JPH08151583A - 燃料油の改質方法及び改質装置 - Google Patents
燃料油の改質方法及び改質装置Info
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- JPH08151583A JPH08151583A JP31777594A JP31777594A JPH08151583A JP H08151583 A JPH08151583 A JP H08151583A JP 31777594 A JP31777594 A JP 31777594A JP 31777594 A JP31777594 A JP 31777594A JP H08151583 A JPH08151583 A JP H08151583A
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- magnetic processing
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- Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃料油中のスラッジの微粒子化向上及び燃焼
時のＮＯX ，ＣＯ2 ，煤塵等の低減を図り得る分離する
ことのない安定したエマルジョンを提供せしめる燃料油
の改質方法及び改質装置を提供することである。 【構成】 磁気処理装置１中に設けた磁場に燃料油を通
して磁気処理すると共に、超音波処理装置３により超音
波を加え、そしてその後上記磁気処理及び超音波処理さ
れた燃料油を９０％乃至７０％、水１０％乃至３０％、
Ｗ／Ｏ型乳化剤０．５％乃至３％の割合で攪拌タンク９
内において攪拌せしめる。
時のＮＯX ，ＣＯ2 ，煤塵等の低減を図り得る分離する
ことのない安定したエマルジョンを提供せしめる燃料油
の改質方法及び改質装置を提供することである。 【構成】 磁気処理装置１中に設けた磁場に燃料油を通
して磁気処理すると共に、超音波処理装置３により超音
波を加え、そしてその後上記磁気処理及び超音波処理さ
れた燃料油を９０％乃至７０％、水１０％乃至３０％、
Ｗ／Ｏ型乳化剤０．５％乃至３％の割合で攪拌タンク９
内において攪拌せしめる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料油の改質方法及び
改質装置に関する。
改質装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、燃料油の改質装置には、例えば特
開平４−３２３２９６号公報記載の如き磁気処理により
改質する装置が知られている。
開平４−３２３２９６号公報記載の如き磁気処理により
改質する装置が知られている。
【０００３】
【０００４】しかし、上記従来技術によれば、磁気処理
装置により燃料油（Ａ重油，Ｂ重油，Ｃ重油，軽油等）
中のスラッジをある程度細かい粒子に分散できてはいた
が、未だ充分ではなく、さらに微粒子に分散して燃料消
費の低減が図れないものかと切望されているのが現状で
ある。また、燃焼時のＮＯX （窒素酸化物），ＣＯ2
（二酸化炭素），煤塵等の低減はエマルジョンとするこ
とにより可能ではあったが、充分でなく分離することな
く安定したエマルジョンの提供はなされていなかった。
装置により燃料油（Ａ重油，Ｂ重油，Ｃ重油，軽油等）
中のスラッジをある程度細かい粒子に分散できてはいた
が、未だ充分ではなく、さらに微粒子に分散して燃料消
費の低減が図れないものかと切望されているのが現状で
ある。また、燃焼時のＮＯX （窒素酸化物），ＣＯ2
（二酸化炭素），煤塵等の低減はエマルジョンとするこ
とにより可能ではあったが、充分でなく分離することな
く安定したエマルジョンの提供はなされていなかった。
【０００５】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、燃料油中のスラッジの微粒子化向上及び燃焼時のＮ
ＯX（窒素酸化物），ＣＯ2 （二酸化炭素），煤塵等の
低減を図り得る分離することのない安定したエマルジョ
ンを提供せしめる燃料油の改質方法及び改質装置を提供
することである。
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、燃料油中のスラッジの微粒子化向上及び燃焼時のＮ
ＯX（窒素酸化物），ＣＯ2 （二酸化炭素），煤塵等の
低減を図り得る分離することのない安定したエマルジョ
ンを提供せしめる燃料油の改質方法及び改質装置を提供
することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、磁気処理装置中に設け
た磁場に燃料油を通して磁気処理すると共に、超音波処
理装置により超音波を加え、そしてその後上記磁気処理
及び超音波処理された燃料油を、攪拌タンク内において
水及び乳化剤と共に攪拌せしめる改質方法とすることで
ある。
に本発明がなした技術的手段は、磁気処理装置中に設け
た磁場に燃料油を通して磁気処理すると共に、超音波処
理装置により超音波を加え、そしてその後上記磁気処理
及び超音波処理された燃料油を、攪拌タンク内において
水及び乳化剤と共に攪拌せしめる改質方法とすることで
ある。
【０００７】また燃料油は、磁気処理した後に、超音波
処理されるものとしてもよい。
処理されるものとしてもよい。
【０００８】また、上記攪拌タンク内においては、燃料
油９０％乃至７０％に対し、水１０％乃至３０％、乳化
剤０．５％乃至３％の割合で攪拌せしめ、上記乳化剤は
Ｗ／Ｏ型（Ｗａｔｅｒ ｉｎ Ｏｉｌ ｔｙｐｅ）乳化
剤とする。
油９０％乃至７０％に対し、水１０％乃至３０％、乳化
剤０．５％乃至３％の割合で攪拌せしめ、上記乳化剤は
Ｗ／Ｏ型（Ｗａｔｅｒ ｉｎ Ｏｉｌ ｔｙｐｅ）乳化
剤とする。
【０００９】そして、磁場中に燃料油を流通せしめて磁
気処理する磁気処理装置と、該磁気処理装置の燃料油排
出側から流入側へと循環する循環路中に配設され、上記
磁気処理された後に流通する燃料油に超音波を加える超
音波処理装置と、上記磁気処理装置の排出側に連絡した
燃料油流路を介して連絡される攪拌タンクとを備え、該
攪拌タンクには該タンク内へと水を案内する水供給路と
乳化剤を案内する乳化剤供給路とを連絡すると共に、該
タンク内に案内されて貯溜される水及び乳化剤と、上記
磁気処理、超音波処理されて貯溜される燃料油とを攪拌
せしめる攪拌機構とを備えてなる燃料油の改質装置とす
ることである。
気処理する磁気処理装置と、該磁気処理装置の燃料油排
出側から流入側へと循環する循環路中に配設され、上記
磁気処理された後に流通する燃料油に超音波を加える超
音波処理装置と、上記磁気処理装置の排出側に連絡した
燃料油流路を介して連絡される攪拌タンクとを備え、該
攪拌タンクには該タンク内へと水を案内する水供給路と
乳化剤を案内する乳化剤供給路とを連絡すると共に、該
タンク内に案内されて貯溜される水及び乳化剤と、上記
磁気処理、超音波処理されて貯溜される燃料油とを攪拌
せしめる攪拌機構とを備えてなる燃料油の改質装置とす
ることである。
【００１０】さらに、上記改質装置における磁気処理装
置は、積層される多数の磁石からなる磁石積層体と、該
積層体を内装せしめる多孔筒状体とからなる磁気処理組
立体を、燃料油の流入孔及び排出孔を備えたハウジング
内に一本あるいは複数本配設して構成されいる。
置は、積層される多数の磁石からなる磁石積層体と、該
積層体を内装せしめる多孔筒状体とからなる磁気処理組
立体を、燃料油の流入孔及び排出孔を備えたハウジング
内に一本あるいは複数本配設して構成されいる。
【００１１】また、磁気処理装置の燃料油排出側に、該
磁気処理装置の流入側へと循環する第二循環路を配する
と共に、その中途部位に第二磁気処理装置を設けるもの
としてもよく、、該第二磁気処理装置は、積層される多
数の磁石からなる磁石積層体と、該積層体を内装せしめ
る多孔筒状体とからなる磁気処理組立体を、燃料油の流
入孔及び排出孔を備えたハウジング内に一本あるいは複
数本配設して構成されている。
磁気処理装置の流入側へと循環する第二循環路を配する
と共に、その中途部位に第二磁気処理装置を設けるもの
としてもよく、、該第二磁気処理装置は、積層される多
数の磁石からなる磁石積層体と、該積層体を内装せしめ
る多孔筒状体とからなる磁気処理組立体を、燃料油の流
入孔及び排出孔を備えたハウジング内に一本あるいは複
数本配設して構成されている。
【００１２】そして、超音波処理装置の周波数は、２０
ｋＨｚ乃至４０ｋＨｚとする。
ｋＨｚ乃至４０ｋＨｚとする。
【００１３】攪拌タンク内に流入される攪拌対象が、燃
料油９０％乃至７０％に対し、水１０％乃至３０％、Ｗ
／Ｏ型乳化剤０．５％乃至３％の割合に制御する制御部
を配したことである。
料油９０％乃至７０％に対し、水１０％乃至３０％、Ｗ
／Ｏ型乳化剤０．５％乃至３％の割合に制御する制御部
を配したことである。
【００１４】
【作用】上記技術的手段により、燃料油は磁気処理、超
音波処理されることによりスラッジが微粒子化され、そ
してその後、水、乳化剤と共に攪拌されてエマルジョン
化される。
音波処理されることによりスラッジが微粒子化され、そ
してその後、水、乳化剤と共に攪拌されてエマルジョン
化される。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。また、本発明によって改質できる燃料油は、特に
限定されるものではなく各種の燃料油を改質することが
でき、例えばＡ重油，Ｂ重油，Ｃ重油，軽油，灯油等を
挙げることができる。
する。また、本発明によって改質できる燃料油は、特に
限定されるものではなく各種の燃料油を改質することが
でき、例えばＡ重油，Ｂ重油，Ｃ重油，軽油，灯油等を
挙げることができる。
【００１６】まず、本発明の燃料油の改質方法について
説明すると、その概略は、磁気処理工程→超音波処
理工程→乳化攪拌処理工程となる。
説明すると、その概略は、磁気処理工程→超音波処
理工程→乳化攪拌処理工程となる。
【００１７】磁気処理工程は、ハウジング中に多数の磁
石を配置し、該磁石によって形成される磁場を横切って
燃料油が流入側１ａから排出側１ｂへと流れるように構
成（０．５ｍ／ｓｅｃ〜１ｍ／ｓｅｃで流通）されてい
る磁気処理装置１の上流側１ａに、燃料供給路ａの下流
側ａ1 を連絡することによって順次燃料油に磁場を掛け
ることにより磁気処理して燃料油を改質する。
石を配置し、該磁石によって形成される磁場を横切って
燃料油が流入側１ａから排出側１ｂへと流れるように構
成（０．５ｍ／ｓｅｃ〜１ｍ／ｓｅｃで流通）されてい
る磁気処理装置１の上流側１ａに、燃料供給路ａの下流
側ａ1 を連絡することによって順次燃料油に磁場を掛け
ることにより磁気処理して燃料油を改質する。
【００１８】次ぎに、上記磁気処理工程後、燃料油は超
音波処理工程へと移る。超音波処理工程は、磁気処理装
置１の排出側１ｂに連絡された循環路２の中途部位に設
けた超音波処理装置３の超音波照射部４内へと上記磁気
処理された燃料油が送られて超音波処理される。そし
て、超音波処理された燃料油は循環路２にて再び磁気処
理装置１内へと戻される。超音波照射部４内にて加えら
れる超音波は周波数２０ｋＨｚ乃至４０ｋＨｚとし、燃
料油は、照射部４内を０．５ｍ／ｓｅｃ〜１ｍ／ｓｅｃ
程度のスピードで流通する。
音波処理工程へと移る。超音波処理工程は、磁気処理装
置１の排出側１ｂに連絡された循環路２の中途部位に設
けた超音波処理装置３の超音波照射部４内へと上記磁気
処理された燃料油が送られて超音波処理される。そし
て、超音波処理された燃料油は循環路２にて再び磁気処
理装置１内へと戻される。超音波照射部４内にて加えら
れる超音波は周波数２０ｋＨｚ乃至４０ｋＨｚとし、燃
料油は、照射部４内を０．５ｍ／ｓｅｃ〜１ｍ／ｓｅｃ
程度のスピードで流通する。
【００１９】また、本実施例では磁気処理装置１の排出
側１ｂにおいて上記循環路２と分岐される第二循環路６
を設け、該第二循環路６は排出側１ｂから流入側１ａへ
と連絡する中途部位に第二磁気処理装置７を設けるもの
として、必要に応じてさらに燃料油を磁気処理装置１へ
と戻すものとしている。
側１ｂにおいて上記循環路２と分岐される第二循環路６
を設け、該第二循環路６は排出側１ｂから流入側１ａへ
と連絡する中途部位に第二磁気処理装置７を設けるもの
として、必要に応じてさらに燃料油を磁気処理装置１へ
と戻すものとしている。
【００２０】そして次に、上記磁気処理および超音波処
理されて排出された燃料油は、燃料油流路８を介して次
工程の攪拌工程へと移る。攪拌工程は、攪拌タンク９内
において、水流路１０を介して流入される水及び乳化剤
流路１２を介して流入される乳化剤と共に上記燃料油を
攪拌機構１４によって攪拌せしめる。
理されて排出された燃料油は、燃料油流路８を介して次
工程の攪拌工程へと移る。攪拌工程は、攪拌タンク９内
において、水流路１０を介して流入される水及び乳化剤
流路１２を介して流入される乳化剤と共に上記燃料油を
攪拌機構１４によって攪拌せしめる。
【００２１】この時、燃料油９０％乃至７０％に対し、
水１０％乃至３０％、乳化剤０．５％乃至３％の割合で
攪拌せしめる。
水１０％乃至３０％、乳化剤０．５％乃至３％の割合で
攪拌せしめる。
【００２２】次に、本発明の燃料油改質装置について説
明すると、該装置は燃料油を流通せしめて磁気処理する
磁気処理装置１と、該磁気処理装置１の燃料油排出側１
ｂから流入側１ａへと循環する循環路２中に配設され、
上記磁気処理された後に流通する燃料油に超音波を加え
る超音波処理装置３と、上記磁気処理装置１の排出側１
ｂに連絡した燃料油流路８を介して連絡される攪拌タン
ク９とを備え、該攪拌タンク９には、該タンク９内へと
水を案内する水流路１０と乳化剤を案内する乳化剤流路
１２とを連絡すると共に、該タンク９内に案内されて貯
溜される水及び乳化剤と、上記磁気処理、超音波処理さ
れて貯溜される燃料油とを攪拌せしめる攪拌機構１４と
を備えてなる。
明すると、該装置は燃料油を流通せしめて磁気処理する
磁気処理装置１と、該磁気処理装置１の燃料油排出側１
ｂから流入側１ａへと循環する循環路２中に配設され、
上記磁気処理された後に流通する燃料油に超音波を加え
る超音波処理装置３と、上記磁気処理装置１の排出側１
ｂに連絡した燃料油流路８を介して連絡される攪拌タン
ク９とを備え、該攪拌タンク９には、該タンク９内へと
水を案内する水流路１０と乳化剤を案内する乳化剤流路
１２とを連絡すると共に、該タンク９内に案内されて貯
溜される水及び乳化剤と、上記磁気処理、超音波処理さ
れて貯溜される燃料油とを攪拌せしめる攪拌機構１４と
を備えてなる。
【００２３】磁気処理装置１は、例えば積層される多数
の磁石101 …からなる磁石積層体100 と、該積層体100
を内装せしめる多孔筒状体102 とからなる磁気処理組立
体103 を、燃料油の流入孔及び排出孔を備えたハウジン
グ107 内に複数本配設して構成され、その上流側の燃料
油の流入側１ａに燃料供給路ａを連絡してなるもので、
燃料供給路ａから送られる燃料油を上記装置１に設けら
れた磁場に通すことで燃料油を磁気処理する。上記磁石
101 としては、高い（３６００〜４００Ｇ）磁束密度を
有するのが好ましいが、実用上は安価で入手が容易なフ
ェライト系磁石で充分である。
の磁石101 …からなる磁石積層体100 と、該積層体100
を内装せしめる多孔筒状体102 とからなる磁気処理組立
体103 を、燃料油の流入孔及び排出孔を備えたハウジン
グ107 内に複数本配設して構成され、その上流側の燃料
油の流入側１ａに燃料供給路ａを連絡してなるもので、
燃料供給路ａから送られる燃料油を上記装置１に設けら
れた磁場に通すことで燃料油を磁気処理する。上記磁石
101 としては、高い（３６００〜４００Ｇ）磁束密度を
有するのが好ましいが、実用上は安価で入手が容易なフ
ェライト系磁石で充分である。
【００２４】上記磁気処理装置１は、例えば次の如き
（１）〜（３）のいずれかの構成を有する磁気処理組立
体103 群にて構成されている。尚、下記する構成は一実
施例を挙げたにすぎず何等これらに限定されるものでな
く本発明の範囲内における変更は適宜自由である。
（１）〜（３）のいずれかの構成を有する磁気処理組立
体103 群にて構成されている。尚、下記する構成は一実
施例を挙げたにすぎず何等これらに限定されるものでな
く本発明の範囲内における変更は適宜自由である。
【００２５】（１）外周に螺旋構造体108 を有する多孔
筒状体102 の中に円板状の磁石101をスペーサー109 を
介して積層した磁気処理組立体103 …からなる。さらに
図示例では磁気処理組立体103 を多孔中太筒状体1031に
挿入したものを多数、多孔太筒状体1032内に配した構成
（図２参照） （２）円板状の磁石を磁極片の両側にＮ極が磁極片に向
くように配したものと円板状の磁石を磁極片の両側にＳ
極が磁極片に向くように配したものをスペーサーを介し
て複数積層した構成（特公平２−２０３３号公報参
照）。 （３）周縁に通孔又は切欠きを有する磁極片と円板状の
磁石とを交互に積層してなる磁石積層体を、多孔筒状体
内に配すると共に、多孔筒状体の両端に通孔を有する端
板を設け、そして多孔筒状体の外周に水の流れを阻止す
る素子体を設けてなる構成（特公平３−２０３２号公報
参照）。
筒状体102 の中に円板状の磁石101をスペーサー109 を
介して積層した磁気処理組立体103 …からなる。さらに
図示例では磁気処理組立体103 を多孔中太筒状体1031に
挿入したものを多数、多孔太筒状体1032内に配した構成
（図２参照） （２）円板状の磁石を磁極片の両側にＮ極が磁極片に向
くように配したものと円板状の磁石を磁極片の両側にＳ
極が磁極片に向くように配したものをスペーサーを介し
て複数積層した構成（特公平２−２０３３号公報参
照）。 （３）周縁に通孔又は切欠きを有する磁極片と円板状の
磁石とを交互に積層してなる磁石積層体を、多孔筒状体
内に配すると共に、多孔筒状体の両端に通孔を有する端
板を設け、そして多孔筒状体の外周に水の流れを阻止す
る素子体を設けてなる構成（特公平３−２０３２号公報
参照）。
【００２６】尚、磁気処理装置１は上記（１）〜（３）
のいずれかの構成を有する磁気処理組立体を一本のみハ
ウジング内に配して構成されているもの（例えば上記実
開平３−２０９１３号公報、特公平２−２０３３号公報
あるいは特公平３−２０３２号公報に記載されている夫
々の構成のみからなるもの）であってもよく限定はされ
ず任意である。
のいずれかの構成を有する磁気処理組立体を一本のみハ
ウジング内に配して構成されているもの（例えば上記実
開平３−２０９１３号公報、特公平２−２０３３号公報
あるいは特公平３−２０３２号公報に記載されている夫
々の構成のみからなるもの）であってもよく限定はされ
ず任意である。
【００２７】また、図１に示すように、磁気処理装置１
の燃料油排出側１ｂに、該磁気処理装置１の流入側１ａ
へと循環する循環路６を配すると共に、その中途部位に
第二磁気処理装置７を設けるものとすれば、さらに確実
な微粒子化が望める。
の燃料油排出側１ｂに、該磁気処理装置１の流入側１ａ
へと循環する循環路６を配すると共に、その中途部位に
第二磁気処理装置７を設けるものとすれば、さらに確実
な微粒子化が望める。
【００２８】上記第二磁気処理装置７は、上記磁気処理
装置１と同様積層される多数の磁石からなる磁石積層体
と、該積層体を内装せしめる多孔筒状体とからなる磁気
処理組立体を、燃料油の流入孔及び排出孔を備えたハウ
ジング内に複数本配設して構成されるものであってもよ
いが、すでに一度磁気処理装置１を通過した後にさらに
磁気処理するものであるので、磁気処理組立体を一本の
みハウジング内に備えてなるもので充分である。
装置１と同様積層される多数の磁石からなる磁石積層体
と、該積層体を内装せしめる多孔筒状体とからなる磁気
処理組立体を、燃料油の流入孔及び排出孔を備えたハウ
ジング内に複数本配設して構成されるものであってもよ
いが、すでに一度磁気処理装置１を通過した後にさらに
磁気処理するものであるので、磁気処理組立体を一本の
みハウジング内に備えてなるもので充分である。
【００２９】超音波処理装置３は、上記磁気処理装置１
の排出側１ｂに連絡された循環路２の中途部位に設けら
れ、該超音波処理装置３は、循環路２中に配され、そし
て該循環路２の連絡部位近傍に超音波発振子４ａ…を設
けた超音波照射部（管状）４と、超音波発振器５とで構
成されており、上記超音波照射部４内へと上記磁気処理
された燃料油が送られて超音波処理される。そして、超
音波処理された燃料油は循環路２にて再び磁気処理装置
１内へと戻される。
の排出側１ｂに連絡された循環路２の中途部位に設けら
れ、該超音波処理装置３は、循環路２中に配され、そし
て該循環路２の連絡部位近傍に超音波発振子４ａ…を設
けた超音波照射部（管状）４と、超音波発振器５とで構
成されており、上記超音波照射部４内へと上記磁気処理
された燃料油が送られて超音波処理される。そして、超
音波処理された燃料油は循環路２にて再び磁気処理装置
１内へと戻される。
【００３０】上記超音波照射部４内にて加えられる超音
波は、周波数２０ｋＨｚ乃至４０ｋＨｚとし、好ましく
は２０ｋＨｚ乃至３２ｋＨｚ、最も好ましくは２８ｋＨ
ｚである。
波は、周波数２０ｋＨｚ乃至４０ｋＨｚとし、好ましく
は２０ｋＨｚ乃至３２ｋＨｚ、最も好ましくは２８ｋＨ
ｚである。
【００３１】上記超音波発振子４ａは、フェライト振動
子、金属磁歪振動子、水晶振動子、圧電セラミック振動
子等各種のものを用いることが可能であるが、ボルト締
めランジュバン型振動子が本発明に最適である。尚、振
動板には厚さ１〜３ｍｍ程度のステンレス鋼板を用いる
ことができる。
子、金属磁歪振動子、水晶振動子、圧電セラミック振動
子等各種のものを用いることが可能であるが、ボルト締
めランジュバン型振動子が本発明に最適である。尚、振
動板には厚さ１〜３ｍｍ程度のステンレス鋼板を用いる
ことができる。
【００３２】振動板に超音波振動子４ａが捩子等の固着
部材で着脱可能に取り付けられている場合、配管中に発
生している赤錆、スケール等が除去された後において、
超音波発振子４ａを取り外して他に使用することができ
るので経費削減の点から好ましい。
部材で着脱可能に取り付けられている場合、配管中に発
生している赤錆、スケール等が除去された後において、
超音波発振子４ａを取り外して他に使用することができ
るので経費削減の点から好ましい。
【００３３】攪拌タンク９は、攪拌機構１４を備えると
共に、上記磁気処理装置１の排出側１ｂに連絡して磁気
処理及び超音波処理済みの燃料油を流入せしめる燃料油
流路８の排出側８ｂと、水タンク１１の排出側に連絡し
た水流路１０の排出側１１ｂと、乳化剤タンク１３の排
出側に連絡した乳化剤流路１２の排出側１２ｂとを夫々
流入側９ａに連絡してなる。
共に、上記磁気処理装置１の排出側１ｂに連絡して磁気
処理及び超音波処理済みの燃料油を流入せしめる燃料油
流路８の排出側８ｂと、水タンク１１の排出側に連絡し
た水流路１０の排出側１１ｂと、乳化剤タンク１３の排
出側に連絡した乳化剤流路１２の排出側１２ｂとを夫々
流入側９ａに連絡してなる。
【００３４】攪拌機構１４は、例えば攪拌羽根１４ａ…
を駆動源１４ｂによって所望回転せしめて攪拌作動する
従来周知の構成のものでよく限定はされず任意である。
ちなみに、本実施例では、１０００ｒｐｍ〜８０００ｒ
ｐｍ、好ましくは２５００ｒｐｍ〜６０００ｒｐｍ、最
も好ましくは４５００ｒｐｍである。
を駆動源１４ｂによって所望回転せしめて攪拌作動する
従来周知の構成のものでよく限定はされず任意である。
ちなみに、本実施例では、１０００ｒｐｍ〜８０００ｒ
ｐｍ、好ましくは２５００ｒｐｍ〜６０００ｒｐｍ、最
も好ましくは４５００ｒｐｍである。
【００３５】そしてこの時、攪拌タンク９内に流入され
る燃料油、水及び乳化剤は一定の割合に調整されるよう
に制御部（図示省略）によって制御されている。すなわ
ち、燃料油９０％乃至７０％に対し、水１０％乃至３０
％、乳化剤０．５％乃至３％の割合で流入せしめて攪拌
されるものとする。また、乳化剤は、Ｗ／Ｏ型乳化剤、
すなわちＨＬＢ価（親水性親油性バランス）範囲が３〜
６のものとされる。好ましくはＨＬＢ価４である。
る燃料油、水及び乳化剤は一定の割合に調整されるよう
に制御部（図示省略）によって制御されている。すなわ
ち、燃料油９０％乃至７０％に対し、水１０％乃至３０
％、乳化剤０．５％乃至３％の割合で流入せしめて攪拌
されるものとする。また、乳化剤は、Ｗ／Ｏ型乳化剤、
すなわちＨＬＢ価（親水性親油性バランス）範囲が３〜
６のものとされる。好ましくはＨＬＢ価４である。
【００３６】そして、上記せる如く各装置により改質さ
れた燃料油は、本実施例によれば、一旦貯油タンク１５
に貯溜され、そしてバルブ１６の開閉調整によりボイラ
ー１７へと流通されて燃焼される。尚、図中１８〜２０
はバルブを、２１〜２３はポンプを夫々示す。
れた燃料油は、本実施例によれば、一旦貯油タンク１５
に貯溜され、そしてバルブ１６の開閉調整によりボイラ
ー１７へと流通されて燃焼される。尚、図中１８〜２０
はバルブを、２１〜２３はポンプを夫々示す。
【００３７】本発明により提供される燃料油（エマルジ
ョン）と従来の燃料油との比較を下記表１に示す。ここ
で従来の燃料油には、未処理のＡ重油を用い、本発明の
燃料油には磁気処理とエマルジョン化を図ったＡ重油
（油８０％，水２０％）を用いて行った。
ョン）と従来の燃料油との比較を下記表１に示す。ここ
で従来の燃料油には、未処理のＡ重油を用い、本発明の
燃料油には磁気処理とエマルジョン化を図ったＡ重油
（油８０％，水２０％）を用いて行った。
【００３８】
【表１】
【００３９】
【発明の効果】本発明は、上記せるごとき燃料油の改質
方法及び改質装置としたため、燃料油中のスラッジの微
粒子化が向上し、燃焼時のＮＯX （窒素酸化物），ＣＯ
2 （二酸化炭素），煤塵等の低減を図り得、かつ燃料消
費の低減が図り得る分離することのない安定したエマル
ジョンが提供できる。
方法及び改質装置としたため、燃料油中のスラッジの微
粒子化が向上し、燃焼時のＮＯX （窒素酸化物），ＣＯ
2 （二酸化炭素），煤塵等の低減を図り得、かつ燃料消
費の低減が図り得る分離することのない安定したエマル
ジョンが提供できる。
【図１】本発明の実施例を示す概略図
【図２】磁気処理装置の要部を示す縦断正面図
１：磁気処理装置 ２：循環路 ３：超音波処理装置 ９：攪拌タンク １１：水タンク １３：乳化剤タンク １４：攪拌機構
Claims (8)
- 【請求項１】 磁気処理装置中に設けた磁場に燃料油を
通して磁気処理すると共に、超音波処理装置により超音
波を加え、そしてその後上記磁気処理及び超音波処理さ
れた燃料油を、攪拌タンク内において水及び乳化剤と共
に攪拌せしめることを特徴とする燃料油の改質方法。 - 【請求項２】 燃料油を磁気処理した後に、超音波処理
することを特徴とする請求項１記載の燃料油の改質方
法。 - 【請求項３】 燃料油９０％乃至７０％に対し、水１０
％乃至３０％、乳化剤０．５％乃至３％の割合で攪拌せ
しめ、上記乳化剤がＷ／Ｏ型乳化剤であることを特徴と
する請求項１又は２のいずれか記載の燃料油の改質方
法。 - 【請求項４】 磁場中に燃料油を流通せしめて磁気処理
する磁気処理装置と、該磁気処理装置の燃料油排出側か
ら流入側へと循環する循環路中に配設され、上記磁気処
理された後に流通する燃料油に超音波を加える超音波処
理装置と、上記磁気処理装置の排出側に連絡した燃料油
流路を介して連絡される攪拌タンクとを備え、該攪拌タ
ンクには該タンク内へと水を案内する水供給路と乳化剤
を案内する乳化剤供給路とを連絡すると共に、該タンク
内に案内されて貯溜される水及び乳化剤と、上記磁気処
理、超音波処理されて貯溜される燃料油とを攪拌せしめ
る攪拌機構とを備えてなることを特徴とする燃料油の改
質装置。 - 【請求項５】 積層される多数の磁石からなる磁石積層
体と、該積層体を内装せしめる多孔筒状体とからなる磁
気処理組立体を、燃料油の流入孔及び排出孔を備えたハ
ウジング内に一本あるいは複数本配設して磁気処理装置
が構成されていることを特徴とする請求項４記載の燃料
油の改質装置。 - 【請求項６】 磁気処理装置の燃料油排出側に、該磁気
処理装置の流入側へと循環する第二循環路を配すると共
に、その中途部位に第二磁気処理装置を設け、該第二磁
気処理装置は、積層される多数の磁石からなる磁石積層
体と、該積層体を内装せしめる多孔筒状体とからなる磁
気処理組立体を、燃料油の流入孔及び排出孔を備えたハ
ウジング内に一本あるいは複数本配設して構成されてい
ることを特徴とする請求項４記載の燃料油の改質装置。 - 【請求項７】 超音波処理装置は、２０ｋＨｚ乃至４０
ｋＨｚの周波数としたことを特徴とする請求項４又は５
又は６のいずれか記載の燃料油の改質装置。 - 【請求項８】 攪拌タンク内に流入される攪拌対象が、
燃料油９０％乃至７０％に対し、水１０％乃至３０％、
Ｗ／Ｏ型乳化剤０．５％乃至３％の割合に制御する制御
部を配したことを特徴とする請求項４又は５又は６又は
７のいずれか記載の燃料油の改質方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31777594A JPH08151583A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 燃料油の改質方法及び改質装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31777594A JPH08151583A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 燃料油の改質方法及び改質装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08151583A true JPH08151583A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=18091918
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31777594A Pending JPH08151583A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 燃料油の改質方法及び改質装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08151583A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998042807A1 (fr) * | 1997-03-24 | 1998-10-01 | Takamasa Iritani | Procede et appareil de production de carburant a pollution reduite |
| JP2002294260A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-09 | Komatsu Ltd | エマルジョン燃料製造方法およびその装置 |
| KR100721361B1 (ko) * | 2006-07-06 | 2007-05-23 | 김고정 | 정제유와 첨가유를 혼합하기 위한 연료 혼합장치 |
| JP2007152214A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Mooreekusu:Kk | 乳化物製造装置及び製造方法 |
| JP2009191261A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-08-27 | Yoshisuke Nagao | エマルジョン燃料の製造方法 |
| KR101069369B1 (ko) * | 2009-03-11 | 2011-09-30 | 이윤희 | 재생연료 제조장치 |
| KR101069491B1 (ko) * | 2009-04-17 | 2011-09-30 | 이윤희 | 재생연료 제조장치 |
| KR101282118B1 (ko) * | 2011-01-24 | 2013-07-03 | 엄재홍 | 정제유를 물과 혼합하는 장치 |
| WO2022155736A1 (en) * | 2021-01-19 | 2022-07-28 | Sheng Qiau Fang Co., Ltd. | Systems and methods for producing emulsions using ultrasonic rotating magnetic fields |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP31777594A patent/JPH08151583A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2022155736A1 (en) * | 2021-01-19 | 2022-07-28 | Sheng Qiau Fang Co., Ltd. | Systems and methods for producing emulsions using ultrasonic rotating magnetic fields |
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