JPH08161838A - データ記録再生装置 - Google Patents

データ記録再生装置

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Publication number
JPH08161838A
JPH08161838A JP29717694A JP29717694A JPH08161838A JP H08161838 A JPH08161838 A JP H08161838A JP 29717694 A JP29717694 A JP 29717694A JP 29717694 A JP29717694 A JP 29717694A JP H08161838 A JPH08161838 A JP H08161838A
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reproducing
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JP29717694A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Sakazaki
芳久 坂崎
Minoru Yoneda
稔 米田
Shinji Yamadadera
真司 山田寺
Takashi Kano
高志 狩野
Jiyunko Kimura
潤子 木村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 民生用ディジタルVTR規格の固定パターン
とRAW機能とを用いて自動調整を行うことにより、S
YNCパターンを用いずにデータエラーのない再生出力
を得ること。 【構成】 記録波形等化回路2及び記録電流制御部3に
よりITIのプリアンブル固定パターンを含む入力デー
タに波形等化及び記録電流の調整を行い、増幅器4、記
録ヘッド5を用いて前記固定パターンをテープ上の所定
位置に記録するように前記入力データを記録する。記録
の可否を判定するために記録直後に再生ヘッド7、増幅
器8を用いて前記テープ上に記録されたデータを再生し
て再生出力を再生波形等化回路9に与える。再生波形等
化回路9は再生出力に再生波形等化を施し、2値化回路
により再生データを得る。このとき、一致比較回路12
は前記固定パターンと基準パターン発生回路13からの
前記固定パターンと同一なパターンとを比較し、比較結
果に基づいて前記記録波形等化回路2及び記録電流制御
部3を制御する。これにより、前記入力データを確実に
記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リードアフターライト
機能を用いてディジタルデータの記録再生を行うデータ
記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、データ記録再生装置において
は、磁気ヘッドを用いてディジタルデータを記録媒体で
ある磁気テープに記録し、再生時にはこの磁気テープか
らディジタルデータを再生して出力する磁気記録再生装
置、いわゆるデータストリーマと呼ばれるものが実用化
されている。
【0003】データストリーマには、例えば回転ヘッド
を用いて磁気テープに音声等のデータを記録及び再生す
るDAT(ディジタルオーディオテープレコーダ)や、
画像データ及び音声データ等の記録及び再生を行うディ
ジタルテープレコーダ(以下、ディジタルVTRと称
す)等がある。また、パソコン等のディジタルインター
フェイスから供給されるディジタルデータを記録しまた
は再生して出力するためのハードディスクや、CD−R
OM(COMPACT DISK READ ONLY MEMORY )といった磁気
記録再生装置もある。
【0004】ところで、データストリーマでは、一般に
リードアフターライト(以下、RAWと称す)を行って
いる。RAWは通常ディジタルデータの記録直後に再生
を行い、再生されたディジタルデータから正常な状態で
記録されたか否かを確認する。このとき、再生データが
正常な状態でないものとすると、再生不可の判定がなさ
れ、その後再び記録動作中に最初に記録したデータと同
一のデータを再度記録するように動作する。つまり、記
録時のデータが正常に記録されているか否かを識別する
ためのものである。
【0005】例えば、通常のVTRと、RAW機能を有
するデータストリーマとを比較すると、通常のVTRの
記録時では、単に供給されたディジタルデータがそのま
ま記録される。また、再生時においても、記録したその
ままの状態のデータが再生されることになる。一般にV
TRやデータストリーマ等の磁気記録再生装置を長時間
使用したりすると、磁気テープに傷が生じたり、磁気ヘ
ッドのギャツプが目詰まりしてしまうことが考えられ
る。この場合にディジタルデータを記録し、記録したデ
ータを再生すると、テープの傷または磁気ヘッドの目詰
まり等の影響から、記録時のデータとは異なる正常でな
い状態の再生出力を出力する場合がある。このとき、通
常のVTRでは、再生された画像信号または音声信号は
多少のノイズ成分を含むものとなるが、ユーザにとって
さほど気にならない。しかしながら、パソコン等のディ
ジタルインターフェイスから供給されるディジタルデー
タをデータストリーマを用いて記録及び再生する場合
に、記録したディジタルデータと再生したディジタルデ
ータとに、例え1ビットの誤差があったりすると、この
場合再生データには信頼性がなく、このため再生データ
を使用することができない。そこで、RAW機能を有す
るデータストリーマでは、RAW機能を用いることによ
り、特にテープの傷または磁気ヘッドの目詰まり等が発
生した場合でも、記録が正常に行われるように再記録を
行っている。
【0006】このようにデータストリーマにおいては、
RAW機能を用いることで記録時のデータの正常化を図
るようにしているが、RAWを用いた自動調整、即ち再
生時に記録データと同一の再生データを得られるように
自動的に調整を行う調整は行われていないのが現状であ
る。
【0007】RAW機能を用いずに正常な再生データを
得るための自動調整の方法として、特開平5−2061
3号公報に提案されているものがある。この提案による
自動調整の方法では、予め基準なるデータを示す記録パ
ターン(以下、テストパターン)を例えばメモリに記憶
させ、記録しようとするデータの記録時に、前記テスト
パターンを読み出してテスト的にデータと共に記録す
る。一方、再生時には前記テストパターンを抽出し、こ
のテストパターンによる再生から最適な記録を行うため
に必要な記録電流や記録イコライザの制御値を検出し、
記録しようとする記録データの記録が最適な条件で行え
るように記録電流の電流値や記録イコライザによる位相
を制御する。こうして、記録時において、エラーのない
最適な状態(レベル)でデータを記録することにより、
再生時にもより信頼性のある再生出力を得るようにして
いる。
【0008】しかし、このような方法では、記録電流や
記録イコライザによる調整をするために、上述したよう
にテストパターンを予め設定しなければならず、またこ
のようなテストパターンを記録することが必須となる。
更にこの場合、記録するための記録フォーマットの位置
も決めなくてはならない。即ち、テストパターンを記録
することは磁気テープの記録容量の一部を無駄に使用す
ることになる。
【0009】また、他の自動調整方法として、特開平4
−10285号公報に提案されているものがある。この
提案による自動調整の方法では、再生時に再生PLLの
位相調整を行って最適な再生出力を得ようとするもので
ある。また、この再生PLLの位相調整と同時に再生イ
コライザの調整も行うようにして再生出力を得ようとす
る特開平4−222907号公報及び特開平5−102
793号公報に提案されているものもある。尚、上記の
示す自動調整方法においても、記録時に予めテストパタ
ーンを記録することにより、最適な再生出力を得るため
に必要な制御値を検出するようにしている。
【0010】特開平4−10285号公報に提案されて
いる再生PLLの位相調整を行う方法では、予めテスト
パターンを入力データと共に記録し、再生時に前記テス
トパターンを抽出して最適な再生出力を得るための制御
値を検出する。その後前記検出結果に基づき再生したデ
ータの位相を再生PLLを用いて調整する。例えば再生
PLLは、クロックに基づいてサンプリングを行って再
生信号をディジタルデータに変換する2値化回路のクロ
ックを調整する。即ち再生データを記録時におけるデー
タと同一のデータとするように位相制御することによっ
て、エラーの無い再生出力を得ることができる。
【0011】また、特開平4−222907号公報及び
特開平5−102793号公報に提案されている調整方
法では、上記と同様にテストパターン入力データと共に
記録し、再生時には抽出されたテストパターンから、最
適な再生出力を得るための制御値を検出する。その後前
記検出結果に基づき再生イコライザを用いて、再生時に
波形等化した再生信号(アナログ信号)の位相を調整
し、更に再生PLLを調整して2値化回路を制御するこ
とにより、再生信号の位相を再度調整する。これによ
り、再生時には再生データを記録時におけるデータと同
一のデータとするように位相制御することによって、エ
ラーの無い再生出力を得ることができる。
【0012】しかしながら、上記に示す自動調整による
方法では、再生時に再生データの位相を制御することに
より、記録したデータと同一のデータとする再生出力を
得ることを可能とするが、この場合においても予めテス
トパターンを磁気テープに記録することから、磁気テー
プの記録容量が無駄になってしまうという不都合があ
る。そこで、磁気テープの無駄な記録容量を省くために
テストパターンを用いずに、例えばデータを磁気テープ
に記録するために必要な同期信号(SYNC)によるS
YNCパターンを既知データとして記録することが考え
られる。この場合、SYNCパターンを入力データと共
に記録し、再生時には前記SYNCパターンを抽出す
る。そして、このSYNCパターンから再生時における
再生PLL及び再生イコライザによる調整を行うための
制御値を検出して、再生時の調整を行う。 しかしなが
ら、このSYNCパターン用いて上述したような調整を
行うと、調整の状態によってはSYNCパターンを検出
することができなくなってしまうことがあり、調整過渡
期におけるエラー発生量が著しく増大してしまうことが
あるという問題点がある。また、このようにRAW機能
を用いずに自動調整を行う場合、データの記録後、この
記録したデータを再生するためにわざわざテープを巻き
戻して再生する必要があるため、時間がかかる等の問題
点もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来にお
けるデータ記録再生装置では、再生ディジタルデータを
記録したディジタルデータと同一に再生するための調整
方法として、テストパターンを入力データと共に記録
し、再生時には抽出した前記テストパターンから制御値
を検出し、この検出結果に基づいて再記録時の記録電流
や記録イコライザを用いて調整する方法があるが、この
場合、テストパターンを予め磁気テープに記録しなくて
はならず、即ち磁気テープの記録容量を無駄にしてしま
うという不都合があった。また、磁気テープの記録容量
を省くために、SYNCパターンを用いて再生時に調整
を行うと、調整過渡期状態においてエラーが頻発すると
いう問題点もあった。
【0014】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、民生用ディジタルVTR規格の固定パター
ンとRAW機能とを用いて自動調整を行うことにより、
SYNCパターンを用いずにデータエラーのない再生出
力を得ることのできるデータ記録再生装置の提供を目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるデータ記録
再生装置は、所定の既知データを含む入力データに所定
の信号処理を施して出力する記録処理手段と、前記所定
の既知データをテープ上の所定位置に記録するように前
記記録処理手段からの前記入力データを記録する記録手
段と、記録の可否を判定するために前記テープに記録さ
れたデータを再生して再生出力を出力する再生手段と、
前記再生出力に所定の信号処理を施して前記入力データ
を再生する再生処理手段と、前記再生処理手段の出力に
含まれる前記所定の既知データに基づいて前記記録処理
手段及び前記再生処理手段の少なくとも一方を制御する
ための制御信号を出力する制御手段と、を具備したもの
である。
【0016】
【作用】本発明においては、記録処理手段によって所定
の既知データを含む入力データに所定の信号処理を施し
て記録手段に与える。記録手段は前記所定の既知データ
をテープ上の所定位置に記録するように前記入力データ
を記録する。その後記録の可否を判定するために再生手
段は、前記テープ上に記録されたデータを再生して再生
出力を再生処理手段に与える。再生処理手段は再生出力
に所定の信号処理を施して前記入力データを再生する。
このとき、前記制御手段は前記再生処理手段の出力に含
まれる所定の既知データに基づいて前記記録処理手段及
び前記再生処理手段の少なくとも一方に、制御信号を出
力して処理を制御する。これにより、前記入力データを
確実に記録すると共に、前記入力データと同一の再生デ
ータを再生することができる。
【0017】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。
【0018】図1は本発明に係るデータ記録再生装置の
一実施例を示すブロック図である。
【0019】本実施例のデータ記録再生装置は、例えば
回転ヘッドを用いて6mm幅の磁気テープに記録する6
mmディジタル磁気記録再生装置(DVCR)のデータ
ストリーマとして構成した一例を示すものであり、更に
この装置には記録データと再生データとが同一のデータ
となるように判別を行い、再生不可の場合には再度記録
するように動作するRAW機能を有している。
【0020】図1において、入力端子1には記録しよう
とするディジタルデータを入力する。このディジタルデ
ータとしては、例えば図示しないディジタルインターフ
ェース等から伝送されるディジタルデータや、誤り訂正
符号器によって符号化され、変調回路によって高密度化
記録に適した変調方式で変調された圧縮データ等のデー
タである。入力端子1を介して入力したディジタルデー
タは記録波形等化回路2に与える。記録波形等化回路2
はディジタルデータに波形等化処理を施して出力する。
例えば記録波形等化回路2はディジタルデータを記録す
るための伝送路に応じた振幅や、位相の周波数特性の調
整を行い、即ち記録信号に周波数特性を与える。これに
より、伝送路の帯域制限により異なるディジタル伝送時
の符号間干渉の発生を防止する。尚、記録波形等化回路
2による波形等化処理は、後述する一致比較回路12か
ら与えられる信号に基づいて行われるようになってお
り、これにより再生時の誤りを減少するようにしてい
る。記録波形等化回路2からの波形等化出力は記録電流
制御部3に与える。
【0021】記録電流制御部3は記録波形等化回路2か
らの波形等化出力に対し、テープ6の特性に合わせて記
録ヘッド5に与える電流の強弱を調整するように制御す
る。即ち、記録信号の振幅レベルをテープ6の周波数特
性に合わた記録電流に変換して出力する。また記録電流
制御部3は、RAW機能動作時または再生時には前記一
致比較回路12からの信号に基づいて記録電流の制御を
行ようになっている。記録電流制御部3からの出力信号
は増幅器4によって記録するために必要な所定のレベル
で増幅され、記録ヘッド5によりテープ6に記録する。
このときの記録フォーマットを図2に示す。
【0022】図2は本実施例のデータストリーマに用い
られている6mmDVCRの規格の記録トラックフォー
マットを示すものであり、図3は磁気テープ上の記録パ
ターンを示すものである。
【0023】本実施例においては、自動調整を行うのに
必要なテストパターンに代えて、6mmDVCR規格の
記録フォーマットに存在する固定パターンを用いて自動
調整を行う。このため前記固定パターンを用いるため
に、この固定パターンを有して構成される民生用ディジ
タルVTR規格の記録トラックフォーマットを使用す
る。
【0024】民生用ディジタルVTRの規格において
は、1トラックに記録するデータフォーマットが決めら
れている。図2に示すように記録フォーマットにおいて
は、ITI(INSERT AND TRACK INFORMATION)部、オー
ディオ部、ビデオ部及びサブコード部(同期部)を有し
ている。これらのITI部、オーディオ部、ビデオ部及
びサブコード部の前後には、プリアンブルPRE2、P
RE3、PRE4、ポストアンブルPOS2、POS
3、POS4、ギャップG1、G2、G3及びオーバラ
イトマージンを設けている。また、オーディオ部及びビ
デオ部の前後にプリ同期、ポスト同期を設けている。
尚、図示はしないがプリアンブルPRE1及びギャップ
G1は、ITI部内に設けられている。
【0025】ITI部は図3に示す記録パターンのよう
に、1トラックの記録領域の下端に配置する。ITI部
はある決まったシステム情報を示す固定的なビットパタ
ーンで構成している。更に、ギャップG1、G2、G3
及びプリアンブルPRE1、PRE2、PRE3、PR
E4においても、固定的なビットパターンで構成してい
る。そこで、本実施例では従来技術の自動調整するため
に必要となるテストパターンに換えて、上述したITI
部におけるプリアンブルまたはギャップ等の固定的なビ
ットパターンを用いて自動調整を行う。
【0026】ITI部を更に詳細に説明すると、図4に
示すものとなる。図4はITI部の構成を示す構成図で
あり、図中に示すようにITI部全体の領域は3600
ビットとなっている。先頭部にはプリアンブルを配置
し、次にスタートシンクブロックエリア(START-SYNC B
LOCK AREA 、SSA)を配置する。次にトラックインフ
ォメーションエリア(TRACK INFORMATION AREA、TI
A)を配置し、最後にポストアンブル(POST-AMBLE)を
配置してITI部を構成している。
【0027】通常、記録したデータを良好に再生するた
めには、ビット同期(位相調整)を合わせる必要があ
る。このため、従来より記録時にビット同期をとるため
のパイロット信号を記録データと共に記録している。つ
まり、ITI部は、再生時にこのパイロット信号を効率
よく抽出するための固定的なビットパターンとなる。ま
た、プリアンブルの記録ビットパターンは、そのトラッ
ク毎のトラックキング用パイロット信号毎に予め決めら
れている。
【0028】尚、上述したような記録フォーマットでコ
ンピュータ等からの入力データを記録する場合には、通
常記録フォーマット内のオーディオ部及びビデオ部の記
録領域は、それぞれ対応するように音声データ及び映像
データ等を記録することになるが、本実施例ではこれに
限定しないでオーディオ部またはビデオ部のどの記録領
域に入力データを記録するようにしても良い。
【0029】一方、上記のような記録フォーマットで記
録されたデータは、図1に示す装置に備えられているR
AW機能を用いて記録の可否の確認のため、記録直後に
再生される。この場合、テープ6から再生ヘッド7によ
り読み出されたアナログ再生信号は、増幅器8によって
所定レベルで増幅され再生波形等化回路9に与える。
【0030】再生波形等化回路9は、最終的な再生出力
と同じディジタル信号を得るために再生アナログ信号の
波形等化処理(波形成形)を施す。即ち、再生波形等化
回路9の出力信号は再生PLL10及び2値化回路11
に与える。
【0031】再生PLL10は再生波形等化回路9から
の出力信号の位相をロックして、2値化回路11により
再生波形等化回路9の出力信号をディジタル化するため
のクロックを発生して2値化回路11に与える。一方、
2値化回路11は再生波形等化回路9からの出力信号を
所定のクロックに基づいてサンプリングを行い、“0”
と“1”とで構成する2値化信号に変換して出力する。
即ち、ディジタルデータに変換して出力する。このと
き、2値化回路11は再生波形等化回路の出力信号と2
値化回路11の出力データとが同一のデータとならない
場合には、再生PLL10からのクロックに基づいてサ
ンプリングを行う。
【0032】2値化回路11によりディジタル化された
再生データは、出力端子14を介して図示しないディジ
タル信号処理回路に与えると共に、一致比較回路12に
も与える。一致比較回路12は再生時の再生データの誤
り頻度や誤りパターンを検出する。例えば前記再生デー
タに含まれるITI部のプリアンブルの固定パターンと
同一のパターンを発生する基準パターン発生回路13を
設ける。この基準パターン発生回路13はこの発生した
パターンを前記一致比較回路12に与える。一致比較回
路12は再生データに含まれるITI部のプリアンブル
固定パターンと、前記基準パターン発生回路13により
発生したパターンとを比較する。つまり、再生データが
基準パターン発生回路13により発生したITI部のプ
リアンブルのパターンに基づく位置で再生されているか
否かを判定し、再生されていない場合には、その誤差を
調整値とする信号にして、前記記録波形等化回路2、記
録電流制御部3、再生記録波形等化回路9及び再生PL
L10に与える。この場合、記録波形等化回路2、記録
電流制御部3、再生記録波形等化回路9及び再生PLL
9では、先ず比較対象であるITI部のプリアンブルの
パターン部のみで各調整を行う。その後、一致比較回路
12による再生データの判定結果が、誤り頻度が十分に
低いと判定されると、この段階で再生波形等化回路9に
よる調整値を保持して全有効データ領域(オーディオ部
及びビデオ部を示す記録領域)のデータに調整を施す。
【0033】また、パイロット信号周期、即ちITI部
のプリアンブルパターンの周期である4トラック間の調
整値を積分し、この結果に基づいて各調整を制御するこ
とにより誤り頻度を均等化する。こうして、エラーの無
い再生データを出力するように、記録直後に再生された
再生データに基づいて各調整を施して再度データを記録
する。こうして、入力データを確実に再記録すると共
に、入力データと同一の再生データを得ることが可能と
なる。
【0034】次に、図1に示す動作を説明する。
【0035】いま、RAW機能を利用して記録したデー
タを記録直後に再生したものとする。すると、再生アナ
ログ信号は増幅器8により増幅した後、再生波形等化回
路9によって波形等化処理を施す。そして、波形等化処
理を施した再生信号は2値化回路11によってディジタ
ルデータに変換されて一致比較回路12及び出力端子1
4に与える。このとき、一致比較回路12は再生データ
に含まれるITI部のプリアンブル固定パターンと基準
パターン発生回路13からのパターンとを比較する。そ
の結果、再生されたディジタルデータと、記録したディ
ジタルデータとが同一のものでないと判定すると、その
誤差を示す調整値を信号に変換して記録波形等化回路
2、記録電流制御部3、再生波形等化回路9及び再生P
LL10に与える。例えば記録側のみの調整を行うもの
とすると、前記判定結果に基づいて記録波形等化回路2
による記録波形等化及び記録電流制御部3による記録電
流の調整を行って、再度入力ディジタルデータの書き直
しを行う。これにより、入力時のディジタルデータと同
様のディジタルデータを記録することができる。
【0036】また、再生側において調整を行うものとす
ると、前記判定結果に基づいて再生波形等化回路9及び
再生PLL10の調整を行う。再生波形等化回路9は一
致比較回路12からの信号に基づいて再び再生アナログ
信号に波形等化処理を行い、2値化回路11に出力す
る。また同時に再生PLL10も一致比較回路12から
の信号に基づいて2値化回路11に与えるクロックの調
整を行う。このため、2値化回路11では再生PLL1
0からのクロックに基づいて再生データのサンプリング
を行い、出力端子14及び一致比較回路12に与える。
このとき、一致比較回路12による比較結果が、入力デ
ータと同一な再生データとならない、即ちエラーと判定
された場合には、再度調整を行う。こうして一致比較回
路12による判定結果が入力データと再生データとが同
一なデータなものと判定されると、前記2値化回路11
から前記入力データと同一の再生データが出力され、こ
の再生データは出力端子14を介して外部のディジタル
信号処理回路へと与える。
【0037】また、これと同時に再度記録する場合に
は、そのときの調整値を示す信号に基づいて記録波形等
化回路2及び記録電流制御部4による各調整を行い、再
度記録する。その結果、最初に記録したディジタルデー
タが、例えばテープの傷やヘッドのギャップの目詰まり
等の影響により、同一なデータのものが再生されない場
合でも、RAW機能を用いると共にプリアンブルパター
ンを用いた調整を行うことにより、確実に記録しようと
するディジタルデータをテープに記録することが可能と
なる。また再生時には、記録したデータと同一な信頼生
のあるディジタルデータを再生することが可能となる。
【0038】したがって本実施例によれば、テストパタ
ーンを用いることなくRAW機能を利用した自動調整を
行うことが可能となる。これにより、記録しようとする
ディジタルデータを正常に記録することは勿論のこと、
記録したデータを再生する場合には、記録したディジタ
ルデータと同じデータを再生することが可能となる。よ
って、テストパターンを記録するためテープの記録容量
も不要にするこができる。またSYNCパターンを用い
ずにRAW機能を動作させながら自動調整を行うことが
できることにより、調整過渡期においてエラーが多発し
てもデータエラーとならず、またテープを巻き戻して書
き直す必要がないため、処理時間も大幅に縮小する効果
もある。
【0039】尚、本発明における実施例においては、一
致比較回路による比較を2値化回路の出力を得て行って
いるが、例えば再生波形等化回路からの出力からITI
部のプリアンブル固定パターンを検出し、この固定パタ
ーンと基準パターン発生回路からのパターンとの比較を
行うようにしても良い。
【0040】また、本実施例では、基準パターン発生回
路により発生するITI部のプリアンブルパターンを用
いて、前記一致比較回路による比較を行った場合につい
て説明したが、例えばディジタルVTR規格の記録フォ
ーマットに存在するギャップの固定パターンを用いて比
較を行うことも可能である
【0041】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、テ
ストパターンを用いずにディジタルフォーマット規格の
ITI部における固定パターンを用いることにより、自
動調整を行うことが可能となる。これにより、テストパ
ターンを記録する必要が無いため、テープの記録容量を
省くことができる。また、SYNCパターンを用いずに
RAW機能を行いながら自動調整を行うことができるこ
とから、調整過渡期においてエラーが多発してもデータ
エラーとならず、即ち入力ディジタルデータを正常な状
態で記録し、再生時には入力ディジタルデータと同じ再
生データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ記録再生装置の一実施例を
示すブロック図。
【図2】ディジタルVTRにおける規格の記録フォーマ
ットを示す図。
【図3】図1の動作を説明するための説明図。
【図4】記録フォーマットのITI部の構成を示す構成
図。
【符号の説明】
2…記録波形等化回路、3…記録電流制御部、4、8…
増幅器、5…記録ヘッド、6…テープ、7…再生ヘッ
ド、9…再生等化回路、10…再生PLL、11…2値
化回路、12…一致比較回路、13…基準パターン発生
回路。
フロントページの続き (72)発明者 狩野 高志 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内 (72)発明者 木村 潤子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の既知データを含む入力データに所
    定の信号処理を施して出力する記録処理手段と、 前記所定の既知データをテープ上の所定位置に記録する
    ように前記記録処理手段からの前記入力データを記録す
    る記録手段と、 記録の可否を判定するために前記テープに記録されたデ
    ータを再生して再生出力を出力する再生手段と、 前記再生出力に所定の信号処理を施して前記入力データ
    を再生する再生処理手段と、 前記再生処理手段の出力に含まれる前記所定の既知デー
    タに基づいて前記記録処理手段及び前記再生処理手段の
    少なくとも一方を制御するための制御信号を出力する制
    御手段と、 を具備したことを特徴とするデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記所定の既知データと同一のデータを発生するデータ
    発生手段を有し、前記再生処理手段の出力に含まれる前
    記所定の既知データと前記データ発生手段が発生したデ
    ータとを比較し、両者が一致するように前記制御信号を
    出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ記録
    再生装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 前記所定の既知データと前記データ発生手段が発生した
    データとが一致するまでは、前記記録手段及び前記再生
    処理手段の少なくとも一方に対する制御を前記所定の既
    知データの信号処理時にのみ適用することを特徴とする
    請求項2に記載のデータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記既知データは、 同期パターンを除く所定の固定パターンであることを特
    徴とする請求項1に記載のデータ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段は、 民生用ディジタルVTR規格のデータフォーマットに基
    づいて前記記録再生手段からの前記入力データを記録す
    るものであって、前記既知データは、前記データフォー
    マットにおけるITI(INSERT AND TRACK INFORMATIO
    N)のプリアンブルまたはギャップの固定パターンであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のデータ記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記記録信号処理手段は、 記録波形等化処理及び記録電流の調整処理の少なくとも
    一方を行うものであって、前記制御信号は、前記記録波
    形等化処理及び記録電流の調整処理を制御するための調
    整値であることを特徴とする請求項1に記載のデータ記
    録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記再生処理手段は、 再生波形等化処理及びクロック再生の調整処理の少なく
    とも一方を行うものであって、前記制御信号は、前記再
    生波形等化処理及びクロック再生の調整処理を制御する
    ための調整値であることを特徴とする請求項1に記載の
    データ記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、 前記既知データが所定の周期で変化するデータである場
    合には、前記所定の周期で前記調整値を平均化して出力
    することを特徴とする請求項6または請求項7のいずれ
    か1つに記載のデータ記録再生装置。
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