JPH08165974A - Mbt制御装置 - Google Patents

Mbt制御装置

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Publication number
JPH08165974A
JPH08165974A JP31052094A JP31052094A JPH08165974A JP H08165974 A JPH08165974 A JP H08165974A JP 31052094 A JP31052094 A JP 31052094A JP 31052094 A JP31052094 A JP 31052094A JP H08165974 A JPH08165974 A JP H08165974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knocking
margin
control device
mbt
ignition angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31052094A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirobumi Higashida
博文 東田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP31052094A priority Critical patent/JPH08165974A/ja
Publication of JPH08165974A publication Critical patent/JPH08165974A/ja
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 進角量を迅速にMBT近傍に設定するととも
に、ノッキングの発生を抑制することの可能なMBT制
御装置を提供する。 【構成】 ノッキング発生と判断するしきい値とノッキ
ングセンサ111、121の出力との差の和をノッキン
グ余裕として算出する。そしてノッキング余裕が大きい
ときには大きく、ノッキング余裕が小さいときには小さ
く進角量を決定し、現在の点火角に加算することによっ
て点火角を進角させる。ノッキングが発生したことが検
出された場合には点火角を急速に遅角させてノッキング
を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は進角制御装置に係わり、
特に進角量を迅速にMBT(Minimum SparkAdvance for
Best Torque )近傍に設定するとともに、ノッキング
の発生を抑制することの可能なMBT制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7は内燃機関の出力トルクと点火時期
との関係の説明図であって、横軸は点火角を、縦軸は出
力トルクを表す。即ち一定の運転条件下において点火時
期を進角させてゆくと、内燃機関の出力トルクは上昇し
フラットな領域を経て下降する。
【0003】従ってフラットな領域においては点火時期
に対する感度は低下し、点火時期が変化しても出力トル
クはほぼ一定に維持されるため、点火角はMBTに制御
することが一般的である。従来のMBT制御装置にあっ
ては、点火角を所定量Δθづつ進角させて行き内燃機関
にノッキングが発生した場合にはいったん大幅に点火角
を遅角側に補正してノッキングを抑制した後、再び所定
量Δθづつ進角していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら迅速にM
BTに到達させるためには所定量Δθを大きく設定する
ことが必要である。逆にMBTからノッキング発生まで
の進角量が過大となり出力トルクがフラット領域を通り
過ぎてトルクが低下してしまう場合もあるため、所定量
Δθを小とすることが必要である。
【0005】即ち所定量Δθを一定値として最適値を定
めることは困難である。本発明は上記課題に鑑みなされ
たものであって、進角量を迅速にMBT近傍に設定する
とともに、ノッキングの発生を抑制することの可能なM
BT制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明にかかるMB
T制御装置は、内燃機関の現状の運転状態においてノッ
キングが発生する最大点火角と実際の点火角との差であ
るノッキング余裕を決定するノッキング余裕決定手段
と、ノッキング余裕決定手段で決定されたノッキング余
裕が大きいほど進角を大きく設定する進角設定手段と、
進角設定手段で設定された進角だけ実際の点火角を進角
制御する点火角制御手段と、を具備する。
【0007】第2の発明にかかるMBT制御装置は、ノ
ッキング余裕決定手段が、ノッキング発生と判断するノ
ッキング周波数におけるノッキングセンサの出力レベル
とノッキングセンサの実際の出力との差に応じてノッキ
ング余裕を決定するものである。第3の発明にかかるM
BT制御装置は、ノッキング余裕決定手段が、複数個の
ノッキングセンサを備え、ノッキング発生と判断するノ
ッキング周波数におけるノッキングセンサの出力レベル
以上を出力していないノッキングセンサ数に応じてノッ
キング余裕を決定するものである。
【0008】第4の発明にかかるMBT制御装置は、ノ
ッキング余裕決定手段が、複数個のノッキングセンサを
備え、各ノッキングセンサに対応して定められたノッキ
ング発生と判断するノッキング周波数における各ノッキ
ングセンサの出力レベルと各ノッキングセンサの実際の
出力との差の総和に応じてノッキング余裕を決定するも
のである。
【0009】
【作用】第1の発明にかかるMBT制御装置にあって
は、ノッキング余裕が大であるほど大きく進角させて点
火角をMBTに迅速に接近させるとともにノッキング余
裕が小となると進角量を小さくしてノッキングの発生が
抑制される。第2の発明にかかるMBT制御装置にあっ
ては、ノッキング余裕がノッキング発生と判定するしき
い値とセンサ出力との差として決定される。
【0010】第3の発明にかかるMBT制御装置にあっ
ては、ノッキング余裕がノッキング発生と判定するしき
い値以上を出力しているノッキングセンサの数として決
定される。第4の発明にかかるMBT制御装置にあって
は、複数のノッキングセンサが設置される場合にはノッ
キング余裕がノッキング発生と判定するしきい値とセン
サ出力との差の総和として決定される。
【0011】
【実施例】図1は本発明にかかるMBT制御装置の構成
図であって、内燃機関のシリンダブロックに取り付けら
れたノッキングセンサ111、112の出力はフィルタ
121、122を介してマイクロコンピュータで構成さ
れるMBT制御部13に入力される。
【0012】MBT制御部13は、データバス131を
中心してCPU132、メモリ133、入力インターフ
ェイス134および出力インターフェイス135からな
る。出力インターフェイス135から出力される点火信
号は、イグナイタ14を介して気筒に対応して設置され
る点火栓151・・・154に供給され、気筒内の混合
気に点火する。
【0013】ノッキングセンサ111、112は共振型
センサであって、ノッキングが発生すると特定のノッキ
ング周波数において信号レベルが増加する。ノッキング
センサ111、112の出力は、フィルタ121、12
2で雑音成分を除去した後MBT制御部13に取り込ま
れる。なおノッキングセンサ111、112が非共振型
である場合には、MBT制御部13内で周波数分析が実
行され、ノッキング周波数における信号レベルが検出さ
れる。
【0014】図2はMBT制御部13で実行されるMB
T制御ルーチンのフローチャートであって、一定時間毎
の割り込み処理として実行される。ステップ21におい
て、ノッキングセンサ111、112の信号レベルK
S1 、KS2 を読み込む。ステップ22において、ノッキ
ングセンサ111、112に対応して予め設定されたノ
ッキングが発生したと判定するしきい値KT1 、KT2 との
差の合計であるノッキング余裕 KM を演算する。
【0015】即ちノッキング余裕 KM を次式によって演
算する。 KM=(KT1 −KS1 )+(KT2 −KS2 ) なおノッキングセンサの設置数は2個に限られず、1個
以上設置されていればよい。ステップ23において、ノ
ッキング発生を表すフラグ KC がリセットされているか
否かを判定する。
【0016】ステップ23で肯定判定された場合、即ち
前回このルーチンを実行したときにノッキングが発生し
ていないと判定された場合は、ステップ24に進む。ス
テップ24においてノッキング余裕 KM が所定の判定値
ε(例えばε=0)以下であるか否かを判定し、肯定判
定された場合、即ちノッキングが発生していないと判定
された場合はステップ25に進み進角処理を実行する。
【0017】ステップ23で否定判定された場合、即ち
前回このルーチンを実行したときにノッキングが発生し
たと判定された場合は、ステップ27に進み遅角処理を
実行する。またステップ24で否定判定された場合、即
ちノッキングが発生していると判定された場合はステッ
プ26に進みフラグ KC をセットしてステップ27に進
む。
【0018】ステップ25あるいはステップ27の処理
が終了するとステップ28に進み、点火角θを出力して
このルーチンを終了する。図3はステップ25で実行さ
れる進角処理のフローチャートであって、ステップ25
1においてノッキング余裕 KM の関数として進角量θi
を決定する。即ち次式により進角量θi を決定する。
【0019】θi =θi ( KM ) 図4は進角量決定のためのグラフであって、横軸はノッ
キング余裕 KM を、縦軸は進角量θi を表す。(a)は
進角量θi を2段階に設定する場合であり、(b)は進
角量θi をノッキング余裕 KM に比例して設定する場合
を示す。
【0020】ステップ252において、現在の点火角θ
に進角量θi を加算して新たな点火角θを演算する。ス
テップ253において、点火角θが最大進角点火角θ
max 以上となったか否かを判定し、肯定判定された場合
は点火角θを最大進角点火角θmax に制限する。
【0021】図5はステップ27で実行される遅角処理
のフローチャートであって、ステップ271で現在の点
火角θから遅角量θd を減算して新たな点火角θを演算
する。なお遅角量θd はノッキングを早期に抑制するた
めに進角量θi に比較して大きく設定する。ステップ2
72において、点火角θが最大遅角点火角θmin 以下と
なったか否かを判定し、肯定判定された場合は点火角θ
を最大遅角点火角θmin に制限する。
【0022】図6は本発明にかかるMBT制御装置の動
作を説明するためのタイミング図であって、横軸は時刻
を、縦軸はノッキング余裕 KM および点火角θを表す。
なお本実施例においては、ノッキング余裕 KM は図4
(b)の特性を採用している。即ち時刻t1 においては
ノッキング余裕 KM が十分大であるため点火角θは比較
的大きく進角される。そして点火角θが進角されるに従
ってノッキング余裕 KM は減少し進角量は徐々に減少す
る。
【0023】時刻t2 において KM がεより小さくなり
ノッキングが発生したと判定されると、点火角θは一挙
に遅角量θd だけ遅角される。従ってノッキング余裕 K
M は大となるため、再び進角が開始される。即ち本発明
にかかるMBT制御装置によれば、点火角を迅速にMB
T近傍に設定できるだけでなくノッキングの発生を抑制
することが可能となる。
【0024】なおノッキング余裕 KM を以下のように決
定することも可能である。即ちノッキングセンサ111
の出力KS1 がしきい値KT1 以上となったときに第1のノ
ッキングフラグKC1 を "1"に、しきい値KT1 以下となっ
たときに "0"に設定する。さらにノッキングセンサ11
2の出力KS2 がしきい値KT2 以上となったときに第2の
ノッキングフラグKC2 を第2のノッキングフラグKC2
"1"に、しきい値KT2 以下となったときに "0"に設定す
る。
【0025】そしてノッキング余裕 KM を次式により決
定する。 KM=KC1 +KC2 即ち両方のノッキングセンサがともにしきい値以下であ
ればノッキング余裕 KM は "0"、一方のノッキングセン
サがしきい値以上でればノッキング余裕 KM は"1" 、
両方のノッキングセンサがともにしきい値以上であれば
ノッキング余裕KM は "2"に設定される。
【0026】
【発明の効果】第1の発明にかかるMBT制御装置によ
れば、ノッキング余裕が大であるほど大きく進角させる
ことによって、点火角をMBTに迅速に接近させること
が可能となるとともに、ノッキング余裕が小となると進
角量を小さくすることによりノッキングの発生を抑制す
ることが可能となる。
【0027】第2の発明にかかるMBT制御装置によれ
ば、ノッキング余裕をノッキング発生と判定するしきい
値とセンサ出力との差として決定することが可能とな
る。第3の発明にかかるMBT制御装置によれば、ノッ
キング余裕がノッキング発生と判定するしきい値以上を
出力しているノッキングセンサの数として決定すること
が可能となる。
【0028】第4の発明にかかるMBT制御装置によれ
ば、複数のノッキングセンサが設置される場合にはノッ
キング余裕がノッキング発生と判定するしきい値とセン
サ出力との差の総和として決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MBT制御装置の構成図である。
【図2】MBT制御ルーチンのフローチャートである。
【図3】進角処理のフローチャートである。
【図4】進角量決定のためのグラフである。
【図5】遅角処理のフローチャートである。
【図6】タイミング図である。
【図7】内燃機関の出力トルクと点火時期の関係の説明
図である。
【符号の説明】
111、112…ノッキングセンサ 121、122…フィルタ 13…MBT制御部 131…データバス 132…CPU 133…メモリ 134…入力インターフェイス 135…出力インターフェイス 14…イグナイタ 151・・・154…点火栓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の現状の運転状態においてノッ
    キングが発生する最大点火角と実際の点火角との差であ
    るノッキング余裕を決定するノッキング余裕決定手段
    と、 前記ノッキング余裕決定手段で決定されたノッキング余
    裕が大きいほど進角を大きく設定する進角設定手段と、 前記進角設定手段で設定された進角だけ実際の点火角を
    進角制御する点火角制御手段と、を具備するMBT制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ノッキング余裕決定手段が、 ノッキング発生と判断するノッキング周波数におけるノ
    ッキングセンサの出力レベルとノッキングセンサの実際
    の出力との差に応じてノッキング余裕を決定するもので
    ある請求項1に記載のMBT制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ノッキング余裕決定手段が、 複数個のノッキングセンサを備え、 ノッキング発生と判断するノッキング周波数におけるノ
    ッキングセンサの出力レベル以上を出力していないノッ
    キングセンサ数に応じてノッキング余裕を決定するもの
    である請求項1に記載のMBT制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ノッキング余裕決定手段が、 複数個のノッキングセンサを備え、 各ノッキングセンサに対応して定められたノッキング発
    生と判断するノッキング周波数における各ノッキングセ
    ンサの出力レベルと各ノッキングセンサの実際の出力と
    の差の総和に応じてノッキング余裕を決定するものであ
    る請求項1に記載のMBT制御装置。
JP31052094A 1994-12-14 1994-12-14 Mbt制御装置 Pending JPH08165974A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31052094A JPH08165974A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 Mbt制御装置

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JP31052094A JPH08165974A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 Mbt制御装置

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JPH08165974A true JPH08165974A (ja) 1996-06-25

Family

ID=18006225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31052094A Pending JPH08165974A (ja) 1994-12-14 1994-12-14 Mbt制御装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH08165974A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2395522A (en) * 2002-11-01 2004-05-26 Visteon Global Tech Inc Closed loop minimum timing for the best torque (MBT) timing control in i.c. engines using ionization feedback

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2395522A (en) * 2002-11-01 2004-05-26 Visteon Global Tech Inc Closed loop minimum timing for the best torque (MBT) timing control in i.c. engines using ionization feedback
GB2395522B (en) * 2002-11-01 2004-12-29 Visteon Global Tech Inc Closed loop minimum timing for the best torque (MBT) timing control using ionization feedback
US7013871B2 (en) 2002-11-01 2006-03-21 Visteon Global Technologies, Inc. Closed loop MBT timing control using ionization feedback

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406