JPH0816406B2 - 吊り膜屋根構造におけるサスペンション膜の展張法 - Google Patents

吊り膜屋根構造におけるサスペンション膜の展張法

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JPH0816406B2
JPH0816406B2 JP63023764A JP2376488A JPH0816406B2 JP H0816406 B2 JPH0816406 B2 JP H0816406B2 JP 63023764 A JP63023764 A JP 63023764A JP 2376488 A JP2376488 A JP 2376488A JP H0816406 B2 JPH0816406 B2 JP H0816406B2
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JP
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suspension
membrane
cable
wall
attached
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加藤  正
恭弘 山口
良弘 高浜
晴朗 福西
和憲 越田
肇 中島
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Shimizu Corp
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Taiyo Kogyo Co Ltd
Shimizu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、吊り膜屋根構造において、サスペンション
屋根膜を展張する方法に関する。
(従来の技術) 従来からサスペンション屋根膜を展張する方法は、ま
ずケーブルを空中に渡し、スプレッダー(膜専用吊り
具)によりこの膜をこのケーブルに取り付けて、その後
吊り点をマストに取り付けてこのケーブルを緊張するも
のであった。
(発明が解決しようとする課題) しかし、サスペンション膜の取付けに手間がかかっ
て、一週間程度は必要であるために、取付け中に強風を
受けて、このサスペンション膜があおられ、この膜が破
損したり、膜屋根全体が破損する大事故の可能性があっ
た。また、ケーブルで引上げると、吊り点に張力が集中
し、サスペンション膜全体に張力が均等にかからず、こ
のサスペンション膜にしわがよったり、時にはこの膜が
破損する事故があった。
そこで本発明の目的は、サスペンション膜の展張作業
を迅速に行え、強風による悪影響を避けることができ、
施工中に膜に引張力が均等にかからないことに起因して
サスペンション膜にしわがよったり、膜が破損したりす
る不都合を除去することのできる吊り膜屋根構造におけ
るサスペンション膜の展張法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の特徴は、外壁に吊りケーブルの両端を取付
け、サスペンション膜を上記外壁間に配設し、このサス
ペンション膜の外周部をこの外壁に固定し、上記サスペ
ンション膜に上記吊りケーブルを取り付け、外壁上部に
設けられたマストに、上記吊りケーブルに接続する誘導
ケーブルを取り付けてあり、そこで、上記外壁及び上記
サスペンション膜に囲まれた空間を密封し、この空間内
に空気を送りつつこの空気圧と上記誘導ケーブルの引張
力との併用によってこのサスペンション膜を上方に張っ
て展張させ、上記吊りケーブルを引き上げ上記サスペン
ション膜の吊り点を上記マストに取り付け、上記吊りケ
ーブルを緊張して上記サスペンション膜に張力を与える
ところにある。
(作用) 空気圧とケーブルの引張力と併用して、サスペンショ
ン膜をインフレートさせ、短時間に膜の展張が完了す
る。空気圧の作用によりサスペンション膜全体を同時に
均一のスピードで引上げることができ、局部的に過大な
膜張力が生じるのを防ぐことができる。
(実施例) 第1図に示す建物1は、屋内テニス場を図示するもの
であって、屋根を構成しているサスペンション膜2は本
発明の展張法によって展張されたものである。また建物
下部外周は、鉄筋コンクリート造の外壁3で囲まれ、こ
の外壁の外側に配置された鉄筋コンクリート柱の外周柱
3aによりマスト4が支持してある。サスペンション膜2
は、6本のマスト4,…の頂部に掛け回してある吊りケー
ブル5,51,52によって支持されている。
次に、サスペンション膜2の展張法を説明する。
予め外壁3を設け、各外周柱3a上端部にはマスト4,…
が起立してある。
まず、第2図に示すように吊りケーブル(吊りケーブ
ル5のみ図示)の両端を外壁3に取り付け、この吊りケ
ーブル5には誘導ケーブル53,53の一端を接続し、さら
にこの誘導ケーブルのそれぞれには、他の誘導ケーブル
54,54の一端を取り付け、一組の誘導ケーブル53,54を、
一方(第3図左側)のマスト4の上端に滑車(図示せ
ず)を介して取り付け、他組の誘導ケーブル53,54は他
方(第3図右側)のマストに取り付ける。
次に、外壁3に囲まれた室内にてクレーン6に設けて
あるスプレンダー7を利用してサスペンション膜2を外
壁3間に渡し、この膜の外周部をこの外壁に固定する。
そして、吊りケーブル5にサスペンション膜2を取り付
ける。
サスペンション膜2の取付けが終了したところで、第
3図に示すように外壁3とサスペンション膜2とに囲ま
れた空間8を密封し、この密封空間内に空気を送りつ
つ、誘導ケーブル53,54を上方に引張って、このサスペ
ンション膜を展張させる。このようにして空気圧を併用
して誘導ケーブル53,54を上方に引張ってサスペンショ
ン膜2を張る。
サスペンション膜2を張ったところで、この膜の吊り
点をマスト4に取り付け、吊りケーブル5,51,52を緊張
させ、このサスペンション膜に張力を与えてこの膜を安
定状態にする。この結果、第1図に示す建物1が完成す
る。なお、マスト4はステイ9で支えてある。
(発明の効果) 本発明によれば、ケーブルへのサスペンション膜の取
付け作業を行っておいてから、空気圧とケーブルの引張
力とを併用してこのサスペンション膜を展張させるの
で、このサスペンション膜の揚重速度を速くできて、短
時間にこのサスペンション膜の展張作業ができ、風の影
響を受けることが少なく、従来例のようなサスペンショ
ン膜が破損したり、大事故の可能性が少なく、またサス
ペンション膜全体を均一に引き上げることができ、この
サスペンション膜にしわがよったりこの膜を破損したる
することを防止できる。さらに、サスペンション膜のケ
ーブルへの取付け作業は、外壁内で行えるので、この外
壁が防風壁となり、このケーブルへの取付け時に風の影
響が少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図はサスペンション膜の展張状態を示す斜視図、 第2図はサスペンション膜の配設している状態を示す斜
視図、 第3図はサスペンション膜をインフレートさせる直前の
状態を示す断面図である。 2……サスペンション膜、 3……外壁、 4……マスト、 5,51,52……吊りケーブル、 53,54……誘導ケーブル、 8……空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福西 晴朗 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 越田 和憲 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 中島 肇 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−88551(JP,A) 特開 昭59−88552(JP,A) 特開 昭59−88553(JP,A) 特開 昭61−109844(JP,A) 実開 昭59−136806(JP,U) 特公 昭52−16350(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外壁に吊りケーブルの両端を取付け、 サスペンション膜を上記外壁間に配設し、このサスペン
    ション膜の外周部をこの外壁に固定し、 上記サスペンション膜に上記吊りケーブルを取り付け、 外壁上部に設けられたマストに、上記吊りケーブルに接
    続する誘導ケーブルを取り付け、 その後、上記外壁及び上記サスペンション膜に囲まれた
    空間を密封し、この空間内に空気を送りつつこの空気圧
    と上記誘導ケーブルの引張力との併用によってこのサス
    ペンション膜を上方に張って展張させ、 上記吊りケーブルを引き上げ上記サスペンション膜の吊
    り点を上記マストに取り付け、上記吊りケーブルを緊張
    して上記サスペンション膜に張力を与える ことを特徴とする吊り膜屋根構造におけるサスペンショ
    ン膜の展張法。
JP63023764A 1988-02-05 1988-02-05 吊り膜屋根構造におけるサスペンション膜の展張法 Expired - Lifetime JPH0816406B2 (ja)

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JPH01203572A JPH01203572A (ja) 1989-08-16
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5216350A (en) * 1975-07-30 1977-02-07 Hatsuta Kougiyou Kk Cut off device of branch
JPS5988552A (ja) * 1982-11-13 1984-05-22 株式会社竹中工務店 膜構造架設工法
JPS5988551A (ja) * 1982-11-13 1984-05-22 株式会社竹中工務店 空気膜構造構築物の施工法
JPS59136806U (ja) * 1983-03-04 1984-09-12 日本鋼管株式会社 膜構造
JPH0615782B2 (ja) * 1984-11-01 1994-03-02 石川島播磨重工業株式会社 ド−ム式屋根の構築工法

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