JPH08164486A - 鉄筋自動溶接機及び鉄筋の溶接方法 - Google Patents

鉄筋自動溶接機及び鉄筋の溶接方法

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Publication number
JPH08164486A
JPH08164486A JP33153094A JP33153094A JPH08164486A JP H08164486 A JPH08164486 A JP H08164486A JP 33153094 A JP33153094 A JP 33153094A JP 33153094 A JP33153094 A JP 33153094A JP H08164486 A JPH08164486 A JP H08164486A
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JP
Japan
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reinforcing bar
spot
welding
welded
rebar
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Application number
JP33153094A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Enomoto
康宏 榎本
Shoichi Furusawa
庄市 古沢
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KYUSHU TEKKIN KAKO CENTER KK
Original Assignee
KYUSHU TEKKIN KAKO CENTER KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業効率が良く溶接部の品質が安定しており
だれでも容易に作業ができ安全性の極めて高いと同時に
工場で検査ができるので品質管理も容易な鉄筋自動溶接
機の提供。 【構成】 門型形状に形成された門型支持部と、門型支
持部の水平部に対して直角方向に前後自在に移動する台
車と、台車を移動自在に支持する台車支持部と、肋筋及
び腹筋を配列する鉄筋保持部、肋筋と腹筋の上面の接触
部をスポット溶接する1以上の上面スポット溶接部と、
肋筋と腹筋の側面の接触部をスポット溶接する1以上の
側面スポット溶接部と、鉄筋の位置を検出する鉄筋位置
検出部と、台車を駆動する駆動部と、装置全体の制御を
行う制御部と、を有する構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の梁、柱、壁、
床スラブ等を構成する鉄筋構造物の組み立てに用いられ
る鉄筋自動溶接機及び鉄筋の溶接方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の高層化、耐久性向上にと
もない、鉄筋コンクリート建造物が急増している。鉄筋
コンクリート建造物の施工においては、各部で十分な強
度を得るためにコンクリートに埋設される鉄筋の組み立
てが行われている。鉄筋の組み立てには番線による鉄筋
の係合が施工現場で施工が容易であり、また、鉄筋の材
質を劣化させないので好んで多く用いられている。アー
ク溶接による鉄筋の接合もアーク溶接機の構造が簡便で
あるので用いられる場合もあるが接合部が酸化し鉄筋の
材質が脆化するという欠点がある。特に主筋や腹筋方向
に対して直交に所定の間隔でスターラップ筋等の肋筋を
複数平行して配列してなる鉄筋構造物は柱や梁の部位に
主として用いられる極めて一般的な鉄筋構造物である。
この鉄筋構造物の肋筋と腹筋を接合する方法として、従
来は施工現場において番線による結合が行われていた
が、近頃、スポット溶接するという工法が注目を集めて
いる。また、鉄筋組み立て加工業はいわゆる労務集約的
な産業であり作業者の手作業による加工が多く、その生
産性、作業環境、納期管理、品質管理等の改善は焦眉の
急となっている。以下に従来の鉄筋自動溶接機について
図面を用いて説明する。図8は従来の鉄筋自動溶接機の
構成を示す斜視図である。図8において、70は従来の
移動式の鉄筋自動溶接機、71はスポット溶接部分に電
極を移動させ電極を保持するガン、72はスポット溶接
部に圧接させ電圧を印加し電流を流す電極、73は作業
者がスポット溶接時にガン71を保持する保持部、74
はガン71とコントローラに電源線及び制御線を接続す
る配線、75は電極72に印加する電圧及びスポット溶
接部に通電する電流と電極72がスポット溶接部に加え
る圧力を制御するコントローラである。以上のように構
成された鉄筋溶接機について、以下その溶接方法を説明
する。始めに、作業者がガン71をスポット溶接を行う
所に移動させ、電極72をスポット溶接箇所に圧接す
る。次に、所定の圧力で電極72をスポット溶接部に加
圧すると同時に電極72間に電圧を印加し、スポット溶
接部に電流を通電する。スポット溶接部の接触部分では
接触抵抗があるので、ジュール熱が発生しスポット溶接
部が加熱される。スポット溶接部は溶解し2つの部材が
一体化されスポット溶接が完了する。また、従来の鉄筋
の溶接方法としては、スポット溶接部を陽極と陰極とで
挟み、各スポット溶接部分ごとに加圧しながら電流を流
すダイレクトスポット溶接が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の鉄筋自動溶接機及び鉄筋の溶接方法では、以下のよう
な問題点を有していた。 (1)建築物の施工方法としてPC工法等の施工現場以
外の工場で前もって施工部品を製造した後に現場で組み
立てるという施工方法の傾向が進んでいるが従来の肋筋
を複数平行して配設しその肋筋に直交して腹筋を配列す
る鉄筋構造物を番線により肋筋と腹筋を接合するという
方法では上記の傾向に対応できないという問題点を有し
ていた。 (2)施工現場で鉄筋を組み立てるには、鉄筋組み立て
用の足場、仮設等を準備しなければならず現場の工期が
長くなり施工工程が複雑となる。また、工期が限られて
いるので作業者の数を増やさなければならないので、施
工費用がかかるという問題点を有していた。 (3)施工現場において複数の平行に配列された肋筋と
この肋筋に直交する腹筋からなる鉄筋構造物を番線で作
成していたので、鉄筋構造物が計画通りできず品質斑が
生じ易いという問題点を有し管理者の検査が行き届かず
品質管理がし難いという問題点を有していた。 (4)熟練工が少なくなった今日鉄筋構造物を省力化で
自動的に製造できる溶接機が業界で強く要望されてお
り、鉄筋のスポット溶接を行う種々のスポット溶接機が
開発されている。ところが、従来のスポット溶接機は作
業者が手作業で鉄筋を設置しスポット溶接箇所にガン及
び大型で重量のあるトランスを移動させ作業者がガンを
保持してスポット溶接を行わなければならないので、作
業者の作業性に作業速度が支配され作業性に著しく欠け
るという問題点を有していた。 (5)作業者が多数の溶接箇所にガンを移動させ電極を
スポット溶接箇所に圧接するので、溶接箇所によりスポ
ット溶接の品質にばらつきが生じ、所によっては接合が
十分でない部分が発生し製品歩留りが悪く生産性に欠け
るという問題点を有していた。 (6)工期が短いので作業者に熟練した経験が要求され
未熟練工では品質の高いスポット溶接を工期以内に行う
ことができないという問題点を有していた。 (7)スポット溶接時に作業者がスポット溶接機を保持
しなけらばならずスポット溶接部分の近傍に作業者が待
機しなけらばならないので、感電等の事故が発生する機
会が多く安全性に欠けるという問題点を有していた。 (8)更に、スポット位置を移動する際に大型で重量の
ある電源(トランス)を一緒に移動させるので作業しず
らく電気コードにつまずいたりして事故を起こし易いと
いう問題点を有していた。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、各種形状を有する鉄筋構造物を高品質で安定した品
質でかつ高い生産性で製造できるとともに製造作業が単
純で作業性に優れるとともに著しく省力化が可能な鉄筋
自動溶接機を提供すること、及び、製造時の安全性や作
業性に優れ高品質の鉄筋構造物を高歩留りで生産するこ
とのできる鉄筋の溶接方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の鉄筋自動溶接機は、溶接さ
れる鉄筋を保持する鉄筋保持部と、鉄筋保持部の上面に
保持された鉄筋をスポット溶接する所定の間隔で設けら
れた1乃至複数の上面スポット溶接部と、鉄筋保持部の
側面に保持された鉄筋をスポット溶接する対向して設け
られた1乃至複数の側面スポット溶接部と、を備えた構
成からなる。請求項2に記載の鉄筋自動溶接機は、門型
形状に形成された門型支持部と、スポット溶接される鉄
筋を保持し門型支持部の水平部に対して直角方向に前後
自在に移動する台車と、台車を移動自在に支持する台車
支持部と、台車上に直立して形成されたスポット溶接さ
れる肋筋及び腹筋を配列する鉄筋保持部と、門型支持部
の水平部を左右に移動し鉄筋保持部の上面に所定の間隔
で平行に複数保持される肋筋と肋筋に直交する腹筋との
接触部をスポット溶接する1以上の上面スポット溶接部
と、門型支持部の水平部を左右に移動し鉄筋保持部の両
側面に保持された所定の間隔で平行に複数保持される肋
筋と肋筋に直交する腹筋との接触部をスポット溶接する
対向して設けられた1以上の側面スポット溶接部と、鉄
筋の位置を検出する鉄筋位置検出部と、台車を駆動する
駆動部と、上面スポット溶接部、側面スポット溶接部、
及び駆動部の動作を鉄筋位置検出部により検出された鉄
筋の位置に基づいて制御する制御部と、を備えた構成を
有している。請求項3に記載の鉄筋自動溶接機は、スポ
ット溶接される所定の間隔で平行に複数配列される肋筋
と肋筋に直交して配列される腹筋とを保持する鉄筋保持
部と、鉄筋保持部を載置する固定台と、固定台を跨いで
門型状に形成され前後自在に移動する移動門型支持部
と、移動門型支持部を移動自在に支持する支持部と、移
動門型支持部の水平部を左右に移動し鉄筋保持部の上面
に所定の間隔で平行に複数保持される肋筋と肋筋に直交
する腹筋との接触部をスポット溶接する1以上の上面ス
ポット溶接部と、門型支持部の水平部を左右に移動し鉄
筋保持部の両側面に保持された所定の間隔で平行に複数
保持される肋筋と肋筋の直交する腹筋との接触部をスポ
ット溶接する対向して設けられた1以上の側面スポット
溶接部と、鉄筋の位置を検出する鉄筋位置検出部と、移
動門型支持部を駆動する駆動部と、上面スポット溶接
部、側面スポット溶接部、及び駆動部の動作を鉄筋位置
検出部により検出された鉄筋の位置に基づいて制御する
制御部と、を備えた構成を有している。請求項4に記載
の鉄筋自動溶接機は、請求項2または3の内いずれか1
において、鉄筋保持部の上面に配設された導電性金属板
からなる上部鉄筋保持部が門型支持部の水平部と平行に
複数配設された凹部を備えている構成からなる。請求項
5に記載の鉄筋自動溶接機は、請求項2乃至4の内いず
れか1において、鉄筋保持部の側面に形成された導電性
金属板からなる側部鉄筋保持部に腹筋を支持する腹筋支
持部が形成されている構成を有する。請求項6に記載の
鉄筋自動溶接機は、請求項2乃至5の内いずれか1にお
いて、上面スポット溶接部及び/または側面スポット溶
接部が、スポット溶接時に鉄筋の溶接部に圧接される溶
接電極と、溶接電極と所定の間隔で配設されスポット溶
接時に鉄筋を支持する上部鉄筋保持部または側部鉄筋保
持部に圧接される導通電極と、を有する構成からなる。
請求項7に記載の鉄筋自動溶接機は、請求項2乃至6の
内いずれか1において、鉄筋保持部が、表面に凹部を複
数配設された長尺状の張出固定部と、張出固定部を出し
入れ自在に支持する加圧部と、を有する構成からなる。
請求項8に記載の鉄筋自動溶接機は、請求項2乃至7の
内いずれか1において、台車または固定台上に門型支持
部または移動門型支持部の水平部の長手方向に対して直
交状に左右移動自在に配設された予備鉄筋保持部を有す
る構成からなる。請求項9に記載の鉄筋の溶接方法は、
導電性金属板からなる上部鉄筋保持部に所定の間隔で複
数の肋筋を保持する肋筋保持工程と、導電性金属板から
なる上部鉄筋保持部及び/または側部鉄筋保持部に肋筋
保持工程で保持した肋筋の直交方向に腹筋を肋筋に接触
させて保持する腹筋保持工程と、スポット溶接部の電極
を肋筋と腹筋の接触部分である溶接部に圧接しスポット
溶接部の他方の電極を溶接部から所定の間隔離れた溶接
部と接触した上部鉄筋保持部または側部鉄筋保持部に圧
接して溶接部を順次スポット溶接していくスポット溶接
工程と、を有する構成からなる。請求項10に記載の鉄
筋の溶接方法は、導電性金属板からなる上部鉄筋保持部
及び/または側部鉄筋保持部に腹筋を平行に保持する腹
筋保持工程と、導電性金属板からなる上部鉄筋保持部に
腹筋保持工程で保持された腹筋に接触させて所定の間隔
で複数の肋筋を保持する肋筋保持工程と、スポット溶接
部の電極を肋筋と腹筋の接触部分である溶接部に圧接し
スポット溶接部の他方の電極を溶接部から所定の間隔離
れた溶接部と接触した上部鉄筋保持部または側部鉄筋保
持部に圧接して溶接部を順次スポット溶接していくスポ
ット溶接工程と、を有する構成からなる。
【0006】ここで、門型支持部は構造用鋼等で形成さ
れ、その水平部の側面または上面にスポット溶接部の移
動用のレールやラック若しくは凹溝等が配設されてい
る。また、スポット溶接部の電源線、制御線、加圧する
動力源線を支持する支持具も前記レール等に配設しても
良い。コードの乱戦を防止するためである。台車及び移
動門型支持部の駆動部としてはACサーボモータ等が好
適に用いられる。鉄筋の位置を鉄筋位置検出部により検
出し台車や移動門型支持部の位置を最適位置に制御する
ためである。台車や門型支持部の移動には車輪とレー
ル、ラックとピニオン等の機構が用いられる。台車や固
定台は構造用鋼材からなるHまたはL型鋼をメッシュ状
に溶接して形成される。
【0007】上面スポット溶接部及び側面スポット溶接
部は単相交流式、三相低周波式、三相整流式、コンデン
サ式等のスポット溶接部が用いられる。出力電力は10
0KVA〜400KVA、好ましくは125KVA〜1
50KVAが径が10mm〜16mmの異形状の鉄筋を
スポット溶接するには好適である。印加電圧はスポット
溶接される鉄筋の大きさに合わせて最適の電力がセット
されるので溶接部が溶けすぎたりするのを防ぎ最適の溶
接強度を得ることができる。上面スポット溶接部や側面
スポット溶接部は手動や電動で移動する。スポット溶接
方法としては1以上の上面スポット溶接部及び1以上の
側面スポット溶接部を一度に全箇所をスポット溶接を行
うか、または逐時溶接するように制御部にセットするだ
けで自動的に行うことができる。
【0008】溶接電極及び導通電極の材質は銅合金、タ
ングステンと銅の焼結合金等が用いられる。溶接電極及
び導通電極の接触面の形状は平面形、球面形、ドーム
形、円錐台形等いずれでも用いることができる。特に、
スポット溶接される鉄筋に圧接される溶接電極の接触面
の形状は平面形が好ましい。圧接時に異形鉄筋であって
も逃がすことがなく溶接することができるためである。
溶接電極と導通電極の間隔は2〜20cm、好ましくは
3〜10cmに形成することが好ましい。各電極間の間
隔を短くすることにより電流が上部鉄筋保持部及び側部
鉄筋保持部中を広く流れるのを防ぎ、電磁波等が広範囲
に発生して付近の電子装置等に悪影響を与えるのを防止
するためである。
【0009】鉄筋位置検出部としては、磁気センサ、光
電式センサ、空気式センサ、渦電流式位置センサ、イメ
ージセンサ式位置センサ等の近接センサが用いられる。
鉄筋位置検出部の設置場所は肋筋の位置を検出できる場
所であればよく、上部鉄筋保持部もしくは側部鉄筋保持
部に対向して上面スポット溶接部や側面スポット溶接部
に配設される。上部鉄筋保持部及び側部鉄筋保持部に対
向して2以上設けられると上面及び側面の溶接部の位置
をそれぞれ確認して位置決めすることができ、溶接効率
を上げることができる。制御部としては、シーケンサ、
ワンチップマイコンを組み込んだ回路等が用いられる。
【0010】上部鉄筋保持部及び側部鉄筋保持部に用い
られる導電性金属板の材質としては、銅、銅合金、アル
ミニウム、アルミニウム合金、及び、上記金属を表面に
鍍金した鋼等が用いられる。上部鉄筋保持部の表面には
スポット溶接される鉄筋を支持する溝形状の凹部が左右
方向に形成されている。凹部の形状は断面が半円状、正
方状、台形状等、鉄筋をこの凹部に配置することができ
るものであれば良い。凹部の大きさは径が10mm〜1
6mmの鉄筋を保持するので断面長さが15mm〜25
mmが好適に用いられる。凹部間の間隔は肋筋の配列間
隔であれば良く、20mm〜100mmが好適に用いら
れる。側部鉄筋保持部には腹筋を支持する腹筋支持部が
形成されている。腹筋支持部は側部鉄筋保持部の上側部
に断面L型の切欠を設けるのが好ましい。腹筋支持部は
径が10mm〜16mmの鉄筋を肋筋に接触させて肋筋
に直交して配置できればよいので、腹筋支持部の深さは
7mm〜18mmが好適に用いられる。側部鉄筋保持部
に形成された腹筋支持部は肋筋の側部に溶接される腹筋
の本数に合わせて2以上の複数形成されても良い。
【0011】張出固定部は肋筋を配列するに十分な長さ
を有し、表面に肋筋を配列する間隔で凹部が設けられて
いる。凹部の間隔は上部鉄筋保持部に形成された凹部の
間隔と同じであれば良く、20mm〜100mmが好適
に用いられる。凹部の形状は三角形が種々の鉄筋径に対
応することができ好ましい。張出固定部の材質はポリエ
チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のオレフィン系汎用
合成樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ABS等
のエンジニアリング合成樹脂、ガラス繊維、無機繊維等
の繊維状物をポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂や不飽和
ポリエステル等の熱硬化性樹脂に分散含浸させた繊維強
化樹脂等の電気絶縁性を有する硬質合成樹脂が用いられ
る。張出固定部は加圧部を有しているので肋筋を配列後
加圧部により肋筋を外側に押しつけて保持することがで
きる。張出固定部は複数配列された肋筋の側部を垂直に
かつ平行に固定すると同時に、スポット溶接時に溶接部
分が電極から逃げないようにする。加圧部の圧力は肋筋
を固定するために十分な力を有し、かつ、スポット溶接
時に溶接部分に加わる加圧力により肋筋と腹筋が接触す
るように所定の間隔後退される遊びを有しているので溶
接時の接触圧力を吸収することができる。加圧部は空気
圧を用いたシリンダー、油圧を用いたシリンダー、サー
ボモーターを用いた駆動装置等が用いられる。
【0012】予備鉄筋保持部は台車または固定台上をレ
ールと車輪、ラックとピニオン等の機構により移動可能
に装設されている。予備鉄筋保持部は肋筋を複数平行に
配列しこの肋筋に直交して腹筋を配列する鉄筋構造物を
スポット溶接する場合は台車や固定台上から撤去できる
ように装設してもよい。予備鉄筋保持部の高さは鉄筋保
持部と同じ高さにするのが好ましい。鉄筋をメッシュ等
にスポット溶接する場合に高さが同じなので溶接部の高
さの調整を容易に行うことができる。予備鉄筋保持部の
上面には前記導電性金属板からなる予備鉄筋支持部が積
層されているのが好ましい。溶接を鉄筋保持部と同時に
行うことができ作業性を向上させることができるためで
ある。肋筋は、スターラップ筋、L型筋等を挙げること
ができる。また、本発明は鉄筋保持部と予備鉄筋保持部
に溶接される鉄筋を格子上に保持して、格子状のメッシ
ュにも鉄筋をスポット溶接することができる。
【0013】
【作用】この構成によって、門型支持部及び移動門型支
持部が上面スポット溶接機及び側面スポット溶接機をコ
ンパクトに配置することができる。また、予備鉄筋保持
部を配置した場合は側面スポット溶接機を門柱部近傍に
移動させ予備鉄筋保持部を鉄筋保持部の側面に配置する
ことができる。台車と台車から立設された鉄筋保持部は
複数平行に等間隔で配置されたコの字状の肋筋の内側に
位置し、制御部の指示により駆動部の駆動力を用いて台
車を移動させ肋筋及び肋筋に直交して配された腹筋を溶
接位置に配することができる。上面スポット溶接機は左
右動自在に上面の溶接部の位置に合わせて溶接電極及び
導通電極を配置することができ、また、側面スポット溶
接機は高さ及び巾を自在に調節することができるので種
々の鉄筋構造物を作成することができる。溶接電極と導
通電極は短い距離で配置されているので溶接電極と導通
電極を流れる電流から発生する電磁波等が電子機器等に
干渉することを防止できる。鉄筋位置検出部は肋筋の位
置を検出し制御部にその情報を伝達することができる。
上部鉄筋保持部は上面に凹部が形成されているので、凹
部に肋筋を並べるだけでコの字状やL字状の肋筋を設計
通りに所定ピッチで配列することができる。この肋筋上
に1乃至複数の腹筋を直交して配列するだけで肋筋と腹
筋が接触する上面の溶接部をスポット溶接できるように
配列することができる。また、上部鉄筋保持部は導電性
金属板からなるのでスポット溶接時に溶接部に圧接され
た溶接電極と溶接部から所定の間隔離れた上部鉄筋保持
部に圧接された導通電極との間で電流を流すことができ
溶接部をスポット溶接することができる。側部鉄筋保持
部は2枚以上平行に配設され肋筋の両側面に接するよう
に装設されているので、腹筋支持部に腹筋を配置するだ
けで肋筋と腹筋を直交して接触させることができ肋筋と
腹筋の接触部からなる溶接部を側面スポット溶接機でス
ポット溶接可能に配置することができる。また、側部鉄
筋保持部は導電性金属板からなるのでスポット溶接時に
溶接部に圧接された溶接電極と溶接部から所定の間隔離
れた側部鉄筋保持部に圧接された導通電極との間で電流
を流すことができ溶接部をスポット溶接することができ
る。張出固定部は凹部が上部鉄筋保持部の凹部と同位置
に同間隔で配列されているので肋筋の側面をこの凹部に
嵌入させ肋筋の側部を垂直にかつ平行に固定配列させる
ことができ、肋筋が傾斜して溶接されたりするのを防止
でき高品質の鉄筋構造物を得ることができる。加圧部は
張出固定部を肋筋の外側に押し出し肋筋の固定を強固な
ものにするので、肋筋のねじれを矯正して溶接すること
ができ高品質の鉄筋構造物を得ることができる。また、
加圧部の加圧力は側面スポット溶接部の溶接圧力よりも
弱く設定しているので、溶接時に張出固定部が所定の圧
力で鉄筋を保持するとともに、L字状の鉄筋のように一
側面だけ溶接する場合でも加圧部がクッションの役目を
果たし、鉄筋溶接部に負担がかかるのを防ぐことができ
る。制御部に所望される溶接強度に応じた電圧もしくは
異形鉄筋の径に応じた電圧を一立セットするだけで連続
して高品質で安定した鉄筋構造物を製造できる。予備鉄
筋保持部は上部鉄筋保持部と同一高さでかつ遠近自在に
装設されているのでメッシュ構造物や大型の鉄筋構造物
の製造時に肋筋の上に腹筋を配置するだけで滑って転が
ることがないので容易に溶接を行っていくことができ
る。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1実施例について、図面を
参照しながら説明する。図1は第1実施例における鉄筋
自動溶接機を示す正面図であり、図2は第1実施例にお
ける鉄筋自動溶接機のスポット溶接する鉄筋を配置した
斜視図である。図1及び図2において、Aは第1実施例
における鉄筋自動溶接機、1は鉄筋自動溶接機Aの門型
に形成された構造用鋼からなる門型支持部、2は側面に
レール状のガイド2aを有する門型支持部1の水平部、
3は水平部2の両端を支持する門型支持部1の門柱部、
4は水平部2のガイド2aを駆動部(図示せず)を介し
て左右に移動し鉄筋保持部の上面に配列された肋筋と腹
筋の接触部をスポット溶接する上面スポット溶接部、4
a、4a′はスポット溶接に用いる電圧を変圧するトラ
ンス部、4bはトランス部4a、4a′に配設されスポ
ット溶接時に空気圧により溶接部を加圧するシリンダ
ー、5はスポット溶接時にスポット溶接を行う肋筋と腹
筋の接触部に圧接されるシリンダー4bのピストンの端
部に固着された陰極となる溶接電極、6はシリンダー4
bのピストンの端部に固着された陽極となる導通電極、
7は水平部2の下記の凹溝2bに吊設され駆動部(図示
せず)を介して左右に移動し所定の間隔で平行の複数配
列された肋筋とこの肋筋の側部に肋筋に直交して配列さ
れた腹筋との接触部をスポット溶接する側面スポット溶
接部、8は側面スポット溶接部7に上下動自在に配設さ
れ側面のスポット溶接時にスポット溶接を行う肋筋と腹
筋の接触部に圧接される陰極となる溶接電極、9は溶接
電極8に並列されスポット溶接時に陽極となる導通電
極、10は側面スポット溶接部7の位置を左右に移動さ
せる駆動用ハンドル、11は側面スポット溶接部7の高
さを調節する高さ調整ハンドル、12は門型支持部1の
水平部2の直角方向に前後自在に移動する台車、13は
台車12に立設された鉄筋保持部、14は溶接される所
定の間隔を持って平行に配列される肋筋を支持しスポッ
ト溶接時に導通電極6が圧接される銅板やアルミニウム
板やこれらの合金板等の導電性金属板からなる上部鉄筋
保持部、15は肋筋の側部に直交して配列される腹筋を
肋筋に接触させて支持し導通電極9がスポット溶接時に
圧接される前記導電性金属板からなる側部鉄筋保持部、
16は台車12の四辺部に配設された車輪、17は台車
12の横揺れを防止するカムフロアー、18は台車12
上に左右自在に立設されたメッシュ等のスポット溶接を
行う際に鉄筋の保持部となる予備鉄筋保持部、19は予
備鉄筋保持部18の上面に積層された前記導電性金属板
からなる予備鉄筋支持部、20は台車12を移動させる
ACサーボモーターからなる駆動部、21は駆動部20
の軸部に軸支され駆動部20の回転を伝達するピローブ
ロック、22aはピローブロック21の端部に軸支され
駆動部20の回転を台車12の移動力に変換するピニオ
ン、22bはピニオン22aと歯合しピニオン22aの
回転力を台車12の前後への移動力に変換するラック、
23は台車12を移動自在に支持するレールからなる台
車支持部、24は上部鉄筋保持部14に対向して所定の
間隔で装設された肋筋を検出する近接スイッチからなる
鉄筋位置検出部、25は側部鉄筋保持部15の上部に配
設され肋筋を内側から摺動自在に張り出し表面に形成さ
れた凹凸部に嵌合して固定するFRPやTRTP等の硬
質合成樹脂等からなる張出固定部、26は張出固定部2
5の出し入れを制御し鉄筋保持部13に装設されたエア
ーシリンダーからなる加圧部、27は鉄筋位置検出部2
4の信号を入力し上面スポット溶接部4、側面スポット
溶接部7及び台車12の動作の制御を行うシーケンサか
らなる制御部、28は上面スポット溶接部4、側面スポ
ット溶接部7及び台車12と制御部27を結ぶ制御線で
ある。
【0015】図3は第1実施例における鉄筋自動溶接機
の台車及び鉄筋保持部の側面図であり、図4は第1実施
例における鉄筋自動溶接機の台車及び鉄筋保持部の平面
図である。図3及び図4において、12は台車、13は
鉄筋保持部、14は上部鉄筋保持部、15は側部鉄筋保
持部、16は車輪、25は張出固定部、29は台車12
の端部上に装設され側部鉄筋保持部15を上下に移動さ
せる高さ調整モーター、30は高さ調整モーター29の
軸部に軸支され高さ調整モーター29の回転力を第1回
転軸に伝達する第1歯車、31は第1歯車に歯合され高
さ調整モーター29の回転力を第1回転軸に伝達する第
2歯車、32は第2歯車31の軸部に軸支され第2歯車
31の回転軸の方向を直立方向に変換する第1スクリュ
ー軸、33は第1スクリュー軸の回転軸に軸支され高さ
調整モーター29の駆動力により回転されるねじ溝が形
成された第1回転軸、34は第1回転軸33に螺合され
高さ調整モーター29の駆動力により上下自在に昇降さ
れる移動係合部、35は側部鉄筋保持部15を支持し一
端部に移動係合部34を固着した移動部、36は高さ調
整モーター29の軸部に軸支され高さ調整モーター29
の駆動力を台車12の他端へ伝達する伝達軸、37は伝
達軸36の端部に軸支され高さ調整モーター29の駆動
力を第2回転軸に伝達する第3歯車、38は第3歯車に
歯合され高さ調整モーター29の駆動力を第2回転軸に
伝達する第4歯車、39は第4歯車の軸部に軸支され第
4歯車の回転力を直立方向に変換する第2スクリュー
軸、40は第2スクリュー軸の軸部に軸支して立設され
た高さ調整モーター29の駆動力により回転するねじ溝
が形成された第2回転軸、41は第2回転軸40に螺合
され上下自在に昇降する移動支持部、42は移動支持部
41に移動部35に直交して脱着自在に嵌合され移動部
35の一端部を支持する棒状または管状の支持具、43
は肋筋を所定ピッチで配置する上部鉄筋保持部14上面
に形成された断面が半円状の凹部、44は腹筋を配置す
る側部鉄筋保持部15に形成された断面L字状の腹筋支
持部、45は中央部の前後で反対方向のねじ溝が形成さ
れ移動部29が螺合された2つの移動部29の間隔を回
転することにより調整する移動軸、46は移動軸45に
軸支され移動軸45を作業者が回転させるハンドル、4
7は側部鉄筋保持部15の裏面に当接して設けられスポ
ット溶接時の側部鉄筋保持部15にかかる応力を支持す
る支持ボルトである。
【0016】図5は第1実施例における鉄筋自動溶接機
の側面スポット溶接部の斜視図である。図5において、
7は側面スポット溶接部、8はスポット溶接時に肋筋と
腹筋の接触部に圧接される直方体状や円柱状に形成され
た溶接電極、9はスポット溶接時に側部鉄筋保持部15
に圧接される導通電極、49は端部に溶接電極8及び導
通電極9が固着されたピストンを内装したエアーや油圧
用のシリンダーである。
【0017】以上のように構成された鉄筋自動溶接機に
ついて、図面を用いて以下その動作を説明する。図6は
第1実施例における鉄筋自動溶接機の動作を示すフロー
チャートである。始めに、肋筋を上部鉄筋保持部14の
凹部43に所定のピッチ等で配列し、腹筋を肋筋の上面
に肋筋に直交して、また、側部鉄筋保持部15の腹筋支
持部44に配置する。この時、肋筋の幅に合わせて移動
部35をハンドル46を回転させて側部鉄筋保持部15
の幅を調整する。また、腹筋のスポット溶接位置に合わ
せて高さ調整モーター29を回転させ移動係合部34と
移動支持部41の高さを移動させることにより移動部3
5及び側部鉄筋保持部15の高さを調整する(S1)。
次に、最初の肋筋がスポット溶接位置に位置するように
台車12を駆動部20により移動する(S2)。次に、
腹筋と肋筋の接触部分を上面スポット溶接部4及び側面
スポット溶接部7によりスポット溶接する(S3)。次
に、全ての鉄筋についてスポット溶接が終了したかどう
かを判定する(S4)。YESである場合はスポット溶
接された鉄筋を取り外し(S5)た後に終了する。NO
である場合は、次の肋筋がスポット溶接位置に来るまで
鉄筋位置検出部24で監視し台車12を移動させる(S
6)。次に、S3を実行する。本実施例である鉄筋自動
溶接機で生産した各種及び大小の鉄筋構造物はJISZ
2241に準拠した引っ張り試験においてもアーク溶
接された鉄筋構造物と比較して引っ張り強度が高く優れ
た物性を有していることがわかった。
【0018】以上のように本実施例によれば、門型に形
成された門型支持部と、門型支持部に装設された上面ス
ポット溶接部及び側面スポット溶接部と、門型支持部の
水平部の垂直方向に前後自在に移動可能な台車と、台車
に直立して設けられた鉄筋保持部と、鉄筋保持部に配設
された上部鉄筋保持部及び側部鉄筋保持部と、台車を前
後自在に移動可能に支持する台車支持部と、台車を動か
す駆動部と、鉄筋の位置を検出する鉄筋位置検出部と、
装置全体の制御を行う制御部を設けることにより、所定
の間隔で平行に複数配列される肋筋とこの肋筋に直交す
る腹筋からなる鉄筋構造物を短時間で効率良く高い品質
で生産性良く量産することができる。この鉄筋構造物は
4点で肋筋と腹筋とがスポット溶接されているので鉄筋
が強固に固定され破壊強度の強い鉄筋構造物を生産する
ことができる。また、工場で製造することができるの
で、天気に生産が左右されることがなく計画的に鉄筋構
造物を生産でき品質検査も容易であるので品質管理も十
分行うことができる。また、L型筋やメッシュ状構造物
もスポット溶接することが可能であり種々の鉄筋に対し
てスポット溶接を行うことができる。
【0019】(実施例2)図7は第2実施例における鉄
筋自動溶接機を示す正面図である。図7において、2は
水平部、2aはガイド、4は上面スポット溶接部、4a
はトランス部、4bはシリンダー、5は溶接電極、6は
導通電極、7は側面スポット溶接部、8は溶接電極、9
は導通電極、10は駆動用ハンドル、11は高さ調整ハ
ンドル、13は鉄筋保持部、14は上部鉄筋保持部、1
5は側部鉄筋保持部、18は予備鉄筋保持部、19は予
備鉄筋支持部、24は鉄筋位置検出部、25は張出固定
部、26は加圧部、27は制御部、28は制御線であ
る。これらは第1実施例と同様なものなので同一の符号
を付けて説明を省略する。60は第2実施例における鉄
筋自動溶接機、61は鉄筋保持部13と予備鉄筋保持部
18を載置した構造用鋼からなる固定台、62は前後自
在に移動し上面スポット溶接部4及び側面スポット溶接
部7を配設された移動門型支持部、63は移動門型支持
部62の下部に装設された車輪、64は車輪63が前後
自在に移動するレール状の支持部、65は車輪63を回
転する車輪63が軸端部に軸着され移動門型支持部62
の底側部に装設された駆動部である。
【0020】以上のように本実施例によれば、門型に形
成され上面スポット溶接部及び側面スポット溶接部が配
設され前後自在に移動する移動門型支持部と、移動門型
支持部を移動自在に支持するレール状の支持部と、上部
鉄筋保持部及び側部鉄筋保持部を支持しスポット溶接さ
れる肋筋及び腹筋を配列する鉄筋保持部と、鉄筋保持部
を載置した固定台と、を設けたので、第1実施例により
得られる効果とともに、スポット溶接される鉄筋が移動
しないので作業中に鉄筋が本来のスポット溶接位置から
ずれる恐れがなく、品質の高い製品を得ることができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明は、溶接される鉄筋
を保持する鉄筋保持部と、鉄筋保持部の上面に保持され
た肋筋と腹筋の接触部をスポット溶接する所定の間隔で
設けられた1以上の上面スポット溶接部と、鉄筋保持部
の側面に保持された肋筋と腹筋の接触部をスポット溶接
する対向して設けられた1以上の側面スポット溶接部
と、上面スポット溶接部及び側面スポット溶接部を配設
された門型支持部と、前後自在に移動する台車を設けた
鉄筋自動溶接機なので以下の優れた効果を実現できる。 (1)肋筋と腹筋を所定のピッチで配置し制御部のセッ
トするだけで所定の鉄筋構造物を自動的に製造できるの
で、従来の1/6〜1/10の人数で高品質でかつ品質
の安定した鉄筋構造物を高い歩留りで製造できる。 (2)未熟練工でも容易に肋筋と腹筋を同じ間隔で配列
できスポット溶接条件が同一なので均一で安定した高品
質の鉄筋構造物を作成することができる。 (3)作業者が作業時にスポット溶接部近傍にいる必要
がなく作業者の感電等の事故の心配がなく安全性に優れ
ている。 (4)装置がコンパクトなのでトラック等に載置し現場
でも容易に高品質の鉄筋構造物を製造できる。また、本
発明は複数の肋筋を平行に上部鉄筋保持部に配列する肋
筋保持工程と、腹筋を配列する腹筋保持工程と、肋筋と
腹筋の接触部をスポット溶接するスポット溶接工程と、
を設けたので、以下のような優れた鉄筋の溶接方法を実
現することができる。 (1)製造工程が単純なので未熟練工でも容易に高品質
の鉄筋構造物を高い生産性で製造することができる。 (2)作業工程が単純なので作業性や安全性に優れると
ともに省力化を向上させることができる。本発明の鉄筋
自動溶接機及び鉄筋の溶接方法は以上にような優れた効
果を備えているので、更に、以下のような効果も実現で
きる。 (1)工場で生産が可能であり工場で計画的に鉄筋構造
物を製造することができるので、PC工法等の施工現場
に半製品を持ち込んで施工日数を短縮するという施工方
法の傾向に対応することができる。 (2)工場で量産できるので、施工現場で架設等の足場
を設置する手間が省け、工期を短縮し生産効率を向上す
ることができる。また、天気にも影響されず前もって必
要な量を生産して作り置くことができるので、短時間に
多くの人手を集める必要がなく、生産が計画的にでき
る。 (3)工場で製品を量産するので、品質検査を行うこと
が容易であり品質を正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における鉄筋自動溶接機を示す正面
【図2】第1実施例における鉄筋自動溶接機のスポット
溶接する鉄筋を配置した斜視図
【図3】第1実施例における鉄筋自動溶接機の台車及び
鉄筋保持部の側面図
【図4】第1実施例における鉄筋自動溶接機の台車及び
鉄筋保持部の平面図
【図5】第1実施例における鉄筋自動溶接機の側面スポ
ット溶接部の斜視図
【図6】第1実施例における鉄筋自動溶接機の動作を示
すフローチャート
【図7】第2実施例における鉄筋自動溶接機を示す正面
【図8】従来の鉄筋自動溶接機の構成を示す斜視図
【符号の説明】
A 第1実施例における鉄筋自動溶接機 1 門型支持部 2 水平部 2a ガイド 2a′凹溝 3 門柱部 4 上面スポット溶接部 4a、4a′ トランス部 4b シリンダー 5 溶接電極 6 導通電極 7 側面スポット溶接部 8 溶接電極 9 導通電極 10 駆動用ハンドル 11 高さ調整ハンドル 12 台車 13 鉄筋保持部 14 上部鉄筋保持部 15 側部鉄筋保持部 16 車輪 17 カムフロアー 18 予備鉄筋保持部 19 予備鉄筋支持部 20 駆動部 21 ピローブロック 22a ピニオン 22b ラック 23 台車支持部 24 鉄筋位置検出部 25 張出固定部 26 加圧部 27 制御部 28 制御線 29 高さ調整モーター 30 第1歯車 31 第2歯車 32 第1スクリュー軸 33 第1回転軸 34 移動係合部 35 移動部 36 伝達軸 37 第3歯車 38 第4歯車 39 第2スクリュー軸 40 第2回転軸 41 移動支持部 42 支持具 43 凹部 44 腹筋支持部 45 移動軸 46 ハンドル 47 支持ボルト 49 シリンダー 60 第2実施例における鉄筋自動溶接機 61 固定台 62 移動門型支持部 63 車輪 64 支持部 65 駆動部 70 従来の鉄筋自動溶接機 71 ガン 72 電極 73 保持部 74 配線 75 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 11/11 591 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接される鉄筋を保持する鉄筋保持部
    と、 前記鉄筋保持部の上面に保持された鉄筋をスポット溶接
    する所定の間隔で設けられた1乃至複数の上面スポット
    溶接部と、 前記鉄筋保持部の側面に保持された鉄筋をスポット溶接
    する対向して設けられた1乃至複数の側面スポット溶接
    部と、 を備えたことを特徴とする鉄筋自動溶接機。
  2. 【請求項2】 門型形状に形成された門型支持部と、 スポット溶接される鉄筋を保持し前記門型支持部の水平
    部に対して直角方向に前後自在に移動する台車と、 前記台車を移動自在に支持する台車支持部と、 前記台車上に直立して形成されたスポット溶接される肋
    筋及び腹筋を配列する鉄筋保持部と、 前記門型支持部の水平部を左右に移動し前記鉄筋保持部
    の上面に所定の間隔で平行に複数保持される肋筋と前記
    肋筋に直交する腹筋との接触部をスポット溶接する1以
    上の上面スポット溶接部と、 前記門型支持部の水平部を左右に移動し前記鉄筋保持部
    の両側面に保持された所定の間隔で平行に複数保持され
    る肋筋と前記肋筋に直交する腹筋との接触部をスポット
    溶接する対向して設けられた1以上の側面スポット溶接
    部と、 鉄筋の位置を検出する鉄筋位置検出部と、 前記台車を駆動する駆動部と、 前記上面スポット溶接部、前記側面スポット溶接部、及
    び前記駆動部の動作を前記鉄筋位置検出部により検出さ
    れた鉄筋の位置に基づいて制御する制御部と、 を備えたことを特徴とする鉄筋自動溶接機。
  3. 【請求項3】 スポット溶接される所定の間隔で平行に
    複数配列される肋筋と前記肋筋に直交して配列される腹
    筋とを保持する鉄筋保持部と、 前記鉄筋保持部を載置する固定台と、 前記固定台を跨いで門型状に形成され前後自在に移動す
    る移動門型支持部と、 前記移動門型支持部を移動自在に支持する支持部と、 前記移動門型支持部の水平部を左右に移動し前記鉄筋保
    持部の上面に所定の間隔で平行に複数保持される肋筋と
    前記肋筋に直交する腹筋との接触部をスポット溶接する
    1以上の上面スポット溶接部と、 前記門型支持部の水平部を左右に移動し前記鉄筋保持部
    の両側面に保持された所定の間隔で平行に複数保持され
    る肋筋と前記肋筋の直交する腹筋との接触部をスポット
    溶接する対向して設けられた1以上の側面スポット溶接
    部と、 鉄筋の位置を検出する鉄筋位置検出部と、 前記移動門型支持部を駆動する駆動部と、 前記上面スポット溶接部、前記側面スポット溶接部、及
    び前記駆動部の動作を前記鉄筋位置検出部により検出さ
    れた鉄筋の位置に基づいて制御する制御部と、 を備えたことを特徴とする鉄筋自動溶接機。
  4. 【請求項4】 前記鉄筋保持部の上面に配設された導電
    性金属板からなる上部鉄筋保持部が前記門型支持部の水
    平部と平行に複数配設された凹部を備えていることを特
    徴とする請求項2または請求項3の内いずれか1に記載
    の鉄筋自動溶接機。
  5. 【請求項5】 前記鉄筋保持部の側面に形成された導電
    性金属板からなる側部鉄筋保持部に腹筋を支持する腹筋
    支持部が形成されていることを特徴とする請求項2乃至
    請求項4の内いずれか1に記載の鉄筋自動溶接機。
  6. 【請求項6】 前記上面スポット溶接部及び/または前
    記側面スポット溶接部が、スポット溶接時に鉄筋の溶接
    部に圧接される溶接電極と、前記溶接電極と所定の間隔
    で配設されスポット溶接時に前記鉄筋を支持する上部鉄
    筋保持部または側部鉄筋保持部に圧接される導通電極
    と、を有することを特徴とする請求項2乃至請求項5の
    内いずれか1に記載の鉄筋自動溶接機。
  7. 【請求項7】 前記鉄筋保持部が、表面に凹部を複数配
    設された長尺状の張出固定部と、前記張出固定部を出し
    入れ自在に支持する加圧部と、を有することを特徴とす
    る請求項2乃至請求項6の内いずれか1に記載の鉄筋自
    動溶接機。
  8. 【請求項8】 前記台車または前記固定台上に前記門型
    支持部または前記移動門型支持部の水平部の長手方向に
    対して直交状に左右移動自在に配設された予備鉄筋保持
    部を有することを特徴とする請求項2乃至請求項7の内
    いずれか1に記載の鉄筋自動溶接機。
  9. 【請求項9】 導電性金属板からなる上部鉄筋保持部に
    所定の間隔で複数の肋筋を保持する肋筋保持工程と、導
    電性金属板からなる上部鉄筋保持部及び/または側部鉄
    筋保持部に前記肋筋保持工程で保持した前記肋筋の直交
    方向に腹筋を前記肋筋に接触させて保持する腹筋保持工
    程と、スポット溶接部の電極を前記肋筋と前記腹筋の接
    触部分である溶接部に圧接し前記スポット溶接部の他方
    の電極を前記溶接部から所定の間隔離れた前記溶接部と
    接触した上部鉄筋保持部または側部鉄筋保持部に圧接し
    て前記溶接部を順次スポット溶接していくスポット溶接
    工程と、を有することを特徴とする鉄筋の溶接方法。
  10. 【請求項10】 導電性金属板からなる上部鉄筋保持部
    及び/または側部鉄筋保持部に腹筋を平行に保持する腹
    筋保持工程と、導電性金属板からなる上部鉄筋保持部に
    前記腹筋保持工程で保持された前記腹筋に接触させて所
    定の間隔で複数の肋筋を保持する肋筋保持工程と、スポ
    ット溶接部の電極を前記肋筋と前記腹筋の接触部分であ
    る溶接部に圧接し前記スポット溶接部の他方の電極を前
    記溶接部から所定の間隔離れた前記溶接部と接触した上
    部鉄筋保持部または側部鉄筋保持部に圧接して前記溶接
    部を順次スポット溶接していくスポット溶接工程と、を
    有することを特徴とする鉄筋の溶接方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106112239A (zh) * 2016-08-18 2016-11-16 中冶建工集团有限公司 剪力墙用矩形多肢箍筋焊接装置的焊接机
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