JPH08152959A - 遠隔座標指示装置 - Google Patents

遠隔座標指示装置

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JPH08152959A
JPH08152959A JP6296998A JP29699894A JPH08152959A JP H08152959 A JPH08152959 A JP H08152959A JP 6296998 A JP6296998 A JP 6296998A JP 29699894 A JP29699894 A JP 29699894A JP H08152959 A JPH08152959 A JP H08152959A
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Yuichi Umeda
裕一 梅田
Masatoshi Uchio
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半値角が広くて発光強度も大きくできて、使
用角度の範囲を広くでき、かつカーソルの座標の動きと
遠隔装置の動きのリニアリティを良好にできる遠隔座標
指示装置を提供する。 【構成】 光を発する発光素子を有する遠隔操作体1
と、遠隔操作体1から離れた位置で、遠隔操作体1から
の光を受光して指示個所を検出するコントローラ部とを
備え、遠隔操作体1には、中央に配置された中央発光素
子10Cと、中央発光素子10Cを中心としてそれぞれ
配置されると共に、中央発光素子10Cに対して光軸が
離れる方向に傾けて配置された上方向発光素子系と下方
向発光素子系と右方向発光素子系と左方向発光素子系と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、離れた位置で空間上の
動きによって直感的にカーソルを動かし、遠隔装置とし
ても使える遠隔座標指示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遠隔座標指示装置としては、遠隔
装置(リモートコントロール装置)に付加した十字カー
ソルキーやボールポイント装置がある。あるいは、ジョ
イスニックが付いたコントローラや、マトリックス配列
されたスイッチ素子を有する平面的な座標入力装置等が
主なものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
装置では、遠隔装置に付加した十字カーソルキー等で
は、カーソルをステップ的な、段階的表示しかできず、
かつ右左か上下のみであった。また、ボールポイント装
置では、カーソルの移動操作感が直接的でなく思うよう
にカーソルを動かしにくいものとなっている。
【0004】本発明の第1の目的は、発光素子の発光パ
ターンの半値角が広くて発光強度を大きくできて、使用
可能領域や検出角度範囲を広くでき、かつカーソルの動
きと遠隔操作体の動きのリニアリティを良好にできる遠
隔座標指示装置を提供することにある。
【0005】本発明の第2の目的は、発光素子の発光パ
ターンにバラツキがあっても、検出角度特性にうねりが
発生しない使用角度で使用し、遠隔操作体の動きに対す
るカーソルの動きのリニアリティが良好となり、製品の
歩留まりが向上するとともに、操作性が向上する遠隔座
標指示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、光を
発する発光素子を有する遠隔操作体と、遠隔操作体から
離れた位置で、遠隔操作体からの光を受光して指示個所
を検出するコントローラ部とを備え、前記遠隔操作体に
は、中央に配置された中央発光素子と、前記中央発光素
子を中心としてそれぞれ配置されると共に、前記中央発
光素子に対して光軸が離れる方向に傾けて配置された上
方向発光素子系と下方向発光素子系と右方向発光素子系
と左方向発光素子系とを備えた第1の手段により達成さ
れる。
【0007】前記第1の目的は、第1の手段において、
前記中央発光素子及び前記右方向発光素子系を組とし、
前記中央発光素子及び前記左方向発光素子系を組とし、
前記中央発光素子及び前記上方向発光素子系を組とし、
前記中央発光素子及び前記下方向発光素子系を組とし、
これらの4つの組を交互に発光させるようにした第2の
手段により達成される。
【0008】前記第2の目的は、第1の手段において、
前記中央発光素子の半値角を前記右方向発光素子系及び
前記左方向発光素子系及び前記上方向発光素子系及び前
記下方向発光素子系の半値角に等しいか、または小さく
した第3の手段により達成される。
【0009】前記第2の目的は、第1の手段ないし第3
の手段において、前記中央発光素子を中心として前記右
方向発光素子系、前記左方向発光素子系、前記上方向発
光素子系、前記下方向発光素子系がそれぞれほぼ一列上
に配置する第4の手段により達成される。
【0010】
【作用】前記第1,2の手段にあっては、発光パターン
の半値角が広くて発光強度も大きくできるので、使用可
能領域及び検出角度範囲を広くできる。
【0011】前記第3の手段にあっては、発光パターン
のバラツキがあっても、検出角度の特性にうねりが発生
しない角度で使用しているので、遠隔操作体の動きに対
応したカーソルの動きのリニアリティを良好に保つこと
ができ、製品の歩留まりが向上するとともに、操作性が
向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は遠隔座標指示装置の概念を示す説明図、図
2は遠隔座標指示装置の角度検出の原理を示す説明図、
図3(a),(b),(c)は遠隔座標指示装置の第1の実施例の
発光素子の配列を示す正面図、側面図、及び底面図、図
4は遠隔座標指示装置の各発光素子の半値角をほぼ同程
度に設定した場合の検出角度の特性図、図5は遠隔座標
指示装置の第2の実施例の発光素子の配列を示す説明
図、図6(a),(b),(c)は遠隔座標指示装置の第3の実施
例の発光素子の配列を示す正面図、側面図、及び底面
図、図7は遠隔座標指示装置の中央の発光素子の半値角
を外の発光素子より大きくした場合の検出角度の特性
図、図8は遠隔座標指示装置の中央の発光素子の半値角
を外の発光素子より小さくした場合の検出角度の特性
図、図9(a),(b),(c)は遠隔座標指示装置の遠隔操作体
の信号フォーマットの全体、スイッチデータ及び座標検
出のタイミングヘッダ、及び座標検出キャリアを示す波
形図、図10は遠隔座標指示装置の回路構成を示すブロ
ック図である。
【0013】図1において、1は遠隔操作体、2はモニ
ター、3はコントローラ、4はピンホトダイオードなど
からなる受光素子である。ここで、遠隔操作体1の座標
検出、送信方法について図1を参照して説明する。後述
するキャリア発生は遠隔操作体1側で行い、角度検出は
コントローラ3で行う。赤外線の送受信は、遠隔操作体
1からコントローラ3への一方向のみとし、遠隔操作体
1の構造は5系統のLEDを持っている。コントローラ
3では、遠隔操作体1からの赤外線を受光した1つの受
光素子4の光量の強度バランスにより、遠隔操作体1の
X,Y座標を算出する。算出されたX,Y座標データを
モニタ2に送信し、カーソル5を移動させる。各LED
の送信の信号フォーマットは図9(a),(b),
(c)に示すようになっており、通常リモコンの40k
Hzキャリアの部分と1−2変調信号の16kHzキャ
リアの部分とから形成されている。
【0014】まず、本発明の一軸方向(例えばX方向)
の角度検出の原理を図2を参照して説明する。X座標
は、遠隔操作体1と受光素子4とを結ぶ光軸(一点鎖
線)と遠隔操作体1の中心線との角度θに近似する。本
発明は発光素子(LED)の光フィールドを利用してい
る。発光素子Aを光らせてその次に発光素子Bを光らせ
る。そうすると、光軸が観測点になるが、受光素子4で
の発光素子A又はBによる光量が電流値IA,IBの大き
さとして検出される。それを式(1)により求めると、
およそ投影されたxの座標になる。
【0015】 x≒k((IA−IB)/(IA+IB)) (1) この原理を利用してX,Y方向の座標検出を行う。LE
Dの光らせ方は、半値角が広くて発光強度が大きくない
と、ある距離を稼げず、また、ある角度を稼げない。と
いうのは、発光素子の強度が半分になる角度を半値角と
呼ばれているが、この半値角がある程度広くて強度も大
きくないと実用に耐えない。しかし、半値角が広くて強
度が大きいというのは、相反する関係にある。
【0016】すなわち、半値角が広いと発光強度は小さ
くなるというように両者は相反する関係にある。そこ
で、本発明では、発光素子の組合せで半値角が広くて発
光強度が大きくというような光フィールドを可能とした
もので、以下説明する。
【0017】まず、第1の実施例を図3及び図4を参照
して説明する。図3に示すように、発光素子は十字状に
5個配設され、つまり、中央に配置された発光素子10
Cと、発光素子10Cの上方に上向きに配置された発光
素子10Uと、発光素子10Cの下方に下向きに配置さ
れた発光素子10Dと、発光素子10Cの右方に右向き
に配置された発光素子10Rと、発光素子10Cの左方
に左向きに配置された発光素子10Lとから構成され、
これらの発光素子を交互に光らせている。この光らせ方
は、例えば、各発光素子を2個ずつ組んで(10C+1
0R)の組,(10C+10L)の組,(10C+10
U)の組,(10C+10D)の組とし、これらの組合
せで交互に光らせる。つまり、発光素子10C,10R
を所定時間同時に光らせ、次いで、発光素子10C,1
0Lを所定時間同時に光らせ、次いで、発光素子10
C,10Uを所定時間同時に光らせ、次いで、発光素子
10C,10Dを所定時間同時に光らせる。これを繰り
返す。
【0018】このような場合のxの座標は、(10C+
10R)と(10C+10L)の観測点での電流値I
C+R,IC+Lから前記式(1)を用いて求められる。すな
わち、 x=k((IC+R−IC+L)/(IC+R+IC+L)) (2) となる。
【0019】また、yの座標は、(10C+10U)と
(10C+10D)の観測点での電流値IC+U,IC+D
ら前記式(1)を用いて求められる。すなわち、 y=k((IC+U−IC+D)/(IC+U+IC+D)) (3) となる。
【0020】発光素子10U,10D,10R,10L
の傾き角βは、発光素子の半値角程度に設定されてい
る。
【0021】この実施例における角度検出特性図を図4
に示してある。この特性図は、横軸が遠隔操作体1の振
れ角度θを表し、縦軸が式(2),(3)の最大値を1
とした規格化値を表す。即ち、規格化値0は、左右のL
EDからの光量が同じである。この図から明らかなよう
に、単調に増加するきれいな特性曲線となる。即ち、各
LEDの発光強度及び取付角度で、傾き及びリニアリテ
ィを調整することができる。取付角度を広くすると、傾
きが小さくなり、逆にすると、立ってくる。使用角度の
範囲で、±15°の範囲で使った場合、図4の特性図で
は±15°の範囲でほぼ真っ直になっている。一般的な
テレビの画面サイズを20〜50インチぐらいと仮定す
ると、そのテレビをみる人は、2〜3mぐらい離れて見
ることになり、この位置で画面を指し示す時の角度は±
10〜15°ぐらいである。さらに、人間工学的に±1
5°ぐらいの角度が操作しやすい。したがって、このぐ
らいの角度で操作するケースが多い。
【0022】前述した半値角程度に設定する場合を説明
したが、1つ1つのLEDには半値角のバラツキが発生
している。このバラツキをなくすことはコスト上困難で
ある。しかし、LEDに半値角のバラツキがでると、小
さいバラツキでも特性図は、図7に示すようにうねりを
持つグラフに形が変わってしまい、遠隔操作体1を真っ
直に動かした場合でもモニタ2のカーソルの動きが曲線
を描いてしまうという不都合がある。特に、モニタ画面
の周辺が悪い。バラツキにより中心のLED10Cの半
値角が外のLEDの半値角よりも大きい場合、つまり、
中心のLED10Cのフィールドの方が広くなってしま
った場合、図7に示すようにうねりが発生してしまい、
リニアリティが悪くなる。
【0023】これを防ぐために、LEDの照光強度・取
付角度で調整することもできるが、検出角度特性にうね
りが発生しないところで使用することにより、リニアリ
ティを良くすることができる。以下、これを図8を参照
して説明する。この例では中心のLED10Cの半値角
を小さくし、外のLEDの半値角を大きめのものを使用
している。この際、LEDのバラツキを考慮して、LE
Dのバラツキがあっても確実に中心のLED10Cの半
値角が外のLEDの半値角よりも小さくなるように設定
している。
【0024】即ち、個々のLEDの発光パターンの半値
角を次のように設定する。 LHC≦LHR,LHLかつLHC≦LHU,LHD ここで、LHはLEDの発光パターンの半値角を示し、
添字のC,R,L,U,Dはそれぞれ中心、右、左、
上、下の5個のLEDである。上式を満たすことによ
り、検出角度特性は図8のように、極値の発生が使用角
度外となるS字特性を示す。この場合、角度θxの±1
5°の範囲ではうねりの発生がなく直線を描いており、
この角度を使用することにより、リニアリティは良好と
なる。なお、同じ規格化値(受光素子の出力が同じ)で
も、角度θxが2つの値を持つことになるが、どちらの
角度であるからの選択は、ソフトウェアで処理すること
になる。例えば、IC+IRの値が増え、IC+ILが減る
ことは遠隔操作体1を左へ傾けていることになるが、更
に、規格化値の増減から2つの角度θxのどちらになる
かが選択できることになる。また、上式を満たす半値角
を持つ発光パターンを得る方法として、LEDを選別し
たり、LEDの前面にレンズキャップを付加することに
より確実に達成される。
【0025】次に、第2の実施例を図5を参照して説明
する。なお、前記実施例と同一部分には同一符号を付し
て詳細な説明を省略する。第2の実施例では、図5に示
すように、発光素子10U,10D,10C,10R,
10Lが左から順に一列に配置されている(この配置を
1次独立角度型と称する)。このように、LEDを一列
に配置することにより、遠隔操作体1の厚みを薄くする
ことができる。なお、この実施例の光らせ方も前記第1
の実施例と同様である。
【0026】次に第3の実施例を図6(a),(b),(c)を参
照して説明する。なお、前記実施例と同一部分には同一
符号を付して詳細な説明を省略する。この第3の実施例
は2つの直交座標軸との合成角による配列(この配置を
合成型と称する)で、図6に示すように、中央に発光素
子10Cが配置され、発光素子10LU,10LD,1
0RU,10RDが斜め方向にそれぞれ配置されてい
る。第3の実施例の各LEDの光らせ方は、各発光素子
を3個ずつ組んで、(10C+10LU+10LD)の
組,(10C+10RU+10RD)の組,(10C+
10LU+10RU)の組,(10C+10LD+10
RD)の組とし、これらの組合せで交互に光らせる。つ
まり、発光素子10C,10LU,10LDを所定時間
同時に光らせ、次いで、発光素子10C,10RU,1
0RDを所定時間同時に光らせ、次いで、発光素子10
C,10LU,10RUを所定時間同時に光らせ、次い
で、発光素子10C,10LD,10RDを所定時間同
時に光らせる。これを繰り返す。
【0027】このような場合のxの座標は、(10C+
10LU+10LD)と(10C+10RU+10R
D)の観測点での電流値IC+LU+LD,IC+RU+RDから前記
式(1)を用いて求められる。すなわち、 x=k((IC+LU+LD−IC+RU+RD)/(IC+LU+LD+IC+RU+RD)) (4) となる。
【0028】また、yの座標は、(C+LU+RU)と
(C+LD+RD)の観測点での電流値IC+LU+RU,I
C+LD+RDから前記式(1)を用いて求められる。すなわ
ち、 y=k((IC+LU+RU−IC+LD+RD)/(IC+LU+RU+IC+LD+RD)) (5) となる。
【0029】LEDを図6のように配置することによ
り、発光パターンのフィールドを広くすることができ、
検出可能領域及び検出角度範囲を更に広げることができ
る。
【0030】次に、発光信号について図9(a),(b),(c)
を参照して説明する。図9(a)は遠隔操作体の信号フ
ォーマット、図9(b)は信号フォーマットのスイッチ
データと座標検出のタイミングヘッダ、図9(c)は信
号フォーマットの座標検出キャリアを示す説明図であ
る。なお、この信号フォーマットは前記第1〜3の実施
例に対応するものである。先に説明したように本実施例
では、遠隔操作体1から発せられた赤外光をコントロー
ラ3が受けて光の角度等を検出する。この遠隔操作体1
から出ている光信号について以下述べる。
【0031】この遠隔操作体1から発行される信号フォ
ーマットは図9(a)に示すように2つのパターンを1
単位(周期)として送出されている。この2つのパター
ンの1つは、図9(b)に示すスイッチデータ部23の
スイッチデータ20及び座標検出のタイミングヘッダ2
1と、もう1つは図9(c)に示す座標検出キャリア2
4であり、スイッチデータ20及び座標検出のタイミン
グヘッダ21が送出され、その後に座標検出キャリア2
4が送出されている。
【0032】まず、図9(b)に示すスイッチデータ2
0及び座標検出のタイミングヘッダ21について述べ
る。遠隔操作体1にはポンイティングするためのスイッ
チがある。例えばマウスで言うところの左ボタン・右ボ
タン、セレクト,キャンセルスイッチの如くポインティ
ング専用にスイッチが設けられている。そのためのスイ
ッチのオンオフ情報がスイッチデータ20に入ってい
る。
【0033】また、スイッチデータ20及び座標検出の
タイミングヘッダ21はタイミングヘッダとしても使っ
ている。図9(b)に示す最初のバースト部の立上りか
ら時間を計測する。一方、コントローラ側では最初のバ
ースト部の立上りから座標検出キャリアまでの時間を一
定としてある。したがって、最初のバースト部の立上り
から時間が経過すると座標を検出し始める。このような
タイミングヘッダとしての役割がある。また、スイッチ
データ20及び座標検出のタイミングヘッダ21は、図
9(b)に示すように、データAとデータBがある。デ
ータAとデータBは内容的には共に同じ情報であるが、
データAとデータBは反転されている。データAで
‘0’の信号はデータBで‘1’の信号、また、データ
Aで‘1’の信号はデータBで‘0’の信号と反対にな
っている。このようにすることによってデータの確度を
上げることができる。つまり、どこかにデータエラーが
あると足した値がパリティと一致しない。そして、デー
タAとデータBの情報が一致したら位置座標の検出に入
る。こういうベリファイ的機能を反転した信号の付加で
送ることによって持たせてある。
【0034】座標検出キャリア24は前述したように中
心、左右上下に配置されたLEDを4系統の光フィール
ドに分けて発光させることを示すタイミング信号であ
り、コントローラ3側では前もって4系統の発光順序を
記憶している。つまり、座標検出キャリア24の(C+
R)の期間では発光素子10Cと発光素子10Rとを同
時に所定時間発光させ、次いで(C+L)の期間では発
光素子10Cと発光素子10Lとを同時に所定時間発光
させ、そして(C+U)の期間では発光素子10Cと発
光素子10Uを、(C+D)の期間では発光素子10C
と発光素子10Dをそれぞれ順次発光させていく。な
お、第3の実施例では、(C+RU+RD),(C+L
U+LD)(C+LU+RU)(C+LD+RD)の順
に発光させる。
【0035】なお、スイッチデータ及び座標検出のタイ
ミングヘッダの周波数はいわゆる通常リモコンの周波数
帯を使用し、座標検出キャリアは通常リモコンの周波数
より低い周波数を使用している。
【0036】次に、遠隔座標指示装置の構成について図
10を参照して説明する。図10において、30は遠隔
操作体で、この遠隔操作体30には、複数個の発光素子
(LED)31,31が配列され、発光素子31,31
は電流増幅器32,32を介してCPU33に接続され
ている。34はCPU33に接続され遠隔操作体30に
設けられたキーである。キー34がスイッチオンされる
と、発光素子31からは、CPU33で制御された前述
したような赤外光(角度検出用パルス)のフォーマット
で送信される。また発光素子31からは、遠隔操作体3
0に設けられたテレビ装置のチャンネル、音量等の押釦
スイッチによるリモコンコードも送信されるようになっ
ている。40はコントローラで、このコントローラ40
には、発光素子31の送信を受ける可視カットフィルタ
ー41と、レンズ42と、受光素子43と、可変ゲイン
I−V部44と、第1可変ゲインアンプ45と、第1バ
ンドパスフィルタ(BPF)46と、サンプル・ホール
ド(S/H)47と、アナログ・デジタル変換(A/
D)48と、CPU49と、第1波形整形部50と、第
2可変ゲインアンプ51と、第2バンドパスフィルタ
(BPF)52と、検波部53と、ローパスフィルタ
(LPF)54と、第2波形整形部55が備えられてい
る。
【0037】次に、遠隔座標指示装置の動作について説
明する。図9に示す信号フォーマットが遠隔操作体30
の発光素子31から送信される。先頭のスイッチデータ
20とタイミングのヘッダ21というのは、通常リモコ
ンの周波数になっている。まず、信号は可視カットフィ
ルター41を通ってレンズ42で集光されて受光素子4
3で受ける。そして受光素子43により光の強度に応じ
て電流値に比例的に変換される。この電流を可変ゲイン
I−V部44で電圧に変換する。CPU49には前の事
象で検出された電圧が記憶されており、これに応じたゲ
インでフィードバックされる。このフィードバックによ
り可変ゲインI−V部44のゲイン設定が可変され、受
光素子43の受光強度に応じてゲインが変化する。
【0038】遠隔操作体30からの信号フォーマツトの
うち先頭のスイッチデータ20及び座標検出のタイミン
グヘッダ21の信号は、可変ゲインI−V部44を通過
後、第2可変ゲインアンプ51へ入る。第2可変ゲイン
アンプ51では、自分で出力信号を検出して一定のレベ
ルになるようにしている。そして第2バンドパスフィル
タ52でリモコン周波数帯のキャリアのみを取り出し、
検波部53で検波してローパスフィルタ54を通し、第
2波形整形部55を通すと、スイッチデータ及び座標検
出のタイミングヘッダの出力が得られる。
【0039】そして、この第2波形整形部55の出力を
CPU49が受け取り、前述したベリファリが終わって
最初のバースト部の立上りからある一定の時間が経過し
た後に、前述した座標検出キャリア24が送られてく
る。
【0040】遠隔操作体30から送られてくる座標検出
キャリア24も、可視カットフィルター41を通ってレ
ンズ42で集光されて受光素子43で受ける。そして受
光素子43により光の強度に応じて電流値に比例的に変
換される。この電流を可変ゲインI−V部44で電圧に
変換する。そして、可変ゲインI−V部44の出力は第
1可変ゲインアンプ45に入り、次いで、第1バンドパ
スフィルタ46を通る。第1バンドパスフィルタ46は
座標検出用キャリアの周波数に一致させたバンドパスフ
ィルタであるのでその座標検出用キャリアのみを通して
サンプル・ホールド47、アナログ・デジタル変換48
へ入り、その出力はCPU49入る。第1バンドパスフ
ィルタ46を通した波形は正弦波になっておりサンプル
・ホールド47でピーク値とボトム値を検出してホール
ドする。ピークかボトムかを判別するには、第1波形整
形部50で矩形波にし、その立上り立ち下がりのタイミ
ングをとってピーク,ボトムの時間をCPU49が判断
してサンプルアンドホールドの命令をしている。
【0041】CPU49は、コントローラ40の制御部
として機能するものであり、タイミングヘッダの入力及
び受光出力に基づいて、遠隔操作体30のコントローラ
40に対する座標情報を算出する演算部として機能す
る。この座標情報をCPU49はモニタには出力し、カ
ーソル移動を制御する。また、CPU49はスイッチデ
ータがスイッチオンされている場合は、ポインティング
のスイッチオン情報をモニタに出力し、モニタの画面切
り換え等を制御する。
【0042】次に、リモコンコードの受信について説明
する。遠隔操作体30は、テレビチャンネル番号や音量
調整用の押釦スイッチが操作されると、通常のリモコン
と同じように押釦スイッチに応じた赤外光の信号フォー
マットをLED31から送信する。この信号フォーマッ
トは、前述のスイッチデータ20及びタイミングヘッタ
21の処理と同じように第2可変ゲインアンプ51、第
2バンドパスフィルタ52、検波部53などを通って処
理されCPU49に入力される。そしてCPU49は、
押釦スイッチに応じたリモコンモードをモニタに出力
し、モニタのチャンネル切り換え等を制御する。なお、
通常リモコンの信号フォーマットの処理は、モニタのテ
レビ装置等に設けられているリモコン用の処理回路にて
も対応させることができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1,2記載の発明によれば、発光
パターンの半値角が広くて発光強度も大きくできるの
で、使用可能領域及び検出角度の角度の範囲を広くでき
る。
【0044】請求項3,4記載の発明によれば、発光パ
ターンのバラツキがあっても、検出角度の特性にうねり
が発生しない角度で使用しているので、遠隔操作体の動
きに対応したカーソルの動きのリニアリティを良好に保
つことができ、製品の歩留まりが向上するとともに、操
作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠隔座標指示装置の概念を示す説
明図である。
【図2】本発明に係る遠隔座標指示装置の角度検出の原
理を示す説明図である。
【図3】(a),(b),(c)は本発明に係る遠隔座
標指示装置の第1の実施例の発光素子の配列を示す説明
図である。
【図4】本発明に係る遠隔座標指示装置の発光パターン
による検出角度の特性図である。
【図5】本発明に係る遠隔座標指示装置の第2の実施例
の発光素子の配列を示す説明図である。
【図6】(a),(b),(c)は本発明に係る遠隔座
標指示装置の第3の実施例の発光素子の配列を示す説明
図である。
【図7】本発明に係る遠隔座標指示装置の第1の実施例
で中央の発光素子の半値角を外の発光素子より大きくし
た場合の検出角度の特性図である。
【図8】本発明に係る遠隔座標指示装置の第1の実施例
で中央の発光素子の半値角を外の発光素子より小さくし
た場合の検出角度の特性図である。
【図9】(a),(b),(c)は本発明に係る遠隔座
標指示装置の遠隔操作体の信号フォーマットの全体、ス
イッチデータ及び座標検出のタイミングヘッダ、及び座
標検出キャリアを示す波形図である。
【図10】本発明に係る遠隔座標指示装置の回路構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10C 発光素子 10U,10D,10L,10R 発光素子 10LU,10LD,10RU,10RD 発光素子 40 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を発する発光素子を有する遠隔操作体
    と、 遠隔操作体から離れた位置で、遠隔操作体からの光を受
    光して指示個所を検出するコントローラ部とを備え、 前記遠隔操作体には、 中央に配置された中央発光素子と、 前記中央発光素子を中心としてそれぞれ配置されると共
    に、前記中央発光素子に対して光軸が離れる方向に傾け
    て配置された上方向発光素子系と下方向発光素子系と右
    方向発光素子系と左方向発光素子系とを備えたことを特
    徴とする遠隔座標指示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記中央発光素
    子及び前記右方向発光素子系を組とし、前記中央発光素
    子及び前記左方向発光素子系を組とし、前記中央発光素
    子及び前記上方向発光素子系を組とし、前記中央発光素
    子及び前記下方向発光素子系を組とし、これらの4つの
    組を交互に発光させるようにしたことを特徴とする遠隔
    座標指示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記中央発光素
    子の半値角を前記右方向発光素子系及び前記左方向発光
    素子系及び前記上方向発光素子系及び前記下方向発光素
    子系の半値角に等しいか、または小さくしたことを特徴
    とする遠隔座標指示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載において、
    前記中央発光素子を中心として前記右方向発光素子系、
    前記左方向発光素子系、前記上方向発光素子系、前記下
    方向発光素子系がそれぞれほぼ一列上に配置することを
    特徴とする遠隔座標指示装置。
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