JPH08155220A - 濾過方法 - Google Patents
濾過方法Info
- Publication number
- JPH08155220A JPH08155220A JP6303645A JP30364594A JPH08155220A JP H08155220 A JPH08155220 A JP H08155220A JP 6303645 A JP6303645 A JP 6303645A JP 30364594 A JP30364594 A JP 30364594A JP H08155220 A JPH08155220 A JP H08155220A
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- Japan
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- filter
- treated water
- cleaning means
- water amount
- filtration
- Prior art date
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- Filtering Materials (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 濾材移動式濾過機による濾過操作でありなが
ら、粒径の小さな固形懸濁物質の阻止率を向上可能にす
る濾過方法の提供。 【構成】 濾材が連続移動する循環移動路に、原水供給
部と洗浄手段を配置した濾過機を使用する濾過方法にお
いて、まず前記循環移動路に新たにセットした新濾材に
より、洗浄手段を停止状態にして単位時間当たりの処理
水量が所定の下限値になるまで濾過操作を継続し、次い
で洗浄手段を作動させ、処理水量が前記新濾材に基づく
最初の処理水量よりも低い所定の上限値に再生するまで
濾過操作し、この再生した濾材により再び洗浄手段を停
止状態にして前記下限値の処理水量に低下するまで濾過
操作を継続し、以後前記洗浄手段の作動状態下の濾過操
作と前記洗浄手段の停止状態下の濾過操作とを交互に繰
り返す方法。
ら、粒径の小さな固形懸濁物質の阻止率を向上可能にす
る濾過方法の提供。 【構成】 濾材が連続移動する循環移動路に、原水供給
部と洗浄手段を配置した濾過機を使用する濾過方法にお
いて、まず前記循環移動路に新たにセットした新濾材に
より、洗浄手段を停止状態にして単位時間当たりの処理
水量が所定の下限値になるまで濾過操作を継続し、次い
で洗浄手段を作動させ、処理水量が前記新濾材に基づく
最初の処理水量よりも低い所定の上限値に再生するまで
濾過操作し、この再生した濾材により再び洗浄手段を停
止状態にして前記下限値の処理水量に低下するまで濾過
操作を継続し、以後前記洗浄手段の作動状態下の濾過操
作と前記洗浄手段の停止状態下の濾過操作とを交互に繰
り返す方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾材移動式の濾過機に
よる濾過方法に関する。
よる濾過方法に関する。
【0002】
【従来の技術】濾過機には、濾材を静置した状態で濾過
操作する濾材静置式と、濾材を連続移動させながら濾過
操作する濾材移動式とがある。濾材静置式濾過機では、
濾材がほぼ完全目詰まりするやや前の時点で濾材を洗浄
処理して再生するようにするが、その洗浄処理のたびに
濾過運転を中断しなければならない。これに対し、濾材
移動式濾過機では、濾材を連続移動させながら濾過する
ので、循環移動路の途中に洗浄手段を設置して濾材を洗
浄しながら濾過操作することができ、中断のない効率的
な運転をすることができる利点がある。
操作する濾材静置式と、濾材を連続移動させながら濾過
操作する濾材移動式とがある。濾材静置式濾過機では、
濾材がほぼ完全目詰まりするやや前の時点で濾材を洗浄
処理して再生するようにするが、その洗浄処理のたびに
濾過運転を中断しなければならない。これに対し、濾材
移動式濾過機では、濾材を連続移動させながら濾過する
ので、循環移動路の途中に洗浄手段を設置して濾材を洗
浄しながら濾過操作することができ、中断のない効率的
な運転をすることができる利点がある。
【0003】しかし、濾材移動式濾過機の場合は、連続
運転が可能な利点を有する反面で、濾過操作中に常時濾
材を洗浄しているため、原水中の懸濁物質の阻止率(処
理水量)が濾材静置式に比べて劣るという欠点があっ
た。特に粒径の小さな固形懸濁物質の阻止率が低くな
り、たとえ濾材として濾材静置式濾過機に使用したもの
と同じ濾材を使用した場合であっても、粒径の小さな固
形懸濁物質の阻止率が濾材静置式濾過機に比べて劣ると
いう欠点があった。
運転が可能な利点を有する反面で、濾過操作中に常時濾
材を洗浄しているため、原水中の懸濁物質の阻止率(処
理水量)が濾材静置式に比べて劣るという欠点があっ
た。特に粒径の小さな固形懸濁物質の阻止率が低くな
り、たとえ濾材として濾材静置式濾過機に使用したもの
と同じ濾材を使用した場合であっても、粒径の小さな固
形懸濁物質の阻止率が濾材静置式濾過機に比べて劣ると
いう欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、濾材
移動式濾過機による濾過操作でありながら、粒径の小さ
な固形懸濁物質の阻止率を向上可能にする濾過方法を提
供することにある。
移動式濾過機による濾過操作でありながら、粒径の小さ
な固形懸濁物質の阻止率を向上可能にする濾過方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、濾材が連続移動する循環移動路に、原水供給部と
洗浄手段を配置した濾過機を使用する濾過方法におい
て、まず前記循環移動路に新たにセットした新濾材によ
り、前記洗浄手段を停止状態にして単位時間当たりの処
理水量が所定の下限値になるまで濾過操作を継続し、次
いで前記洗浄手段を作動させ、前記処理水量が前記新濾
材に基づく最初の処理水量よりも低い所定の上限値に再
生するまで濾過操作し、この再生した濾材により再び前
記洗浄手段を停止状態にして前記下限値の処理水量に低
下するまで濾過操作を継続し、以後前記洗浄手段の作動
状態下の濾過操作と前記洗浄手段の停止状態下の濾過操
作とを交互に繰り返すことを特徴とするものである。
明は、濾材が連続移動する循環移動路に、原水供給部と
洗浄手段を配置した濾過機を使用する濾過方法におい
て、まず前記循環移動路に新たにセットした新濾材によ
り、前記洗浄手段を停止状態にして単位時間当たりの処
理水量が所定の下限値になるまで濾過操作を継続し、次
いで前記洗浄手段を作動させ、前記処理水量が前記新濾
材に基づく最初の処理水量よりも低い所定の上限値に再
生するまで濾過操作し、この再生した濾材により再び前
記洗浄手段を停止状態にして前記下限値の処理水量に低
下するまで濾過操作を継続し、以後前記洗浄手段の作動
状態下の濾過操作と前記洗浄手段の停止状態下の濾過操
作とを交互に繰り返すことを特徴とするものである。
【0006】このように濾材移動式濾過機において、洗
浄手段を常時作動させず、単位時間当たりの処理水量が
所定の下限値に達する毎に間欠作動させ、しかも、この
間欠作動において濾材を完全再生させず、新濾材による
最初の処理水量よりも低い上限値まで不完全再生させる
ことにより、濾材を常時軽度の目詰まり状態にするので
ある。
浄手段を常時作動させず、単位時間当たりの処理水量が
所定の下限値に達する毎に間欠作動させ、しかも、この
間欠作動において濾材を完全再生させず、新濾材による
最初の処理水量よりも低い上限値まで不完全再生させる
ことにより、濾材を常時軽度の目詰まり状態にするので
ある。
【0007】このように軽度の目詰まり状態にした濾材
は、完全再生した濾材では通過させてしまうような粒径
の小さな固形懸濁物質を捕捉するため、小さな粒径の固
形懸濁物質の阻止率を向上させるのである。しかも、こ
の阻止率は、後述する実施例で明らかなように、同じ濾
材を使用した濾材静置式濾過機から得られる阻止率より
も大きくすることができる特長を有している。
は、完全再生した濾材では通過させてしまうような粒径
の小さな固形懸濁物質を捕捉するため、小さな粒径の固
形懸濁物質の阻止率を向上させるのである。しかも、こ
の阻止率は、後述する実施例で明らかなように、同じ濾
材を使用した濾材静置式濾過機から得られる阻止率より
も大きくすることができる特長を有している。
【0008】本発明おいて、洗浄手段を停止状態にして
濾過操作するとき処理水量の低下を許容する最小下限値
としては、新濾材に基づく最初の処理水量の30%まで
とし、またこの最小下限値又はそれより前の時点から洗
浄手段を作動状態にして濾過操作するとき、その処理水
量の上昇を許容する最大上限値としては、新濾材に基づ
く最初の処理水量の80%までとすることが望ましい。
さらに好ましくは、最小下限値は40%とし、最大上限
値は60%にするとよい。
濾過操作するとき処理水量の低下を許容する最小下限値
としては、新濾材に基づく最初の処理水量の30%まで
とし、またこの最小下限値又はそれより前の時点から洗
浄手段を作動状態にして濾過操作するとき、その処理水
量の上昇を許容する最大上限値としては、新濾材に基づ
く最初の処理水量の80%までとすることが望ましい。
さらに好ましくは、最小下限値は40%とし、最大上限
値は60%にするとよい。
【0009】図1は、濾材移動式濾過機を使用して本発
明の濾過方法を実施するときの単位時間当たりの処理水
量と阻止率との関係を示すグラフである。濾過機の循環
移動路に新濾材(濾布)をセットし、洗浄手段を停止状
態のまま濾過操作をスタートさせると、スタート当初の
処理水量と阻止率とは、図1のグラフにおいて点Aで表
される。すなわち、未使用の新濾布であるためスタート
当初の単位時間当たりの処理水量は最大であり、かつ阻
止率は最低になる。
明の濾過方法を実施するときの単位時間当たりの処理水
量と阻止率との関係を示すグラフである。濾過機の循環
移動路に新濾材(濾布)をセットし、洗浄手段を停止状
態のまま濾過操作をスタートさせると、スタート当初の
処理水量と阻止率とは、図1のグラフにおいて点Aで表
される。すなわち、未使用の新濾布であるためスタート
当初の単位時間当たりの処理水量は最大であり、かつ阻
止率は最低になる。
【0010】洗浄手段を停止状態のまま上記濾過操作を
継続すると、濾布には次第に固形懸濁物質が捕捉蓄積さ
れていくので、処理水量と阻止率は、図1のグラフにお
いて左上がりの矢印のように点B,Cと変化し、最後に
ほとんど目詰まりした点Dに達する。このほとんど目詰
まりした点Dでの処理水量は、新濾布の最初の処理水量
を100%とすると約20%に相当している。
継続すると、濾布には次第に固形懸濁物質が捕捉蓄積さ
れていくので、処理水量と阻止率は、図1のグラフにお
いて左上がりの矢印のように点B,Cと変化し、最後に
ほとんど目詰まりした点Dに達する。このほとんど目詰
まりした点Dでの処理水量は、新濾布の最初の処理水量
を100%とすると約20%に相当している。
【0011】本発明の濾過方法は、濾布がほとんど目詰
まり状態(点D)に達する前の点C、すなわち処理水量
が新濾布の最初の処理水量の30%まで低下した時点C
を最小下限値として、この時点C又はそれより前の時点
で洗浄手段を作動させる。この洗浄手段の作動により、
処理水量は図1のグラフにおいて右下がりの矢印のよう
に次第に低下していく。
まり状態(点D)に達する前の点C、すなわち処理水量
が新濾布の最初の処理水量の30%まで低下した時点C
を最小下限値として、この時点C又はそれより前の時点
で洗浄手段を作動させる。この洗浄手段の作動により、
処理水量は図1のグラフにおいて右下がりの矢印のよう
に次第に低下していく。
【0012】洗浄手段をそのまま連続作動させて濾過操
作を継続すると、処理水量はスタート時の点Aまで完全
再生されるところであるが、本発明の濾過方法では点A
まで完全再生させず、新濾布の最初の処理水量の80%
まで再生させた点Bを最大上限として、この点B又はそ
れより低い点まで再生させたところで、再び洗浄手段を
停止させるのである。
作を継続すると、処理水量はスタート時の点Aまで完全
再生されるところであるが、本発明の濾過方法では点A
まで完全再生させず、新濾布の最初の処理水量の80%
まで再生させた点Bを最大上限として、この点B又はそ
れより低い点まで再生させたところで、再び洗浄手段を
停止させるのである。
【0013】以後、上記点B(又は点Bより低い点)か
ら洗浄手段を再び停止状態にして点C(又は点Cより高
い点)に処理水量が低下するまで濾過操作する工程と、
この点C(又は点Cより高い点)から洗浄手段を作動さ
せて、処理水量が点B(又は点Bより低い点)に上昇す
るまで濾過操作する工程とを交互に繰り返すようにする
のである。
ら洗浄手段を再び停止状態にして点C(又は点Cより高
い点)に処理水量が低下するまで濾過操作する工程と、
この点C(又は点Cより高い点)から洗浄手段を作動さ
せて、処理水量が点B(又は点Bより低い点)に上昇す
るまで濾過操作する工程とを交互に繰り返すようにする
のである。
【0014】上記濾過操作により、濾布は常時軽度の目
詰まり状態に維持されるため、粒径の小さい固形懸濁物
質の阻止率が向上するようになるのである。このような
本発明による作用効果については、図2を参照すること
により、次のように説明することができる。図2は、立
毛層fを原水供給側に設けた濾布Fを使用して原水を濾
過するときの状況を表わしたものである。濾布移動式濾
過機において、従来の濾過方法のように洗浄手段を連続
作動しながら濾過操作すると、図2(A)のように、濾
布Fが常に洗浄されているため粒径の大きな固形懸濁物
質Sは捕捉されるが、粒径の小さな固形懸濁物質Sは一
部が通過してしまう。そのため粒径の小さな固形懸濁物
質の阻止率は低くならざるを得ないのである。
詰まり状態に維持されるため、粒径の小さい固形懸濁物
質の阻止率が向上するようになるのである。このような
本発明による作用効果については、図2を参照すること
により、次のように説明することができる。図2は、立
毛層fを原水供給側に設けた濾布Fを使用して原水を濾
過するときの状況を表わしたものである。濾布移動式濾
過機において、従来の濾過方法のように洗浄手段を連続
作動しながら濾過操作すると、図2(A)のように、濾
布Fが常に洗浄されているため粒径の大きな固形懸濁物
質Sは捕捉されるが、粒径の小さな固形懸濁物質Sは一
部が通過してしまう。そのため粒径の小さな固形懸濁物
質の阻止率は低くならざるを得ないのである。
【0015】これに対し、洗浄手段を停止状態にして濾
過操作すると、スタート当初は、図2(B)のように粒
径の小さな固形懸濁物質Sが濾布Fを通過するが、時間
の経過と共に固形懸濁物質が蓄積することによって、図
2(C)のように粒径の小さな固形懸濁物質Sが通過し
なくなる。上述した本発明の濾過方法では、図1の点B
から点Cまでを洗浄手段を停止しているので、濾布Fは
固形懸濁物質を図2(C)の状態にする。点Cで洗浄手
段を作動させるが、この洗浄手段による洗浄は処理水量
が点Bまで上昇したところで停止するため、濾布Fでは
図2(D)のように表層の固形懸濁物質Sだけを除去さ
れ、立毛層f内には粒径の小さな固形懸濁物質Sが残留
したような状態になる。すなわち、濾布Fを軽度に目詰
まりさせた不完全な再生状態にし、粒径の小さな固形懸
濁物質Sを通過させないようにしているのである。した
がって、本発明の濾過方法によれば、粒径の小さな固形
懸濁物質の阻止率が向上することになる。
過操作すると、スタート当初は、図2(B)のように粒
径の小さな固形懸濁物質Sが濾布Fを通過するが、時間
の経過と共に固形懸濁物質が蓄積することによって、図
2(C)のように粒径の小さな固形懸濁物質Sが通過し
なくなる。上述した本発明の濾過方法では、図1の点B
から点Cまでを洗浄手段を停止しているので、濾布Fは
固形懸濁物質を図2(C)の状態にする。点Cで洗浄手
段を作動させるが、この洗浄手段による洗浄は処理水量
が点Bまで上昇したところで停止するため、濾布Fでは
図2(D)のように表層の固形懸濁物質Sだけを除去さ
れ、立毛層f内には粒径の小さな固形懸濁物質Sが残留
したような状態になる。すなわち、濾布Fを軽度に目詰
まりさせた不完全な再生状態にし、粒径の小さな固形懸
濁物質Sを通過させないようにしているのである。した
がって、本発明の濾過方法によれば、粒径の小さな固形
懸濁物質の阻止率が向上することになる。
【0016】本発明において、この濾過方法を適用し得
る原水は特に限定されるものではないが、好ましくは、
プール水、工業用水(熱交換器の冷却水など)などのよ
うに、固形懸濁物質濃度(SS濃度)が比較的低い原水
ほど好適であり、上述した作用効果を大きくすることが
できる。適用する原水の好ましいSS濃度としては、3
0mg/リットル以下、さらに好ましくは10mg/リ
ットル以下とするのがよい。
る原水は特に限定されるものではないが、好ましくは、
プール水、工業用水(熱交換器の冷却水など)などのよ
うに、固形懸濁物質濃度(SS濃度)が比較的低い原水
ほど好適であり、上述した作用効果を大きくすることが
できる。適用する原水の好ましいSS濃度としては、3
0mg/リットル以下、さらに好ましくは10mg/リ
ットル以下とするのがよい。
【0017】本発明の濾過方法を適用する濾過機として
は、濾材移動式であれば特に限定されない。例えば、回
転ドラム式連続濾過機、濾布走行式連続濾過機などが好
ましく適用される。これら濾過機に使用される洗浄手段
としては、逆洗ノズル、表洗ノズルを設けたものが好ま
しい。図3は、本発明の濾過方法を適用する回転ドラム
式連続濾過機の一例を示す。
は、濾材移動式であれば特に限定されない。例えば、回
転ドラム式連続濾過機、濾布走行式連続濾過機などが好
ましく適用される。これら濾過機に使用される洗浄手段
としては、逆洗ノズル、表洗ノズルを設けたものが好ま
しい。図3は、本発明の濾過方法を適用する回転ドラム
式連続濾過機の一例を示す。
【0018】濾過槽1の内側に回転式の濾過ドラム2が
設置され、その濾過ドラム2の内側に濾布3が貼り付け
られている。原水は供給管4から濾過ドラム2内の原水
供給部8に供給され、濾布3により濾過されることによ
り濾過槽1に濾過水が移動するようになっている。一
方、濾過ドラム2の周囲には、原水供給部8よりも上部
の領域に、洗浄手段として逆洗ノズル11と表洗ノズル
10が設けられている。この逆洗ノズル11と表洗ノズ
ル10には、洗浄水として濾過槽1の濾過水がポンプ1
2により供給され、噴射するようになっている。
設置され、その濾過ドラム2の内側に濾布3が貼り付け
られている。原水は供給管4から濾過ドラム2内の原水
供給部8に供給され、濾布3により濾過されることによ
り濾過槽1に濾過水が移動するようになっている。一
方、濾過ドラム2の周囲には、原水供給部8よりも上部
の領域に、洗浄手段として逆洗ノズル11と表洗ノズル
10が設けられている。この逆洗ノズル11と表洗ノズ
ル10には、洗浄水として濾過槽1の濾過水がポンプ1
2により供給され、噴射するようになっている。
【0019】本発明において、これら洗浄手段による洗
浄作用は、上述したように間欠的に実施される。逆洗ノ
ズル11から噴射した濾過水は、濾布3を濾過ドラム2
の内側に向かって貫通し、濾布3に捕捉された固形成分
をホッパー13に洗い落とす。また、表洗ノズル10か
ら噴射した濾過水は、濾布3上に残留している固形成分
を洗い落とす。ホッパー13に流下した固形成分は配管
14を介して系外へ排出される。
浄作用は、上述したように間欠的に実施される。逆洗ノ
ズル11から噴射した濾過水は、濾布3を濾過ドラム2
の内側に向かって貫通し、濾布3に捕捉された固形成分
をホッパー13に洗い落とす。また、表洗ノズル10か
ら噴射した濾過水は、濾布3上に残留している固形成分
を洗い落とす。ホッパー13に流下した固形成分は配管
14を介して系外へ排出される。
【0020】本発明の濾過方法に使用される濾材として
は、織物、不織布などの繊維濾布が好ましい。この繊維
濾布としては、少なくとも原水供給側の片面に立毛層を
設けるようにしたものが好ましい。その立毛層として
は、極細繊維から構成されたものが好ましく、特に単糸
系が0.1〜20μm、好ましくは0.1〜10μmの
極細繊維から構成されたものがよい。
は、織物、不織布などの繊維濾布が好ましい。この繊維
濾布としては、少なくとも原水供給側の片面に立毛層を
設けるようにしたものが好ましい。その立毛層として
は、極細繊維から構成されたものが好ましく、特に単糸
系が0.1〜20μm、好ましくは0.1〜10μmの
極細繊維から構成されたものがよい。
【0021】
【実施例】下記仕様の回転ドラム式連続濾過機を使用し
て、SS濃度5mg/リットルのプール水を濾過処理す
るに当たり、次の本発明方法と比較例1の2方法により
実施した。 本発明方法: 最初の新濾布による運転を洗浄手段を停
止したまま55分間継続したのち、処理水量が新濾布の
処理水量の30%と80%との間で洗浄手段作動と洗浄
手段停止とを繰り返す濾過方法。
て、SS濃度5mg/リットルのプール水を濾過処理す
るに当たり、次の本発明方法と比較例1の2方法により
実施した。 本発明方法: 最初の新濾布による運転を洗浄手段を停
止したまま55分間継続したのち、処理水量が新濾布の
処理水量の30%と80%との間で洗浄手段作動と洗浄
手段停止とを繰り返す濾過方法。
【0022】比較例1: スタート当初から洗浄手段を
作動し、連続洗浄を行いながら濾過する濾過方法。 〔濾過機の仕様〕 装置 図3の回転ドラム式連続濾過機 濾布 単糸径2.5μmの極細繊維の糸を緯
糸とする織物の片面を起毛して立毛層を形成した構造の
濾布0.6m2 表洗圧力 1kg/cm2 逆洗握力 3kg/cm2 ドラム回転数 1rpm また、比較例2として、上記回転ドラム式連続濾過機に
使用したのと同じ濾布を使用した濾材静置式濾過機を使
用し、同じSS濃度5mg/リットルの工業用水を濾過
処理した。
作動し、連続洗浄を行いながら濾過する濾過方法。 〔濾過機の仕様〕 装置 図3の回転ドラム式連続濾過機 濾布 単糸径2.5μmの極細繊維の糸を緯
糸とする織物の片面を起毛して立毛層を形成した構造の
濾布0.6m2 表洗圧力 1kg/cm2 逆洗握力 3kg/cm2 ドラム回転数 1rpm また、比較例2として、上記回転ドラム式連続濾過機に
使用したのと同じ濾布を使用した濾材静置式濾過機を使
用し、同じSS濃度5mg/リットルの工業用水を濾過
処理した。
【0023】上記3方法による固形懸濁物質の粒径毎の
阻止率を測定したところ、図4に示す結果が得られた。
図4の結果から、本発明の濾過方法は、従来方法の比較
例1よりも粒径の小さな固形懸濁物質の阻止率が優れて
おり、しかも濾材静置式濾過機による比較例2よりも優
れていることがわかる。
阻止率を測定したところ、図4に示す結果が得られた。
図4の結果から、本発明の濾過方法は、従来方法の比較
例1よりも粒径の小さな固形懸濁物質の阻止率が優れて
おり、しかも濾材静置式濾過機による比較例2よりも優
れていることがわかる。
【0024】
【発明の効果】上述したように、本発明の濾過方法は、
濾材移動式濾過機において洗浄手段を常時は作動させ
ず、単位時間当たりの処理水量が所定の下限値に達する
毎に間欠作動させ、しかもこの間欠洗浄作動において濾
材を完全再生せずに、新濾材による最初の処理水量より
も低い所定の上限値までの不完全再生にすることによ
り、濾材を常時軽度の目詰まり状態にするので、濾材移
動式濾過機を使用するものでありながら小さな粒径の固
形懸濁物質の阻止率を向上することができる。
濾材移動式濾過機において洗浄手段を常時は作動させ
ず、単位時間当たりの処理水量が所定の下限値に達する
毎に間欠作動させ、しかもこの間欠洗浄作動において濾
材を完全再生せずに、新濾材による最初の処理水量より
も低い所定の上限値までの不完全再生にすることによ
り、濾材を常時軽度の目詰まり状態にするので、濾材移
動式濾過機を使用するものでありながら小さな粒径の固
形懸濁物質の阻止率を向上することができる。
【図1】本発明の濾過方法の概念を表したグラフであ
る。
る。
【図2】(A)〜(D)は、それぞれ各濾過工程におけ
る濾布の状況を示す概略断面図である。
る濾布の状況を示す概略断面図である。
【図3】本発明の濾過方法が適用される濾過機の一例を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図4】粒径と阻止率との関係を示すグラフである。
1 濾過槽 2 濾過ドラム 3 濾布 8 原水供給部 10 表洗ノズル(洗浄手段) 11 逆洗ノズ
ル(洗浄手段) F 濾布 f 立毛層 S 固形懸濁物質
ル(洗浄手段) F 濾布 f 立毛層 S 固形懸濁物質
Claims (4)
- 【請求項1】 濾材が連続移動する循環移動路に、原水
供給部と洗浄手段を配置した濾過機を使用する濾過方法
において、まず前記循環移動路に新たにセットした新濾
材により、前記洗浄手段を停止状態にして単位時間当た
りの処理水量が所定の下限値になるまで濾過操作を継続
し、次いで前記洗浄手段を作動させ、前記処理水量が前
記新濾材に基づく最初の処理水量よりも低い所定の上限
値に再生するまで濾過操作し、この再生した濾材により
再び前記洗浄手段を停止状態にして前記下限値の処理水
量に低下するまで濾過操作を継続し、以後前記洗浄手段
の作動状態下の濾過操作と前記洗浄手段の停止状態下の
濾過操作とを交互に繰り返す濾過方法。 - 【請求項2】 前記単位時間当たりの処理水量の最小下
限値を前記新濾材に基づく単位時間当たり処理水量の3
0%にし、最大上限値を前記新濾材に基づく単位時間当
たり処理水量の80%にする請求項1に記載の濾過方
法。 - 【請求項3】 前記濾材が繊維素材からなる濾布である
請求項1または2に記載の濾過方法。 - 【請求項4】 前記濾材が少なくとも片面に太さ0.1
〜20μmの極細繊維の立毛層を有する濾布である請求
項3に記載の濾過方法。
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JP06303645A JP3125608B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 濾過方法 |
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JP06303645A JP3125608B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 濾過方法 |
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JPH08155220A true JPH08155220A (ja) | 1996-06-18 |
JP3125608B2 JP3125608B2 (ja) | 2001-01-22 |
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JP06303645A Expired - Fee Related JP3125608B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 濾過方法 |
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JP (1) | JP3125608B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP06303645A patent/JP3125608B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3125608B2 (ja) | 2001-01-22 |
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