JPH08152097A - さや管ヘッダー工法対応の水栓ボックス - Google Patents

さや管ヘッダー工法対応の水栓ボックス

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Publication number
JPH08152097A
JPH08152097A JP6316065A JP31606594A JPH08152097A JP H08152097 A JPH08152097 A JP H08152097A JP 6316065 A JP6316065 A JP 6316065A JP 31606594 A JP31606594 A JP 31606594A JP H08152097 A JPH08152097 A JP H08152097A
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JP
Japan
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opening
inner tube
box body
wall
guide wall
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Pending
Application number
JP6316065A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Shigegaki
之典 茂垣
Tatsuhiko Saruwatari
辰彦 猿渡
Koichi Takayama
孝一 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Maezawa Kyuso Industries Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Maezawa Kyuso Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インナーチューブの先端がインナーチューブ
案内壁の湾曲部に沿ってスムーズに動き、インナーチュ
ーブの先端が第2開口から室内へ容易に突出できる、さ
や管ヘッダー工法対応の水栓ボックスを提供する。 【構成】 さや管の端部が係止される第1開口と、第1
開口に略直交して配設された第2開口と、第1開口と第
2開口との間で延在するインナーチューブ案内壁とを有
するボックス本体と、ボッスク本体を室囲壁に固定する
固定部材とを備え、インナーチューブ案内壁は第2開口
の近傍で第1開口に直交する方向から第2開口に直交す
る方向に向かって湾曲し、且つ、第2開口に直交する方
向に至る手前で、第2開口に直交する方向に対して角度
を持って第2開口を越えて、ボックス本体の外方へ突出
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、さや管ヘッダー工法対
応の水栓ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯機に隣接して配設された分岐装置で
あるヘッダーと、浴室、シャワールーム等とを、さや管
で接続し、ヘッダー側からさや管に合成樹脂製のインナ
ーチューブを挿通して、浴室、シャワールーム等に湯水
供給配管を設置する、さや管ヘッダー工法が従来から知
られている。さや管ヘッダー工法による湯水供給配管の
配管施工には、配管作業が容易であり、配管の更新作業
が容易であり、配管の耐久性に優れる等の利点がある。
さや管ヘッダー工法により、ユニットバスルーム、ユニ
ットシャワールーム等のユニットルームに湯水供給用配
管を設置する場合、図6(a)に示すように、さや管の
端部が係止されるスリーブと、ボックス本体と、スリー
ブが係止される第1開口と、第1開口に略直交して配設
された第2開口と、第1開口と第2開口との間で延在す
るインナーチューブ案内壁とを有し、インナーチューブ
案内壁が第2開口の近傍で第1開口に直交する方向から
第2開口に直交する方向に向かって湾曲した水栓ボック
スを、ユニットルーム囲壁外面に接着固定された補強木
に固定し、スリーブにさや管を取り付け、さや管内にイ
ンナーチューブを挿通してボックス本体内にインナーチ
ューブを押し込み、インナーチューブ案内壁に沿ってイ
ンナーチューブの先端をボックス本体の第2開口へ導
き、第2開口から室内へ突出させ、図6(b)に示すよ
うに、室内へ突出したインナーチューブの先端に水栓エ
ルボを取り付け、図6(c)に示すように、水栓エルボ
を、水栓に接続される端部のみを室内に残して、室内側
から水栓ボックスのボックス本体内へ押し戻し、水栓エ
ルボの水栓に接続される端部に形成されたフランジを、
ボックス本体に螺合する固定リングを用いて水栓ボック
スに固定し、その後、室内に残存する水栓エルボの端部
に水栓を接続する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来構造の水栓ボック
スには以下の問題があった。 インナーチューブ案内壁が第2開口位置で第2開口に
略直交しているので、第2開口近傍でインナーチューブ
の先端がインナーチューブ案内壁に沿ってスムーズに動
き難く、第2開口から室内へ突出し難い。 インナーチューブ案内壁の湾曲部の曲率半径が30m
m程度と小さいので、インナーチューブの先端が湾曲部
に沿ってスムーズに動き難く、第2開口から室内へ突出
し難い。 水栓ボックスがユニットルーム囲壁の外面に接着固定
された補強木に螺子止めされてるので、第2開口を越え
てボックス本体の外方へ突出するインナーチューブ案内
壁の端部がユニットルーム囲壁内面まで届かず、インナ
ーチューブの先端がユニットルーム囲壁に形成された開
口の側面に当接し、当接部に働く摩擦力によりインナー
チューブ先端のスムーズな動きが阻害され、或いはイン
ナーチューブの先端が開口近傍のユニットルーム囲壁裏
面に当接して移動を阻止され、結局インナーチューブ先
端が室内へ突出し難い。 ボックス本体がユニットルーム囲壁の外面に接着固定
された補強木に螺子止めされていたので、水栓エルボを
室内側から水栓ボックスのボックス本体内へ押し戻す際
に、インナーチューブ案内壁に当接するインナーチュー
ブから前記案内壁に印加される力により、補強木がユニ
ットルーム囲壁から引き剥がされ、ひいては水栓ボック
スがユニットルーム囲壁から引き剥がされるおそれがあ
る。本発明は上記問題点中の、を解決すべくなされ
たものであり、インナーチューブの先端がインナーチュ
ーブ案内壁の湾曲部に沿ってスムーズに動き、インナー
チューブの先端が第2開口から室内へ容易に突出でき
る、さや管ヘッダー工法対応の水栓ボックスを提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、さや管の端部が係止される第1
開口と、第1開口に略直交して配設された第2開口と、
第1開口と第2開口との間で延在するインナーチューブ
案内壁とを有するボックス本体と、ボッスク本体を室囲
壁に固定する固定部材とを備え、インナーチューブ案内
壁は第2開口の近傍で第1開口に直交する方向から第2
開口に直交する方向に向かって湾曲し、且つ、第2開口
に直交する方向に至る手前で、第2開口に直交する方向
に対して角度を持って第2開口を越えて、ボックス本体
の外方へ突出していることを特徴とするさや管ヘッダー
工法対応の水栓ボックスを提供する。
【0005】本発明の好ましい態様においては、インナ
ーチューブ案内壁の湾曲部の曲率半径は70mm以上で
ある。本発明の好ましい態様においては、インナーチュ
ーブ案内壁の、第2開口を越えるボックス本体からの突
出量は、ボックス本体が固定される室囲壁の厚さ以上の
値に設定されている。本発明の好ましい態様において
は、インナーチューブ案内壁の、第2開口を越えるボッ
クス本体からの突出量は、ボックス本体が固定される室
囲壁の厚さ未満の値に設定され、突出部の先端は十分な
厚さを有している。
【0006】
【作用】本発明に係るさや管ヘッダー工法対応の水栓ボ
ックスにおいては、インナーチューブ案内壁のボックス
本体から突出する部分が室囲壁に形成された開口に挿入
された状態で、ボックス本体が固定部材により室囲壁に
固定される。第2開口の近傍で第1開口に直交する方向
から第2開口に直交する方向に向かって湾曲するインナ
ーチューブ案内壁が、第2開口に直交する方向に至る手
前で、第2開口に直交する方向に対して角度を持って第
2開口を越えて、ボックス本体の外方へ突出しているの
で、第2開口近傍でインナーチューブの先端がインナー
チューブ案内壁に沿ってスムーズに動き、第2開口から
容易に室内へ突出する。
【0007】インナーチューブ案内壁の湾曲部の曲率半
径が70mm以上である場合には、インナーチューブの
先端は湾曲部に沿ってスムーズに動き、第2開口から室
内へ容易に突出する。インナーチューブ案内壁の、第2
開口を越えるボックス本体からの突出量が、ボックス本
体が固定される室囲壁の厚さ以上の値に設定されている
場合には、水栓ボックスが室囲壁に固定された状態で、
インナーチューブ案内壁の端部は室囲壁の内面まで届
く。この結果、インナーチューブの先端は室囲壁に形成
された開口の側面或いは開口周辺の室囲壁裏面に当接せ
ず、インナーチューブ先端のスムーズな動きは阻害され
ず、インナーチューブ先端は容易に室内へ突出する。イ
ンナーチューブ案内壁の、第2開口を越えるボックス本
体からの突出量が、ボックス本体が固定される室囲壁の
厚さ未満の値に設定され、突出部の先端が十分な厚さを
有している場合には、水栓ボックスが室囲壁に固定され
た状態で、インナーチューブ案内壁の端部は室囲壁の内
面までは届かないが、インナーチューブ案内壁の端部内
面、すなわちインナーチューブ案内面は、室囲壁に形成
された開口の側面から十分に隔てられているので、イン
ナーチューブ案内壁の端部を通過したインナーチューブ
の先端は、室囲壁に形成させれた開口の側面或いは開口
周辺の室囲壁裏面に当接せずに、ひいてはスムーズな動
きを阻害されずに、インナーチューブ先端は容易に室内
へ突出することができる。
【0008】
【実施例】本発明の第1実施例に係るさや管ヘッダー工
法対応の水栓ボックスを図1〜図4に基づいて説明す
る。図1、2に示すように、本実施例に係る水栓ボック
ス1は、ボックス本体2と、さや管の端部が係止される
スリーブ3と、ボックス本体2と共働してユニットルー
ム囲壁Aを挟持し、ボッスク本体2に螺子止めされてボ
ックス本体2をユニットルーム囲壁Aに固定するインナ
ーフランジ4とを備えている。
【0009】ボックス本体2は、短軸に沿って2等分さ
れた長円の半部分に相当する断面形状を有する筒状部材
から成る。ボックス本体2の高さHは、従来の水栓ボッ
クスに比べて大きな値に設定されている。筒状部材の一
端において、側壁の円弧状部分が、長円の短軸を形成す
る側壁の平坦部分側へ絞られて、前記一端が閉鎖されて
いる。筒状部材の他端は開放されている。開放端は、ス
リーブ3が係止される第1開口21を構成している。閉
鎖端に接する側壁の平坦部分に、第1開口21に略直交
して第2開口22が形成されている。第1開口21から
第2開口22の前記閉鎖端に接する側縁までの距離L
は、従来の水栓ボックスに比べて大きな値に設定されて
いる。側壁の円弧状部分、すなわち第2開口22に対峙
する側の側壁が、第1開口21と第2開口22との間で
延在するインナーチューブ案内壁23を構成している。
インナーチューブ案内壁23は、第2開口22の近傍
で、筒状部材の軸線方向すなわち第1開口21に直交す
る方向から、筒状部材の軸線に直交する方向すなわち第
2開口22に直交する方向に向かって湾曲している。湾
曲部の曲率半径は、従来の水栓ボックスに比べて大きな
値に設定されている。インナーチューブ案内壁23の端
部23aは、第2開口22に直交する方向に至る手前
で、第2開口22に直交する方向に対して角度θを持っ
て第2開口22を越えて、ボックス本体2の外方へ突出
している。端部23aのボックス本体2からの突出量h
は、ユニットルーム囲壁Aの厚さよりも僅かに大きな値
に設定されている。
【0010】第2開口22を包囲して、側壁の平坦部分
が張り出されて、フランジ24が形成されている。フラ
ンジ24には第2開口22を挟んで、ボックス本体2の
外方へ突出する三日月状の嵌合凸部25a、25bが形
成されている。嵌合凸部25a、25bのフランジ24
からの突出量は、ユニットルーム囲壁Aの厚さの半分よ
りも僅かに小さい値に設定されている。嵌合凸部25
a、25bには、それぞれ3つの螺子穴25a1 、25
1 が形成されている。第1開口21は、筒状部材の断
面の円弧部分に片寄せて配設されている。第1開口21
近傍の側壁には、スリーブ3を係止するためのスリット
26a、26bが形成されている。
【0011】図1に示すように、スリーブ3は両端が開
放された筒状部材から成る。筒状部材の一端には径方向
内方へ延びるフランジ31が形成されている。筒状部材
の側壁外面には、係止片32a、32bが形成されてい
る。筒状部材の内面に形成された環状溝にOリング33
が嵌合している。
【0012】図1に示すように、インナーフランジ4
は、一部が切り欠かれた円環板状のフランジ部41と、
ボックス本体の嵌合凸部25a、25bに対応する三日
月状の嵌合凸部42a、42bとを有している。切欠の
幅bは、後述する水栓エルボのインナーチューブ固定用
ナットの外径寸法よりも大きな値に設定されている。嵌
合凸部25a、25bのフランジ部41からの突出量
は、ユニットルーム囲壁Aの厚さの半分よりも僅かに小
さい値に設定されている。嵌合凸部42a、42bに
は、嵌合凸部25a、25bの螺子穴25a1 、25b
1 に対応する3つの螺子穴42a1 、42b1 が形成さ
れている。
【0013】上記構成を有する水栓ボックス1を用い
て、さや管ヘッダー工法によりユニットルームに湯水供
給用配管を設置する手順を、図1、3、4に基づいて説
明する。インナーチューブ案内壁23の端部23aと、
嵌合凸部25a、25bとをユニットルーム囲壁Aに形
成した穴A1 に内嵌させ、側壁の平坦部分をユニットル
ーム囲壁Aの外面に押し当て、フランジ24の切欠部に
螺子5を挿通し、螺子5によりボックス本体2をユニッ
トルーム囲壁Aの外面に仮止めする。インナーチューブ
案内壁23の端部23aの先端がユニットルーム囲壁A
の内面から僅かに室内側へ突出し、嵌合凸部25a、2
5bの端面がユニットルーム囲壁Aの厚さの中央部まで
到達する。
【0014】インナーフランジ4の嵌合凸部42a、4
2bをユニットルーム囲壁Aに形成した穴A1 に内嵌さ
せ、フランジ部41をユニットルーム囲壁Aの内面に押
し当てる。嵌合凸部42a、42bの端面がユニットル
ーム囲壁Aの厚さの中央部まで到達し、ボックス本体2
の嵌合凸部25a、25bの端面に、僅かの隙間を隔て
て対峙する。嵌合凸部42a、42bの螺子穴42
1 、42b1 が嵌合凸部25a、25bの螺子穴25
1 、25b1 と整列する。フランジ部41の向かい合
う端部41a、41bと、嵌合凸部42a、42bの向
かい合う端部42a2 、42b2 とにより、インナーチ
ューブ案内壁23の端部23aが挟まれる。螺子6を上
下の螺子穴42a1 、42b1 、25a1 、25b1
螺合させて、インナーフランジ4をボックス本体2に固
定する。この結果、インナーフランジ4のフランジ部4
1とボックス本体2のフランジ部24とによりユニット
ルーム囲壁Aを挟持した状態で、ボックス本体2がユニ
ットルーム囲壁Aに強固に固定される。
【0015】スリーブ3をボックス本体2の第1開口2
1に挿入し、係止片32a、32bをスリット26a、
26bに係合させて、スリーブ3をボックス本体2に係
止する。以上により、ユニットルーム囲壁Aへの水栓ボ
ックス1の取り付け作業が完了する。
【0016】図3(a)に示すように、スリーブ3にさ
や管Bを挿入する。さや管Bの端部がスリーブ3のフラ
ンジ31に当接し、スリーブ3のOリング33がさや管
Bの外面の環状溝に嵌合して、さや管Bがスリーブ3に
取り付けられる。
【0017】図3(a)に示すように、さや管B内に合
成樹脂製のインナーチューブCを挿通してボックス本体
2内にインナーチューブCを押し込む。インナーチュー
ブCの先端が、インナーチューブ案内壁23に当接す
る。インナーチューブCの先端は、第2開口22の近傍
で、筒状部材の軸線方向すなわち第1開口21に直交す
る方向から、筒状部材の軸線に直交する方向すなわち第
2開口22に直交する方向に向かって湾曲しているイン
ナーチューブ案内壁23に案内されて、ボックス本体2
の第2開口22へ導かれる。第1開口21が、ボックス
本体2を構成する筒状部材の断面の円弧部分に片寄せて
配設されているので、インナーチューブCの先端は、イ
ンナーチューブ案内壁23の湾曲部の、傾斜が緩い始端
近傍に先ず当接し、傾斜のきつい第2開口近傍部へ向か
って動く。この結果、インナーチューブCの先端は、第
2開口22へ向かって、スムーズに動くことができる。
ボックス本体2の高さHは従来の水栓ボックスに比べて
大きな値に設定されているが、第1開口21から第2開
口22の閉鎖端に接する側縁までの距離Lも、従来の水
栓ボックスに比べて大きな値に設定されているので、イ
ンナーチューブCの先端が第2開口22に到達した時点
での、インナーチューブCの曲がり角度Θは従来の水栓
ボックスを利用した時のインナーチューブの曲がり角度
と同程度である。従って、インナーチューブCの曲げ剛
性により、インナーチューブCの先端のスムーズな動き
が阻害されるおそれは無い。
【0018】インナーチューブCの先端は、第2開口2
2に直交する方向に対して角度θを持って第2開口22
を越えてボックス本体2の外方へ突出し、且つユニット
ルーム囲壁Aの内面から僅かに室内側へ突出するインナ
ーチューブ案内壁23の端部23aに導かれて、第2開
口22から室内へ突出する。インナーチューブ案内壁2
3の端部23aは、第2開口22に直交する方向に至る
手前で、第2開口22に直交する方向に対して角度θを
持って延在しているので、インナーチューブCの先端
は、端部23aに沿ってスムーズに動くことができる。
インナーチューブ案内壁23の端部23aは、ユニット
ルーム囲壁Aの内面から僅かに室内側へ突出しており、
インナーチューブCの先端は、ユニットルーム囲壁Aに
形成された開口のA1 側面、或いは開口A1 周辺の囲壁
Aの裏面には当接しないので、インナーチューブCの先
端のスムーズな動きは阻害されない。
【0019】先端が第2開口22から室内へ突出したイ
ンナーチューブCを室内へ引き込み、図3(b)に示す
ように、室内へ引き込んだインナーチューブCの先端に
水栓エルボDを取り付ける。
【0020】図4に示すように、水栓エルボDを、水栓
に接続される端部D1 のみを室内に残して、室内側から
水栓ボックス1のボックス本体2内へ押し戻す。インナ
ーフランジ41の切欠の幅bは、水栓エルボDのインナ
ーチューブ固定用ナットD2の外径寸法よりも大きな値
に設定されているので、端部D1 を室内に残して、水栓
エルボDの本体は水栓ボックス1のボックス本体2内に
収容される。これにより、水栓エルボDの本体が室内に
露出される事態が防止される。水栓エルボDのフランジ
3 が、インナーフランジ41の嵌合凸部42a、42
bに当接する。図1、4に示すように、フランジD3
形成された図示しない螺子穴と、インナーフランジ41
の中央の螺子穴42a1 、42b1 と、ボックス本体2
の中央の螺子穴25a1 、25b1 とに、螺子7を螺合
させて、フランジD2 ひいては水栓エルボDをボックス
本体2に固定する。
【0021】水栓エルボDを室内側から水栓ボックスの
ボックス本体2内へ押し戻す際に、インナーチューブC
がインナーチューブ案内壁23に当接して、室外方向へ
向かう力を印加するが、ボックス本体2と共働してユニ
ットルーム囲壁Aを挟持するインナーフランジ4がボッ
クス本体2に螺子止めされ、この結果ボックス本体2は
ユニットルーム囲壁Aに強固に固定されているので、ボ
ックス本体2、ひいては水栓ボックス1がユニットルー
ム囲壁Aから引き剥がされるおそれは無い。第2開口2
2近傍でのインナーチューブ案内壁23の湾曲の曲率半
径を従来の水栓ボックスに比べて大きな値に設定した
が、ボックス本体2の断面形状を、短軸に沿って2等分
した長円の半部分に相当する形状として、ボックス本体
2の高さHを従来の水栓ボックスに比べて大きな値に設
定したので、第2開口22と、第2開口22に向かい合
うインナーチューブ案内壁23との間には、十分な空間
が形成されている。この結果、水栓エルボDは支障なく
ボックス本体2内に収容される。図4に示すように、水
栓エルボDの端部D1 に水栓金具Eを取り付ける。以上
により、さや管ヘッダー工法によるユニットルームへの
湯水供給用配管の設置作業が完了する。
【0022】上記の説明から分かるように、本実施例に
係るさや管ヘッダー工法対応の水栓ボックス1において
は、 第2開口22の近傍で第1開口21に直交する方向か
ら第2開口22に直交する方向に向かって湾曲するイン
ナーチューブ案内壁23は、第2開口22に直交する方
向に至る手前で、第2開口22に直交する方向に対して
角度θを持って第2開口22を越えて、ボックス本体2
の外方へ突出しているので、第2開口22の近傍でイン
ナーチューブCの先端がインナーチューブ案内壁23に
沿ってスムーズに動き、第2開口22から容易に室内へ
突出する。 ボックス本体2と共働してユニットルーム囲壁Aを挟
持するインナーフランジ4をボックス本体2に螺子止め
したので、ボックス本体2をユニットルーム囲壁Aに強
固に固定することができる。この結果、水栓エルボDを
室内側から水栓ボックスのボックス本体2内へ押し戻す
際に、インナーチューブ案内壁23に、当接するインナ
ーチューブCから力が印加されても、ボックス本体2、
ひいては水栓ボックス1がユニットルーム囲壁Aから引
き剥がされるおそれは無い。 ボックス本体2とユニットルーム囲壁Aとの間に補強
木は存在せず、第2開口22に直交する方向に対して角
度θを持って第2開口22を越えてボックス本体2の外
方へ突出するインナーチューブ案内壁の端部23aは、
ユニットルーム囲壁Aの内面まで届く。この結果、イン
ナーチューブCの先端はユニットルーム囲壁Aに形成さ
せれた開口A1 の側面、或いは開口A1 周辺のユニット
ルーム囲壁Aの裏面に当接せず、インナーチューブCの
先端のスムーズな動きは阻害されず、インナーチューブ
Cの先端は容易に室内へ突出する。
【0023】尚、本発明の発明者は、インナーチューブ
案内壁23の湾曲部の曲率半径を70mm以上とするこ
とにより、インナーチューブCの先端が該湾曲部に沿っ
てスムーズに動き、第2開口22から室内へ容易に突出
することを確認している。
【0024】本発明の第2実施例に係るさや管ヘッダー
工法対応の水栓ボックスを図4に基づいて説明する。本
実施例に係る水栓ボックス101は、さや管の端部が係
止されるスリーブを備えていない。ボッスク本体102
の一端が所定の厚さの壁102aで閉鎖され、壁102
aに、さや管の端部が係止される円筒状の第1開口12
1が形成されている。第1開口121は、ボッスク本体
102を形成する筒状部材の断面の円弧状部分に片寄せ
て配設されている。第1開口121の内面には、複数の
突起121aが形成されている。ボッスク本体102の
第2開口122を挟んで形成された三日月状の嵌合凸部
125a、125bには、1つの螺子穴125a1 、1
25b1 が形成されている。嵌合凸部125a、125
bの外周面と、インナーチューブ案内壁123の端部1
23aの外周面とが連続し、円形の外周面125cを形
成している。円形の外周面125cには雄螺子125c
1 が形成されている。インナーフランジ104は、円環
状のフランジ部141と、フランジ部141の内縁に接
続する円筒部143とを有している。フランジ部141
の内縁には周方向に隣接する4つの環状の段部141a
が形成されている。隣接する環状段部141aの間には
突起部141bが形成されている。円筒部143の内面
の端部には雌螺子143aが形成されている。上記を除
き、本実施例に係る水栓ボックス101は第1実施例に
係る水栓ボッスクと同様の構造を有している。
【0025】本実施例に係る水栓ボックス101におい
ては、インナーフランジの円筒部143の端部が、ボッ
クス本体102の嵌合凸部125a、125bの外周面
とインナーチューブ案内壁端部123aの外周面とが連
続して形成した円形の外周面125cと螺合することに
より、インナーフランジ104のフランジ部141とボ
ックス本体102のフランジ部124とによりユニット
ルーム囲壁Aを挟持した状態で、ボックス本体102が
ユニットルーム囲壁Aに強固に固定される。インナーフ
ランジの円筒部143の端部を円形の外周面125cと
螺合させる際には、インナーフランジの突起部141b
に指を掛け、或いはインナーフランジの突起部141b
を適当な治具で把持して、インナーフランジ104を回
転させる。さや管は、ボックス本体102の第1開口1
21内へ挿通される。第1開口121の内面に形成され
た複数の突起121aが、さや管の外面の環状溝に嵌合
して、さや管が水栓ボックス101に取り付けられる。
水栓エルボのフランジに形成された螺子穴と、ボックス
本体102の螺子穴125a1 、125b1 とに、螺子
107が螺合することにより、水栓エルボがボックス本
体102に強固に固定される。
【0026】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものではない。例えば、第1
実施例において、インナーチューブ案内壁の端部23a
のボックス本体2からの突出量hを、ユニットルーム囲
壁Aの厚さよりも小さな値に設定しても良い。この場合
には、図2において記号dで示す端部23aの先端の厚
さを十分に大きな値に設定するのが望ましい。係る構成
によれば、インナーチューブCをボックス本体2内へ押
し込んでインナーチューブCの先端をユニットルーム内
へ突出させる際、端部23aの先端の厚さdが十分に大
きく、端部23aの内面、すなわちインナーチューブ案
内面がユニットルーム囲壁Aに形成された開口A1 の側
面から十分に隔てられているために、端部23aの先端
を通過したインナーチューブCの先端は、ユニットルー
ム囲壁Aに形成された開口A1 の側面に、或いは開口A
1 周辺の囲壁Aの裏面に当接することなく、従ってスム
ーズな動きを阻害されることなく、室内へ突出できる。
第1実施例において、図1で一点鎖線で示すように、イ
ンナーチューブ案内壁の端部23aを嵌合凸部25a、
25bに対して相対的に第1開口21の方向ヘ移動さ
せ、インナーフランジ4のフランジ部41を切欠の無い
完全な円環板状に形成しても良い。この結果、インナー
フランジ4の剛性が増加し、ボックス本体2がユニット
ルーム囲壁Aにより強固に固定される。第1実施例のボ
ックス本体2から嵌合凸部25a、25bを取り去り、
インナーチューブ案内壁の端部23aのボックス本体2
からの突出量を、後述の補強木の厚さ分だけ増大させ、
従来の水栓ボックスと同様に、ボックス本体2を、ユニ
ットルーム囲壁Aに接着固定した補強木に、螺子5を用
いて固定しても良い。係る構成においても、従来技術の
問題点、を解決できる。
【0027】
【効果】以上説明したごとく、本発明に係るさや管ヘッ
ダー工法対応の水栓ボックスにおいては、第2開口の近
傍で第1開口に直交する方向から第2開口に直交する方
向に向かって湾曲するインナーチューブ案内壁は、第2
開口に直交する方向に至る手前で、第2開口に直交する
方向に対して角度を持って第2開口を越えて、ボックス
本体の外方へ突出しているので、第2開口近傍でインナ
ーチューブの先端がインナーチューブ案内壁に沿ってス
ムーズに動き、第2開口から容易に室内へ突出する。
【0028】インナーチューブ案内壁の湾曲部の曲率半
径が70mm以上である場合には、インナーチューブの
先端は湾曲部に沿ってスムーズに動き、第2開口から室
内へ容易に突出する。インナーチューブ案内壁の、第2
開口を越えるボックス本体からの突出量が、ボックス本
体が固定される室囲壁の厚さ以上の値に設定されている
場合には、水栓ボックスが室囲壁に固定された状態で、
インナーチューブ案内壁の端部は室囲壁の内面まで届
く。この結果、インナーチューブの先端は室囲壁に形成
させれた開口の側面或いは開口周辺の室囲壁裏面に当接
せず、インナーチューブ先端のスムーズな動きは阻害さ
れず、インナーチューブ先端は容易に室内へ突出する。
インナーチューブ案内壁の、第2開口を越えるボックス
本体からの突出量が、ボックス本体が固定される室囲壁
の厚さ未満の値に設定され、突出部の先端が十分な厚さ
を有している場合には、水栓ボックスが室囲壁に固定さ
れた状態で、インナーチューブ案内壁の端部は室囲壁の
内面までは届かないが、インナーチューブ案内壁の端部
内面、すなわちインナーチューブ案内面は、室囲壁に形
成させれた開口の側面から十分に隔てられているので、
インナーチューブ案内壁の端部を通過したインナーチュ
ーブの先端は、室囲壁に形成させれた開口の側面或いは
開口周辺の室囲壁裏面に当接せずに、ひいてはスムーズ
な動きを阻害されずに、インナーチューブ先端は容易に
室内へ突出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るさや管ヘッダー工法
対応の水栓ボックスの分解斜視図である。
【図2】図1の線II-II に沿った断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るさや管ヘッダー工法
対応の水栓ボックスを用いて、さや管ヘッダー工法によ
りユニットルームに湯水供給用配管を設置する手順を示
す図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るさや管ヘッダー工法
対応の水栓ボックスを用いて、さや管ヘッダー工法によ
りユニットルームに湯水供給用配管を設置する手順を示
す図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るさや管ヘッダー工法
対応の水栓ボックスの分解斜視図である。
【図6】さや管ヘッダー工法対応の水栓ボックスを用い
て、さや管ヘッダー工法によりユニットルームに湯水供
給用配管を設置する手順を示す図である。
【符号の説明】
1 水栓ボックス 2 ボックス本体 3 スリーブ 4 インナーフランジ 5、6、7 螺子 21 第1開口 22 第2開口 23 インナーチューブ案内壁 23a インナーチューブ案内壁の端部 24 フランジ 25a、25b 嵌合凸部 26a、26b スリット 31 フランジ 32a、32b 係止片 41 フランジ部 42a、42b 嵌合凸部 101 水栓ボックス 102 ボックス本体 104 インナーフランジ 107 螺子 121 第1開口 122 第2開口 123 インナーチューブ案内壁 123a インナーチューブ案内壁の端部 125c 円形の外周面 125c1 雄螺子 141 フランジ部 143 円筒部 143a 雌螺子 A ユニットルーム囲壁 A1 開口 B さや管 C インナーチューブ D 水栓エルボ D1 水栓金具との接続部 D2 インナーチューブ固定用ナット D3 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿渡 辰彦 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内 (72)発明者 高山 孝一 北九州市小倉北区中島2丁目1番1号 東 陶機器株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 さや管の端部が係止される第1開口と、
    第1開口に略直交して配設された第2開口と、第1開口
    と第2開口との間で延在するインナーチューブ案内壁と
    を有するボックス本体と、ボッスク本体を室囲壁に固定
    する固定部材とを備え、インナーチューブ案内壁は第2
    開口の近傍で第1開口に直交する方向から第2開口に直
    交する方向に向かって湾曲し、且つ、第2開口に直交す
    る方向に至る手前で、第2開口に直交する方向に対して
    角度を持って第2開口を越えて、ボックス本体の外方へ
    突出していることを特徴とするさや管ヘッダー工法対応
    の水栓ボックス。
  2. 【請求項2】 インナーチューブ案内壁の湾曲部の曲率
    半径は70mm以上であることを特徴とする請求項1に
    記載のさや管ヘッダー工法対応の水栓ボックス。
  3. 【請求項3】 インナーチューブ案内壁の、第2開口を
    越えるボックス本体からの突出量は、ボックス本体が固
    定される室囲壁の厚さ以上の値に設定されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のさや管ヘッダー工法
    対応の水栓ボックス。
  4. 【請求項4】 インナーチューブ案内壁の、第2開口を
    越えるボックス本体からの突出量は、ボックス本体が固
    定される室囲壁の厚さ未満の値に設定され、突出部の先
    端は十分な厚さを有していることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のさや管ヘッダー工法対応の水栓ボック
    ス。
JP6316065A 1994-11-28 1994-11-28 さや管ヘッダー工法対応の水栓ボックス Pending JPH08152097A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041636A (ja) * 2001-08-01 2003-02-13 Sekisui Chem Co Ltd 水栓ボックス
JP2017082451A (ja) * 2015-10-26 2017-05-18 株式会社オンダ製作所 水栓用コンセント

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