコイル状伝熱管束7を巻回した内筒6
を配置する。内筒6内に出口連絡配管19を挿入し、これ
を本体胴4の上部側面に設けた液体金属出口ノズル20に
連絡管24を介して接続する。本体胴4の上部側面に液体
金属入口ノズル15を接続する。液体金属入口ノズル15の
流入口を包囲するようにして本体胴4の内面に流量配分
装置15を設け、この流量配分装置15の環状板17を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蒸気発生器に係り、特
に、例えば液体金属冷却型高速増殖炉に用いられるセン
ターリターン式蒸気発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】高速増殖炉の蒸気発生器は、冷却材とし
て用いられる液体金属ナトリウム等の液体金属により水
を加熱し、蒸気を得る熱交換器である。この種の蒸気発
生器は本体胴の下方側部から給水が流入し、伝熱管で加
熱された蒸気が前記本体胴の上方側部から流出する構造
である。図10によりらせん状の伝熱管を用いたヘリカル
コイル型蒸気発生器について説明する。
【0003】図10に示す蒸気発生器は、本体胴4内にシ
ュラウド5が設けられ、このシュラウド5内に内筒6が
配置し、この内筒6とシュラウド5との間にヘリカルコ
イル7の伝熱管が設けられている。
【0004】本体胴4の上端には上鏡板4aが取付けら
れ、この上鏡板4aに液体金属入口ノズル12が取付けら
れている。本体胴4の下端には下鏡板4bが取付けら
れ、この下鏡板4bには液体金属出口ノズル13が取付け
られている。
【0005】また、本体胴4には上部側面に蒸気管台10
が接続し、下部側面に給水管台1が接続している。蒸気
管台10には蒸気管板9が配置され、給水管台1には給水
管板2が配置され、蒸気管板9と給水管板2との間に伝
熱管3が接続されている。給水は給水管台1に流入し、
給水管板2において複数本の伝熱管3に分配される。伝
熱管3は本体胴4の下部で上方に曲げられ、シュラウド
5と内筒6に囲まれた環状領域に至る。
【0006】この領域の伝熱管3はらせん状に曲げられ
てヘリカルコイル状伝熱管束7を形成し、伝熱管3内の
水は、外部の液体金属との熱交換により蒸気となる。ヘ
リカルコイル状伝熱管束7は管束部上方で曲げられ、直
線状伝熱管束8を形成し、蒸気管板9と接続される。伝
熱管3内の蒸気は、本体胴4の上部に設けられた蒸気管
板9から蒸気管台10に流入し、本体胴4から外部へ流出
する。
【0007】一方、液体金属は本体胴4の上方に設けた
リングヘッダ11から複数の液体金属入口ノズル12に分配
されて本体胴4内に流入し、シュラウド5と内筒6に囲
まれた環状領域を流下する間にヘリカルコイル伝熱管束
7内の水と熱交換した後、液体金属出口ノズル13を通し
て本体胴4から外部へ流出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の蒸気発生器は、
液体金属入口ノズル12および出口ノズル13が本体胴4の
上部および下部に接続されており、そのため、給水管台
1および蒸気管台10は、液体金属と水・蒸気配管の分離
から本体胴4の側部に設けられている。それ故、電磁ポ
ンプ内蔵による胴径の増加,二重伝熱管を組込んだ蒸気
発生器による胴径および管台高さの増加に伴い、蒸気発
生器を設置するスペースを広くとる必要が生じ、且つメ
ンテナンススペースも十分でなくなる課題がある。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、蒸気発生器の形式、つまり、単管,二重管
電磁ポンプ内蔵等に係わりなく、設置スペースを低減し
て、メンテナンススペースを十分確保することができる
蒸気発生器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、内
部に液体金属が通流する本体胴と、この本体胴内の中心
に配置した内筒と、この内筒の外側に配置したヘリカル
コイル状伝熱管束と、前記本体胴の底部に設けられた給
水管台と、前記本体胴の頂部に設けられた蒸気管台と、
前記ヘリカルコイル状伝熱管束の端部を前記給水管台お
よび前記蒸気管台に接続する連絡管と、前記本体胴の上
側部に設けられた少なくとも1つの液体金属入口ノズル
と、この液体金属入口ノズルと連通し本体胴内の上部壁
に沿って環状に設けられた前記液体金属を流量配分する
流量配分装置と、前記本体胴の上部側面に設けられた液
体金属出口ノズルと、この液体金属出口ノズルに接続さ
れ前記内筒内に差し込まれた連絡管と、前記本体胴に設
けられた支持スカートから構成されてなることを特徴と
する。
【0011】請求項2の発明は、前記本体胴の中心に配
置した前記内筒内に電磁ポンプを配置し、この電磁ポン
プの出口ノズルを前記本体胴に設けられた液体金属出口
ノズルと連絡管を介して接続してなることを特徴とす
る。
【0012】請求項3の発明は、前記ヘリカルコイル状
伝熱管束の伝熱管を内筒と外筒からなる二重伝熱管と
し、かつ、前記給水管板または給水管台と前記蒸気管台
の管板を二重管板構造とすることを特徴とする。
【0013】請求項4の発明は、前記本体胴の底部に前
記ヘリカルコイル伝熱管束を流下した液体金属を、前記
内筒内へ誘導する液体金属誘導金物を設けてなることを
特徴とする。
【0014】請求項5の発明は、前記流量配分装置は断
面形状が矩形または円形であり、下方に多数の孔を有す
ることを特徴とする。請求項6の発明は、前記流量配分
装置において、本体胴内の周方向の液体金属の流量配分
を均一にするように、前記多数の孔の開口率を周方向で
変化させたことを特徴とする。
【0015】請求項7の発明は、前記電磁ポンプが前記
本体胴頂部にフランジ構造で支持された円筒構造により
吊り下げられることを特徴とする。請求項8の発明は、
前記電磁ポンプ出口ノズルを接続する連絡管の口径が前
記電磁ポンプ出口の口径よりも大きいか、または接続部
のみ大きく、かつ、前記電磁ポンプ出口ノズルと前記連
絡管の嵌め合わせ部分にシール用リングを設けたことを
特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、前記本体胴下部に液体
金属のドレン管を内蔵し、前記ドレン管は支持スカート
の上方に設けられたノズルより本体胴を貫通して外部配
管に接続したことを特徴とする。
【0017】請求項10の発明は、前記本体胴底部に外部
ドレンノズルを接続し、この外部ドレンノズルに外部ド
レン管を接続し、この外部ドレン管に保護筒を設けてな
ることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の請求項1,2,3および4において
は、液体金属入口ノズルと出口ノズルを蒸気発生器側部
に設け、給水管台と蒸気管台を蒸気発生器の底部および
頂部に設けることから液体金属配管と水・蒸気配管を分
離している。
【0019】このような配置構成では、蒸気発生器の形
式を変えた請求項2,3および4のように、電磁ポンプ
内蔵による胴径の増加および二重伝熱管の使用による胴
径および管台長さの増加に対しても、径方向への広がり
が少ないため、液体金属入口ノズルと出口ノズルおよび
給水管台と蒸気管台の配置を変える必要がない。
【0020】また、請求項1,2,3および4において
は、液体金属を蒸気発生器内へ流入するためのリングヘ
ッダ11および入口ノズル12が不要となるため、蒸気発生
器の上部構造が簡素化されるとともに、液体金属流量配
分装置を本体胴内に設けることにより、蒸気発生器の全
高を低くすることが可能である。
【0021】請求項5,6においては、液体金属を整流
する効果を有するとともに、蒸気発生器内の周方向均等
に流量配分を行うことができ、請求項7においては、電
磁ポンプを本体胴頂部で支持された円筒構造に吊り下げ
られていることから、電磁ポンプの引抜きが可能とな
る。
【0022】請求項8においては、電磁ポンプの出口ノ
ズルと連絡管が嵌め合わせ方式としていることから、電
磁ポンプと円筒構造の分離が容易となり、請求項9およ
び10においては、液体金属配管と水・蒸気配管を分離す
る作業を有する。
【0023】
【実施例】本発明に係る蒸気発生器の第1から第4の実
施例を、図面にもとづいて説明する。図1は、本発明の
第1実施例に係る蒸気発生器の構造を示している。な
お、図中、従来例と同一部分または対応する部分には図
10と同一の符号を用いて説明する。
【0024】本第1の実施例に係る蒸気発生器は、上下
両端部が上鏡板4aおよび下鏡板4aによって閉塞され
た縦長な円筒状本体胴4を主体とし、この本体胴4はそ
の側部に設けられた支持スカート21により架台に支持さ
れる。前記本体胴4の内側にはシュラウド5が配置さ
れ、このシュラウド5の内部中心位置に軸線に沿って内
筒6が配置されている。
【0025】この内筒6の周囲位置には多数本の伝熱管
3がヘリカルコイル状に巻回され層状に配置されてヘリ
カルコイル状伝熱管束7を構成している。このヘリカル
コイル状伝熱管束7の両端部は直線状管束8となって蒸
気管板9および給水管板2に接続している。
【0026】この蒸気管板9および給水管板2はそれぞ
れ蒸気管台10および給水管台2内に固定される。給水管
台1および蒸気管台10は本体胴4の上鏡4a,下鏡4b
に取付けられている。また、本体胴4の上部外側面に
は、液体金属入口ノズル15が設けられ、本体胴4内面に
入口ノズル15と対向して液体金属を流量配分するための
流量配分装置16が設けられ、前記流量配分装置16の下方
には環状板17が設けられている。
【0027】内筒6内には液体金属出口連絡管19が設け
られ、この液体金属出口連絡管19は、内筒6の上方でほ
ぼ直角に折り曲げられ、本体胴4側部の上部に設けられ
た出口ノズル20に接続される。本体胴4内の下鏡板4a
上には、ヘリカルコイル伝熱管束7部および直線状伝熱
管束8を流下した液体金属を内筒6内へ誘導するための
液体金属誘導金物18が設けられている。
【0028】つぎに本第1の実施例の作用を説明する。
本実施例によれば、給水管台1・蒸気管台10を本体胴4
の上鏡板4aおよび下鏡板4bに設置し、液体金属入口
・出口ノズル15,20を本体胴4の側部に設置することか
ら、液体金属配管と水・蒸気配管が分離される。
【0029】また、本体胴4内に液体金属流量配分装置
18を設けたことから、従来例で設置しているリングヘッ
ダ11および液体金属入口ノズル12が不要となるため、蒸
気発生器の全高が低減可能となる。さらに蒸気管台およ
び給水管台を本体胴4の頂部と底部に設置することによ
り、蒸気発生器を設置するスペースの低減が可能とな
る。
【0030】つぎに図2により本発明に係る蒸気発生器
の第2の実施例を説明する。この第2の実施例は第1の
実施例における内筒6に電磁ポンプ22を設け、この電磁
ポンプ22の出口ノズル23を連絡管24を介して液体金属出
口ノズル20に接続してなるものである。その他の構成は
第1の実施例と同様なため詳細な説明は省略する。
【0031】すなわち、図2において、給水管台1およ
び蒸気管台10は本体胴4の下鏡板4bおよび上鏡板4a
に設けられている。本体胴4の側部の上部外面および内
面には、液体金属入口ノズル15と液体金属を流量配分す
るための流量配分装置16が設けられ、前記流量配分装置
16の下方には環状板17が設けられている。
【0032】内筒6の内部に電磁ポンプ22が設けられ、
電磁ポンプ出口ノズル23と本体胴4に設けられた出口ノ
ズル20とは、連絡管24を介して接続されている。また、
本体胴4の上部には支持フランジ25が設けられ、電磁ポ
ンプ22は吊り下げられた状態で、内筒6に接続された平
板26と円周方向にボルト(図示省略)にて結合されてい
る。
【0033】つぎに本第2の実施例を作用を説明する。
本第2の実施例によれば、第1実施例と同様な作用が得
られるほかに、電磁ポンプ22は、内筒6および平板26を
介して支持フランジ25とボルトで結合されているため、
万が一電磁ポンプ22の補修が必要となった場合にも本体
胴4から容易に引き抜くことができる。
【0034】つぎに図3により本発明に係る蒸気発生器
の第3の実施例を説明する。本第3の実施例に係る蒸気
発生器は、縦長な円筒状の本体胴4の内側にシュラウド
5が配置され、本体胴4の内部中心位置に内筒6が配置
され、内筒6の周囲位置に内管と外管とからなる二重伝
熱管を使用したヘリカルコイル状の二重伝熱管27が層状
に配置され管束を構成している。
【0035】給水管台28および蒸気管台31は、それぞれ
本体胴4の上鏡板4aおよび下鏡板4bに設けられ、給
水管台28内には給水管板29および下部液体金属管板30が
設けられており、蒸気管台31内には上部液体金属管板32
および蒸気管板33が設けられている。本体胴側部の上部
には、液体金属入口ノズル15と液体金属を流量配分する
ための流量配分装置16が設けられ、前記流量配分装置16
の下方には環状板17が設けられている。
【0036】内筒6内に設けられた液体金属出口連絡管
19は、内筒6の上方で折り曲げられ、本体胴4側部の上
部に設けられた出口ノズル20に接続される。また、本体
胴4内の下鏡板4bには、ヘリカルコイル伝熱管束7を
流下した液体金属を内筒6内へ誘導するための誘導金物
18が設けられている。
【0037】つぎに図4により本発明に係る蒸気発生器
の第4の実施例を説明する。本第4の実施例に係る蒸気
発生器は、縦長な円筒状本体胴4の内側にシュラウド5
が配置され、本体胴4の内部中心位置に内筒6が配置さ
れ、内筒6の周囲位置に内管と外管とからなる多数のヘ
リカルコイル状の二重伝熱管28が層状に配置され管束を
構成している。
【0038】給水管台28および蒸気管台31は、それぞれ
本体胴4の頂部および底部に設けられ、給水管台28内に
は給水管板29および下部液体金属管板30が設けらてお
り、蒸気管台31内には上部液体金属管板32および蒸気管
板33が設けられている。
【0039】本体胴4の上部外側面と内側面には、液体
金属入口ノズル15と液体金属を流量配分するための流量
配分装置16が設けられ、前記流量配分装置16の下方には
環状板17が設けられている。また、本体胴4内の底部に
は、ヘリカルコイル管束7部を流下した液体金属を内筒
6内へ誘導するための液体金属誘導金物18が設けられて
いる。
【0040】円筒6内は電磁ポンプ22が設けられ、電磁
ポンプ出口ノズル23と本体胴4に設けられた出口ノズル
20とは連絡管24を介して接続されている。また、電磁ポ
ンプ22は吊り下げられた状態で本体胴4の頂部には支持
フランジ25が設けられ、内筒6に接続された平板26と円
周方向にボルト(図示省略)で結合されている。
【0041】つぎに本第4の実施例の作用を説明する。
本第4の実施例によれば、第1実施例と同様な作用が得
られる。また、電磁ポンプ22は、内筒6および平板26を
介して支持フランジ25とボルトで結合されているため、
万が一電磁ポンプ22の補修が必要となった場合にも蒸気
発生器より容易に引き抜くことができる。
【0042】以上は本発明に係る蒸気発生器の第1から
第4の実施例ついて説明したが、これらの実施例から蒸
気発生器の形式が変わった場合においても給水管台・蒸
気管台および液体金属入口・出口ノズルの設置場所,セ
ンターリターン方式および本体胴内に流量配分装置を有
する構造は変わらない。
【0043】つぎに図5(a)および(b)により第1
から第4の実施例において説明した流量配分装置16の構
造について具体的に説明する。この流量配分装置16は、
本体胴4の外面に接続した液体金属入口ノズル15の流路
15aと対向して連通し、本体胴4内面に沿って縦断面が
コ字状の覆い板16a,16bがドーナツ状に設けられてい
る。
【0044】図5(a)の第1の例では流量配分装置16
の覆い板16(a)の断面形状は、矩形,円形或いは一部
が丸みを帯びた形状を有しており、前記コ字状の覆い板
16a,16bの底部には多数の流出孔40を有している。ま
た、図5(b)の第2の例ではコ字状の覆い板16bの縦
断面が円形或いは一部が丸みを帯びた形状を有し、かつ
底部には多数の流出孔40を有している。
【0045】この流出孔40は鉛直方向が放射状に広がる
ように形成されている。なお、前記流配装置16の下方に
は、液体金属の下方流を抑制するための環状板17が本体
胴4の内面に設けられている。
【0046】このような第1および第2の流量配分装置
16を本体胴4内に設けることにより、第1実施例で述べ
たように、従来例で設置しているリングヘッダ11および
液体金属入口ノズル12が不要となるため、蒸気発生器の
高さが低減可能となる。
【0047】また、前記流量配分装置16の下方に環状板
17を設けたことにより、液体金属の下方流が管束部に直
接当たるのを防止できるとともに、本体胴4内のシュラ
ウド5と内筒6に挟まれたアニュラス部の液面が安定
し、ガスの巻き込みを防止できる。
【0048】図6は流量配分装置16の第3の例を示すも
のである。図6(a)は第3の流量配分装置16の縦断面
で、図6(b)は図6(a)の下面を示している。図6
における第3の例の流量配分装置16はコ字状の覆い板16
cが、本体胴4内の液体金属の流量配分を均一にするた
めに、流出孔の開口径を周方向で変化させたものであ
る。
【0049】すなわち、覆い板16の液体金属入口ノズル
15に近い左側は小口径の流出孔40aで、中央部が中口径
の流出孔40bで、右側が大口径の流出孔40cが適当数形
成されている。そのため、本体胴4のアニュラス内にお
いて液体金属の流量配分が一部に片寄ることなく、均一
な流量配分が得られる。
【0050】図7は第2および第4の実施例における電
磁ポンプ出口ノズル23と液体金属連絡管24の嵌合わせ状
態を拡大して示すものである。すなわち、図7(a)
は、内筒6に設けられた連絡管24の口径は、電磁ポンプ
出口ノズル23の口径と同じであるが、嵌め合わせ部のみ
拡径した例を示し、図7(b)では連絡管24の口径を電
磁ポンプ出口ノズル23より大きくしている。そして、各
嵌め合わせ部には液体金属の漏洩を防止するためのシー
ル用リング34が設けられている。なお、符号41はバッフ
ルプレートを示している。
【0051】図7(a),(b)によれば、電磁ポンプ
22の補修が必要となった場合に、内筒6と一体で蒸気発
生器から引き抜かれた後、電磁ポンプ出口ノズル部23を
切断することなしに内筒6との分離が可能となる。
【0052】図8は本体胴4内の下鏡板4bの近傍に内
部ドレン管35を取付けた状態例を示している。図8にお
いて、本体胴4底部の中心付近に取付けられた内部ドレ
ン管35は、伝熱管束を横切り、本体胴4側部の内側で上
方に曲げられ、シュラウド5と本体胴4の間を上昇し、
支持スカート21の上方に接続したドレン用ノズル36から
本体胴4を貫通し、外部配管と接続されている。なお、
支持スカート21は本体胴4を接続し、架台に蒸気発生器
を固定するためのものである。
【0053】この内部ドレン管35を設けることにより、
液体金属入口ノズル15および出口ノズル20およびドレン
用ノズル36を本体胴4の側部に設置し、給水管板2,29
と蒸気管板9,33を本体胴4の上部および底部に設置す
ることから、上下部液体金属配管管板32,30と給水管板
2,29と蒸気管板9,33とが容易に分離できる。
【0054】図9は図8における内部ドレン管35の代り
に外部ドレン管38を取付けた状態を示している。前記本
体胴4底部の下鏡板4bに液体金属の外部ドレンノズル
37を設け、この外部ドレンノズル37に外部ドレン管38を
接続する。外部ドレン管38はドレンノズル37から本体胴
4の下鏡板4bを貫通して、外部配管(図示せず)に接
続される。また、給水管台近傍の外部ドレン管38の周囲
には、液体金属と水の隔離から保護筒39が設けられてい
る。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、蒸気発生器の高さが低
減されるため、建屋内の蒸気発生器設置スペースが低減
可能である。また、液体金属の出入口ノズルを本体胴側
部上方に設けたことにより、メンテナンススペースが十
分確保でき、もって配管の上下方向の引き回しの簡素化
を図ることができるとともに、液体金属の漏洩量の低減
も可能になる。その結果、ひいては建物の縮小化にもつ
ながるため、建設コストの低減が図られ、高速増殖炉プ
ラントの経済性向上にも寄与する。
【0056】さらに、水・蒸気管台が本体胴の上下に位
置し、液体金属出入口ノズルが本体胴の側部に位置する
ことから、液体金属配管と水・蒸気配管の物理的な分離
が容易となり、メンテナンス作業が容易となる。
【0057】電磁ポンプを内蔵した蒸気発生器では、万
が一の電磁ポンプの故障の際に、液体金属配管を切断す
ることなく、電磁ポンプの引抜きが可能であり、補修性
の向上および補修に要する期間の短縮が著しく改善され
る。
【0058】なお、本発明に係る一重管蒸気発生器,電
磁ポンプ内蔵型蒸気発生器,二重管蒸気発生器および電
磁ポンプ内蔵型二重管蒸気発生器は、どの型式において
も液体金属入口・出口配管および給水管台・蒸気管台の
配置,センターリターン方式を変える必要がなく、上記
の効果は同等に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蒸気発生器の第1実施例を示す縦
断面図。
【図2】本発明に係る蒸気発生器の第2実施例を示す縦
断面図。
【図3】本発明に係る蒸気発生器の第3実施例を示す縦
断面図。
【図4】本発明に係る蒸気発生器の第4実施例を示す縦
断面図。
【図5】(a)は前記第1から第4の実施例における流
量配分装置の第1の例を片側のみ示す縦断面図、(b)
は(a)における第2の例を片側のみ示す縦断面図。
【図6】(a)は前記流量配分装置の第3の例を示す縦
断面図、(b)は(a)の下面図。
【図7】(a)は本発明に係る蒸気発生器の液体金属出
口ノズルと電磁ポンプ出口ノズルと連絡管との接続関係
の第1の例を示す断面図、(b)は(a)の第2の例を
示す断面図。
【図8】本発明に係る蒸気発生器の内部ドレン管の取付
け状態を示す縦断面図。
【図9】本発明に係る蒸気発生器の外部ドレン管の取付
け状態を示す縦断面図。
【図10】(a)は従来の蒸気発生器を一部概略的に示
す縦断面図、(b)は(a)の上面図。
【符号の説明】
1…給水管台、2…給水管板、3…伝熱管、4…本体
胴、4a…上鏡板、4b…下鏡板、5…シュラウド、6
…内筒、7…ヘリカルコイル状伝熱管束、8…直線状伝
熱管束、9…蒸気管板、10…蒸気管台、11…リングヘッ
ダ、12…液体金属入口ノズル(従来)、13…液体金属出
口ノズル(従来)、14…スカート、15…液体金属入口ノ
ズル(本発明)、16…流量配分装置、17…環状板、18…
液体金属誘導金物、19…液体金属出口連絡管、20…液体
金属出口ノズル(本発明)、21…支持スカート、22…電
磁ポンプ、23…電磁ポンプ出口ノズル、24…連絡管、25
…支持フランジ、26…平板、27…二重伝熱管、28…給水
管台、29…給水管板、30…下部液体金属管板、31…蒸気
管台、32…上部液体金属管板、33…蒸気管板、34…シー
ルリング、35…内部ドレン管、36…ドレン用ノズル、37
…外部ドレンノズル、38…外部ドレン管、39…保護筒、
40…流出孔、41…バッフルプレート。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に液体金属が通流する上下両端が上
    鏡板および下鏡板によって閉塞された本体胴と、この本
    体胴内の中心に配置した内筒と、この内筒の外側に配置
    したヘリカルコイル状伝熱管束と、前記本体胴の下鏡板
    に設けられた給水管台と、前記本体胴の上鏡板に設けら
    れた蒸気管台と、前記ヘリカルコイル状伝熱管束の端部
    を前記給水管台および前記蒸気管台に接続する連結管
    と、前記本体胴の上側部に設けられた液体金属入口ノズ
    ルと、この液体金属入口ノズルに連通し前記本体胴内の
    上部内壁に沿って環状に設けられた前記液体金属を流量
    配分する流量配分装置と、前記本体胴の上部側面に設け
    られた液体金属出口ノズルと、この液体金属出口ノズル
    に接続され前記内筒内に差し込まれた連絡管とを具備し
    たことを特徴とする蒸気発生器。
  2. 【請求項2】 前記内筒内に電磁ポンプを配置し、この
    電磁ポンプの出口ノズルを前記液体金属出口ノズルに連
    絡管を介して接続したことを特徴とする請求項1記載の
    蒸気発生器。
  3. 【請求項3】 前記ヘリカルコイル状伝熱管束の伝熱管
    は内筒と外筒からなる二重伝熱管とし、前記給水管板ま
    たは給水管台と前記蒸気管台の管板を二重管板構造とし
    てなることを特徴とする請求項1記載の蒸気発生器。
  4. 【請求項4】 前記本体内の底部に前記ヘリカルコイル
    伝熱管束を流下した液体金属を前記内筒内へ誘導する液
    体金属誘導金物を設けてなることを特徴とする請求項1
    記載の蒸気発生器。
  5. 【請求項5】 前記流量配分装置は断面形状が矩形また
    は円形で、下方に多数の流出孔を有することを特徴とす
    る請求項1記載の蒸気発生器。
  6. 【請求項6】 前記流量配分装置は前記本体胴内の周方
    向の液体金属の流量配分を均一にするように、前記多数
    の流出孔を開口率を周方向で変化させてなることを特徴
    とする請求項1記載の蒸気発生器。
  7. 【請求項7】 前記電磁ポンプは、前記本体胴の上鏡板
    にフランジ構造で支持された円筒構造により吊り下げら
    れてなることを特徴とする請求項1記載の蒸気発生器。
  8. 【請求項8】 前記電磁ポンプの出口ノズルを接続する
    連絡管の口径は前記電磁ポンプの出口の口径よりも大き
    いか、または接続部のみ大きく、かつ、前記電磁ポンプ
    出口ノズルと前記連絡管の嵌め合わせ部分にシール用リ
    ングを設けてなることを特徴とする請求項1記載の蒸気
    発生器。
  9. 【請求項9】 前記本体胴内の下部近傍に内部ドレン管
    を設け、この内部ドレン管に前記本体胴を貫通して外部
    に導出するドレン用ノズルを接続してなることを特徴と
    する請求項1記載の蒸気発生器。
  10. 【請求項10】 前記本体胴の下鏡板の下面に外部ドレ
    ンノズルを接続し、この外部ドレンノズルに外部ドレン
    管を接続するとともにこの外部ドレン管に保護筒を設け
    てなることを特徴とする請求項1記載の蒸気発生器。
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