JPH08161654A - 盗難防止用装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ＣＰＵ１には、外部電源１５の周波数変化を
検出する電力検出部が備えられ、トランス１６と整流部
１７との間に、電圧変換部１８を介して外部電源１５接
続されている。その電力検出部は、警報信号を出力可能
に警報部であるブザー１９に接続されている。 【効果】 外部電源から本体への電力供給が絶たれた場
合、原因の如何に拘らず、即刻、警報を発することが可
能となるので、盗難防止用装置が機能しないことを未然
に回避でき、また、不正行為を防止するに効果的といえ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、店舗の出入口に配置し
た装置本体のアンテナから、所定区域をカバーする特定
周波数の電波を放射し、例えば出入口近くの通路をタグ
が付いたままの商品を持ったまま通過しようとした場
合、本体或はタグ自体に組み込まれた警報手段を作動さ
せる盗難防止用装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】前記盗難防止用装置は、電波が放射され
ていなければタグの存在はチェックされないので、電源
の入れ忘れや、掃除等で電源コードに足等を引っ掛けて
プラグをコンセントから外れたのを気付かずにいたり、
故意にコンセントを外されて不正が行なわれる等、チェ
ック機能が働かず役に立たない事態が予想される。そこ
で、従来は、装置本体に、電源をＯＮすると電源スイッ
チに連動して点灯する電源投入ランプを設け、検知装置
本体が作動中しているか否かは、電源投入ランプの点灯
により確認することができた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、電源スイッチ
や電源投入ランプは、通例、人目に付かない部位に設け
られており、常時確認することはむずかしいばかりか、
光線の加減でランプの点灯確認がしにくい場合がある。
又不正を働く者は、不正行為の直前にコンセントを抜い
たり電源を切るから、発見した時は後の祭りとなってし
まう。

【０００４】

〔発明の詳細な説明〕

【０００５】

【作用】上記構成により、外部電源からの供給が停止す
ると、ＣＰＵは直ちにバックアップ電源から電力の供給
を受け、電力検出手段からの検出信号に基づいて、警報
手段を前記バックアップ電源によって作動させる。

【０００６】

【実施例】本発明に係る盗難防止用装置を図面に基づい
て説明する。図１は、送信機と自鳴式タグとからなる盗
難防止用装置のブロック図を示したものである。１は中
央演算装置であるＣＰＵであり、このＣＰＵ１には、商
品に付けるタグを作動させるための共振周波数情報がイ
ンプットされていて、そのＣＰＵ１の指令で働くＤＤＳ
（デジタルダイレクトシンセサイザー）２からは前記共
振周波数情報に基づいて２２ｋHzの正弦波が出力され、
その正弦波はパルス成形回路３で方形波に変換されてゲ
ート電圧制御部４に供給される。ゲート電圧制御部４か
らは、前記ＣＰＵ１からの制御信号を受け、方形波のパ
ルス信号がドライバ５を介してスイッチング回路６に出
力される。スイッチング回路６にはアンテナ７が接続さ
れていて、そのアンテナ７には、コンデンサ８と送信コ
イル９とを備えた共振回路が採用されており、前記各回
路には、電源１０から必要な電源が供給されている。そ
れによって前記アンテナ７から所定の監視領域をカバー
する特定周波数として例えば２２ｋHz電波が放射され、
自鳴式タグ１１がその監視領域内に侵入すれば、受信コ
イル１２で電波を受け、受信回路１３がタグ自体の警報
手段１４を作動させるようになっている。なお、特定周
波数は超長波帯及び長波帯で任意に定められた周波数で
ある。

【０００７】ＣＰＵ１には、外部電源１５の周波数変化
を検出し、送信機への外部電源からの供給状態を検出す
る電力検出部が備えられており、トランス１６と整流部
１７との間に、電圧変換部１８を介して外部電源１５に
接続されている。また、前記電力検出部は、警報部であ
るブザー１９に警報信号を出力可能に接続されている。
そして、２０は、停電時にＣＰＵ１及びブザー１９に電
力供給を受けるために各々に接続されるバックアップ電
源としてのバッテリーであって、通常は電源部１０より
充電している。

【０００８】上記構成により、通常は電力検出部がトラ
ンス１６と整流部１７間での周波数変化をその電源の供
給状態として検知している。装置本体の電源コンセント
が外れ、外部電源１５から供給が停止すると、電力検出
部がトランス１６と整流部１７間での周波数変化を検知
して、ＣＰＵ１からブザー１９へ警報作動の指令が送信
される。又停電になったり、電源がオフされた場合にも
同様にブザー１９が鳴り、電源供給が絶たれたことを知
らしめる。この停電時のブザー音は、勘違いが無いよう
にタグ検知のブザー音と区別できるようにしておく。夜
間、防犯用として機能させておく場合を除き、通例閉店
中は電源スイッチをＯＦＦにするが、その場合には停電
警報が作動しないように、電源スイッチは、バッテリー
２０からＣＰＵ１への電源供給を停止後、外部電源から
の供給を停止するものが望ましい。また、その他の工事
等による停電で警報を意図的に作動させないために、解
除スイッチをＣＰＵ１とブザー１９と間に設けておく。
その解除スイッチは、キーに連動し、キーを所有しない
者以外は解除できない構造が望ましい。

【０００９】上記実施例の他に、低額商品向けに利用さ
れる盗難防止用装置であって、ＣＰＵの指令でＤＤＳを
働かせ、アンテナから所定区域をカバーする特定周波数
の電波を放射する送信機と、商品に付けるタグと、前記
所定区域内にタグが侵入し特定周波数以外の電波を傍受
し盗難警報を発する受信機とで構成される盗難防止用装
置がある。このような盗難防止用装置に、電波を放射す
る送信機側だけでなく、傍受する受信機側の本体に、バ
ックアップ電源と、電力検出手段と、停電警報手段とを
備え、外部電源の供給が停止した場合、ＣＰＵが電力検
出手段からの検出信号を受けて警報手段を作動させるこ
ともできる。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば、外部電源から本体への
電力供給が絶たれた場合、原因の如何に拘らず、即刻、
警報を発することが可能となるので、盗難防止用装置が
機能しないことを未然に回避でき、また、不正行為を防
止するに効果的といえる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る盗難防止用装置の送信機の回路
図である。

【符号の説明】

１・・ＣＰＵ、２・・ＤＤＳ、３・・パルス成形回路、
４・・ゲート電圧制御部、５・・ドライバ、６・・スィ
ッチング回路、７・・アンテナ、８，８ａ，８ｂ・・コ
ンデンサ、９・・送信コイル、１０・・電源、１１・・
自鳴式タグ、１２・・受信コイル、１３・・受信回路、
１４・・警報手段、１５・・外部電源、１６・・トラン
ス、１７・・整流部、１８・・電圧変換部、１９・・ブ
ザー、２０・・バッテリー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＣＰＵの指令でＤＤＳを働かせ、アンテ
   ナから所定区域をカバーする特定周波数の電波を放射又
   は傍受する本体と、商品に付けるタグとで構成され、前
   記所定区域内にタグが侵入すると、放射を受けたタグ自
   体又は傍受した本体が警報を発する盗難防止用装置にお
   いて、前記ＣＰＵに電力を供給するバックアップ電源
   と、外部電源の供給状態を検出する電力検出手段と、前
   記バックアップ電源から電力供給される警報手段とを備
   え、外部電源の供給が停止した場合、前記ＣＰＵが電力
   検出手段からの検出信号を受けて警報手段を作動させる
   ことを特徴と盗難防止用装置。