JPH08156130A - ビード供給装置 - Google Patents

ビード供給装置

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Publication number
JPH08156130A
JPH08156130A JP6323915A JP32391594A JPH08156130A JP H08156130 A JPH08156130 A JP H08156130A JP 6323915 A JP6323915 A JP 6323915A JP 32391594 A JP32391594 A JP 32391594A JP H08156130 A JPH08156130 A JP H08156130A
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JP
Japan
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drum
bead
beads
movable
members
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Withdrawn
Application number
JP6323915A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Fukamachi
嘉博 深町
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/0016Handling tyres or parts thereof, e.g. supplying, storing, conveying
    • B29D2030/0044Handling tyre beads, e.g., storing, transporting, transferring and supplying to the toroidal support or to the drum

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量でありながらビード58a、58bを
高精度でタイヤ成型ドラムのセット位置に供給する。 【構成】 ピストンロッド52a、bに支持されている
ビード58a、bを把持、可動部材40a、b、42a、bに
よって軽く挟持しながら搬送した後、ピストンロッド52
a、bを把持部材40a、b内に没入させ、ビード58a、
bをタイヤ成型ドラムに移載する。このとき、ビード58
a、bが受ける外力(摩擦力)は半径方向力であり、し
かも、離脱の最後まで平坦、挟持面41a、b、43a、b
によって両側から挟持されているので、ビード位置は確
実に規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タイヤ成型ドラムの
所定位置にビードを供給するビード供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のビード供給装置としては、例え
ば、タイヤ成型ドラムの軸線に沿って移動可能な移動台
と、該移動台に取り付けられタイヤ成型ドラムを外側か
ら囲むことができるリング状をした永久磁石を有する供
給部材とを備え、該永久磁石にビードを全周に亘って吸
着させた状態で移動台をビードがタイヤ成型ドラムを囲
む位置まで軸方向に移動させた後、タイヤ成型ドラムを
拡大させることにより、ビードを永久磁石からタイヤ成
型ドラムに移載して所定位置にセットし、その後、供給
部材を移動台と共に軸方向に移動させてタイヤ成型ドラ
ムから離隔させるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のビード供給装置にあっては、タイヤ成型ドラ
ムから供給部材を離隔させようとしたとき、永久磁石が
ビードを未だ吸着しているので、タイヤ成型ドラムの所
定位置にセットされたビードはこの離隔しようとする永
久磁石に引っ張られて軸方向の外力を受け、この結果、
タイヤ成型ドラムに対するビードのセット位置に狂いが
生じることがあるという問題点がある。しかも、このよ
うなビード供給装置はビードを全周に亘って吸着するよ
うにしているため、装置全体が大型化し大重量になると
いう問題点もある。
【0004】この発明は、小型軽量でありながらビード
を高精度でセット位置に供給することができるビード供
給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、タイ
ヤ成型ドラムの軸線に沿って移動可能な移動台と、該移
動台に取り付けられタイヤ成型ドラムの軸線に直交する
平坦面を有する把持部材と、把持部材の平坦面に対向し
て設置され該平坦面に平行な挟持面を有する可動部材
と、前記可動部材をタイヤ成型ドラムの軸線に沿って移
動させることにより把持部材に接近離隔させる接離機構
と、把持部材の平坦面と可動部材の挟持面との間の空間
に出没可能で、出現しているときビードを吊り下げた状
態で支持することができる支持部材とを備え、接離機構
によって可動部材を把持部材に接近させることにより、
支持部材に支持されているビードの上部を挟持してその
位置を規制することにより達成することができる。
【0006】
【作用】ビード供給装置にビードを把持させる場合に
は、まず、可動部材を把持部材から離隔させた状態でビ
ードの上部を該可動部材と把持部材との間に挿入する。
このとき、支持部材は没入しているため、ビードを可動
部材と把持部材との間に干渉を受けることなく挿入する
ことができ、しかも、可動部材と把持部材との間には広
い空間が存在しているので、挿入の際の精度が低くても
ビードを確実に挿入することができる。その後、支持部
材を可動部材と把持部材との間の空間に出現させ、該支
持部材によってビードを吊り下げる。次に、接離機構を
作動して可動部材を把持部材に接近させ、支持部材に支
持されているビードの上部を把持、可動部材の平坦、挟
持面によって軽く挟持する。この状態で移動台、把持、
可動部材、ビードを一体的にタイヤ成型ドラムの軸線に
沿って移動させ、該ビードをタイヤ成型ドラムの外側に
嵌合させる。次に、タイヤ成型ドラムを拡大するととも
に支持部材を没入させるが、このとき、該ビードは前述
のように把持、可動部材の平坦、挟持面によって軽く挟
持されているだけであるため、タイヤ成型ドラムに引っ
張られてこれらの上を滑りながら移動してタイヤ成型ド
ラムに移載される。このようにビード供給装置からタイ
ヤ成型ドラムへのビードの移載時に、該ビードが受ける
外力(摩擦力)は半径方向の力であり、しかも、ビード
供給装置から離脱する最後まで把持、可動部材の平坦、
挟持面によって両側から挟持されているので、該ビード
の位置はこれら把持、可動部材によって確実に規制さ
れ、ビードを高精度でタイヤ成型ドラムにセットするこ
とが可能となる。また、把持、可動部材はビードの上部
を挟持するだけであるため、装置を小型とすることがで
き重量も軽量化することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1、2において、11はタイヤ成型機であ
り、このタイヤ成型機11は駆動部12から前方に突出して
いる水平な第1ドラム13を有し、この第1ドラム13は円
筒状を呈するとともに、駆動部12から駆動力を受けて回
転することができる。この第1ドラム13の外周には円周
方向に連続して延びる少なくとも一対、この実施例では
二対の円周溝14、15が形成され、これら対をなす円周溝
14間の距離は対をなす円周溝15間の距離より広い。そし
て、これら円周溝14間の距離は大径の円筒状部材16、例
えばバイアスタイヤ用のグリーンタイヤのビード間距離
に、また、円周溝15間の距離は小径の円筒状部材16のビ
ード間距離に等しい。前記第1ドラム13の一側方には駆
動部12から前方に突出した水平な第2ドラム18が設けら
れ、この第2ドラム18は可動フレーム19に回転可能に支
持され第1ドラム13に平行に延びる複数本、ここでは5
本のドラムローラ20を有し、これらのドラムローラ20は
一側方に向かって凸状となった円弧に沿って配置されて
いる。そして、この第2ドラム18は駆動部12の駆動力を
受けて図1に仮想線で示す待機位置Tと実線で示す成型
位置Sとの間を水平移動し、第1ドラム13に接近離隔す
る。23は第1、第2ドラム13、18より下方の駆動部12か
ら前方に向かって突出した水平な補助ローラであり、こ
の補助ローラ23は駆動部12に回転可能に支持されるとと
もに、駆動部12からの駆動力を受けて昇降する。前述し
た第1、第2ドラム13、18は全体として、円筒状部材16
を成型するタイヤ成型ドラム24を構成する。そして、小
径の円筒状部材15を成型するときにはこれら第1、第2
ドラム13、18のみに小径のビードが掛け渡され、大径の
円筒状部材15を成型するときにはこれら第1、第2ドラ
ム13、18に加え補助ローラ23にも大径のビードが掛け渡
される。
【0008】図1、2、3、4において、前記駆動部12
の前方には上下方向に延びる支持ポスト28が設置され、
この支持ポスト28の上部と駆動部12の前面とには前記タ
イヤ成型ドラム24の軸線に平行に延びるガイドロッド29
の前後端がそれぞれ取り付けられている。このガイドロ
ッド29には摺動体30が摺動可能に支持され、この摺動体
30には一側方(タイヤ成型ドラム24側)に向かって延び
るアーム31が取り付けられている。前述した摺動体30、
アーム31は全体として移動台32を構成する。前記ガイド
ロッド29の両端にそれぞれ固定されたブラケット33、34
にはガイドロッド29に平行なロッドレスタイプのシリン
ダ35の両端がそれぞれ支持されている。そして、このシ
リンダ35のスライダ36と前記移動台32、詳しくは摺動体
30とは連結プレート37によって互いに連結されている。
この結果、前記シリンダ35が作動すると、移動台32はガ
イドロッド29にガイドされながらタイヤ成型ドラム24の
軸線に沿って前後方向に移動する。
【0009】前記アーム31の一端部(先端部)にはガイ
ドロッド29に平行な案内ロッド39の軸方向中央部が固定
され、この案内ロッド39の軸方向両端部には第1ドラム
13と待機位置Tの第2ドラム18との中間のほぼ直上に位
置する把持部材40a、40bがそれぞれ摺動可能に支持さ
れている。この結果、これら把持部材40a、40bは案内
ロッド39を介して前記移動台32に取り付けられているこ
とになる。ここで、これら把持部材40a、40bは略T字
形をしたプレートから構成され、案内ロッド39の中央か
ら離隔した後面および前面がタイヤ成型ドラム24の軸線
に直交する平坦面41a、41bとなっている。これら把持
部材40a、40bの後方および前方にはそれぞれ平坦面41
a、41bに対向するプレート状の可動部材42a、42bが
設置され、これら可動部材42a、42bの前面および後面
は前記平坦面41a、41bに平行で平坦な挟持面43a、43
bとなっている。46a、46bは把持部材40a、40bの前
面および後面にそれぞれ取り付けられ前記案内ロッド39
に平行な接離機構としてのシリンダであり、これらのシ
リンダ46a、46bのピストンロッドは把持部材40a、40
bを貫通しその先端が前記可動部材42a、42bにそれぞ
れ連結されている。48a、48bはシリンダ46a、46bの
両側方の把持部材40a、40bにそれぞれ摺動可能に挿入
され案内ロッド39に平行なガイド用のロッドであり、こ
れらのロッド48a、48bの後端および前端はそれぞれ可
動部材42a、42bに連結されている。この結果、前記シ
リンダ46a、46bが作動すると、可動部材42a、42bは
ロッド48a、48bに案内されながらタイヤ成型ドラム24
の軸線に沿って移動し把持部材40a、40bに接近離隔す
る。
【0010】51a、51bはシリンダ46a、46bより下方
の把持部材40a、40bの前面および後面にそれぞれ取り
付けられ前記案内ロッド39に平行なシリンダであり、こ
れらのシリンダ51a、51bは支持部材としてのピストン
ロッド52a、52bを有する。ここで、これらのピストン
ロッド52a、52bは、シリンダ51a、51bの作動によっ
て突出したときには、把持部材40a、40bに形成された
孔53a、53bから突き出て把持部材40a、40bの平坦面
41a、41bと可動部材42a、42bの挟持面43a、43bと
の間の空間54a、54bに出現するとともに、その先端部
が孔53a、53bと同軸で可動部材42a、42bに形成され
た孔55a、55bに挿入され、一方、シリンダ51a、51b
の作動によって引っ込んだときには、孔53a、53b内に
没入して前記空間54a、54bから消失する。そして、前
記空間54a、54bに出現しているピストンロッド52a、
52bは該空間54a、54bに供給されたビード58a、58b
の上端部内面に接触することで該ビード58a、58bを吊
り下げた状態で内側から支持することができる。前述し
た移動台32、把持部材40a、40b、可動部材42a、42
b、シリンダ46a、46b、ピストンロッド52a、52bは
全体としてビード供給装置59を構成する。60a、60bは
把持部材40a、40bおよび可動部材42a、42bに取り付
けられた透過形の光電検出センサであり、これらの検出
センサ60a、60bはビード供給装置59にビード58a、58
bが供給されたときこれを検出する。
【0011】前記アーム31の一端部上面にはブラケット
61が固定され、このブラケット61には案内ロッド39に平
行なねじ軸62の中央部が回転可能に支持されている。こ
のねじ軸62は後端部および前端部に逆方向の雄ねじ部63
a、63bをそれぞれ有し、これらの雄ねじ部63a、63b
は前記把持部材40a、40bの上端部にねじ込まれてい
る。64はねじ軸62の軸方向中央にキー65を介して基端部
が連結されたラチェットレバーであり、このレバー64を
揺動させてねじ軸62を回転させると、把持部材40a、可
動部材42aと把持部材40b、可動部材42bとは雄ねじ部
63a、63bのねじ作用により案内ロッド39に沿って逆方
向に等距離だけ移動(接近離隔)し、これらの間の間隔
が調節される。前述したねじ軸62、レバー64は全体とし
て、把持部材40a、可動部材42aと把持部材40b、可動
部材42bとの間の間隔、換言すれば挟持されたビード58
a、58b間の距離を成型する円筒状部材16のビード間距
離に応じて調節する調節機構66を構成する。
【0012】70は前後方向に延びる水平な供給ローラで
あり、この供給ローラ70は駆動部12から駆動力を受けて
軸線回りに回転するとともに、前後方向(軸線方向)に
移動することができる。そして、この供給ローラ70が後
方の巻き付け位置にあるとき、その周囲に複数枚のカー
カスプライが円周方向にずれた状態で巻き付けられ、ま
た、前記第2ドラム18が成型位置Sまで移動して第1、
第2ドラム13、18間に広い空間が形成されると、前方に
移動して前記空間内に配置される。71はタイヤ成型ドラ
ム24の他側方に設置された支持フレームであり、この支
持フレーム71には図示していない揺動機構により揺動さ
れる揺動アーム72の他端部が連結されている。この揺動
アーム72の一側部には一対のガイド73が取り付けられ、
これらのガイド73は、前記揺動アーム72がほぼ水平とな
るまで下方に揺動したとき、前記空間内に配置された供
給ローラ70から巻出されたカーカスプライの幅方向両端
部をそれぞれガイドして第1、第2ドラム13、18間に緊
張状態で掛け渡されているビード58a、58bに下側から
押し付けるとともに、これらビード58a、58bより外側
のカーカスプライ(幅方向両端部)をビード58a、58b
の回りにほぼ直角になるまで折り曲げる。また、前記ガ
イド73より他端側の揺動アーム72の下面には揺動アーム
72に垂直な一対の回転軸74が回転可能に支持され、これ
らの回転軸74の下端にはほぼ円板状をした折返しディス
ク75がそれぞれ固定されている。そして、これらの回転
軸74、折返しディスク75は、前記揺動アーム72がほぼ水
平となるまで下方に揺動したとき、図示していないモー
タにより駆動回転され、ほぼ垂直に折り曲げられたカー
カスプライの幅方向両端部を幅方向内側に向かってさら
にほぼ90度だけ折り曲げる。これにより、カーカスプラ
イの幅方向両端部はビード58a、58bの回りにそれぞれ
折り返される。
【0013】77、78は第1、第2圧着機構であり、これ
らの第1、第2圧着機構77、78は支持フレーム71に上下
に離れて取り付けられるとともに、第1ドラム13の外周
に対する法線にほぼ沿って延びるシリンダ79、80をそれ
ぞれ有する。これらシリンダ79、80のピストンロッドの
先端に固定された支持部材81、82にはそれぞれ第1ドラ
ム13と平行な圧着ローラ83、84が回転可能に支持されて
いる。前記支持部材81、82にはガイドロッド85、86の先
端が固定され、これらのガイドロッド85、86は支持フレ
ーム71に固定されたガイドブロック87、88に摺動可能に
挿入されている。そして、前記第1圧着機構77のシリン
ダ79が作動してピストンロッドが突出すると、圧着ロー
ラ83は第1ドラム13に接近してカーカスプライを第1ド
ラム13に押し付け、カーカスプライの折返し部(幅方向
両端部)をカーカスプライの本体部に圧着する。また、
ビード58a、58bの全周に亘ってカーカスプライが装着
されると、該カーカスプライの外側にブレーカー、トレ
ッドゴムを供給するとともに、第2圧着機構78のシリン
ダ80を作動してピストンロッドを突出させ、圧着ローラ
84によってこれらブレーカー、トレッドゴムをカーカス
プライに圧着する。これにより、前述のような円筒状部
材16が成型されるのである。
【0014】次に、この発明の一実施例の作用について
説明する。前述のようなビード供給装置59にビード58
a、58bを把持させる場合には、まず、レバー64を揺動
させてねじ軸62を回転させることにより把持部材40a、
40bを互いに接近あるいは離隔させ、これら把持部材40
a、40bの平坦面41a、41b間の距離を対をなす円周溝
14の内側壁間距離あるいは対をなす円周溝15の内側壁間
距離に合致、ここでは大径の円筒状部材16を成型するの
で前者に合致させる。このとき、可動部材42a、42bは
シリンダ46a、46bのピストンロッドを突出させること
で把持部材40a、40bから離隔させておき、また、ピス
トンロッド52a、52bは引っ込ませて把持部材40a、40
bの孔53a、53b内に没入させておく。次に、ビード58
a、58bを人手によりあるいは図示していないビード供
給手段により把持しながらビード供給装置59の直下まで
移送し、その上部を把持部材40aと可動部材42aとの間
の空間54aおよび把持部材40bと可動部材42bとの間の
空間54bに奥まで挿入する。このとき、前述のようにピ
ストンロッド52a、52bは孔53a、53b内に没入してい
るため、ビード58a、58bを可動部材42a、42bと把持
部材40a、40bとの間にピストンロッド52a、52bから
干渉を受けることなく挿入することができ、しかも、こ
のとき、可動部材42a、42bと把持部材40a、40bとの
間には広い空間54a、54bがそれぞれ存在しているの
で、挿入の際の精度、特にビード供給手段によって機械
的に挿入する際の精度が低くても、これらビード58a、
58bを空間54a、54bに確実に挿入することができる。
このようにビード58a、58bが空間54a、54bに挿入さ
れると、検出センサ60a、60bがこれらビード58a、58
bを検出するため、シリンダ51a、51bが作動してピス
トンロッド52a、52bが突出され、該ピストンロッド52
a、52bが可動部材42a、42bと把持部材40a、40bと
の間の空間54a、54bに出現する。次に、前記ビード58
a、58bを把持から解放すると、これらビード58a、58
bは自重によって落下するが、この落下は該ビード58
a、58bの上端部内周がピストンロッド52a、52bに当
接したとき停止し、これにより、これらビード58a、58
bはピストンロッド52a、52bによって内側から2点で
支持されながら吊り下った状態となる。次に、シリンダ
46a、46bを作動してピストンロッドを引っ込め、可動
部材42a、42bを把持部材40a、40bに接近させる。こ
れにより、ピストンロッド52a、52bによって支持され
ているビード58a、58bはその上部がこれら把持部材40
a、40bの平坦面41a、41bと可動部材42a、42bの挟
持面43a、43bとによって両側から軽く挟持され所定の
軸方向位置に位置決めされる。
【0015】この状態でシリンダ35を作動させ、移動台
32、把持部材40a、40b、可動部材42a、42b、ビード
58a、58bを一体的にタイヤ成型ドラム24の軸線に沿っ
て後方に(タイヤ成型ドラム24に向かって)移動させ、
該ビード58a、58bを第1ドラム13、待機位置Tの第2
ドラム18および上限位置の補助ローラ23の外側に嵌合さ
せる。そして、この移動はビード58a、58bが円周溝14
と軸方向位置が一致したとき停止する。
【0016】次に、第2ドラム18を待機位置Tから成型
位置Sに向かって移動させることによりタイヤ成型ドラ
ム24を拡大するとともに、補助ローラ23を下降させる。
これと同時に一側(第2ドラム18に近接する側)のシリ
ンダ51a、51bを作動してそのピストンロッド52a、52
bを引っ込め孔53a、53b内に没入させる。このとき、
ビード58a、58bは前述のように把持部材40a、40bと
可動部材42a、42bとによって両側から軽く挟持されて
いるだけであるため、自重によって他側のピストンロッ
ド52a、52bを中心に図1、3において時計回りに揺動
する。この結果、これらビード58a、58bの一側部内周
が第2ドラム18に接触するようになる。この接触後も第
2ドラム18は成型位置Sに向かって移動するので、これ
らビード58a、58bは第2ドラム18に引っ張られ、軽く
接触している平坦面41a、41b、挟持面43a、43b上を
滑りながら一側に移動する。このようなビード58a、58
bの一側への移動によりビード58a、58bの他側部が第
1ドラム13の円周溝14に部分的に押し込まれる。このよ
うにビード58a、58bの一部が円周溝14に部分的に押し
込まれると、他側(第1ドラム13に近接する側)のシリ
ンダシリンダ51a、51bを作動してそのピストンロッド
52a、52bを引っ込め孔53a、53b内に没入させる。こ
のとき、補助ローラ23も下降を継続しており、この結
果、ビード58a、58bは徐々に略三角形状に変形する。
そして、第2ドラム18が成型位置Sに、補助ローラ23が
所定の下降位置に到達すると、これらビード58a、58b
は把持部材40a、40bと可動部材42a、42bとの間から
離脱してタイヤ成型ドラム24に移載されるとともに、第
1、第2ドラム13、18および補助ローラ23間に緊張状態
で掛け渡される。このようなビード供給装置59からタイ
ヤ成型ドラム24へのビード58a、58bの移載時に、該ビ
ード58a、58bが受ける外力(摩擦力)は半径方向の力
であり、しかも、ビード供給装置59から離脱する最後ま
でこれらビード58a、58bは把持部材40a、40bおよび
可動部材42a、42bによって両側から挟持されているの
で、該ビード58a、58bの位置はこれら把持部材40a、
40b、可動部材42a、42bによって確実に規制され、こ
れらビード58a、58bを高精度でタイヤ成型ドラム24の
所定位置にセットすることができる。また、把持部材40
a、40b、可動部材42a、42bはビード58a、58bの上
部を挟持するだけであるため、装置を小型とすることが
でき重量も軽量化することができる。ここで、成型する
円筒状部材16が小径(ビード58a、58bも小径)である
場合には、これらビード58a、58bを第1ドラム13の円
周溝15に押し込むとともに、第2ドラム18を待機位置T
から成型位置Sまで移動させることでこれらビード58
a、58bを第1、第2ドラム13、18のみに緊張状態で掛
け渡し長円形に変形させる。なお、前述のように第1、
第2ローラ13、18の他に昇降する補助ローラ23を使用す
れば、径の異なる2種類以上の円筒状部材16を容易に成
型することができ、タイヤ成型機11の汎用性を向上させ
ることができる。次に、シリンダ46a、46bのピストン
ロッドを突出させることにより、可動部材42a、42bを
把持部材40a、40bから離隔させて初期位置に復帰させ
るとともに、シリンダ35を作動して移動台32等を前方に
移動させて初期位置に復帰させる。
【0017】次に、カーカスプライが円周方向にずれた
状態で周囲に巻き付けられている供給ローラ70を前方に
移動し、第1、第2ドラム13、18間に形成された広い空
間に侵入させるとともに、揺動アーム72をほぼ水平とな
るまで下方に揺動させ、さらに、第1圧着機構77のシリ
ンダ79を作動して圧着ローラ83を第1ドラム13に押し付
ける。次に、第1ドラム13を回転させてビード58a、58
bを走行させるとともに、前記供給ローラ70を回転させ
て該供給ローラ70からカーカスプライをビード58a、58
bの走行速度と等速で巻出す。このとき、ガイド73は巻
出されたカーカスプライの幅方向両端部をガイドしなが
ら第1、第2ドラム13、18間の緊張状態にあるビード58
a、58bに下側から押し付けるとともに、カーカスプラ
イの幅方向両端部をビード58a、58bの回りにほぼ直角
になるまで折り曲げる。ここで、カーカスプライを前述
のように一旦供給ローラ70に巻き付けた後、この供給ロ
ーラ70を第1、第2ドラム13、18間に移動させるととも
に、該供給ローラ70を回転させてカーカスプライを巻出
すようにしているので、連続した帯状のカーカスプライ
を屈曲させながら供給する場合に比較してカーカスプラ
イの余分な変形が抑制され、成型される円筒状部材16の
品質を向上させることができる。次に、カーカスプライ
が折返しディスク75の直下に到達すると、モータの駆動
力を受けて回転している折返しディスク75により、前記
ほぼ垂直に折り曲げられたカーカスプライの幅方向両端
部が幅方向内側に向かってさらにほぼ90度だけ折り曲げ
られ、カーカスプライの幅方向両端部がビード58a、58
bの回りにそれぞれ折り返される。次に、カーカスプラ
イが第1圧着機構77に対向する位置に到達すると、圧着
ローラ83が折り返されたカーカスプライの幅方向両端部
をカーカスプライの本体部に圧着する。このようにして
ビード58a、58bの全周に亘ってカーカスプライが装着
されると、揺動アーム72を上方に揺動させるとともに、
シリンダ79を作動して圧着ローラ83を第1ドラム13から
離隔させ、さらに、供給ローラ70を巻き付け位置まで復
帰させる。次に、第1ドラム13を回転させながらカーカ
スプライの外側にブレーカー、トレッドゴムを供給する
とともに、第2圧着機構78のシリンダ80を作動してピス
トンロッドを突出させ、圧着ローラ84によってこれらブ
レーカー、トレッドゴムをカーカスプライに圧着し、円
筒状部材16を成型する。
【0018】このようにして円筒状部材16が成型される
と、シリンダ80を作動して圧着ローラ84を第1ドラム13
から離隔させた後、第2ドラム18を第1ドラム13に接近
させるとともに補助ローラ23を上昇させてタイヤ成型ド
ラム24を縮小し、円筒状部材16を該タイヤ成型ドラム24
から吊り下がった状態とし離脱可能とする。この結果、
円筒状部材16はビード58a、58b、カーカスプライ、ブ
レーカー、トレッドゴムの剛性により略三角形から円形
に徐々に変形する。このとき、この円筒状部材16を図示
していない取出し装置によりタイヤ成型ドラム24の軸線
に沿って前方に搬送し該タイヤ成型ドラム24から取り出
し、前記供給ローラ70の周囲にカーカスプライを巻き付
ける。以上がこの発明の一実施例の作用の1サイクルで
あり、以後このサイクルが繰り返されて円筒状部材16が
次々と成型される。
【0019】なお、前述の実施例においてはタイヤ成形
ドラム24を円筒状の第1ドラム13と円弧状の第2ドラム
18とからなる分割型ドラムとしたが、この発明において
は周知の拡縮径可能な円筒状のドラムとしてもよい。ま
た、前述の実施例においては支持部材をシリンダ51a、
51bのピストンロッド52a、52bとしたが、この発明に
おいては、スプリング等によって通常は把持部材の平坦
面から直角に突出し、ビードの重量より大きな力が作用
したとき揺動して把持部材内に没入するような揺動片で
あってもよい。また、このような支持部材は可動部材側
から突出および可動部材内に没入するようにしてもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、小型軽量でありながらビードを高精度でセット位置
に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す一部破断概略正面図
である。
【図2】その概略平面図である。
【図3】ビード供給装置の拡大正面図である。
【図4】図3のIーI矢視断面図である。
【符号の説明】
24…タイヤ成型ドラム 32…移動台 40a、40b…把持部材 41a、41b…平坦面 42a、42b…可動部材 43a、43b…挟持面 46a、46b…接離機構 52a、52b…支持部材 54a、54b…空間 58a、58b…ビード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤ成型ドラムの軸線に沿って移動可能
    な移動台と、該移動台に取り付けられタイヤ成型ドラム
    の軸線に直交する平坦面を有する把持部材と、把持部材
    の平坦面に対向して設置され該平坦面に平行な挟持面を
    有する可動部材と、前記可動部材をタイヤ成型ドラムの
    軸線に沿って移動させることにより把持部材に接近離隔
    させる接離機構と、把持部材の平坦面と可動部材の挟持
    面との間の空間に出没可能で、出現しているときビード
    を吊り下げた状態で支持することができる支持部材とを
    備え、接離機構によって可動部材を把持部材に接近させ
    ることにより、支持部材に支持されているビードの上部
    を挟持してその位置を規制するようにしたことを特徴と
    するビード供給装置。
JP6323915A 1994-12-01 1994-12-01 ビード供給装置 Withdrawn JPH08156130A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106142615A (zh) * 2015-04-04 2016-11-23 青岛软控机电工程有限公司 帘布定中装置
CN109263101A (zh) * 2018-09-30 2019-01-25 北京北人增材制造技术有限公司 轮胎胎面滚压装置

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