JPH08164576A - 模様付き管状体とその製造方法 - Google Patents

模様付き管状体とその製造方法

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JPH08164576A
JPH08164576A JP6333314A JP33331494A JPH08164576A JP H08164576 A JPH08164576 A JP H08164576A JP 6333314 A JP6333314 A JP 6333314A JP 33331494 A JP33331494 A JP 33331494A JP H08164576 A JPH08164576 A JP H08164576A
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JP
Japan
Prior art keywords
tubular body
synthetic resin
pattern
resin film
prepreg
Prior art date
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Pending
Application number
JP6333314A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Suzue
浩康 鈴江
Toshihiro Kurokawa
智弘 黒川
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
Priority to JP6333314A priority Critical patent/JPH08164576A/ja
Publication of JPH08164576A publication Critical patent/JPH08164576A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 予め設定した模様を容易に、しかも精度良く
管状体表面に一体化させると共に、模様形成が管状体の
軽量化や強度に悪影響を与えない。 【構成】 強化繊維によって強化され、合成樹脂をマト
リックスとする管状体本体12の外側に、該管状体本体
の成形温度では溶融せず、模様層14Bを形成している
薄肉厚の透明状軟質合成樹脂フィルム14Aの層を一体
的に接合するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、模様を有した管状体と
その製造方法に関する。従って、釣竿、ゴルフクラブの
シャフト、スキーのストック、自転車のフレーム等に利
用できる。
【0002】
【従来の技術】塗料を塗布した面が竿の表面になるよう
に、その塗布したプリプレグを最外層にして加圧、加熱
成形した釣竿が、特開平6−86616号公報に開示さ
れている。また、模様を有する樹脂シートをプリプレグ
に添設して巻回し、加圧、加熱して樹脂シートを釣竿本
体に溶融一体化する釣竿の製造方法が、特公昭50−1
9475号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、プリプレ
グや樹脂シートに模様を描いていても、釣竿素材の加圧
加熱成形時にプリプレグも樹脂シートも溶融し、溶融前
の模様形態が崩れて変化し、当初に設定した模様を精度
良く確に釣竿表面に一体形成することができない問題が
ある。また、釣竿の成形後に塗装や印刷によって模様を
形成することは釣竿が管状体であるが故に作業が簡便で
はなく、更には工数も多くなる他、厚塗り傾向になり、
釣竿重量が増加する問題がある。また、刻設模様の場合
は管状体の強度低下をもたらす。こうした問題は釣竿以
外にゴルフクラブのシャフト、スキーのストック、自転
車のフレーム等の管状体についても言える。特に釣竿で
は僅かな重量増加も大きな欠点となる。
【0004】依って本発明は、予め設定した模様を容易
に、しかも精度良く管状体表面に一体化させると共に、
模様形成が管状体の軽量化や強度に悪影響を与えないこ
とを目的とする。また、模様の耐久性を向上させること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、強化繊維によって強化され、合成樹脂をマトリック
スとする管状体本体の外側に、該管状体本体の成形温度
では溶融せず、模様層を形成している薄肉厚の透明状軟
質合成樹脂フィルムの層を一体的に接合していることを
特徴とする模様付き管状体を提供する。透明状とは外部
から模様が見えることをいい、半透明等を含む。また、
上記合成樹脂フィルムの内部か、又は上記管状体本体と
の間に模様層が配設されていることを特徴とする模様付
き管状体を提供する。更には、強化繊維に合成樹脂が混
合又は含浸されたプリプレグをマンドレルに巻回し、該
プリプレグの上に予め模様層を形成しており、前記プリ
プレグの加熱成形温度では溶融しない透明状の薄肉厚軟
質合成樹脂フィルムを巻回し、これを加圧、加熱し、前
記プリプレグの合成樹脂の溶融によって前記合成樹脂フ
ィルムを一体化させることを特徴とする模様付き管状体
の製造方法を提供する。
【0006】
【作用】模様層を形成している合成樹脂フィルムは管状
体本体の成形温度では溶融しないため、予め合成樹脂フ
ィルムに形成した模様はそのまま管状体本体の上に一体
化され、色むら、部分消失等の発生が防止され、外観の
優れた高精度な模様が容易に形成されている。また、合
成樹脂フィルムは薄肉厚であるため、軽量化が図れ、こ
れを一体化させるだけであるため強度的にも何等の悪影
響も無い。模様の層が合成樹脂フィルム内部や管状体本
体との間に配設されていれば、外部物体や人手により管
状体が擦られても模様は合成樹脂フィルムによって保護
され、模様の耐久性が向上する。プリプレグの加熱成形
温度では溶融しない合成樹脂フィルムに予め模様層が形
成されているため、プリプレグの合成樹脂の溶融によっ
て前記合成樹脂フィルムが一体化されるが、一体化に際
して模様層は崩れず、精度高く模様が形成でき、また、
軟質のため一体化の確実さが増し、加熱一体化という容
易な方法で模様が形成できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る管状体1
0の部分側面図を示し、矢視線B−Bによる拡大縦断面
図を図2に示す。一側に模様層14Bを有した透明な薄
肉の軟質合成樹脂フィルム14Aのテープ状体14が、
側縁間に隙間を有して管状体本体12の上に一体接合さ
れている。この管状体本体12は、エポキシ樹脂をマト
リックスとし、炭素繊維によって強化形成されており、
合成樹脂フィルム14Aはエポキシ樹脂との接合性の良
好なポリエチレンナフタレート(PEN、融点は例えば
275℃)、ポリエチレンテレフタレート(PET、融
点は例えば265℃)、ポリエーテルイミド(PEI)
等であり、6ミクロン程度の厚さを有する。
【0008】フィルムの厚さは100ミクロン程度以下
であり、好ましくは10ミクロン以下であり、特に巻回
作業中のしわ等の発生を防止すると共に軽量化をも図る
ため3〜8ミクロンが好ましい。模様層14Bは合成樹
脂フィルム14Aの一側面にウレタン系のインキをグラ
ビア印刷によって印刷した層であり、厚さは例えば、
0.1〜15ミクロンである。合成樹脂フィルムの溶融
温度は既述の如く、例えば265℃、ウレタン系インキ
の溶融温度は200℃であり、このプリプレグの成形温
度は120℃〜140℃である。従って、合成樹脂フィ
ルムも模様層も溶融しないで管状体本体12表面に一体
化される。
【0009】管状体本体12に一体化させる加熱の際
に、プリプレグの中のエポキシ樹脂が溶融し、巻回され
たテープ状体14の側縁間領域12Aから幾分流出す
る。後述のように緊締テープによって緊締するため、こ
の流出したエポキシ樹脂Rには図2に示すように緊締テ
ープによる僅かな鋸歯状になった緊締跡が付くが、緊締
条件等によってはこれを無くすることもできる。以上に
説明のように模様層14Bは透明な合成樹脂フィルム1
4Aの管状体本体12側の面に形成されているため、外
部物体や人手により管状体10が擦られても模様は摩耗
や剥離せず、耐久性が向上する。またインキ模様はフィ
ルム表面の粗面化とみることもでき、管状体本体12と
の接合性が向上する場合もある。また、このテープ状体
14は薄いため、管状体の重量が殆ど増加せず、管状体
の軽量化に寄与する。このテープ状体14はシート状で
あってもよく、また、管状体本体12の全周でなく、周
方向一部に設けてもよい。
【0010】図3はこのテープ状体(又はフィルム状
体)14に代る断面構造のものを図示している。(a)
は2つの合成樹脂フィルム14A,14A’に挟まれた
状態の模様層14Bを有するもの14’を、(b)は図
1や図2の場合と同様に合成樹脂フィルム14Aの一面
側に模様層14Bを有し、この模様層14B側にホット
メルト型の接着剤の層14Cを形成したもの14”を図
示している。(a)の場合は図1や図2の場合と同様に
模様層14Bが保護され、(b)の場合は同様に保護さ
れる他、ホットメルト型接着剤層14Cの存在によって
加熱成形時に接着剤が溶融して管状体本体12との接合
性が更に向上する。以上の他、合成樹脂フィルム14A
の外表面側(管状隊の外表面側)に模様層14Bが位置
するように合成樹脂フィルム14Aを管状体本体12に
一体化させてもよい。
【0011】図4は本発明に係る管状体10の製造方法
を説明する図である。芯金20に、繊維強化プリプレグ
シート22を巻回し(a)、この上から、模様層を有し
た合成樹脂フィルムテープ14をその縁部が重ならない
ように隙間を設けて巻回し(b)、更にその上から緊締
テープ22によって緊締する(c)。こうして加圧した
状態で加熱し、プリプレグのエポキシ樹脂を溶融硬化さ
せて合成樹脂フィルムテープ状体14を一体化させ、そ
の後、緊締テープ22と芯金20を除去して管状体10
を製造する。
【0012】模様層を有した合成樹脂フィルムテープ1
4をその縁部が重ならないように隙間を設けて巻回する
のは、模様のずれが目立たないようにするためであり、
合成樹脂フィルムテープ14の代りに合成樹脂フィルム
シートを使用する場合には、繊維強化プリプレグシート
22に添着した状態で一緒に巻回作業してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、模様を有するフィルムは管状体本体の成形温度
では非溶融性であるため、加熱成形時に管状体本体に一
体化させることによってフィルム上に予め形成した模様
を容易に、しかも精度高く管状体表面に一体化させ、模
様は管状体に刻設するのではなくて軟質の合成樹脂フィ
ルムに形成して管状体本体に一体化させるため管状体の
強度に悪影響を与えない他、模様層を有するフィルムが
薄いため、軽量化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る管状体の部分側面図であ
る。
【図2】図2は図1の矢視線B−Bによる拡大縦断面図
である。
【図3】図3は模様を有する合成樹脂フィルムの変形例
を示す断面図である。
【図4】図4は管状体の製造方法の過程を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 管状体 12 管状体本体 14A 合成樹脂フィルム 14B 模様層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 70/16 B32B 5/00 A 9349−4F B62K 19/16 // A01K 87/00 B62K 3/02 8602−2B A01K 87/00 630 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維によって強化され、合成樹脂を
    マトリックスとする管状体本体の外側に、該管状体本体
    の成形温度では溶融せず、模様の層を形成している薄肉
    厚の透明状軟質合成樹脂フィルムの層を一体的に接合し
    ていることを特徴とする模様付き管状体。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂フィルムの内部か、又は前
    記管状体本体との間に前記模様の層が配設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の模様付き管状体。
  3. 【請求項3】 強化繊維に合成樹脂が混合又は含浸され
    たプリプレグをマンドレルに巻回し、 該プリプレグの上に予め模様層を形成しており、前記プ
    リプレグの加熱成形温度では溶融しない透明状の薄肉厚
    軟質合成樹脂フィルムを巻回し、 これを加圧、加熱し、前記プリプレグの合成樹脂の溶融
    によって前記合成樹脂フィルムを一体化させることを特
    徴とする模様付き管状体の製造方法。
JP6333314A 1994-12-15 1994-12-15 模様付き管状体とその製造方法 Pending JPH08164576A (ja)

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JP6333314A JPH08164576A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 模様付き管状体とその製造方法

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JP6333314A JPH08164576A (ja) 1994-12-15 1994-12-15 模様付き管状体とその製造方法

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JPH08164576A true JPH08164576A (ja) 1996-06-25

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JP (1) JPH08164576A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212599A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Globeride Inc 表面構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013212599A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Globeride Inc 表面構造体

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