JPH08157330A - 脚用メイクアップ化粧料 - Google Patents

脚用メイクアップ化粧料

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JPH08157330A
JPH08157330A JP32958594A JP32958594A JPH08157330A JP H08157330 A JPH08157330 A JP H08157330A JP 32958594 A JP32958594 A JP 32958594A JP 32958594 A JP32958594 A JP 32958594A JP H08157330 A JPH08157330 A JP H08157330A
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JP
Japan
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weight
agent
legs
resin
cosmetic
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Pending
Application number
JP32958594A
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English (en)
Inventor
Fusako Nonokawa
房子 野々川
Hiroaki Konishi
宏明 小西
Yasuaki Ito
康明 伊藤
Tsutomu Saito
努 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nonogawa Shoji Ltd
Original Assignee
Nonogawa Shoji Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脚線美を向上させ,かつ衣服に対する耐こす
れ性,及び保湿効果に優れた,脚用メイクアップ化粧料
を提供すること。 【構成】 粉体を含有する第1剤と,脚部に被膜を形成
するための被膜形成材料及び揮発性溶媒を含有する第2
剤とからなり,脚部に上記第1剤を塗布した後,上記第
2剤を塗布するよう構成してある。粉体は,マイカ,雲
母チタン等を用いる。第1剤は,上記粉体のみを含むも
の,又は上記粉体と化粧品添加物とよりなるものであ
る。被膜形成材料は,アクリル系樹脂,ビニル系樹脂等
を用いる。揮発性溶媒は,エタノール等を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,衣服に対する耐こすれ
性に優れ,脚線美を向上させ,かつ保湿効果に優れた脚
用メイクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来技術】顔は,人体の中で最も目に触れ,他人に印
象を与える部分である。そのため,化粧料を用いて,顔
肌をつややかに見せ,好印象を与えるようにメイクアッ
プする。また,顔だけでなく,脚も,外部に露出する部
分であり,その形や色は人目にふれる。そこで,脚も顔
と同様に,美しく見せたいという要望がある。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来において
は,顔用の化粧料は,多種多様のものがあったが,脚用
の化粧料はなかった。そこで,顔用のメイクアップ化粧
料を脚に用いることが考えられる。しかし,顔用のメイ
クアップ化粧料は,これを脚用メイクアップ化粧料とし
て使用しても,ストッキング,スカート等の衣服による
こすれに弱く,化粧持ちが良くない。また,保湿性も低
い。
【0004】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,脚線
美を向上させ,かつ衣服に対する耐こすれ性,及び保湿
効果に優れた,脚用メイクアップ化粧料を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は,粉体を含有する第1剤
と,脚部に被膜を形成するための被膜形成材料及び揮発
性溶媒とを含有する第2剤とからなり,脚部に上記第1
剤を塗布した後,上記第2剤を塗布するよう構成したこ
とを特徴とする脚用メイクアップ化粧料にある。
【0006】本発明において最も注目すべきことは,脚
部に,粉体を含有する第1剤を塗布した後,被膜形成材
料を含有する第2剤を塗布するよう,脚用メイクアップ
化粧料を構成していることである。
【0007】まず,上記第1剤について説明する。第1
剤は,粉体を含有している。上記粉体は,脚部を着色し
て,肌色をコントロールするものである。上記粉体とし
ては,一般に化粧品に配合可能な無機粉体又は有機粉体
を用いる。
【0008】上記無機粉体としては,正反射率の高いも
のがよく,マイカ,雲母チタン,アルミニウム,着色マ
イカチタン,チッ化ホウ素,金粉,合成金雲母,魚鱗
箔,金雲母,白雲母,紅雲母,黒雲母,銀粉,及び銅粉
のグループから選ばれる1種又は2種以上を用いること
が好ましい。この場合には,脚部に陰影がつき,脚部が
立体的にみえ細く見える。
【0009】また,無機粉体としては,酸化チタン,酸
化亜鉛,酸化ジルコニウム,黄酸化鉄,黒酸化鉄,ベン
ガラ,カーボンブラック等のグループから選ばれる1種
又は2種以上の無機顔料を用いることが好ましい。この
場合には,脚部のカバー効果が高くなり,保湿性が向上
する。
【0010】また,上記無機粉体としては,着色マイカ
チタン,金粉等を用いることが好ましい。この場合に
は,脚部に多種多様の色を付与することができ,優れた
デザイン性を発揮することができる。
【0011】また,上記無機粉体の他にも,例えば,次
の無機粉体を単独又は複合して,用いることができる。
タルク,マイカ,セリサイト,チッ化ホウ素,炭酸カル
シウム,炭酸マグネシウム,硫酸バリウム,合成金雲
母,チタンブラック,カオリン,水酸化鉄,黄土,郡
青,酸化クロム,水酸化クロム,チタン酸コバルト,チ
タン酸リチウムコバルト,紺青,マンガンバイオレッ
ト,無水珪酸,酸化アルミニウム,銀粉,銅粉,蛍光顔
料,
【0012】ヒドロキシアパタイト,セラミックスパウ
ダー,魚鱗泊,金雲母,白雲母,紅雲母,黒雲母,リチ
ア雲母,バーミキュライト,ステアリン酸アルミニウ
ム,ステアリン酸カルシウム,硫酸カルシウム,ステア
リン酸亜鉛,ステアリン酸マグネシウム,オキシ塩化ビ
スマス,ブロンズパウダ,グンジョウバイオレット,グ
ンジョウピンク,ゼオライト,ケイ酸アルミニウム,ケ
イ酸アルミニウムマグネシウム,ケイ酸バリウム,ケイ
酸ストロンチウム,ケイ酸カルシウム,ケイ酸マグネシ
ウム,ケイソウ土,
【0013】酸化アルミニウムコバルト,酸化カルシウ
ム,酸化セリウム,酸化マグネシウム,シリコーン末,
鉛白,リトポン,ガランス,コバルトブルー,コバルト
バイオレット,エメラルドグリーン,酸化アンチモン,
黄鉛,硫化亜鉛,カドミウムイエロー,モリブテンオレ
ンジ,カドミウムレッド,又はチタン酸鉛。
【0014】次に,上記有機粉体としては,例えば,次
の有機粉体を単独又は複合して用いることができる。合
成色素顔料,天然色素顔料,ポリアミド,ポリエーテ
ル,ポリウレタン,ポリオレフィン,ポリスチレン,ポ
リエチレン,ポリエチレンテレフタレート,セルロー
ス,ポリメタクリル酸メチル,シルクパウダー,麻セル
ロース末,ウール末,アルミニウムとエポキシとの積層
末,ポリエチレンテレフタレートとポリオレフィンとの
積層フィルム末,ポリエチレンテレフタレートとポリメ
チルメタクリレートとの積層フィルム末,ポリエチレン
とポリエステルとの積層末,ポリエチレンとポリエチレ
ンテレフタレートとの積層末,ポリプロピレン末,Nε
─ラウリル─L−リジン,
【0015】ビニル樹脂,尿素樹脂,フェノール樹脂,
フッ素系樹脂,珪素樹脂,アクリル樹脂,メラミン樹
脂,エポキシ樹脂,ポリカーボネート樹脂,テルペン樹
脂,シェラック樹脂,セルロイド,多糖類,又は硬蛋白
質。
【0016】この中,特に,合成色素顔料又は天然色素
顔料等の有機顔料を用いることが好ましい。これによ
り,脚部に所望の色を付着させることができ,優れたデ
ザイン性を発揮することができる。粉体の形態は特に限
定されないが,板状であることが好ましい。これによ
り,化粧料が肌へ密着して化粧持ちが良くなる。
【0017】また,上記第1剤には,上記粉体の他に,
化粧品添加物が添加されていてもよい。上記化粧品添加
物としては,例えば,界面活性剤,油脂,ロウ,炭化水
素,脂肪酸,アルコール,多価アルコール,エステル
油,ラノリン,シリコーン,紫外線吸収剤,殺菌剤,防
腐剤,酸化防止剤,金属イオン封鎖剤,動植物の抽出
物,及び香料のグループから選ばれる1種又は2種以上
を用いることができる。
【0018】上記第1剤において,上記粉体の配合率は
3〜100重量%であることが好ましい。3重量%未満
の場合には,満足な化粧効果を得難い。また,その下限
が10重量%,その上限が100重量%であることが一
層好ましい。10重量%未満の場合には,美しい仕上が
りを得ることが困難となる。更に好ましくは,その下限
が20重量%,その上限が95重量%である。20重量
%未満では粉体によるカバー力が低下する。一方,95
重量%を越える場合には,第1剤を均一に塗布すること
が困難となる。
【0019】上記第1剤の形態は,固形,粉末,クリー
ム,液状,又はジェル状等がある。第1剤は,例えばパ
フ又は手にとって,脚部に塗布する。
【0020】次に,上記第2剤について説明する。第2
剤は,被膜形成材料及び揮発性溶媒を含有している。上
記被膜形成材料としては,常温にて,アルコール,水,
その他の揮発性溶媒が揮発した後に,耐こすれ性,及び
密着性に強い被膜を形成する成分であれば,特に限定し
ない。
【0021】上記被膜形成材料としては,例えば,アク
リル系樹脂,ビニル系樹脂,アクリル系とビニル系との
共重合体,縮合系樹脂,天然樹脂,シリコーン系樹脂,
及びセルロース系樹脂等があり,これらのグループから
選ばれる1種又は2種以上の樹脂を用いることができ
る。
【0022】上記アクリル系樹脂としては,例えば,ア
クリル酸とその誘導体,メタクリル酸とその誘導体,ク
ロトン酸とその誘導体,アクリルアミド,アクリルアル
キルアミド,アクリロニトリル,ジアセトンアクリルア
ミド,及びメタクリルアミドのグループから選ばれる1
種又は2種以上の単量体を含む重合体を用いることがで
きる。上記アクリル酸の誘導体,メタクリル酸の誘導
体,又はクロトン酸の誘導体としては,主に,上記アク
リル酸,メタクリル酸,又はクロトン酸のエステルがあ
げられる。
【0023】上記アクリル酸,メタクリル酸,又はクロ
トン酸のエステルとしては,そのエステル部が,例え
ば,メチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチ
ル,イソブチル,ヘキシル,ネオペンチル,3−ペンチ
ル,2−メチルブチル,オクチル,4−(2,6−ジメ
チル)−ヘキシル,デシル,ラウリル,オクタデシル,
塩化トリメチルアンモニウムエチル,N−カルボキシメ
チル−N,N−ジメチルアミノエチル,N−ジエチルサ
ルフェイト−N,N−ジメチルアミノエチル,N−(3
−スルホプロピル)−N,N−ジメチルアミノエチル,
2─ヒドロキシアルキル,ブチルアミノエチル,又は2
−メトキシエチルであるものを用いることができる。
【0024】次に,上記ビニル系樹脂としては,例え
ば,エイコセン,塩化ビニル,酢酸ビニル,スチレン,
ネオデカン酸ビニル,ビニルアセタールジエチルアミノ
アセテート,ビニルアルコール,ビニルピロリドン,ビ
ニルブチラール,ブタジエン,及びヘキサデセンがあ
り,これらのグループから選ばれる1種又は2種以上の
単量体を重合した重合体を用いることができる。上記ア
クリル系とビニル系との共重合体としては,上記アクリ
ル系単量体のグループから選ばれる1種又は2種以上の
単量体と,上記ビニル系単量体のグループから選ばれる
1種又は2種以上の単量体を重合した重合体であり,そ
れらを用いることができる。
【0025】上記被膜形成材料の中,特に,アクリル系
樹脂,ビニル系樹脂,及びアクリル系とビニル系との共
重合体のグループから選ばれる1種又は2種以上の樹脂
を用いることが好ましい。これにより,特に,耐こすれ
性及び密着性の高い被膜を脚部に形成することができ
る。
【0026】上記アクリル系樹脂としては,例えば,次
のものを用いることができる。 ・ポリアクリル酸, ・ポリメタクリル酸アルキル(アルキルの炭素数が1〜
4,6,8,10,又は12のもの), ・ポリアクリル酸アミド, ・アクリル酸アルキル共重合体(アルキルの炭素数が1
〜4,6,8,10,又は12のもの),
【0027】・ポリメタクリル酸, ・ポリアクリル酸アルキル(アルキルの炭素数が1〜
4,6,8,10,又は12のもの), ・アクリル酸アルキルとメタクリル酸アルキルとの共重
合体(アルキルの炭素数が1〜4,6,8,10,又は
12のもの), ・アクリル酸エチルとメタクリル酸メチルとメタクリル
酸塩化トリメチルアンモニウムエチルとの共重合体,
【0028】・アクリル酸オクチルアミドとアクリル酸
とアクリル酸アルキルとの共重合体(アルキルの炭素数
が1〜4,6,8,10,又は12のもの), ・アクリル酸オクチルアミドとメタクリル酸とメタクリ
ル酸アルキルとの共重合体(アルキルの炭素数が1〜
4,6,8,10,又は12のもの), ・アクリル酸オクチルアミドとアクリル酸2─ヒドロキ
シプロピルとメタクリル酸ブチルアミノエチルとの共重
合体, ・アクリル酸2─ヒドロキシエチルとアクリル酸2─メ
トキシエチルとの共重合体, ・アクリル酸とアクリル酸アミドとアクリル酸エチルと
の共重合体, ・アクリル酸アルキルとメタクリル酸アルキルとジアセ
トンアクリルアミドとメタクリル酸との共重合体(アル
キルの炭素数が1〜4,6,8,10,又は12のも
の), ・アクリル酸ブチルとメタクリル酸2─ヒドロキシエチ
ルとの共重合体,
【0029】・メタクリル酸とメタクリル酸アルキルと
の共重合体, ・メタクリル酸アルキルの共重合体(アルキルの炭素数
が1〜4,6,8,10,又は12のもの), ・メタクロイルエチルジメチルベタインと塩化メタクリ
ロイルエチルトリメチルアンモニウムとメタクリル酸2
─ヒドロキシエチルとの共重合体, ・メタクロイルエチルジメチルベタインと塩化メタクリ
ロイルエチルトリメチルアンモニウムとメタクリル酸メ
トキシポリエチレングリコールとの共重合体,又は ・N−メタクロイルオキシエチルN,N−ジメチルアン
モニウムα─N酢酸ベタインとメタクリル酸アルキルと
の共重合体。
【0030】次に,ビニル系樹脂としては,例えば,次
のものを用いることができる。 ・ポリ塩化ビニル, ・ポリ酢酸ビニル, ・ポリスチレン, ・ポリビニルアルコール, ・ポリビニルブチラール,
【0031】・ポリビニルアセタールジエチルアミノア
セテート, ・エイコセンとビニルピロリドンとの共重合体, ・スチレンとビニルピロリドンとの共重合体, ・ビニルピロリドンとヘキサデセンとの共重合体,又は ・酢酸ビニルとビニルピロリドンとの共重合体。
【0032】また,上記アクリル系とビニル系との共重
合体としては,例えば,次のものを用いることができ
る。 ・アクリル酸アルキルと酢酸ビニルとの共重合体(アル
キルの炭素数が1〜4,6,8,10,12) ・アクリル酸アルキルとスチレンとの共重合体(アルキ
ルの炭素数が1〜4,6,8,10,12)
【0033】・アクリル酸ブチルとアクリロニトリルと
スチレンとの共重合体, ・塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリルアミド
共重合体, ・クロトン酸と酢酸ビニルとネオデカン酸ビニルとの共
重合体, ・酢酸ビニルとクロトン酸との共重合体, ・ビニルピロリドンとN,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリル酸との共重合体ジエチル硫酸塩,
【0034】・ブタジエンとアクリロニトリルとの共重
合体, ・メタクリル酸アミドとスチレンとの共重合体, ・メタクリル酸アルキルと酢酸ビニルとの共重合体(ア
ルキルの炭素数が1〜4,6,8,10,又は12のも
の),又は ・メタクリル酸アルキルとスチレンとの共重合体(アル
キルの炭素数が1〜4,6,8,10,又は12のも
の)。
【0035】更に,上記被膜形成材料は,特に下記「化
1」の化学構造式で示される酢酸ベタイン基を分子中に
有していることが好ましい。これにより,耐水性が高
く,かつ衣服に対する耐こすれ性に優れた被膜を脚部に
形成することができる。また,洗浄剤による洗浄により
容易に洗い落とすことができる。
【0036】
【化1】
【0037】上記「化1」の中,nは1以上18以下で
ある。1未満又は18を越える場合は,脚部に被膜を形
成するのが困難である。好ましくは,最良の被膜を得る
ため,nの下限は1であり,nの上限は6である。上記
「化1」に示される酢酸ベタイン基は,上記被膜形成材
料の構成成分の一部となることができる。その一例とし
て,アクリル系樹脂の化学構造式を下記の「化2」に示
す。
【0038】
【化2】
【0039】次に,上記縮合系樹脂としては,例えば,
酸と,アルコール又はアルコール誘導体との縮合反応に
より生成したものがあり,又はその変性体がある。かか
る酸としては,例えば,無水マレイン酸,フマル酸,イ
タコン酸,無水シトラコン酸,無水フタル酸,イソフタ
ル酸,テレフタル酸,テトラヒドロ無水フタル酸,コハ
ク酸,アジピン酸,セバチン酸,テトラクロロ無水フタ
ル酸,及びヘット酸のグループから選ばれる1種又は2
種以上がある。
【0040】上記アルコール又はアルコール誘導体とし
ては,例えば,エチレングリコール,ジエチレングリコ
ール,トリエチレングリコール,プロピレングリコー
ル,ジプロピレングリコール,1,3─ブタンジオー
ル,2,3─ブタンジオール,グリセリン,ペンタエリ
スリトール,トリメチロールプロパン,及びエピクロル
ヒドリンのグループから選ばれる1種又は2種以上があ
る。
【0041】上記縮合系樹脂の具体例としては,例え
ば, ・イソフタル酸とグリセリンとの縮合重合体のひまし油
脂肪酸変性体, ・無水フタル酸とグリセリンとの縮合重合体のひまし油
脂肪酸変性体, ・シクロヘキサン─1,2─ジカルボン酸とペンタエリ
スリトールとの縮合重合体のひまし油脂肪酸変性体, ・シス─4─シクロヘキセン─1,2─無水ジカルボン
酸とトリメチロールプロパンとの縮合重合体, ・アジピン酸とエピクロルヒドリンとの縮合重合体のひ
まし油脂肪酸変性体, ・エタノール可溶性ナイロン,又は ・ポリエステルがある。
【0042】次に,上記天然樹脂としては,例えば,シ
ェラック,ロジン(コロフォニウム),ダンマー,又は
コパールを用いることができる。
【0043】次に,上記シリコーン樹脂としては,例え
ば,メチルシロキサン網状重合体,架橋型メチルポリシ
ロキサン,架橋型フェニルポリシロキサン,トリメチル
シロキシケイ酸,又はジメチルポリシロキサンを用いる
ことができる。
【0044】次に,上記セルロース系樹脂としては,例
えば,エチルセルロース,カルボキシメチルセルロー
ス,カルボキシメチルセルロースナトリウム,カルボキ
シメチルセルロースカルシウム,カルボキシメチルエチ
ルセルロース,ニトロセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース,低置換度ヒドロキシプロピルセルロース,
ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースフタレート,ヒドロキシプロピル
メチルセルロースアセテートサクシネート,セルロース
アセテートブチレート,酢酸セルロース,酢酸フタル酸
セルロース,又はメチルセルロースを用いることができ
る。
【0045】次に,上記揮発性溶媒としては,例えば,
アルコール,シリコーン,イソパラフィン,水,n−ブ
タン,アセトン,酢酸ブチル,酢酸エチル,トルエン,
又はメチルエチルケトンを用いることができる。上記ア
ルコールとしては,例えば,メタノール,エタノール,
イソプロピルアルコール,又はブタノールがある。ま
た,上記シリコーンとしては,例えば,ジメチルポリシ
ロキサン,又は環状シリコーンがある。上記の揮発性溶
媒の中では,エタノールを用いることが好ましい。これ
により肌への安全性が良く,乾燥時間もはやい。
【0046】上記第2剤において上記被膜形成材料及び
揮発性溶媒の配合率は,被膜形成材料0.1〜30重量
%,及び揮発性溶媒50〜99.9重量%であることが
好ましい。被膜形成材料が0.1重量%未満の場合に
は,被膜のカバー力が弱くなる。一方,30重量%を越
える場合には,均一な被膜を形成することが困難とな
る。揮発性溶媒が50重量%未満の場合,又は99.9
重量%を越える場合には,満足な被膜を形成することが
困難となる。
【0047】また,上記第2剤における被膜形成材料の
含有率は,その下限が0.5重量%であり,その上限が
20重量%であることがより一層好ましい。0.5重量
%未満の場合には,被膜のカバー力がやや弱い。一方,
20重量%を越える場合は被膜に違和感を感じることが
ある。
【0048】更に好ましくは,上記第2剤における被膜
形成材料の含有率は,その下限が1重量%であり,その
上限が10重量%である。この場合には,最良の被膜を
形成することができる。
【0049】また,上記第2剤における揮発性溶媒の含
有率は,その下限が80重量%であり,その上限が99
重量%であることが好ましい。この場合には,最良の被
膜を形成することができる。尚,上記第2剤には,上記
被膜形成材料及び揮発性溶媒の他に,第1剤に用いる粉
体又は化粧品添加物を若干加えておくこともできる。
【0050】上記第2剤の形態は,ミスト状,液状,泡
状,クリーム,ジェル状等である。上記第2剤は,例え
ば,ポンプ式の容器に充填されている。ポンプにより押
し出された第2剤は,ミスト状の形態となる。また,上
記第2剤は,噴射剤と共に,気体中に噴射することによ
り,泡状又はミスト状となる。噴射剤としては,プロパ
ン,ブタン,ペンタン,及びジメチルエーテルのグルー
プから選ばれる1種又は2種以上を用いることができ
る。
【0051】
【作用及び効果】本発明の脚用メイクアップ化粧料は,
脚部に,粉体を含有する第1剤を塗布し,次いで,被膜
形成材料及び揮発性溶媒を含有する第2剤を塗布するよ
う構成された2剤型化粧料である。
【0052】そこで,まず,第1剤を脚部に塗布する。
第1剤には被膜形成材料が含まれていないため,塗布の
途中に第1剤が乾燥することはない。そのため,粉体が
脚部に均一に付着する。
【0053】次に,第2剤を塗布すると,第2剤が,上
記粉体によって塗布された意匠面(化粧部分)を覆い,
その中の揮発性溶媒が揮発して,粉体を均一に含む被膜
が脚部に形成される。従って,広い表面積を有する脚部
に,均一でムラのない被膜を形成することができる。こ
のため,本発明の脚用メイクアップ化粧料は,脚部用の
ファンデーション,脚部に色彩或いは模様などのデザイ
ンを施す化粧料などとして最適である。
【0054】また,第1剤は手又はパフを用いて任意の
デザインに塗布できる。また,第2剤はスプレー式容器
又はポンプ式容器等により噴き付けて塗布できる。その
ため,脚部全体にすばやく上記被膜を形成することがで
きる。また,第2剤は無色透明であるため,塗布の際に
衣服や周囲を汚すこともない。
【0055】また,被膜は,ストッキング,スカート,
ズボン等の衣服により擦れても,こすれ落ちることがな
く,耐こすれ性に優れている。また,皮脂,汗による被
膜の崩れもなく,化粧持ちがよい。更に,脚部からの水
分蒸発を適度に抑制することができ,保湿効果にも優れ
ている。
【0056】また,被膜には,粉体が含まれているた
め,シミ,日焼け,毛,シワ等の脚部の欠点を隠す。ま
た,脚部を引き締め,細く,かつ美しく見えるようにデ
ザインすることができる。そのため,ストッキングをは
かなくても,素肌感覚のままで,脚部を美しくみせるこ
とができる。
【0057】また,粉体の種類を選ぶことにより,立体
感が出て細く見え,種々の色により脚部を化粧すること
ができる。そのため,脚部に光沢感をもたせたり,白く
みせたりすることができ,デザイン性にも優れている。
また,O脚,X脚の脚部を,形良くみせることもでき
る。
【0058】本発明によれば,脚線美を向上させ,かつ
衣服に対する耐こすれ性,及び保湿効果に優れた,脚用
メイクアップ化粧料を提供することができる。
【0059】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる脚用メイクアップ化粧料につい
て説明する。本例の脚用メイクアップ化粧料は,粉体を
含む第1剤と,被膜形成材料及び非揮発性溶媒を含む第
2剤とからなる2剤型である。
【0060】(第1剤)下記原料を混合し,加圧成形し
て,固形状の第1剤を作製した。 ・酸化チタン 10.0重量%, ・カオリン 20.0重量%, ・タルク 45.6重量%, ・酸化鉄 7.4重量%, ・流動パラフィン 10.0重量%, ・セスキオレイン酸ソルビタン 3.5重量%, ・グリセン 3.0重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・香料 0.3重量%。
【0061】尚,上記酸化チタン,カオリン,タルク,
及び酸化鉄は,粉体である。流動パラフィン,セスキオ
レイン酸ソルビタン,グリセリン,パラベン,及び香料
は,化粧品添加物である。
【0062】(第2剤)下記原料を混合してベースを作
成した。このベースとプロパンブタン混合ガスとを1:
1の割合でスプレー缶に充填して,第2剤とした。 ・N−メタクロイルオキシエチルN,N−ジメチルアン
モニウムα−N−メチルカルボキシベタインとメタアク
リル酸ブチルとの共重合体(被膜形成材料)5%, ・エタノール(揮発性溶媒) 95%。
【0063】上記第1剤を,水の染み込ませたパフを用
いて,脚部に塗布した。乾燥後,第1剤の表面に上記第
2剤をスプレーした。その結果,均一なメークアップ被
膜を形成でき,脚部のシミ,アザ等を目立たなくするこ
とができた。
【0064】実施例2 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,加圧成形して,固形状の
第1剤とした。 ・シリコーン処理酸化チタン 10.0重量%, ・シリコーン処理セリサイト 25.5重量%, ・シリコーン処理タルク 44.9重量%, ・シリコーン処理酸化鉄 7.4重量%, ・ジメチルポリシロキサン 12.0重量%, ・パラベン 0.2重量%。
【0065】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースとプロパンブタン混合ガスとを
1:1の割合でスプレー缶に充填して,第2剤とした。 ・N−メタクロイルオキシエチルN,N─ジメチルアン
モニウムα─N−メチルカルボキシベタインとメタアク
リル酸ブチルとの共重合体 0.2重量%, ・オクチルドデカノール 3.0重量%, ・エタノール 96.5重量%, ・香料 0.3重量%。
【0066】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。その後,第1剤の表面に第2剤をスプレーした。そ
の結果,均一なメイクアップ被膜が形成され,シミ,ア
ザ等の肌のトラブルを目立たなくすることができた。
【0067】実施例3 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,加圧成形して,固形状の
第1剤とした。 ・シリコーン処理酸化チタン 10.0重量%, ・シリコーン処理セリサイト 25.5重量%, ・シリコーン処理タルク 44.6重量%, ・シリコーン処理酸化鉄 7.4重量%, ・ジメチルポリシロキサン 12.0重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・香料 0.3重量%。
【0068】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースとプロパンブタン混合ガスとを
1:1の割合でスプレー缶に充填して,第2剤とした。 ・N−メタクロイルオキシエチルN,N─ジメチルアン
モニウムα─N−メチルカルボキシベタインとメタアク
リル酸ブチルとの共重合体 0.2重量%, ・エタノール 99.8重量%。
【0069】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。その後,第1剤の表面に第2剤を塗布した。その結
果,均一なメイクアップ被膜が形成され,シミ,アザ等
の肌のトラブルを目立たなくすることができた。
【0070】実施例4 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,乳液タイプの第1剤を得
た。 ・ステアリン酸 6.0重量%, ・モノステアリン酸グリセリン 3.0重量%, ・セトステアリルアルコール 1.0重量%, ・流動パラフィン 8.0重量%, ・ミリスチン酸イソプロピル 8.0重量%, ・精製水 51.1重量%, ・1,3─ブチレングリコール 4.0重量%, ・キサンタンガム 0.5重量%, ・パラベン 0.3重量%, ・酸化チタン 8.0重量%, ・カオリン 7.0重量%, ・酸化鉄 3.0重量%, ・香料 0.1重量%。
【0071】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースとプロパンブタン混合ガスとを
1:1の割合でスプレー缶に充填して,第2剤とした。 ・N−メタクロイルオキシエチルN,N─ジメチルアン
モニウムα─N−メチルカルボキシベタインとメタアク
リル酸ブチルとの共重合体 15重量%, ・エタノール 85重量%。
【0072】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。乾燥後,第1剤の表面に第2剤を塗布した。その結
果,均一なメイクアップ被膜が形成され,シミ,アザ等
の肌のトラブルを目立たなくすることができた。
【0073】実施例5 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,パウダー状の第1剤を得
た。 ・タルク 75.0重量%, ・セリサイト 10.0重量%, ・酸化チタン 8.0重量%, ・赤色226号 2.0重量%, ・スクワラン 5.0重量%。
【0074】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースを,ポンプ式のミストタイプの容
器に充填して,第2剤とした。 ・トリメチルシロキシケイ酸 10重量%, ・オクタメチルシクロテトラシロキサン 90重量%。
【0075】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。その後,第1剤の表面に第2剤を塗布した。その結
果,脚部に赤色のメイクアップ被膜が形成され,美しい
仕上がりになった。
【0076】実施例6 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,加圧成形して,固形状の
第1剤を得た。 ・シリコーン処理酸化チタン 10.0重量%, ・シリコーン処理セリサイト 30.0重量%, ・シリコーン処理雲母チタン 48.2重量%, ・ジメチルポリシロキサン 11.3重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・香料 0.3重量%。
【0077】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースとプロパンブタン混合ガスとを
1:1の割合でスプレー缶に充填して,第2剤とした。 ・酢酸ビニルとクロトン酸との共重合体 8重量%, ・エタノール 92重量%。
【0078】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。その後,第1剤の表面に第2剤を塗布した。その結
果,光の反射により脚が細く見えた。均一なメイクアッ
プ被膜が形成され,脚が美しく見えた。
【0079】実施例7 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合して,クリームタイプの第1
剤を得た。 ・ステアリン酸 3.0重量%, ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0重量
%, ・セトステアリルアルコール 0.5重量%, ・流動パラフィン 5.0重量%, ・ステアリン酸イソプロピル 8.5重量%, ・精製水 59.2重量%, ・キサンタンガム 0.5重量%, ・プロピレングリコール 4.0重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・酸化チタン 10.0重量%, ・タルク 4.0重量%, ・酸化鉄 3.0重量%, ・香料 0.1重量%。
【0080】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースを,ポンプ式のミストタイプの容
器に充填して,第2剤とした。 ・ヒドロキシセルロースアセテート 20.0重量%, ・エタノール 76.5重量%, ・流動パラフィン 2.0重量%, ・パラメトキシケイ皮酸オクチル 1.0重量%, ・香料 0.5重量%。
【0081】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。乾燥後,第1剤の表面に第2剤を塗布した。その結
果,均一なメイクアップ被膜が形成され,シミ,アザ等
の肌のトラブルを目立たなくすることができた。
【0082】実施例8 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合して,クリームタイプの第1
剤を得た。 ・ステアリン酸 3.0重量%, ・モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0重量
%, ・セトステアリルアルコール 0.5重量%, ・流動パラフィン 5.0重量%, ・ステアリン酸イソプロピル 8.5重量%, ・精製水 59.2重量%, ・キサンタンガム 0.5重量%, ・プロピレングリコール 4.0重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・酸化チタン 10.0重量%, ・タルク 4.0重量%, ・酸化鉄 3.0重量%, ・香料 0.1重量%。
【0083】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースを,ポンプ式のミストタイプの容
器に充填して,第2剤とした。 ・ヒドロキシセルロースアセテート 20.0重量%, ・エタノール 80重量%。
【0084】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。乾燥後,第1剤の表面に第2剤を塗布した。その結
果,均一なメイクアップ被膜が形成され,シミ,アザ等
の肌のトラブルを目立たなくすることができた。
【0085】実施例9 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,加圧成形して,固形状の
第1剤を得た。 ・酸化チタン 10.0重量%, ・カオリン 20.0重量%, ・タルク 45.5重量%, ・酸化鉄 7.5重量%, ・流動パラフィン 10.0重量%, ・セスキオレイン酸ソルビタン 3.5重量%, ・グリセリン 3.0重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・香料 0.3重量%。
【0086】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースを,ポンプ式のミストタイプの容
器に充填して,第2剤とした。 ・ポリビニルブチラール 1重量%, ・エタノール 99重量%。
【0087】上記第1剤を,水をしみ込ませたパフにと
り,脚部に塗布した。乾燥後,第1剤の表面に第2剤を
塗布した。その結果,均一なメイクアップ被膜が形成さ
れ,シミ,アザ等の肌のトラブルを目立たなくすること
ができた。
【0088】実施例10 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合して,パウダー状の第1剤を
得た。 ・タルク 70.0重量%, ・セリサイト 15.0重量%, ・酸化チタン 10.0重量%, ・青色1号アルミニウムレーキ 5.0重量%。
【0089】(第2剤)下記原料を混合して,第2剤を
得た。 ・白色セラック 6重量%, ・エタノール 94重量%。
【0090】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。その後,第1剤の表面に,上記第2剤をハケにより
塗布した。その結果,脚部に青色のメイクアップ被膜が
形成され,美しい仕上がりになった。
【0091】実施例11 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合して,パウダー状の第1剤を
得た。 ・タルク 70.0重量%, ・セリサイト 10.0重量%, ・酸化チタン 10.0重量%, ・青色1号アルミニウムレーキ 5.0重量%, ・スクワラン 5.0重量%。
【0092】(第2剤)下記原料を混合して,第2剤を
得た。 ・白色セラック 6重量%, ・エタノール 94重量%。
【0093】上記第1剤をパフにとり,脚部に塗布し
た。その後,第1剤の表面に,上記第2剤をハケにより
塗布した。その結果,脚部に青色のメイクアップ被膜が
形成され,美しい仕上がりになった。
【0094】実施例12 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,加圧成形して,固形状の
第1剤を得た。 ・シリコーン処理酸化チタン 10.0重量%, ・シリコーン処理セリサイト 20.0重量%, ・シリコーン処理タルク 51.5重量%, ・シリコーン処理酸化鉄 8.0重量%, ・ジメチルポリシロキサン 10.0重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・香料 0.3重量%。
【0095】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースとプロパンブタン混合ガスとを
1:1の割合でスプレー缶に充填して,第2剤とした。 ・酢酸ビニルとビニルピロリドンとの共重合体 10重
量%, ・ブタノール 90重量%。
【0096】上記第1剤を,パフにとり,脚部に塗布し
た。その後,第1剤の表面に第2剤を塗布した。その結
果,均一なメイクアップ被膜が形成され,シミ,アザ等
の肌のトラブルを目立たなくすることができた。
【0097】実施例13 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,加圧成形して,固形状の
第1剤を得た。 ・酸化チタン 10.0重量%, ・カオリン 20.0重量%, ・タルク 45.6重量%, ・酸化鉄 7.4重量%, ・流動パラフィン 10.0重量%, ・セスキオレイン酸ソルビタン 3.5重量%, ・グリセリン 3.0重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・香料 0.3重量%。
【0098】(第2剤)下記原料を混合して,ベースを
作成した。このベースをポンプ式のミストタイプの容器
に充填して,第2剤とした。 ・メタクリル酸とメタクリル酸メチルとの共重合体 3
重量%, ・エタノール 97重量%。
【0099】上記第1剤を,水をしみ込ませたパフにと
り,脚部に塗布した。乾燥後,第1剤の表面に第2剤を
塗布した。その結果,均一なメイクアップ被膜が形成さ
れ,シミ,アザ等の肌のトラブルを目立たなくすること
ができた。
【0100】実施例14 本例の脚用メイクアップ化粧料は,下記の第1剤及び第
2剤からなる。 (第1剤)下記原料を混合し,加圧成形して,固形状の
第1剤を得た。 ・酸化チタン 10.0重量%, ・カオリン 20.0重量%, ・タルク 45.6重量%, ・酸化鉄 7.4重量%, ・流動パラフィン 10.0重量%, ・セスキオレイン酸ソルビタン 3.5重量%, ・グリセリン 3.0重量%, ・パラベン 0.2重量%, ・香料 0.3重量%。
【0101】(第2剤)下記原料を混合して,第2剤を
得た。 ・ポリビニルアルコール 15重量%, ・精製水 70重量%, ・エタノール 15重量%。
【0102】上記第1剤を,水をしみ込ませたパフにと
り,脚部に塗布した。その後,第1剤の表面に第2剤を
塗布した。その結果,均一なメイクアップ被膜が形成さ
れ,シミ,アザ等の肌のトラブルを目立たなくすること
ができた。
【0103】(比較例1)本比較例は,下記原料を用い
た1剤型の化粧料である。即ち,下記原料を混合して,
化粧料を形成した。このベースととプロパンブタン混合
ガスとを1:1の割合でスプレー缶に充填して,化粧料
とした。 ・N−メタクロイルオキシエチルN,N─ジメチルアン
モニウムα─N−メチルカルボキシベタインとメタアク
リル酸ブチルとの共重合体 5重量%, ・酸化チタン 8重量%, ・タルク 3重量%, ・酸化鉄 7重量%, ・エタノール 77重量%。
【0104】上記化粧料を脚にスプレーして塗布したと
ころ,塗布の際,周囲に化粧料が飛び散り,周囲を汚し
た。また,被膜に塗りムラが発生した。
【0105】(比較例2)本比較例は,下記原料を用い
た1剤型の化粧料である。即ち,下記原料を混合して,
化粧料を得た。 ・メタクリル酸とメタアクリル酸メチルとの共重合体
2重量%, ・酸化チタン 8重量%, ・タルク 3重量%, ・酸化鉄 7重量%, ・エタノール 80重量%。
【0106】上記化粧料を,パフを用いて脚部に塗布し
たところ,被膜に塗りムラが発生し,均一に仕上がらな
かった。
【0107】(比較例3)本比較例は,下記原料を用い
た1剤型の化粧料である。即ち,下記原料を混合して,
化粧料を得た。 ・オクタメチルシクロテトラシロキサン 20重量%, ・ソルビタンステアリン酸エステル 3重量%, ・オクチルドデカノール 2重量%, ・精製水 45重量%, ・エタノール 10重量%, ・酸化チタン 10重量%, ・酸化鉄 5重量%, ・タルク 5重量%。
【0108】上記化粧料を,パフを用いて脚部に塗布し
たところ,被膜形成後,スカート,ストッキングに色が
写り,化粧持ちが悪かった。
【0109】次に,上記実施例と比較例とを対比評価し
た。実施例1,5,14及び比較例1,2,3の評価
を,表1に示した。同表及び上記各実施例及び比較例の
結果評価より明らかなように,本発明に係る実施例はい
ずれも脚用化粧料として優れていた。一方,比較例に係
る化粧料は,塗布時に周囲を汚す,又は均一に仕上がら
ない等の欠点があった。
【0110】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 努 名古屋市西区鳥見町2丁目130番地 日本 メナード化粧品株式会社中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を含有する第1剤と,脚部に被膜を
    形成するための被膜形成材料及び揮発性溶媒を含有する
    第2剤とからなり,脚部に上記第1剤を塗布した後,上
    記第2剤を塗布するよう構成したことを特徴とする脚用
    メイクアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第1剤は,上記
    粉体と化粧品添加物とを含むことを特徴とする脚用メイ
    クアップ化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記被膜形成
    材料は,アクリル系樹脂,ビニル系樹脂,アクリル系と
    ビニル系との共重合体,縮合系樹脂,天然樹脂,シリコ
    ーン樹脂,及びセルロース系樹脂のグループから選ばれ
    る1種又は2種以上の樹脂であることを特徴とする脚用
    メイクアップ化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記被膜形成材料は,アクリル系樹脂,ビニル系樹脂,
    及びアクリル系とビニル系との共重合体のグループから
    選ばれる1種又は2種以上の樹脂であることを特徴とす
    る脚用メイクアップ化粧料。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記被膜形成材料は,下記「化1」の化学構造式で示さ
    れる酢酸ベタイン基を分子中に有していることを特徴と
    する脚用メイクアップ化粧料。 【化1】
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記酢酸ベタイン基
    は,n=1〜6であることを特徴とする脚用メイクアッ
    プ化粧料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記揮発性溶媒はエタノールであることを特徴とする脚
    用メイクアップ化粧料。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
    上記第2剤は,上記被膜形成材料0.1〜30重量%
    と,上記揮発性溶媒50〜99.9重量%とを含有して
    いることを特徴とする脚用メイクアップ化粧料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007005958A3 (en) * 2005-07-05 2007-12-21 Biozone Lab Inc Spray-on makeup to simulate the appearance of wearing hosiery

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007005958A3 (en) * 2005-07-05 2007-12-21 Biozone Lab Inc Spray-on makeup to simulate the appearance of wearing hosiery

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