JPH08152791A - 中間転写体およびこれを用いた画像形成方法 - Google Patents

中間転写体およびこれを用いた画像形成方法

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JPH08152791A
JPH08152791A JP6296954A JP29695494A JPH08152791A JP H08152791 A JPH08152791 A JP H08152791A JP 6296954 A JP6296954 A JP 6296954A JP 29695494 A JP29695494 A JP 29695494A JP H08152791 A JPH08152791 A JP H08152791A
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Koichi Nagase
公一 長瀬
Hisayoshi Yamada
久義 山田
Tomoyuki Yoshida
智之 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】液体トナーを利用したカラープリンターなどに
使われる中間転写体であって、転写時の画像の劣化を防
ぐために、中心線平均粗さが1μm以上10μm以下で
あり、最大粗さが20μm以下の表面粗さとしている。 【効果】転写性に優れているために、この中間転写体を
使用した画像形成方法は高品質の画像を再現性良く得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電潜像担持体上の静電
潜像を液体トナーで現像し、この現像により顕像化され
た顕像を中間転写体に静電的に転写した後、該中間転写
体上の顕像を被転写材上に再転写する画像形成方法に用
いられる中間転写体に関するものであり、例えば複写機
やレーザービームプリンタに利用される画像形成方法に
用いられる中間転写体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上述のような画像形成方法に用いられる
中間転写体としては、以下のようなものがある。
【0003】例えば、特開平3−154085号公報
(従来例1)には表面が平滑で薄層の誘電体層と誘電体
を支持する導電体層の2層からなる弾性層を有する中間
転写体について開示されている。しかし、中間転写体の
材質についてはシリコーンコートやフッ素コートなどの
材質を用いれば良いとの記述があるだけで表面層の膨潤
性などについての記述がない。
【0004】また、特開平3−243973号公報(従
来例2)には表面が平滑で液体トナー中の溶媒を吸収す
る性質を有した弾性層を有する中間転写体について開示
されている。しかし、溶媒の吸収率などの記述はない。
さらに溶媒を吸収する効果として、画像のつぶれが無い
という理由を挙げている。
【0005】また、特開平1−273075号公報(従
来例3)には導電性基材の上に誘電体層を形成した中間
転写体について開示されている。この中間転写体は具体
的にはウレタンゴムからなる導電性基材の上にポリテト
ラフルオロエチレン層からなる誘電体層を設けることに
よって形成されたものが挙げられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような画像形成
方法に用いられる中間転写体に必要な要件としては、次
の項目が挙げられる。
【0007】(1)顕像が中間転写体に効率良く転写さ
れること。
【0008】(2)中間転写体上の顕像が被転写材上に
効率よく再転写されること。
【0009】(3)転写時、画像の劣化が無いこと。
【0010】(4)中間転写体に耐久性があること。
【0011】しかしながら、前記した従来例1〜3で
は、上述の要件(1)〜(4)の全てを満足するものは
得られていない。
【0012】例えば、従来例1のように単にシリコーン
コートやフッ素コート等の材質を用いただけでは、耐久
性等が十分なものは得られない。また、従来例2につい
ては、弾性層を導電性シリコーンゴムを用いることで、
液体トナーに使われる溶剤で弾性層が膨潤するため中間
転写体上の顕像が乱れるなどの問題があった。
【0013】従来例3では弾性層にポリウレタンゴムを
使用しているため、ヒートローラーで披転写材上に再転
写する方法を用いた場合にはポリウレタンゴムの耐熱性
が不十分であるなどの問題があった。
【0014】本発明は上述の欠点に鑑み創案されたもの
であって、その目的とするところは、顕像が中間転写体
に効率良く転写されること、中間転写体上の顕像が被転
写材上に効率よく再転写されること、転写時、画像の劣
化が無いこと、中間転写体に耐久性があることの4つの
要件を満たす中間転写体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
静電潜像担持体上の静電潜像を液体トナーで現像し、こ
の現像により顕像化された顕像を中間転写体に静電的に
転写した後、該中間転写体上の顕像を被転写材上に再転
写する画像形成方法に用いられる中間転写体において、
該中間転写体の表面の中心線平均粗さが1μm以上10
μm以下であり、最大粗さが20μm以下であることを
特徴とする中間転写体によって達成される。
【0016】以下、本発明について詳細に説明する。
【0017】本発明の中間転写体の表面の中心線平均粗
さは、1μm以上10μm以下であり、最大粗さが20
μm以下である。
【0018】ここで、静電潜像担持体から中間転写体へ
の転写時、静電潜像担持体と中間転写体の間に圧力を加
えて密着性を上げる場合に、中間転写体の中心線平均粗
さが1μm未満の場合には、静電潜像担持体上の顕像が
変形し、尾引きのような問題が生じる。この理由として
は、液体トナーによって得られた静電潜像担持体上の顕
像はキャリア溶剤を含んでいるため、圧力によって容易
に変形するものと考える。つまり、液体トナーによって
得られた静電潜像担持体上の顕像に直接圧力が加わらな
いようにすることが重要なことを示している。よって、
中間転写体の中心線平均粗さは1μm以上、好ましくは
3μm以上であることが、静電潜像担持体上の顕像を変
形せず転写することに必要である。
【0019】一方、中間転写体の中心線平均粗さが10
μmを超える場合には、中間転写体の表面粗さに由来す
る画像の乱れが生じる。よって、中間転写体の中心線平
均粗さは10μm以下、好ましくは5μm以下であるこ
とが、乱れのない画像を得るのに必要である。
【0020】また、中間転写体の中心線平均粗さは10
μm以下であっても、最大粗さが20μmを超えた場合
には、画像上に欠点として現れる。よって、中間転写体
の最大粗さは20μm以下、好ましくは15μm以下で
あることが、乱れのない画像を得るのに必要である。
【0021】本発明での中心線平均粗さ、最大粗さは、
JISB0601で定義されるものであり、中心線平均
粗さを求めるためのカットオフ値は、0.8mm,測定
長さは4mm、最大粗さを求めるための基準長さは2.
5mmで測定した。また測定装置としてはTaylor
Hobson社製の´TALYSURF4´を使用し
た。
【0022】このような表面粗さを実現する方法として
は、離型層やその下層(接着剤層、導電性フッ素ゴム層
等の弾性層等)にシリカ粒子などの無機粒子、ポリマー
粒子などを分散させることによる方法、また弾性層の成
型時に凹凸を持ったフィルムなどで弾性層表面に凹凸を
つけるような方法が挙げられるが、本発明はこれらの方
法に限定されるものではない。
【0023】本発明の中間転写体は、表面に離型層を設
けたものであり、通常、離型層の下に少なくとも弾性層
を有する構成を採る。アルミニウム、鉄、プラスティク
フィルムなどの基板の上に、少なくとも弾性層および離
型層を順次積層したベルト状の形態であってもよいし、
アルミニウム、鉄などのドラムに、少なくとも弾性層お
よび離型層を順次積層したドラム状の形態であってもよ
い。また、弾性層と基板あるいは弾性層とドラムの間に
接着剤層を設けても良い。
【0024】本発明の離型層としては、シリコーンゴム
からなる離型層を用いることが、耐久性、製膜性の面か
ら好ましい。シリコーンゴム層としては、公知のメチル
シリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、メチ
ルビニルシリコーンゴムなどが用いられるが、これらに
限定されるものではない。さらにシリコーンゴムと添加
物による過酸化反応、縮合反応、付加反応物を行うこと
によって、架橋構造を持たせても良い。さらにシリカな
どの添加剤によって補強することも可能である。
【0025】また、シリコーンゴム層の厚さは、0.2
μm以上5μm未満であることが好ましい、さらに好ま
しくは0.5μm以上3μm未満である。0.2μm未
満の場合には、中間転写体から被転写体への再転写が十
分でなく、5μmを超えた場合には、中間体の上に4色
を重ねて1回の転写で紙に再転写するようなプロセスで
は色重ね性に問題が生じる。
【0026】本発明の中間転写体の弾性層は、中間転写
体上に順次4色のトナーを重ねていくために既形成顕像
の電荷を効率良く減少させる必要があるので、導電性を
有することが好ましい。導電性の弾性層としては、フッ
素ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、ネオプレンゴ
ム、ウレタンゴム等を導電化したもの等があげられる。
中間転写体から被転写材に転写する場合に熱源を内包す
るヒートローラーを用いる場合には、弾性層として耐熱
性のあるものが要求されるので、導電性のフッ素ゴム、
シリコーンゴムを用いることが好ましい。さらに、液体
トナーに使用される炭化水素系溶剤に膨潤しないという
点から導電性のフッ素ゴム層を用いることがさらに好ま
しい。
【0027】このような導電性のフッ素ゴム層として
は、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロペン
系、ビニリデンフルオライド−クロロトリフルオロエチ
レン系、ビニリデンフルオライド−ペンタフルオロプロ
ペン系、テトラフルオロエチレン−プロピレン系、含フ
ッ素シリコン系、含フッ素ニトロソ系、含フッ素トリア
ジン系、含フッ素フォスファゼン系などに導電性の付与
のためにカーボンブラックを分散させたものが用いられ
る。
【0028】フッ素ゴムに分散されるカーボンブラック
としては、公知のものがいずれも使用できるが、導電性
を付与を良好に行うためには、ケッチェンブラックを使
用することが好ましい。カーボンブラックの分散量とし
ては2重量%以上10重量%以下であることが好まし
い。2重量%未満の場合には導電性が不足となり、10
重量%を超えた場合には導電性のフッ素ゴム層表面の平
滑さが失われるといった問題が生じる。
【0029】弾性層としては、体積固有抵抗が10
8 (Ω・cm)以下のものが好ましく、105 (Ω・c
m)以下のものがより好ましい。体積固有抵抗が108
(Ω・cm)を超えた場合には、中間転写体上で多色を
重ね合わせて画像を形成し、一回の転写で該中間転写体
上の顕像を被転写材上に再転写しようとする場合におい
て、中間転写体上の既に転写された顕像の上に感光体上
の顕像を転写しようとしたときに、転写性が低下すると
いう問題が生じやすい。また、弾性層の硬度としては、
ショアA20以上ショアD50以下のものが好ましい。
ショアA20未満の場合には、静電潜像担持体(感光
体)から中間転写体に顕像を転写する時に像が乱れると
いった問題が生じやすい。また、ショアD50を超える
と中間転写体から被転写体に転写する場合に、被転写体
が紙のような表面の平滑性が劣るような材質の場合に転
写率が劣るといった問題が生じやすい。
【0030】弾性層の厚みとしては、50μm以上5、
000μm以下であることが好ましい。より好ましくは
500μm以上3、000μm以下である。5000μ
mを越える場合には、静電潜像担持体(感光体)から中
間転写体に顕像を転写する時に像が乱れるといった問題
が生じやすい。また、50μm未満の場合には中間転写
体から被転写材に転写する場合に、被転写材が紙のよう
な表面の平滑性が劣るような材質の場合に転写率が劣る
といった問題が生じやすい。
【0031】また、弾性層の内、下側(基板、ドラム
側)を他の材質の層で置き換えることも可能である。例
えば、クッション層としての機能を有する非導電性のフ
ッ素ゴム層、ブチルゴム層、ポリウレタンゴム層、ネオ
プレンゴム層などが使用可能である。クッション層など
の他の材質で置き換えることが可能な厚みは、40〜
4,000μmである。
【0032】本発明の中間転写体において、離型層とし
てシリコーンゴム層を用い、弾性層として導電性のフッ
素ゴム層を用いる場合には特に、両者間に接着剤層を設
けることが好ましい。接着剤層が無い場合には、シリコ
ーンゴム層と導電性のフッ素ゴム層との接着が十分でな
いために、耐久性あるいは耐刷性が良好でなく、実用的
な中間転写体が得られない。
【0033】接着剤層としては、シリコーンゴムの接着
に通常使われるプライマー類などが使えるが、アミノシ
ラン系カップリング剤およびチタン酸エステル系カップ
リング剤の群から選ばれる少なくとも一種を含有するこ
とが好ましい。
【0034】アミノシラン系カップリング剤としては、
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルジエチ
ルメチルシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、p−アミノフェニルト
リメトキシシランなどが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。これらの中で特に好ましいものは、
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−ア
ミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン
である。
【0035】チタン酸エステル系カップリング剤として
は、チタン酸テトラメチル、チタン酸テトラエチル、チ
タン酸テトラプロピル、チタン酸テトライソプロピル、
チタン酸テトラブチル、チタン酸テトラ(2−エチル)
ヘキシル、チタン酸テトラステアリル、チタン酸テトラ
フェニル、チタン酸テトラトリル、チタン酸テトラキシ
リルなどが挙げられるが、これらに限定されるものでは
ない。これらの中で特に好ましいものは、チタン酸テト
ライソプロピル、チタン酸テトラブチルである。
【0036】また、アミノシラン系カップリング剤以外
の公知のシラン系カップリング剤を混合することもでき
る。具体的には、アリルジメチルシラン、ベンジルジメ
チルシラン、2−(ビシクロヘプチル)メチルジクロロ
シラン、2−アセトキシエチルトリクロロシランなどが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。この
場合のアミノシラン系カップリング剤および/またはチ
タン酸エステル系カップリング剤の含有比率は、好まし
くは10〜100重量%、より好ましくは20〜100
重量%、さらに好ましくは40〜100重量%である。
アミノシラン系カップリング剤および/またはチタン酸
エステル系カップリング剤の含有比率があまりに少ない
とアミノシラン系カップリング剤および/またはチタン
酸エステル系カップリング剤の良好な特性が失われる恐
れがある。
【0037】これらのカップリング剤は、必要に応じて
例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化
メチレン、クロロホルム、四塩化炭素などの溶媒で希釈
してもかまわない。
【0038】接着層の厚みとしては、0.2μm以上5
μm以下が好ましい。0.2μm未満の場合には、接着
性が十分でなく、5μmを超えた場合には接着層内部で
凝集破壊が生じ接着性が不良になる。さらに誘電層(シ
リコーンゴム層+接着剤層)の厚みが厚くなるため、色
重ね性が不良になる。
【0039】次に本発明の中間転写体を用いた画像形成
方法について説明する。
【0040】本発明の中間転写体は、静電潜像担持体上
の静電潜像を液体トナーで現像し、この現像により顕像
化された顕像を中間転写体に静電的に転写した後、中間
転写体上の顕像を被転写材上に再転写する画像形成方法
において用いられる。この画像形成方法は、例えば、複
写機やレーザービームプリンターに利用されるものであ
る。
【0041】本発明の中間転写体は、中でも、中間転写
体上の顕像を被転写材上に再転写する際に、該中間転写
体に被転写材を圧力ローラーで密着させる画像形成方法
で用いられることが好ましい。ここで使われる圧力ロー
ラーとしては、金属ローラーや、中間転写体との密着性
を高めるために金属ローラー表面をシリコーンゴム、フ
ッ素ゴムなどの耐熱性の高いゴムで覆ったローラーなど
があげられる。とりわけ、圧力ローラーが熱源を内包す
るヒートローラーである画像形成方法で用いられること
が好ましい。このような圧力ローラーとしては、円筒構
造であって、セラミックヒーター、ハロゲンランプなど
の熱源を内包したものがあげられる。
【0042】また、画像形成方法がカラー画像形成方法
であって、中間転写体の上に多色を重ね合わせてカラー
画像を形成し、一回の転写で該中間転写体上の顕像を被
転写材上に再転写する画像形成方法であることが好まし
い。
【0043】なお、本発明で言う被転写材としては、
紙、プラスティクフィルム、金属、布、板など通常印刷
が可能なものであれば、種類を問わない。
【0044】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0045】(実施例1)200μmのアルミ板上にテ
トラフルオロエチレン−プロピレンゴム系であるアフラ
ス#150(旭ガラス製)にケッチェンブラックを5w
t%添加した1、000μmの加硫成型したショアD2
0のフッ素ゴム層を設けた。ゴム層を設ける際に、ゴム
表面に中心線平均粗さ4μm、最大粗さ10μmのポリ
エステルフィルムを圧着して加硫成型した。さらに、そ
の上に3−アミノプロピルトリエトキシシランからなる
層をバーコーティングによって1μm設け、さらにその
上に離型層として、脱オキシム型室温硬化型メチルシリ
コーンゴム層をバーコーティングによって2μm設ける
ことで中心線平均粗さ3.5μm、最大粗さ8μmの中
間転写体を形成した。
【0046】このような中間転写体を用い、Seドラム
を感光体として用い、液体現像剤で現像し、ドラム上に
貼りつけた中間転写体上に黄、紅、藍、墨の順に順次画
像を形成し、中間転写体上でフルカラー画像を形成し、
そのフルカラー画像を紙に20kgの線圧をかけ、かつ
圧力ローラーの温度が150℃である条件で転写したと
ころ中間転写体から紙への転写率がほぼ100%の画像
の乱れもない、良好な印字物を得ることができた。
【0047】(比較例1)200μmのアルミ板上にテ
トラフルオロエチレン−プロピレンゴム系であるアフラ
ス#150(旭ガラス製)にケッチェンブラックを5w
t%添加した1、000μmの加硫成型したショアD2
0のフッ素ゴム層を設け、その上に3−アミノプロピル
トリエトキシシランからなる層をバーコーティングによ
って1μm設け、さらにその上に離型層として、樹脂型
シリコーンゴム層をバーコーティングによって2μm設
けることで中心線平均粗さ0.5μmの中間転写体を形
成した。
【0048】実施例1と同様に印字テストを行ったとこ
ろ、中間転写体から紙への転写時に尾引きが生じ、良好
な印字物が得られなかった。
【0049】(比較例2)200μmのアルミ板上にテ
トラフルオロエチレン−プロピレンゴム系であるアフラ
ス#150(旭ガラス製)にケッチェンブラックを5w
t%添加した1、000μmの加硫成型したショアD2
0のフッ素ゴム層を設け、その上に平均粒径30μmの
ポリスチレン粒子を0.5重量%含む3−アミノプロピ
ルトリエトキシシランからなる層をバーコーティングに
よって1μm設け、さらにその上に離型層として、脱酢
酸型シリコーンゴム層をバーコーティングによって2μ
m設けることで中心線平均粗さ4μm、最大粗さが30
μmの中間転写体を形成した。 実施例1と同様に印字
テストを行ったところ、印字物中に点状の欠点が現れ、
良好な印字物が得られなかった。
【0050】(比較例3)200μmのアルミ板上にテ
トラフルオロエチレン−プロピレンゴム系であるアフラ
ス#150(旭ガラス製)にケッチェンブラックを5w
t%添加した1、000μmの加硫成型したショアD2
0のフッ素ゴム層を設けた。ゴム層を設ける際に、ゴム
表面に中心線平均粗さ14μm、最大粗さ18μmのポ
リエステルフィルムを圧着して加硫成型した。さらに、
その上に3−アミノプロピルトリエトキシシランからな
る層をバーコーティングによって1μm設け、さらにそ
の上に離型層として、脱オキシム型室温硬化型メチルシ
リコーンゴム層をバーコーティングによって2μm設け
ることで中心線平均粗さ13μm、最大粗さ17μmの
中間転写体を形成した。実施例1と同様に印字テストを
行ったところ、画像中の微小な網点の形状が本来円であ
るべきものが、一部欠けたような状態にあり、肉眼で観
察した場合、印字物ががさついたような印象になり、良
好な印字物が得られなかった。
【0051】(実施例2)直径180mmのアルミ製の
ドラム上にテトラフルオロエチレン−プロピレンゴム系
であるアフラス#150(旭ガラス製)にケッチェンブ
ラックを5wt%添加した500μmの加硫成型したシ
ョアD20のフッ素ゴム層を設け、その上に平均粒径4
μmの合成シリカ(サイロイド72:富士デブィソン社
製)を3wt%添加した3−アミノプロピルトリメトキ
シシランからなる層をバーコーティングによって1μm
設け、さらにその上に脱酢酸型室温硬化型シリコーンゴ
ム層をバーコーティングによって1.5μm設けること
で中心線平均粗さ4μm、最大粗さ7μmの中間転写体
を形成した。
【0052】実施例1と同様印字テストを行ったとこ
ろ、中間転写体から紙への転写率がほぼ100%の画像
の乱れもない、良好な印字物を得ることができた。
【0053】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の中間転写体
は優れた転写性を持ち、かつ耐久性に優れているため
に、この中間転写体を使用した画像形成方法は高品質の
画像を再現性良く得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像担持体上の静電潜像を液体トナー
    で現像し、この現像により顕像化された顕像を中間転写
    体に静電的に転写した後、該中間転写体上の顕像を被転
    写材上に再転写する画像形成方法に用いられる中間転写
    体において、該中間転写体の表面の中心線平均粗さが1
    μm以上10μm以下であり、最大粗さが20μm以下
    であることを特徴とする中間転写体。
  2. 【請求項2】表面の離型層がシリコーンゴムであること
    を特徴とする請求項1記載の中間転写体。
  3. 【請求項3】シリコーンゴム層、接着剤層および導電性
    フッ素ゴム層を外表面側からこの順に設けたことを特徴
    とする請求項1記載の中間転写体。
  4. 【請求項4】静電潜像担持体上の静電潜像を液体トナー
    で現像し、この現像により顕像化された顕像を中間転写
    体に静電的に転写した後、該中間転写体上の顕像を被転
    写材上に再転写する画像形成方法において、該中間転写
    体として請求項1〜3のいずれかに記載の中間転写体を
    用いることを特徴とする画像形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512558A (ja) * 2006-12-11 2010-04-22 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 中間転写部材及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010512558A (ja) * 2006-12-11 2010-04-22 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 中間転写部材及びその製造方法

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