JPH08164950A - 通気性のすぐれた青果物用袋 - Google Patents

通気性のすぐれた青果物用袋

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JPH08164950A
JPH08164950A JP6334208A JP33420894A JPH08164950A JP H08164950 A JPH08164950 A JP H08164950A JP 6334208 A JP6334208 A JP 6334208A JP 33420894 A JP33420894 A JP 33420894A JP H08164950 A JPH08164950 A JP H08164950A
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JP
Japan
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bag
fruits
vegetables
synthetic resin
thermoplastic synthetic
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Application number
JP6334208A
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English (en)
Inventor
Hirotada Miki
宏忠 三木
Takeo Nishimura
武雄 西村
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KANAE SHIKO KK
Original Assignee
KANAE SHIKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、通気性がすぐれた、柔軟性のある
青果物用袋を得るものである。 【効果】 一定の形状に裁断した可撓性の熱可塑性合成
樹脂シ−トと透気性の不織布を重ね合わせ、この開口部
以外の両サイドと底部の周縁部を接着して袋を作製す
る。本発明のこの袋は通気性があるために、青果物を入
れても鮮度が早期に落ちることはなく、また輸入の青果
物を入れるのに使用した場合でも、病害虫駆除のための
燻蒸が十分可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通気性がすぐれ、柔軟
性の良い青果物用袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】青果物を入れて輸送するのに、以前には
かます、麻袋等が使用されていたが、最近では熱可塑性
合成樹脂のシート、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等のシートを素材とする袋が広範囲に
使用されている。これら可撓性の熱可塑性合成樹脂シー
トを用いた袋は以前によく使用されていた、かますや麻
袋に比して清潔感があって、密封性および防水性も良好
なので、外部からのゴミが袋の中へは入らず、内容物が汚
れないという特長を有するが、その反面、袋の中と外と
の空気の流通がほとんどないために、内容物である青果
物から発生するガスを袋の中から外へ排気することがで
きず、袋の中へ入れている青果物の鮮度が早期に低下す
るという大きな欠点を持っている。
【0003】それに加えて、青果物(輸入検査の対象品
目)を輸入する場合には、海港または空港で植物防疫法
に基づいて、検疫を受け、病害虫があるものに対して
は、燻蒸という消毒を行うことになっているが、この熱
可塑性合成樹脂シートでつくった袋は燻蒸の青酸または
臭化メチルのガスが袋の中へ入らないために使用できな
い。これらの対策として、最近では合成樹脂シートの袋
に大きな穴を多数あけて使用されている。また最近、割
繊維不織布又は寒冷紗(スクリム)のような網状組織よ
りなる補強材の両面または片面に押出フィルム形成能を
有する熱可塑性合成樹脂またはこれを主成分とする溶融
樹脂にて柔軟で、崇高な紙を接着して得たシートの両面
または片面から針ロールを用いて穿孔した通気性積層体
が提案されている(特開48−43784)。さらに最
近では天然繊維ないしは合成繊維からなる通気性コアシ
ートを芯材とし、このコアシートの両面に予め同一の通
孔を穿設した2枚の熱可塑性合成樹脂シートをそれぞれ
通孔が対向するように位置させて被着した通気性シート
も提案されている(特開57−103843)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、以前に
使用されていた、かます、麻袋等は通気性はある反面、
防水性が余りなく、かつ嵩高で、持ち運びに不便であっ
たり、外観的に清潔感に欠けるという欠点がある。また
最近、このかます、麻袋等に代わって使用されているポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の可撓性
の熱可塑性合成樹脂シートの袋は清潔感と防水性は良好
であるが、密封性がよいために内容物である青果物が発
生させるガスを袋の中から外へ出せず、青果物の鮮度が
短期間で急激に落ちて、色や臭や味が早期に変化しやす
いという問題があった。一方、この熱可塑性合成樹脂シ
ートの袋は、生鮮果実や生鮮野菜のいわゆる青果物(輸
入検査の対象品目)を輸入する時に港湾等の検疫設備で
行う、病害虫の駆除のための燻蒸ができなかった。そこ
で、この熱可塑性合成樹脂シートの袋を使用する場合に
は、穴を面積にして2%以上あけることになっており、
最近、この種のものが多用されている。
【0005】しかし、このように熱可塑性合成樹脂シー
トの袋に穴をあけた場合には、たとえ面積で2%以上と
数字上は小さく見えても、穴は可成り大きくしなければ
ならず、その上、個数も可成り多くなるために、穴あけ
に手間がかかるに加え、強力が低下するとか、外部の汚
れが袋の中へ入りやすくなって青果物が汚れる等の問題
点が生じている。この強力低下の対策として、前記した
ように近年、割繊維不織布または寒冷紗(スクリム)の
ような網状組織よりなる補強材の両面または片面に押出
フィルム形成能を有する熱可塑性合成樹脂またはこれを
主成分とする溶融樹脂にて柔軟で、嵩高な紙を接着して
得たシートの両面または片面から針ロールで穿孔した通
気性積層体や、天然繊維ないしは合成繊維からなる通気
性コアシートを芯材とし、このコアシートの両面に予め
同一の通孔を穿設した2枚の熱可塑性合成樹脂シート
を、それぞれ通孔が対向するように位置させて被着した
通気性シートが提案されているが、これらはいずれも材
料を多く使うので使用設備は増え、技術的にもむつかし
くなってコストアップをまねく上に、風合が硬くなった
り、内容物である青果物が見えにくくなるという欠点が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のような
問題点、つまり製造コストが安くて、内容物である青果
物の商品価値が損なわれず、燻蒸も十分可能な青果物用
袋を得るために鋭気研究した結果達成されたものであ
る。すなわち、本発明は合成樹脂あるいは天然繊維から
なる通気性の不織布を一定の形に裁断し、該不織布にこ
れと同じような形に裁断した熱可塑性合成樹脂シートを
重ねて、その開口部を除いた底部及び両サイドの周縁部
を接着せしめて青果物用袋を得るものである。本発明の
熱可塑性合成樹脂シートとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレンおよびポリエステルが透明性が良くて製袋時
にヒートシールできるもので、特に好ましい。また不織
布としても低融点のポリエチレン、ポリプロピレンある
いはボリエステルの合成繊維を20%以上含んだものが
製袋時にヒートシールができるので望ましい。製袋時に
は袋の開口部を除く、両サイドと底部の周縁部を接着剤
により接着するよりも、これらの部分の温度をポリマー
の融点以上に上げ、ヒートシールして袋を作るのがもっ
とも能率的である。さらに不織布としては白色が、また
熱可塑性合成樹脂シートとしては透明な方が清潔感があ
って青果物を美しく見せるので良い。
【0007】以上のような青果物用袋はコストが安く
て、柔らかく、かつ清潔感があって青果物がきれいに見
え、防水性と鮮度保持性が可成り良くて、燻蒸もできる
ので極めて商品価値の高いものである。特に最近の日本
は、バナナ、グレープフルーツ、パイナップル、オレン
ジ、ネーブル、ライム、レモン、キウイフルーツ、ネク
タリン、プルーン、アンズ、アプリコット、うめ、チェ
リー、ぶどう、もも、なし、プラム、りんご、生栗、ア
ボガド、パッションフルーツ、びわ、マンゴー、マルメ
ロ、グアバ、なつめやし、パパイヤ等の生果実や、かぼ
ちゃ、さやえんどう、枝豆、オクラ、スィートコーン、
たまねぎ、アスパラガス、ブロッコリー、にんにく、セ
ロリー、チコリー、生姜、じゃがいも、人参、きゃべ
つ、レタス、ほうれん草、にら等の生鮮野菜の輸入が非
常に多くなっており、これらの青果物は鮮度を落とさな
いことと、燻蒸が容易にできることが極めて重要となっ
ており、本発明はこれに十分応えるものである。
【0008】
【作用】以上述べたように、本発明は、通気性の不織布
と可撓性の熱可塑性合成樹脂シ−トとをそれぞれ一定の
形状に裁断して重ね合わせ、その開口部以外の周縁部を
接着して袋をつくるもので、本発明の袋は内容物がよく
見えるに加え、柔軟性が良好なので内容物の大きさや形
によく沿うため、嵩ばらず、美しい形になる。またこの
袋は従来のように大きな穴を有しないが、十分な通気性
を持っており、青果物を入れても、鮮度が早期に失われ
ることはないし、青果物を輸入する場合でも、この袋を
使用すれば青果物を袋に入れたまま燻蒸を行うことがで
きる。
【0009】
【実施例】図1は四角形に裁断した厚さ40μのポリエ
チレンシート(1)と、ポリエステル繊維/ポリエチレ
ン繊維80/20からなり目付が60g/m2(厚さ1
50μ)の不織布(2)を示す斜視図である。図2は図
1のポリエチレンシートと不織布から作製した袋の斜視
図である。まず、厚さの40μの無色で、透明なポリエ
チレンシートを四角形に金型で裁断(1)した。次いで
同じ形状に、同じ方法で目付が60g/m2(厚さ15
0μ)の白色の不織布を裁断(2)し、上記のポリエチ
レンシート(1)と重ねて、上記の開口部分(4)を除
いて、両サイドと底部の周縁部をポリエチレンの融点以
上に温度を上げてヒートシール(3)して、袋を作製し
た。この袋は外観がきれいで、清潔感があった。この袋
に使用した不織布は透気度が20sec/ccで、透湿
度も5400g/m2/24hrsと良好であったた
め、青果物を袋の中へいれても、青果物から出るガスが
袋の中にこもることがなく、従って鮮度が早期に落ちる
ことはなかった。また、この不織布の耐水圧は1700
mmH2Oと高く、防水性も良好であったので、この袋
の中に入れた青果物が外部から入ってくる汚れで汚れ
て、商品価値を損なうこともなかった。さらにこの袋で
は青果物を入れたままで燻蒸が十分できたので、輸入青
果物を入れるのにも使用可能であった。
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は通気性の不
織布と可撓性の熱可塑性合成樹脂シートとを、それぞれ
一定の形状に裁断して、重ね合わせ、開口部以外の周縁
部を接着して袋をつくるもので、本発明の袋は、従来盛
んに使用されているポリオレフィン系合成樹脂の袋と同
じ機械で、同じような方法で簡単に製造することができ
るので、設備投資の必要はない。また使用する材料は種
類が少なく、かつ安価なので製造コストが非常に安い袋
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】四角形に裁断したポリエチレンシートと不織布
の斜視図である。
【図2】図1のポリエチレンシートと不織布から作製し
た袋の斜視図である。
【符号の説明】
1 ポリエチレンシート 2 不織布 3 ヒートシール 4 開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維あるいは天然繊維からなる通気
    性の不織布を一定の形状に裁断し、該不織布に、これと
    同じような形状に裁断した熱可塑性合成樹脂シートを重
    ねて、その開口部を除いた底部および両サイドの周縁部
    を接着せしめたことを特徴とする通気性のすぐれた青果
    物用袋。
  2. 【請求項2】 熱可塑性合成樹脂シートがポリエチレ
    ン、ポリプロピレンあるいはポリエステルよりなるもの
    である請求項1に記載の通気性のすぐれた青果物用袋。
  3. 【請求項3】 不織布がポリエチレン、ポリプロピレン
    あるいはポリエステルの合成繊維を20%以上含んだ繊
    維からなるものである請求項1に記載の通気性のすぐれ
    た青果物用袋。
  4. 【請求項4】 一定の形状に裁断した不織布と熱可塑性
    合成樹脂シートの底部および両サイドの周縁部を熱可塑
    性合成樹脂シートまたは合成繊維の融点以上の温度に上
    げてヒートシールせしめた請求項1から3に記載の通気
    性のすぐれた青果物用袋。
  5. 【請求項5】 不織布が白色であり、かつ熱可塑性合成
    樹脂シートが透明である請求項1に記載の通気性のすぐ
    れた青果物用袋。
JP6334208A 1994-12-16 1994-12-16 通気性のすぐれた青果物用袋 Pending JPH08164950A (ja)

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JP (1) JPH08164950A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1134196A (ja) * 1997-07-16 1999-02-09 Idemitsu Petrochem Co Ltd 積層シート及び電子レンジ調理用食品収納体
JP2007136690A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Tokuyama Corp 複合シート

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