JPH08158811A - 復水器 - Google Patents
復水器Info
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- JPH08158811A JPH08158811A JP30397594A JP30397594A JPH08158811A JP H08158811 A JPH08158811 A JP H08158811A JP 30397594 A JP30397594 A JP 30397594A JP 30397594 A JP30397594 A JP 30397594A JP H08158811 A JPH08158811 A JP H08158811A
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Abstract
大量のタービンバイパス蒸気を処理できるようにする。 【構成】復水器内に、低圧給水加熱器9および冷却管群
17を設ける。低圧給水加熱器9と冷却管群17との間
に、タービンバイパス蒸気を復水器に導くためのバイパ
ス蒸気噴出管22a,22b,22cを設ける。各バイ
パス蒸気噴出管22a,22b,22cの外側に、バッ
フル板24a,24b,24cを一対ずつ設ける。バッ
フル板24a,24cの向きを、通常運転時のタービン
排気流20とほぼ平行にする。
Description
の蒸気タービン発電プラントの蒸気タービン排気を凝縮
させる表面接触式の復水器に係り、特にタービンバイパ
ス蒸気噴出管部の改良に関する。
ける表面接触式復水器は、通常運転中に蒸気タービンか
ら排出される蒸気の他に、ボイラや原子炉の起動時やプ
ラント運転中に、送電系統の事故により発電機の遮断が
発生した場合、蒸気タービンをバイパスした蒸気を導入
して冷却し凝縮させる手段として設けられている。
が復旧した後速かに送電を開始できることが必要であ
り、そのためプラント定格運転中のタービン流入蒸気量
の全てをバイパスできる容量を備えた発電プラントの設
置が各発電所に1または2プラント程度その運用上求め
られている。この場合には通常運転中のタービン排気量
の約2倍の量のタービンバイパス蒸気が復水器に導入さ
れる。
プラントの場合には一般に100%のタービンバイパス
容量を有し、また、加圧水型原子力発電プラントの場合
には70〜80%のタービンバイパス容量が必要であ
る。このため大容量タービンバイパス設備を備えるため
には、この多量のタービンバイパス蒸気を如何に効果的
に復水器中で処理するかが重要となる。
略系統を示す系統図であり、原子炉である蒸気発生器1
から発生した高温・高圧の蒸気は主蒸気管2を通り蒸気
加減弁3を経て蒸気タービン4に供給される。蒸気ター
ビン4に供給された蒸気はそこで仕事を行い発電機5を
駆動し、発電する。蒸気タービン4で仕事をし、膨脹し
た蒸気は復水器6に排出され、そこで冷却管7を流通す
る海水等と熱交換して凝縮され復水となる。この復水は
復水ポンプ8で昇圧され復水給水系に設けられた低圧給
水加熱器9に送られる一方、蒸気タービン4からのター
ビン抽気を使用する給水ポンプ駆動タービン10で駆動
される給水ポンプ11で昇圧された後高圧給水加熱器1
2を経て多段加熱されて蒸気発生器1に還流される。
ビン4をバイパスするタービンバイパス蒸気管13で接
続されており、前述の系統事故発生時等においては、主
蒸気がこのタービンバイパス蒸気管13によってバイパ
ス弁14および減圧装置15を経て復水器6に排出され
るようにしてある。
いる復水器6の断面正面図、図22は同側面図であっ
て、復水器6の外殻(本体胴)は上部本体胴6aと下部
本体胴6bによって形成され、下部本体胴6b内には多
数の冷却管16からなる冷却管群17が配設されてい
る。また下部本体胴6bの左右両側には水室18a,1
8bがそれぞれ設けられており、これらの両水室18
a,18bに下部本体胴6b内に収容される各冷却管1
6の両端が連通され、水室18aに供給された冷却水が
矢印19に示すように複数の冷却管16からなる冷却管
群17を経て水室18bに流出し、その間冷却管16を
流通する冷却水aと、上部本体胴6aから下部本体胴6
bに流入した蒸気タービン4からの排気流bとが熱交換
し、上記蒸気タービン4からの排気が冷却されて凝縮
し、下部本体胴6bの下部に設けられたホットウェル6
cに復水となって貯溜される。
16の軸線に直交する方向に延びる低圧給水加熱器9
や、その低圧給水加熱器9に接続されるタービン抽気管
21が配設されている。
ンからの排気流bの一例であり、低圧給水加熱器9が冷
却管16の軸線に平行な方向に設置されている復水器の
例である。蒸気タービンから排出される蒸気は復水器6
aへ流入し冷却管16へと流れるが、その流れは図23
のようになっている。図23では、復水器の約半分を示
しているが、残りの反対側の流れは、図23と対称であ
る。排気流bは、復水器6に流入後、主に低圧給水加熱
器9と復水器胴28の間を流れ、その後冷却管群17の
方へ向って幅方向に拡がるようにして流れる。したがっ
て、低圧給水加熱器9と冷却管群17の間の位置におけ
る流速の向きは斜め下方となっている。復水器6のほぼ
中央にある低圧給水加熱器9近傍での流速は遅くなって
いる。
器9の下方に図21および図22に示すように、前記タ
ービンバイパス蒸気管13に接続されたバイパス蒸気噴
出管22が配設されている。しかして、タービンバイパ
ス蒸気管13を案内されるタービンバイパス蒸気は、上
記バイパス蒸気噴出管22から図22に示すように上部
本体胴6a内に噴出し、冷却管16内を流れる冷却水と
熱交換して凝縮し復水となる。
面図、図25はその縦断面図であって、バイパス蒸気噴
出管22の上面および下面には多数の噴出孔23が穿設
されている。そして、バイパス蒸気噴出管22の上方お
よび下方には、これと離間した位置に上記多数の噴出孔
23と対向するバッフル板24が設けられており、噴出
孔23から噴出した蒸気が直接的に復水器構造物である
隣接部材に衝突してこれを損傷することがないようにし
てある。
6a内の一部に集中的にバイパス蒸気噴出管22を設け
てバイパス蒸気を復水器内に導入した場合、特にバイパ
ス蒸気が多い場合には上部本体胴6aの一部に集中的に
噴出したバイパス蒸気が冷却管群17の管束全体に均一
に流れ込みにくいため噴出箇所付近の圧力が局所的に上
昇したり、また温度が上昇したりして、噴出箇所近傍の
部材を損傷させたりするおそれがある。
設け、復水器内全体にバイパス蒸気を均一に分散して導
入することも考えられる。しかし、この場合もバイパス
蒸気噴出管22の外側にバッフル板24を設け、冷却管
群17、低圧給水加熱器9およびタービン抽気管21等
の隣接部材を保護する必要がある。その結果、復水器内
の内部構造物や配管系統が複雑となるのみでなく、ター
ビン排気の流路を妨げるため、通常運転中の復水器性能
の低下を招くという不都合がある。
向両側にのみ蒸気が噴出するように噴出孔23を設けた
ものも提案されているが、大容量のバイパス設備を有す
る原子力発電プラントでは、バイパス蒸気噴出管22が
復水器1基あたり3本または4本以上となるため、隣接
したバイパス蒸気噴出管22から噴出された蒸気の干渉
を防ごうとすると、スペース的に問題があり、また水平
方向に噴出させるのであれば噴出蒸気が分散しないた
め、噴出蒸気が噴出後直ぐに減速しにくい等の欠点があ
る。このため高速で復水器内部の隣接構造物にバイパス
蒸気が衝突してエロージョンや損傷を与える可能性があ
る。
イパス蒸気噴出管22を用いる方法は、原子力発電プラ
ントのタービンバイパス蒸気を復水器内で効果的に分散
させるには非常に良好なものであるが、噴出された高速
でエネルギの高いバイパス蒸気を減速させるためには比
較的広いスペースを必要とする。
ので、復水器本来の目的である通常運転中のタービン排
気蒸気の冷却凝縮性能を阻害するおそれなく、特にター
ビン排気蒸気の圧力損失を増加させずに、復水器の全体
的寸法の増加を極力抑え、かつ、タービンバイパス蒸気
を復水器内に均一に分散させ、大容量のバイパス蒸気を
復水器構造物を損傷させることなく導入し、冷却凝縮せ
しめることができる復水器を提供することを目的とす
る。
上述した課題を達成するために、請求項1に記載したよ
うに、上部本体胴内に配設された複数の給水加熱器と、
下部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気減速材を伴
って前記給水加熱器と冷却管群との間に配設されタービ
ンバイパス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出管とを備え
た表面接触式の復水器において、前記蒸気減速材を板材
で構成するとともに、その向きを、通常運転時のタービ
ン排気流とほぼ平行に配設し、かつ前記バイパス蒸気噴
出管に、前記蒸気減速材の設置位置に向かって蒸気を噴
出可能な噴出孔を設けたものである。
明に係る復水器は、請求項2に記載したように、蒸気減
速材を、バイパス蒸気噴出管を介しその両側に位置する
一対の板材で構成し、これら一対の板材の間隔を、通常
運転時のタービン排気流の上流側よりも下流側の方が広
くなるように構成したり、さらに、請求項3に記載した
ように、バイパス蒸気噴出管を、通常運転時のタービン
排気流の方向に長軸を有する楕円管で形成したものであ
る。
発明に係る復水器は、請求項4に記載したように、蒸気
減速材のタービン排気流下流側に、バイパス蒸気を冷却
管群全体に亘って均等に分散させるフローガイドを設け
たり、また、請求項5に記載したように、フローガイド
を、ほぼ平行に配した複数の帯板で構成したものであ
る。
成するために、請求項6に記載したように、上部本体胴
内に配設された複数の給水加熱器と、下部本体胴内に配
設された冷却管群と、蒸気減速材を伴って前記給水加熱
器と冷却管群との間に配設されタービンバイパス蒸気を
導入するバイパス蒸気噴出管とを備えた表面接触式の復
水器において、前記蒸気減速材を、バイパス蒸気噴出管
を介しその両側に位置する一対の円弧状の板材で構成す
るとともに、各板材の円弧の中心を、バイパス蒸気噴出
管の中心位置よりも対向する他方の板材側にずらせたも
のである。
発明に係る復水器は、請求項7に記載したように、上部
本体胴内に配設された複数の給水加熱器と、下部本体胴
内に配設された冷却管群と、蒸気減速材を伴って前記給
水加熱器と冷却管群との間に配設されタービンバイパス
蒸気を導入するバイパス蒸気噴出管とを備えた表面接触
式の復水器において、前記蒸気減速材を、バイパス蒸気
噴出管の外周部に配設するとともに、蒸気減速材に、バ
イパス蒸気が外径側に通過する小開口を設けたり、ま
た、請求項8に記載したように、蒸気減速材を、管群で
構成し、隣接する管間の間隙を小開口としたり、さらに
また、請求項9に記載したように、蒸気減速材を、多孔
板または格子板で構成したり、また、請求項10に記載
したように、蒸気減速材を、周方向および径方向に位置
をずらせて配置した複数の衝突板で構成し、各衝突板間
の間隙を小開口としたものである。
成するために、請求項11に記載したように、上部本体
胴内に配設された複数の給水加熱器と、下部本体胴内に
配設された冷却管群と、蒸気減速材を伴って前記給水加
熱器と冷却管群との間に配設されタービンバイパス蒸気
を導入するバイパス蒸気噴出管とを備えた表面接触式の
復水器において、前記蒸気減速材は、前記冷却管群とバ
イパス蒸気噴出管との間に水平に配設した管群で構成
し、かつバイパス蒸気噴出管の下面側に噴出孔を設けた
ものである。
発明に係る復水器は、請求項12に記載したように、上
部本体胴内に配設された複数の給水加熱器と、下部本体
胴内に配設された冷却管群と、蒸気減速材を伴って前記
給水加熱器と冷却管群との間に配設されタービンバイパ
ス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出管とを備えた表面接
触式の復水器において、前記バイパス蒸気噴出管を、上
部本体胴の内面に沿って鉛直方向に配設すると共に、復
水器内部に向かって噴出孔を設け、前記蒸気減速材を、
バイパス蒸気噴出管と給水加熱器との間に配設したり、
さらに、請求項13に記載したように、隣接する復水器
の上部本体胴間を、復水器連絡胴を介し連結するととも
に、バイパス蒸気噴出管に、復水器連絡胴内に向かって
噴出孔を設けたものである。
本発明に係る復水器は、請求項14に記載したように、
上部本体胴内に配設された複数の給水加熱器と、下部本
体胴内に配設された冷却管群と、蒸気減速材もしくはフ
ローガイドを伴って前記冷却管群の上方に配設されター
ビンバイパス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出管とを備
えた表面接触式の復水器において、前記蒸気減速材もし
くはフローガイドに、復水器内の蒸気中の液滴を冷却管
群以外の方向に飛散させる液滴分離機構を設けたり、ま
た、請求項15に記載したように液滴分離機構を、蒸気
減速材もしくはフローガイドのタービンバイパス蒸気流
下流端に設けられた突起と、この突起のタービンバイパ
ス蒸気流上流側に設けられた孔とで構成したり、さら
に、請求項16に記載したように、液滴分離機構を、蒸
気減速材もしくはフローガイドのタービンバイパス蒸気
流下流端に配した溝部材で構成したものである。
した課題を達成するために、請求項17に記載したよう
に、上部本体胴内に配設された複数の給水加熱器と、下
部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気減速材もしく
はフローガイドを伴って前記冷却管群の上方に配設され
タービンバイパス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出管と
を備えた表面接触式の復水器において、前記蒸気減速材
もしくはフローガイドに、復水器内の蒸気中の液滴を捕
集して放出口まで案内する液滴除去機構を設けたり、ま
た、請求項18に記載したように、液滴除去機構を、蒸
気減速材もしくはフローガイドの端部に設けられ開口部
を狭めた溝形をなすポケットで構成したものである。
材の向きが、通常運転時のタービン排気流とほぼ平行に
なっている。このため、通常運転中のタービン排気流を
乱すことなく、狭い限られたスペースで効果的に蒸気を
冷却して復水化でき、また通常運転中の圧力損失を抑え
て良好な復水性能を得ることが可能となる。
する一対の板材の間隔が、通常運転時のタービン排気流
の上流側よりも下流側の方が狭くなっている。このた
め、効率よくバイパス蒸気を冷却管群へ流出させること
が可能となる。
管が、通常運転時のタービン排気流の方向に長軸を有す
る楕円管または長円管で形成されている。このため、通
常運転時における圧力損失を増大させることなく、10
0%のバイパス蒸気を処理することが可能となる。
ビン排気流下流側に、フローガイドが設けられている。
このため、圧力損失をそれほど生じさせることなく、バ
イパス蒸気を冷却管群全体に亘って均等に分散させ、蒸
気の凝縮効率を向上させることが可能となる。
ほぼ平行に配した複数の帯板で構成されている。このた
め、製作が容易である。
成する一対の円弧状の板材の円弧の中心が、バイパス蒸
気噴出管の中心位置よりも対向する他方の板材側にずれ
ている。このため、一対の板材の開口部面積を多くと
れ、狭いスペースの中で有効に噴出蒸気を減速させるこ
とが可能となる。
に、バイパス蒸気を外径側に通過させる小開口が設けら
れている。このため、バイパス蒸気の減速効果を有した
まま、通常運転時のタービン排気流に対しても流れるこ
とができ、通常運転時の圧力損失を低減させることが可
能となる。
で構成されている、このため、1枚の板と異なり衝撃に
対し柔な構造をとることが可能となる。
たは格子板で構成されている。このため、通常運転時の
圧力損失を少なくした状態で、大容量のバイパス蒸気を
処理することが可能となる。
周方向および径方向に位置をずらせて配置した複数の衝
突板で構成されている。このため、通常運転時の圧力損
失を少なくして大容量のバイパス蒸気を処理することが
可能となる。
が、冷却管群とバイパス蒸気噴出管との間に水平に配設
した管群で構成されている、このため、通常運転時およ
びバイパス運転時ともに、蒸気を復水器全体に均等に分
配でき、効率よく熱交換することが可能となる。
出管が、上部本体胴の内面に沿って鉛直方向に配設さ
れ、タービンバイパス蒸気が、復水器内部に向かって噴
出するようになっている。このため、噴出孔を多く設け
ることが可能となる。
出管に、復水器連絡胴内に向かって噴出孔が設けられて
いる。このため、復水器連絡胴内のスペースを有効に利
用し、復水器のサイズを大きくせずに大容量のバイパス
蒸気を処理することが可能となる。
しくはフローガイドに液滴分離機構が設けられている。
このため、蒸気中の液滴が冷却管群以外の方向に飛散さ
れ、液滴による冷却管群の損傷を防止することが可能と
なる。
蒸気減速材もしくはフローガイドに設けた突起と孔とで
構成されている。このため、簡単な構造で大きな効果が
期待できる。
蒸気減速材もしくはフローガイドに配した溝部材で構成
されている。このため、より確実に液滴を分離すること
が可能となる。
はフローガイドに液滴除去機構が設けられている。この
ため、蒸気中の液滴が捕集されて放出口まで案内され、
冷却管群のみならず他の復水器構造物の液滴による損傷
も防止することが可能となる。
が、蒸気減速材もしくはフローガイドに設けたポケット
で構成されている。このため、簡単な構造で液滴のみを
効率よく除去することが可能となる。
して説明する。
係る復水器を示すもので、従来の復水器と同一部材には
同一符号を付して説明を省略する。この復水器の下方に
は、多数の冷却管16からなる2つの冷却管群17が設
けられており、その上方には上記冷却管群17と平行に
4個の低圧給水加熱器9が上下2列に配設されている。
冷却管群17の最外周には、冷却管16が流速の大きい
蒸気や液滴の衝突を受けて損傷するのを防止するために
保護管25が設けられている。上記復水器は復水器連絡
胴26および給水ポンプ駆動タービン排気連絡管27に
よって隣接する復水器(図示せず)と連結されている。
3つのバイパス蒸気噴出管22a,22b,22cが配
設されている。各蒸気噴出管22a,22b,22cが
配設された水平方向の相対位置は、バイパス蒸気噴出管
22a,22cが復水器本体胴28と低圧給水加熱器9
のほぼ間に、バイパス蒸気噴出管22bがほぼ復水器の
中央にある。
ち、バイパス蒸気噴出管22a,22cの拡大断面図で
ある。これらのバイパス蒸気噴出管22a,22cの水
平方向の所定の角度の範囲内には、多数の噴出孔23が
形成されている。また、バイパス蒸気噴出管22a,2
2cの両側の水平方向には、所定の幅を持ったバッフル
板24a,24cが配設されている。また、バッフル板
24a,24cは、上方より下方の方が蒸気流出部が広
くなるように配置されている。
と同様に、上下方向に噴出孔とバッフル板24bとを設
けたものである。
管22a,22b,22c、およびバッフル板24a,
24b,24cは復水器の長手方向のほぼ全域に亘って
設けられ、バッフル板24a,24b,24cは所定の
間隔を置いて設けられる支持板29によって支持されて
いる。
ス蒸気が供給されると、このバイパス蒸気は噴出孔23
から噴出される。噴出される間に、蒸気の圧力は急減し
て膨脹し、噴出孔23から噴出される蒸気の速度は急加
速される。この加速された蒸気は、バッフル板24a,
24b,24cに対してほぼ垂直に衝突し、バッフル板
24a,24b,24cと平行な方向に偏向される。こ
の間に、蒸気はエネルギを失い、バッフル板24a,2
4b,24cの外部までいった時点ではかなり減速され
ている。その後は、復水器本体胴28と低圧給水加熱器
9の間を主に流下する主タービン排気と合流し、冷却管
16との熱交換によって復水される。
ない通常の運転状態の場合には、バイパス蒸気噴出管2
2a,22b,22cには蒸気が供給されず、タービン
排気口から主タービン排気が流入し、主に復水器本体胴
28と低圧給水加熱器9の間を通り、冷却管群17へと
流下していき冷却管16との熱交換によって復水され
る。この時、主タービンから排気された蒸気は、図23
に示したように冷却管群17の方へ向かって拡がるよう
に流れ、本実施例では、バイパス蒸気噴出管22a,2
2cとバッフル板24a,24cとの間の空間も通過し
ていく。
トにおいて100%蒸気をタービンバイパスさせて復水
器を導入させるには、大口径の蒸気噴出管22a〜22
cを3つ程度は冷却管長手方向に全長に亘って設ける必
要がある。また、蒸気噴出管22a〜22cから噴出す
る蒸気は大きなエネルギを持っているので、バッフル板
を設けない場合、復水器内構成物の噴出蒸気との衝突に
よる損傷を避ける必要があり、噴出孔23から復水器内
構成物との距離を大きくとる必要があり、この場合は復
水器のサイズが非常に大きくなる。また、バッフル板2
4a〜24cを設ける場合においても、設置する場所に
よっては、バッフル板24a〜24cが通常の運転時の
主タービン排気蒸気流に対して流体抵抗部材になってし
まう。この場合、タービン排気口から冷却管群17まで
の圧力損失が増え、冷却管群17近傍の圧力から上記の
圧力損失分を足した圧力に相当する、蒸気タービンの背
圧を上げてしまい、プラント効率が低下する問題を発生
させる。
ので、バッフル板24a,24cが主タービンの排気蒸
気流にほぼ平行であるため、排気蒸気はバイパス蒸気噴
出管22a,22cとバッフル板24a,24cとの間
の空間を通過でき、バッフル板24a,24cは通常運
転時の主タービン排気蒸気の大きな流体抵抗部材になら
ない。このため、本実施例においては、通常運転時にお
ける圧力損失を増加させずに、また、バッフル板24
a,24cの外部までいった蒸気のエネルギは小さくな
っているので復水器内構成物を噴出蒸気の衝突によって
損傷させるがない。したがって、復水器のサイズを大き
くすることなく、100%の大容量のタービンバイパス
蒸気を処理することができる。また、バッフル板24
a,24cの蒸気流出部が上方より下方の方が広くなる
ように配置されているので、効率よくバイパス蒸気を冷
却管群17へ流出させることができる。
平板を用いた例を示したが、排気流20の流れによって
は流れに応じて板を部分的に曲げて設置してもよく、通
常運転時の圧力損失の低減に対してより効果を上げるこ
とができる。
を示すもので、以下これについて説明する。本実施例で
は、第1実施例と同様に、冷却管群17と低圧給水加熱
器9の間には3つのバイパス蒸気噴出管22a,22
b,22cが配設され、これらの水平方向の相対位置
は、バイパス蒸気噴出管22a,22cが復水器胴28
と低圧給水加熱器9のほぼ中間に、バイパス蒸気噴出管
22bがほぼ復水器の中央になるようになっている。
2cは、通常運転時の排気流に対する流体抵抗を少なく
するために、横断面楕円形あるいは長円形の噴出管を蒸
気の流れに沿う方向に配設している。この楕円形の噴出
管の長軸に対して水平方向の所定の角度の範囲内には、
第1実施例と同様に多数の噴出孔23が形成され、噴出
管の両側の水平方向には、所定の幅をもったバッフル板
24a,24cが配設されている。バイパス蒸気噴出管
22bおよびバッフル板24bは図1のものと同様であ
る。
2a,22cにタービンバイパス蒸気が供給されると、
バイパス蒸気は噴出孔から噴出され、バッフル板24
a,24cに対してほぼ垂直に衝突し、バッフル板24
a,24cと平行な方向に偏向される。この間に蒸気は
減速され、その後、復水器本体胴28と低圧給水加熱器
9の間を主に流下する排気流と合流し、冷却管16との
熱交換によって復水される。
パス蒸気が供給されると、同様に減速されたバイパス蒸
気がバッフル板外部に復水器の水平方向に向かって流出
され、流下してくる排気流と合流して冷却管16との熱
交換によって復水される。
通常の運転状態の場合には、流入してくるタービン排気
は主にバイパス蒸気噴出管22a,22c、バッフル板
24a,24cの近傍を通過して、冷却管群17へと流
下していき、冷却管16との熱交換によって復水にされ
る。
イパス蒸気噴出管22a,22c、バッフル板24a,
24cの排気流に対する抵抗が少ない。バイパス蒸気噴
出管22b、バッフル板24bは、低圧給水加熱器9の
下方にあって、排気蒸気の流速が遅いため、バイパス蒸
気噴出管22bの上下にバッフル板24bを設けても通
常運転時の大きな流体抵抗とはならない。このように、
本実施例では、通常運転時における損失を増やさずに、
復水器内構成物を噴出蒸気の衝突によって損傷させるこ
となく、復水器のサイズを大きくすることなく、100
%のバイパス蒸気を処理することができる。
の両側に鉛直方向に間隔をおいて、バッフル板24bを
設けたが、バイパス蒸気噴出管22bの水平方向に噴出
孔を設けてバッフル板24a,24cに蒸気を衝突させ
るようにしてもよい。この場合も上記と同様な効果が得
られた上、バイパス蒸気噴出管22b回りの流体抵抗は
さらに小さくでき、復水器内構成物を簡素化、軽量化、
メンテナンス作業性の向上が図れる。
を示すものである。本実施例では、第1実施例と同様
に、冷却管群17と低圧給水加熱器9との間には3つの
バイパス蒸気噴出管22a,22b,22cが配設さ
れ、各蒸気噴出管22a,22b,22cのの水平方向
の相対位置は、バイパス蒸気噴出管22a,22cが復
水器胴28と低圧給水加熱器9のほぼ中間に、バイパス
蒸気噴出管22bがほぼ復水器の中央になるようになっ
ている。
2cの下方には、複数の短かい板をほぼ平行に設置した
ものからなるフローガイド30が設けられている。
22a,22cにタービンバイパス蒸気が供給される
と、バイパス蒸気は噴出孔から噴出され、バッフル板2
4a,24cに対してほぼ垂直に衝突し、バッフル板2
4a,24cの面とほぼ平行に方向に偏向され、蒸気は
減速される。バイパス蒸気噴出管22a,22cの下方
に流出した蒸気は、フローガイド30を通過し、その
後、排気流と合流し冷却管16との熱交換によって復水
される。
は主にバイパス噴出管22a,22c、バッフル板24
a,24cと平行な方向に偏向され、蒸気は減速され
る。バイパス蒸気噴出管22a,22cの下方に流出し
た蒸気は、フローガイド30を通過し、その後、排気流
と合流し冷却管16との熱交換によって復水される。
は主にバイパス蒸気噴出管22a,22c、バッフル板
24a,24cの近傍を通過し、その一部はさらにフロ
ーガイド30を通って冷却管群17へと流下していき、
冷却管16との熱交換によって復水される。
1実施例および第2実施例と同様に、通常運転時におけ
る圧力損失を増やさずに、復水器内構成物を噴出蒸気の
衝突によって損傷させることなく、復水器のサイズを大
きくすることなく、100%のバイパス蒸気を処理する
ことができる。
過することにより、圧力損失をあまり生じさせずに蒸気
を冷却管群17全体に亘って均等に分散させることがで
き、蒸気の凝縮効率がよくなる。また、バイパス蒸気が
導入される時、フローガイド30を通過することによっ
て、さらにバイパス蒸気のエネルギを減少させる効果が
ある。
噴出管22a〜22cから噴出される蒸気は、上述した
ように、噴出孔から噴出後、蒸気の圧力が急減して膨脹
し急加速される。この蒸気をそのまま復水器内へ噴出さ
せようとした場合、復水器内構成物の噴出蒸気との衝突
による損傷を避けるため、噴出孔から復水器内構成物と
の距離を大きくとる必要があり、復水器のサイズが大き
くなる。このため、図24、図25に示すようにバイパ
ス蒸気噴出管の回りにバッフル板を設けることが一般に
行われている。
その出口で蒸気の流速が速くなり、バッフル板開口部近
傍に復水器内構造物をもってこないようにしなければな
らない。
本発明に係る復水器の第4実施例を示すもので、半径r
1 の円形のバイパス蒸気噴出管22の両側には、一対の
バッフル板24が配設されており、このバッフル板24
を備えたバイパス蒸気噴出管22は、図4のバッフル板
24aのように排気流れの向きに設置されたり、図1の
バッフル板24bのように復水器の水平方向に設置され
たりする。
噴出孔23が設けられている。このバイパス蒸気噴出管
22の中心より反対方向に中心をもつ半径r2 の円弧の
形状になるように、バッフル板24が設置され、その幅
は噴出蒸気が衝突するのに十分な長さを有している。
ス蒸気が供給されると、噴出孔23から噴出された蒸気
の圧力は急減して膨脹しその速度が加速される。この加
速された蒸気が、バッフル板24に衝突しバッフル板2
4と平行な方向に偏向されてそのエネルギーが損失さ
れ、バッフル板24の外部に流出される。流出後は、前
述したように、排気流と合流し冷却管16との熱交換に
よって冷却され、復水となる。
出管から、タービン蒸気を100%タービンバイパスさ
せて多量の蒸気を噴出させる場合、できる限り多くの噴
出孔23を蒸気噴出管に設けることは有効な方法であ
る。しかし、バイパス蒸気噴出管22の周方向にも噴出
孔23を多く設ける場合には、中心角が広い角度にわた
って噴出孔23を設ける必要が生じ、この時、バッフル
板24も噴出蒸気が衝突する範囲にわたり設けなければ
ならない。
と、バッフル板24の開口部の幅hが長くとれなくな
る。開口部の幅hが小さい場合は、それだけタービンバ
イパス蒸気がバッフル板24の内部に溜まり易く、バッ
フル板24の内部の圧力が復水器内圧力よりも高くなっ
てくる。この場合は、バッフル板24出口(開口部)の
タービンバイパス蒸気の流速が速くなり、バッフル板2
4開口部近傍に復水器内構成物をもってこないようにし
なければならず、バイパス蒸気噴出管22の配置に関す
る制約が多くなってくる。
イパス蒸気噴出管22と非同心円で、噴出管22の中心
から反対側を中心とした円弧形状としたことで、バイパ
ス蒸気噴出管の高さを低くし、また、バッフル開口部面
積を多くとれるので、狭いスペースの中で有効に噴出蒸
気を減速させることができる。
には、開口部の広さhを大きくとれるので、通常運転時
の圧力損失に対しても少なくできるという効果もある。
で、円形のバイパス蒸気噴出管22の両側には、多数の
噴出孔23が設けられている。このバイパス蒸気噴出管
22の両側には、バイパス蒸気を減速させるための蒸気
減速材としての管群31が設置され、その幅は噴出蒸気
が衝突するのに十分な長さを有している。管群31は、
バイパス蒸気が衝突するのに、十分な管ピッチと管列を
有している。
方向の形状と支持機構を示している。管群31は支持板
29によってバイパス蒸気噴出管22と平行に間隔をお
いて保持され、管群31の長手方向の熱膨脹とたわみを
許容できるよう、管群31の一端を固定し、もう一方の
端部は管孔等によりスライド可能に保持するように取り
付けられている。
イパス蒸気噴出管22は、図1のバッフル板24aのよ
うに排気流の向きに設置されたり、バッフル板24bの
ように復水器の水平方向に間隔をおいて対向設置され
る。
ス蒸気が供給されると、噴出孔23から噴出され、その
加速された蒸気が、管群31に衝突し、流れが乱される
ことによりエネルギーが損失され、蒸気減速材付きのバ
イパス蒸気噴出管22の外部に流出される。
せて復水器内にバイパス蒸気を導入する場合、限られた
復水器内のスペースの中で噴出蒸気を減速させることが
できるように、バイパス蒸気噴出管22の周りにバッフ
ル板を設置することが行われる。しかし、バッフル板を
設置すると、通常運転時の排気流はバッフル板の垂直方
向に流れ抜けることができず、流体抵抗になりにくい位
置に設置したとしても、圧力損失源としては大きいもの
になる。
て用いることにより、バイパス蒸気の減速効果を有した
まま、通常運転時の排気流に対しても流れることがで
き、通常運転時の圧力損失を減らすことができる。
例えば、図4に示したバッフルの形状のように、通常運
転時の排気流とバイパス蒸気の噴出状態を考慮した形状
に管群を配置することもできる。
が、1枚の板と異なり、衝撃に対して柔かな構造とな
り、支持板29に分散されて接続されるので、接続部の
応力を低減できる構造を採りやすいという効果もある。
で、以下これについて説明する。本実施例では、第1実
施例と同様に、冷却管群17と低圧給水加熱器9の間に
は、3つのバイパス蒸気噴出管22と蒸気減速材となる
管群31とが水平に配設されている。バイパス蒸気噴出
管22は、管群31の上方に配置され、その噴出孔23
は下方に設けられている。
ス蒸気が供給されると、バイパス蒸気は噴出孔から下方
に噴出され、管群31に対してほぼ垂直に衝突し、管群
31を出た時点で蒸気は減速され、冷却管16との熱交
換によって復水される。
はバイパス蒸気噴出管22の近傍を通過して管群31を
通り冷却管群17へと流下していき、冷却管16との熱
交換によって復水される。
の実施例と同様に、通常運転時における大きな圧力損失
源を設けずに、100%のタービンバイパス蒸気を処理
することができる。特に冷却管群17の上部にほぼ均等
に管群31を設けているので、通常運転時、バイパス運
転時とも蒸気は復水器全体に均等に分配できるので、効
率よく冷却管群17と熱交換することができる。
で、円形のバイパス蒸気噴出管22の両側には多数の噴
出孔23が設けられている。このバイパス蒸気噴出管2
2の両側には、円弧状の2枚の多孔板32が所定の間隔
をおいて設置され、その幅は噴出蒸気が衝突するのに十
分な長さを有し、多孔板32は、バイパス蒸気が確実に
衝突して分散するように、2枚の多孔板の孔33が重な
らないように構成されている。
22は、第5実施例と同様に、復水器内に設置される。
ス蒸気が供給されると、噴出孔23から噴出され、その
加速された蒸気が多孔板32に衝突する。多くのバイパ
ス蒸気は多孔板32に沿うように流れ、偏向されること
によってエネルギーが損失され、蒸気減速材付きのバイ
パス蒸気噴出管22の外部に流出される。
の多孔板32を蒸気減速材として用いることにより、バ
イパス蒸気の減速効果を有したまま、通常運転時のター
ビン排気流に対しても流れることができ、通常運転時の
圧力損失が少ない状態で大容量のバイパス蒸気を処理で
きる。
格子板を用いても同様な効果が得られる。
で、バイパス蒸気噴出管22の両側には多数の噴出孔2
3が設けられている。このバイパス蒸気噴出管22の両
側に数枚の衝突板34が設置され、噴出蒸気が確実に衝
突できるように配置されている。衝突板34はタービン
排気流bの向きとほぼ平行な方向に設置されている。
ス蒸気が供給されると、噴出孔23から噴出され、その
加速された蒸気が、衝突板34に衝突する。多くのバイ
パス蒸気は衝突板34に沿うように流れ、偏向されるこ
とによってエネルギーが損失され、蒸気減速材付きバイ
パス蒸気噴出管の外部に流出される。
1の矢印の向きに流れてきて、衝突板34同士の隙間や
衝突板34とバイパス蒸気噴出管22との間の空間を通
過していく。
の衝突板34を蒸気減速材として用いることにより、バ
イパス蒸気の減速効果を有したまま、通常運転時の排気
流に対しても流れることができ、通常運転時の圧力損失
が少ない状態で大容量のバイパス蒸気を処理できる。
器の第9実施例を示すものである。
ように、バイパス蒸気噴出管22が、低圧給水加熱器9
と冷却管群17の間から復水器内に水平に導入され、復
水器内で水平方向に間隔をおいて鉛直方向に例えば3つ
に分岐されて、復水器本体胴28を沿うように復水器の
上部へと配設されている。噴出孔23は、復水器の器内
の所要方向を向くようにあけられ、主要な復水器内構成
物である低圧給水加熱器9外面に直接噴出蒸気が衝突し
ないように、復水器の補強材35を用いて設置された管
群31を鉛直方向に設置している。バイパス蒸気噴出管
22の上部には、復水器本体胴28から滑らかな形状で
形成されたカバー36が設置されている。管群31は図
14に示したように、2列配列され、バイパス蒸気噴出
管22から離れた位置では管群31のピッチが疎になっ
ている。
ス蒸気が供給されると、噴出孔23から噴出され、蒸気
の一部は管群31に対してほぼ垂直に衝突し、蒸気は減
速される。ほかの蒸気は、反対側から噴出された蒸気や
流下する排気流と混合されて復水器内で次第に減速さ
れ、その後、流下して冷却管16との熱交換によって復
水される。
が、復水器本体胴28のうち、バイパス蒸気噴出管22
近傍に流れてくるものは、その管の上部に設けられたカ
バー36の上面を流下していく。
出管22と管群31がタービン排気流bに対して平行に
なるように鉛直方向に配置したので、タービン排気流b
に対する抵抗を少なくできる。また、復水器本体胴28
の高さ方向に向かってほぼ全面にバイパス蒸気噴出管2
2を設置したので、噴出孔23を多く設けることがで
き、バイパス蒸気を多く処理できる。
行な復水器本体胴28に沿うようにバイパス蒸気噴出管
22を設置した例を示したが、冷却管群17に垂直な復
水器本体胴28や、バイパス蒸気噴出管22が分岐する
前の水平な部分にも噴出孔23を設けることができる。
また、復水器の上部で噴出されるので、冷却管群17ま
での距離が多くとれ、冷却管群17に対してよく分散さ
れる。
衝突後のバイパス蒸気もスムーズに下方の冷却管群17
へと流れていくことができる。バイパス蒸気噴出管上部
のカバー36は、タービン排気流bがスムーズに導入さ
れるように設けたもので、通常運転時の圧力損失の低下
やバイパス蒸気噴出管22の上端の腐食を防止すること
ができる。
施例を示すもので、以下これについて説明する。
パス蒸気噴出管22が、低圧給水加熱器9と冷却管群1
7の間から復水器内に水平に導入され、水平方向を間隔
をおいて鉛直方向に3つに分岐されて、復水器本体胴2
8を沿うように復水器の上部へと配設されている。噴出
孔23は、復水器の器内の所要方向にあけられ、噴出孔
23が向けられた向きに図8に示したように管群31が
設置されている。バイパス蒸気噴出管22の上部には、
復水器胴28から滑らかな形状で形成されたカバー36
が設置されている。
ス蒸気が供給されると、噴出孔23から噴出され、管群
31に対してほぼ垂直に衝突し、蒸気は減速される。蒸
気は、流下するタービン排気流bと混合され、復水器内
を下方に流下し冷却管16を備えた冷却管群17との熱
交換によって冷却され、復水となる。
体胴28のうち、バイパス蒸気噴出管22近傍に流れて
くるものは、その蒸気噴出管22の上部に設けられたカ
バー36の上面を流下していく。
出管22と管群31がタービン排気流bに対して平行に
なるように鉛直方向に配置したので、タービン排気流b
に対する抵抗を少なくできる。また、復水器本体胴28
の高さ方向に向かってほぼ全面にバイパス蒸気噴出管2
2を設置したので、噴出孔23を多く設けることがで
き、バイパス蒸気を多く処理できる。
行な復水器本体胴28に沿うようにバイパス蒸気噴出管
22を設置した例を示したが、冷却管群17に垂直な復
水器本体胴28や、バイパス蒸気噴出管22が分岐する
前の水平な部分にも噴出孔23を設けることもできる。
されるので、冷却管群17までの距離が多くとれ、冷却
管群17に対してもよく分散される。また、管群31を
鉛直に配置することで、衝突後のバイパス蒸気もスムー
ズに下方の冷却管群17へと流れていくことができる。
バイパス蒸気噴出管22上端部のカバー36は、タービ
ン排気流bがスムーズに導入されるように設けたもの
で、通常運転時の圧力損失の低下やバイパス蒸気噴出管
22上端部の腐食を防止することができる。
つの復水器を設置した本発明の第11実施例を示すもの
で、本実施例では、第9実施例とほぼ同様な構成になっ
ているので、同一部材にも同じ符号を付して説明を省略
する。この復水器は復水器連絡胴26に隣接されたバイ
パス蒸気噴出管22に、復水器連絡胴26内部に向かっ
て噴出孔23が設けられいる点が基本的に異なる。
ス蒸気が供給されると、このバイパス蒸気は噴出孔23
から噴出され、その蒸気の一部は復水器連絡胴26内に
も噴出される。復水器連絡胴26内のバイパス蒸気は、
相対するバイパス蒸気噴出管22から噴出された蒸気同
士が衝突して復水器連絡胴26の下部へと流れ、その後
復水器内を流下する主タービン排気bと混合され冷却管
16の冷却管群17との熱交換によって冷却され、復水
となる。
6内のスペースを有効に利用でき、復水器のサイズを大
きく増やさずに大容量のバイパス蒸気を処理することが
できる。
ので、円形のバイパス蒸気噴出管22の両側には、円弧
状のバッフル板24が設けられており、その一方の下流
側端部には、突起37とその上流側の孔38とが設置さ
れ、また他方の下流側端部には、溝39aを介し溝部材
39が近接配置されている。
22は、第5実施例と同様に図1のバッフル板24aの
ように排気流の向きに設置されたり、バッフル板24b
のように復水器の水平方向に設置されたりする。図18
では、図1のバッフル板24aの位置に設置した時の配
置例を示している。
ス蒸気が供給されると、噴出孔23から噴出され、その
加速された蒸気が、バッフル板24に衝突し、バッフル
板24に沿うように流れ、偏向されることによってエネ
ルギーが損失され、蒸気減速材の外部に流出される。
力の高い過熱蒸気であるが、噴出孔23を出ると復水器
の圧力まで減圧され飽和蒸気となる。さらにその蒸気の
一部はバッフル板24に衝突することにより細かな液滴
となりバッフル板24上を流れていく。この液滴はバッ
フル板24上の突起27にぶつかり、ここでバッフル板
24端部に設けられた孔38から放出される。大部分の
蒸気は、その密度が液滴に比べて小さいので、突起37
を載り越えて蒸気減速材の外部に流出していく。また、
液滴は溝部材39の溝39aにも入り込み、液滴の飛散
する方向が変わる。
に液滴を含んでいる。この液滴が冷却管群17に繰り返
し速い速度で当たると、冷却管16が損傷する。バイパ
ス蒸気もバッフル板24に衝突した後、液滴を含むよう
になり、バッフル板24出口が冷却管群17の方向を向
いていると、その初速度が遅くても加速され冷却管群1
7に損傷を与えることがある。
下流側に液滴分離機能を設け、液滴が直接冷却管群17
の方に飛散しないようにすることにより、冷却管群17
の液滴による損傷を防ぐことができる。
ので、円形のバイパス蒸気噴出管22の両側には多数の
噴出孔23が設けられている。このバイパス蒸気噴出管
22の両側には、円弧状のバッフル板24が設置され、
その端部には、開口端が狭ばまった溝形のポケット40
が設置されている。
22は、第5実施例と同様に図1のバッフル板24aの
ようにタービン排気流bの向きに設置されたり、バッフ
ル板24bのように復水器の水平方向に設置されたりす
るが、図19では、図1のバッフル板24aの位置に設
置した時の配置例を示している。
ス蒸気が供給されると、実施例12と同様に、蒸気が噴
出孔23から噴出され、その加速された蒸気が、バッフ
ル板24に衝突し、バッフル板24に沿うように流れ、
偏向されることによってエネルギーが損失され、蒸気減
速材の外部に流出される。
生する細かな液滴は、バッフル板24に沿って流れ、バ
ッフル板24端部に設けられたポケット40に入ってい
く。ポケット40はバッフル板24の長手方向に沿って
形成されており、液滴はポケット40内部を長手方向に
向かって流れ所定の放出口から放出されて流下する。
べて小さいので、ポケット40には入れず、蒸気減速材
の外部に流出していく。
滴分離機能を設け、液滴をあらかじめ分離しておくこと
により、冷却管群の液滴による損傷を防ぐことができ
る。
成される蒸気減速材の向きを、通常運転時のタービン蒸
気流とほぼ平行になるようにしているので、通常運転中
のタービン蒸気流を乱すことなく、狭い限られたスペー
スで効果的に蒸気を復水化でき、また通常運転中の圧力
損失を抑えて良好な復水性能を得ることができる。
の板材の間隔を、通常運転時のタービン排気流の上流側
よりも下流側の方が広くなるようにしているので、効率
よくバイパス蒸気を冷却管群へ流出させることができ
る。
常運転時のタービン蒸気流の方向に長軸を有する楕円管
で形成するようにしているので、通常運転時における圧
力損失を増大させることなく、100%のバイパス蒸気
を処理することができる。
流下流側に、フローガイドを設けるようにしているの
で、圧力損失をそれほど生じさせることなく、バイパス
蒸気を冷却管群全体に亘って均等に分散させ、蒸気の凝
縮効率を向上させることができる。
に配した複数の帯板で構成するようにしているので、簡
単にフローガイドを製作することができる。
の円弧状の板材の円弧の中心を、バイパス蒸気噴出管の
中心位置よりも対向する他方の板材側にずらせるように
しているので、一対の板材の開口部面積を多くとれ、狭
いスペースの中で有効に噴出蒸気を減速させることがで
きる。
気を外径側に通過させる小開口を設けるようにしている
ので、バイパス蒸気の減速効果を有したまま、通常運転
時のタービン排気流に対しても流れることができ、通常
運転時の圧力損失を低減させることができる。
るようにしているので、1枚の板と異なり衝撃に対し柔
かな構造をとることができる。
は格子板で構成するようにしているので、通常運転時の
圧力損失を少なくした状態で、大容量のバイパス蒸気を
処理することができる。
び径方向に位置をずらせて配置した複数の衝突板で構成
するようにしているので、通常運転時の圧力損失を少な
くして大容量のバイパス蒸気を処理することができる。
バイパス蒸気噴出管との間に水平に配設した管群で構成
するようにしているので、通常運転時およびバイパス運
転時ともに、蒸気を復水器全体に均等に分配でき、効率
よく熱交換することができる。
部本体胴の内面にそって鉛直方向に配設し、タービンバ
イパス蒸気を、復水器内部に向かって噴出させるように
しているので、噴出孔を多く設けることができる。
水器連絡胴内に向かって噴出孔を設けるようにしている
ので、復水器連絡胴内のスペースを有効に利用し、復水
器のサイズを大きくせずに大容量のバイパス蒸気を処理
することができる。
ガイドに液滴分離機構を設けるようにしているので、蒸
気中の液滴を冷却管群以外の方向に飛散させ、液滴によ
る冷却管群の損傷を防止することができる。
材もしくはフローガイドに設けた突起と孔とで構成する
ようにしているので、簡単な構造で大きな効果が得られ
る。
材もしくはフローガイドに配した溝部材で構成するよう
にしているので、より確実に液滴を分離することができ
る。
ガイドに、液滴除去機構を設けるようにしているので、
冷却管群のみならず他の復水器構造物の液滴による損傷
を防止することができる。
速材もしくはフローガイドに設けたポケットで構成する
ようにしているので、簡単な構造で液滴のみを効率よく
除去することができる。
面図。
Claims (18)
- 【請求項1】 上部本体胴内に配設された複数の給水加
熱器と、下部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気減
速材を伴って前記給水加熱器と冷却管群との間に配設さ
れタービンバイパス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出管
とを備えた表面接触式の復水器において、前記蒸気減速
材を板材で構成するとともに、その向きを、通常運転時
のタービン排気流とほぼ平行に配設し、かつ前記バイパ
ス蒸気噴出管に、前記蒸気減速材の設置位置に向かって
蒸気を噴出可能な噴出孔を設けたことを特徴とする復水
器。 - 【請求項2】 蒸気減速材を、バイパス蒸気噴出管を介
しその両側に位置する一対の板材で構成し、これら一対
の板材の間隔を、通常運転時のタービン排気流の上流側
よりも下流側の方が広くなるように構成した請求項1記
載の復水器。 - 【請求項3】 バイパス蒸気噴出管を、通常運転時のタ
ービン排気流の方向に長軸を有する楕円管あるいは長円
管で形成した請求項1または2に記載の復水器。 - 【請求項4】 蒸気減速材のタービン排気流下流側に、
バイパス蒸気を冷却管群全体に亘って均等に分散させる
フローガイドを設けた請求項1,2または3に記載の復
水器。 - 【請求項5】 フローガイドを、ほぼ平行に配した複数
の帯板で構成したことを特徴とする請求項4記載の復水
器。 - 【請求項6】 上部本体胴内に配設された複数の給水加
熱器と、下部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気減
速材を伴って前記給水加熱器と冷却管群との間に配設さ
れタービンバイパス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出管
とを備えた表面接触式の復水器において、前記蒸気減速
材を、バイパス蒸気噴出管を介しその両側に位置する一
対の円弧状の板材で構成するとともに、各板材の円弧の
中心を、バイパス蒸気噴出管の中心位置よりも対向する
他方の板材側にずらせたことを特徴とする復水器。 - 【請求項7】 上部本体胴内に配設された複数の給水加
熱器と、下部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気減
速材を伴って前記給水加熱器と冷却管群との間に配設さ
れタービンバイパス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出管
とを備えた表面接触式の復水器において、前記蒸気減速
材を、バイパス蒸気噴出管の外周部に配設するととも
に、蒸気減速材に、バイパス蒸気が外径側に通過する小
開口を設けたことを特徴とする復水器。 - 【請求項8】 蒸気減速材を、管群で構成し、隣接する
管間の間隙を小開口とした請求項7記載の復水器。 - 【請求項9】 蒸気減速材を、多孔板または格子板で構
成した請求項7記載の復水器。 - 【請求項10】 蒸気減速材を、周方向および径方向に
位置をずらせて配置した複数の衝突板で構成し、各衝突
板間の間隙を小開口とした請求項7記載の復水器。 - 【請求項11】 上部本体胴内に配設された複数の給水
加熱器と、下部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気
減速材を伴って前記給水加熱器と冷却管群との間に配設
されタービンバイパス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出
管とを備えた表面接触式の復水器において、前記蒸気減
速材は、前記冷却管群とバイパス蒸気噴出管との間に水
平に配設した管群で構成し、かつバイパス蒸気噴出管の
下面側に噴出孔を設けたことを特徴とする復水器。 - 【請求項12】 上部本体胴内に配設された複数の給水
加熱器と、下部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気
減速材を伴って前記給水加熱器と冷却管群との間に配設
されタービンバイパス蒸気を導入するバイパス蒸気噴出
管とを備えた表面接触式の復水器において、前記バイパ
ス蒸気噴出管を、上部本体胴の内面に沿って鉛直方向に
配設すると共に、復水器内部に向かって噴出孔を設け、
前記蒸気減速材を、バイパス蒸気噴出管と給水加熱器と
の間に配設したことを特徴とする復水器。 - 【請求項13】 隣接する復水器の上部本体胴間を、復
水器連絡胴を介して連結するとともに、バイパス蒸気噴
出管に、復水器連絡胴内に向かって噴出孔を設けた請求
項12記載の復水器。 - 【請求項14】 上部本体胴内に配設された複数の給水
加熱器と、下部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気
減速材もしくはフローガイドを伴って前記冷却管群の上
方に配設されタービンバイパス蒸気を導入するバイパス
蒸気噴出管とを備えた表面接触式の復水器において、前
記蒸気減速材もしくはフローガイドに、復水器内の蒸気
中の液滴を冷却管群以外の方向に飛散させる液滴分離機
構を設けたことを特徴とする復水器。 - 【請求項15】 液滴分離機構を、蒸気減速材もしくは
フローガイドのタービンバイパス蒸気流下流端に設けら
れた突起と、この突起のタービンバイパス蒸気流上流側
に設けられた孔とで構成した請求項14記載の復水器。 - 【請求項16】 液滴分離機構を、蒸気減速材もしくは
フローガイドのタービンバイパス蒸気流下流端に配した
溝部材で構成した請求項14記載の復水器。 - 【請求項17】 上部本体胴内に配設された複数の給水
加熱器と、下部本体胴内に配設された冷却管群と、蒸気
減速材もしくはフローガイドを伴って前記冷却管群の上
方に配設されタービンバイパス蒸気を導入するバイパス
蒸気噴出管とを備えた表面接触式の復水器において、前
記蒸気減速材もしくはフローガイドに、復水器内の蒸気
中の液滴を捕集して放出口まで案内する液滴除去機構を
設けたことを特徴とする復水器。 - 【請求項18】 液滴除去機構を、蒸気減速材もしくは
フローガイドの端部に設けられ開口部を狭めた溝形をな
すポケットで構成した請求項17記載の復水器。
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