JPH0816292B2 - 延伸仮撚方法及び延伸仮撚機 - Google Patents

延伸仮撚方法及び延伸仮撚機

Info

Publication number
JPH0816292B2
JPH0816292B2 JP4097252A JP9725292A JPH0816292B2 JP H0816292 B2 JPH0816292 B2 JP H0816292B2 JP 4097252 A JP4097252 A JP 4097252A JP 9725292 A JP9725292 A JP 9725292A JP H0816292 B2 JPH0816292 B2 JP H0816292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
false twisting
cooling plate
running groove
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4097252A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0625927A (ja
Inventor
久夫 犬山
大 木村
修 平尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Toray Industries Inc
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd, Toray Industries Inc filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP4097252A priority Critical patent/JPH0816292B2/ja
Priority to DE4309179A priority patent/DE4309179A1/de
Priority to US08/034,141 priority patent/US5406782A/en
Priority to ITRM930180A priority patent/IT1261427B/it
Publication of JPH0625927A publication Critical patent/JPH0625927A/ja
Publication of JPH0816292B2 publication Critical patent/JPH0816292B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G1/00Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics
    • D02G1/02Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist
    • D02G1/0206Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist by false-twisting
    • D02G1/0266Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist by false-twisting false-twisting machines
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02GCRIMPING OR CURLING FIBRES, FILAMENTS, THREADS, OR YARNS; YARNS OR THREADS
    • D02G1/00Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics
    • D02G1/02Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist
    • D02G1/0206Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist by false-twisting
    • D02G1/022Producing crimped or curled fibres, filaments, yarns, or threads, giving them latent characteristics by twisting, fixing the twist and backtwisting, i.e. by imparting false twist by false-twisting while simultaneously drawing the yarn
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02JFINISHING OR DRESSING OF FILAMENTS, YARNS, THREADS, CORDS, ROPES OR THE LIKE
    • D02J13/00Heating or cooling the yarn, thread, cord, rope, or the like, not specific to any one of the processes provided for in this subclass
    • D02J13/001Heating or cooling the yarn, thread, cord, rope, or the like, not specific to any one of the processes provided for in this subclass in a tube or vessel
    • DTEXTILES; PAPER
    • D02YARNS; MECHANICAL FINISHING OF YARNS OR ROPES; WARPING OR BEAMING
    • D02JFINISHING OR DRESSING OF FILAMENTS, YARNS, THREADS, CORDS, ROPES OR THE LIKE
    • D02J13/00Heating or cooling the yarn, thread, cord, rope, or the like, not specific to any one of the processes provided for in this subclass
    • D02J13/003Heating or cooling the yarn, thread, cord, rope, or the like, not specific to any one of the processes provided for in this subclass by contact with at least one stationary surface, e.g. a plate

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Wire Processing (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加撚と熱固定と解撚と
を連続させてかさ高加工糸とする延伸仮撚方法及び延伸
仮撚機に関し、特にかさ高加工糸のけん縮むらを抑え、
うす段などの織物むらを防止することができるものに関
する。
【0002】
【従来の技術】まず、図7で延伸仮撚方法が適用される
延伸仮撚機全体の機器構成を説明する。図7は一つの延
伸仮撚ユニットを示しており、POY(Partial Orient
ed Yarn)と称されるポリエステルやナイロンなどのマル
チフィラメント糸を延伸仮撚加工する。このマルチフィ
ラメント糸が巻かれた給糸パッケージ1から繰り出され
る糸2は、ガイド3,4,5を経て第1フィードローラ
6に入る。第1フィードローラ6を出た糸は上方に向か
って延びる1次ヒータ7に入り、1次ヒータ7上方のガ
イド8に至る。この1次ヒータ7は背が高いので、ガイ
ド8が糸道を屈曲させ水平やや下方向きとし、メンテナ
ンス通路19をオーバーヘッドで越えるようになってい
る。ガイド8以降の糸はクーリングプレート9を経てベ
ルト式の仮撚装置10で撚られ、ガイド11を経て第2
フィードローラ12に入る。この第2フィードローラ1
2と前記第1フィードローラ6の速度比は所定の延伸比
が得られるように設定されている。そして、仮撚装置1
0より上流の糸は加撚状態であり、仮撚装置10より下
流の糸は解撚状態となっている。すなわち、所定の延伸
比が付与され加撚状態の糸が1次ヒータ7で熱固定され
る。そして、第2フィードローラ12を出た糸は2次ヒ
ータ13に入り、ガイド14を経て第3フィードローラ
15に至る。さらに、ガイド16,17を経てテイクア
ップワインダー18にて巻き取られる。2次ヒータ13
はオーバーフィード状態の延伸仮撚加工糸に再熱加工を
行ってトルクを減じかさ高性のみを残すものであり、目
的とする加工糸特性によって使用される場合と使用され
ない場合がある。
【0003】このように、延伸仮撚方法は、第1フィー
ドローラ6と第2フィードローラ12と間に上流側から
一次ヒータ7、クーリングプレート9及び仮撚装置10
を直列配置する構成により、糸を加撚した状態で延伸
し、撚りに沿った延伸を熱固定した後、糸を冷却し、更
に解撚してかさ高加工糸とする方法である。ところで、
クーリングプレート9を用いて糸を冷却する理由は以下
の通りである。一次ヒータ7を出た糸Yは160°C以
上の高温状態にあり、高温状態のままの糸Yが仮撚装置
10に入ると、加撚が不安定となったり、ベルト式の仮
撚装置10の場合にはツイスターベルトを変質させたり
する。そこで、一次ヒータ7と仮撚装置10との間にク
ーリングプレート9を配設し、糸Yの温度を好ましくは
70°C以下まで冷却している。
【0004】つぎに、このクーリングプレート9の従来
例を図8及び図9により説明する。クーリングプレート
9は細長いステンレス板材を折り曲げて断面略逆V字型
にしその底面に走行溝20が形成されている。この走行
溝20に糸Yが接触しながら走行し、主として熱交換に
より冷却される。ところで、糸Yは仮撚装置による撚り
が伝播している状態であるため、撚り方向に転がろうと
している(例えばZ撚りであれば図面矢印j方向に転が
ろうとする)。そのため、走行溝20の断面を曲面に
し、転がろうとする力と曲面を滑り落ちようとする力が
バランスするようにしている。Z撚り又はS撚りの切り
換えを考慮して、曲面は左右対称形状であり、通常図示
のように半径rの曲面を有する走行溝20となってい
る。また、糸Yの走行溝20への接触を確実にするた
め、クーリングプレート9の全体が曲率半径Rの弓状と
なっている。そして、クーリングプレート9に伝わった
熱は外側面21などから自然放熱される。したがって、
クーリングプレート9の入口付近は比較的高温である
が、出口付近は常温となる緩やかな温度勾配となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した延伸仮撚機を
用いて、特定品種のPOY(以下に述べるように油剤付
着量が多いもの)を延伸仮撚し、染色した後織物にする
と、うす段と呼ばれる織物むらが織物表面に周期的に発
生するという問題点があった。この織物むらの発生は、
染色むらに起因し、染色むらは延伸仮撚糸のけん縮むら
に起因していることが判明した。そして、延伸仮撚糸の
けん縮むらの発生周期は図7の延伸仮撚機のA点におけ
る解撚張力のピーク発生の周期と一致していることを発
見した。
【0006】本発明は、延伸仮撚糸のけん縮むらの発生
周期と一致する解撚張力のピーク発生の発生原因を誠意
追求するなかで生まれたものであり、その目的とすると
ころは、延伸仮撚糸のけん縮むらを無くし、うす段など
の織物むらを解消することができる延伸仮撚方法及び延
伸仮撚機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の延伸仮撚方法は、糸を加撚した状態で延伸
し、撚りと共に延伸を熱固定した後、クーリングプレー
トの走行溝に接触させて冷却し、解撚してかさ高加工糸
とする延伸仮撚方法において、糸を前記走行溝の断面方
向に沿って運動させ、走行溝に付着しようとする糸の油
剤を少なくとも分散させる方法である。
【0008】そして、本発明の延伸仮撚機は、一対のフ
ィードローラ間に設けられたヒータと仮撚装置の間に走
行溝を有するクーリングプレートを配設した延伸仮撚機
において、前記走行溝の断面方向に沿った糸の運動を付
与する強制運動付与手段をクーリングプレートに付設し
たものである。
【0009】
【作用】解撚張力のピークの周期的発生の原因を要因分
析により徹底的に探究し、クーリングプレートでの糸の
挙動がこれと相関関係を有していることを突き止めた。
すなわち、図10(a)に示されるように、クーリング
プレート9の走行溝20のある点で糸が安定して走行し
ていると、走行溝20に糸Yの油剤22が徐々に付着す
る。この油剤22が糸Yを包み込むようになると、糸Y
の撚りの伝播が油剤22によって徐々に阻害される。そ
して、油剤22の量がある限界点に達すると、図10
(b)に示されるように、撚りが伝播している糸Yに一
斉に巻き込まれ、噴霧23となって飛散する。この時に
解撚張力のピーク変動が発生する。すなわち、走行溝2
0に付着した油剤22が撚りの伝播を阻害し油剤22が
飛散するまでの撚りむらがけん縮むらとなっているとい
う知見を得た。また、クーリングプレートを通過した走
行糸がクーリングプレートに蓄積された油剤を仮撚装置
に持込み、瞬間的に撚掛け変動が生じ、前記のような撚
むらとなるという知見を得た。そこで、図1の矢印a,
bに示されるように、走行溝20の断面方向に沿って糸
Yを運動させる延伸仮撚方法にすると、油剤は少しずつ
撚りが伝播している糸Yの運動によって飛散するか、図
示のように糸Yに巻き込まれる恐れのない部分cに油剤
が押し出されるか、少なくとも、図10(a)の如き偏
在ではなく走行溝の断面方向に沿って略均一に付着する
ように分散する。それにより、油剤が徐々に偏在して蓄
積飛散することに伴って撚りの伝播が周期的に阻害され
ることがなくなり、撚りむら即ちけん縮むらが解消され
る。
【0010】そこで、クーリングプレートの走行溝の断
面方向に沿った糸の運動を生じさせるための延伸仮撚機
として、クーリングプレートに糸の強制運動付与手段を
設け、強制運動が走行方向に伝わるようにし、走行溝の
略全長にわたって断面方向に沿った糸の運動を確保す
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の延伸仮撚方法を示す図、図2乃
至図4は本発明の延伸仮撚機の要部を示す図である。要
はクーリングプレートの構造と作動が図8及び図9の従
来例と異なっており、以下クーリングプレートにおける
変更点について説明する。
【0012】図1に示す糸Yの走行溝20内運動を生じ
させる具体的構造として、図2及び図3のものはトラバ
ーサ又は空気吹き付けによる強制運動付与手段を用いた
ものであり、図4のものは糸の撚りの伝播力を利用した
自然運動付与手段を用いたものである。なお、これらの
運動付与手段の効果が顕著に現れる糸は油剤がより多く
付着している糸である。通常0.35〜0.4%の油剤
付着量が一般的であるが、0.5%程度の油剤付着量に
なると、以下に説明する強制運動付与手段又は自然運動
付与手段が有効である。
【0013】図2において、同図(a)はクーリングプ
レートの断面図、同図(b)はクーリングプレートの一
部側面図、同図(c)はクーリングプレートの全体側面
図である。同図(a)(b)に示されるように、クーリ
ングプレート9の走行溝20側に切り欠き25が形成さ
れている。この切り欠き25の中央にハの字形開口とU
字形ガイドを有する糸ガイド26をブラケット27を介
してトラバースアングル28に取り付けたトラバーサ2
9を設けた。トラバースアングル28は多数錘に共通で
あり、一つの駆動装置30で往復動させられる。同図
(c)に示されるように、クーリングプレート9に2か
所の切り欠き25が設けられ、その各々にトラバーサ2
9が設けられている。このトラバーサ29により、走行
溝20の断面方向の曲面に沿って図1の如き規則正しい
糸Yの運動が生じる。図2(c)の如くトラバーサ29
の配列間隔を適切にすると、トラバーサ29の強制運動
が走行方向に伝わり、例えば中央のB点でも、ある程度
の溝内運動が確保される。その結果、走行溝に付着しよ
うとする糸の油剤を少なくとも分散させることができ、
油剤の蓄積に起因するけん縮むらが防止される。なお、
このトラバーサ29は必ずしも常時作動である必要はな
く、間欠作動でもよい。
【0014】図3において、同図(a)はクーリングプ
レートの断面図、同図(b)はクーリングプレートの全
体側面図である。同図(a)に示されるように、クーリ
ングプレート9の走行溝20底を目掛けてノズル35が
配設されている。このノズル35からの空気流36が糸
Yに吹き付けられる。空気流36は走行溝20の曲面に
沿ったe方向及び紙面厚み方向に分流される。この空気
流からの分流は定常的なものではなく、ランダムとな
る。そのため、糸Yはf方向で振動的に運動する。ま
た、この運動は紙面厚み方向の空気分流に乗って走行溝
20の走行方向に伝播する。したがって、同図(b)の
如く走行溝20の走行方向途中に対するノズル25の配
列間隔を適切にすると、糸Yの振動的な運動が走行方向
に伝わり、走行溝20の略全長にわたる振動的な運動が
確保される。なお、このノズル35の吹き付けは必ずし
も常時である必要はなく、間欠的なものでもよい。
【0015】図4において、同図(a)はクーリングプ
レートの断面図、同図(b)はクーリングプレートの一
部側面図、同図(c)はクーリングプレートの全体側面
図である。同図(a)(b)に示されるように、クーリ
ングプレート9の走行溝20側に切り欠き31による不
連続部が形成されている。この切り欠き31の長さLは
糸Yの自由支点を形成する程度に長くなっている。この
自由支点により糸Yは走行溝20内で運動しやすくな
る。したがって、糸Yを伝播しようとする撚りで糸Yは
図示のように走行溝20の曲面を登ろうする、走行溝2
0の走行方向が切り欠き31で分断され、切り欠き31
の部分が自由支点であるので、糸Yは曲面の途中で滑り
落ちやすくなり、矢印dで示される往復運動が生じる。
同図(c)の如く切り欠き31の配列間隔を密にする
と、糸Yの撚りの伝播という外力を用いない自然現象を
利用した曲面での往復運動が長手方向に生じ、切り欠き
31の間のD点でも往復運動が確保される。
【0016】図2及び図3の強制運動付与手段で付与さ
れる糸の運動は走行溝の走行方向で部分的である。ま
た、図4の自然運動付与手段で付加される糸の往復運動
は走行溝の形状にも依存している。そのため、走行溝の
走行方向に付加された運動が充分伝えるため、又は自然
運動が生じやすいためには、クーリングプレートの走行
溝の形状を以下のようにすることが好ましい。特に、走
行溝の表面粗度は重要である。通常、表面粗度は2.2
〜1.5Sであるが、糸が滑り易くするために1.0S
以下とすることが好ましい。また、クーリングプレート
全体(走行方向)の曲率半径Rが小さいと糸は走行溝に
強く押し当てられることになるので、通常20m程度で
あるが、30m以上にすることが好ましい。さらに、走
行溝の曲面の半径rが小さすぎると糸の曲面に沿った運
動が制限されるので、通常の2mm程度以上にすること
が好ましい。
【0017】なお、クーリングプレートは一本のものに
限らず、図5(a)に示されるように、短いクーリング
プレート39を不連続に並べて全体として所定長のクー
リングプレート19とするものでもよい。また、図5
(b)に示されるように、クーリングプレート39の断
面もV字形に限らずU字形でもよく、要は走行溝20の
断面方向が所定の曲面となったものであればよい。曲面
も半径rの円弧の一部に限らず、楕円の一部のような曲
面でもよい。
【0018】つぎに、実験例によりその効果の差を具体
的に説明する。共通の実験条件は以下の通りである。 使用原糸:270デニールのPOY、油剤付着量0.5
% 加工速度:913m/min 延伸比:1.777 一次ヒータの加工温度:230度 そして、本発明例1として、走行溝の表面粗度1.0
S、溝底半径2mm、走行方向の曲率半径30mであ
り、切り欠き2か所に図2のトラバーサが付設されたク
ーリングプレートを用いて延伸仮撚加工を行った。な
お、トラバーサの移動速度は3mm/sとした。また、
本発明例2として、走行溝の表面粗度1.0S、溝底半
径2mm、走行方向の曲率半径30mであり、走行溝の
途中2か所にノズルで空気流を吹き付けた図3の如きク
ーリングプレートを用いて延伸仮撚加工を行った。ま
た、本発明例3として、走行溝の表面粗度1.0S、溝
底半径2mm、走行方向の曲率半径30mであり、長さ
100mmの切り欠き3か所を設けた図4の如き(図示
例では切り欠きが8か所であるが実験例のものは3か所
である)クーリングプレートを用いて延伸仮撚加工を行
った。そして、比較例1として、走行溝の表面粗度2.
2S、溝底半径2mm、走行方向の曲率半径20mのク
ーリングプレートを用いて延伸仮撚加工を行った。本発
明例1,2,3及び比較例1の解撚張力の変動を図6に
示す。同図(c)の比較例1のものは、油剤の飛散を伴
う2割以上の解撚張力ピークが周期的に発生しており、
けん縮むらに起因する織物むらが認められた。これに対
して、同図(a)の本発明例1,2の強制運動付与手段
を用いたものは、解撚張力ピークが全く見られず、けん
縮むらも無かった。また、同図(b)の本発明例3の自
然運動付与手段を用いたものは、短周期で6〜7%程度
の解撚張力ピークが見られたが、織物むらに至るほどの
けん縮むらは生じなかった。
【0019】なお、本発明方法が適用される延伸仮撚機
の機器配置は、図7に限られることなく、例えば一次ヒ
ータとクーリングプレートを直列配置とすることもでき
る。また、仮撚装置もベルト式に限らずディスク式でも
よい。
【0020】
【発明の効果】本発明の延伸仮撚方法は、糸を走行溝の
断面方向に沿って運動させ、走行溝に付着しようとする
糸の油剤を少なくとも分散させる方法であり、走行溝に
付着しようとする油剤は少しずつ撚りが伝播している糸
の運動によって飛散するか、糸に巻き込まれる恐れのな
い部分に油剤が押し出されるか、少なくとも略均一に油
剤を分散させるので、油剤の偏在で撚りの伝播が阻害さ
れるという現象が解消され、けん縮むらが減少し、織物
むらを解消できる。そして、本発明の延伸仮撚機は、ク
ーリングプレートに糸の強制運動付与手段を設け、強制
運動が走行方向に伝わるようにし、走行溝の略全長にわ
たって断面方向に沿った糸の運動を確保するので、油剤
の偏在で撚りの伝播が阻害されるという現象の発生を走
行溝の走行方向略全長にわたって解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の延伸仮撚方法を示す断面図である。
【図2】本発明の延伸仮撚機の要部を示す図である。
【図3】本発明の延伸仮撚機の要部を示す図である。
【図4】本発明の延伸仮撚機の要部を示す図である。
【図5】クーリングプレートの他の形状例を示す図であ
る。
【図6】解撚張力の変動を示すグラフ図である。
【図7】延伸仮撚機全体の機器構成図である。
【図8】クーリングプレートの斜視図である。
【図9】クーリングプレートの断面図である。
【図10】従来のクーリングプレートでの油付着状態を
示す図である。
【符号の説明】
6 第1フィードローラ 7 一次ヒータ 9,19 クーリングプレート 10 仮撚装置 12 第2フィードローラ 20 走行溝 29 トラバーサ(強制運動付与手段) 35 ノズル(強制運動付与手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸を加撚した状態で延伸し、撚りと共に
    延伸を熱固定した後、クーリングプレートの走行溝に接
    触させて冷却し、解撚してかさ高加工糸とする延伸仮撚
    方法において、糸を前記走行溝の断面方向に沿って運動
    させ、走行溝に付着しようとする糸の油剤を少なくとも
    分散させることを特徴とする延伸仮撚方法。
  2. 【請求項2】 一対のフィードローラ間に設けられたヒ
    ータと仮撚装置の間に走行溝を有するクーリングプレー
    トを配設した延伸仮撚機において、前記走行溝の断面方
    向に沿った糸の運動を付与する強制運動付与手段をクー
    リングプレートに付設したことを特徴とする延伸仮撚
    機。
JP4097252A 1992-03-23 1992-03-23 延伸仮撚方法及び延伸仮撚機 Expired - Lifetime JPH0816292B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4097252A JPH0816292B2 (ja) 1992-03-23 1992-03-23 延伸仮撚方法及び延伸仮撚機
DE4309179A DE4309179A1 (de) 1992-03-23 1993-03-22 Streck-Falschdrehverfahren und Streck-Falschdrehvorrichtung
US08/034,141 US5406782A (en) 1992-03-23 1993-03-22 Drawing false-twisting method and a drawing false-twister
ITRM930180A IT1261427B (it) 1992-03-23 1993-03-23 Metodo di stiro a falsa torsione e torcitoio per falsa torsione di stiro.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4097252A JPH0816292B2 (ja) 1992-03-23 1992-03-23 延伸仮撚方法及び延伸仮撚機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0625927A JPH0625927A (ja) 1994-02-01
JPH0816292B2 true JPH0816292B2 (ja) 1996-02-21

Family

ID=14187380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4097252A Expired - Lifetime JPH0816292B2 (ja) 1992-03-23 1992-03-23 延伸仮撚方法及び延伸仮撚機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5406782A (ja)
JP (1) JPH0816292B2 (ja)
DE (1) DE4309179A1 (ja)
IT (1) IT1261427B (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE42738E1 (en) 1997-10-28 2011-09-27 Apple Inc. Portable computers
US8866780B2 (en) 2007-12-03 2014-10-21 Apple Inc. Multi-dimensional scroll wheel
US8872771B2 (en) 2009-07-07 2014-10-28 Apple Inc. Touch sensing device having conductive nodes
US8933890B2 (en) 2003-11-25 2015-01-13 Apple Inc. Techniques for interactive input to portable electronic devices
US8952886B2 (en) 2001-10-22 2015-02-10 Apple Inc. Method and apparatus for accelerated scrolling
US9354751B2 (en) 2009-05-15 2016-05-31 Apple Inc. Input device with optimized capacitive sensing
US9360967B2 (en) 2006-07-06 2016-06-07 Apple Inc. Mutual capacitance touch sensing device
US9367151B2 (en) 2005-12-30 2016-06-14 Apple Inc. Touch pad with symbols based on mode
US9405421B2 (en) 2006-07-06 2016-08-02 Apple Inc. Mutual capacitance touch sensing device
US9454256B2 (en) 2008-03-14 2016-09-27 Apple Inc. Sensor configurations of an input device that are switchable based on mode

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW317579B (ja) * 1995-04-11 1997-10-11 Barmag Barmer Maschf
CN1089871C (zh) * 1997-04-07 2002-08-28 芦森工业株式会社 齿形皮带
EP0879907B1 (de) * 1997-05-24 2003-04-09 B a r m a g AG Texturiermaschine
US6911232B2 (en) 2002-04-12 2005-06-28 Nordson Corporation Module, nozzle and method for dispensing controlled patterns of liquid material
US7578882B2 (en) * 2003-01-22 2009-08-25 Nordson Corporation Module, nozzle and method for dispensing controlled patterns of liquid material
US9682392B2 (en) 2012-04-11 2017-06-20 Nordson Corporation Method for applying varying amounts or types of adhesive on an elastic strand
WO2018059743A1 (de) * 2016-09-28 2018-04-05 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Verfahren und vorrichtung zum abkühlen eines synthetischen fadens
CN109844195B (zh) * 2016-10-08 2022-03-29 欧瑞康纺织有限及两合公司 用于冷却变热丝线的装置
EP3312321B1 (de) * 2016-10-19 2019-04-24 Oerlikon Textile GmbH & Co. KG Kühlvorrichtung für einen synthetischen faden
CN112962187A (zh) * 2020-09-03 2021-06-15 赵均明 一种化纤纺丝加弹系统

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH445714A (de) * 1966-02-03 1967-10-31 Heberlein & Co Ag Saugvorrichtung für eine Vorrichtung zum Texturieren von mindestens teilweise aus thermoplastischem Material bestehenden Textilgarnen
US3774388A (en) * 1969-11-03 1973-11-27 Turbo Machine Co Method for producing synthetic torque yarns
US4010601A (en) * 1975-06-24 1977-03-08 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Method for manufacturing a fancy textured yarn provided with slubs
CH597391A5 (ja) * 1975-07-04 1978-04-14 Rieter Ag Maschf
CH621371A5 (ja) * 1977-07-23 1981-01-30 Rieter Ag Maschf
DE2930336C2 (de) * 1979-07-26 1986-04-03 Barmag Barmer Maschinenfabrik Ag, 5630 Remscheid Heizeinrichtung in Falschzwirn-Kräuselmaschinen
GB8301933D0 (en) * 1983-01-24 1983-02-23 Rieter Scragg Ltd Texturing of yarn
JPH0327137A (ja) * 1989-06-21 1991-02-05 Murata Mach Ltd 実撚ライク糸の製造装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE44103E1 (en) 1997-10-28 2013-03-26 Apple Inc. Portable computers
USRE44855E1 (en) 1997-10-28 2014-04-22 Apple Inc. Multi-functional cellular telephone
USRE42738E1 (en) 1997-10-28 2011-09-27 Apple Inc. Portable computers
USRE45559E1 (en) 1997-10-28 2015-06-09 Apple Inc. Portable computers
US8952886B2 (en) 2001-10-22 2015-02-10 Apple Inc. Method and apparatus for accelerated scrolling
US9009626B2 (en) 2001-10-22 2015-04-14 Apple Inc. Method and apparatus for accelerated scrolling
US8933890B2 (en) 2003-11-25 2015-01-13 Apple Inc. Techniques for interactive input to portable electronic devices
US9367151B2 (en) 2005-12-30 2016-06-14 Apple Inc. Touch pad with symbols based on mode
US9360967B2 (en) 2006-07-06 2016-06-07 Apple Inc. Mutual capacitance touch sensing device
US9405421B2 (en) 2006-07-06 2016-08-02 Apple Inc. Mutual capacitance touch sensing device
US8866780B2 (en) 2007-12-03 2014-10-21 Apple Inc. Multi-dimensional scroll wheel
US9454256B2 (en) 2008-03-14 2016-09-27 Apple Inc. Sensor configurations of an input device that are switchable based on mode
US9354751B2 (en) 2009-05-15 2016-05-31 Apple Inc. Input device with optimized capacitive sensing
US8872771B2 (en) 2009-07-07 2014-10-28 Apple Inc. Touch sensing device having conductive nodes

Also Published As

Publication number Publication date
ITRM930180A1 (it) 1994-09-23
US5406782A (en) 1995-04-18
ITRM930180A0 (it) 1993-03-23
IT1261427B (it) 1996-05-23
DE4309179A1 (de) 1993-09-30
JPH0625927A (ja) 1994-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0816292B2 (ja) 延伸仮撚方法及び延伸仮撚機
US3822543A (en) Spun-like yarn and method of manufacturing same
US5008992A (en) Method of producing a bulked composite yarn
KR950010743B1 (ko) 고속권취를 위한 방사법
US4736578A (en) Method for forming a slub yarn
US2987869A (en) Yarn crimping apparatus and methods
GB941931A (en) Manufacture of bulked yarn from synthetic continuous thermoplastic filaments
US4296598A (en) Apparatus for providing false twist to moving yarn
US6701704B2 (en) Processing textile materials
US5134840A (en) Twisted yarn product
US3527043A (en) Means and process for producing a false twist by friction
JPS62117830A (ja) 紡績糸の製造装置
US3710460A (en) Yarn treating jet having a guide fastened to its outlet end
US5950412A (en) Machine for continuously plying or twisting yarns with subsequent complementary heat treatment
US4125922A (en) Jet tangler
US3488670A (en) Method and apparatus for yarn treatment
US5511295A (en) System for preparing highly coherent air jet textured yarn
JP2881747B2 (ja) ヤーンをテクスチャー加工する方法及び装置
US4949440A (en) Method and apparatus for twisting yarn, and product
JP2871240B2 (ja) 延伸仮撚機のクーリングプレート
US4162607A (en) Entangled yarns
JPH0711184Y2 (ja) 延伸仮撚機におけるバルーンプレート
US4300345A (en) Method for winding a false twisted yarn in a cheese
US3681821A (en) Method and apparatus for dephasing and entangling crimp yarn
US3409957A (en) Continuous yarn treatment process and apparatus