JPH08161812A - ディスク演奏装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクカートリッジ１０１の挿入及び排出
を簡単かつ確実に行うことができるディスク演奏装置を
提供する。 【構成】 ストッカ４搬送手段により開閉パネル１を開
成せしめる動作に連動して、ディスクカートリッジ１０
１が筐体３の内部に収納された収納位置と、ディスクカ
ートリッジ１０１の一部が筐体３から突出してディスク
カートリッジ１０１の着脱が容易になる排出位置との間
で、ストッカ４を搬送させる。また、開閉パネル１を開
成せしめる動作に連動して開閉パネル１規制手段を駆動
し、開閉パネル１の移動規制を行い開成位置に係止し、
ストッカ４を排出位置から収納位置へ手動で移動させる
動作に連動して開閉パネル１解除手段を駆動し、開閉パ
ネル１の係止状態を解除することにより、ストッカ４が
確実に収納位置に収納されていないかぎり開閉パネル１
は開成状態にロックされ、誤って閉まることがない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はディスク状記録媒体（以
下、ディスクという。）が収納された複数枚のディスク
カートリッジが装着されるものであって、複数枚のディ
スクカートリッジのうちいずれか一枚の記録／再生を可
能としたディスク演奏装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ディスク演奏装置において、複数枚のデ
ィスクカートリッジのうちいずれか一枚を選択的に再生
するものの一例として、特開平５−３３４７８８号公報
に開示されたディスクチェンジャ付きディスクプレイヤ
がある。前述したディスクプレイヤにおいては、ディス
クストッカ部にはディスクカートリッジを保持するキャ
ディホルダが複数個設けられ、各々のキャディホルダに
ディスクカートリッジのシャッタを開閉するシャッタ開
閉部材が設けられている。複数のディスクカートリッジ
のうちいずれか一枚が選択されると、ディスクストッカ
部からキャディホルダが取り出され、スピンドルモータ
及び光ヘッドが搭載されたエレベータシャーシが選択し
たキャディホルダの位置まで搬送され、ディスクの再生
が行われる。また、フロントパネルには装置本体の複数
の挿入口と対応する位置に１枚または所定枚数分の挿入
口が形成され、フロントパネルは装置本体に対して回動
自在かつ着脱自在に設けられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
５−３３４７８８号公報に開示されたディスクチェンジ
ャ付きディスクプレイヤにおいては、フロントパネルを
回動させて完全に開けた後で、排出したいディスクカー
トリッジに対応するボタンを押圧してディスクカートリ
ッジを排出させなければならないため、操作者による操
作手順が多いという問題点を有していた。

【０００４】また、ディスクカートリッジを挿入させる
動作の途中でフロントパネルを閉めるなどの誤った操作
が行われた場合、ディスクカートリッジとフロントパネ
ルが干渉し双方に損害を与えたり、ディスクカートリッ
ジが演奏手段に移送可能となる位置にない状態でフロン
トパネルが閉まる等の誤動作が発生するという問題点を
有していた。

【０００５】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、複数のディスクカートリッジの収納及び記録／再生
を行うことができ、ディスクカートリッジの挿入及び排
出を簡単かつ確実に行うことができ、ディスクカートリ
ッジの装着動作において、誤動作が発生することのない
ディスク演奏装置を提供することを目的とするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のディスク演奏装置は、ディスクカートリッジ
に回転自在に収納されたディスクの記録／再生を行う演
奏手段と、演奏手段が内部に搭載される筐体と、筐体内
に設けられ、ディスクカートリッジが積層して複数枚収
納可能で、筐体外と筐体内との間でディスクカートリッ
ジが挿入／排出可能な収納棚と、収納棚を開口する開成
位置と、収納棚を閉塞する閉成位置との間で、筐体に回
動可能に支持された開閉パネルと、ディスクカートリッ
ジが筐体の内部に収納される収納位置と、筐体からディ
スクカートリッジの一部が突出してディスクカートリッ
ジの着脱が容易になる排出位置との間で、開閉パネルを
開成せしめる動作に連動して収納棚を搬送せしめる収納
棚搬送手段と、開閉パネルを閉成位置から開成位置へ移
動させる動作に連動して、開閉パネルを閉成せしめる動
作を規制して開成位置に係止する開閉パネル規制手段
と、収納棚を排出位置から収納位置へ手動で移動させる
動作に連動して、開閉パネルの筐体に対する係止状態を
解除する開閉パネル解除手段とから構成するものであ
る。

【０００７】

【作用】本発明は上記した構成により、収納棚搬送手段
により開閉パネルを開成せしめる動作に連動して、ディ
スクカートリッジが筐体の内部に収納された収納位置
と、ディスクカートリッジの一部が筐体から突出してデ
ィスクカートリッジの着脱が容易になる排出位置との間
で、収納棚を搬送させることにより、簡単な操作でディ
スクカートリッジの着脱が行いやすい位置までこれを排
出せしめる。

【０００８】また、開閉パネルを開成せしめる動作に連
動して開閉パネル規制手段を駆動し、開閉パネルの移動
規制を行い開成位置に係止し、収納棚を排出位置から収
納位置へ手動で移動させる動作に連動して開閉パネル解
除手段を駆動し、開閉パネルの係止状態を解除すること
により、収納棚が確実に収納位置に収納されていないか
ぎり開閉パネルは開成状態にロックされ、誤って閉まる
ことがない。

【０００９】

【実施例】以下、本発明のディスク演奏装置について図
面を参照しながら説明を行う。

【００１０】図１は本発明の実施例におけるディスク演
奏装置の開閉パネルを開いた状態の斜視図、図２は本実
施例において開閉パネルを閉じた状態での斜視図、図３
は本実施例におけるストッカの斜視図、図４は図２の状
態での左側面図、図５は図１の状態での左側面図、図６
は本実施例において開閉パネルを開いた状態で収納棚を
収納位置まで押し込んだ状態での左側面図、図７は本実
施例において開閉パネルを閉じる途中の状態での左側面
図である。

【００１１】まず、本実施例における操作パネルおよび
ディスクカートリッジの収納棚に関する説明を行う。

【００１２】図１〜図６において、筐体３の前面には固
定パネル２が一体に設けられ、固定パネル２の左半面に
は、複数枚のディスクカートリッジ１０１を収納可能な
ストッカ（収納棚）４が設けられている。また、開閉パ
ネル１はストッカ４を開閉するための部材で固定パネル
２に回動自在に設けられ、Ｌ字状の排出駆動レバー５０
が一体に設けられている。排出駆動レバー５０の一方の
端部はストッカ４の駆動溝４ａ及びストッカ４に回動可
能に係合された回動レバー６０と摺動可能となってお
り、回動レバー６０とストッカ４の間はネジリバネＡ６
１が懸架されている。排出駆動レバー５０の中間部にあ
る開閉パネル規制ピン６２は図５に示す様に開成された
状態において、ロックレバー（開閉パネル規制手段）５
１と係合されている。ロックレバー５１と筐体３の間に
はネジリバネＢ６３が懸架され、ストッカ４が図６に示
す様にディスクカートリッジ１０１が筐体３の内部に収
納される収納位置に押し込まれた状態において、ロック
レバー５１の一方の端部の解除ピン６４はストッカ４の
解除部材６５に係合し、かつ、ロックレバー５１の他方
の端部は排出駆動レバー５０の開閉パネル規制ピン６２
に対しての係合状態が解除される。

【００１３】次に、開閉パネルの開閉動作に関する説明
を行う。図２，図４に示す様に、開閉パネル１を閉めた
状態において、開閉パネル１の前面１ａは固定パネルの
前面２ｂとほぼ同一面上になるように形成され、ストッ
カ４はディスクカートリッジ１０１の前面が固定パネル
２の背面２ｄより筐体３内側に格納配置される。

【００１４】この状態から、操作者によって開閉パネル
１のイジェクトボタン（図示せず）が押されると、開閉
パネル１のロック部（図示せず）の係合状態が解除さ
れ、開閉パネル１が矢印Ｈの方向に回動する。これによ
り、ストッカ４は排出駆動レバー５０により駆動溝４ａ
及び回動レバー６０が係合駆動され矢印Ｅの方向に搬送
され、開閉パネル１の回動動作が完了した状態（図１，
図５）では、ディスクカートリッジ１０１は固定パネル
２の前面２ｂより前方に突出され、ディスクカートリッ
ジ１０１の着脱が可能な状態となる。このとき、ロック
レバー５１はネジリバネＢ６３により弾性付勢され、ロ
ックレバー５１の一方の端部が排出駆動レバー５０の開
閉パネル規制ピン６２に係合されロックが行われ、か
つ、連動解除溝（連動解除手段）４ｂにより排出駆動レ
バー５０と駆動溝４ａの係合が解除される。図１におい
て、ディスクカートリッジ１０１を装着する際は、ディ
スクカートリッジ１０１は固定パネル２の案内面２ｃに
規制、案内されながらストッカ４に収納されるため、確
実な着脱操作を行うことができる。

【００１５】開閉パネル１の閉成動作においては、図
６、７に示す様に、操作者によってストッカ４が収納位
置まで押し込まれると、ロックレバー５１の他方の端部
の解除ピン６４がストッカ４の解除部材６５と係合する
ことにより、ロックレバー５１の一方の端部は排出駆動
レバー５０の開閉パネル規制ピン６２に対しての係合状
態が解除される。これにより、ストッカ４が収納位置に
確実に収納されていない状態で誤って開閉パネル１が閉
まることがない。

【００１６】更に操作者によって開閉パネル１が矢印Ｔ
（図７に示す）の方向に回動されると排出駆動レバー５
０の一方の端部がストッカ４の回動レバー６０と係合
し、回動レバー６０は矢印Ｋの方向に回動する。ストッ
カ４と回動レバー６０の間にはネジリバネＡ６１が懸架
され、引き続き開閉パネル１が矢印Ｔの方向に回動する
と、排出駆動レバー５０の一方の端部は回動レバー６０
との係合が解除され、かつ、ストッカ４の駆動溝４ａ及
び回動レバー６０と再び摺動可能となる。

【００１７】以上の様に、本実施例の構成によれば、開
閉パネル１を開成せしめる動作に連動してストッカ４を
駆動し、開成された状態において開閉パネル１を筐体３
に対してロックし、また、閉成せしめる動作においてス
トッカ４が収納位置に押し込まれると開閉パネル１のロ
ックを解除することにより、ディスクカートリッジ１０
１の着脱動作を容易にし、閉成せしめる動作においてス
トッカ４が確実に収納位置に収納されていない状態で誤
って開閉パネル１が閉まることがない。

【００１８】

【発明の効果】本発明のディスク演奏装置は、収納棚搬
送手段により開閉パネルを開成せしめる動作に連動し
て、収納棚を収納棚が筐体の内部に収納された収納位置
と、筐体からその一部が突出してディスクカートリッジ
の着脱が容易になる排出位置との間で搬送させることに
より、簡単な操作でディスクカートリッジの着脱が行い
やすい位置まで収納棚を搬送せしめることができる。

【００１９】また、開閉パネルを開成した状態において
開閉パネルを開成位置にロックし、閉成せしめる動作に
おいて収納棚が収納位置に押し込まれると開閉パネルの
ロックを解除することにより、閉成せしめる動作におい
て収納棚及びディスクカートリッジと開閉パネルが干渉
したり、収納棚が確実に収納位置に収納されていない状
態で開閉パネルが閉まる等の誤動作を防ぐことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例におけるディスク演奏装置の開
閉パネルを開いた状態の斜視図

【図２】本発明の実施例におけるディスク演奏装置の開
閉パネルを閉じた状態での斜視図

【図３】本発明の実施例におけるストッカの斜視図

【図４】図２の状態での左側面図

【図５】図１の状態での左側面図

【図６】本発明の実施例におけるディスク演奏装置の開
閉パネルを開いた状態で収納棚が収納された状態での左
側面図

【図７】本発明の実施例におけるディスク演奏装置の開
閉パネルを閉じる途中の状態での左側面図

【符号の説明】

１ 開閉パネル ２ 固定パネル ３ 筐体 ４ ストッカ ４ａ 駆動溝 ４ｂ 連動解除溝 ５０ 排出駆動レバー ５１ ロックレバー ６０ 回動レバー ６１ ネジリバネＡ ６２ 開閉パネル規制ピン ６３ ネジリバネＢ ６４ 解除ピン ６５ 解除部材 １０１ ディスクカートリッジ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 雄司 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目３番１ 号 松下通信工業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクカートリッジに回転自在に収納
   されたディスクの記録／再生を行う演奏手段と、 前記演奏手段が内部に搭載される筐体と、 前記筐体内に設けられ、ディスクカートリッジが積層し
   て複数枚収納可能であり、前記筐体外と前記筐体内との
   間でディスクカートリッジが挿入／排出可能な収納棚
   と、 前記収納棚をディスクカートリッジが挿入／排出可能に
   開口する開成位置と、ディスクカートリッジが挿入／排
   出不能に閉塞する閉成位置との間で、前記筐体に回動可
   能に支持された開閉パネルと、 ディスクカートリッジが前記筐体の内部に収納される収
   納位置と、前記筐体からディスクカートリッジの一部が
   突出してディスクカートリッジの着脱が容易になる排出
   位置との間で、前記開閉パネルを開成せしめる動作に連
   動して前記収納棚を搬送せしめる収納棚搬送手段と、 前記開閉パネルを前記閉成位置から前記開成位置へ移動
   させる動作に連動して、前記開閉パネルを閉成せしめる
   動作を規制して前記開成位置に係止する開閉パネル規制
   手段と、 前記収納棚を前記排出位置から前記収納位置へ手動で移
   動させる動作に連動して、前記開閉パネルの前記筐体に
   対する係止状態を解除する開閉パネル解除手段とからな
   るディスク演奏装置。