JPH0816471A - メモリ装置及びキャッシュメモリ装置 - Google Patents

メモリ装置及びキャッシュメモリ装置

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JPH0816471A
JPH0816471A JP6148884A JP14888494A JPH0816471A JP H0816471 A JPH0816471 A JP H0816471A JP 6148884 A JP6148884 A JP 6148884A JP 14888494 A JP14888494 A JP 14888494A JP H0816471 A JPH0816471 A JP H0816471A
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memory
memory device
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JP6148884A
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Inventor
Jiyunichi Murawaki
順一 村脇
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来、産業廃棄物として処分されている不良
動作ビットを含むメモリLSIを主たる材料として、メ
モリ装置、並びにキャッシュメモリ装置を構成する。不
良動作ビットによって生じる、回避処理や、容量の半端
化に対し、タグ領域を用いて対処する。また、材料コス
ト縮減により実現できる大容量のメモリ装置、並びにキ
ャッシュメモリ装置におけるタグ領域を有効に活用す
る。更に、これらを用いて、使用中の不良動作ビット新
規発生への対処を行なう。 【構成】 メモリ装置やキャッシュメモリ装置は、不良
動作ビットを含むメモリLSIをメモリ・プレーンに用
い、アドレス変換回路168を付加することにより、不
良動作ビットを回避するとともに、半端となったメモリ
領域をタグ領域1−2a,1−2b,1−4として活用
することにより、不良動作ビット回避処理による速度低
下を取り戻す様にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、計算機に備えられるメ
モリ装置及びキャッシュメモリ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から計算機に備えられるメモリ装置
及びキャッシュメモリ装置は、不良動作ビットを含まな
い部品(メモリLSI)で構成されるのが常であるが、
不良動作ビットを含んでいる場合でも、その不良動作ビ
ットに対するアクセスを、他の正常動作ビットに重複な
しに変換する回路を付加することにより、あたかも不良
動作ビットがなかったかの様に動作させることが可能で
あることは、従来より知られている。この場合、代償と
して、メモリ装置の総容量が、少なくとも、内在する不
良動作ビット分減少することを、覚悟しなければならな
い。
【0003】メモリLSIの特徴として、その製造初期
段階では、歩留まりが低い為、大量の不良動作ビットを
含むLSIが生産されてしまう。現状では、1ビットで
も不良動作ビットを含むLSIには、製品価値が認めら
れていない為、これらはチップ段階で産業廃棄物扱いと
なっており、不良動作ビットを含むメモリLSIの調達
コストは、アセンブリ・試験・流通コスト程度と推測さ
れる。但し、不良動作ビットを含むメモリLSIは、現
実には、一般ルートでは市販されていないのが実状であ
る。不良動作ビットを含むメモリLSIの特徴として、
不良動作ビットのアドレスが、容易に変化しないLSI
を選抜することが可能であることは、従来より知られて
いる。
【0004】従来例1として上記特徴を利用した不良動
作ビットを含むメモリLSIの応用製品として半導体デ
ィスク装置がある。上記半導体ディスク装置の構成を図
10に示す。図10において、10−1はメモリ装置を
対外的にディスク装置であるかの様に見せるためのエミ
ュレータである。10−2は不良動作ビットを含むメモ
リLSIで構成されたメモリ回路であり、10−3は不
良セクタ回避回路であり、10−4は回避すべき不良セ
クタの位置情報を蓄えているメモリである。
【0005】この従来の不良動作ビットを含むメモリL
SIで構成された半導体ディスク装置では、磁気ディス
ク装置をエミュレートするため、メモリ回路10−2の
記憶領域は、セクタ単位に論理的に分割されている。不
良セクタ回避回路10−3に付属する不良セクタ位置情
報格納用のメモリ10−4には、不良セクタの位置が、
予め記録されている。外部より、ディスク制御コマン
ド、並びに、ディスクへの書き込む命令とデータが送ら
れて来ると、エミュレータ10−1は、これらのコマン
ド、命令、データをメモリ回路10−2に対するアクセ
ス命令と書き込みデータに変換する。アクセス命令のセ
クタ番号は、不良セクタ回避回路10−3により、不良
動作ビットを含まないセクタのアドレスに変換された
後、メモリ回路10−2に送られる。
【0006】また、従来例2としての仮想記憶型計算機
では、各プロセスがメモリの領域を消費し、計算機内の
空きメモリ領域が不足する状態になると、OS(オペレ
ーティングシステム)がソフトウェアによる手段を用い
てメモリ領域内の情報の内、当面不要と予測される情報
を磁気ディスク装置等のメモリ以外の記憶装置へ退避さ
せて空きメモリ領域を確保する仕様となっており、メモ
リ管理の為の特別な回路は装備していない。
【0007】この従来例2では、各プロセスがメモリの
領域を消費し、計算機内の空きメモリ領域が不足する状
態になると、OSがソフトウェアによる手段を用いて、
メモリから追い出すべきプロセスを選択し、当該プロセ
スが使用中のメモリ領域内の情報をページングやスワッ
ピングの手法を用いて磁気ディスク装置等のメモリ以外
の記憶装置へ退避させて空きメモリ領域を確保している
為、メモリ管理用の特別な付加装置が不要な反面、複数
のプロセス間でメモリを共有している部分があっても、
その情報が誤ってメモリ装置外へ退避させられてしまう
ことがあった。この場合、退避させられたプロセスとメ
モリを共有していた別のプロセスが次に実行権を得た時
に、退避させたばかりの情報を、再度メモリに書き戻す
という無駄な処理が発生する可能性がある。
【0008】従来例3としてメモリにタグ領域を設けた
ものがあるが、メモリにタグ領域を設ける事自体が稀で
あり、例え設けられていたとしても、1〜128バイト
程度の小量のデータ領域に対し、数ビット程度の小量の
タグ領域を付加するに留まっている。タグ領域の利用
は、データ領域が、未使用か、使用中か、ダーティバッ
ファ(後刻必ず外部記憶装置に書き戻す必要がある)か
どうかの識別用フラグとして利用される。
【0009】従来例4として説明するキャッシュメモリ
において、キャッシュメモリ内の情報はプロセス・スイ
ッチが発生する度にフラッシュ・アウトと称して全てメ
モリに書き戻されるのが通常である。これを改良したも
のとして、書き戻す必要のある領域と書き戻す必要の無
い領域を判定する為のタグ領域をキャッシュメモリに付
加したもの、更に、タグ領域の幅を広げ、そこにプロセ
ス識別番号を入れ、標的とするプロセスが使用している
ラインを選択的にフラッシュ・アウトできる様にしたも
の等が知られている。
【0010】この従来例4では、キャッシュメモリ内の
情報は、上述したようにプロセス・スイッチが発生する
度に、フラッシュ・アウトと称して全てメモリに書き戻
されるのが通常である。これを改良したものとして、キ
ャッシュメモリにタグ領域を設け、書き戻す必要のある
領域と書き戻す必要の無い領域を、フラグで判定し、プ
ロセス・スイッチ時には、書き戻す必要のある領域のみ
を書き戻し、書き戻す必要の無い領域は、単に破棄する
のみとして、処理効率を改善する方法が知られている。
更に、タグ領域の幅を広げ、そこに、プロセス識別番号
を入れることにより、全プロセス分をフラッシュ・アウ
トするのではなく、狙ったプロセス分のみをフラッシュ
・アウトさせる技術が知られている。また、タグ領域の
他の利用法として、キャッシュメモリと主記憶装置間の
対応が、アドレス情報から一意に決定できない場合(セ
ット・アソシエーティブ型など)に、それを決定する為
の補足情報の格納に使用する。
【0011】従来例5として示すものでは、キャッシュ
メモリにタグ領域を付加する事はよく利用されている
が、付加する単位がラインと呼ばれる1〜128バイト
程度の小領域であること、並びに、これら各々のライン
に対し、付加するタグ領域の大きさも、数ビット程度に
留まっている。キャッシュメモリのデータ領域は、ライ
ンと呼ばれる1〜64バイト程度の小領域に分割管理さ
れ、このラインを単位に、タグ領域が付加される。
【0012】従来例6として示すものでは、使用中のメ
モリ装置の記憶領域に障害発生に対する備えとして、パ
リティ、ECC(error checking an
dcorrection)等が用意されており、障害発
生を検出する。また、障害発生の結果、正常の読み出せ
なくなったデータに対しては、ECCによって、元の正
常なデータに回復可能なことが知られている。更に、恒
常的に不良動作するビットの新規発生に対処する為、予
め、メモリ領域を複数のブロックに仕切っておき、当該
不良動作ビットを含む領域を切り離す機構を備えたメモ
リ装置が知られている。但し、この場合、切り離しによ
って、計算機が使用可能なメモリ装置の容量が減少する
ことを覚悟しなければならない。
【0013】この従来例6では、使用中にメモリ装置の
メモリ部に、新たな障害が発生した場合、パリティー手
段により、その障害の発生を検出する。また、ECC手
段により、多重障害でない限り、障害によって生じたデ
ータ化けを復元する。パリティ手段も、ECC手段も、
メモリ部のビット幅を増大させる為、タグ領域と同類で
ある。
【0014】従来のメモリ装置やキャッシュメモリ装置
では、メモリを構成するメモリLSIに全ビット正常動
作するものを使用している為、最初から恒常的に不良動
作するビットが存在することを前提に、これに対処する
為に設けられる様な特別な付加回路はない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】不良動作ビットを含む
メモリLSIで構成されたメモリ装置の容量は、不良動
作ビットを含まないメモリLSIで構成した時と較べ
て、少なくとも、使用メモリLSIの不良動作ビット数
だけ少ない。不良動作ビットを含むメモリLSIは、通
常市販されている不良動作ビットを含まないメモリLS
Iを製造する課程で生じた不良品であって、決して不良
動作ビットを含むことを前提に、特別に設計されたもの
ではない。従って、不良動作ビットを含まないメモリL
SIのみで構成されるメモリ装置の容量が、メモリ装置
として活用する上で、取扱い易い容量を有するのと較
べ、非常に半端な容量となってしまうという問題点があ
った。具体的に言うならば、当該メモリ装置の、開始ア
ドレスと終了アドレスを2進数で表した際、下位桁を、
0または1で統一することができない為、このようなメ
モリ装置を複数連結して使用する際に、著しい不便が生
じる。
【0016】また、不良動作ビットへのアクセスを回避
する為には、アドレス変換回路が必須であるが、本回路
内における遅延の為、外部から見たメモリアクセス速度
が遅くなってしまうという問題があった。
【0017】上記理由から、不良動作ビットを含むメモ
リLSIで構成されたメモリ装置は、主記憶装置やキャ
ッシュメモリ装置には不適当とされ、容量単価の安さが
最も強調され、かつ、容量値が半端であることが不利益
にならない半導体ディスク装置の様な用途で、細々と活
用されるに留まっている。もともと磁気ディスク装置に
は、不良セクタと呼ばれる、不良動作ビットを含む記録
領域が存在し、それを回避するための回路が付加されて
いるため、半導体ディスク装置においても、素直に磁気
ディスク装置をエミュレートすれば、不良動作ビットを
回避することができた。
【0018】また、複数のプロセス間でメモリを共有し
ている場合、それらの内の一部のプロセスが、ページア
ウト、または、スワップアウトの対象に選ばれた時、メ
モリ上の必要な部分も一緒に、磁気ディスク等の外部記
憶装置に一旦掃き出され、後に必要となった時に、再度
メモリ装置に書き戻すという無駄な発生を抑えることが
できない。
【0019】また、プロセス・スイッチ発生の度に、キ
ャッシュメモリ装置の内容をフラッシュ・アウトしてい
たが、複数のプロセス間でメモリを共有していなくて
も、この様な無条件フラッシュ・アウト処理は、次に実
行するプロセスで必要とする情報も消すという様な無駄
を生じている可能性があるだけでなく、キャッシュメモ
リ装置内の全情報を書き出す為、キャッシュメモリ装置
の容量を大きくすればする程、フラッシュ・アウト処理
自体が重くなるという欠点を有している。特に、リアル
タイム性能が求められる計算機では、プロセス・スイッ
チの頻度が増大する為、問題である。タグ領域に、プロ
セス識別の為の番号を格納するなどの対策が行われた例
もあるが、複数のプロセス間で、データ領域が共有され
ている場合などでは、有効に機能しない。
【0020】また、パリティ手段では、メモリ装置のメ
モリ領域に対する障害の発生を検出するのみで、障害に
対し積極的な対策を行うことができない。また、ECC
手段では、化けてしまったデータを復元することができ
るが、多重障害に対しては無力である。従って、長期間
連続運転しなければならない計算機においては、新たな
不良動作ビットの発生が、以降の信頼性低下に直結する
という問題を有している。
【0021】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、不良動作ビットを含むメモリL
SIで構成されたメモリ装置が有効に活用でき、その結
果、アクセス速度の低下をリカバーすることができるよ
うにするとともに、主記憶装置やキャッシュメモリ装置
の分野への活路を開くことができるメモリ装置を提供す
ることを目的とする。
【0022】また、複数のプロセス間で、データ領域を
共有する様な利用法において、計算機の能力をより高く
発揮することができるメモリ装置及びキャッシュメモリ
装置を提供することを目的とする。
【0023】更に、リアルタイム性能が求められる様な
利用分野において、プロセス・スイッチの頻度が増大し
ても、計算機の能力をより高く発揮することができるキ
ャッシュメモリ装置を提供することを目的とする。
【0024】他に、計算機の使用中に新たに発生したメ
モリ装置のメモリ領域の障害に対し、積極的代替えを行
うことにより、障害耐性の強化、並びに、障害発生によ
る以後の信頼性低下防止を実現し、計算機の長期連続運
転性能を改善することができるメモリ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るメモリ
装置は、不良動作ビットを含むメモリLSIを主たる材
料として構成され、上記不良動作ビットに対するアクセ
スを製造時に指定した正常動作ビットに重複なしに置き
換える機能を担当するアドレス変換回路を有し、上記メ
モリLSIのメモリ領域をデータ領域と上記置き換えに
用いるデータ領域置換用領域とに割当て、上記データ領
域置換用領域の残りの領域をタグ領域として使用するよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0026】第2の発明に係るメモリ装置は、不良動作
ビットを含むメモリLSIを予め不良動作ビットのアド
レスに従って選別し、メモリ・プレーン構成時の不良動
作ビット配置に規則性を持たせ、メモリ領域を構成した
ことを特徴とするものである。
【0027】第3の発明に係るメモリ装置は、複数のプ
ロセスを同時に主記憶装置上に置く計算機に使用するメ
モリ装置の内、データ領域以外に大容量のタグ領域を有
するメモリ装置において、タグ領域の一部をプロセスの
ビットマップとして使用するように構成したことを特徴
とするものである。
【0028】第4の発明に係るメモリ装置は、仮想記憶
方式を採用した計算機に使用するメモリ装置の内、デー
タ領域以外に大容量のタグ領域を有するメモリ装置にお
いて、タグ領域を、データ領域のページを単位に付加す
るように構成したことを特徴とするものである。
【0029】第5の発明に係るキャッシュメモリ装置
は、不良動作ビットを含むメモリLSIを主たる材料と
して構成され、上記不良動作ビットに対するアクセスを
製造時に指定した正常動作ビットに重複なしに置き換え
る機能を担当するアドレス変換回路を有し、上記メモリ
LSIのメモリ領域をデータ領域と上記置き換えに用い
るデータ領域置換用領域とに割当て、上記データ領域置
換用領域の残りの領域をタグ領域として使用するように
構成したことを特徴とするものである。
【0030】第6の発明に係るキャッシュメモリ装置
は、不良動作ビットを含むメモリLSIを予め不良動作
ビットのアドレスに従って選別し、メモリ・プレーン構
成時の不良動作ビット配置に規則性を持たせ、メモリ領
域を構成したことを特徴とするものである。
【0031】第7の発明に係るキャッシュメモリ装置
は、複数のプロセスを同時に主記憶装置上に置く計算機
に使用するキャッシュメモリ装置の内、データ領域以外
に大容量のタグ領域を有するキャッシュメモリ装置にお
いて、タグ領域を、データ領域のラインを単位に付加す
るように構成すると共に、タグ領域の一部をプロセスの
ビットマップとして使用するように構成したことを特徴
とするものである。
【0032】第8の発明に係るキャッシュメモリ装置
は、仮想記憶方式を採用した計算機に使用するキャッシ
ュメモリ装置の内、データ領域以外に大容量のタグ領域
を有するキャッシュメモリ装置において、ラインサイズ
を、ページサイズ又はページサイズの整数倍又はページ
サイズの整数分の1と等しくするように構成したことを
特徴とするものである。
【0033】第9の発明に係るメモリ装置は、第1の発
明のメモリ装置において、メモリ領域の動作内容を常に
チェックし、不良動作ビットの新規発生を検出する不良
動作ビット検出手段と、その検出結果に基づき不良動作
ビットを回避するためのアドレス変換回路を制御してい
るデータ部を書換えるアドレス変換情報書換手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0034】
【作用】第1の発明に係るメモリ装置によれば、不良動
作ビットに対してアクセスはアドレス変換回路により正
常動作ビットに重複なしに置き換えられる。メモリLS
Iのメモリ領域は、データ領域とデータ領域置換用領域
に割当てられ、データ領域置換用領域の残りの領域はタ
グ領域として使用される。
【0035】第2の発明に係るメモリ装置によれば、不
良動作ビットを含むメモリLSIは予め不良動作ビット
のアドレスに従って選別され、メモリ・プレーン構成時
の不良動作ビット配置には規則性が持たされる。
【0036】第3の発明に係るメモリ装置によれば、タ
グ領域の一部はプロセスのビットマップとして使用され
る。
【0037】第4の発明に係るメモリ装置によれば、タ
グ領域はデータ領域のページを単位に付加される。
【0038】第5の発明に係るキャッシュメモリ装置に
よれば、不良動作ビットに対するアクセスはアドレス変
換回路により正常動作ビットに重複なしに置き換えられ
る。メモリLSIのメモリ領域は、データ領域とデータ
領域置換用領域に割当てられ、データ領域置換用領域の
残りの領域はタグ領域として使用される。
【0039】第6の発明に係るキャッシュメモリ装置に
よれば、不良動作ビットを含むメモリLSIは予め不良
動作ビットのアドレスに従って選別され、メモリ・プレ
ーン構成時の不良動作ビット配置には規則性が持たされ
る。
【0040】第7の発明に係るキャッシュメモリ装置に
よれば、タグ領域はデータ領域のラインを単位に付加さ
れ、また、タグ領域の一部はプロセスのビットマップと
して使用される。
【0041】第8のキャッシュメモリ装置によれば、ラ
インサイズはページサイズ又はページサイズの整数倍又
はページサイズの整数分の1と等しくされる。
【0042】第9のメモリ装置によれば、不良動作ビッ
ト検出手段により、メモリ領域の動作内容は常にチェッ
クされ、不良動作ビットの新規発生が検出される。ま
た、アドレス変換情報書換手段により、その検出結果に
基づき不良動作ビットを回避するためのアドレス変換回
路を制御しているデータ部は書換えられる。
【0043】
【実施例】
実施例1(請求項1対応).以下、本発明の実施例1を
図に基づいて説明する。図1は本発明の実施例1に係る
メモリ装置の回路構成図である。本実施例では説明を分
り易くするため、メモリLSIの規模を1ビット幅・4
ビット長としているが、いくら大きくても本発明の本質
には変わりない。図1において、1−1a,1−1bは
データ領域、1−2a,1−2bはタグ領域、1−3
a,1−3bはデータ領域置換用領域、1−4はデータ
領域置換部用タグ領域を示す。データ領域1−1a等の
大きさが1つのメモリ・LSIの大きさを示す。また、
上記データ領域,タグ領域,データ領域,置換用領域,
データ領域置換部用タグ領域の全てを併せた部分として
メモリ・プレーンと称する。なお、タグ領域1−2a,
1−2bは、データ領域置換用領域1−3a,1−3b
の余剰分を流用して構成されている。1−5で示す×印
は不良動作ビット箇所を表す。1−6は不良動作ビット
回避情報を格納しているROM、1−8は加算器、1−
7はROM1−6と加算器1−8間等を接続する外部ア
ドレス線、1−9は加算器1−8と上記領域等を含む内
部回路とを接続する内部アドレス線を示す。この内部ア
ドレス線1−9は外部アドレス線1−7よりビット数が
多くなっている。1−10はデータ線を示す。ROM1
−6と加算器1−8を総称してアドレス変換回路168
と呼ぶ。A0〜A2はアドレス信号である。
【0044】1−11aはタグ領域1−2aおよびデー
タ領域置換用領域1−3aからのデータ信号Dをアドレ
ス信号A1(バー)とアドレス信号A2(バー)とによ
り選択するデータ選択回路、1−11bはタグ領域1−
2bおよびデータ領域置換用領域1−3bからのデータ
信号Dをアドレス信号A1とアドレス信号A2(バー)
とにより選択するデータ選択回路、1−11cはデータ
領域置換部用タグ領域1−4からのデータ信号Dをデー
タ選択回路1−11aの出力信号とデータ選択回路1−
11bの出力信号とにより選択するデータ選択回路、1
−11dはタグ領域1−2aおよびデータ領域置換用領
域1−3aからのデータ信号Dをアドレス信号A2で選
択するデータ選択回路、1−11fはデータ領域1−1
aからのデータ信号Dをデータ選択回路1−11dの出
力信号で選択するデータ選択回路、1−11eはタグ領
域1−2bおよびデータ領域置換用領域1−3bからの
データ信号Dをアドレス信号A2で選択するデータ選択
回路、1−11gはデータ領域1−1bからのデータ信
号Dをデータ選択回路1−11eの出力信号で選択する
データ選択回路である。D0はデータ選択回路1−11
fから出力されるデータ信号、D1はデータ選択回路1
−11gから出力されるデータ信号、DTはデータ選択
回路1−11cから出力されるタグ用データ信号を示
す。CSはチップセレクト信号を示す。
【0045】なお、従来はアドレス信号A0,A1しか
ないが、本実施例1では不良動作ビットを回避するため
にアドレスを拡張すると、桁上げか生じるため、アドレ
ス信号A2が必要となる。また、本実施例1では、2ビ
ット幅の元データに1ビット幅のタグを付した計3ビッ
ト幅の情報が、5ビット幅のメモリ・プレーンに格納さ
れているため、読み出した5ビット幅の情報から、出力
すべき3ビット幅の情報を生成する回路がデータ選択回
路である。その差の幅2ビットの部分が不良動作ビット
と冗長ビットである。また、アドレス信号A2は、アド
レス信号A0,A1で構成される2ビット2進数にRO
Mから来た2ビット2進数を加算した結果生じる桁上げ
でもって生成できる。また、タグ領域とデータ領域置換
用領域を同一メモリLSI中に混在させた為、データ選
択回路1−11a,1−11b,1−11cが必要とな
っている。図1では、簡略化の為、読み出し時の回路の
みを記述したが、同様の回路の付加で書き込み時にも対
応可能なことは自明であり、読み書き両動作に対応させ
るのも、簡単な拡張に過ぎない。また、大規模なメモリ
・プレーンにおいては、タグ領域とデータ置換用領域を
同一メモリLSIに混在させる必要がなくなり、データ
選択回路は、省略可能である。
【0046】図2は本実施例1においてメモリLSI単
位に記述したメモリ・プレーン部の構成図である。図2
において、2−1は、不良動作ビットを含む1ビット幅
のメモリLSIであり、本実施例1では、不良動作ビッ
トを含む1ビット幅のメモリLSIを、縦に9段、横に
36列並べることにより、ワード幅36ビット(内、デ
ータ部32ビット、タグ部4ビット)のメモリ・プレー
ンを構成している。2−2で示す、最上段は、データ領
域の置換部(データ領域置換用領域)である。本構成で
は、図1中で示されるようなデータ選択回路は不要であ
る。
【0047】次に本実施例1の動作について説明する。
図1において、メモリ・プレーンを構成する全てのメモ
リLSIに、それぞれ1ビットの動作不良箇所があるも
のとする。データ領域1−1a,1−1bにおいて、ア
ドレス0と3は不良動作ビットを含んでいないが、アド
レス1と2は不良動作ビットを含む為、アクセス不可で
あることが、予めROM1−6に記録されている。外部
アドレス1−7は、加算器1−8を通過する際、ROM
内情報を加算される為、内部アドレス1−9では、不良
動作ビットを含む領域を回避することができる。また、
タグ領域1−2a,1−2bは、データ領域置換用領域
1−3a,1−3bの余剰領域を流用することで、新た
なメモリLSIを1つ追加するだけで構成できている。
【0048】本実施例1によれば、メモリ・プレーンの
前後をアドレス変換回路とデータ選択回路でサンドイッ
チ構造にすることにより、メモリ・プレーン内に不良動
作ビットの存在を許すことができ、その結果、大幅に発
生する余剰領域を、タグ領域に割り当てることにより、
単に、メモリ・プレーンを有効利用するだけでなく、不
良動作ビットを含むメモリ装置の欠点である性能低下を
別の観点から補っている。以上説明した実施例1はつぎ
のとおりである。不良動作ビットを含むメモリLSI
は、産業廃棄物扱いのため、その調達コストは、全ビッ
ト正常動作メモリLSIと比較して、非常に安い。実施
例1のメモリ装置及び後述の実施例5のキャッシュメモ
リ装置は、通常では使用されることのない不良動作ビッ
トを含むメモリLSIを主たる材料としている為、不良
動作ビットへのアクセスを回避する為のアドレス変換回
路に要するコストを上乗せしても、十分安いコストで装
置を構成することが可能である。また、実施例1のメモ
リ装置は、メモリ装置の容量が、2のべき乗の整数倍に
対して上回る部分をタグ領域として活用することができ
る。実施例1のメモリ装置は、通常のデータ領域の他
に、タグ領域を有している。タグ領域は一定量のデータ
領域毎に等量付加される。タグ領域があれば、当該デー
タ領域が、例えば、ファイルアクセス用バッファとして
使用されている時に、将来必ずディスクに書き戻さなけ
ればならない領域なのか、直ちに内容を破棄して別の目
的に流用して良い領域なのかを識別する符号を記憶して
おくことができる為、OS等のソフトウェア内での無駄
な処理が減り、高速化できることが、従来より知られて
いるが、全ビット動作する、完動メモリLSIでタグ領
域付きメモリ装置を構成すると、コストアップになる。
現状では、メモリ装置は高価な装置であり、どの計算機
においても、有り余るほど実装されている訳ではない
為、メモリ装置の総容量が同じなら、タグ領域に回す分
を、データ領域に回した方が、コスト的に安く、性能的
にもひけをとらないことが予想されるので、タグ領域付
きメモリ装置が採用されることは殆どない。実施例1で
は、不良動作ビットを有するメモリLSIを、主たる材
料としてメモリ装置を構成する為、従来技術と較べ、コ
ストが制約とならず、タグ領域の付加による性能向上を
計ることができる。
【0049】実施例2(請求項2対応).メモリLSI
に、メモリLSI内の不良動作ビット位置を選別した品
を使用することにより、アドレス変換回路を大幅に簡略
化できる実施例2を以下に示す。
【0050】図3は本発明の実施例2に係るメモリ装置
の回路構成図である。本実施例2の特徴は、不良動作ビ
ットの位置が同じメモリLSIを選別した上で、それら
をワード方向に並べて構成している。図3において、図
1に示す構成要素に対応するものには同一の符号を付
し、その説明を省略する。図3中、1段目のメモリLS
I11,12は、全てアドレス3の位置に不良動作ビッ
トがあり、2段目のメモリLSI13,14,15は、
全てアドレス2の位置に不良動作ビットがある。本実施
例2の場合、アドレス変換回路が3−1で示すような単
純なゲート回路で構成されている。他は、図1と同じで
ある。規模の大小に関係なく、メモリLSI内の不良動
作ビット位置を規則的に配置することにより、アドレス
変換回路を単純化することができる。
【0051】本実施例2では、不良動作ビットの位置が
規則化されている為、図1の実施例1の場合と比較し
て、不良動作ビット位置を記録しておく為のROM1−
6や、アドレス変換に要した加算器1−8等の代わり
に、アドレス変換回路3−1は簡単なゲート回路で置き
換えることができる。実施例2のメモリ装置では、各メ
モリLSIを、その不良動作ビットのアドレスによって
予め選別しておき、アドレス変換回路が、簡単、且つ、
設計変更箇所の少ない回路で構成できる様、各メモリL
SIの不良動作ビット箇所を適正配置する。実施例2の
メモリ装置では、不良動作ビットを有するメモリLSI
が大量に発生することを想定し、予め、その不良動作ビ
ットのアドレス、並びに、不良動作ビット数でメモリL
SIを選別しておくことにより、出来上がるメモリ装置
の総容量の事前予測を可能とし、固定的、且つ、単純な
アドレス変換回路でもって、不良動作ビット箇所へのア
クセス回避と、高速な変換を可能とする。
【0052】実施例3(請求項3対応).実施例1,2
を応用し、大量のタグ領域を確保したメモリ・プレーン
を構成し、このタグ領域の一部をプロセスのビットマッ
プに割り当てるように構成された実施例3を以下説明す
る。図4は本発明の実施例3に係るメモリ装置に備えら
れるメモリ・プレーンの構成図である。図4において、
4−1はメモリ・プレーンを示し、4−2はワード構成
を示す。4−3はデータ領域であり、4−4はタグ領域
である。タグ領域4−4は、プロセスのビットマップ4
−5とその他タグ4−6とに分けられる。ただし、その
他タグ4−6は必須ではない。
【0053】次に本実施例3の動作について説明する。
通常の計算機では、同時に存在可能なプロセス数に上限
値がある。図4において、タグ領域4−4内にあるプロ
セスのビットマップ4−5の幅は、上記上限値となる。
通常、各プロセスには識別、並びに、上限管理の為の番
号が与えられており、この番号に基づき、各プロセス
は、自プロセスで使用中のメモリ領域に対応するタグ領
域4−4のビットマップ4−5のビットを立てる。同様
に、使用終了後は、当該ビットを降ろすものとする。シ
ステムが、ページアウト処理やスワップアウト処理等
で、或プロセスが使用中のメモリ領域を空ける必要が生
じた場合、タグ領域4−4のビットマップ4−5を検索
し、当該プロセスに対応するビットのみが立っているタ
グを検出してまわることにより、容易に空けるべきメモ
リ領域を発見することができる。実施例3のメモリ装置
では、タグ領域を、データ領域に対して付加する際、付
加するタグ領域の大きさを、プロセスのビットマップを
収容するに足る程度に大きくする。実施例3のメモリ装
置では、実施例1のメモリ装置によりタグ領域の付加が
低コストに実現できることを利用して、タグ領域をプロ
セスのビットマップとして使用することにより、OSが
メモリ装置から退去させるべきデータ領域を、例え、当
該データ領域が複数のプロセスに共有されている場合で
も、迅速、且つ、容易に検出可能とする。従来技術で
は、最も贅沢にタグ領域を実装した計算機においても、
タグ領域にプロセスの識別番号を格納するに留まってお
り、データ領域が、複数のプロセスによって共有されて
いる場合は、タグ領域は有効に機能せず、OS内部のテ
ーブルより、演算処理でもって判定していた。1つの計
算機内に同時に存在し得る最大プロセス数は、通常、計
算機設計時に想定する為、固定的であっても、さほど不
利益にはならない。
【0054】図5に最大プロセス数8の場合のメモリ領
域の例を示す。その他タグ領域は省略している。この場
合、動作中のプロセスが3つあり、それぞれ、1,2,
3の番号が付いていたとする。各プロセスが使用中のデ
ータ領域5−3に対応して、タグ領域5−4にフラグを
立てている。複数のプスセスで共有しているデータ領域
5−3には、複数のフラグが立つ。プロセス1のみが使
用中のデータ領域5−3を検出するには、プロセス1に
対応するタグのフラグのみをクリアし、他を全てセット
した、プロセス・マスク5−1を用意し、これと、各タ
グ領域5−4の論理積をとれば良い。論理積の結果が全
ビット・ゼロになったタグ領域5−4に対応するデータ
領域5−3が、プロセス1のみで使用されているデータ
領域5−3である。
【0055】実施例4(請求項4対応).本実施例4に
おいては、タグ領域を付加するメモリのデータ領域の単
位をページ単位とする。図6は本発明の実施例4に係る
メモリ装置に備えられるデータ領域等の構成図である。
図6において、6−1はデータ領域の1つ(1ワードの
構成)であり、6−2は外部記憶媒体6−3上にあるペ
ージファイルの1ページである。
【0056】次に本実施例4の動作について説明する。
従来技術では、タグ領域は16バイトとか、32バイト
といった小さなメモリ領域を単位として付加されてい
た。この様な小さな単位のまま、前述した実施例3に示
す様な、ビットマップ方式のタグ領域を実現しようとす
ると、メモリ領域の何倍ものタグ領域が必要となり、実
用的ではない。例えば、当該計算機の最大プロセス数を
1024とするならば、プロセスのビットマップ幅は、
1024ビット、即ち、128バイト必要であり、32
バイトのデータ領域を単位として、タグ領域を付加して
いたのでは、使用可能メモリ領域の2割しかデータ領域
に割り当てることができない。当該計算機のページ単位
が、512バイトならば、本実施例4を適用することに
より、逆に、使用可能メモリ領域の8割をデータ領域に
割り当てることができる。タグ領域をプロセスのビット
マップとして利用するのは、ページング処理の改善が主
目的であるから、本実施例4では、タグ領域の付加単位
をメモリ領域のページング単位と同じ、ページサイズに
一致させることにより、領域の効率的利用を実現してい
る。実施例4のメモリ装置では、タグ領域を、データ領
域に対して付加する際、付加される側のデータ領域の単
位も、付加する側のタグ領域の単位も、共に大きくす
る。例えば、データ領域1ワード(仮に、4バイトとす
る)単位に対して、タグ領域4ビットを付加するのでは
なく、データ領域1ページ(仮に、1kバイトとする)
単位に対し、タグ領域1kビットを付加する。タグ領域
を付加するデータ領域の単位は、CPUからアクセス可
能な単位であれば、何でも良い。本発明では、不良動作
ビットを含むメモリLSIを主たる材料とすることによ
り、容量単価が引き下げられている為、大容量のタグ領
域を付加することが可能であるが、データ領域と比較し
て、タグ領域が大き過ぎる様では、実装寸法の増大か
ら、アクセスに時間を要する様になってしまうという問
題が生じる。一方、現在主流の、仮想記憶型計算機にお
いて、主記憶装置を操作する単位は、ページ(例えば、
1kバイト)が主流となっている。実施例4では、従来
技術と較べ、大幅に大きな単位である、ページを単位と
して、タグ領域を付加することにより、仮想記憶型計算
機における主たる主記憶装置の操作の1つであるところ
の、ページ単位のメモリ操作に対し、タグ領域を有効に
活用することができる様にしている。
【0057】実施例5(請求項5対応).本実施例5は
前記実施例1の構成をキャッシュメモリ装置に応用した
ものであり、本実施例5のメモリ装置の構成図は図1と
同様である。また、動作も実施例1と同様である。実施
例5のキャッシュメモリ装置は、キャッシュ・メモリ装
置の容量が、2のべき乗の整数倍に対して上回る部分
を、タグ領域として活用する。実施例5のキャッシュメ
モリ装置は、通常のデータ領域の他に、タグ領域を有し
ている。タグ領域は一定量のデータ領域毎に、等量付加
される。タグ領域があれば、当該データ領域が、プロセ
ススイッチ発生時に、主記憶装置に書き戻すべき位置を
算出する為に必要な情報の一部を記憶しておくことがで
きる為、OS等の基本ソフトウェア内での無駄な処理が
減り、高速化できることが、従来より知られているが、
全ビット動作する完動メモリLSIでタグ領域付きキャ
ッシュメモリ装置を構成すると、コストアップになる。
現状では、キャッシュメモリ装置は高価な装置であり、
どの計算機においても、有り余るほど実装されている訳
ではない為、キャッシュメモリ装置の容量拡大が、計算
機の性能向上に有効な手段であるにもかかわらず、主記
憶装置と比較して、極少容量のキャッシュメモリ装置が
使われているに過ぎない。実施例5では、不良動作ビッ
トを有するメモリLSIを、主たる材料としてキャッシ
ュメモリ装置を構成する為、従来技術と較べ、コストが
制約とならず、大容量のデータ領域確保も、タグ領域の
付加による性能向上も、同時に得ることができる。タク
領域に回す分を、全てデータ領域に回しても、不良動作
ビットを有するメモリLSIで構成されている為、中途
半端な容量のキャッシュメモリ装置しか得られず、実施
例5においては、従来型の構成にするメリットはない。
【0058】実施例6(請求項6対応).本実施例6
は、前記実施例2の構成をキャッシュメモリ装置に応用
したものであり、本実施例6のメモリ装置の構成図は図
3と同様である。また、動作も実施例2と同様である。
実施例6のキャッシュメモリ装置では、各メモリLSI
を、その不良動作ビットのアドレスによって予め選別し
ておき、アドレス変換回路が、簡単、且つ、設計変更箇
所の少ない回路で構成できる様、各メモリLSIの不良
動作ビット箇所を適正配置する。実施例6では、不良動
作ビットを有するメモリLSIが大量に発生することを
想定し、予め、その不良ビットのアドレス、並びに、不
良ビット数で、メモリLSIを選別しておくことによ
り、出来上がるメモリ装置の総容量の事前予測を可能と
し、固定的、且つ、単純なアドレス変換回路でもって、
不良動作ビット箇所へのアクセス回避と、高速な変換を
可能とし、コスト・性能両面で、実施例5のキャッシュ
メモリ装置を強化する。
【0059】実施例7(請求項7対応).本実施例7
は、前記実施例3をキャッシュメモリ装置に応用したも
のであり、本実施例7の構成図は図4及び図5と同様で
ある。
【0060】次に本実施例7の動作について説明する。
動作の概要は、実施例3と同様である。但し、キャッシ
ュメモリの場合は、ページング処理ではなく、フラッシ
ュ・アウト処理が行われること、並びに、処理のタイミ
ングがページング時だけではなく、プロセス・スイッチ
時なども含まれている点が異なる。フラッシュ・アウト
すべきラインの選択法の一例として、本実施例7では、
フラッシュ・アウト対象外とするプロセスの番号のビッ
トマップによるプロセス・マスクを作成し、このプロセ
ス・マスクと、各タグ領域のプロセスのビットマップの
論理積をとり、結果が0になったラインのみをフラッシ
ュ・アウト処理の対象とすることで、複数のプロセスが
共有するラインが存在する場合においても、容易に必要
最小限のフラッシュ・アウト・ラインを探し出すことが
できる。キャッシュメモリ装置におけるタグ領域の用途
は、計算機の性能向上という観点に絞って見ても、沢山
あるが、従来技術では、タグ領域は高価なものであった
為、費用対効果の観点から、少容量のタグ領域で実現可
能なものに限られていた。実施例7のキャッシュメモリ
装置では、タグ領域を、データ領域に対して付加する
際、付加するタグ領域の大きさを、プロセスのビットマ
ップを入れるに足る程度に大きくする。例えば、データ
領域1ライン(仮に、32バイトとする)単位に対し
て、タグ領域16ビットを付加するのではなく、104
0ビットを付加する。実施例7では、実施例5により、
タグ領域の付加がローコストに実現できることを利用し
て、タグ領域を、プロセスのビットマップとして使用す
ることにより、プロセススイッチ時に、OSがキャッシ
ュメモリ装置から退去させるべきデータ領域を、例え、
当該データ領域が、複数のプロセスに共有されている場
合でも、間違えずに、迅速、且つ、容易に検出可能とす
る。従来技術では、最も贅沢にタグ領域を実装した計算
機においても、タグ領域にプロセスの識別番号を格納す
るに留まっており、データ領域が、複数のプロセスによ
って共有されている場合は、タグ領域は有効に機能せ
ず、共有している他のプロセスがまた使用中のデータ領
域が、一旦主記憶装置に書き戻される様な、無駄な処理
が発生していた。1つの計算機内に同時に存在し得る最
大プロセス数は、通常、計算機設計時に想定する為、固
定的であっても、さほど不利益にはならない。
【0061】実施例8(請求項8対応).本実施例8
は、実施例4をキャッシュメモリ装置に応用したもので
ある。図7において、7−1はキャッシュメモリ装置の
ラインのデータ領域の1つ(1ラインの構成)であり、
7−2はメモリ装置のデータ領域の1つ(1ワードの構
成)であり、7−3は外部記憶媒体7−4上にあるペー
ジファイルの1ページである。
【0062】次に本実施例8の動作について説明する。
動作の概要は、実施例4と同様である。メモリ装置とキ
ャッシュメモリ装置間の相違点は、実施例7の場合と同
様である。フラッシュ・アウトされるラインのサイズ
が、メモリ装置のデータ領域の単位サイズと整合してお
れば、キャッシュメモリ装置とメモリ装置間で、タグ領
域にある、プロセスのビットマップなどの情報を引き継
ぐことが可能となり、効率が良い。勿論、セットアソシ
エーティブ関連情報など、キャッシュメモリ装置からメ
モリ装置へ引き継ぐ必要のないタグ情報もあるので、継
承を要するタグ情報に関してのみ、その位置、幅等の関
係を整合させれば良いのであって、必ずしも、両装置間
でタグ領域の幅を合致させる必要はない。タグ領域を付
加するデータ領域の単位は、CPUからアクセス可能な
単位であれば、何でも良い為、従来技術では、1ライン
(例えば、64バイト)程度の容量を単位に、数ビット
程度のタグ領域が付加されるのが通常であった。実施例
8のキャッシュメモリ装置では、タグ領域が付加される
データ領域の単位を、1ライン(仮に、32バイトとす
る)から、1ページ(仮に、1kバイトとする)に拡大
し、メモリ装置のタグ付加単価と一致させる。実施例8
では、不良動作ビットを含むメモリLSIを主たる材料
とすることにより、容量単位が引き下げられている為、
大容量のタグ領域を付加することが可能であるが、デー
タ領域と比較して、タグ領域が大き過ぎる様では、実装
寸法の増大から、アクセスに時間を要する様になってし
まうという問題が生じる。一方、現在主流の、仮想記憶
型計算機において、主記憶装置を操作する単位は、ペー
ジ(例えば、1kバイト)が主流となっている。実施例
8では、従来技術と較べ、大幅に大きな単位である、ペ
ージを単位として、キャッシュメモリ装置にタグ領域を
付加することにより、仮想記憶型計算機における主たる
主記憶装置の操作の1つであるところの、ページ単位の
メモリ操作に対し、タグ領域の情報を有効活用し、キャ
ッシュメモリと主記憶装置が、一連の動作を連携して行
うことができる様にしている。
【0063】実施例9(請求項1,9対応). 本実施例9は、実施例1のメモリ装置にタグ領域の一部
をパリティーやECCなどの機能に割り当てることによ
り、メモリ部の動作内容を常にチェックし、不良動作ビ
ットの新規発生を検出し、その位置情報を通知する機
構、並びに、通知された位置情報に基づいてアドレス変
換回路における不良動作ビット回避の為のデータを書き
直す機構を付加したメモリ装置である。図8において、
8−1は、実施例1と同様のメモリ・プレーンである
が、現存する全ての不良動作ビットを代替えしても尚、
代替え余裕領域に残りがあるものでなければならない。
8−2は不良動作ビット検出手段、8−3はアドレス変
換情報書換手段、8−4はアドレス変換回路、8−5は
その中のアドレス変換に使用するデータを格納した電気
的に書換可能な機能を有するフラッシュ・メモリなどの
ROMである。本ROM8−5の容量もまた、メモリ・
プレーン8−1と同様、現存する全ての不良動作ビット
の代替え情報を格納しても尚、領域に残りがあるもので
なければならない。
【0064】次に本実施例9の動作について説明する。
本メモリ装置使用中に、不良動作ビットが新規発生する
と、不良動作ビット検出手段8−2が、タグ領域中のパ
リティやECCなどの情報を活用して、不良動作ビット
の新規発生を検出し、その位置情報をアドレス変換情報
書換手段8−3に通知する。アドレス変換情報書換手段
8−3は、通知された位置情報に基づき、ROM8−5
に書き換える。本実施例9では、外部仕様16ワードの
メモリ装置において、アドレス2とアドレス5の不良動
作ビットの存在が、予めROM8−5に登録されてお
り、使用中にアドレス9の不良動作ビットが新規検出さ
れたならば、ROM8−5の内容はアドレス変換情報書
換手段8−3により、図9の様に書換えられる。実施例
9では、実施例1のアドレス変換回路に、不良ビット箇
所のデータによって駆動される型を採用し、常時メモリ
部を監視し、新たな不良ビットの発生を検出する手段
(検出手法は、従来技術である、パリティやECC等で
よい)、並びに、検出された結果に基づき、アドレス変
換回路のデータを書き直す手段を付加する。メモリLS
Iの正常動作ビットが、使用中に非回復性の故障に陥る
ことは、滅多に発生しないが、皆無ではない。タグ領域
の一部を、パリティーやECCに割り当てておけば、こ
れを常時検査することにより、新たな不良動作ビットの
発生を検出し、その不良動作ビット箇所を特定すること
ができる。不良動作ビット代替用メモリに余裕があれ
ば、新たに発生した不良動作ビットを、正常動作するビ
ットに代替え可能である。不良動作ビットを回避する為
のアドレス変換回路を、データ駆動型にしておけば、そ
のデータを書き換えることにより、新たに発生した不良
動作ビットをも回避することができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、不良
動作ビットを含むメモリLSIを主たる材料として構成
され、上記不良動作ビットに対するアクセスを製造時に
指定した正常動作ビットに重複なしに置き換える機能を
担当するアドレス変換回路を有し、上記メモリLSIの
メモリ領域をデータ領域と上記置き換えに用いるデータ
領域置換用領域とに割当て、上記データ領域置換用領域
の残りの領域をタグ領域として使用するように構成した
ので、通常使用されることのない不良動作ビットを含む
メモリLSIのみでメモリ装置のメモリ・プレーンを構
成でき、これにより装置が安価にでき、また、メモリ・
プレーンの余剰部をタグ領域として有効活用することに
より、メモリ装置単体の動作速度としては、良品のメモ
リLSIのみで構成されたメモリ装置より遅いものの、
OS等の基本ソフトウェアでタグ領域を活用することに
より、計算機全体としては、高速化を達成することがで
きるという効果が得られる。一例を挙げるならば、ディ
スク・バッファにおける、ダーティ・バッファ(後刻、
ディスク上に書き戻す必要のある領域)か、フリー・バ
ッファ(何時でも他の目的に転用して良い領域)かの、
識別フラグとしてタグ領域を活用することにより、OS
内部の関係する処理テーブルを不要とし、計算機の処理
速度を高めることができる。逆にメモリ組込型1チップ
・マイクロプロセッサ等において、当該チップの歩留ま
り向上、製造コスト削減、性能向上に応用することもで
きる。
【0066】第2の発明によれば、不良動作ビットを含
むメモリLSIを予め不良動作ビットのアドレスに従っ
て選別し、メモリ・プレーン構成時の不良動作ビット配
置に規則性を持たせ、メモリ領域を構成したので、不良
動作ビット位置を予め選別したメモリLSIを使用する
ことができ、これにより、アドレス変換回路を大幅に簡
略化することができ、アドレス変換回路における遅延を
少なくし、本メモリ装置の動作速度を改善することがで
きるという効果が得られる。
【0067】第3の発明によれば、複数のプロセスを同
時に主記憶装置上に置く計算機に使用するメモリ装置の
内、データ領域以外に大容量のタグ領域を有するメモリ
装置において、タグ領域の一部をプロセスのビットマッ
プとして使用するように構成したので、大量のタグ領域
を確保し、これを、プロセスのビットマップとして活用
することができ、プロセス間にメモリを共有する部分が
あっても、タグ領域を検索すれば、迅速、かつ、的確
に、ページアウト、スワップアウトすべき領域を発見す
ることができるという効果が得られる。同様に、空きメ
モリ領域の発見も容易である。その結果、従来OS内部
において、例えば管理テーブルを作成して行っていたメ
モリ管理処理の一部を、タグ領域に任せることができ、
基本ソフトウェアの負荷を削減することができるという
効果が得られる。
【0068】第4の発明によれば、仮想記憶方式を採用
した計算機に使用するメモリ装置の内、データ領域以外
に大容量のタグ領域を有するメモリ装置において、タグ
領域を、データ領域のページを単位に付加するように構
成した。プロセスのビットマップを実現するには、タグ
領域のビット幅を多量に必要とする。如何に、第1の発
明で安価に大容量メモリが実現できると言っても、デー
タ領域よりタグ領域の方が圧倒的に大きい要では、実用
的でない。上記メモリ操作は、仮想記憶のページを単位
としている為、タグ領域を付加する単位を、データ領域
のページとすることで、効率化を図れるという効果が得
られる。
【0069】第5の発明によれば、不良動作ビットを含
むメモリLSIを主たる材料として構成され、上記不良
動作ビットに対するアクセスを製造時に指定した正常動
作ビットに重複なしに置き換える機能を担当するアドレ
ス変換回路を有し、上記メモリLSI領域をデータ領域
と上記置き換えに用いるデータ領域置換用領域とに割当
て、上記データ領域置換用領域の残りの領域をタグ領域
として使用するように構成したので、第1の発明と同様
の理由により、大容量のキャッシュメモリ装置を実現す
ることができるという効果が得られる。
【0070】第6の発明によれば、不良動作ビットを含
むメモリLSIを予め不良動作ビットのアドレスに従っ
て選別し、メモリ・プレーン構成時の不良動作ビット配
置に規則性を持たせ、メモリ領域を構成したので、第2
の発明と同様の理由により、アドレス変換回路を簡素化
することができるという効果が得られる。このことは、
高速性を強く要求されるキャッシュメモリ装置において
は、特に重要である。
【0071】第7の発明によれば、複数のプロセスを同
時に主記憶装置上に置く計算機に使用するキャッシュメ
モリ装置の内、データ領域以外に大容量のタグ領域を有
するキャッシュメモリ装置において、タグ領域を、デー
タ領域のラインを単位に付加するように構成すると共
に、タグ領域の一部をプロセスのビットマップとして使
用するように構成したので、プロセス・スイッチ時に行
うフラッシュ・アウト処理を、タグ領域のプロセスのビ
ットマップを活用して、例え複数のプロセス間にデータ
共有があっても、必要最小限に抑えることが可能とな
り、従来技術では、キャッシュメモリ容量の増大に伴
い、フラッシュ・アウト処理が、どんどん重くなるとい
う問題を克服することができるという効果が得られる。
【0072】第8の発明によれば、仮想記憶方式を採用
した計算機に使用するキャッシュメモリ装置の内、デー
タ領域以外に大容量のタグ領域を有するキャッシュメモ
リ装置において、ラインサイズを、ページサイズ又はペ
ージサイズの整数倍又はページサイズの整数分の1と等
しくするように構成したので、大容量のタグ領域を有す
る大容量キャッシュメモリ装備時には、キャッシュメモ
リ装置のラインサイズを、従来技術と較べて大幅に拡大
することができ、キャッシュメモリ装置の効率的利用を
実現するとともに、メモリ装置側のページング処理と連
動した効率的処理が可能となるという効果が得られる。
【0073】第9の発明によれば、メモリ領域の動作内
容を常にチェックし、不良動作ビットの新規発生を検出
する不良動作ビット検出手段と、その検出結果に基づき
不良動作ビットを回避するためのアドレス変換回路を制
御しているデータ部を書換えるアドレス変換情報書換手
段とを備えたので、長期無人運転が必要なメモリ装置に
おいて、運転期間中に、新たな動作不良ビットの発生が
あった場合でも、自動的にそれを回避する手段が提供さ
れ、かつ、メモリ装置の外部仕様に変更を生じないた
め、容易に安定動作を実現することができる様になると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係るメモリ装置の回路
構成図である。
【図2】 上記実施例1におけるメモリ・プレーン部の
構成図である。
【図3】 この発明の実施例2に係るメモリ装置の回路
構成図である。
【図4】 この発明の実施例3に係るメモリ装置に備え
られるメモリ・プレーンの構成図である。
【図5】 上記実施例3において最大プロセス数8の場
合のメモリ領域の例を示す図である。
【図6】 この発明の実施例4に係るメモリ装置に備え
られるデータ領域等の構成図である。
【図7】 この発明の実施例8に係るメモリ装置に備え
られるデータ領域等の構成図である。
【図8】 この発明の実施例9に係るメモリ装置に備え
られるメモリ・プレーンの構成図である。
【図9】 上記実施例9におけるROMの内容を示す図
である。
【図10】 従来の半導体ディスク装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1−1a,1−1b データ領域、1−2a,1−2b
タグ領域、1−3a,1−3b データ領域置換用領
域、1−4 データ領域置換用タグ領域、1−5 不良
動作ビット箇所、1−6 ROM、1−7 外部アドレ
ス線、1−8 加算器、1−9 内部アドレス線、 1
−10 データ線、1−11a〜1−11g データ選
択回路、2−1,11〜15 メモリLSI、2−2
データ領域置換部、3−1,168 アドレス変換回
路、4−1 メモリ・プレーン、4−2 ワード構成、
4−3 データ領域、4−4 タグ領域、4−5 プロ
セスのビットマップ、4−6 他タグ、5−1 プロセ
ス・マスク、5−3 データ領域、5−4 タグ領域、
6−1 1ワードの構成、6−2 ページファイルの1
ページ、6−3 外部記憶媒体、7−1 1ラインの構
成、7−2 1ワードの構成、7−3 ページファイル
の1ページ、7−4 外部記憶媒体、8−1 メモリ・
プレーン、8−2 不良動作ビット検出手段、8−3
アドレス変換情報書換手段、8−4 アドレス変換回
路、8−5 ROM、10−1 エミュレータ、10−
2 メモリ回路、10−3 不良セクタ回避回路、10
−4 不良セクタ位置情報格納用のメモリ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不良動作ビットを含むメモリLSIを主
    たる材料として構成され、上記不良動作ビットに対する
    アクセスを製造時に指定した正常動作ビットに重複なし
    に置き換える機能を担当するアドレス変換回路を有し、
    上記メモリLSIのメモリ領域をデータ領域と上記置き
    換えに用いるデータ領域置換用領域とに割当て、上記デ
    ータ領域置換用領域の残りの領域をタグ領域として使用
    するように構成したことを特徴とするメモリ装置。
  2. 【請求項2】 不良動作ビットを含むメモリLSIを予
    め不良動作ビットのアドレスに従って選別し、メモリ・
    プレーン構成時の不良動作ビット配置に規則性を持た
    せ、メモリ領域を構成したことを特徴とするメモリ装
    置。
  3. 【請求項3】 複数のプロセスを同時に主記憶装置上に
    置く計算機に使用するメモリ装置の内、データ領域以外
    に大容量のタグ領域を有するメモリ装置において、タグ
    領域の一部をプロセスのビットマップとして使用するよ
    うに構成したことを特徴とするメモリ装置。
  4. 【請求項4】 仮想記憶方式を採用した計算機に使用す
    るメモリ装置の内、データ領域以外に大容量のタグ領域
    を有するメモリ装置において、タグ領域を、データ領域
    のページを単位に付加するように構成したことを特徴と
    するメモリ装置。
  5. 【請求項5】 不良動作ビットを含むメモリLSIを主
    たる材料として構成され、上記不良動作ビットに対する
    アクセスを製造時に指定した正常動作ビットに重複なし
    に置き換える機能を担当するアドレス変換回路を有し、
    上記メモリLSIのメモリ領域をデータ領域と上記置き
    換えに用いるデータ領域置換用領域とに割当て、上記デ
    ータ領域置換用領域の残りの領域をタグ領域として使用
    するように構成したことを特徴とするキャッシュメモリ
    装置。
  6. 【請求項6】 不良動作ビットを含むメモリLSIを予
    め不良動作ビットのアドレスに従って選別し、メモリ・
    プレーン構成時の不良動作ビット配置に規則性を持た
    せ、メモリ領域を構成したことを特徴とするキャッシュ
    メモリ装置。
  7. 【請求項7】 複数のプロセスを同時に主記憶装置上に
    置く計算機に使用するキャッシュメモリ装置の内、デー
    タ領域以外に大容量のタグ領域を有するキャッシュメモ
    リ装置において、タグ領域を、データ領域のラインを単
    位に付加するように構成すると共に、タグ領域の一部を
    プロセスのビットマップとして使用するように構成した
    ことを特徴とするキャッシュメモリ装置。
  8. 【請求項8】 仮想記憶方式を採用した計算機に使用す
    るキャッシュメモリ装置の内、データ領域以外に大容量
    のタグ領域を有するキャッシュメモリ装置において、ラ
    インサイズを、ページサイズ又はページサイズの整数倍
    又はページサイズの整数分の1と等しくするように構成
    したことを特徴とするキャッシュメモリ装置。
  9. 【請求項9】 メモリ領域の動作内容を常にチェック
    し、不良動作ビットの新規発生を検出する不良動作ビッ
    ト検出手段と、その検出結果に基づき不良動作ビットを
    回避するためのアドレス変換回路を制御しているデータ
    部を書換えるアドレス変換情報書換手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項第1項記載のメモリ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4806403B2 (ja) * 2004-06-30 2011-11-02 インテル・コーポレーション コンフィグラブルな機能選択機構
US20170036487A1 (en) * 2015-08-03 2017-02-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire

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