JPH08153507A - 防爆機能付き電池 - Google Patents
防爆機能付き電池Info
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- JPH08153507A JPH08153507A JP6292548A JP29254894A JPH08153507A JP H08153507 A JPH08153507 A JP H08153507A JP 6292548 A JP6292548 A JP 6292548A JP 29254894 A JP29254894 A JP 29254894A JP H08153507 A JPH08153507 A JP H08153507A
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- JP
- Japan
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- sealing plate
- vent hole
- battery
- gas vent
- tab
- Prior art date
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M50/00—Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
- H01M50/30—Arrangements for facilitating escape of gases
- H01M50/317—Re-sealable arrangements
- H01M50/325—Re-sealable arrangements comprising deformable valve members, e.g. elastic or flexible valve members
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ユーザの誤使用による破裂が防止された防爆
機能付き電池を提供することを目的とする。 【構成】 容器内4に収納され、かつ正極1と負極2と
の間にセパレータ3を介装して作製された電極群と、前
記容器4の開口部に取付けられたガス抜き孔6を有する
封口板7と、一端が前記正極1もしくは前記負極2に取
付けられ、かつ他端が前記電極群と対向する前記封口板
面に取付けられた帯状のリード12とを具備し、かつ前
記帯状のリード12は互いに所望距離を隔てて配置され
た少なくとも2枚の立上り壁14a,14bを有し、か
つ前記立上り壁14a,14bは前記封口板7の前記ガ
ス抜き孔6を含む周縁に対向するように位置されること
を特徴とする。
機能付き電池を提供することを目的とする。 【構成】 容器内4に収納され、かつ正極1と負極2と
の間にセパレータ3を介装して作製された電極群と、前
記容器4の開口部に取付けられたガス抜き孔6を有する
封口板7と、一端が前記正極1もしくは前記負極2に取
付けられ、かつ他端が前記電極群と対向する前記封口板
面に取付けられた帯状のリード12とを具備し、かつ前
記帯状のリード12は互いに所望距離を隔てて配置され
た少なくとも2枚の立上り壁14a,14bを有し、か
つ前記立上り壁14a,14bは前記封口板7の前記ガ
ス抜き孔6を含む周縁に対向するように位置されること
を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防爆機能付き電池に関す
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】ノート型パソコン、ビデオカメラ、移動
式電話などの携帯用電子機器の需要が増加している。こ
れらの携帯用電子機器の電源としては、ニッケルカドミ
ウム二次電池やニッケル水素二次電池などのアルカリ二
次電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル亜鉛二次電
池、アルカリ電池、リチウム電池が用いられている。
式電話などの携帯用電子機器の需要が増加している。こ
れらの携帯用電子機器の電源としては、ニッケルカドミ
ウム二次電池やニッケル水素二次電池などのアルカリ二
次電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル亜鉛二次電
池、アルカリ電池、リチウム電池が用いられている。
【0003】しかしながら、前記二次電池の場合には過
充電により、また、前記一次電池の場合には過放電や誤
充電により電池内部にガスが発生し、これにより電池内
圧が上昇するため、封口板が吹き飛ぶ、つまり破裂を生
じるという問題点があった。
充電により、また、前記一次電池の場合には過放電や誤
充電により電池内部にガスが発生し、これにより電池内
圧が上昇するため、封口板が吹き飛ぶ、つまり破裂を生
じるという問題点があった。
【0004】このようなことからこれらの電池には、ガ
ス発生により電池内圧が上昇した際にガスを外部に放出
させるための安全弁が設けられている。前記安全弁を備
えた電池としては、例えば図7に示す構造を有するもの
が知られている。正極21は、負極22との間にセパレ
ータ23を介在してスパイラル状に捲回され、有底円筒
状の容器24内に収納されている。電解液は、前記容器
24内に収容されている。防爆機能及び正極端子を兼ね
る封口部材25は、前記容器24の上部開口部に配置さ
れている。前記封口部材25は中央に円形のガス抜き孔
26を有する円形の封口板27と、安全弁としての弾性
材料からなる弾性弁体28と、ガス抜き孔29が開口さ
れた帽子形状の端子キャップ30とから構成されてい
る。前記弾性弁体28は前記封口板27にそのガス抜き
孔26を覆うように載置されている。前記端子キャップ
30は前記弾性弁体28を包囲するように配置され、溶
接により前記封口板27に固定されている。リング状の
絶縁性ガスケット31は、前記封口板27の周縁と前記
容器24の上部開口部内面の間に配置され、前記上部開
口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器24に
前記封口部材25を気密に固定している。リードタブの
リード(図示しない)は前記正極21に取り付けられて
いる。前記リードタブのタブ32は、前記封口板27の
下面に中央付近が前記ガス抜き孔26の下方を通過する
ように取付けられている。前記リードタブは例えばニッ
ケルから形成されている。
ス発生により電池内圧が上昇した際にガスを外部に放出
させるための安全弁が設けられている。前記安全弁を備
えた電池としては、例えば図7に示す構造を有するもの
が知られている。正極21は、負極22との間にセパレ
ータ23を介在してスパイラル状に捲回され、有底円筒
状の容器24内に収納されている。電解液は、前記容器
24内に収容されている。防爆機能及び正極端子を兼ね
る封口部材25は、前記容器24の上部開口部に配置さ
れている。前記封口部材25は中央に円形のガス抜き孔
26を有する円形の封口板27と、安全弁としての弾性
材料からなる弾性弁体28と、ガス抜き孔29が開口さ
れた帽子形状の端子キャップ30とから構成されてい
る。前記弾性弁体28は前記封口板27にそのガス抜き
孔26を覆うように載置されている。前記端子キャップ
30は前記弾性弁体28を包囲するように配置され、溶
接により前記封口板27に固定されている。リング状の
絶縁性ガスケット31は、前記封口板27の周縁と前記
容器24の上部開口部内面の間に配置され、前記上部開
口部を内側に縮径するカシメ加工により前記容器24に
前記封口部材25を気密に固定している。リードタブの
リード(図示しない)は前記正極21に取り付けられて
いる。前記リードタブのタブ32は、前記封口板27の
下面に中央付近が前記ガス抜き孔26の下方を通過する
ように取付けられている。前記リードタブは例えばニッ
ケルから形成されている。
【0005】このような構成の電池において、前記電池
内にガスが発生し、ガス圧力が前記封口板27の前記ガ
ス抜き孔26を通して前記弾性弁体28に加わると、前
記弾性弁体28は変形して持ち上げられるため、前記封
口板27との間に隙間が生じる。その結果、前記ガスが
前記隙間及び前記ガス抜き孔29から外部へ逃散するた
め、破裂を防止することができる。
内にガスが発生し、ガス圧力が前記封口板27の前記ガ
ス抜き孔26を通して前記弾性弁体28に加わると、前
記弾性弁体28は変形して持ち上げられるため、前記封
口板27との間に隙間が生じる。その結果、前記ガスが
前記隙間及び前記ガス抜き孔29から外部へ逃散するた
め、破裂を防止することができる。
【0006】ところで、前述した安全弁を備えた電池は
前記リードタブで前記正極21と前記封口部材25との
導通を確保することにより前記封口部材25を正極端子
として用いる構造になっている。前記タブ32の幅が狭
すぎると導通が低下して電池性能が劣るため、前記タブ
32の幅は前記封口板27の前記ガス抜き孔26の径よ
りも大きくなっている。しかしながら、ユーザが前記電
池を誤って火中に投入することにより前記電池内の温度
が極めて高温になり、前記電池内にガスが発生し、ガス
圧力が急激に上昇すると、前記ガス圧力により前記タブ
32が前記封口板27の下面に押し付けられて前記ガス
抜き孔26を塞ぐため、前記安全弁が作動せず、破裂を
生じるという問題点があった。また、ユーザが前記電池
を誤って落下させ、この時に前記電極群が前記封口板2
7に向かって移動されて前記電極群により前記タブ32
が前記封口板27に押付けられると、前記タブ32の前
記ガス抜き孔26と対向する箇所が折れ曲がって前記封
口板27の前記ガス抜き孔26に挿入されるため、前記
ガス抜き孔26が塞がれる。このような状態の電池にお
いて例えば過充電、過放電等によりガスが発生すると、
破裂を生じるという問題点があった。
前記リードタブで前記正極21と前記封口部材25との
導通を確保することにより前記封口部材25を正極端子
として用いる構造になっている。前記タブ32の幅が狭
すぎると導通が低下して電池性能が劣るため、前記タブ
32の幅は前記封口板27の前記ガス抜き孔26の径よ
りも大きくなっている。しかしながら、ユーザが前記電
池を誤って火中に投入することにより前記電池内の温度
が極めて高温になり、前記電池内にガスが発生し、ガス
圧力が急激に上昇すると、前記ガス圧力により前記タブ
32が前記封口板27の下面に押し付けられて前記ガス
抜き孔26を塞ぐため、前記安全弁が作動せず、破裂を
生じるという問題点があった。また、ユーザが前記電池
を誤って落下させ、この時に前記電極群が前記封口板2
7に向かって移動されて前記電極群により前記タブ32
が前記封口板27に押付けられると、前記タブ32の前
記ガス抜き孔26と対向する箇所が折れ曲がって前記封
口板27の前記ガス抜き孔26に挿入されるため、前記
ガス抜き孔26が塞がれる。このような状態の電池にお
いて例えば過充電、過放電等によりガスが発生すると、
破裂を生じるという問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ユー
ザの誤使用による破裂が防止された防爆機能付き電池を
提供することである。
ザの誤使用による破裂が防止された防爆機能付き電池を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる防爆機能
付き電池は、容器内に収納され、かつ正極と負極との間
にセパレータを介装して作製された電極群と、前記容器
の開口部に取付けられたガス抜き孔を有する封口板と、
前記封口板の外側の面に前記ガス抜き孔を囲むように取
付けられた端子と、前記封口板と前記端子との間に前記
ガス抜き孔を塞ぐように配置された安全弁と、一端が前
記正極もしくは前記負極に取付けられ、かつ他端が前記
電極群と対向する前記封口板面に取付けられた帯状のリ
ードとを具備し、かつ前記帯状のリードは互いに所望距
離を隔てて配置された少なくとも2枚の立上り壁を有
し、かつ前記立上り壁は前記封口板の前記ガス抜き孔を
含む周縁に対向するように位置されることを特徴とする
ものである。
付き電池は、容器内に収納され、かつ正極と負極との間
にセパレータを介装して作製された電極群と、前記容器
の開口部に取付けられたガス抜き孔を有する封口板と、
前記封口板の外側の面に前記ガス抜き孔を囲むように取
付けられた端子と、前記封口板と前記端子との間に前記
ガス抜き孔を塞ぐように配置された安全弁と、一端が前
記正極もしくは前記負極に取付けられ、かつ他端が前記
電極群と対向する前記封口板面に取付けられた帯状のリ
ードとを具備し、かつ前記帯状のリードは互いに所望距
離を隔てて配置された少なくとも2枚の立上り壁を有
し、かつ前記立上り壁は前記封口板の前記ガス抜き孔を
含む周縁に対向するように位置されることを特徴とする
ものである。
【0009】前記帯状リードは、例えばニッケル、ニッ
ケルメッキ鋼板などから形成される。前記立上り壁は、
前記電池内が極めて高温になり、これにより前記電池内
にガスが発生した際に熱及びガス圧力により変形せず、
かつ電解液と反応しない材料から形成されることが好ま
しい。このような材料としては、ニッケル、ニッケルメ
ッキ鋼板などを挙げることができる。
ケルメッキ鋼板などから形成される。前記立上り壁は、
前記電池内が極めて高温になり、これにより前記電池内
にガスが発生した際に熱及びガス圧力により変形せず、
かつ電解液と反応しない材料から形成されることが好ま
しい。このような材料としては、ニッケル、ニッケルメ
ッキ鋼板などを挙げることができる。
【0010】前記帯状のリードが互いに所望距離を隔て
て配置された2枚の立上り壁を有する場合、前記2枚の
立上り壁はその長さ方向が前記帯状リードの長さ方向に
平行になるように前記ガス抜き孔を含む周縁に対向する
位置に配置されるか、または前記帯状リードの長さ方向
に直交するように前記位置に配置される。
て配置された2枚の立上り壁を有する場合、前記2枚の
立上り壁はその長さ方向が前記帯状リードの長さ方向に
平行になるように前記ガス抜き孔を含む周縁に対向する
位置に配置されるか、または前記帯状リードの長さ方向
に直交するように前記位置に配置される。
【0011】前記2枚の立上り壁をその長さ方向が前記
帯状リードの長さ方向に平行になるように前記位置に配
置する際、前記立上り壁間の距離は、前記帯状リードの
幅の30%以上に相当する長さにすることが好ましい。
前記距離を前記帯状リードの幅の30%未満にすると、
前記帯状リードがガス圧力あるいは前記電極群により前
記封口板に向かう方向に移動された際に、前記立上がり
壁により前記帯状リードの移動を規制することが困難に
なる恐れがある。なお、前記距離の上限は前記帯状リー
ドの幅と一致する。また、前記立上り壁の長さは、前記
封口板の前記ガス抜き孔の寸法よりも大きくし、かつ前
記帯状リードの長さの80%以下にすることが好まし
い。前記長さを前記ガス抜き孔の寸法以下にすると、前
記帯状リードがガス圧力あるいは前記電極群により前記
封口板に向かう方向に移動された際に前記立上り壁が前
記ガス抜き孔に挿入されて前記ガス抜き孔が塞がれる恐
れがある。一方、前記長さが前記帯状リードの長さの8
0%を越えると、前記立上り壁が前記電極群と対向する
前記封口板面に当接された状態においてガス通路として
の前記封口板と前記立上り壁及び前記帯状リードで区画
された空間が狭くなり過ぎてガス圧力により前記安全弁
を作動させることが困難になる恐れがある。
帯状リードの長さ方向に平行になるように前記位置に配
置する際、前記立上り壁間の距離は、前記帯状リードの
幅の30%以上に相当する長さにすることが好ましい。
前記距離を前記帯状リードの幅の30%未満にすると、
前記帯状リードがガス圧力あるいは前記電極群により前
記封口板に向かう方向に移動された際に、前記立上がり
壁により前記帯状リードの移動を規制することが困難に
なる恐れがある。なお、前記距離の上限は前記帯状リー
ドの幅と一致する。また、前記立上り壁の長さは、前記
封口板の前記ガス抜き孔の寸法よりも大きくし、かつ前
記帯状リードの長さの80%以下にすることが好まし
い。前記長さを前記ガス抜き孔の寸法以下にすると、前
記帯状リードがガス圧力あるいは前記電極群により前記
封口板に向かう方向に移動された際に前記立上り壁が前
記ガス抜き孔に挿入されて前記ガス抜き孔が塞がれる恐
れがある。一方、前記長さが前記帯状リードの長さの8
0%を越えると、前記立上り壁が前記電極群と対向する
前記封口板面に当接された状態においてガス通路として
の前記封口板と前記立上り壁及び前記帯状リードで区画
された空間が狭くなり過ぎてガス圧力により前記安全弁
を作動させることが困難になる恐れがある。
【0012】前記2枚の立上り壁をその長さ方向が前記
帯状リードの長さ方向に直交するように前記位置に配置
する際、前記立上り壁間の距離は前記帯状リードの長さ
の15%〜80%に相当する長さにすることが好まし
い。これは次のような理由によるものである。前記距離
を前記帯状リードの長さの15%未満にすると、前記帯
状リードがガス圧力あるいは前記電極群により前記封口
板に向かう方向に移動された際に、前記立上がり壁によ
り前記帯状リードの移動を規制することが困難になる恐
れがある。一方、前記距離が前記帯状リードの長さの8
0%を越えると、ガス圧力が急激に上昇した際か、また
は前記電池が落下された際に前記帯状リードの前記ガス
抜き孔に対向する箇所が湾曲して前記ガス抜き孔を塞ぐ
恐れがある。また、前記立上り壁の長さは、前記封口板
の前記ガス抜き孔の寸法よりも大きくすることが好まし
い。前記長さを前記ガス抜き孔の寸法以下にすると、前
記帯状リードがガス圧力あるいは前記電極群により前記
封口板に向かう方向に移動された際に前記立上り壁が前
記ガス抜き孔に挿入されて前記ガス抜き孔が塞がれる恐
れがある。前記長さの上限は前記帯状リードの幅と一致
する。
帯状リードの長さ方向に直交するように前記位置に配置
する際、前記立上り壁間の距離は前記帯状リードの長さ
の15%〜80%に相当する長さにすることが好まし
い。これは次のような理由によるものである。前記距離
を前記帯状リードの長さの15%未満にすると、前記帯
状リードがガス圧力あるいは前記電極群により前記封口
板に向かう方向に移動された際に、前記立上がり壁によ
り前記帯状リードの移動を規制することが困難になる恐
れがある。一方、前記距離が前記帯状リードの長さの8
0%を越えると、ガス圧力が急激に上昇した際か、また
は前記電池が落下された際に前記帯状リードの前記ガス
抜き孔に対向する箇所が湾曲して前記ガス抜き孔を塞ぐ
恐れがある。また、前記立上り壁の長さは、前記封口板
の前記ガス抜き孔の寸法よりも大きくすることが好まし
い。前記長さを前記ガス抜き孔の寸法以下にすると、前
記帯状リードがガス圧力あるいは前記電極群により前記
封口板に向かう方向に移動された際に前記立上り壁が前
記ガス抜き孔に挿入されて前記ガス抜き孔が塞がれる恐
れがある。前記長さの上限は前記帯状リードの幅と一致
する。
【0013】前記帯状リードが互いに所望距離を隔てて
配置された2枚以上の立上り壁を有する場合、前記立上
り壁が前記電極群と対向する前記封口板面に当接された
際にガス通路としての前記封口板と前記立上り壁及び前
記帯状リードで区画された空間が容器内と連通するよう
に前記立上り壁を前記ガス抜き孔を含む周縁に対向する
位置に配置する。
配置された2枚以上の立上り壁を有する場合、前記立上
り壁が前記電極群と対向する前記封口板面に当接された
際にガス通路としての前記封口板と前記立上り壁及び前
記帯状リードで区画された空間が容器内と連通するよう
に前記立上り壁を前記ガス抜き孔を含む周縁に対向する
位置に配置する。
【0014】
【作用】本発明の防爆機能付き電池によれば、ユーザが
誤って火中に投入する等により電池内の温度が極めて高
温になると、前記電池内にガスが発生してガス圧力が急
激に上昇する。前記帯状リードは互いに所望距離を隔て
て配置された少なくとも2枚の立上り壁を有し、かつ前
記立上り壁は前記封口板のガス抜き孔を含む周縁に対向
するように位置されているため、前記ガス圧力により帯
状リードが封口板に向かう方向に押し上げられた際に前
記立上り壁が前記電極群と対向する前記封口板面に当接
する。従って、前記立上り壁が前記帯状リードの上方へ
の移動を規制するストッパとして機能するため、前記帯
状リードにより前記ガス抜き孔が塞がれるのを防止する
ことができる。その結果、前記電池内のガスは前記帯状
リードと前記立上り壁及び前記封口板とで区画された空
間と、前記封口板の前記ガス抜き孔とを通して安全弁に
圧力を加えてこれを作動させ、外部へ逃散することがで
きるため、前記電池の破裂を防止することができる。
誤って火中に投入する等により電池内の温度が極めて高
温になると、前記電池内にガスが発生してガス圧力が急
激に上昇する。前記帯状リードは互いに所望距離を隔て
て配置された少なくとも2枚の立上り壁を有し、かつ前
記立上り壁は前記封口板のガス抜き孔を含む周縁に対向
するように位置されているため、前記ガス圧力により帯
状リードが封口板に向かう方向に押し上げられた際に前
記立上り壁が前記電極群と対向する前記封口板面に当接
する。従って、前記立上り壁が前記帯状リードの上方へ
の移動を規制するストッパとして機能するため、前記帯
状リードにより前記ガス抜き孔が塞がれるのを防止する
ことができる。その結果、前記電池内のガスは前記帯状
リードと前記立上り壁及び前記封口板とで区画された空
間と、前記封口板の前記ガス抜き孔とを通して安全弁に
圧力を加えてこれを作動させ、外部へ逃散することがで
きるため、前記電池の破裂を防止することができる。
【0015】また、ユーザが前記電池を誤って落下さ
せ、これにより電極群が前記封口板に向かって移動され
ると、前記電極群により前記帯状リードが前記封口板に
向かう方向に移動されて前記立上り壁が前記電極群と対
向する前記封口板面に当接する。その結果、前記帯状リ
ードが前記立上り壁により支持されるため、前記帯状リ
ードの前記ガス抜き孔に対向する箇所が折れ曲がって前
記ガス抜き孔に挿入されるのを防止することができる。
従って、前記電池において例えば過充電、過放電等によ
りガスが発生した際に破裂を生じるのを防止することが
できる。
せ、これにより電極群が前記封口板に向かって移動され
ると、前記電極群により前記帯状リードが前記封口板に
向かう方向に移動されて前記立上り壁が前記電極群と対
向する前記封口板面に当接する。その結果、前記帯状リ
ードが前記立上り壁により支持されるため、前記帯状リ
ードの前記ガス抜き孔に対向する箇所が折れ曲がって前
記ガス抜き孔に挿入されるのを防止することができる。
従って、前記電池において例えば過充電、過放電等によ
りガスが発生した際に破裂を生じるのを防止することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例1 図1は本発明に係る防爆機能付き電池を示す断面図であ
る。
に説明する。 実施例1 図1は本発明に係る防爆機能付き電池を示す断面図であ
る。
【0017】正極1は、負極2との間にセパレータ3を
介在してスパイラル状に捲回されて有底円筒状の容器4
内に収納されている。前記負極2は作製された電極群の
最外周に配置されて前記容器4と電気的に接触してい
る。電解液は、前記容器4内に収容されている。防爆機
能及び端子(例えば正極端子)を兼ねる封口部材5は、
前記容器4の上部開口部に配置されている。前記封口部
材5は、例えば中央に円形のガス抜き孔6(直径は例え
ば3mmである)を有する円形の封口板7と、安全弁と
しての例えば合成ゴムからなる弾性弁体8と、ガス抜き
孔9が開口された帽子形状の端子キャップ10とから構
成されている。前記弾性弁体8は前記封口板7にそのガ
ス抜き孔6を覆うように載置されている。前記端子キャ
ップ10は前記弾性弁体8を包囲するように配置され、
溶接により前記封口板7に固定されている。リング状の
絶縁性ガスケット11は、前記封口板7の周縁と前記容
器4の上部開口部内面の間に配置され、前記上部開口部
を内側に縮径するカシメ加工により前記容器4に前記封
口部材5を気密に固定している。帯状リードとしてのリ
ードタブ12のタブ13は、例えば長さが15mmで、
幅が4mmのニッケル板から形成され、前記封口板7の
下面に取付けられている。2枚の立上り壁14a,14
bは、図2に示すように前記タブ13の長さ方向に沿う
両端部に形成され、図1に示すように前記ガス抜き孔6
の周縁と対向する。前記2枚の立上り壁14a,14b
は、例えば長さ(L1 )が4.5mmのニッケル板から
それぞれなる。前記各立上り壁14a,14bの長さL
1 は、前記ガス抜き孔6の径よりも大きく、かつ前記タ
ブ13の長さの30%に相当する。また、前記2枚の立
上り壁14a,14b間の距離(L2 )は前記タブ13
の幅と一致し、4mmである。前記リードタブ12のリ
ード15は、例えば前記正極1の長手方向に沿う一方側
の端部に取付けられている。
介在してスパイラル状に捲回されて有底円筒状の容器4
内に収納されている。前記負極2は作製された電極群の
最外周に配置されて前記容器4と電気的に接触してい
る。電解液は、前記容器4内に収容されている。防爆機
能及び端子(例えば正極端子)を兼ねる封口部材5は、
前記容器4の上部開口部に配置されている。前記封口部
材5は、例えば中央に円形のガス抜き孔6(直径は例え
ば3mmである)を有する円形の封口板7と、安全弁と
しての例えば合成ゴムからなる弾性弁体8と、ガス抜き
孔9が開口された帽子形状の端子キャップ10とから構
成されている。前記弾性弁体8は前記封口板7にそのガ
ス抜き孔6を覆うように載置されている。前記端子キャ
ップ10は前記弾性弁体8を包囲するように配置され、
溶接により前記封口板7に固定されている。リング状の
絶縁性ガスケット11は、前記封口板7の周縁と前記容
器4の上部開口部内面の間に配置され、前記上部開口部
を内側に縮径するカシメ加工により前記容器4に前記封
口部材5を気密に固定している。帯状リードとしてのリ
ードタブ12のタブ13は、例えば長さが15mmで、
幅が4mmのニッケル板から形成され、前記封口板7の
下面に取付けられている。2枚の立上り壁14a,14
bは、図2に示すように前記タブ13の長さ方向に沿う
両端部に形成され、図1に示すように前記ガス抜き孔6
の周縁と対向する。前記2枚の立上り壁14a,14b
は、例えば長さ(L1 )が4.5mmのニッケル板から
それぞれなる。前記各立上り壁14a,14bの長さL
1 は、前記ガス抜き孔6の径よりも大きく、かつ前記タ
ブ13の長さの30%に相当する。また、前記2枚の立
上り壁14a,14b間の距離(L2 )は前記タブ13
の幅と一致し、4mmである。前記リードタブ12のリ
ード15は、例えば前記正極1の長手方向に沿う一方側
の端部に取付けられている。
【0018】このような構成の防爆機能付き電池によれ
ば、ユーザが誤って火中に投入する等により電池内の温
度が極めて高温になると、前記電池内にガスが発生して
ガス圧力が急激に上昇する。前記タブ13は互いに所望
距離を隔てて配置された2枚の立上り壁14a,14b
を有し、前記2枚の立上り壁14a,14bは前記封口
板7のガス抜き孔6の周縁と対向するように位置されて
いるため、前記ガス圧力によりリードタブ12のタブ1
3が封口板7に向かう方向に押し上げられた際にこれら
の立上り壁14a,14bが前記封口板7の下面に当接
する。従って、前記立上り壁14a,14bが前記タブ
13の上方への移動を規制するストッパとして機能する
ため、前記タブ13により前記ガス抜き孔6が塞がれる
のを防止することができる。その結果、前記電池内のガ
スは前記タブ13と前記立上り壁14a,14b及び前
記封口板7とで区画された空間と、前記ガス抜き孔6と
を通して弾性弁体8に圧力を加えるため、前記弾性弁体
8が変形して持ち上げられ、前記封口板7との間に隙間
が生じる。このため、前記ガスは前記隙間及び端子キャ
ップ10のガス抜き孔9から外部へ逃散し、前記電池の
破裂を防止することができる。
ば、ユーザが誤って火中に投入する等により電池内の温
度が極めて高温になると、前記電池内にガスが発生して
ガス圧力が急激に上昇する。前記タブ13は互いに所望
距離を隔てて配置された2枚の立上り壁14a,14b
を有し、前記2枚の立上り壁14a,14bは前記封口
板7のガス抜き孔6の周縁と対向するように位置されて
いるため、前記ガス圧力によりリードタブ12のタブ1
3が封口板7に向かう方向に押し上げられた際にこれら
の立上り壁14a,14bが前記封口板7の下面に当接
する。従って、前記立上り壁14a,14bが前記タブ
13の上方への移動を規制するストッパとして機能する
ため、前記タブ13により前記ガス抜き孔6が塞がれる
のを防止することができる。その結果、前記電池内のガ
スは前記タブ13と前記立上り壁14a,14b及び前
記封口板7とで区画された空間と、前記ガス抜き孔6と
を通して弾性弁体8に圧力を加えるため、前記弾性弁体
8が変形して持ち上げられ、前記封口板7との間に隙間
が生じる。このため、前記ガスは前記隙間及び端子キャ
ップ10のガス抜き孔9から外部へ逃散し、前記電池の
破裂を防止することができる。
【0019】また、ユーザが前記電池を誤って落下さ
せ、これにより電極群が前記封口板7に向かって移動さ
れると、前記電極群により前記タブ13が前記封口板7
に向かう方向に移動されて前記2枚の立上り壁14a,
14bが前記封口板7の下面に当接する。その結果、前
記タブ13がこれらの立上り壁14a,14bにより支
持されるため、前記タブ13の前記ガス抜き孔6に対向
する箇所が折れ曲がって前記ガス抜き孔6に挿入される
のを防止することができ、前記ガス抜き孔6が塞がれる
のを回避することができる。従って、前記電池において
例えば過充電、過放電等によりガスが発生した際に破裂
を生じるのを防止することができる。
せ、これにより電極群が前記封口板7に向かって移動さ
れると、前記電極群により前記タブ13が前記封口板7
に向かう方向に移動されて前記2枚の立上り壁14a,
14bが前記封口板7の下面に当接する。その結果、前
記タブ13がこれらの立上り壁14a,14bにより支
持されるため、前記タブ13の前記ガス抜き孔6に対向
する箇所が折れ曲がって前記ガス抜き孔6に挿入される
のを防止することができ、前記ガス抜き孔6が塞がれる
のを回避することができる。従って、前記電池において
例えば過充電、過放電等によりガスが発生した際に破裂
を生じるのを防止することができる。
【0020】本発明に係わる防爆機能付き電池の優れた
特性は以下に示す実験により確認された。まず、下記構
成の正極1、負極2、ポリアミド繊維製不織布からなる
セパレータ3、7規定のKOH及び1規定のLiOHか
らなるアルカリ電解液を用いて前述した図1に示す構造
を有するAAサイズのニッケルカドミウム二次電池を組
み立てた。前記正極1は、活物質としての水酸化ニッケ
ル粉末と、酸化コバルトと、高分子結着剤とを含むペー
ストを調製し、これを帯状のフェルト状金属繊維多孔体
にその長手方向に沿う一方側の端部のリード溶接箇所を
除いて充填し、乾燥した後、ローラプレスで圧延するこ
とにより作製された。なお、前記リードタブ12の前記
リード15は前記正極1の長手方向に沿う一方側の端部
に溶接されている。一方、前記負極2は、活物質として
の酸化カドミウムと、ニッケル粉末と、高分子結着剤と
を含むペーストを調製し、前記ペーストをパンチドメタ
ルに塗布し、これを乾燥させた後、ローラプレスで圧延
することにより作製された。
特性は以下に示す実験により確認された。まず、下記構
成の正極1、負極2、ポリアミド繊維製不織布からなる
セパレータ3、7規定のKOH及び1規定のLiOHか
らなるアルカリ電解液を用いて前述した図1に示す構造
を有するAAサイズのニッケルカドミウム二次電池を組
み立てた。前記正極1は、活物質としての水酸化ニッケ
ル粉末と、酸化コバルトと、高分子結着剤とを含むペー
ストを調製し、これを帯状のフェルト状金属繊維多孔体
にその長手方向に沿う一方側の端部のリード溶接箇所を
除いて充填し、乾燥した後、ローラプレスで圧延するこ
とにより作製された。なお、前記リードタブ12の前記
リード15は前記正極1の長手方向に沿う一方側の端部
に溶接されている。一方、前記負極2は、活物質として
の酸化カドミウムと、ニッケル粉末と、高分子結着剤と
を含むペーストを調製し、前記ペーストをパンチドメタ
ルに塗布し、これを乾燥させた後、ローラプレスで圧延
することにより作製された。
【0021】また、比較例として立上り壁が設けられて
いないタブを有するリードタブを用いた以外、実施例1
と同様なAAサイズのニッケルカドミウム二次電池を用
意した。
いないタブを有するリードタブを用いた以外、実施例1
と同様なAAサイズのニッケルカドミウム二次電池を用
意した。
【0022】得られた実施例1及び比較例の二次電池そ
れぞれ50個について火中に投入した際の破裂の有無を
調べ、その結果を下記表1に示す。 表1 破裂を生じた電池の個数 破裂率(%) 実施例1 なし 0 比較例 3 6 表1から明らかなように、互いに所望距離を隔てて配置
された2枚の立上り壁を有するリードタブを備え、前記
立上り壁が前記ガス抜き孔の周縁に対向するように位置
された実施例1の電池は、火中に投入された際の破裂が
皆無であることがわかる。これに対し、立上り壁が設け
られていないリードタブを備えた比較例の電池は、火中
に投入された際に破裂を生じることがわかる。 実施例2 図3及び図4に示すタブ13を有するリードタブ12を
用いた以外は実施例1と同様な構成で、AAサイズのニ
ッケルカドミウム二次電池を組み立てた。前記タブ13
は、例えば長さが15mmで、幅が4mmのニッケル板
から形成されている。2枚の立上り壁14a,14b
は、前記タブ13の長さ方向に直交するように配置され
た突起からそれぞれなり、組み立て時において封口板7
のガス抜き孔6の周縁と対向する。前記2枚の立上り壁
14a,14b間の距離(L2 )は、例えば5mmで、
前記タブ13の長さの約33%に相当する。また、前記
2枚の立上り壁14a,14bの長さは、前記タブの幅
と一致する。 実施例3 図5及び図6に示すタブ13を有するリードタブ12を
用いた以外は実施例1と同様な構成で、AAサイズのニ
ッケルカドミウム二次電池を組み立てた。前記タブ13
は、例えば長さが15mmで、幅が4mmのニッケル板
から形成されている。2枚の立上り壁14a,14b
は、前記タブ13の長さ方向に直交するように配置され
た半円弧形の突起からそれぞれなり、組み立て時におい
て封口板7のガス抜き孔6の周縁と対向する。前記2枚
の立上り壁14a,14b間の距離(L2 )は、例えば
5mmで、前記タブ13の長さの約33%に相当する。
また、前記2枚の立上り壁14a,14bの長さは、前
記タブの幅と一致する。
れぞれ50個について火中に投入した際の破裂の有無を
調べ、その結果を下記表1に示す。 表1 破裂を生じた電池の個数 破裂率(%) 実施例1 なし 0 比較例 3 6 表1から明らかなように、互いに所望距離を隔てて配置
された2枚の立上り壁を有するリードタブを備え、前記
立上り壁が前記ガス抜き孔の周縁に対向するように位置
された実施例1の電池は、火中に投入された際の破裂が
皆無であることがわかる。これに対し、立上り壁が設け
られていないリードタブを備えた比較例の電池は、火中
に投入された際に破裂を生じることがわかる。 実施例2 図3及び図4に示すタブ13を有するリードタブ12を
用いた以外は実施例1と同様な構成で、AAサイズのニ
ッケルカドミウム二次電池を組み立てた。前記タブ13
は、例えば長さが15mmで、幅が4mmのニッケル板
から形成されている。2枚の立上り壁14a,14b
は、前記タブ13の長さ方向に直交するように配置され
た突起からそれぞれなり、組み立て時において封口板7
のガス抜き孔6の周縁と対向する。前記2枚の立上り壁
14a,14b間の距離(L2 )は、例えば5mmで、
前記タブ13の長さの約33%に相当する。また、前記
2枚の立上り壁14a,14bの長さは、前記タブの幅
と一致する。 実施例3 図5及び図6に示すタブ13を有するリードタブ12を
用いた以外は実施例1と同様な構成で、AAサイズのニ
ッケルカドミウム二次電池を組み立てた。前記タブ13
は、例えば長さが15mmで、幅が4mmのニッケル板
から形成されている。2枚の立上り壁14a,14b
は、前記タブ13の長さ方向に直交するように配置され
た半円弧形の突起からそれぞれなり、組み立て時におい
て封口板7のガス抜き孔6の周縁と対向する。前記2枚
の立上り壁14a,14b間の距離(L2 )は、例えば
5mmで、前記タブ13の長さの約33%に相当する。
また、前記2枚の立上り壁14a,14bの長さは、前
記タブの幅と一致する。
【0023】得られた実施例2,3の二次電池それぞれ
50個について火中に投入した際の破裂の有無を調べた
ところ、破裂を生じた電池の個数は皆無であった。な
お、前記実施例1〜3では安全弁として前述した図1に
示す弾性弁体からなり、弁作動後に再び封口板のガス抜
き孔を密閉する復帰式のものを用いたが、安全弁として
は前記封口板と前記端子キャップとの間に前記封口板の
ガス抜き孔を覆うように介装された弁膜(例えば可撓性
薄膜から形成される)からなる非復帰式のものを用いる
ことができる。前記非復帰式の安全弁を備えた電池で
は、前記電池内のガスが前記タブの前記孔及び前記封口
板の前記ガス抜き孔を通して前記弁膜に圧力を加え、こ
れを破断する。従って、前記ガスは前記弁膜の破断箇所
及び前記端子キャップの前記ガス抜き孔から外部に逃散
し、前記電池の破裂が防止される。
50個について火中に投入した際の破裂の有無を調べた
ところ、破裂を生じた電池の個数は皆無であった。な
お、前記実施例1〜3では安全弁として前述した図1に
示す弾性弁体からなり、弁作動後に再び封口板のガス抜
き孔を密閉する復帰式のものを用いたが、安全弁として
は前記封口板と前記端子キャップとの間に前記封口板の
ガス抜き孔を覆うように介装された弁膜(例えば可撓性
薄膜から形成される)からなる非復帰式のものを用いる
ことができる。前記非復帰式の安全弁を備えた電池で
は、前記電池内のガスが前記タブの前記孔及び前記封口
板の前記ガス抜き孔を通して前記弁膜に圧力を加え、こ
れを破断する。従って、前記ガスは前記弁膜の破断箇所
及び前記端子キャップの前記ガス抜き孔から外部に逃散
し、前記電池の破裂が防止される。
【0024】前記実施例1〜3では、円筒形のニッケル
カドミウム二次電池に適用した例を説明したが、角形の
ニッケルカドミウム二次電池にも同様に適用することが
できる。
カドミウム二次電池に適用した例を説明したが、角形の
ニッケルカドミウム二次電池にも同様に適用することが
できる。
【0025】前記実施例1〜3では、ニッケルカドミウ
ム二次電池に適用した例を説明したが、ニッケル水素二
次電池、リチウムイオン二次電池、リチウム電池にも同
様に適用することができる。
ム二次電池に適用した例を説明したが、ニッケル水素二
次電池、リチウムイオン二次電池、リチウム電池にも同
様に適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の防爆機能付
き電池によれば、火中に投入される等により電池内のガ
ス圧力が急激に上昇した際の破裂を防止することができ
ると共に落下により折れ曲がった帯状リードが封口板の
ガス抜き孔に挿入され、この状態においてガスが発生し
た際の破裂を防止することができ、安全性及び信頼性を
向上できるという顕著な効果を奏する。
き電池によれば、火中に投入される等により電池内のガ
ス圧力が急激に上昇した際の破裂を防止することができ
ると共に落下により折れ曲がった帯状リードが封口板の
ガス抜き孔に挿入され、この状態においてガスが発生し
た際の破裂を防止することができ、安全性及び信頼性を
向上できるという顕著な効果を奏する。
【図1】本発明に係わる防爆機能付き電池を示す部分断
面図。
面図。
【図2】本発明に係わる防爆機能付き電池に組み込まれ
るリードタブが取付けられた正極を示す斜視図。
るリードタブが取付けられた正極を示す斜視図。
【図3】本発明に係わる防爆機能付き電池に組み込まれ
る別のリードタブのタブを示す斜視図。
る別のリードタブのタブを示す斜視図。
【図4】図3の側面図。
【図5】本発明に係わる防爆機能付き電池に組み込まれ
る更に別のリードタブのタブを示す斜視図。
る更に別のリードタブのタブを示す斜視図。
【図6】図5の上面図。
【図7】従来の防爆機能付き電池を示す部分断面図。
1…正極、2…負極、3…セパレータ、4…容器、6…
ガス抜き孔、7…封口板、8…弾性弁体、10…端子キ
ャップ、11…絶縁ガスケット、12…リードタブ、1
3…タブ、14a,14b…立上り壁。
ガス抜き孔、7…封口板、8…弾性弁体、10…端子キ
ャップ、11…絶縁ガスケット、12…リードタブ、1
3…タブ、14a,14b…立上り壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 添田 毅 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東芝 電池株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 容器内に収納され、かつ正極と負極との
間にセパレータを介装して作製された電極群と、前記容
器の開口部に取付けられたガス抜き孔を有する封口板
と、前記封口板の外側の面に前記ガス抜き孔を囲むよう
に取付けられた端子と、前記封口板と前記端子との間に
前記ガス抜き孔を塞ぐように配置された安全弁と、一端
が前記正極もしくは前記負極に取付けられ、かつ他端が
前記電極群と対向する前記封口板面に取付けられた帯状
のリードとを具備した防爆機能付き電池において、前記
帯状のリードは互いに所望距離を隔てて配置された少な
くとも2枚の立上り壁を有し、かつ前記立上り壁は前記
封口板の前記ガス抜き孔を含む周縁に対向するように位
置されることを特徴とする防爆機能付き電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6292548A JPH08153507A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 防爆機能付き電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6292548A JPH08153507A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 防爆機能付き電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08153507A true JPH08153507A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=17783200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6292548A Pending JPH08153507A (ja) | 1994-11-28 | 1994-11-28 | 防爆機能付き電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08153507A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001110394A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 円筒形二次電池 |
US11047508B2 (en) | 2017-03-30 | 2021-06-29 | Donaldson Company, Inc. | Vent with relief valve |
-
1994
- 1994-11-28 JP JP6292548A patent/JPH08153507A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001110394A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 円筒形二次電池 |
US11047508B2 (en) | 2017-03-30 | 2021-06-29 | Donaldson Company, Inc. | Vent with relief valve |
US11692644B2 (en) | 2017-03-30 | 2023-07-04 | Donaldson Company, Inc. | Vent with relief valve |
US12078265B2 (en) | 2017-03-30 | 2024-09-03 | Donaldson Company, Inc. | Vent with relief valve |
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