JPH08154070A - アナログ信号を送信機から電話回線を通して受信するための、受信機に設けられた装置 - Google Patents

アナログ信号を送信機から電話回線を通して受信するための、受信機に設けられた装置

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JPH08154070A
JPH08154070A JP7063300A JP6330095A JPH08154070A JP H08154070 A JPH08154070 A JP H08154070A JP 7063300 A JP7063300 A JP 7063300A JP 6330095 A JP6330095 A JP 6330095A JP H08154070 A JPH08154070 A JP H08154070A
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signal
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • H04B3/237Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers using two adaptive filters, e.g. for near end and for end echo cancelling

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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話回線を通したアナログデータ送信に伴う
エコーを解消すること。 【構成】 データの個々のデジタル値(+3、+1、−
1、−3)を示すアナログ信号は、電話回線を通して受
信機へ送られる。これら信号は最初に疑似ランダムシー
ケンスで送ることができる。受信機側のリニアエコーキ
ャンセラおよび第2加算器は、受信機により電話回線を
通して送信された第2アナログ信号から生じたエコー信
号を同時にある程度除去する。非リニアエコーキャンセ
ラおよび第2加算器は、エコー信号を更に大幅に減少
し、特にエコー信号内の非線形成分を減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中央局と、この中央局
によってサービスが提供される加入者との間で、銅製の
電話回線を介して、ディジタルデータを高周波で伝送す
るシステムおよび方法に関し、更に、これら電話回線の
受信端で、このディジタルデータを復元する方法に関す
るものである。更に、本発明は、電話回線に中継器(リ
ピータ)を設置せずに、このような送信および受信を行
なうシステムおよび方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電話システムは、系統的な基準に基いて
構築されている。中央局は、例えばこの局から約1マイ
ルのような特定の半径以内における加入者の総てに対し
てサービスを提供するものである。この中央局によって
サービスを受けている加入者が電話をしたい場合には、
彼は被呼者を特定する数字列をダイアルする。次に、こ
の数字列を表わす信号が、この呼出者から電話回線を介
して中央局へ伝送される。次に、これらダイアルされた
数字列が、この中央局から他の電話回線を介して被呼者
の中央局へ送信される。そして、この中央局によって、
この電話呼出しを被呼者の電話機に対してチャネル形成
する。
【0003】最近、テレフォンシステムは、部分的に品
質向上されてきた。例えば、光ファイバによって、銅製
の電話回線の大部分が置換されてきた。これら電話回線
は、発呼者の電話にサービスを提供している中央局と、
被呼者の中央局との間に設けられている。このような置
換は、特に、長距離通話の場合に行われている。光ファ
イバは以下の理由により有益なものである。即ち、これ
ら光ファイバによって、高周波信号を、最小限の電力損
失で、且つ、システムの忠実度に最小限の低下で送信で
きるからである。また、これら光ファイバは以下の理由
によっても有益なものである。即ち、多数の別個の呼出
しを、これらの間で干渉を起さずに、同時に取扱うこと
ができるからである。
【0004】一般に、現在、異なる中央局間で、光ファ
イバが使用されていたとしても、中央局と、このような
中央局によってサービスを受ける加入者との間で、依然
として銅のワイヤ(線)が使用されているのが一般的で
ある。これら銅のワイヤには、固有の欠点が存在する。
これら銅のワイヤは、特に光ファイバと対比して、比較
的大きな電力損失を有している。このことによって、信
号がこのような銅製の電話回線を通過する場合に、これ
ら信号の忠実度が低下してしまう。また、銅のワイヤに
よって、隣接した銅のワイヤを通って、それぞれ異なっ
た呼出し間で干渉が生じてしまう。このような、電話シ
ステムにおける銅のワイヤの使用によるマイナス要因が
存在するために、これら銅のワイヤを光ファイバで可能
な限に迅速に置き換えることが望まれている。しかし乍
ら、このような置き換えは途方もない作業であり、特
に、極めて多数の加入者の存在の観点から考えると、大
変な作業である。現時点において、21世紀の中頃まで
これら光ファイバによって、銅のワイヤを完全に置換で
きないことが予想されている。
【0005】銅のワイヤにおける電力損失および信号の
忠実度の低下のために、中央局と加入者との間の所定距
離の間隔で、中継器(リピータ)を配置する必要があっ
た。信号が電話回線を通過中に劣化してしまった後で、
これら信号をリピータによって増大する。場合によって
は、中央局と加入者との間に、2台または3台ものリピ
ータを設置する必要があった。
【0006】これらリピータには、欠点が存在してい
る。即ち、電力を消費すると共に、このリピータ用のス
ペースを必要としている。更にまた、適切に動作させる
ために、これらリピータを、中央局と加入者との間の設
置位置の地面より下側(マンホールのような中)に配置
することもある。中央局と特定の加入者との間の信号を
増大するために、この地面より下側に、予じめリピータ
を配置することによって、移動に困難をきたすことがあ
る。特に、その理由としては、この中央局と特定の加入
者との間の銅のラインを、最初に配置させる必要がある
と共に、これらラインを、地面より下側に配置するから
である。
【0007】最近、中央局と、この中央局によってサー
ビスを受ける加入者との間に、リピータを設置する要望
が増えてきた。このことは以下のような事実に基因する
ものである。即ち、音声信号のみならず、データ信号
も、これら銅製のラインを介して送信しているからであ
る。データ信号は、音声信号より高いレートで発生す
る。このことによって、銅のラインに電力損失が生じる
と共に、これら銅のラインを介して送信される信号の忠
実度の低下が拡大するようになる。また、中央局から加
入者まで実例的に送信されたデータ信号が、加入者の位
置で反射されて、この中央局へ戻るようになる。これら
の信号は、この中央局において、加入者の位置から中央
局まで送信されたデータ信号と干渉するようになると共
に、これらデータ信号が明瞭にデコードされるのを阻止
するようになる。データの明瞭なデコーディング処理
は、以下の理由により重要なことである。即ち、データ
中のエラーは、音声中のエラーのように、安易に許容で
きないからである。例えば、数値を表わすデータの伝送
におけるエラーは、そのようなエラーの増大を含むよう
な数値演算のように、相当複雑なものとなってしまう。
【0008】
【発明の要旨】本発明の一実施例、即ち、1994年
日に米国に出願され(出願人のファイルNo.D−2
755)、且つ出願人に譲渡された明細書(エリックパ
ネス等の発明者)に開示された一実施例によれば、個々
のディジタル値(+/−1,+/−3)を表わすアナロ
グ信号が、電話回線を介して受信機まで送給される。こ
れら信号には、最初、擬似ランダムシーケンス(列)が
設けられている。リニア(線形)エコーキャンセラおよ
び第1アダーによって、受信機から同一電話回線を経て
送信された第2のアナログ信号から生じたエコー信号
を、或る程度まで除去できる。ノンリニア(非線形)エ
コーキャンセラおよび第2のアダーによって、これらエ
コー信号を更に除去でき、特に、これらエコー信号中の
非線形成分を減少させることができる。調整可能な信号
遅延によって、これらリニアおよびノンリニアエコーキ
ャンセラの性能が最適状態となる。
【0009】また、共に出願中の明細書(出願人のファ
イル名D−2755)において、4つの異なるモジュー
ルを含んだイコライザによって、電話回線によって導入
された信号歪を補償できると共に、この電話回線中に存
在するノイズの影響を最小限に抑えることができる。こ
れらイコライザモジュールは、ディジタルゲインコント
ロールエレメント、フィードフォワードディジタルフィ
ルタ、および2個のフィードバッグディジタルフィルタ
である。
【0010】上述のD−2755の明細書の検出器モジ
ュールによって、受信機側において、数種類の方法の一
方法で、電話回線の他端において伝送されたディジタル
データ(+/−1,+/−3)の予測データを発生す
る。この検出器によって、受信した信号(等価処理され
ていない)中のピークに基いてディジタル情報を抽出す
るか、または等価処理した信号をプリセットしたスレッ
シュホールド値に加えることによって抽出する。
【0011】また、上述のD−2755の明細書のスク
ランブラ/逆スクランブラモジュールによって、正確に
検出したディジタル値の限られた数(例えば23個)の
値に基いて、電話回線の他端において、アナログ形態で
伝送したディジタル符号の複製符号を、局部的に発生す
る。このスクランブラ/逆スクランブラモジュールを、
逆スクランブラとして動作させることもでき、他端にお
いて送信機によってスクランブル処理したデータを復元
できる。
【0012】本発明の一実施例において、データの個々
のディジタル値(+3,+1,−1,−3)を表わすア
ナログ信号が、電話回線を経て受信機まで送給される。
これら信号を、最初、擬似ランダムシーケンスで形成で
きる。受信機におけるリニアエコーキャンセラおよび第
1アダーによって、第2アナログ信号から基因したエコ
ー信号を、同時に、相当程度まで除去できる。これら第
2アナログ信号は、受信機によって電話回線を介して伝
送されている。ノンリニアエコーキャンセラおよび第2
アダーによって、これらエコー信号を更に、強力に減少
させることができると共に、これらエコー信号中の非線
形成分を特に減少できる。
【0013】また、一実施例によれば、エコーキャンセ
ラの各々には、以下の信号をストアする部材が設けられ
ている。即ち、このようなエコーキャンセラ内の各ター
ミナルに対して、(a)擬似ランダムシーケンス(列)
および(b)このようなシーケンスにおける信号を調整
する係数を表わす信号である。このようなエコーキャン
セラにおける各ターミナルに対するデータを、メモリ中
に記憶して、このメモリ内の次のターミナルに導入する
ようにする。このようなエコーキャンセラにおける各タ
ーミナルに対して、これと組合わされたアダーからのデ
ータおよび出力を表わす信号を処理することによって、
このメモリ中にストアするため、および次の処理サイク
ルのために、このような係数の調整された値を決定す
る。この調整された係数値および、そのようなターミナ
ル用のメモリ中にストアしたデータを処理して、組合わ
されたアダーに導入する信号を発生させる。第2のアダ
ーからの信号を処理することによって、電話回路を経て
受信機まで伝送されたデータを復元する。
【0014】本発明のエコーキャンセラには、他にも種
々の利点が存在する。このエコーキャンセラは、僅か1
つのポートのみで動作し、このポートによって、エコー
キャンセラ中の個々の信号用のアドレスを受信するよう
にする。このことは、従来のエコーキャンセラと対比し
得るものであり、この従来のものは、2個のポートが必
要となっている。更にまた、本発明のエコーキャンセラ
のメモリ中のデータを、このようなデータを表わす信号
が処理される前にサンプリングされると共に、これらサ
ンプリングした信号を用いて、データをメモリに書込
む。このことによって、データレートが増大し、このレ
ートで、本発明のエコーキャンセラが動作可能となる。
【0015】
【実施例】図1は、現在使用されているシステムを表わ
し、このシステムは、中央局10と加入者の位置12と
の間で、聴取(例えば、音声)信号およびデータ信号を
送信するのに用いられる。この中央局10は、これから
約1マイル離れたような特定の直径以内における、この
加入者12を含む、すべての加入者と通信できるように
なっている。一般に、この通信は、銅製のライン(線
路)14を介して行われる。これらの銅製ラインは、長
年に亘って利用されている。これらラインによって、中
央局10と加入者12との間で、音声信号を効率的に送
信しているが、電力損失およびある程度の信号の歪が存
在している。
【0016】図1に示したシステムは、相対的に効率的
なものである。その理由は、音声信号が比較的低い周波
数で発生するからである。一般に、この周波数は、約
3,000Hz(3kHz)が最大周波数である。更
に、これら銅製のラインを介して送信される信号中に、
時々、歪を生じる場合には、このような時々生じる歪に
よって、受信端において、音声メッセージを聴いたり理
解したりする聴者の能力を阻害するものでない。換言す
れば、加入者が、音声情報を理解できると共に、この情
報が聴覚上、歪んだものであると聴えない限りにおいて
は、このような小規模で瞬時の歪を、好意的に見すごす
ようにしている。
【0017】最近、データが、この中央局と加入者との
間の銅製のライン14を介して送信されるようになっ
た。このデータは、アナログ形態で、このライン14を
介して送信され、これは、このラインを経て送信される
音声情報の周波数より、かなり高いデータレートで送信
される。このようなデータは、加入者側では、かなり正
確に受信される必要があった。例えば、このデータによ
って数字情報が現わされている場合には、このような数
字情報の受信時におけるエラーによって、このエラーと
一緒に、この数字情報から取出した、次の数字情報は不
正確となってしまう。数字情報を受信した時のエラー
は、エラーが多大となるような数字情報を包含した続行
する演算によって、複雑なものとなる。
【0018】これら銅製のライン14を介して送信され
るデータは、比較的高い周波数であるために、これらの
ライン14における電力損失が増大すると共に、電話回
線を介して送信されるデータ中に生じる歪もまた増大す
るようになる。これらの問題点を補償するために、リピ
ータ(中継器)16が、中央局10と加入者12との間
の適当な距離離間して、これら銅製ライン14中に設置
してある。これらリピータ16は、電力をデータ信号に
戻すと共に、高周波成分をこのような信号に戻す増幅器
と見なすことができる。一般に、1台から3台のリピー
タ16が、中央局10と加入者12との間の銅製ライン
14中に配置されている。
【0019】上述の中央局10と、加入者12との間の
銅製のライン10内に、リピータ16を設置すること
は、前述した種々の問題を解決するための最良策ではな
いことが、認識されている。これらリピータは高価なも
のである。また、電力を消費するものである。更に、こ
れらリピータによって、ライン14中の信号の特性のか
なりな(しかし、完壁性からは、程遠く)回復がもたら
される。また、これらリピータを、地面の下へ配置す
る。このために、個々の加入者12の銅製のライン14
を設置することは、困難であると共に、これらライン中
に、1個またはそれ以上のリピータ16を接続すること
は困難である。
【0020】最近、これら銅製のライン14を通過する
データ信号上で作動するペアゲイン技術(Pairga
in Technologies)によるシステムが得
られており、この結果、データ情報を中央局10と加入
者位置12との間で、所定の忠実度で送信することがで
きる。この技術のために、リピータ16を、中央局10
と加入者位置12との間の銅のライン14中に設置する
必要がなくなってきた。このようなシステムは、急速
に、認知されてきた。このシステムのユニットが、地区
の電話会社および他の顧客に対して、大量に販売されて
いる。
【0021】本発明によれば、ほぼ同一の効果が得られ
る、このペアゲインシステムとは異なったシステムを提
供することができる。本発明のシステムは、少なくと
も、ペアゲイン技術によって得られたシステムと等価な
ものである。例えば、このシステムにおいて、銅のライ
ン14を介して伝送されるデータ信号におけるエラーレ
ートは、ペアゲイン技術によるシステムによって、この
ようなデータ信号を伝送する場合のエラーレートより、
高いものでない、むしろ僅かに低いものである。更にま
た、本発明のシステムを、中央局10と加入者位置12
とに設置した場合には、リピータ16を、これら10と
12との間の銅のライン14内に設置する必要がなくな
る。
【0022】本発明の一実施例によれば、図2に、概し
て、20で表わされている送信機と、図3に、概して、
22で表わされている受信機とを、中央局10および加
入者12の各々における合成したハウジング中に設置す
る。一般に、これら送信機20と受信機22とを共通の
ハウジング(外匣)内に設置している。しかし乍ら、明
瞭にするために、これら送信機20と受信機22とは別
個の図面に表示されている。この送信機20には、ステ
ージ23が設けられ、このステージ23によって、4つ
のアナログレベルを有するデータ信号が得られ、これら
レベルは、+3,+1,−1および−3のデータ値を表
わしている。4つのアナログレベルの各々によって、こ
のようなアナログレベルとは別個のコード化パターンを
有する一対のディジタル信号が表わされる。これは、以
下の表より理解できるものである。
【0023】
【表1】
【0024】ステージ23において、アナログ値の特有
のシーケンスを表わすために発生させたディジタルデー
タを、二進数の1および0の擬似ランダムパターン中の
ディジタル信号と、24において合成する。この擬似ラ
ンダムパターンは、特定の送信機に対して特有なもので
ある。例えば、中央局10における送信機20によっ
て、加入者位置12における送信機のものとは異なっ
た、擬似ランダムコードを得ることができる。この結果
として得られるディジタル信号を、26においてフィル
タ処理して、銅製のライン14の伝送能力以内で特定の
周波数範囲の信号のみを通過させるようにする。これら
フィルタ処理した信号を、D/Aコンバータ28によっ
て、これと対応するアナログ信号に変換して、これらア
ナログ信号を、銅のライン14を介して伝送する。図2
に示すと共に、上述した送信機20は、従来より周知な
ものである。しかし乍ら、このような送信機20を、図
3に示した受信機22とシステム内で組合せた場合に、
少なくとも前述の米国出願明細書(出願人のファイルN
o.D−2755)において新規性を有することにな
る。
【0025】図3に示した受信機22を、本発明の一実
施例において、包含するものと考えられる。この受信機
22によって、この送信機20から銅のライン14を経
て通過するアナログデータ信号(上述の擬似ランダムコ
ードと合成されたアナログ信号)を受信する。これらア
ナログデータ信号を、A/Dコンバータ30によって、
これと対応するディジタル信号に変換する。これらディ
ジタル信号を、アダー、即ち加算デバイス32に導入し
て、A/Dコンバータ30からのディジタル信号と、リ
ニア(線形)エコーキャンセラ34からのディジタル信
号とを比較する。次に、このリニアエコーキャンセラ3
4によって、ステージ36から擬似ランダムコードの信
号を受信する。これらアダー、即ち加算デバイス32と
リニアエコーキャンセラ34とは、一般に35で表わさ
れたステージ内に設けられ、受信機22によって受信し
た信号からエコーをキャンセル(除去)している。この
ステージ35は、破線内のボックスに包含されている。
【0026】ここで、図2の送信機20は、中央局10
に配置されると共に、図3の受信機22は、加入者位置
12に配置されているものとする。前述したように、中
央局10における擬似ランダムコードは、この中央局に
独特なものであると共に、加入者位置12における擬似
ランダムコードは、この加入者位置に独特なものであ
る。加入者位置における擬似ランダムコードは、この加
入者位置12から中央局10へ送信されたディジタルデ
ータを表わすディジタル信号と組合わされる。これら合
成ディジタル信号は、中央局10において、送信機20
によって、ある強度で反射される。これら反射された信
号、即ち、エコー信号が加入者位置12における受信機
22で受信されるようになる。従って、受信機22で受
信されたディジタル信号は、中央局12における送信機
20から送信されたディジタル信号(第1コードと合成
された信号)および、加入者位置から送信されたディジ
タル信号(第2擬似ランダムコードで変調された信号)
との合成信号である。この第2擬似ランダムコードと組
合わせたディジタル信号を、アナログ形態で、加入者位
置12から中央局10へ送信すると共に、この中央局に
よって、加入者位置へ反射されて戻るようになる。
【0027】リニアエコーキャンセラ34は、アダー3
2と協働して、大まかな基準で、この第2擬似ランダム
コードと組合わされたエコー信号(反射信号)を除去す
る。このアダー32によって、以下の方法により、これ
ら反射(エコー)信号を除去する。即ち、コンバータ3
0およびリニアエコーキャンセラ34からの約128個
のディジタル信号列を、同時に、加算または減算するこ
とによって除去する。このアダー32の出力において得
られた信号を、リニアエコーキャンセラ34まで戻し、
これによってリニアエコーキャンセラ34における12
8個のタップでの係数を変化させる。
【0028】このアダー、即ち加算デバイス32におけ
る比較結果に従って、リニアエコーキャンセラ34にお
ける異なったタップにおける係数を、連続的に調整する
ことによって、このリニアエコーキャンセラ34は、こ
のコンバータから得られたディジタル信号からの、あら
ゆるエコーまたは反射波を除去する場合において、最良
の効果を持つようになる。リニアエコーキャンセラ34
の係数の連続的な調整は、リニアエコーキャンセラを表
わす長方形の頂部および底部における線(特に破線)に
よって表わされている。このような線は、アダー32の
出力から、リニアエコーキャンセラ34として指定され
たボックスを、垂直方向に通り、このようなボックスの
寸度下側の位置において、下方向に指示する矢印で終端
する。同様の構成が、他のステージに表わされており、
ここでは、係数の連続的な調整が行われている。
【0029】アダー32からの信号を、他のアダー、即
ち、加算デバイス40に導入する。このアダー40は、
ノンリニア(非線形)エコーキャンセラ42からのディ
ジタル信号も受信する。このノンリニアエコーキャンセ
ラ42を設けることは、本発明による主要な特徴の1つ
を構成するものである。アダー、即ち加算デバイス40
およびノンリニアエコーキャンセラ42を、図3の破線
35で表わしたステージに設ける。このノンリニアエコ
ーキャンセラ42によって、リニアエコーキャンセラ3
4と同じ擬似ランダムコードで、変調器36から信号を
受信する。しかし乍ら、このノンリニアエコーキャンセ
ラ42は、前述のリニアエコーキャンセラ34における
120個のタップと比較して、最小数のタップ(例えば
3個)のみを有している。
【0030】このノンリニアエコーキャンセラ42のタ
ップ上の信号を、アダー、即ち、加算デバイス40に同
時に導入して、送信機20から反射(エコー反射)した
信号を更に除去する。このアダー、即ち、加算デバイス
40からの出力を、ノンリニアエコーキャンセラ42の
タップに導入して、このようなキャンセラのタップにお
ける係数を調整する。これによって、送信機20から送
信され、受信機22で受信したエコー、即ち、反射を、
各瞬間に除去するような、このノンリニアエコーキャン
セラ42の最適な動作が達成される。
【0031】このノンリニアエコーキャンセラ42は、
前述のリニアエコーキャンセラ34では、120種の調
整可能な係数で動作するのに対して、僅か3種の調整可
能な係数で動作するので、このノンリニアエコーキャン
セラ42によって、送信機20から受信機22まで電話
回線14を通過するエコー信号を、相当程度、更に、減
少させることができる。このことは、エコー信号成分を
かなり減少させることによって、リニアエコーキャンセ
ラの動作を補足するもので、これらエコー信号成分は、
特性上、非線形であると共に、このリニアエコーキャン
セラ34によって除去することができない。
【0032】このエコーキャンセラ42は、他のエコー
キャンセラ34と同様な方法で構成することができる。
しかし乍ら、例えば、キャンセラ42のようなノンリニ
アエコーキャンセラの利用方法は、従来知られたもので
なく、電話回線14において、エコー信号を、追加的
に、かなり減少するような方法は知られていない。
【0033】アダー、即ち、加算デバイス40からのデ
ィジタル信号を、イコライザ中のゲインコントロール
(利得制御)ステージ46に与える。このイコライザ
は、破線で図示されており、一般に、図3では48で表
わされている。このゲインコントロールステージ46に
よって、この加算デバイス46からのディジタル信号の
ゲインを調整することによって、特定のレベルにする。
このゲインコントロールステージ46には、複数個のタ
ップが設けられており、これらタップは個々の係数を持
っている。これら係数を、アダー、即ち加算デバイス5
0からの出力信号によって、連続的に調整する。このア
ダー、即ち加算デバイス50の動作については、次に詳
述するものとする。このゲインコントロールステージ4
6に対応する、調整可能な係数を有するゲインコントロ
ールステージは、従来から知られている。
【0034】ゲインコントロールステージ46からの出
力を、イコライザ48内のフィードフォワードイコライ
ザ50に導入する。このフィードフォワードイコライザ
50も、公知なものである。これは、ゲインコントロー
ルステージからのディジタル信号で作動して、受信機2
2で受信した信号における、前述したディジタル信号対
から、このような各遅延対における影響を除去する。こ
のことは、アダー、即ち、加算デバイス50からフィー
ドフォワードイコライザ52へフィードバックして、こ
のイコライザの複数のタップの各々における係数を調整
することによって達成される。
【0035】このフィードフォワードイコライザ50か
らの調整された信号を、イコライザ48内のアダー、即
ち加算デバイス54に供給する。これは、このイコライ
ザ48における決定帰還イコライザ56における信号の
ように供給する。この決定帰還イコライザ56は、公知
なものである。この決定帰還イコライザ56は、マルチ
プレックサ58から、受信機22で受信したデータ信号
を表わすディジタル信号を受信する。このマルチプレッ
クサ58からのディジタル信号によって、これら信号の
特性に従って、決定帰還イコライザ56内の複数の係数
を調整する。また、この決定帰還イコライザ56によっ
て、銅製のライン14を介して受信機22まで通過する
ディジタル信号における、あらゆるテール(後端部)を
除去して、データを表わしている。これらテールは、こ
のデータを表わすディジタル信号における、異なった周
波数に対する銅のラインのレスポンスにおける差から基
因するものである。
【0036】アダー、即ち加算デバイス60によって、
上述のアダー、加算デバイス54からの信号を受信す
る。このアダー、加算デバイス60およびマルチプレッ
クサ58は、一般に、破線61で示した検出器内に包含
されている。このアダー60は、エラー予測器62から
ディジタル信号を受信する。このエラー予測器62は、
従来公知なもので、この検出器61に包含されている。
エラー予測器62には、マルチプレックサ58からの信
号で、周知の方法で動作し、ノイズを除去するノイズ予
測器が含まれている。このようなノイズを除去するに当
り、エラー予測器60によって、予測出来ないパターン
におけるノイズ信号を、予測出来るパターンを有するエ
ラー信号に変更する。エラー予測器62には、このよう
な信号における予測可能なパターン中のエラーを除去す
るステージが含まれている。エラー予測器62には、調
整可能な係数を有する複数のタップが設けられている。
このエラー予測器62によって、アダー、即ち加算デバ
イス63からの信号の特性に従って、これらステップに
おける係数を調整する。これら信号は、アダー、即ち、
加算デバイス60およびマルチプレックサ58からの信
号の比較結果に従って発生される。
【0037】数秒の初期期間において、送信機20から
のディジタル信号は、簡易型擬似ランダムコードを有し
ており、これによって、受信機20が、送信機20の動
作と迅速に周期化する能力を簡易化する。これら送信機
20と受信機22との動作間で、迅速に同期化すること
が望ましく、この結果として、この受信機22によっ
て、その後、この送信機20からデータを受信できるよ
うになる。このような同期動作は、以下の場合に、特に
必要なものである。即ち、送信機20と受信機22との
間の銅のライン14を介して行われる結合動作に中断が
行われた後に、同期化が起る場合に、必要なものとす
る。この理由は、そのような同期化が起るまで、送信機
および受信機との間で、データを送信できないからであ
る。明らかなように、これら、送信機20と受信機22
との間の同期化における差の僅か数秒が重要なものとな
る。その理由は、重要なデータを送信する能力が、非同
期期間中に失われてしまうからである。
【0038】送信機20における、簡易型擬似ランダム
コードは、+3および−3のアナログ値のみで、信号の
パターンによって得られる。+3および−3のみのアナ
ログ値を得ることによって、送信機20と受信機22と
の動作間で同期化する時間を最小限とする必要がある。
この簡易型擬似ランダムコードでディジタル信号対を、
7秒間に亘って送信するが、一般に、この7秒間の終期
の十分な前に、同期化が行われる。
【0039】この簡易型擬似ランダムコードでディジタ
ル信号を、アダー40から、従来から公知のピーク検出
器66へ導入する。このピーク検出器66は、検出器6
1に含まれている。このピーク検出器66は、アダー4
0からの信号に基いて動作して、これら信号のパターン
中の正および負のピークを検出する。正のピークは、+
3のアナログ値を表わし、負のピークは、−3のアナロ
グ値を表わす。このピーク検出器66の動作は、図4か
ら明らかになっており、この図4には、アダー40から
ピーク検出器66へ導入されたディジタル信号が例示さ
れている。この図4から理解できるように、正のピーク
のいくつかを、図4に“+3”として規定し、同様に、
負のピークのいくつかを、図4に“−3”と規定する。
+3および−3のアナログ値を表示するためにピーク検
出器66によって検出された信号を、図1のマルチプレ
ックサ70に導入する。このマルチプレックサ70は、
検出器61に包含されている。
【0040】このマルチプレックサ70は、検出器61
に包含されているスライサ72からのディジタル信号も
受信する。このスライサ72のようなスライサは、従来
より既知なものである。簡易型擬似ランダムコードを有
する信号対を送信中に、このスライサ72によって、ア
ダー、即ち加算デバイス60からの各ディジタル信号対
のディジタル値が、+3のアナログ値または、−3のア
ナログ値に近いかを決定する。一対のディジタル信号の
ディジタル値が、−3のアナログ値より、+3のアナロ
グ値に近い場合に、このスライサによって+3の値を有
するディジタル信号対が得られる。同様に、スライサ7
2によって、対となっているディジタル信号が、+3よ
り−3に近いアナログ値を表わす場合に、−3の値を有
するディジタル信号対が得られる。
【0041】前述したように、マルチプレックサ70
は、ピーク検出器66およびスライサ72からのディジ
タル信号を受信する。通常、このマルチプレックサ70
により、ピーク検出器66に対して、スライサ72によ
り高い優先度を与えるようになる。換言すれば、マルチ
プレックサ70が、ピーク検出器およびスライサからの
信号を同時に受信した時に、このマルチプレックサ70
によって、ピーク検出器66から信号が送給されるよう
になる。このマルチプレックサ70により、ピーク検出
器66からの信号より、スライサ72からの信号に、優
先度を与えることができる。このマルチプレックサ70
を通過する信号を、図1で74で表わしたスクランブラ
/逆スクランブラに導入する。このスクランブラ/逆ス
クランブラ74は、検出器61に含まれている。このス
クランブラ/逆スクランブラは、本発明のキーポイント
の1つを構成するものであり、前述の米国特許明細書
(D−2755)に開示してある。
【0042】このスクランブラ/逆スクランブラ74
は、マルチプレックサ70から、特定数(例えば、23
個)の連続した対のディジタル信号を受信すると共に、
マルチプレックサからのそのような特定の数のディジタ
ル信号より、連続するディジタル信号のシーケンスを発
生する。このような信号のシーケンスは、送信機および
受信機の同期の初期期間中に、送信機20から送信され
た簡易型擬似ランダムコードに対するアルゴリズムに相
当するアルゴリズムに依存するものである。
【0043】アダー50において、このスクランブラ/
逆スクランブラ74からの信号のシーケンスを、マルチ
プレックサ70からの信号と比較する。この比較動作
は、スクランブラ/逆スクランブラ74からの特定のパ
ーセンテージ(例えば、40%)と、マルチプレックサ
70からの特定のパーセンテージとが一致するまで続行
する。このことが起ると、システムは、同期状態である
と考えられると共に、マルチプレックサ70およびスク
ランブラ/逆スクランブラ74からの信号の比較動作が
中断する。次に、このマルチプレックサ70からの信号
を、マルチプレックサ58を経てアダー50に送給し
て、これと、アダー54からの信号とを比較する。この
アダー70からの信号を、マルチプレックサ58を介し
て、ゲインコントロールステージ46に供給すると共
に、フィードフォワードイコライザ52に供給して、こ
れらステージの動作を調整する。
【0044】このステージ74によっても、逆スクラン
ブラを構成する。前述したように、このステージ74
は、スクランブラとして動作して、送信機および受信機
22の動作を同期化した時の初期期間の後で、ステージ
74は、マルチプレックサ70からの信号の逆スクラン
ブラとして動作する。逆スクランブラとして動作中に、
ステージ74によって、送信機20からのデータを表わ
すディジタル信号対における擬似ランダムコードを除去
するので、この結果として、出力ライン78を通過する
ディジタル信号は、データのみを表わすようになる。こ
の出力ライン78上の信号を、チャネルユニットインタ
ーフェイス80に導入すると共に、このインターフェイ
ス80からデコーダ82へ導入して、電話ライン14を
通過するディジタル信号中のデータを回復する。
【0045】スクランブラ/逆スクランブラ74の一実
施例を図5に示し、これは、本発明の新規な特徴の1つ
であると考えられる(前述のD−2755)。このスク
ランブラ/逆スクランブラ74には、マルチプレックサ
70(図3にも示す)からの出力を受信する。このライ
ン80上の信号をステージ82に導入する。このステー
ジ82によって、アナログ値(+3,+1,−1,−
3)を表わす各信号対に対して並列入力を、このような
信号の直列入力に変換する。このステージ82からの出
力を、マルチプレックサ84の一方の入力端子に導入す
る。このマルチプレックサ84の他方の入力は、排他的
ORネットワーク86の出力に接続される。このマルチ
プレックサ84は、これが逆スクランブルモードで動作
する場合に、ライン87上のコントロール信号を受信す
る。
【0046】図5に示したシステムがスクランブラモー
ドで動作中に、マルチプレックサ84からの出力をライ
ン88に導入する。このスクランブラモードでは、ライ
ン88上の信号は、このスクランブラの出力を構成す
る。このマルチプレックサ84からの出力を、図5のシ
ステムがスクランブラまたは逆スクランブラとして作動
中、スクランブラ/逆スクランブラレジスタ90に送給
する。このスクランブラ/逆スクランブラレジスタ90
は、特別なシフトレジスタとして動作しており、これの
異なった実施例が図6〜図9に示されており、以下、詳
述する。
【0047】スクランブラ/逆スクランブラレジスタ9
0には、順次接続された複数個(例えば、23個)のフ
リップフロップが設けられている。最後のフリップフロ
ップ(例えば、フリップフロップ23)の出力を、排他
的ORネットワーク92に導入する。このORネットワ
ーク92は、マルチプレックサ94からの出力も受信す
る。このマルチプレックサ94には2つの入力が設けら
れており、一方は、上述のスクランブラ/逆スクランブ
ラレジスタ90の5番目のフリップフロップの出力から
のもので、他方は、このレジスタ90の18番目のフリ
ップフロップの出力からのものである。以下の説明から
明らかなように、スクランブラ/逆スクランブラレジス
タ90からの出力の一方は、中央局10において、レジ
スタの動作で有効なものとなり、他方の出力は、遠隔位
置におけるレジスタの動作で有効なものとなる。
【0048】また、マルチプレックサ94は、排他的O
Rネットワーク96からの出力を、コントロールライン
上で受信する。ライン98から入力を、このORネット
ワーク96へ供給する。このライン98によって、図5
に示したシステムの逆スクランブルモードにおける動作
をコントロールする。このORネットワーク96のもう
1つの入力は、図5に示したシステムが中央局10また
は加入者位置12に存在するかに依存して、図8および
図9に示したシフトレジスタネットワークの特定の1つ
から、ライン99を介して信号を受信する。
【0049】排他的ORネットワーク92の出力は、排
他的ORネットワーク100の一方の入力端子に対して
共通なものである。このORネットワーク100の第2
の入力端子およびORネットワーク86の第2入力端子
は、ステージ82からの出力信号を受信する。このOR
ネットワーク100の出力を、図5に示したシステムが
逆スクランブラとして動作している場合に、ライン78
(図1にも示す)に導入する。
【0050】図6および図7は、それぞれ擬似ランダム
コードを、送信機20においてどのように発生するかを
表わしている。図6に示したシステムでは、送信機が加
入者位置12に存在し、受信機が中央局10に存在して
いる場合に、送信機20でこの擬似ランダムコードを発
生する。逆に、図7のシステムによって、送信機が中央
局10に存在すると共に、受信機が加入者位置12に存
在する場合に、この送信機20で擬似ランダムコードを
発生する。
【0051】図6に示したシステムには、複数個のフリ
ップフロップが設けられている。これらを、102a,
102b,・・・・,102nと指定する。これらフリ
ップフロップ列の各出力を、次のフリップフロップ列の
入力に接続する。図6に示したシステムにおいて、フリ
ップフロップ102nは、シーケンス(列)の23番目
のフリップフロップである。このフリップフロップの出
力を、18番目のフリップフロップからの出力のよう
に、アダー、即ち加入者デバイス104に導入する。こ
のアダー、即ち加入者デバイス104からの出力を、ラ
イン108上の入力のように、アダー、加算デバイス1
06に供給する。次に、このアダー、加算デバイス10
6からの出力を、シーケンスの第1フリップフロップの
入力に接続された入力ライン100に送給する。
【0052】前述したように、図6に示したシステムに
よって、送信機20が加入者位置12に存在すると共
に、受信機22が中央局10に存在する場合に、この中
央局10で擬似ランダムコードを発生する。図7に示し
たシステムは、以下の点を除いて、図6に示したシステ
ムと同一である。即ち、シーケンスの第5番目のフリッ
プフロップの出力を、図6のアダー、即ち加算デバイス
104に対応するアダー、即ち加算デバイス112に接
続する。図7に示したシステムによって、送信機20が
中央局10に存在すると共に、受信機22が加入者位置
に存在する場合に、擬似ランダムコードを発生する。
【0053】図6および図7に示し、前述した構成は、
従来より周知である。これら構成により、列中の異なっ
たフリップフロップ対の出力を混合することによって、
擬似ランダムコードを発生する。例えば、この列中の1
8番目と23番目のフリップフロップの出力を、図6に
おけるアダー104で混合すると共に、アダー、即ち加
算デバイス104の出力と、ライン108の信号をアダ
ー106で混合する。発生させた信号は、擬似ランダム
である。その理由は、これら信号は、比較的長いもので
あるが、23個のフリップフロップにおける種々の値か
ら予測できる(しかし、このシーケンスの長さのため
に、或る困難が存在するが)からである。
【0054】図6に示した構成によって、擬似ランダム
コードで、信号が発生され、これが、送信機が加入者位
置12に存在する場合に、図3の送信機22の変調ステ
ージ23に導入される。これら信号により、図2のステ
ージ23からのデータ信号が変調される。この変調され
た信号が図2でフィルタ処理されると共に、アナログ形
態に変更される。図3に示すと共に上述したステージに
よって、これら信号を擬似ランダムコードで復元すると
共に、これら信号を、図3および図5に対して共通に、
マルチプレックサ70に供給する。次に、マルチプレッ
クサ70によって、これら信号をスクランブラ/逆スク
ランブラレジスタ90に供給する。
【0055】図8および図9は、このレジスタ90が受
信機22に存在する場合に、図5に示したスクランブラ
/逆スクランブラレジスタ90の構成を示す。図8に示
す実施例は、図6に示した実施例によって、加入者位置
12から擬似ランダムコードで信号を送信する時に、中
央局10における受信機22内で動作する。これから明
らかなように、図8に示した実施例では、18番目のフ
リップフロップからの出力を、図6の18番目のフリッ
プフロップからの出力が図6のアダー104に導入され
るのと同様に、アダー、加算デバイス116に導入され
るようになる。図8において、この入力を、ライン11
7を介して、シフトレジスタ中の連続したフリップフロ
ップの第1番目を構成するフリップフロップ118cに
導入されるようになる。ライン117上の入力およびア
ダー116からの出力を、アダー、即ち加算デバイス1
20に導入する。このアダー120の出力をライン12
1に送給する。このことは、図6に示したシステムにお
ける入力および出力と反対のことである。
【0056】同様な方法で、図9に示したシステムを、
送信機20によって中央局10からの信号を加入者位置
12へ送信した時に、加入者位置12における受信機2
2で使用する。図9に示したシステムによって、第5番
目のフリップフロップの出力を、アダー、即ち加算デバ
イス122に導入する。このことは、第5番目のフリッ
プフロップの出力を、図7におけるアダー、即ち、加算
デバイス112へ導入することに相当している。このア
ダー112の出力を、ライン126上の入力の送給と同
様に、アダー、即ち、加算デバイス124に送給する。
ライン126上の入力も、上記列の第1番目のフリップ
フロップを構成するフリップフロップ128に送給す
る。このアダー124からの出力を、ライン130に送
給する。
【0057】図5に示すように、第5番目のフリップフ
ロップ、またはレジスタ90内の18番目のフリップフ
ロップからの出力を、スクランブラ/逆スクランブラが
中央局10における受信機22内、または加入者位置1
2内の受信機に存在するかに依存して、マルチプレック
サ94を通過させる。次に、このマルチプレックサ94
からの出力を、レジスタ90の出力(第23番目のフリ
ップフロップ)からの信号と同様に、排他的ORネット
ワーク92に送給する。マルチプレックサ94からの信
号と、レジスタ90内の23番目のフリップフロップか
らの信号とを、排他的ORネットワーク92中で比較す
る。これは、マルチプレックサへの入力信号の内の1つ
(しかし、両信号でない)が二進数の“1”である場合
に、このORネットワーク92を介して、他のORネッ
トワーク86に信号が送給されるように行われる。
【0058】続いて、排他的ORネットワーク86は、
排他的ORネットワーク92からの信号およびステージ
86からの信号に応答して、信号をマルチプレックサ8
4に送給する。このマルチプレックサ84によって、ス
クランブラ/逆スクランブラが、スクランブラモードで
動作する場合に、このORネットワーク86からの信号
の、ステージ82からの信号に対する優先度が与えられ
る。このマルチプレックサ84を通過する信号を、レジ
スタ90がこのステージ82から最初の23個の信号を
受信した後で、このレジスタ90に導入する。このよう
な方法で、レジスタ90によって、コードが発生する。
これは、これら23個の信号がマルチプレックサ70を
通過してしまった後に、排他的ORネットワーク86か
らの特性に依存して行われる。スクランブラ/逆スクラ
ンブラがスクランブラとして動作している場合に、マル
チプレックサ86からの信号を、ライン88に送給す
る。このライン88上の信号を、マルチプレックサ58
(図3)に送給し、このマルチプレックサ58は、マル
チプレックサ70からの信号を受信する。ユーザは、以
下のようなオプションを持っている。即ち、ライン88
上の信号のマルチプレックサ58を通る通路、またはマ
ルチプレックサ70からの信号に優先度を与えるかどう
か決定することができる。前述したように、マルチプレ
ックサ58からの信号を、アダー54からの信号と比較
のために、アダー50に供給する。また、このアダー5
0からの信号によって、ステージ46と52におけるタ
ップの係数を調整する。
【0059】簡易型擬似ランダムコード(+3,−3の
み)の信号を送信機20から受信機22まで送給する初
期期間以後において、データを表わす信号を、送信機か
ら受信機へ送信する。この受信機22において、連続す
るアナログ値用のライン80を通過するディジタル信号
を、ステージ82によって、並列表示から直列表示へ変
更する。次に、これら信号がマルチプレックサ84を通
過し、これは、ライン87上の信号によって条件付けら
れることによって、排他的ORネットワーク86からの
信号に対する、ステージ82からの信号の優先度が与え
られる。
【0060】受信機22が中央局10または加入者位置
12に存在するかに依存して、信号が、レジスタ90か
ら、5番目のフリップフロップまたは18番目のフリッ
プフロップの出力へ送給される。マルチプレックサ94
を介しての信号の通過は、図5に示したシステムが逆ス
クランブルモードで動作するのを表示する信号のライン
98および排他的ORネットワーク92を介して通過し
た結果として起るものである。
【0061】マルチプレックサ94を通過する信号が、
レジスタ90から最後(23番目)のフリップフロップ
からの信号と合成される。この合成信号を、排他的OR
ネットワーク100に供給して、このORネットワーク
100は、ステージ82からの信号を受信する。次に、
このORネットワーク100の出力を、送信機20から
のデータのディジタル表示のように、出力ライン78に
送給する。またこのORネットワーク100の出力を、
図3のアダー50に供給して、上述したように、アダー
54からの出力と比較する。
【0062】前述したシステムおよび方法には、重要な
利点が存在している。受信機22におけるエコー信号を
効果的に除去できる。このことは、以下の場合に、重要
なこととなる。即ち、受信機におけるエコー信号が、デ
ータを表わすライン14を通る信号の強度の少なくとも
500%以上大きな強度を有する場合に重要となる。こ
れらエコー信号の有効な除去は、先ず第1として、図3
に示したリニアエコーキャンセラ34とアダー、即ち加
算デバイスによって達成され、次に第2として、図3の
ノンリニアエコーキャンセラ44とアダー、即ち加算デ
バイス40によって達成される。
【0063】また、以下のような重要な利点も有してい
る。即ち、図3のブロック線図で示した、スクランブラ
/逆スクランブラステージを設けることに基因してい
る。詳述すれば、図5において、送信機20と受信機2
0との間で、最小の期間内で当初に、同期化することで
ある。これらの間の同期化は、最小数(+3,−3)の
アナログ値で、擬似ランダムコードを得ることによって
実現される。
【0064】上述したシステムおよび方法には、他の利
点が存在する。例えば、図5における同一ステージの大
部分は、スクランブラ/逆スクランブラステージ74の
スクランブラとしての動作に対して共通なものとなる。
【0065】上記システムおよび方法には上記以外の利
点がある。例えば、図5における同じステージのほとん
どは送信機20および受信機22の作動を最初に同期化
する際のスクランブラとして、または送信機20から銅
線14を通して受信機22まで通過するディジタル信号
によって表されるデータを再現する際のデスクランブラ
としてスクランブラーデスクランブラステージ74の動
作と共通していることである。
【0066】図10は、本発明に係わる一実施例を示す
一部をブロック図とした回路図である。図10に示した
実施例は、一対の入力ターミナル202と204を有す
る記憶メモリ200を示す。入力ターミナル202は、
入力データを受け、入力ターミナル204は、エコーキ
ャンセラにおける特定のターミナル係数に関連した入力
情報を受ける。記憶メモリ200は、リニアエコーキャ
ンセラにおける異なるタップまたはターミナルのうちの
それぞれにおける係数およびデータを表す信号をメモリ
に導入するためのポート205も有する。本発明のエコ
ーキャンセラは、メモリ204のアドレス指定のために
1つのポート205しか使用していないという理由で有
利である。従来技術では2つ以上のポートを利用してい
る。
【0067】記憶メモリ200は更に一対の出力ターミ
ナル206および208も有する。ターミナル206は
記憶メモリ200から出力されたデータを受け、ターミ
ナル208は係数に関連した出力メモリ200からの出
力情報を受ける。後に理解できるように、ターミナル2
02および206は疑似ランダムコード変調器36から
リニアエコーキャンセラおよび非リニアエコーキャンセ
ラ42に入力される信号を調節するための係数に関連し
た情報を発生する。先に述べたように、この疑似ランダ
ム変調器36は、受信機から送信機へ送信され、更に送
信機から受信機へ反射して戻されたデータとの組み合わ
せのためのコードを発生する。
【0068】疑似ランダムコード変調器36からのライ
ン210上の信号は、マルチプレクサ212へ送られ、
このマルチプレクサは記憶メモリ200におけるターミ
ナル206からの信号も受ける。マルチプレクサ212
を通過する信号はレジスタ214へ送られる。このレジ
スタは、このレジスタを通過する信号とライン216上
のクロック信号とを同期化する。レジスタ214からの
信号は記憶メモリへ入力されるデータとして、記憶メモ
リ200内のターミナル202へ送られる。レジスタ2
14からの信号はマルチプレクサ218にも送られる。
【0069】乗算器218は、レジスタ220からの出
力も受ける。レジスタ220は、その出力信号を係数に
関連した情報として記憶メモリ200へ記憶するよう
に、ターミナル204へ送る。このレジスタ220の作
動はレジスタ222の作動と同じように、ライン216
上のクロック信号と同期化される。レジスタ222の出
力は、レジスタ220の入力と共通であり、レジスタ2
22の入力は、加算器224の出力と共通となってい
る。加算器224は記憶メモリ200内のターミナル2
08からの入力信号および乗算器226からの入力信号
を受ける。乗算器226の一方の入力ターミナルは、記
憶メモリ200におけるターミナル206に接続されて
おり、他方の入力ターミナルはライン230に接続され
ている。
【0070】乗算器218の出力信号は、加算器または
加算デバイス232に送られる。この加算器232はレ
ジスタ234からの信号も受け、このレジスタの作動は
ライン216上のクロック信号と同期化されている。レ
ジスタ234からの出力信号は加算器232への入力信
号として送られる。レジスタ234からの出力信号はリ
ニアエコーキャンセラ34または非リニアエコーキャン
セラ42のそれぞれ1つのターミナルへの入力信号とし
て、ライン236も通過する。
【0071】上記のように、リニアエコーキャンセラ3
4は複数の(例えば120の)ターミナルまたはタップ
を有する。これらターミナルの各々は、疑似ランダムコ
ード変調器36からの信号を受ける。個々のアナログレ
ベル(+3、+1、−1、−3)を表すよう、変調器3
6内で一対のデジタル信号が発生されるごとに変調器に
よって先に発生された信号対は、順次リニアエコーキャ
ンセラ34内の連続するターミナルをシフトする。
【0072】リニヤ(線形)エコーキャンセラ内のター
ミナルの各々は、任意の時間に疑似ランダム信号を変更
する調節可能な係数を有する。この調節可能な係数は、
変調器36内に次の疑似ランダム信号が発生されると、
エコーキャンセラ34内の次のターミナルにシフトす
る。これと同時に加算器32からの出力に従って係数が
調節される。
【0073】非リニアエコーキャンセラ42はリニアエ
コーキャンセラ34と同じように作動する。しかしなが
ら、非リニアエコーキャンセラ42はリニアエコーキャ
ンセラ34のよりもターミナルの数が極めて少ない(例
えば3)。これにより非リニアエコーキャンセラ42に
より行われる訂正はリニアエコーキャンセラ34によっ
て行われる訂正よりも、より正確となる。このようにリ
ニアエコーキャンセラ34は、受信機から送信機10へ
送信され、送信機によって受信機へ反射されて戻される
信号の粗い除去を受信機22で行うものとみなすことが
できる。同様に、非リニアエコーキャンセラ42は、か
かるエコー信号の細かい除去を行うものとみなすことが
できる。これらエコーキャンセラを組み合わせたシステ
ムは、従来のシステムよりも送信機20から受信機22
へ送信されるデータの極めて正確な検出を行う。
【0074】図10は、ある時間におけるリニアエコー
キャンセラ34の1つのターミナルに送られるデータを
示す。リニアエコーキャンセラ34における別のターミ
ナルには、図10に示したエコーキャンセラと同様な複
数のシステムが設けられ、かかるエコーキャンセラにお
けるターミナルの1つずつに、1つのかかるシステムが
対応すると考えられる。更に非リニアエコーキャンセラ
42における個々のターミナルには、図10に示された
システムと同様な複数のシステムが設けられ、かかるエ
コーキャンセラにおけるターミナルのそれぞれの1つに
は、かかるシステムが1つ対応することも理解できよ
う。リニアエコーキャンセラ34および非リニアエコー
キャンセラ42の請求の範囲の根拠とするため、出願人
はリニアエコーキャンセラ34または非リニアエコーキ
ャンセラ42からの信号を発生するラインとしてライン
236を指定し、このラインをエコーキャンセラ34お
よび42の各々における異なるターミナルのすべての包
括的基礎として用いた。
【0075】図10に示す実施例では、記憶メモリ20
0の出力ターミナル206からマルチプレクサ212へ
信号が入力される。これら信号は、図1における変調器
36からの疑似ランダムコード状のバイトを表す。これ
ら信号はレジスタ214へ送られる。レジスタ24はラ
イン216上の次のクロック信号の時間に作動し、信号
をターミナル202へ送り、記憶メモリ200に記憶す
る。4サイクル後にこれら信号は出力ターミナル20
6、マルチプレクサ212およびレジスタ214を通過
し、記憶メモリ200の入力ターミナル202に送られ
る。次の説明から、4サイクルの遅延の理由が明らかと
なろう。
【0076】このようにライン216上にクロック信号
が順次発生する度に、リニアエコーキャンセラ34にお
ける各ターミナルから、エコーキャンセラ内の次のター
ミナルに疑似ランダムコードを表す信号がシフトされ
る。エコーキャンセラ34のうちの最後の3つのターミ
ナルでは、4つのクロックサイクルのシフトは、エコー
キャンセラ内に残るターミナルの数よりも多いので、こ
のようなシフトは起きない。このため、変調器36から
の信号が、エコーキャンセラ34の最後の3つのターミ
ナルにシフトされると、信号は疑似ランダムコードエコ
ーキャンセラ34からライン210、マルチプレクサ2
12を通って、レジスタ214へ送られる。
【0077】記憶メモリ200内のターミナル208
は、記憶メモリ200からの係数をエコーキャンセラ2
08内の特定のターミナルのために送る。これら信号
は、乗算器226からの信号と同じように、加算器また
は加算デバイス204へ送られる。乗算器はライン23
0上の信号を受け、これら信号は特定ターミナルのため
の加算器32の出力端に発生される。これら信号は、特
定ターミナルのための加算器32に対して発生される誤
りを表し、これら誤りはシンボルyで表示される。これ
ら信号にはシンボルμで示される定数が乗算される。乗
算器226は、誤り値μyと記憶メモリの出力ターミナ
ル206から特定ターミナルへ入力されるデータBとを
乗算する。
【0078】この結果生じる値μyBには、かかる特定
ターミナルで先に得られた係数が加算器224で加算さ
れる。これら信号はレジスタ222および220へ入力
されるクロック信号に従って、順次時定数だけ時間がシ
フトされる。レジスタ220の出力端における、この結
果生じる信号は、エコーキャンセラ34における特定タ
ーミナルのための係数の新しい値を示す。エコーキャン
セラ34の特定ターミナルにおける定数のためのこの新
しい値は、記憶メモリ200におけるターミナル204
に記憶される。
【0079】ステージ218では、レジスタ214から
のデータ信号によって表示される値と、レジスタ220
からの係数の新しい値が乗算される。この結果生じる信
号は、これら信号とライン216上のクロック信号とを
同期化するレジスタ234へ入力される。次に、レジス
タ234からの出力信号には、乗算器218からの信号
が加算される。このように、加算器232とレジスタ2
34とは、エコーキャンセラ34内の特定ターミナルか
ら加算器32へ入力され、アナログ−デジタルコンバー
タ30からの信号と比較される信号を示す信号を、累積
的に発生するための積分器として作動する。
【0080】図示するように、レジスタ222、220
および234内の3つのクロック信号の遅延があり、更
に記憶メモリ200内の入力ターミナル204から記憶
メモリ内の出力ターミナル208へ係数が切り替えられ
る際の4番目のクロックにも遅延がある。このことは、
記憶メモリ200の入力ターミナルへ係数が順次入力さ
れる間に、4つのクロック信号の遅れがある理由を説明
している。
【0081】図11は、係数がどのように記憶メモリ2
00を通ってシフトされるかを示すチャートである。図
11における第1列は、ライン216上のクロック信号
の連続サイクルを示している。第2列は、図11におけ
るターミナル204を通して連続する係数がメモリ20
0に記録される時間を示し、図10における列3は、メ
モリ200に先に記録された連続する係数がターミナル
208においてメモリから読み出される時間を示す。後
に明らかとなるように、ターミナル204において、メ
モリ200に係数が記録される時間と、その後、ターミ
ナル208においてメモリから読み出される時間との間
に、4つのクロックサイクルの遅れがある。この遅延
は、図11の第3列におけるクロックサイクル4と、第
5列におけるクロックサイクル0との間に延びる波形ラ
インおよび第5列と第7列との間、第6列と第8列との
間、更に第8列と第10列との間の対応するラインで示
されている。
【0082】図11における中間の3つの列は、それぞ
れ図11の最初の3列に対応している。しかしながら、
図11の中間の3つの列は、最初の3つの列のシンボル
の後の次のシンボルのためのタイムシーケンスを示す。
このことは、最初の3つの列の底部におけるシンボル0
の表示および中間の3つの列の底部におけるシンボル1
の表示から明らかであろう。換言すれば、最初の3つの
列はリニアエコーキャンセラ34における最初のターミ
ナルにおける係数を示し、中間の3つの列はリニアエコ
ーキャンセラにおける次のターミナルにおける係数を示
している。これと同様に、図11の最後の3つの列は、
リニアエコーキャンセラ32における最初の2つのター
ミナルの直後の第3ターミナルにおける係数を示してい
る。
【0083】エコーキャンセラ34の作動、すなわちエ
コーは、次の式から明らかであろう。
【0084】
【数1】
【0085】ここで、yは加算器における特定のターミ
ナルのための加算器32または加算器40の出力端でそ
れぞれ発生され、エコーキャンセラにおける特定ターミ
ナルに入力され、そのターミナルにおける係数を調節す
るための誤り信号である。
【0086】μ=誤り信号を図10におけるライン23
0へ入力する前の、誤り信号の適応利得を示す定数。 B=疑似ランダムコード変調器36からエコーキャンセ
ラに入力される入力信号。 k=図11の列1に表示されるようなクロック信号の特
定サイクル。 E=エコーキャンセラ内の特定ターミナルにおけるフィ
ルタ係数。 i=特定フィルタ係数。 e=加算器34または加算器42における特定ターミナ
ルの出力。
【0087】上記式では、疑似ランダムコード変調器3
6からの入力信号Bは、連続するクロック信号でエコー
キャンセラ内の1つのターミナルから次のターミナルに
進む。しかしながら、エコーキャンセラ内の特定ターミ
ナルのためのフィルタ係数Eは、クロックサイクルごと
に調節され、調節された係数は次のクロックサイクルで
同じターミナルに入力される。上記式では、レジスタ2
20の出力ターミナルで値Ei,kが発生され、疑似キ
ャンセラ内のターミナルiのための係数の新しい値とし
て、メモリ200内のターミナル204へ入力される。
値eはエコーキャンセラ内の特定ターミナル(kター
ミナル)で発生されたデジタル信号を示す。これら信号
は、リニアエコーキャンセラ34で発生された場合に
は、加算器32へ入力され、非リニアエコーキャンセラ
で発生された場合には、加算器40へ入力される。
【0088】図12は、メモリ204からデータを読み
だし、これらデータを処理し、処理したデータをメモリ
に入力するための回路を主にブロック状に示している。
図12に示された回路に対応する回路は、メモリ204
から係数を読みだし、これら係数を処理し、処理した係
数をメモリに入力するために設けられたものである。こ
れらの差は、かかる回路では単語「データ」および「デ
ータ(バー)」がそれぞれ単語「係数」および「係数
(バー)」と置換されている点だけである。
【0089】図12に示す実施例では、信号データおよ
びデータ(バー)はそれぞれメモリ204からサンプル
−ホールドステージ250および252へ入力される。
これらステージ250および252における信号は、こ
れらステージへ入力されるライン254上のタイミング
信号に従って周期的に特定の時間にサンプリングされ
る。サンプルーホールドステージ250および252に
おける信号が、その最終値に安定する前に、ライン25
4上にタイミング信号が与えられる。このように、デー
タおよびデータ(バー)信号を初期にサンプリングでき
るようにすることにより、データを処理するためのレー
トを大きくすることができる。サンプル−ホールドステ
ージ250および252からの差信号は検出アンプ25
4へ送られる。検出アンプ254からの信号は、256
でラッチされる。ラッチ256からの信号は図10にお
けるステージ224へ入力される。
【0090】図10におけるレジスタ214からの信号
は、図12におけるアンプ260およびアンプ−インバ
ータ262へ入力される。図12におけるアンプ260
およびアンプ−インバータ262は、ライン254上の
周期的信号によって附勢される。しかしながら、これら
アンプ260およびアンプ−インバータ262の附勢
は、各サイクルにおいて、サンプルーホールド回路25
0および252の附勢と異なる時間に行われる。アンプ
260およびアンプ−インバータ262からの信号は、
メモリ206に記憶される。アンプ260およびアンプ
−インバータ262の附勢と異なる時間に、サンプル−
ホールド回路250および252を附勢することによ
り、メモリ204からのデータの読み出しは、データの
メモリ204への書き込みと干渉し合うことはない。
【0091】上記のようなエコーキャンセラ34または
エコーキャンセラ42における個々のターミナルのため
の、図10に示された回路図のエコーキャンセラは、重
要な所定の利点を有する。すなわちこれらエコーキャン
セラは、エコーキャンセラが情報を処理する際に使用す
る情報のすべてを記憶するのに、1つの記憶メモリ20
0しか使用していないことである。更に、記憶メモリ2
00を使用していることにより、エコーキャンセラに入
力される情報が正しく処理されるように保証される。図
10のエコーキャンセラは、従来のエコーキャンセラよ
りもより簡単であり、直接的である。更に、従来のどの
エコーキャンセラとも少なくとも同等な性能を与えるも
のである。
【0092】以上で、特定の実施例を参照して本発明を
開示し、説明したが、当業者であれば、他の種々の実施
例で実施するのに認められる原理は明らかとなろう。従
って本発明は、添付した特許請求の範囲のみにより限定
されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のアナログ信号を、銅製の電話回線を介し
て送信/受信するシステムを簡単に表わすブロック線
図。
【図2】本発明の一実施例による、ディジタルデータを
表わすアナログ信号を、銅製の電話回線を介して中央局
と加入者位置との間で送信/受信するシステムの送信機
の構成を表わすブロック線図。
【図3】図2のシステムの受信機の構成を表わすブロッ
ク線図。
【図4】図3に示した各ステージにおいて各瞬時に発生
させた信号列を表わす図。
【図5】図3のステージの他の例の回路図。
【図6】図5に示したシステムを中央局で利用した時
に、擬似ランダムコードで、ディジタル信号を発生する
システムの回路ブロック図。
【図7】図5に示したシステムを、加入者位置で利用し
た時に、擬似ランダムコードでディジタル信号を発生す
るシステムの回路ブロック図。
【図8】図5に示したシステムを利用して、加入者位置
から中央局へデータ信号を送信する時に、擬似ランダム
コードで、ディジタル信号を発生するシステムの回路ブ
ロック図。
【図9】図5に示したシステムを利用して、中央局から
加入者位置へデータ信号を送信する時に、擬似ランダム
コードでディジタル信号を発生するシステムの回路ブロ
ック図。
【図10】図1のシステムに設けられるような、本発明
の一実施例を構成するエコーキャンセラの回路図。
【図11】図10に示したエコーキャンセラの動作を示
すチャート。
【図12】図10に示したエコーキャンセラと組合わさ
れる回路構成の回路図。
【符号の説明】
10 中央局 12 加入者位置 14 銅製の電話回線 16 リピータ 20 送信機 22 受信機 24,36 擬似ランダムコード変調器 26 フィルタ 32,4,54,60,63,104,106,12
0,126,122 アダー 34 リニアエコーキャンセラ 42 ノンリニアエコーキャンセラ 46 ゲインコントロールステージ 52 フィードフォワードイコライザ 58,70,84,94 マルチプレックサ 62 エラー予測器 66 ピーク検出器 74 スクランブラ/逆スクランブラ 90 スクランブラ/逆スクランブラレジスタ 200 記憶メモリ 212 マルチプレクサ 214 レジスタ 218 乗算器 220 レジスタ 232 加算器 234 レジスタ 250,252 サンブル−ホールドステージ 255 検出アンプ 256 ラッチ 260 アンプ 262 アンプ−インバータ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信機から送信機へ送信され、更に送信
    機から受信機へ反射して戻され、第1疑似ランダムコー
    ドと異なる第2疑似ランダムコードで変調されたデジタ
    ル信号のエコーを含むアナログ信号であって、アナログ
    レベルに関連した第1疑似ランダムコードで変調され、
    複数のアナログレベルに従ってデータを表示するデジタ
    ル信号に対応するアナログ信号を送信機から電話回線を
    介して受信するための、受信機に設けられた装置におい
    て、 アナログ信号から、このアナログ信号を示すデジタル信
    号に変換するための受信機に設けられた第1手段と、 第2疑似ランダムコードで変調されたデジタル信号を発
    生するための、受信機に設けられた第2手段と、 第2手段からのデジタル信号および第1手段からのデジ
    タル信号に応答自在であり、送信機から送信され、受信
    機へ反射して戻される変調されたデジタル信号の作用を
    第1手段からのデジタル信号から除くための、受信機に
    設けられた第3手段とを備え、 第2手段はエコーキャンセラを含み、このエコーキャン
    セラは第2手段からの疑似ランダムコード状のデジタル
    信号をシフトする複数の連続するターミナルと、疑似ラ
    ンダムコード状のデジタル手段を調節するための、連続
    ターミナルにおける調節自在な係数を有し、 第2手段は、第1手段からのデジタル信号とエコーキャ
    ンセラにおける連続するターミナルにおける調節された
    信号とを比較し、この比較の結果を表示するデジタル信
    号を得て、かかる比較の結果に従ってエコーキャンセラ
    における連続するターミナルのための係数を調節するた
    めの第4手段を更に備え、 第2手段は、かかる調節の前後におけるエコーキャンセ
    ラ内の連続するターミナルにおける係数を表示する信号
    を記憶すると共に、第2手段からのデジタル信号を記憶
    するためのメモリ手段を更に含む、アナログ信号を送信
    機から電話回線を通して受信するための、受信機に設け
    られた装置。
  2. 【請求項2】 第4手段は、メモリ手段に記憶され、か
    かる調節前のエコーキャンセラ内の連続するターミナル
    における係数を表示するデジタル信号、メモリ手段に記
    憶された第2手段からのデジタル信号および第1手段か
    らのデジタル信号に対して演算を行い、かかる各演算後
    のエコーキャンセラ内の連続するターミナルにおける係
    数を得るようになっている、請求項1記載の、受信機に
    設けられた装置。
  3. 【請求項3】 第2手段は、第1手段からのデジタル信
    号を第3手段に次に入力する際の連続するターミナルに
    おける係数の調節のような、各調節の後に、エコーキャ
    ンセラ内の連続するターミナルのために記憶手段に記憶
    された係数を使用するための第5手段を含む、請求項2
    記載の、受信機に設けられた装置。
  4. 【請求項4】 第4手段の次の演算において、第4手段
    に入力される係数を得るよう、第4手段の連続する演算
    において、第4手段の係数の連続するすう演算において
    係数の調節値を積分するための第6手段を含む、請求項
    1記載の、受信機に設けられた装置。
  5. 【請求項5】 受信機から送信機へ送信され、更に送信
    機から受信機へ反射して戻され、第1疑似ランダムコー
    ドと異なる第2疑似ランダムコードで変調されたデジタ
    ル信号のエコーを含むアナログ信号であって、アナログ
    レベルに関連した第1疑似ランダムコードで変調され、
    複数のアナログレベルに従ってデータを表示するデジタ
    ル信号に対応するアナログ信号を送信機から電話回線を
    介して受信するための、受信機に設けられた装置におい
    て、 アナログ信号から、このアナログ信号を示すデジタル信
    号に変換するための受信機に設けられた第1手段と、 第2疑似ランダムコードで変調されたデジタル信号を発
    生するための、受信機に設けられた第2手段と、 各々が調節自在な係数を備えた複数のターミナルを有す
    るエコーキャンセラとなると共に、かかる調節自在な係
    数に従って第2手段からのデジタル信号を調節するため
    の受信機に設けられた第3手段と、 第2手段からのデジタル信号と、第2手段における複数
    のターミナルからの信号とを比較すると共に、第3手段
    における係数を調節するための値を発生するための第4
    手段と、 第3手段におけるターミナルにおける係数を調節するた
    めの、第4手段からのデジタル信号に応答自在な第5手
    段と、 第3手段における係数を調節するための値を発生する際
    に、第4手段の演算に使用するための、第3手段におけ
    る異なるターミナルに対する調節された係数を記憶する
    ためのメモリ手段とを備えた、送信機から電話回線を通
    してアナログ信号を受信するための、受信機に設けられ
    た装置。
  6. 【請求項6】 第1手段からのデジタル信号と比較する
    ための第4手段に、調節されたデジタル信号を入力する
    前に、メモリ手段に記憶された調節された係数に従って
    調節するための第2手段からのデジタル信号をメモリ手
    段に記憶するための第6手段を備えた、請求項5記載の
    装置。
  7. 【請求項7】 受信機から送信機へ送信され、送信機か
    ら受信機へ反射されたデジタル信号の反射効果を実質的
    に除いたデジタル信号を発生するための第4手段と、 第4手段からのデジタル信号に対して受信機にて応答自
    在であり、送信機から受信機に送信された信号によって
    表示されるデータを再現するための第6手段とを備え
    た、請求項5記載の装置。
  8. 【請求項8】 各々が調節自在な係数を有する第1の複
    数のターミナルを有する第1エコーキャンセラを構成す
    るエコーキャンセラと、 第1の複数のターミナルよりも少なく、各々が調節自在
    な係数を有する第2の複数のターミナルを有し、構造が
    第1のエコーキャンセラに実質的に対応し、調節自在な
    係数に従って第2手段からのデジタル信号を調節する第
    2エコーキャンセラを構成する、受信機に設けられた第
    6手段と、 第4手段からのデジタル信号と第6手段内の複数のター
    ミナルからの信号とを比較し、第6手段内の係数を調節
    するための値を発生するための、受信機に設けられた第
    7手段と、 第7手段からのデジタル信号に応答自在であり、第6手
    段内のターミナルにある係数を調節するための第8手段
    と、 第6手段における係数を調節するための値を発生する際
    の、第7手段の作動時に使用するよう、第6手段内の異
    なるターミナルのための調節された係数を記憶するよう
    に作動するメモリ手段とを備えた、請求項5記載の装
    置。
  9. 【請求項9】 第1手段からのデジタル信号と比較する
    ための第4手段に、調節されたデジタル信号を入力する
    前に、第3手段内の複数のターミナルに対するメモリ手
    段に記憶された調節された係数に従って調節するための
    第2手段からのデジタル信号をメモリ手段に記憶するた
    めの第8手段と、 第4手段からのデジタル信号と比較するための第7手段
    に対し調節されたデジタル信号を入力する前に、第6手
    段内の複数のターミナルのためのメモリ手段に記憶され
    た調節された係数に従って調節するよう、第2手段から
    のデジタル信号をメモリ手段に記憶するための第9手段
    と、 受信機から送信機へ送信され、送信機から受信機へ反射
    されたデジタル信号の反射効果を実質的に除いたデジタ
    ル信号を発生する第7手段と、 第7手段からのデジタル信号に対し、受信機にて応答自
    在であり、送信機から受信機へ送信されたデジタル信号
    によって表示されるデータを再現するための第10手段
    とを備えた、請求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】 受信機から送信機へ送信され、更に送
    信機から受信機へ反射して戻され、第1疑似ランダムコ
    ードと異なる第2疑似ランダムコードで変調されたデジ
    タル信号のエコーを含むアナログ信号であって、アナロ
    グレベルに関連した第1疑似ランダムコードで変調さ
    れ、複数のアナログレベルに従ってデータを表示するデ
    ジタル信号に対応するアナログ信号を送信機から電話回
    線を介して受信するための、受信機に設けられた装置に
    おいて、 アナログ信号から、このアナログ信号を示すデジタル信
    号に変換するための受信機に設けられた第1手段と、 第2疑似ランダムコードで変調されたデジタル信号を発
    生するための、受信機に設けられた第2手段と、 第2手段からのデジタル信号を受けるためのエコーキャ
    ンセラを含み、各々が個々の係数を有すると共に、デジ
    タル信号を発生する複数のターミナルを有する第3手段
    と、 第3手段内の異なるターミナルに個々の係数を記憶させ
    るためのメモリ手段と、 第3手段内の異なるターミナルにおける個々の係数に対
    するメモリ手段に記憶されたデジタル信号に従って第2
    手段からのデジタル信号を調節するための第4手段と、 第1手段からのデジタル信号および第4手段からのデジ
    タル信号に演算を行い、かかる比較の差を示す信号を発
    生するための第5手段と、 第5手段からの差を示す信号、第2手段からの信号およ
    びメモリ手段からのデジタル信号に応答自在であり、第
    3手段内の異なるターミナルにおける係数の新しい値を
    表示するデジタル信号を発生すると共に、異なる信号を
    発生する際の第5手段の演算時に第5手段に入力するた
    めの信号をメモリ手段に記憶するための第6手段とを備
    えた、送信機から電話回線を通してアナログ信号を受信
    するための、受信機に設けられた装置。
  11. 【請求項11】 第2手段によって得られ、疑似ランダ
    ムコード状に変調されたデジタル信号をメモリ手段に記
    憶すると共に、かかる記憶された信号を第4手段に入力
    するための第7手段を備えた、請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 第6手段は第5手段からのデジタル信
    号、疑似ランダムコードで表示されたメモリ手段からの
    信号および個々の係数で表示されたメモリ手段からの信
    号を処理し、第3手段内の異なるターミナルにおける係
    数の新しい値を表示する信号をメモリ手段に記録できる
    ようにする第7手段を含む、請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 第6手段はメモリ手段に記憶されてい
    たメモリ手段からのデジタル信号、第3手段における個
    々の成分で表示されたメモリ手段に記憶されていたデジ
    タル信号、および第5手段からのデジタル信号を処理
    し、第3手段内の異なるターミナルにおける個々の係数
    の新しい値を示すデジタル信号を発生するように作動で
    きる、請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 受信機から送信機へ送信され、更に送
    信機から受信機へ反射して戻され、第1疑似ランダムコ
    ードと異なる第2疑似ランダムコードで変調されたデジ
    タル信号のエコーを含むアナログ信号であって、アナロ
    グレベルに関連した第1疑似ランダムコードで変調さ
    れ、複数のアナログレベルに従ってデータを表示するデ
    ジタル信号に対応するアナログ信号を送信機から電話回
    線を介して受信するための、受信機に設けられた装置に
    おいて、 アナログ信号から、このアナログ信号を示すデジタル信
    号に変換するための受信機に設けられた第1手段と、 第2疑似ランダムコードで変調されたデジタル信号を発
    生するための、受信機に設けられた第2手段と、 第2手段からのデジタル信号を受けるためのエコーキャ
    ンセラを含み、各々が個々の係数を有すると共に、デジ
    タル信号を発生する複数のターミナルを有する第3手段
    と、 第2手段からのデジタル信号を記憶するためのメモリ手
    段と、 第3手段からのデジタル信号と第3手段内のデジタル信
    号とを比較し、両者の差を示すデジタル信号を発生する
    ための第4手段と、 第4手段からのデジタル信号によって表される値、第3
    手段内の異なるターミナルにおける係数を示す信号およ
    びメモリ手段に記憶されていた第2手段からのデジタル
    信号とを組み合わせ、第3手段内の異なるターミナルに
    おける係数の新しい値を示すデジタル信号を発生するた
    めの第5手段と、 第5手段からのデジタル信号をメモリ手段に記憶するた
    めの第6手段と、 第5手段からのデジタル信号によって表示された値と、
    メモリ手段に記憶されていた第2手段からのデジタル信
    号の値とを組み合わせ、第3手段内の異なるターミナル
    における信号を示すデジタル信号を発生し、第4手段に
    入力するための第7手段とを備えた、送信機から電話回
    線を通してアナログ信号を受信するための、受信機に設
    けられた装置。
  15. 【請求項15】 第3手段は、各々が個々の係数を発生
    する第1の複数のターミナルを有する第1エコーキャン
    セラを含み、 第2手段からの一対のデジタル信号を受けるための第2
    エコーキャンセラを含み、各々が個々の係数を有すると
    共にデジタル信号を発生するようになっており、第1の
    複数のターミナルよりも少ない第2の複数のターミナル
    を有する第8手段と、 第4手段からのデジタル信号と、第8手段におけるター
    ミナルからのデジタル信号とを比較し、差の値を示すデ
    ジタル信号を発生するための第9手段と、 第9手段からのデジタル信号によって示される値と、第
    9手段内の異なるターミナルにおける係数を示すデジタ
    ル信号によって表示される値と、メモリ手段に記憶され
    たデジタル信号によって示される値とを組み合わせ、第
    7手段内の異なるターミナルにおける係数の新しい値を
    示すデジタル信号を発生するための第10手段と、 第10手段からのデジタル信号をメモリ手段に記憶する
    ための第11手段とを備え、 第11手段は、第10手段からのデジタル信号によって
    示される値とメモリ手段に記憶されていた第2手段から
    のデジタル信号によって示される値とを組み合わせ、第
    8手段内の異なるターミナルにおける信号を示すデジタ
    ル信号を発生し、第9手段に入力するようになってい
    る、請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 異なる値を示すデジタル信号に応答自
    在であり、かかる信号に演算を加え、送信機から受信機
    へ送信されるデータを示すデジタル信号を発生する第1
    2手段を備えた、請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記手段からの信号を処理し、送信機
    から受信機へ送信されるデータを示すデジタル信号を発
    生するための第8手段を備えた装置。
  18. 【請求項18】 受信機から送信機へ送信され、更に送
    信機から受信機へ反射して戻され、第1疑似ランダムコ
    ードと異なる第2疑似ランダムコードで変調されたデジ
    タル信号のエコーを含むアナログ信号であって、アナロ
    グレベルに関連した第1疑似ランダムコードで変調さ
    れ、複数のアナログレベルに従ってデータを表示するデ
    ジタル信号に対応するアナログ信号を送信機から電話回
    線を介して受信するための、受信機に設けられた装置に
    おいて、 アナログ信号から、このアナログ信号を示すデジタル信
    号に変換するための受信機に設けられた第1手段と、 第2疑似ランダムコードで変調されたデジタル信号を発
    生するための、受信機に設けられた第2手段と、 第2手段からのデジタル信号を受けるためのエコーキャ
    ンセラを含み、各々が個々の係数を示すデジタル信号を
    発生する複数のターミナルを有する第3手段と、 第1手段からのデジタル信号および第3手段の異なるタ
    ーミナルにおけるデジタル信号を処理し、処理すべきこ
    れらデジタル信号の値の差を示すデジタル信号を発生す
    るための第4手段と、 第1手段からのデジタル信号が発生する度に第2手段か
    らのデジタル信号を記憶し、第3手段内の異なるターミ
    ナルにおける係数を示すデジタル信号を記憶し、第3手
    段内のターミナルにその後デジタル信号が発生する際
    に、これらデジタル信号を使用するためのメモリ手段
    と、 第4手段からのデジタル信号、メモリ手段からの係数を
    示すデジタル信号および第2手段からのデジタル信号に
    応答自在であり、第3手段内の異なるターミナルにおけ
    る係数の新しい値を示すデジタル信号を発生し、第3手
    段内の異なるターミナルにおける係数としてメモリ手段
    にかかるデジタル信号を記憶するための第5手段を備え
    た、送信機から電話回線を介してアナログ信号を受信す
    るための、受信機に設けられた装置。
  19. 【請求項19】 メモリ手段は第1メモリ手段を構成
    し、 第2手段からのデジタル信号を受けるためのエコーキャ
    ンセラを含み、各々が個々の係数を示すデジタル信号を
    発生するようになっている、第3手段の複数のターミナ
    ルよりも少ない複数のターミナルを有する第6手段と、 第4手段からのデジタル信号および第6手段の異なるタ
    ーミナルにおけるデジタル信号を処理し、処理すべきこ
    れらデジタル信号の値の差を示すデジタル信号を発生す
    るための第7手段と、 第3手段からのデジタル信号が発生する度に第2手段か
    らのデジタル信号を記憶し、第7手段内の異なるターミ
    ナルにおける係数を示すデジタル信号を記憶し、第6手
    段によりデジタル信号がその後発生する際に、これらデ
    ジタル信号を使用するための第2メモリ手段と、 第7手段からのデジタル信号、第2メモリ手段からの係
    数を示すデジタル信号および第2手段からのデジタル信
    号に応答自在であり、第6手段内の異なるターミナルに
    おける係数の新しい値を示すデジタル信号を発生し、第
    6手段内の異なるターミナルにおける係数として第2メ
    モリ手段にかかるデジタル信号を記憶するための第8手
    段とを備えた、請求項18記載の装置。
  20. 【請求項20】第5手段はメモリ手段に記憶されていた
    第2手段および第5手段からのデジタル信号および第4
    手段からの差信号に演算を行い、第1デジタル信号を発
    生するための第8手段と、第1デジタル信号およびメモ
    リ手段に記憶された第9手段からのデジタル信号に演算
    を行い、第3手段の異なるターミナルにデジタル信号を
    発生するための第9手段を含む、請求項18記載の装
    置。
  21. 【請求項21】 第5手段はメモリ手段に記憶されてい
    た第2手段および第5手段からのデジタル信号、および
    第4手段からの差信号に演算を行い、第1デジタル信号
    を発生するための第9手段と、第1デジタル信号および
    メモリ手段に記憶された第2手段からのデジタル信号に
    演算を行い、第3手段の異なるターミナルにデジタル信
    号を発生するための第10手段を含み、 第8手段はメモリ手段に記憶されていた第2手段および
    第8手段からのデジタル信号および第7手段からの差信
    号に演算を行い、第2デジタル信号を発生するための第
    11手段と、第2デジタル信号およびメモリ手段に記憶
    されたデジタル信号に演算を行い、第6手段の異なるタ
    ーミナルにデジタル信号を発生するための第12手段を
    含む、請求項19記載の装置。
  22. 【請求項22】 第4手段からの差を示すデジタル信号
    に演算を行い、送信機から受信機へ送信されるデータを
    示すデジタル信号を発生するための第6手段を備えた、
    請求項20記載の装置。
  23. 【請求項23】 第7手段からの差を示すデジタル信号
    に演算を行い、送信機から受信機へ送信されるデータを
    示すデジタル信号を発生するための第13手段を備え
    た、請求項21記載の装置。
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