JPH08158790A - 管埋設装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーシング４を押す押板２と、埋設管７を受
ける埋設管受板６を含む推進装置の小型化が図る。 【構成】 案内部材１に沿って前後動可能に設けられた
押板２と、この押板２を押動する推進シリンダ装置３
と、押板２の前側に、この押板２と調整シリンダ装置を
介して連結して設けられ、埋設管７の基端を受ける埋設
管受板６と、先端部に先導管９を連結すると共に、埋設
管７に内設されるケーシング４とからなる管埋設装置に
おいて、上記押板２と埋設管受板６とを連結する調整シ
リンダ装置５を、これのピストンロッドを埋設管受板６
側に連結し、シリンダ部を、これの後端部が押板２の前
側端面より後側に位置するようにして押板２側に支持し
た構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、先端に掘削ヘッドを
し、かつ先端に先導管を有するケーシングを押部材を介
して推進シリンダ装置にて推進し、上記先導管に追随し
て埋設管を埋設するようにした管埋設装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】この種の管埋設装置は図１に示すように
なっていて、立て坑内に設置された案内部材１に押板２
が前後動可能に設けられており、この押板２を推進シリ
ンダ装置３にて推進することにより前進動して、この押
板２にてケーシング４を推進し、また押板２の前側に、
調整シリンダ装置５を介して設けられた埋設管受板６に
て埋設管７を推進するようになっている。

【０００３】なお、図示してないが、上記ケーシング４
内に、先端に掘削ヘッドを有するスクリュウオーガが内
装されており、このスクリュウオーガを駆動するモータ
８が押板２側に設けられている。またケーシング４内の
先端部に先導管９が連結されており、この先導管９及び
上記掘削ヘッドにて掘削された土砂はケーシング４内を
通って立て坑１側へ排出されるようになっている。

【０００４】上記スクリュウオーガを内装したケーシン
グ４は、埋設管７の単位長さに対応する長さを１つの単
位部材として、埋設管７の継ぎ足しに従って順次継ぎ足
していけるようになっている。そしてこの埋設管７とケ
ーシング４の継ぎ足し時において、市販品である埋設管
７に寸法のバラツキがある場合に、上記調整シリンダ装
置５の長さを変えて埋設管受板６の位置を調整するよう
になっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の管埋設
装置にあっては、図１に示すようになっていて、これの
調整シリンダ装置５は押板２の前側に配置されていた。
このため押板２と埋設管受板６との間隔が、上記調整シ
リンダ装置５のストロークを含む全長にわたる長さとな
ってしまい、押板２と埋設管受板６を含む推進装置が占
めるスペースが大きくなっていた、従って、この推進装
置を設置するための立て坑も大きくなってしまうという
問題があった。

【０００６】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、押板と埋設管受板との間の間隔を小さくでき、こ
の押板と埋設管受板を含む推進装置の小型化が図られ、
小さな立て坑からの発進を行なうことができるようにし
た管埋設装置を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る管埋設装置は、ベース上に進退可能に
設けられた押部材と、この押部材を押動する推進シリン
ダ装置３と、押部材の前側に、この押部材と調整シリン
ダ装置を介して連結して設けられて埋設管７の基端を受
ける埋設管受部材と、先端部に先導管９を連結すると共
に、埋設管に内設されるケーシング４とからなる管埋設
装置において、上記押部材と埋設管受部材とを連結する
調整シリンダ装置１０，１０ａを、これのピストンロッ
ドを埋設管受部材側に連結し、シリンダ部１１，１１ａ
を、これの後端部が押部材の前側端面より後側に位置す
るようにして押部材側に支持した構成となっている。

【０００８】

【作 用】推進シリンダ装置３にて押部材を押動する
ことにより、ケーシング４が推進されると共に、調整シ
リンダ装置５を介して押部材と一体状に前進する埋設管
受部材にて埋設管７が推進される。このとき、ケーシン
グ４内にスクリュウオーガがある場合には、これがモー
タ８にて回転駆動されてこれの先端に設けた掘削ヘッド
及びケーシング４の先端に連結した先導管１０にて掘削
土砂はケーシング４内を通って排出される。

【０００９】上記掘削に従ってケーシング４及び埋設管
７が順次継ぎ足しされる。このとき、ケーシング４と埋
設管７の差は調整シリンダ装置５の作動により調整され
る。そしてこの調整シリンダ装置５のシリンダ部が、こ
れの後端部が押部材の前側面より後側に位置されるよう
にして押部材に連結されているので、押部材に連結され
ているので、押部材と埋設管受部材との間の間隔は小さ
い。

【００１０】

【実 施 例】本発明の実施例を図２以下に基づいて説
明する。なおこの実施例において、図１に示した従来例
と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。埋設管
７を受ける埋設管受板６と押板２とを連結する調整シリ
ンダ装置１０は、これのシリンダ部１１は押板２の後側
面に固着されており、ピストンロッド１２が押板２を貫
通して埋設管受板６に連結してある。

【００１１】この構成によれば、調整シリンダ装置１０
のシリンダ部１１が押板２の後側に位置されるため、押
板２と埋設管受板７との間隔はピストンロッド１２の伸
縮範囲程度となり、両板２，７間の間隔を狭くできる。

【００１２】図３は本発明の他の実施例を示すもので、
押板２の後側部にブラケット１３を設け、このブラケッ
ト１３に、押板２を貫通する調整シリンダ装置１０ａの
シリンダ部１１ａを支持するようにしている。なお図４
は押板２の前側に、シリンダ装置１４を介してケーシン
グ受板１５を設け、このケーシング受板１５にてケーシ
ング４を受けるようにした例を示す。

【００１３】この図４に示す実施例によれば、推進シリ
ンダ装置３の推力と、上記ケーシング４を受けるシリン
ダ装置１４の推力をそれぞれに設けた油圧センサ（図示
せず）にて検出し、この両推力の差を求めることによ
り、埋設管７に作用する推力を知ることができる。

【００１４】なお上記調整シリンダ装置１０，１０ａは
上記実施例以外に、これのシリンダ部の中間部をトラニ
オンを介して押板に連結するようにしてもよい。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、押板と埋設管受板との
間の間隔を小さくでき、これによりこの押板と埋設管受
板を含む推進装置の小型化が図らることができて小さな
立て坑からの発進を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例を示す平面図である。

【図２】本発明の要部の実施例を示す平面図である。

【図３】本発明の他の実施例を示す断面図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１…案内部材 ２…押板 ３…推進シリンダ装置 ４…ケーシング ５…調整シリンダ装置 ６…埋設管受板 ７…埋設管 ８…モータ ９…先導管 １０，１０ａ…調整シリンダ装置 １１，１１ａ…シリンダ部 １２…ピストンロッド部 １３…ブラケット １４…シリンダ装置 １５…ケーシング受板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース上に進退可能に設けられた押部材
   と、この押部材を押動する推進シリンダ装置３と、押部
   材の前側に、この押部材と調整シリンダ装置を介して連
   結して設けられて埋設管７の基端を受ける埋設管受部材
   と、先端部に先導管９を連結すると共に、埋設管に内設
   されるケーシング４とからなる管埋設装置において、上
   記押部材と埋設管受部材とを連結する調整シリンダ装置
   １０，１０ａを、これのピストンロッドを埋設管受部材
   側に連結し、シリンダ部１１，１１ａを、これの後端部
   が押部材の前側端面より後側に位置するようにして押部
   材側に支持したことを特徴とする管埋設装置。