JP3231062B2 - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents

ゴルフクラブ用シャフト

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴルフクラブ用シャフト
に係り、詳しくは合成樹脂材と補強繊維とから成るゴル
フクラブ用シャフトに関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】合成樹脂材と補強繊維とから成
るゴルフクラブ用シャフトとしては、今日プロゴルファ
ーのみならず一般ゴルファーにまで普及しているカーボ
ンシャフトがあるが、このカーボンシャフトは補強繊維
がカーボン繊維である為完成品の外観はそのカーボン繊
維の地色がそのまま現出されて黒色、或いは灰色を呈し
ている。ところで、最近はカーボン繊維のみでなくカー
ボン繊維と他の補強部材との複合化が行われているが、
その補強部材が金属製箔や線材である場合にはそれ単体
ではシャフト本体の外周に巻き付け固定することは出来
ず、その為にそうした補強部材を使用する時はシャフト
本体を形成するカーボン繊維層の間に配置しているのが
実状である。
【0003】しかしながら、上述したような高価な補強
部材がカーボン繊維層の間に配置されていたのではゴル
ファーは外観からそれを知ることは出来ず、商品説明書
等で知るのが一般的である。従って、各メーカーはそう
した新素材の使用に際してはその素材が外側から一見し
て分かるように夫々研究されている。又、上記の新素材
が塗料を弾くものである場合は、外層に配置固定出来た
としても表面の塗装が出来ない為に、ゴルファーが望む
ような塗装のシャフトを提供することが出来ないといっ
た問題点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、カーボン繊維等の補強繊維と
複合して使用するチタン箔を、シャフト本体と強固に一
体化した上で、存在が外部から確認出来ると共に、シャ
フト外表面への塗装も行うことが出来るゴルフクラブ用
シャフトを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に本発明が講じた技術的手段は、合成樹脂材と補強繊維
とから成るシャフト本体の外周面に、適宜間隔をおいて
孔が開設されたチタン箔を巻き付けると共に、その外周
に薄いガラス織布を巻き付け、それらを合成樹脂材で覆
い固定した構成を特徴とする。
【0006】シャフト本体の形成に使用される補強繊維
としては、カーボン繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、
ガラス繊維等の高強度・高弾性率繊維が挙げられ、それ
らの繊維素材は性能に合わせて一種もしくは二種以上を
組合わせて使用することが出来る。又、上記の補強繊維
の使用形態としては、一方向引き揃えシート又は織布と
し、それらに合成樹脂溶液を含浸させて半乾燥状態とし
たもの(プリプレグ)が使用される。
【0007】シャフト本体の外周面に巻き付けられるチ
タン箔は、例えば厚さが0.014mm で、シャフト本体の略
全長に亘って外周に一巻きし得る梯形(平板形態)、
いは螺旋巻きし得るテープ状とし、このような形態とす
るチタン箔に円形、角形、異形等の孔を開設し、この孔
から合成樹脂又はガラス織布が入り込み、下層のシャフ
ト本体の合成樹脂と融着することによって、チタン箔と
シャフト本体、ガラス織布及びチタン箔相互の密着固定
が確実に行われ、チタン箔の剥離を防止するようになっ
ている。
【0008】又、チタン箔の外周に巻き付ける薄いガラ
ス織布は、内側に配置されるチタン箔が透けて見え、且
つチタン箔の全表面を覆うのに十分な溶融樹脂量を保有
するだけの格子間隔(織り目)を有したものが使用され
る。
【0009】
【作用】上記の手段によれば、シャフト本体の外周面に
巻き付けられるチタン箔は、その外側に巻き付けられる
薄いガラス織布に含浸されている合成樹脂が溶融して全
表面を覆うと共に、この合成樹脂又はガラス織布が孔に
入り込んでシャフト本体の合成樹脂と溶融されてシャフ
ト本体と一体化される。そして、そのチタン箔の外側に
位置するガラス織布は薄く、格子間隔が大きい為、チタ
ン箔の存在がガラス織布の外側からも確認される。さら
に、チタン箔に開設された孔から下層のシャフト本体が
確認される。
【0010】
【発明の効果】本発明のゴルフクラブ用シャフトは以上
詳述したように、合成樹脂材と補強繊維とから成るシャ
フト本体の外周面に、適宜間隔をおいて孔が開設された
チタン箔を巻き付けると共に、その外周に薄いガラス織
布を巻き付け、それらを合成樹脂材で覆い固定したもの
であるから、チタン箔はその外側に位置して巻回される
薄いガラス織布で押さえられると共に、合成樹脂材で全
表面が覆われ、且つ、ガラス織布及び合成樹脂が孔を介
してシャフト本体の合成樹脂と溶融するので、シャフト
本体と強固に一体化される。従って、チタン箔がシャフ
ト本体から剥離してしまうといったことは無く、長期使
用に十分耐え得るものである。
【0011】又、チタン箔を外側から押さえているガラ
ス織布は薄く、しかもチタン箔の全表面を覆うに必要な
合成樹脂材を保有する為に格子間隔(織り目)が大きい
為、チタン箔はガラス織布を通して外側から確認するこ
とが出来る。従って、チタン箔の地色(金色)をゴルフ
ァーにアピールすることが出来、商品価値を高めること
が出来る。しかも、チタン箔に開設された孔から下層の
シャフト本体の地色(黒色又は灰色)が確認されるの
で、シャフト外表面には、チタン箔とシャフト本体の地
色が渾然一体となった極めて良好な美観を呈する模様が
現れるし、例えば、孔の形状をゴルファーの要望によっ
て変えることによって、要望通りの各種模様が現れたシ
ャフトを製作することができるので、商品価値を高める
ことやゴルファーの要望に答える上で極めて有効であ
る。逆にこの孔を、ガラス繊維及び合成樹脂が入り込む
ことが可能な程度、且つ、下層のシャフト本体がほとん
ど確認できない大きさとすることで、チタン箔の剥離を
防止した上でチタン箔の地色のみが現れたシャフトとす
ることもできる。更に、チタン箔は塗料を弾く性質を有
するが、そのチタン箔は合成樹脂材で覆われている為、
表面への塗装も容易に出来、ゴルファーの要望に応じて
各種の模様付したシャフトを製作することが出来る。更
に又、チタン箔をテープ状とすることで、チタン箔の地
色と孔の形状及び孔からから確認されるシャフトの地色
からなる模様に加えて、テープによる螺旋模様、綾巻き
模様等の各種模様を立体的に形成することが出来る。
又、孔を介してガラス織布及び合成樹脂がシャフト本体
の合成樹脂と溶融されるので、テープを密に巻回したり
重ね合わせて巻回しても、シャフト本体に対するチタン
箔の密着性が損なわれることはない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
ると、ゴルフクラブ用シャフトはカーボン繊維の一方向
引き揃えプリプレグシートから成るシャフト本体1の外
周面にチタン箔2がまきつけられ、そのチタン箔2の外
側に薄いガラス織布3が巻き付けられると共に、そのチ
タン箔2とガラス織布3は合成樹脂材4で被覆固定され
てシャフト本体1と一体化されている。
【0013】上記のチタン箔2は、テーパの付いたシャ
フト本体1の外周に一巻きし得るようにチタン箔の平板
を梯形に裁断し、それを合成樹脂材を含浸した薄いガラ
ス織布に張り合わせ、その張り合わせ部材をガラス織布
3が外側になるようにしてシャフト本体1の外周に巻き
付け、加熱処理することでガラス織布3に含浸されてい
た合成樹脂材4が溶融してチタン箔2とガラス織布3を
被覆固定する。
【0014】又、上記のチタン箔2は図2に示すように
その片面にのみガラス織布3を張り合わせる形態に限ら
れるものではなく、図3に示すようにチタン箔2の表裏
両面にガラス織布3を張り合わせてサンドイッチ状と
し、それをシャフト本体1の外周に巻き付けて形成して
も良いものである。
【0015】又、チタン箔2の固定化をより強固にする
手段として、図4及び図5に示すようにチタン箔2に孔
5を適宜間隔をおいて開設しており、その孔5の部分に
外側に配置される薄いガラス織布3が嵌まり込むと共
に、外側を被覆する合成樹脂材4もその孔5を通してシ
ャフト本体1の合成樹脂材と融着させるようにしてい
る。
【0016】又、シャフト本体1の外周に巻き付けるチ
タン箔2は図6に示すように所定の幅に形成したテープ
形態としても良く、そうしたテープ形態のチタン箔2は
シャフト本体1の外周面に螺旋状に巻き付けると共に、
その外側に薄いガラス織布のテープを隙間無く巻き付け
ることで、該織布に含浸されている樹脂材が溶融して全
表面を覆い、前示実施例と同様な効果が得られる。尚、
チタン箔2をテープ形態とした場合、そのテープの巻き
方が綾巻きである時はテープが交差するとその交差部分
におけるチタン箔の固定が低下するため、図4で示した
と同じようにチタン箔2のテープに適宜間隔をおいて孔
6を開設し、それによってテープの交差部分における重
なり面積を極力少なくし、交差部分での密着性を高め
る。
【0017】上述したゴルフクラブ用シャフトの成形
は、繊維強化樹脂材で予めシャフト本体を形成し、その
シャフト本体にチタン箔及び樹脂材を含浸した薄いガラ
ス織布を巻き付けて加熱成形する方法のみならず、シャ
フト本体の成形素材(カーボン繊維からなる一方向引き
揃えプリプレグシート)をマンドレルに巻き、その外側
に上述した各素材を巻き付け、しかる後加熱成形する方
法としても目的のシャフトを成形することが出来るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴルフクラブ用シャフトの一実施
例を示す一部切欠正面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】チタン箔とガラス織布の張り合わせ形態の他の
例を示す断面図である。
【図4】チタン箔に孔を開けた形態を示す斜視図であ
る。
【図5】図4のチタン箔を用いたシャフトの部分断面図
である。
【図6】チタン箔とガラス織布をテープ形態とした斜視
図である。
【図7】チタン箔のテープをシャフト本体に螺旋巻きし
た図である。
【図8】チタン箔のテープに孔を開けた斜視図である。
【符号の説明】
1…シャフト本体 2…チタン箔 3…薄いガラス織布 4…合成樹脂層 5,6…孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 53/10 B32B 5/00 B32B 17/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材と補強繊維とから成るシャフ
    ト本体の外周面に、適宜間隔をおいて孔が開設されたチ
    タン箔を巻き付けると共に、その外周に薄いガラス織布
    を巻き付け、それらを合成樹脂材で覆い固定したゴルフ
    クラブ用シャフト。
  2. 【請求項2】 上記のチタン箔がシャフトの略全長に亘
    って巻回される平板形態である請求項1記載のゴルフク
    ラブ用シャフト。
  3. 【請求項3】 上記のチタン箔がテープ状である請求項
    1記載のゴルフクラブ用シャフト。
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