JPH0815917A - 静電荷像現像用帯電制御剤 - Google Patents

静電荷像現像用帯電制御剤

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JPH0815917A
JPH0815917A JP6151167A JP15116794A JPH0815917A JP H0815917 A JPH0815917 A JP H0815917A JP 6151167 A JP6151167 A JP 6151167A JP 15116794 A JP15116794 A JP 15116794A JP H0815917 A JPH0815917 A JP H0815917A
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JP
Japan
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group
ammonium salt
quaternary ammonium
control agent
charge control
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Application number
JP6151167A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Ono
均 小野
Noriaki Takahashi
徳明 高橋
Osamu Ando
修 安藤
Masako Takeuchi
昌子 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複写によるコピー汚れの発生しない高品質の
静電荷像現像用トナー及び静電荷像現像用電荷付与材を
与える第4級アンモニウム塩系帯電制御剤を提供する。 【構成】 酸価が0.4mgKOH/g以下であること
を特徴とする静電荷像現像用第4アンモニウム塩系帯電
制御剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子複写機等で使用され
る、静電荷像現像用帯電制御剤、トナー及び電荷付与材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子複写機等で使用される現像剤は、そ
の現像工程において、例えば静電荷像が形成されている
感光体等の像担持体に一旦付着せしめられ、次に転写工
程において感光体から転写紙に転写された後、定着工程
においてコピー紙面に定着される。その際、潜像保持面
上に形成される静電荷像を現像するための現像剤とし
て、キャリアーとトナーとから成る二成分系現像剤およ
びキャリアーを必要としない一成分系現像剤(磁性トナ
ー)が知られている。そして、従来より現像剤に帯電性
を付与する帯電制御剤として第4級アンモニウム塩化合
物が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第4級
アンモニウム塩化合物は、純度、不純物等の分析が困難
であり、製造ロットによっては不純物の含有量が多いた
めに帯電付与効果が十分ではなく、複写によるコピー汚
れが発生し、コピー品質が低下するという問題点を有し
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上記の如き問題点のない静電荷像現像用トナー及び電荷
付与材を提供すべく鋭意検討を行なった結果、帯電制御
剤として特定の物性を有する第4級アンモニウム塩系帯
電制御剤を用いることにより、これらの問題点が解決さ
れることを見い出し、本発明に到達した。すなわち本発
明の要旨は、酸価が0.4mgKOH/g以下であるこ
とを特徴とする静電荷像現像用第4級アンモニウム塩系
帯電制御剤に存する。以下に本発明を詳細に説明する。
本発明における第4級アンモニウム塩系帯電制御剤は第
4級アンモニウム塩化合物から成るものであるが、実際
上は微量の不純物を含んでいる場合もある。本発明には
種々の公知の第4級アンモニウム塩化合物を使用するこ
とができるが、特に本発明に使用し得る第4級アンモニ
ウム塩化合物としては下記一般式(I)で表される第4
級アンモニウム塩化合物が挙げられる。
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれ
ぞれ有機基を、Xn-はアニオンを、nは自然数を表す) 上記一般式(I)において、R1 、R2 、R3 及びR4
はそれぞれ有機基を表すが、R1 、R2 、R3 及びR4
から成る群より選択される2つ以上の有機基が相互に連
結して窒素原子と共に環式化合物を形成していてもよ
く、該環式化合物は更に1個以上の置換基を有していて
もよい。
【0007】有機基としては水素基;メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、シク
ロヘプチル基等のアルキル基;ヒドロキシアルキル基、
アミノアルキル基、ハロアルキル基、アルコキシアルキ
ル基、アルキルチオアルキル基、アルカンカルボキサミ
ドアルキル基等の置換アルキル基;フェニル基、ナフチ
ル基、アントリル基、フェナントリル基、インデニル基
等のアリール基;アルキルアリール基、アラルキルアリ
ール基、ヒドロキシアリール基、アミノアリール基、ハ
ロアリール基、アルコキシアリール基、アルキルチオア
リール基、アルカンカルボキサミドアリール基等の置換
アリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基;アルキルアラルキル基、アリールアラルキル基、ヒ
ドロキシアラルキル基、アミノアラルキル基、ハロアラ
ルキル基、アルコキシアラルキル基、アルキルチオアラ
ルキル基、アルカンカルボキサミドアラルキル基等の置
換アラルキル基;フリル基、ピラニル基、クロメニル
基、チエニル基、ピリジル基、キノリル基等の複素環残
基;置換基としてアルキル基、アリール基、アラルキル
基、ヒドロキシル基、アミノ基、ハロゲン基、アルコキ
シル基、アルキルチオ基、アルカンカルボキサミド基等
を有する置換複素環残基等を例示することができる。R
1 、R2 、R3 又はR4 が1価の有機基の場合、炭素数
としては1〜25が好ましい。
【0008】R1 、R2 、R3 及びR4 から成る群より
選択される2つ以上の有機基が相互に連結して窒素原子
と共に環式化合物を形成する場合、該有機基としてはメ
チレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等の
アルキレン基;アリールアルキレン基、ヒドロキシアル
キレン基、アミノアルキレン基、ハロアルキレン基、ア
ルコキシアルキレン基、アルキルチオアルキレン基、ア
ルカンカルボキサミドアルキレン基等の置換アルキレン
基;メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラ
メチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等の
ポリメチレン基;アルキルポリメチレン基、アリールポ
リメチレン基、ヒドロキシポリメチレン基、アミノポリ
メチレン基、ハロポリメチレン基、アルコキシポリメチ
レン基、アルキルチオポリメチレン基、アルカンカルボ
キサミドポリメチレン基等の置換ポリメチレン基等を例
示することができる。更に本発明においてはR1
2 、R3 及びR4 から成る群より選択される2つ以上
の有機基が窒素原子と共に芳香族複素環を形成していて
もよく、該芳香族複素環としてはピロール、イミダゾー
ル、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、イソチアゾー
ル、イソオキサゾール、プリミジン、ピリダジン、イン
ドール、インインドール、インダゾール、キノリン、キ
ノキサリン、キナゾリン、アクリジン、フェナントリジ
ン、フェナジン、ピペリジン、ピペラジン、インドリ
ン、イソインドリン、キヌクリジン等の複素環;置換基
としてアルキル基、アリール基、アラルキル基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、ハロゲン基、アルコキシル基、ア
ルキルチオ基、アルカンカルボキサミド基、複素環残基
等を有する置換複素環等を例示することができる。上記
環式化合物の炭素数としては2〜20が好ましい。
1 、R2 、R3 及びR4 から成る群より選択される2
つ以上の有機基が相互に連結して窒素原子と共に環式化
合物を形成している化合物としては、更に下記一般式
(II)〜(VII )で表される第4級アンモニウム塩化合
物を例示することができる。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R5 およびR6 は各々独立に、水
素または炭化水素基であるか、あるいはR5 とR6 は、
相互に連結されて芳香族環を形成していてもよい。R7
は水素または炭化水素基を、R8 とR9 は各々独立に基
中にアミド、エーテル、チオエーテル結合を含んでいて
もよい炭化水素基を表わし、Xn-はアニオンを、nは自
然数を表わす。なお、R5 、R6 またはR7 が炭化水素
基である時の炭素数はそれぞれ22以下が好ましく、同
様にR8 、R9 の場合は8以下が好ましい。)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R10およびR11は互に同一または
異なっていてもよく、それぞれ置換、未置換の芳香族炭
素環基、置換、未置換の芳香族複素環基、水素原子、脂
肪族炭化水素基、またはアミド、エーテル、チオエーテ
ル結合を含んでいてもよい炭化水素基を表わし、Xn-
アニオンを、nは自然数を表わす。なお、R10またはR
11が脂肪族炭化水素基である時の炭素数はそれぞれ22
以下が好ましい。)
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R12、R13およびR14は互に同一
または異なっていてもよく、それぞれ置換、未置換の芳
香族炭素環基、置換、未置換の芳香族複素環基、水素原
子、脂肪族炭化水素基、またはアミド、エーテル、チオ
エーテル結合を含んでいてもよい炭化水素基を表わし、
YはC、O、Sを表わし(Cの場合は置換基を有してい
ても良い)、Xn-はアニオンを、nは自然数を表わす。
なお、R12またはR13が脂肪族炭化水素基である時の炭
素数はそれぞれ22以下が好ましい。)
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R15、R16およびR17は互に同一
または異なっていてもよく、それぞれ置換、未置換の芳
香族炭素環基、置換、未置換の芳香族複素環基、水素原
子、脂肪族炭化水素基、またはアミド、エーテル、チオ
エーテル結合を含んでいてもよい炭化水素基を表わし、
n-はアニオンを、nは自然数を表わす。なお、R15
16またはR17が脂肪族炭化水素基の時の炭素数はそれ
ぞれ22以下が好ましい。)
【0017】
【化7】
【0018】(式中、R18およびR19は互に同一または
異なっていてもよく、それぞれ置換、未置換の芳香族炭
素環基、置換、未置換の芳香族複素環基、脂肪族炭化水
素基、またはアミド、エーテル、チオエーテル結合を含
んでいてもよい炭化水素基を表わし、Xn-はアニオン
を、nは自然数を表わす。なお、R18またはR19が脂肪
族炭化水素基の時の炭素数はそれぞれ22以下が好まし
い。)
【0019】
【化8】
【0020】(式中、R20は置換、未置換の芳香族炭素
環基、置換、未置換の芳香族複素環基、脂肪族炭化水素
基、またはアミド、エーテル、チオエーテル結合を含ん
でいてもよい炭化水素基を表わし、Xn-はアニオンを、
nは自然数を表わす。なお、R 20が脂肪族炭化水素基の
時の炭素数はそれぞれ22以下が好ましい。)
【0021】本発明に使用し得る第4級アンモニウム塩
化合物のアニオンとしては公知の種々のものが使用でき
特に限定はされないが、塩化物イオン、臭化物イオン等
のハロゲンイオン;メタンスルホン酸イオン、エタンス
ルホン酸イオン、プロパンスルホン酸イオン、プロパン
ジスルホン酸イオン、プロパントリスルホン酸イオン、
ベンゼンスルホン酸イオン、ベンゼンジスルホン酸イオ
ン、ベンゼントリスルホン酸イオン、ナフタレンスルホ
ン酸イオン、ナフタレンジスルホン酸イオン、ナフタレ
ントリスルホン酸イオン、キノリンスルホン酸イオン等
の有機スルホン酸イオン;メチル有機スルホン酸イオ
ン、エチル有機スルホン酸イオン、プロピル有機スルホ
ン酸イオン、ヒドロキシ有機スルホン酸イオン、アニリ
ノ有機スルホン酸イオン等の置換有機スルホン酸イオ
ン;二モリブデン酸イオン、四モリブデン酸イオン、六
モリブデン酸イオン、八モリブデン酸イオン等のイソポ
リ酸イオン;タングストリン酸イオン等のヘテロポリ酸
イオン等のアニオンが例示され、ハロゲンイオン、有機
スルホン酸イオン、置換有機スルホン酸イオンが好まし
い。 一般式(I)〜(VII )で表わされる化合物の具
体例としては、下記構造式で表わされる化合物を挙げる
事ができるが、これらに限定されるものではない。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】特に本発明に使用する第4級アンモニウム
塩化合物としては、R1 、R2 、R 3 及びR4 がそれぞ
れアルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリ
ール基、アラルキル基、置換アラルキル基、複素環残基
或いは置換複素環残基であるか、或いは更にR1
2 、R3 及びR4 から成る群より選択される2つ以上
の有機基が窒素原子と共に環式化合物を形成している上
記一般式(I)で表される第4級アンモニウム塩化合物
が好ましい。
【0027】第4級アンモニウム塩系帯電制御剤の酸価
は、0.4mgKOH/g以下であれば、静電荷像現像
用トナーの複写によるコピー汚れは、発生せず、コピー
品質が低下する事はない。酸価の値としては、好ましく
は、0.3mgKOH/g以下であり、さらに好ましく
は、0.2mgKOH/g以下である。ここで、酸価と
は、第4級アンモニウム塩系帯電制御剤1g中に含まれ
るアニオン成分の酸(HX)を中和する為に必要な水酸
化カリウムのミリグラム数をいう。酸価の測定方法とし
ては、従来公知の方法を使用する事ができる。例えば、
第4級アンモニウム塩系帯電制御剤をアルコール/水の
混合溶媒に溶解し、水酸化カリウム溶液で滴定し、ブラ
ンクとの差を求めれば良い。酸価の低い第4級アンモニ
ウム塩系帯電制御剤の製造方法としては、以下の方法が
挙げられる。
【0028】アニオンがハロゲンの場合 ・第4級アンモニウム塩化合物と酸含有化合物の溶解度
の差を利用し、水/有機溶媒の混合溶液又は水で洗浄す
る方法。 アニオンがハロゲン以外の場合 ・塩交換を中性又はアルカリ性で行う方法。 ・塩交換を水/有機溶媒の混合系で行う方法。 ・上記2つを併用する方法。 以上の方法により、アニオン成分の酸(HX)を含有す
る化合物を、第4級アンモニウム塩系帯電制御剤から除
去できる。得られた第4級アンモニウム塩系帯電制御剤
は、静電荷像現像用トナーに使用することができる。静
電荷像現像用トナーには、樹脂、着色剤及び上記帯電制
御剤を含有させる。
【0029】本発明のトナーに、使用し得る樹脂成分と
しては、静電荷像現像用トナーに適した公知の種々のも
のが使用できる。例えば、スチレン系樹脂、スチレンア
クリル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂及びこれらの混合樹脂、また、これらのアルキル側
鎖にアミノ基を有するもの等がある。トナー中の第4級
アンモニウム塩系帯電制御剤の含有率は、樹脂100重
量部に対して0.1〜20重量部が好ましく、より好ま
しくは0.5〜15重量部である。第4級アンモニウム
塩系帯電制御剤の含有率が少なすぎると帯電性の向上効
果が期待できず、また過剰であるとトナーの品質が低下
するので好ましくない。
【0030】本発明で用いる着色剤としては、従来から
用いられているものであれば特に制限されるものではな
く、黒色トナーを得るには、カーボンブラック等を使用
する。また、前記一般式(I)で表される化合物は通常
白色なので、これらを用いる場合は、青、赤、黄等のカ
ラートナーに含有せしめてもよく、この場合は相当する
色の染顔料等からなる着色剤を用いる。着色剤の含有率
は、樹脂100重量部に対して3〜20重量部とするの
が好ましい。更に、本発明のトナーには、上記第4級ア
ンモニウム塩系帯電制御剤とは別に、公知のものを含め
て他の帯電制御剤、例えば、ニグロシン系染料、ポリア
ミン樹脂等を含有せしめてもよい。その他、本発明のト
ナー構成成分として、定着性や流動性を向上させるた
め、低分子量オレフィン重合体や微粉末シリカ等の添加
剤を含有せしめてもよい。
【0031】トナーの製造法としては、上記の各成分を
ニーダー等で混練し冷却後、粉砕し分級すればよい。
又、本発明のトナーは二成分系現像剤の他に、カプセル
化トナーや重合トナー及びマグネタイト含有トナー等の
いわゆる一成分系現像剤(磁性トナー)にも適用するこ
とができる。トナーの平均粒径は5〜20μmが好適で
ある。本発明のトナーと混合して現像剤を形成するキャ
リアとしては、特に制限はないが10〜200μmの平
均粒径を有する鉄粉が好ましい。なお、鉄粉の粒径には
特に制限はない。この場合、連続使用時の耐久性向上の
目的でフッ素系樹脂、塩素系樹脂またはシリコン系樹脂
等をコーティングしたいわゆるコーティングキャリアも
使用することができる。又、フェライト系、マグネタイ
ト系等を初めとする公知の他のキャリアも使用すること
ができる。これらキャリアは、トナー1重量部に対し
て、5〜100重量部使用することが好ましい。
【0032】また、本発明の帯電制御剤は、特開昭61
−258269号公報等に記載されるように、現像工程
又はこれに先だって、トナーと接触し、現像に必要な電
荷の全て又はその一部をトナーに付与し得る材料、部材
等のいわゆる「電荷付与材」に用いることもできる。こ
の電荷付与材は、例えばキャリア、スリーブ、層形成ブ
レード等の母材上に帯電制御剤を必要に応じてバインダ
ーと共に塗液として塗布する等の方法で形成することが
できる。
【0033】
〔トナー試作〕
【0034】
【表5】 スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合体樹脂 100部 カーボンブラック 6部 低分子量ポリプロピレン 2部 第4級アンモニウム塩化合物(4) 2部
【0035】上記の材料を配合混練し、粉砕分級して平
均粒子径10μmの黒色微粉体を得た。この粉体100
部に疎水性シリカ0.13部を加えヘンシェルミキサー
で混合して、黒色トナーを得た。このトナー4部と平均
粒径約100μmのシリコーン系樹脂コーティングキャ
リアー100部と混合、撹拌して現像剤を作成した。
【0036】〔複写評価〕この現像剤を有機光導電体を
感光体とする複写機で実写したところ、初期の画像濃度
は1.40、白地部の地汚れ、いわゆるカブリは0.7
であった。さらに、5,000枚の複写テストでも良好
な画像が得られた。
【0037】実施例−2 トリブチルp−メチルベンジルアンモニウムクロライド
の代わりにジメチルジp−メチルベンジルアンモニウム
クロライドを用いた以外は実施例−1と同様にして、例
示化合物(5)を得た。この化合物の酸価を測定した
所、0.10mgKOH/gであった。これを実施例−
1と同様にトナー試作を行い、画像評価を行った所、初
期の画像濃度は1.40、カブリは0.7であった。さ
らに10,000枚の複写テストでも良好な画像が得ら
れた。
【0038】実施例−3〜7 実施例−1と同様に複写評価を行った所、以下のような
良好な結果が得られた。
【0039】
【表6】
【0040】比較例−1 メタノール及びNaHCO3 を使用しないほかは、実施
例−1と同様に例示化合物(4)を合成した。この化合
物の酸価は0.45mgKOH/gであった。この化合
物を使用し、実施例−1と同様にトナー試作、複写評価
を行った所、初期の画像濃度1.40、カブリ1.5
で、地汚れが見られた。
【0041】比較例−2 実施例−1で合成した化合物100部に、トリブチルア
ミンの1.5−ナフタレンジスルホン酸塩0.33gを
添加し、ミキサーで、30秒混合撹拌した。この混合物
の酸価は、0.42mgKOH/gであった。この混合
物を実施例−1と同様にトナー試作複写評価を行った
所、初期の画像濃度1.40、カブリ1.3で地汚れが
見られた。
【0042】比較例−3 メタノール及び、NaHCO3 を使用しないほかは、実
施例−2と同様に例示化合物(5)を合成した。この化
合物の酸価は、0.50mgKOH/gであった。実施
例−2と同様にトナー試作、画像評価を行った所、初期
の画像濃度は1.40、カブリは1.5で地汚れのひど
い画像しか得られなかった。
【0043】
【発明の効果】以上説明した様に、酸価が、0.4mg
KOH/g以下の第4級アンモニウム塩系帯電制御剤を
使用する事により、複写によるコピー汚れの発生しない
高品質の静電荷像現像用トナー及び電荷付与材が得られ
る。
フロントページの続き (72)発明者 竹内 昌子 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸価が0.4mgKOH/g以下である
    ことを特徴とする静電荷像現像用第4級アンモニウム塩
    系帯電制御剤。
  2. 【請求項2】 静電荷像現像用第4級アンモニウム塩系
    帯電制御剤が一般式(I) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 はそれぞれ有機基
    を、Xn-はアニオンを、nは自然数を表す)で表される
    第4級アンモニウム塩化合物から成ることを特徴とする
    請求項1に記載の静電荷像現像用第4級アンモニウム塩
    系帯電制御剤。
  3. 【請求項3】 一般式(I)においてR1 、R2 、R3
    及びR4 がそれぞれ置換基を有していてもよいアルキル
    基、置換基を有していてもよいアリール基、置換基を有
    していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよ
    い複素環残基から選択される基であるか、或いは更にR
    1 、R2 、R3 及びR4 から成る群より選択される2つ
    以上の有機基が窒素原子と共に環式化合物を形成してい
    ることを特徴とする請求項2に記載の静電荷像現像用第
    4級アンモニウム塩系帯電制御剤。
  4. 【請求項4】 R1 、R2 、R3 及びR4 から成る群よ
    り選択される2つ以上の有機基が窒素原子と共に環式化
    合物を形成している一般式(I)で表される第4級アン
    モニウム塩化合物が、イミダゾーリウム塩類、ピリジニ
    ウム塩類、3H−インドーリウム塩類、フェナジニウム
    塩類、トリエチレンビスアンモニウム塩類及びニトリロ
    トリエチルアンモニウム塩類から成る群より選択される
    第4級アンモニウム塩化合物であることを特徴とする請
    求項3に記載の静電荷像現像用第4級アンモニウム塩系
    帯電制御剤。
  5. 【請求項5】 一般式(I)においてXn-がハロゲンイ
    オン、置換基を有していてもよい有機スルホン酸イオ
    ン、イソポリ酸イオン又はヘテロポリ酸イオンであるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の静電荷像現像用
    第4級アンモニウム塩系帯電制御剤。
  6. 【請求項6】 一般式(I)においてXn-がハロゲンイ
    オン又は置換基を有していてもよい有機スルホン酸イオ
    ンであることを特徴とする請求項5に記載の静電荷像現
    像用第4級アンモニウム塩系帯電制御剤。
  7. 【請求項7】 樹脂、着色剤及び請求項1乃至6に記載
    の第4級アンモニウム塩系帯電制御剤を含有することを
    特徴とする静電荷像現像用トナー。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6に記載の第4級アンモニ
    ウム塩系帯電制御剤を含有することを特徴とする静電荷
    像現像用電荷付与材。
JP6151167A 1994-07-01 1994-07-01 静電荷像現像用帯電制御剤 Pending JPH0815917A (ja)

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JP6151167A Pending JPH0815917A (ja) 1994-07-01 1994-07-01 静電荷像現像用帯電制御剤

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JP (1) JPH0815917A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004029017A1 (en) * 2002-09-26 2004-04-08 Cooee Biosciences Limited Novel quaternary ammonium compounds
US8501713B2 (en) 2007-08-03 2013-08-06 Summit Corporation Plc Drug combinations for the treatment of duchenne muscular dystrophy
US8518980B2 (en) 2006-02-10 2013-08-27 Summit Corporation Plc Treatment of Duchenne muscular dystrophy
US8887490B2 (en) 2013-02-06 2014-11-18 General Electric Company Rich burn internal combustion engine catalyst control

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