JPH0815224A - 水素炎イオン化検出器 - Google Patents
水素炎イオン化検出器Info
- Publication number
- JPH0815224A JPH0815224A JP6170034A JP17003494A JPH0815224A JP H0815224 A JPH0815224 A JP H0815224A JP 6170034 A JP6170034 A JP 6170034A JP 17003494 A JP17003494 A JP 17003494A JP H0815224 A JPH0815224 A JP H0815224A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- tip
- net
- hydrogen flame
- heat
- Prior art date
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- Pending
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- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い相対感度が得られ製作容易でコスト安な
水素炎イオン化検出器を提供する。 【構成】 ノズルＮの先端部１内に酸化触媒ネット２を
装入し、かつそのノズルＮの先端部１外周に酸化触媒ネ
ット４を巻装させる。
水素炎イオン化検出器を提供する。 【構成】 ノズルＮの先端部１内に酸化触媒ネット２を
装入し、かつそのノズルＮの先端部１外周に酸化触媒ネ
ット４を巻装させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＦＩＤ法により例えば炭
化水素の成分分析をおこなうための水素炎イオン化検出
器に関する。
化水素の成分分析をおこなうための水素炎イオン化検出
器に関する。
【０００２】
【従来の技術】水素炎イオン化検出器のノズルでは、例
えば図４に示すように、ノズルＮの先端部１にＰｔネッ
ト（酸化触媒ネット）２が装入されており、かつその触
媒活性を良好ならしめる（相対感度を向上させる）ため
に、そのノズルＮの先端部１の外周にセラミックヒータ
３を巻装させていた。なお、Ｈは水素炎、９は高圧印加
電源用のリードである。このような構成により、そのセ
ラミックヒータ３によってＰｔネット２を、触媒として
充分活性化する温度まで加熱していた。
えば図４に示すように、ノズルＮの先端部１にＰｔネッ
ト（酸化触媒ネット）２が装入されており、かつその触
媒活性を良好ならしめる（相対感度を向上させる）ため
に、そのノズルＮの先端部１の外周にセラミックヒータ
３を巻装させていた。なお、Ｈは水素炎、９は高圧印加
電源用のリードである。このような構成により、そのセ
ラミックヒータ３によってＰｔネット２を、触媒として
充分活性化する温度まで加熱していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した構成
の場合、そのノズルＮとセラミックヒータ３との間の電
気的な絶縁状態がよくないと、ノイズが発生することに
なる。そのため、充分な絶縁性を得るために、セラミッ
クヒータ３の構造が複雑になり、コスト高になってい
た。
の場合、そのノズルＮとセラミックヒータ３との間の電
気的な絶縁状態がよくないと、ノイズが発生することに
なる。そのため、充分な絶縁性を得るために、セラミッ
クヒータ３の構造が複雑になり、コスト高になってい
た。
【０００４】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
高い相対感度が得られ製作容易でコスト安な水素炎イオ
ン化検出器を提供することを目的としている。
高い相対感度が得られ製作容易でコスト安な水素炎イオ
ン化検出器を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、請求項１に記載の発明では、水素炎を発生させるノ
ズルの先端部内に酸化触媒ネットを装入し、かつそのノ
ズルの先端部外周に酸化触媒ネットを巻装させてなるこ
とを特徴としている。
するための手段を以下のように構成している。すなわ
ち、請求項１に記載の発明では、水素炎を発生させるノ
ズルの先端部内に酸化触媒ネットを装入し、かつそのノ
ズルの先端部外周に酸化触媒ネットを巻装させてなるこ
とを特徴としている。
【０００６】請求項２に記載の発明では、水素炎を発生
させるノズルの先端部内に酸化触媒ネットを装入し、か
つそのノズルの先端部外周縁をフランジ状に立ち上げた
熱吸収部を設けてなることを特徴としている。
させるノズルの先端部内に酸化触媒ネットを装入し、か
つそのノズルの先端部外周縁をフランジ状に立ち上げた
熱吸収部を設けてなることを特徴としている。
【０００７】請求項３に記載の発明では、水素炎を発生
させるノズルの先端部を熱伝導率の高い耐熱性の金属材
で熱容量小に形成してその内部に酸化触媒ネットを装入
し、かつそのノズルの基部を高い絶縁性と低い熱伝導率
を有する耐熱性の素材で形成し、そのノズルの基部の上
に前記先端部を載設してなることを特徴としている。
させるノズルの先端部を熱伝導率の高い耐熱性の金属材
で熱容量小に形成してその内部に酸化触媒ネットを装入
し、かつそのノズルの基部を高い絶縁性と低い熱伝導率
を有する耐熱性の素材で形成し、そのノズルの基部の上
に前記先端部を載設してなることを特徴としている。
【０００８】
【作用】請求項１に記載の発明では、ノズルの先端部の
外周にＰｔネットを取り付けたことにより、水素炎の熱
がノズルの先端部に伝わり易くなるため、ノズル内部の
Ｐｔネットが触媒として充分活性化される温度まで昇温
される。
外周にＰｔネットを取り付けたことにより、水素炎の熱
がノズルの先端部に伝わり易くなるため、ノズル内部の
Ｐｔネットが触媒として充分活性化される温度まで昇温
される。
【０００９】請求項２に記載の発明では、ノズルの先端
部外周縁にフランジ状に立ち上げて形成された熱吸収部
から、水素炎の熱が効果的に伝導されるため、ノズル内
部のＰｔネットが触媒として充分活性化される温度まで
昇温される。
部外周縁にフランジ状に立ち上げて形成された熱吸収部
から、水素炎の熱が効果的に伝導されるため、ノズル内
部のＰｔネットが触媒として充分活性化される温度まで
昇温される。
【００１０】請求項３に記載の発明では、熱伝導率の高
い耐熱性の素材で形成した熱容量の小さいノズルの先端
部が水素炎によって効率よく昇温され、内部のＰｔネッ
トが触媒として充分活性化される温度まで昇温される。
また、ノズル基部をセラミックで形成したために高い絶
縁性を得ることができる。
い耐熱性の素材で形成した熱容量の小さいノズルの先端
部が水素炎によって効率よく昇温され、内部のＰｔネッ
トが触媒として充分活性化される温度まで昇温される。
また、ノズル基部をセラミックで形成したために高い絶
縁性を得ることができる。
【００１１】
【実施例】以下に、本発明の水素炎イオン化検出器の実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。図１は水素炎イ
オン化検出器の断面図で、符号１はステンレス材よりな
るノズルＮの先端部、２はそのノズルＮの先端部１内に
装入された酸化触媒としてのＰｔネット、４はそのノズ
ルＮの先端部１の外周に巻装されたＰｔネットである。
施例を図面に基づいて詳細に説明する。図１は水素炎イ
オン化検出器の断面図で、符号１はステンレス材よりな
るノズルＮの先端部、２はそのノズルＮの先端部１内に
装入された酸化触媒としてのＰｔネット、４はそのノズ
ルＮの先端部１の外周に巻装されたＰｔネットである。
【００１２】５はセラミックよりなるノズル基部で、台
ブロック６と一体に型成形により形成され、その上部
に、前記ノズルＮの先端部１を嵌装させるようになって
いる。７は試料ガスの導入口、８は空気導入口、９はノ
ズルＮの先端部１と接続されたリード、１０は高圧電源
である。
ブロック６と一体に型成形により形成され、その上部
に、前記ノズルＮの先端部１を嵌装させるようになって
いる。７は試料ガスの導入口、８は空気導入口、９はノ
ズルＮの先端部１と接続されたリード、１０は高圧電源
である。
【００１３】１１はセラミックよりなる検出器ブロック
の本体をなす円筒状のチムニー、１１ａは排気口、１２
はそのチムニー１１の内周面に被着形成された金メッキ
層よりなるコレクター、１３はそのコレクター１２内の
空間に設けられた燃焼室、Ｈは水素炎、１４はそのコレ
クター１２と接続されたリードで、高抵抗体と増幅器を
介して電圧記録計に接続されている。
の本体をなす円筒状のチムニー、１１ａは排気口、１２
はそのチムニー１１の内周面に被着形成された金メッキ
層よりなるコレクター、１３はそのコレクター１２内の
空間に設けられた燃焼室、Ｈは水素炎、１４はそのコレ
クター１２と接続されたリードで、高抵抗体と増幅器を
介して電圧記録計に接続されている。
【００１４】以上のような構成により、ノズルＮの先端
部１の外周に取り付けたＰｔネット４により、水素炎Ｈ
の熱が先端部１に伝わり易くなり、かつノズルＮの先端
部１が熱伝導率の高い耐熱性のステンレス材で形成され
てその熱容量が小さいため効率よく昇温し、その内部に
装入されているＰｔネット２が触媒として充分活性化さ
れる温度まで昇温される。これにより、セラミックヒー
タを不要として、高い相対感度を得ることができる。
部１の外周に取り付けたＰｔネット４により、水素炎Ｈ
の熱が先端部１に伝わり易くなり、かつノズルＮの先端
部１が熱伝導率の高い耐熱性のステンレス材で形成され
てその熱容量が小さいため効率よく昇温し、その内部に
装入されているＰｔネット２が触媒として充分活性化さ
れる温度まで昇温される。これにより、セラミックヒー
タを不要として、高い相対感度を得ることができる。
【００１５】また、ノズルＮの基部をセラミックにより
台ブロック６と一体に形成したことにより、絶縁性がき
わめて良好となり、ノイズの発生を防ぐことができる。
台ブロック６と一体に形成したことにより、絶縁性がき
わめて良好となり、ノイズの発生を防ぐことができる。
【００１６】図２は異なる実施例を示し、ノズルＮの先
端部１の外周に巻装させたＰｔネット４を上方にフラン
ジ状に立ち上らせるように延長したもので、そのＰｔネ
ット４で水素炎Ｈの周囲が包囲されるため、その先端部
１への熱の伝導性がさらに向上する。
端部１の外周に巻装させたＰｔネット４を上方にフラン
ジ状に立ち上らせるように延長したもので、そのＰｔネ
ット４で水素炎Ｈの周囲が包囲されるため、その先端部
１への熱の伝導性がさらに向上する。
【００１７】図３は別の実施例を示し、ノズルＮの先端
部１の外周縁をフランジ状に立ち上げた熱吸収部１ａを
設けたものであり、その熱吸収部１ａが水素炎Ｈの周り
を取り囲むように近接した設けられているため、水素炎
Ｈからの熱を能率よく吸収することができ、先端部１内
に装入したＰｔネット２を活性化させられる温度にまで
能率よく昇温させることができる。
部１の外周縁をフランジ状に立ち上げた熱吸収部１ａを
設けたものであり、その熱吸収部１ａが水素炎Ｈの周り
を取り囲むように近接した設けられているため、水素炎
Ｈからの熱を能率よく吸収することができ、先端部１内
に装入したＰｔネット２を活性化させられる温度にまで
能率よく昇温させることができる。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水素炎イ
オン化検出器によれば、内部に酸化触媒ネットを装入し
てあるノズルの先端部外周に酸化触媒ネットを巻装させ
たので、水素炎からの熱がノズルの先端部に伝わり易く
なり、ノズル内部に装入したＰｔネットが触媒として充
分活性化される温度にまで昇温され、相対感度が向上す
る。
オン化検出器によれば、内部に酸化触媒ネットを装入し
てあるノズルの先端部外周に酸化触媒ネットを巻装させ
たので、水素炎からの熱がノズルの先端部に伝わり易く
なり、ノズル内部に装入したＰｔネットが触媒として充
分活性化される温度にまで昇温され、相対感度が向上す
る。
【００１９】また、ノズルの先端部外周縁をフランジ状
に立ち上げた熱吸収部を設けると、効率よくノズルに熱
を吸収することができる。
に立ち上げた熱吸収部を設けると、効率よくノズルに熱
を吸収することができる。
【００２０】さらに、高い絶縁性と低い熱伝導率を有す
る耐熱性の素材よりなる基部の上に、熱伝導率の高い耐
熱性の金属材よりなる熱容量の小さい先端部を載設する
と、効率よくノズルを昇温させることができる。
る耐熱性の素材よりなる基部の上に、熱伝導率の高い耐
熱性の金属材よりなる熱容量の小さい先端部を載設する
と、効率よくノズルを昇温させることができる。
【図１】本発明の水素炎イオン化検出器の実施例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図２】同異なる実施例のノズルの先端部の断面図であ
る。
る。
【図３】同別の実施例のノズルの先端部の断面図であ
る。
る。
【図４】従来の水素炎イオン化検出器の一例を示すノズ
ルの先端部の断面図である。
ルの先端部の断面図である。
１…先端部、１ａ…熱吸収部、２，４…酸化触媒ネッ
ト、５…基部。
ト、５…基部。
Claims (3)
- 【請求項１】 水素炎を発生させるノズルの先端部内に
酸化触媒ネットを装入し、かつそのノズルの先端部外周
に酸化触媒ネットを巻装させてなることを特徴とする水
素炎イオン化検出器。 - 【請求項２】 水素炎を発生させるノズルの先端部内に
酸化触媒ネットを装入し、かつそのノズルの先端部外周
縁をフランジ状に立ち上げた熱吸収部を設けてなること
を特徴とする水素炎イオン化検出器。 - 【請求項３】 水素炎を発生させるノズルの先端部を熱
伝導率の高い耐熱性の金属材で熱容量小に形成してその
内部に酸化触媒ネットを装入し、かつそのノズルの基部
を高い絶縁性と低い熱伝導率を有する耐熱性の素材で形
成し、そのノズルの基部の上に前記先端部を載設してな
ることを特徴とする水素炎イオン化検出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6170034A JPH0815224A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 水素炎イオン化検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6170034A JPH0815224A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 水素炎イオン化検出器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0815224A true JPH0815224A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15897389
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6170034A Pending JPH0815224A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 水素炎イオン化検出器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0815224A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111141504A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-05-12 | Oppo（重庆）智能科技有限公司 | 一种断火检测方法、装置及计算机可读存储介质 |
-
1994
- 1994-06-28 JP JP6170034A patent/JPH0815224A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111141504A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-05-12 | Oppo（重庆）智能科技有限公司 | 一种断火检测方法、装置及计算机可读存储介质 |
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