JPH08162008A - 電界放出型マイクロカソードの製造方法 - Google Patents

電界放出型マイクロカソードの製造方法

Info

Publication number
JPH08162008A
JPH08162008A JP29682294A JP29682294A JPH08162008A JP H08162008 A JPH08162008 A JP H08162008A JP 29682294 A JP29682294 A JP 29682294A JP 29682294 A JP29682294 A JP 29682294A JP H08162008 A JPH08162008 A JP H08162008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
insulating layer
hydrogen
film
cathode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29682294A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Nagayama
哲治 長山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP29682294A priority Critical patent/JPH08162008A/ja
Publication of JPH08162008A publication Critical patent/JPH08162008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一な形状および高さのマイクロカソードを
形成することができるマイクロカソードの製造方法を提
供すること。 【構成】 基板30の表面に、絶縁層31、次いで導電
層35を少なくとも成膜する。次に、導電層35の上
に、レジスト膜38を形成する。次に、カソード孔44
が形成される予定の所定パターンでレジスト膜38をパ
ターン加工する。次に、レジスト膜38をマスクとして
エッチング加工を行い、導電層35および絶縁層31に
カソード孔を形成する。次に、絶縁層31に形成された
カソード孔44内に、マイクロカソード50を形成す
る。この発明では、絶縁層31が、少なくとも水素を含
有する層33を有する。絶縁層31中に予めHを含有さ
せ、その絶縁層31のエッチング中に水素を発生させる
事により、WSiX などの導電層の肩落ちを防止する様
なフロロカーボン系堆積物41をカソード孔44近傍に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば平面表示装置ま
たは撮像素子等として用いることができる電界放出型マ
イクロカソードの製造方法に関し、特にカソード孔を良
好に形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平面ディスプレイは、小型コンピュータ
あるいはワードプロセッサの表示装置、あるいは壁掛け
テレビ等として、ブラウン管に代わる技術として近年注
目を集めている。中でも電界放出型ディスプレイ(FE
D)は、現在の平面ディスプレイの主流である液晶ディ
スプレイと比較して、高輝度・高速応答性等の利点を有
し、将来平面ディスプレイ技術の本命となる可能性もあ
る。
【0003】このFED内には、電界放出用のマイクロ
カソードをアレイ状に多数作る必要がある。FEDにお
ける製造プロセスのキーテクノロジーは、この電界放出
型マイクロカソードの形成工程である。電界放出型マイ
クロカソードは、円錐状の鋭角なカソードであるが、図
6の製造フローの一例に示すように、その作製には半導
体の微細加工技術が生かされてきた。
【0004】従来例に係る電界放出用のマイクロカソー
ドの製造方法の概略を図6に基づき説明する。図6
(A)に示すように、シリコン(Si)基板2の上に、
酸化シリコン(SiO2 )層4、ポリシリコン層6およ
びタングステンシリサイド(WSiX )層8を順次成膜
する。その上に、レジスト膜10を形成し、フォトリソ
グラフィー法により、カソード孔に対応するパターンで
レジスト膜10をパターン加工し、開口部12を形成す
る。
【0005】次に、同図(B)に示すように、開口部1
2が形成されたレジスト膜10をマスクとして、まずタ
ングステンシリサイド膜8およびポリシリコン膜6をR
IEなどでエッチング加工する。次に、同じレジスト膜
10をマスクとして、同図(C)に示すように、酸化シ
リコン膜4をエッチング加工し、カソード孔16を形成
する。
【0006】次に、同図(D)に示すように、レジスト
膜10を除去し、同図(E)に示すように、タングステ
ンシリサイド膜8の上に、剥離層であるアルミニウム
(Al)層18を成膜する。その後、同図(F)に示す
ように、シリコン基板2の全表面に、モリブデン(M
o)層22をスパッタリング法または蒸着法により成膜
する。その際に、酸化シリコン膜4に形成されたカソー
ド孔16内のタングステンシリサイド膜3上には、Mo
で構成される先端鋭角円錐状のマイクロカソード20が
形成される。
【0007】その後、同図(G)に示すように、剥離層
であるアルミニウム層18をウェットエッチングなどに
より除去すれば、アルミニウム層18の上に堆積したM
o層22もリフトオフにより除去され、カソード孔16
内にマイクロカソード20が残る。
【0008】その後、シリコン基板2の上に、蛍光体膜
が形成された透明基板または透明導電膜が形成された透
明基板などが真空状態で張り合わされ、FEDまたは撮
像素子が形成される。タングステンシリサイド膜8など
で構成されるグリッド電極を走査することなどにより、
マイクロカソード20からは、張り合わされる透明基板
側に向けて、電子が放出され、FEDまたは撮像素子と
して機能する。したがって、マイクロカソード20の形
状、特に高さは、均一であることが必要であり、これら
が不均一に形成されると、放出電流が不安定になり、画
素欠陥となるおそれがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来例に係
るマイクロカソードの製造方法では、これらマイクロカ
ソードを均一な形状および高さで形成することが困難で
あった。その理由を次に説明する。
【0010】マイクロカソードの形状を大きく左右する
のは、Mo層22をスパッタリング法などで形成する際
のカバレッジである。このカバレッジは、Mo層22の
下地となるタングステンシリサイド膜8の形状変化に非
常に敏感である。タングステンシリサイド膜8の形状変
化は、図6(B),(C)に示す酸化シリコン(SiO
2 )膜4のエッチング加工工程に基づくレジスト膜10
の開口部12のテーパ状削れなどが原因となっている。
【0011】すなわち、このエッチング加工により、レ
ジスト膜10もエッチングされ、その開口部12の形状
が変化し、タングステンシリサイド膜8の開口部に肩落
ち部またはテーパ部が生じ、それが原因で、マイクロカ
ソードの高さまたは形状が変化すると言う課題を有して
いる。たとえば、タングステンシリサイド膜8の開口部
がテーパ状になると、図6(F)に示すように、Mo層
22のカバレッジが変化し、Mo層22の開口部が閉じ
るまでの時間が長くなり、開口部が閉じない部分に対応
するカソード孔16内に形成されるマイクロカソード2
0の高さが他の部分に比較して高くなる。
【0012】つまり、従来法では、カソード形状や高さ
が不均一であり、放出電流の不安定性が画像欠陥を招く
という特性上の大きな問題を抱えてしまうわけである。
従って、上記の問題を解決する様な電界放出型マイクロ
カソードの製造方法が切望されている。
【0013】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、均一な形状および高さのマイクロカソードを形成す
ることができるマイクロカソードの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述の問題
点に鑑み鋭意検討を行った結果、電界放出型マイクロカ
ソードの形状や高さのバラツキを低減するために、カソ
ード孔の形成時にエッチングされる部分の絶縁層に予め
水素(H)を含有させておき、ホール近傍の堆積性雰囲
気を促進させる事により、マスクの後退を少なくし、タ
ングステンシリサイド(WSiX )などの導電層の肩落
ちを抑制することが好適であることを見い出した。
【0015】本発明は、上記の知見に基づき発明された
もので、電界放出型マイクロカソードの製造工程におい
て、カソード孔が形成される絶縁層中に、少なくともH
を含有する層を用いることを特徴とするものである。上
記絶縁層中の水素含有層は、たとえばプラズマCVD法
により成膜される水素含有窒化シリコン(SiNX )で
構成することができる。
【0016】上記絶縁層中の水素含有層は、非晶質シリ
コン層(a−Si)で構成することもできる。上記絶縁
層に、H2 + をイオン注入することにより、水素含有層
を上記絶縁層中に形成することもできる。
【0017】上記絶縁層中の水素含有層は、プラズマC
VD法により成膜される水素含有酸化シリコン(SiO
2 )であっても良い。上記絶縁層中の水素含有層は、従
来から知られているその他のH含有膜などであっても良
い。
【0018】
【作用】本発明は、WSiX などで構成される導電層の
肩落ちを防止するために、エッチング時にフロロカーボ
ン系堆積物をホール側壁に付着させ、レジストマスク後
退を抑制する方法を用いる。そして、その際のポイント
は、絶縁層中に予めHを含有させ、その絶縁層のエッチ
ング中に水素を発生させる事により、WSiX などの導
電層の肩落ちを防止する様なフロロカーボン系堆積物を
カソード孔近傍に形成する事である。
【0019】フロロカーボン系等の堆積物の形成を促進
してWSiX などの導電層の肩落ちを防止する方法とし
ては、既に、WSiX 側壁に予め堆積物(硫黄を含む)
を形成させる方法や、カソード孔のエッチング条件を効
果的に堆積性雰囲気に制御し、対レジスト選択比を向上
させる方法(特願平6−132142号)等に提案され
ている。これらに対し、本発明では、単にチェンバー内
を堆積性雰囲気にするのではなく、被エッチング物から
生じるHによりカソード孔となるホール近傍で堆積が生
じるのが最大のメリットであり、従来堆積性雰囲気を高
めた際に見られる再現性の低下やパーティクルの増加な
どは、本発明では全くないと言ってよい。
【0020】本発明において、Hの発生による堆積物生
成のメカニズムは、SiO2 系エッチングにおける、い
わゆるC/F比制御を利用している。一般にSiO2
エッチングでは、C(堆積作用に影響)とF(エッチン
グ作用に影響)を含むガス系を用いており、そのバラン
スをうまく保って異方性形状や選択比を確保している
が、その制御に用いられるのがHを含むガス系である。
その際のプラズマ中の反応を以下に示す。
【0021】 CFX + H → C(堆積) + HF(排気除去) このHを従来添加ガスから供給していたが、本発明では
被エッチング物である絶縁層から供給しようというわけ
である。本発明において用いるプラズマCVD法により
成膜されるSiO2 、SiNX、もしくはa−Siに関
して、それらの膜中にHを含有する事自体は既に知られ
ており、条件により含有量も変化する。これらのうち、
プラズマCVD−SiO 2 については、絶縁層として実
際に用いられており、上記のH含有膜と多層構造にする
ことも充分可能である。
【0022】本発明によれば、絶縁層中のH含有領域層
は、絶縁層のエッチング開始後、マスクの後退を無く
し、WSiX などの導電層の肩落ちの抑制するのに必要
十分な堆積物が生成できる膜厚であればよい。したがっ
て、上記のプラズマCVDによるH含有膜形成の他に、
予め形成した層間絶縁層にH2 + をイオン注入する方法
も有効である。例えばドーズ量5×1015/cm2 、か
つ低エネルギーで表層から50nmの領域で水素をイオ
ン注入した場合、パーセントオーダーのH含有層が形成
できると考えられる。
【0023】また、本発明により形成された堆積物は、
上述の様にSiO2 系エッチングにて用いるものと同様
なので、その後の剥離工程で残る事は一切ない。
【0024】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面に基づき詳
細に説明する。まず、本発明の実施例で用いることがで
きるプラズマエッチング装置(プラズマCVD装置につ
いても同様)について、図4,5に基づき説明する。も
ちろんこれら以外の従来タイプの平行平板型プラズマR
IE装置でも問題ない。
【0025】たとえば図3に示すRFバイアス印加型E
CRプラズマエッチング装置を用いることができる。そ
の装置では、マグネトロン101で発生したマイクロ波
は、導波管102を通して、石英ベルジャー103にて
囲まれた反応室104に移送し、この反応室104を囲
む形で設置されているソレノイドコイル105にて、マ
イクロ波の周波数(2.45GHz)と、いわゆるEC
R放電をおこす磁場(8.75×10-2T)とを発生さ
せ、それにより、ガスプラズマを生じせしめる。ガスプ
ラズマは、エッチング処理される基板としてのウェハ1
06に到達する構成になっている。
【0026】ウェーハ106は、ステージ107上に戴
置されるように、図示せざる搬送手段で搬送されて設置
される。ステージ107は、ウェーハ106の載置の目
的、およびウェーハ106をガスプラズマから接近・離
反移動させる目的で、上下動制御されるようになってい
る。このステージ107には、ウェーハ温度を制御する
ための熱交換チューブまたはヒータなどが設置してあ
る。このステージ107には、13.56MHzの高周
波(RF)電源112からRFが印加されるようになっ
ている。
【0027】エッチング用ガスは、図示省略してあるガ
ス導入管を通じて、ベルジャー103内に導入され、排
気管108から図示省略してある排気系で排気される。
実施例では、ステージ107上のウェーハ106は、ク
ランプ109で保持してある。 図4に示すプラズマエ
ッチング装置は、ICPタイプのもので、チェンバー1
14の側壁に巻かれた誘導結合コイル115に高周波電
源116により2MHz のRFを印加し高密度プラズマ
を形成する機構となっている。
【0028】エッチング処理される基板としてのウェー
ハ106は、ステージ107上に載置され、クランプ1
09により保持される。ステージ107およびクランプ
109の構成は、図3に示す装置と基本的には同様なの
でその説明は省略する。チャンバー114の周囲には、
チャンバー114自体の温度を制御する熱交換手段11
3が配置してある。
【0029】図5に示すプラズマエッチング装置は、ヘ
リコン波利用プラズマエッチング装置のもので、ソース
電源121によりアンテナ122にRF(13.56M
Hz)を印加すると、ソレイノイドコイル124により
形成された磁場との作用でソースチェンバー120内に
ホイッスラー波(ヘリコン波)が発生し、結果的に生じ
た高密度プラズマがウエハ106に達する機構となって
いる。なお、ヘリコン波とは、磁場中をより低周波で伝
搬できる電磁波の一種であり、磁場中を伝搬する際に、
ランダウ振動減衰効果によって電子が加速され、プラズ
マを高密度化することができる特性を有する。
【0030】エッチング処理される基板としてのウェー
ハ106は、ステージ107上に載置され、クランプ1
09により保持される。ステージ107およびクランプ
109の構成は、図3に示す装置と基本的には同様なの
でその説明は省略する。反応室104の周囲には、反応
室104自体の温度を制御する熱交換手段126が配置
してある。
【0031】また、図示省略してあるが、反応室104
の外周には、パーマネント磁石が配置され、カスブ磁場
が形成される。ヘリコン波を利用したプラズマエッチン
グ処理を良好に行うためである。また、同様な理由か
ら、ステージ107には、電源112によりバイアス用
13.56MHzの高周波(RF)が印加される。
【0032】また、図示していないが、上記いずれの装
置においても、高周波電源112を具備したウエハステ
ージ107は温度制御用の冷媒(例えばフロリナート−
商品名−)が循環した構造となっている。第1実施例 次に、本発明の第1実施例に係るマイクロカソードの製
造方法について説明する。
【0033】本実施例では、まず図1(A)に示すよう
に、半導体基板30の上に、絶縁層31および導電層3
5を順次成膜する。半導体基板30としては、たとえば
単結晶シリコン基板が用いられる。本実施例では、絶縁
層31は、本実施例では、主絶縁層32と水素含有層3
3とで構成される。主絶縁層32は、たとえばCVD法
により成膜される酸化シリコンで構成され、水素含有層
33は、主絶縁層32を成膜するためのCVDに引き続
いて行われるプラズマCVDにより成膜される水素含有
酸化シリコンで構成される。酸化シリコン膜で構成され
る主絶縁層32は、たとえば以下の条件でCVDにより
成膜される。CVD原料ガスとして、SiH4 とO2
を用い、SiH4 /O2 の流量比が、300/300SC
CM、雰囲気圧力が300Pa、基板温度が400°C、
成膜時間が4分の条件である。主絶縁層32の層厚は、
たとえば0.8μm である。
【0034】引き続いてプラズマCVDにより成膜され
る水素含有酸化シリコン膜で構成される水素含有層33
は、たとえば以下の条件のプラズマCVDで成膜され
る。プラズマCVD原料ガスとして、SiH4 とO2
を用い、SiH4 /O2 の流量比が、400/300SC
CM、雰囲気圧力が300Pa、基板温度が350°C、
成膜時間が1分の条件である。この水素含有層33の層
厚は、たとえば0.2μm である。
【0035】導電層35は、特に限定されないが、本実
施例では、n+ の導電型のポリシリコン膜34とタング
ステンシリサイド(WSix )膜36との積層膜である
ポリサイド膜が用いられる。この導電層35は、たとえ
ばマイクロカソードのグリッドとして機能する。
【0036】ポリシリコン膜34の膜厚は、たとえば5
0nmである。タングステンシリサイド膜36の膜厚
は、たとえば150〜300nmである。ポリシリコン
膜34およびタングステンシリサイド膜36は、たとえ
ばCVDにより成膜される。ポリシリコン膜34は、た
とえば以下の条件で成膜される。CVD原料ガスとし
て、SiH4 とPH3 とを用い、SiH4 /PH3 の流
量比が、500/0.3SCCM、雰囲気圧力が100P
a、基板温度が500°Cの条件である。タングステン
シリサイド膜36は、たとえば以下の条件で成膜され
る。CVD原料ガスとして、WF6 とSiH4 とHeと
を用い、WF6 /SiH4 /Heの流量比が、3/30
0/500SCCM、雰囲気圧力が70Pa、基板温度が3
60°Cの条件である。
【0037】次に、このタングステンシリサイド膜36
の上にレジスト膜38を成膜し、このレジスト膜38
に、フォトリソグラフィー法により、カソード孔に対応
する所定のパターンで、開口部40を形成する。この開
口部40の内径は、カソード孔の内径に相当し、たとえ
ば0.8μm 程度である。レジスト膜38としては、特
に限定されないが、たとえばノボラック系のg線用レジ
ストを用いることができる。
【0038】次に、このレジスト膜38が形成された半
導体基板30を、たとえば一般のプラズマエッチング装
置内に設置し、レジスト膜38をマスクとして、エッチ
ング加工を行う。プラズマエッチング装置としては、特
に限定されないが、たとえばマイクロ波電子サイクロト
ロン共鳴プラズマ(ECR)エッチング装置、誘導コイ
ル型プラズマ(ICP)エッチング装置、ヘリコン波利
用プラズマエッチング装置、トランス結合プラズマ(T
CP)エッチング装置などを例示することができる。
【0039】まず、たとえばECRエッチング装置を用
い、下記の条件で、図1(B)に示すように、タングス
テンシリサイド膜36およびポリシリコン膜34を連続
エッチングする。エッチングガスとしては、Cl2 とO
2 との混合ガスを用い、Cl2 /O2 の流量比を75/
5SCCMとする。雰囲気圧力は、1.0Paである。ま
た、マイクロ波パワーは、900Wであり、高周波(R
F)パワーは50W(2MHz)であり、基板温度は、
20°Cである。
【0040】続いて、絶縁層31をエッチング加工す
る。エッチングに際しては、たとえば図3に示すECR
型プラズマエッチング装置を用いる。そのエッチング条
件を、次に示す。
【0041】
【表1】 ガス :CHF3 /CH22 =45/ 5SCCM 圧力 :0.27Pa μ波出力 :1200W RFバイアス:225W(800kHz) 基板温度 :20°C 従来では、このような多層膜の連続エッチングにおい
て、高エネルギー条件の過剰なるオーバーエッチングに
より、レジスト膜38が後退し、その開口部40の側壁
も削られ、その下層に位置するタングステンシリサイド
膜36も一部エッチングされて、テーパ形状が形成され
る。これは、導電層35および絶縁層32を同一のレジ
スト膜38でエッチング加工するために、レジスト膜3
8がプラズマエッチングに曝される時間が、従来のコン
タクトホール形成用エッチング技術に比較して長くなっ
たためと考えられる。しかしながら、本実施例では、絶
縁層31中に水素含有層33を有するため、水素リッチ
な(数十wt%)水素含有層33がエッチングされてい
る際生じたHが、ホール44近傍のC/F比を増大させ
堆積性雰囲気を形成する事により、通常のSiO2 エッ
チング時に見られる様なフロロカーボン系堆積物が側壁
保護膜41となってフォトレジスト38の後退を防止す
る。したがって、導電層35の開口部側壁までもオーバ
エッチングされることはない。その結果、タングステン
シリサイド膜36の肩落ちなども防止することができ、
良好な異方性形状のカソード孔44を形成することがで
きる。
【0042】次に、図1(D)に示すように、レジスト
膜38をレジストアッシングにより除去する。レジスト
アッシングは、500SCCMのO2 を用い、雰囲気圧力
3.0Pa、基板温度200°C、高周波(RF)パワ
ー300Wの条件で行う。このレジスト膜38の除去時
と同時またはその後の工程で、側壁保護膜41も除去す
る。
【0043】次に、図2(E)に示すように、電子ビー
ム蒸着法などを用いて、タングステンシリサイド膜36
の上に、剥離層46を形成する。剥離層46は、たとえ
ばアルミニウム金属層などで構成される。その剥離層4
6の層厚は、特に限定されないが、たとえば50nm程
度である。電子ビーム蒸着時の基板角度は、約20度程
度(斜め入射蒸着)が好ましい。雰囲気圧力は、たとえ
ば1.0Paである。
【0044】次に、図2(F)に示すように、たとえば
電子ビーム蒸着法を用いて、剥離層46の上にカソード
形成層48を堆積させる。カソード形成層48として
は、好適にはモリブデン(Mo)を用いるが、その他の
高融点金属、あるいはその他の金属、化合物などを使用
することもできる。電子ビーム蒸着時の基板の角度は、
約90度が好ましい。カソード形成層48を約1.0μ
m の層厚で形成することで、カソード孔44の底部に位
置する基板30の表面には、鋭角円錐状のカソード50
が均一な形状および高さで形成される。各カソード50
の形状、特に高さは、カソード形成層48の各開口部4
8aが閉じるまでの時間などに依存する。本実施例で
は、タングステンシリサイド膜36の開口部の側壁に、
テーパや肩落ちがないことから、カソード形成層48の
ステップカバレッジも一定となり、その各開口部48a
が閉じるまでの時間も一定であり、各カソード50の形
状、特に高さを均一にすることができる。
【0045】次に、図2(G)に示すように、水:フッ
酸が約5:1の割合のフッ酸でウエットエッチング(約
30秒)を行い、アルミニウムなどで構成される剥離層
46をエッチング除去し、その上に位置するカソード形
成層48をリフトオフ除去する。カソード孔44内に
は、均一形状および高さのマイクロカソード20が残
る。
【0046】その後は、基板30の上に、蛍光体膜が形
成された透明基板または透明導電膜が形成された透明基
板などを真空状態で張り合せて、FEDまたは撮像素子
が形成される。第2実施例 本発明の第2実施例では、水素含有層33をプラズマC
VD法により成膜される窒化シリコン膜で構成する。
【0047】以下、詳細に説明する。ただし、第1実施
例に示すプロセスと共通する部分の構成およびプロセス
は、その説明を省略する。半導体基板30の表面に、図
1(A)に示すように、主絶縁層32と水素含有層33
とを成膜する。主絶縁層32は、たとえばCVD法によ
り成膜される酸化シリコンで構成され、水素含有層33
は、主絶縁層32を成膜するためのCVDに引き続いて
行われるプラズマCVDにより成膜される水素含有窒化
シリコンで構成される。酸化シリコン膜で構成される主
絶縁層32は、たとえば以下の条件でCVDにより成膜
される。CVD原料ガスとして、SiH4 とO2 とを用
い、SiH4 /O2 の流量比が、300/300SCCM、
雰囲気圧力が300Pa、基板温度が400°C、成膜
時間が4分の条件である。主絶縁層32の層厚は、たと
えば0.8μm である。
【0048】引き続いてプラズマCVDにより成膜され
る水素含有窒化シリコン膜で構成される水素含有層33
は、たとえば以下の条件のプラズマCVDで成膜され
る。プラズマCVD原料ガスとして、SiH4 とNH3
とN2 とを用い、SiH4 /NH3 /N2 の流量比が、
200/2000/1000SCCM、雰囲気圧力が300
Pa、基板温度が350°C、成膜時間が1分の条件で
ある。この水素含有層33の層厚は、たとえば0.2μ
m である。
【0049】次に、導電層35となるポリシリコン膜3
4およびタングステンシリサイド膜36を成膜する。こ
れらの成膜条件は、前記第1実施例と同様である。次
に、このタングステンシリサイド膜36の上にレジスト
膜38を成膜し、このレジスト膜38に、フォトリソグ
ラフィー法により、カソード孔に対応する所定のパター
ンで、開口部40を形成する。この開口部40の内径
は、カソード孔の内径に相当し、たとえば0.8μm 程
度である。レジスト膜38としては、特に限定されない
が、たとえばノボラック系のg線用レジストを用いるこ
とができる。
【0050】次に、このレジスト膜38が形成された半
導体基板30を、たとえば一般のプラズマエッチング装
置内に設置し、レジスト膜38をマスクとして、エッチ
ング加工を行う。プラズマエッチング装置としては、特
に限定されないが、たとえばマイクロ波電子サイクロト
ロン共鳴プラズマ(ECR)エッチング装置、誘導コイ
ル型プラズマ(ICP)エッチング装置、ヘリコン波利
用プラズマエッチング装置、トランス結合プラズマ(T
CP)エッチング装置などを例示することができる。
【0051】まず、たとえばECRエッチング装置を用
い、前記第1実施例と同様な条件で、図1(B)に示す
ように、タングステンシリサイド膜36およびポリシリ
コン膜34を連続エッチングする。続いて、絶縁層31
をエッチング加工する。エッチングに際しては、たとえ
ば図4に示すICP型プラズマエッチング装置を用い
る。そのエッチング条件を、次に示す。
【0052】
【表2】 ガス :C26 =50SCCM 圧力 :0.27Pa ソース出力 :2000W(2MHz) RFバイアス:1000W(1.8MHz) 基板温度 :20°C 上部電極温度:250°C 上記の条件では、前記第1実施例と同様な理由から、水
素リッチな(数十wt%)水素含有層33がエッチング
されている際生じたHが、ホール44近傍のC/F比を
増大させ堆積性雰囲気を形成する事により、通常のSi
2 エッチング時に見られる様なフロロカーボン系堆積
物が側壁保護膜41となってフォトレジスト38の後退
を防止する。したがって、導電層35の開口部側壁まで
もオーバエッチングされることはない。その結果、タン
グステンシリサイド膜36の肩落ちなども防止すること
ができ、良好な異方性形状のカソード孔44を形成する
ことができる。
【0053】その後の工程は、前記第1実施例の場合と
同様である。以上のように、本実施例では、前記第1実
施例と同様に、図2(G)に示すように、良好且つ均一
形状のマイクロチップカソード50を実現できた。第3実施例 本発明の第3実施例では、水素含有層33をプラズマC
VD法により成膜される水素含有非晶質シリコン層で構
成する。
【0054】以下、詳細に説明する。ただし、第1実施
例に示すプロセスと共通する部分の構成およびプロセス
は、その説明を省略する。半導体基板30の表面に、図
1(A)に示すように、主絶縁層32と水素含有層33
とを成膜する。主絶縁層32は、たとえばCVD法によ
り成膜される酸化シリコンで構成され、水素含有層33
は、主絶縁層32を成膜するためのCVDに引き続いて
行われるプラズマCVDにより成膜される水素含有非晶
質シリコンで構成される。酸化シリコン膜で構成される
主絶縁層32は、たとえば以下の条件でCVDにより成
膜される。CVD原料ガスとして、SiH4 とO2 とを
用い、SiH4 /O2 の流量比が、300/300SCC
M、雰囲気圧力が300Pa、基板温度が400°C、
成膜時間が4分の条件である。主絶縁層32の層厚は、
たとえば0.8μm である。
【0055】引き続いてプラズマCVDにより成膜され
る水素含有非晶質シリコン膜で構成される水素含有層3
3は、たとえば以下の条件のプラズマCVDで成膜され
る。プラズマCVD原料ガスとして、SiH4 とHeと
を用い、SiH4 /Heの流量比が、500/50SCC
M、雰囲気圧力が80Pa、基板温度が400°C、成
膜時間が30秒の条件である。この水素含有層33の層
厚は、たとえば0.2μm である。
【0056】次に、導電層35となるポリシリコン膜3
4およびタングステンシリサイド膜36を成膜する。こ
れらの成膜条件は、前記第1実施例と同様である。次
に、このタングステンシリサイド膜36の上にレジスト
膜38を成膜し、このレジスト膜38に、フォトリソグ
ラフィー法により、カソード孔に対応する所定のパター
ンで、開口部40を形成する。この開口部40の内径
は、カソード孔の内径に相当し、たとえば0.8μm 程
度である。レジスト膜38としては、特に限定されない
が、たとえばノボラック系のg線用レジストを用いるこ
とができる。
【0057】次に、このレジスト膜38が形成された半
導体基板30を、たとえば一般のプラズマエッチング装
置内に設置し、レジスト膜38をマスクとして、エッチ
ング加工を行う。プラズマエッチング装置としては、特
に限定されないが、たとえばマイクロ波電子サイクロト
ロン共鳴プラズマ(ECR)エッチング装置、誘導コイ
ル型プラズマ(ICP)エッチング装置、ヘリコン波利
用プラズマエッチング装置、トランス結合プラズマ(T
CP)エッチング装置などを例示することができる。
【0058】まず、たとえばECRエッチング装置を用
い、前記第1実施例と同様な条件で、図1(B)に示す
ように、タングステンシリサイド膜36およびポリシリ
コン膜34を連続エッチングする。続いて、絶縁層31
をエッチング加工する。エッチングに際しては、たとえ
ば図5に示すヘリコン波型プラズマエッチング装置を用
いる。そのエッチング条件を、次に示す。
【0059】
【表3】 ガス :C48 /CH22 =50/5SCCM 圧力 :0.2Pa ソース出力 :2500W(13.56MHz) RFバイアス:200W(400kHz) 基板温度 :20°C 上記の条件では、前記第1実施例と同様な理由から、水
素リッチな(数十wt%)水素含有層33がエッチング
されている際生じたHが、ホール44近傍のC/F比を
増大させ堆積性雰囲気を形成する事により、通常のSi
2 エッチング時に見られる様なフロロカーボン系堆積
物が側壁保護膜41となってフォトレジスト38の後退
を防止する。したがって、導電層35の開口部側壁まで
もオーバエッチングされることはない。その結果、タン
グステンシリサイド膜36の肩落ちなども防止すること
ができ、良好な異方性形状のカソード孔44を形成する
ことができる。
【0060】その後の工程は、前記第1実施例の場合と
同様である。以上のように、本実施例では、前記第1実
施例と同様に、図2(G)に示すように、良好且つ均一
形状のマイクロチップカソード50を実現できた。第4実施例 本発明の第4実施例では、水素含有層33をイオン注入
D法により形成する。
【0061】以下、詳細に説明する。ただし、第1実施
例に示すプロセスと共通する部分の構成およびプロセス
は、その説明を省略する。本実施例では、半導体基板3
0の表面に、層厚1μm の酸化シリコン層を、次に示す
条件のCVD法により成膜する。CVD原料ガスとし
て、SiH4 とO2とを用い、SiH4 /O2 の流量比
が、300/300SCCM、雰囲気圧力が300Pa、基
板温度が400°C、成膜時間が5分の条件である。
【0062】引き続いて、以下に示す条件で、H2 +
イオン注入を酸化シリコン層の全面に行った。ドーパン
トとしては、H2 + を用い、ビーム電流5mA、加速電
圧10kV、ドーズ量1×1016/cm2 の条件であ
る。このイオン注入の結果、絶縁層31の表面に水素含
有層33が50nm形成されることが確認された。
【0063】次に、導電層35となるポリシリコン膜3
4およびタングステンシリサイド膜36を成膜する。こ
れらの成膜条件は、前記第1実施例と同様である。次
に、このタングステンシリサイド膜36の上にレジスト
膜38を成膜し、このレジスト膜38に、フォトリソグ
ラフィー法により、カソード孔に対応する所定のパター
ンで、開口部40を形成する。この開口部40の内径
は、カソード孔の内径に相当し、たとえば0.8μm 程
度である。レジスト膜38としては、特に限定されない
が、たとえばノボラック系のg線用レジストを用いるこ
とができる。
【0064】次に、このレジスト膜38が形成された半
導体基板30を、たとえば一般のプラズマエッチング装
置内に設置し、レジスト膜38をマスクとして、エッチ
ング加工を行う。プラズマエッチング装置としては、特
に限定されないが、たとえばマイクロ波電子サイクロト
ロン共鳴プラズマ(ECR)エッチング装置、誘導コイ
ル型プラズマ(ICP)エッチング装置、ヘリコン波利
用プラズマエッチング装置、トランス結合プラズマ(T
CP)エッチング装置などを例示することができる。
【0065】まず、たとえばECRエッチング装置を用
い、前記第1実施例と同様な条件で、図1(B)に示す
ように、タングステンシリサイド膜36およびポリシリ
コン膜34を連続エッチングする。続いて、絶縁層31
をエッチング加工する。エッチングに際しては、たとえ
ば図3に示すECR型プラズマエッチング装置を用い
る。そのエッチング条件を、次に示す。
【0066】
【表4】 ガス :CHF3 /CH22 =45/5SCCM 圧力 :0.27Pa μ波出力 :1200W RFバイアス:225W(800kHz) 基板温度 :20°C 上記の条件では、前記第1実施例と同様な理由から、水
素リッチな(数十wt%)水素含有層33がエッチング
されている際生じたHが、ホール44近傍のC/F比を
増大させ堆積性雰囲気を形成する事により、通常のSi
2 エッチング時に見られる様なフロロカーボン系堆積
物が側壁保護膜41となってフォトレジスト38の後退
を防止する。したがって、導電層35の開口部側壁まで
もオーバエッチングされることはない。その結果、タン
グステンシリサイド膜36の肩落ちなども防止すること
ができ、良好な異方性形状のカソード孔44を形成する
ことができる。
【0067】その後の工程は、前記第1実施例の場合と
同様である。以上のように、本実施例では、前記第1実
施例と同様に、図2(G)に示すように、良好且つ均一
形状のマイクロチップカソード50を実現できた。以
上、本発明を4つの実施例に基づいて説明したが、当然
の事ながら本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、プラズマ源や、装置構成、水素含有層等の構造、C
VDやエッチング等のプロセス条件は、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で適宜選択できるのは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、電界放出型ディスプレイのマイクロカソードの製造
工程において、絶縁層からエッチング中放出されるHの
作用により、カソード孔近傍の堆積物生成が促進され、
レジストマスクの後退を防止し、走査用電極などとなる
導電層(たとえばWSix )の肩落ちが抑制できる。こ
のため、均一なカソード形状を形成することが可能にな
り、放電電流の安定化を達成できる。
【0069】また、エッチングの際、チェンバー全体の
雰囲気を堆積性にするわけではないので、再現性低下や
パーティクル増加のおそれが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(D)は本発明の実施例に係るマ
イクロカソードの製造過程を示す要部断面図である。
【図2】図2(E)〜(G)は図1に示す製造過程の続
きの過程を示す要部断面図である。
【図3】図3は本発明の実施例で用いるプラズマエッチ
ング装置の概略要部断面図である。
【図4】図4は本発明の他の実施例で用いるプラズマエ
ッチング装置の概略要部断面図である。
【図5】図5は本発明のさらに他の実施例で用いるプラ
ズマエッチング装置の概略要部断面図である。
【図6】図6は従来例に係るマイクロカソードの製造方
法を示す要部断面図である。
【符号の説明】
30… 半導体基板 31… 絶縁層 32… 主絶縁層 33… 水素含有層 34… ポリシリコン膜 35… 導電層 36… タングステンシリサイド膜 38… レジスト膜 40… 開口部 41… 側壁保護膜 44… カソード孔 46… 剥離層 48… カソード形成層 50… マイクロカソード 107… ステージ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に、絶縁層、次いで導電層を
    少なくとも成膜する工程と、 上記導電層の上に、レジスト膜を形成する工程と、 カソード孔が形成される予定の所定パターンで上記レジ
    スト膜をパターン加工する工程と、 上記レジスト膜をマスクとしてエッチング加工を行い、
    上記導電層および絶縁層にカソード孔を形成する工程
    と、 上記絶縁層に形成されたカソード孔内に、マイクロカソ
    ードを形成する工程とを有し、 上記絶縁層が、少なくとも水素を含有する層を有するこ
    とを特徴とする電界放出型マイクロカソードの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記絶縁層中の水素含有層が、プラズマ
    CVD法により成膜される水素含有窒化シリコンである
    請求項1に記載の電界放出型マイクロカソードの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 上記絶縁層中の水素含有層が、非晶質シ
    リコン層である請求項1に記載の電界放出型マイクロカ
    ソードの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記絶縁層に、H2 + をイオン注入する
    ことにより、水素含有層を上記絶縁層中に形成する請求
    項1に記載の電界放出型マイクロカソードの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記絶縁層中の水素含有層が、プラズマ
    CVD法により成膜される水素含有酸化シリコンである
    請求項1に記載の電界放出型マイクロカソードの製造方
    法。
JP29682294A 1994-11-30 1994-11-30 電界放出型マイクロカソードの製造方法 Pending JPH08162008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29682294A JPH08162008A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 電界放出型マイクロカソードの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29682294A JPH08162008A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 電界放出型マイクロカソードの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08162008A true JPH08162008A (ja) 1996-06-21

Family

ID=17838609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29682294A Pending JPH08162008A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 電界放出型マイクロカソードの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08162008A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005063969A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Samsung Sdi Co Ltd カーボンナノチューブエミッタを具備する電界放出ディスプレイ及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005063969A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Samsung Sdi Co Ltd カーボンナノチューブエミッタを具備する電界放出ディスプレイ及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4454148B2 (ja) 改良式の酸化層エッチング方法
US6489248B2 (en) Method and apparatus for etch passivating and etching a substrate
JP3291889B2 (ja) ドライエッチング方法
JP3326974B2 (ja) 多層配線の形成方法および半導体装置の製造方法
EP1100119A1 (en) Plasma processing method
US20130344702A1 (en) Method of etching silicon nitride films
JP3213803B2 (ja) 高密度プラズマエッチング装置を用いた半導体のスロープコンタクトホール形成方法
JP3400918B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6020111A (en) Method of manufacturing semiconductor device with patterned lamination of Si film and metal film
JP2003023000A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH09129607A (ja) マイクロ波プラズマエッチング装置及び方法
US6582617B1 (en) Plasma etching using polycarbonate mask and low-pressure high density plasma
JP4577328B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH08162008A (ja) 電界放出型マイクロカソードの製造方法
JPH10189727A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4141021B2 (ja) プラズマ成膜方法
JP2001250817A (ja) ドライエッチング方法及び半導体装置の製造方法
JP3172340B2 (ja) プラズマ処理装置
JPH0614522B2 (ja) 表面処理方法及び表面処理装置
Gottscho et al. Use of plasma processing in making integrated circuits and flat-panel displays
JPH0896990A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JPH0770510B2 (ja) プラズマ処理装置
US11658040B2 (en) Plasma processing method
JPH07335120A (ja) 電界放出型マイクロカソードの製造方法
KR100557674B1 (ko) 낮은 플라즈마 소스 파워를 사용하여 높은 식각 선택비를구현하는 플라즈마 식각 방법