JPH0815137A - 近赤外分光分析装置 - Google Patents
近赤外分光分析装置Info
- Publication number
- JPH0815137A JPH0815137A JP14896594A JP14896594A JPH0815137A JP H0815137 A JPH0815137 A JP H0815137A JP 14896594 A JP14896594 A JP 14896594A JP 14896594 A JP14896594 A JP 14896594A JP H0815137 A JPH0815137 A JP H0815137A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 近赤外分光分析において、未知試料の測定を
分析する際の適用条件が適正か否かを判定できるように
なし、分析結果の信頼性を明らかにしようとする。 【構成】 測定試料に近赤外光を照射してその反射光量
または透過光量を計測し、測定試料の化学成分値や物理
的特性あるいは総合的品質特性を分析するものであっ
て、分析に用いる重回帰式あるいは主成分や判別関数に
当てはめるべき値の適用範囲を設定しておき、この適用
範囲内にある場合と当該範囲外にある場合とで異なる表
示手段とする。
分析する際の適用条件が適正か否かを判定できるように
なし、分析結果の信頼性を明らかにしようとする。 【構成】 測定試料に近赤外光を照射してその反射光量
または透過光量を計測し、測定試料の化学成分値や物理
的特性あるいは総合的品質特性を分析するものであっ
て、分析に用いる重回帰式あるいは主成分や判別関数に
当てはめるべき値の適用範囲を設定しておき、この適用
範囲内にある場合と当該範囲外にある場合とで異なる表
示手段とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、近赤外分光分析装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
近赤外分光分析において、分析ソフト開発に用いた測定
試料の化学成分範囲外の試料を分析した場合、その測定
精度の保証は低いが、その判定が使用者においては全く
分からないという問題があった。
近赤外分光分析において、分析ソフト開発に用いた測定
試料の化学成分範囲外の試料を分析した場合、その測定
精度の保証は低いが、その判定が使用者においては全く
分からないという問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の欠点
を解消しようとするもので、測定試料に近赤外光を照射
してその反射光量または透過光量を計測し、測定試料の
化学成分値や物理的特性あるいは総合的品質特性を分析
するものであって、分析に用いる重回帰式あるいは主成
分や判別関数に当てはめるべき値の適用範囲を設定する
手段と、この適用範囲内にある場合と当該範囲外にある
場合とで異なる表示手段に構成してある近赤外分光分析
装置の構成とする。
を解消しようとするもので、測定試料に近赤外光を照射
してその反射光量または透過光量を計測し、測定試料の
化学成分値や物理的特性あるいは総合的品質特性を分析
するものであって、分析に用いる重回帰式あるいは主成
分や判別関数に当てはめるべき値の適用範囲を設定する
手段と、この適用範囲内にある場合と当該範囲外にある
場合とで異なる表示手段に構成してある近赤外分光分析
装置の構成とする。
【0004】
【発明の作用効果】測定試料に近赤外光を照射してその
反射光量または透過光量を計測し、例えば測定試料の化
学成分値を求める場合に、分析に用いる重回帰式等に当
てはめるべき値の適用範囲が予め設定されていて、求め
るべき化学成分値と共にこの成分値を算出するための値
がこの適用範囲に入っているか否かが判定され、低席範
囲か否かによって異なる表示手段を採用される。従っ
て、予測される範囲以外の試料を取り扱っている場合に
おいても、使用者側で認識でき、信頼性の高いデータと
なるか参考情報となるかの判定が容易である。
反射光量または透過光量を計測し、例えば測定試料の化
学成分値を求める場合に、分析に用いる重回帰式等に当
てはめるべき値の適用範囲が予め設定されていて、求め
るべき化学成分値と共にこの成分値を算出するための値
がこの適用範囲に入っているか否かが判定され、低席範
囲か否かによって異なる表示手段を採用される。従っ
て、予測される範囲以外の試料を取り扱っている場合に
おいても、使用者側で認識でき、信頼性の高いデータと
なるか参考情報となるかの判定が容易である。
【0005】
【実施例】この発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。近赤外分光分析装置1の試料セル2には例えば玄米
粒を収容可能に構成され、試料の成分分析が行える構成
である。即ち、近赤外分光分析装置1は、分光装置本体
3と検出部ユニット4とからなり、検出部ユニット4に
は分析の対象である穀物試料を収容した上記試料セル2
を装着可能に設け、所定装着位置で待機して近赤外線の
照射によって分光分析される。尚、検出部ユニット4内
には試料の透過光を検出する透過光検出器5、あるいは
反射光を検出する反射光検出器6の一方又は両方を装着
している。上記分光装置本体3は、光源7、反射鏡8、
回折格子9、及びこの回折格子9を駆動するモータ10
等を配設してなる。
る。近赤外分光分析装置1の試料セル2には例えば玄米
粒を収容可能に構成され、試料の成分分析が行える構成
である。即ち、近赤外分光分析装置1は、分光装置本体
3と検出部ユニット4とからなり、検出部ユニット4に
は分析の対象である穀物試料を収容した上記試料セル2
を装着可能に設け、所定装着位置で待機して近赤外線の
照射によって分光分析される。尚、検出部ユニット4内
には試料の透過光を検出する透過光検出器5、あるいは
反射光を検出する反射光検出器6の一方又は両方を装着
している。上記分光装置本体3は、光源7、反射鏡8、
回折格子9、及びこの回折格子9を駆動するモータ10
等を配設してなる。
【0006】上記の近赤外分光分析装置1の制御処理は
以下のように構成される。制御装置11は制御部(CP
U)ほか、RAM,ROM等の記憶部からなり、その入
力側にはキーボード12、上記透過光検出器5、反射光
検出器6等を接続する。一方、出力側には試料セル2昇
降制御信号、回折格子9制御信号のほか、表示部(CR
T)13への表示指令信号、プリンタ印字信号等が出力
される。
以下のように構成される。制御装置11は制御部(CP
U)ほか、RAM,ROM等の記憶部からなり、その入
力側にはキーボード12、上記透過光検出器5、反射光
検出器6等を接続する。一方、出力側には試料セル2昇
降制御信号、回折格子9制御信号のほか、表示部(CR
T)13への表示指令信号、プリンタ印字信号等が出力
される。
【0007】蛋白質の含有率CRは、蛋白質の含有量の
指標となる波長を選択して予め作成してある検量線に当
該波長の検出値を代入して得られる。アミロースの含有
率A mも同様である。制御装置11はこれら含有量から
所定の食味評価式に各値を代入して食味値Tを算出表示
する構成である。
指標となる波長を選択して予め作成してある検量線に当
該波長の検出値を代入して得られる。アミロースの含有
率A mも同様である。制御装置11はこれら含有量から
所定の食味評価式に各値を代入して食味値Tを算出表示
する構成である。
【0008】上記制御装置11の記憶部には各成分含有
率、及び食味値Tの算出用の検量線のほか、分析結果の
適用範囲を設定記憶できる構成である。制御部は蛋白質
の含有量及びアミロースの含有率をそれぞれ算出する
が、それらの適用範囲として、食味評価式を開発した際
に用いた多数の試料の存在する領域イであるか否かが目
視判定できるよう、表示部13に適用範囲表示出力を行
う。例えば、縦軸をアミロース含有率に横軸を蛋白質含
有率になし、この領域イを区分して表記している。即ち
適用範囲は領域イで表わされる。
率、及び食味値Tの算出用の検量線のほか、分析結果の
適用範囲を設定記憶できる構成である。制御部は蛋白質
の含有量及びアミロースの含有率をそれぞれ算出する
が、それらの適用範囲として、食味評価式を開発した際
に用いた多数の試料の存在する領域イであるか否かが目
視判定できるよう、表示部13に適用範囲表示出力を行
う。例えば、縦軸をアミロース含有率に横軸を蛋白質含
有率になし、この領域イを区分して表記している。即ち
適用範囲は領域イで表わされる。
【0009】尚、上記実施例では適用範囲の周辺であっ
て経験的に妥当と考えられる領域ロ(例えば外挿法によ
って10%の範囲で定める)、及びこれらの領域外ハの
3区分に分け、各境界線で表記している。上例の作用に
ついて説明する。未知の試料について、近赤外分光分析
を行うと、装置は起動し制御部11では蛋白含有率CR
及びアミロース含有率Amが求められるとともに、食味
値Tが算出される。表示部13にはこの食味値Tと共に
蛋白及びアミロースの各化学成分値の適用範囲、即ち領
域イが示され、各含有率CR及びAmの点滅表示と相俟っ
て試料毎に適用範囲にあるか否か、ひいては領域ロ,ハ
のいずれにあるかが目視判定できる。
て経験的に妥当と考えられる領域ロ(例えば外挿法によ
って10%の範囲で定める)、及びこれらの領域外ハの
3区分に分け、各境界線で表記している。上例の作用に
ついて説明する。未知の試料について、近赤外分光分析
を行うと、装置は起動し制御部11では蛋白含有率CR
及びアミロース含有率Amが求められるとともに、食味
値Tが算出される。表示部13にはこの食味値Tと共に
蛋白及びアミロースの各化学成分値の適用範囲、即ち領
域イが示され、各含有率CR及びAmの点滅表示と相俟っ
て試料毎に適用範囲にあるか否か、ひいては領域ロ,ハ
のいずれにあるかが目視判定できる。
【0010】目視判定の結果、例えば点Aの場合には、
開発領域内にあるので、表示部13の画面には“開発領
域内にあり。精度良好”なる表示が行われる。同様に点
Bでは“開発領域外ではあるが、参考データ扱い”と
し、点Cでは“開発領域より外れている。データ使用不
可”等仕分けて表示されるので、作業者はデータの信頼
性を確認しつつ評価ができて便利である。
開発領域内にあるので、表示部13の画面には“開発領
域内にあり。精度良好”なる表示が行われる。同様に点
Bでは“開発領域外ではあるが、参考データ扱い”と
し、点Cでは“開発領域より外れている。データ使用不
可”等仕分けて表示されるので、作業者はデータの信頼
性を確認しつつ評価ができて便利である。
【0011】上記実施例では2次元座標にて表示する構
成としたが、脂肪酸度などを加えて3次元で表示すれば
精度向上につながる。又、領域にあるか否かを直接CR
T画面に表示される内容を目視判定によって確認するも
のとしたが、食味評価値T等の数値表示を色分けして表
示してもよく、表示手段としては適正範囲にあるか否か
が判定できれば足りるものである。
成としたが、脂肪酸度などを加えて3次元で表示すれば
精度向上につながる。又、領域にあるか否かを直接CR
T画面に表示される内容を目視判定によって確認するも
のとしたが、食味評価値T等の数値表示を色分けして表
示してもよく、表示手段としては適正範囲にあるか否か
が判定できれば足りるものである。
【0012】図4は小麦粉の加工適正評価に用いる例を
示し、上記実施例のように数値で評価するものとは相違
するが、同様に保証評価を行う必要がある。例えば麺用
パン用等加工適正の異なる場合があるが、開発ソフトの
蛋白含有率と灰分含有率の領域に対して測定データがど
の領域にあるかを主成分値に並設された蛋白含有率と灰
分含有率の分析式により求め、その値が所定領域内にあ
るか否かで信頼性評価を行うものである。
示し、上記実施例のように数値で評価するものとは相違
するが、同様に保証評価を行う必要がある。例えば麺用
パン用等加工適正の異なる場合があるが、開発ソフトの
蛋白含有率と灰分含有率の領域に対して測定データがど
の領域にあるかを主成分値に並設された蛋白含有率と灰
分含有率の分析式により求め、その値が所定領域内にあ
るか否かで信頼性評価を行うものである。
【図1】装置概要図である。
【図2】蛋白含有率−アミロース含有率の関係を示す図
である。
である。
【図3】表示一例を示す図である。
【図4】別実施例である主成分分析を示すグラフであ
る。
る。
【図5】灰分含有率−蛋白含有率の関係を示す図であ
る。
る。
1…近赤外分光分析装置、2…試料セル、3…分光装置
本体、4…検出部ユニット、5…透過光検出器、6…反
射光検出器、7…光源、8…反射鏡、9…回折格子、1
0…モータ、11…制御装置、12…キーボード、13
…表示部
本体、4…検出部ユニット、5…透過光検出器、6…反
射光検出器、7…光源、8…反射鏡、9…回折格子、1
0…モータ、11…制御装置、12…キーボード、13
…表示部
Claims (1)
- 【請求項1】 測定試料に近赤外光を照射してその反射
光量または透過光量を計測し、測定試料の化学成分値や
物理的特性あるいは総合的品質特性を分析するものであ
って、分析に用いる重回帰式あるいは主成分や判別関数
に当てはめるべき値の適用範囲を設定する手段と、この
適用範囲内にある場合と当該範囲外にある場合とで異な
る表示手段に構成してある近赤外分光分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14896594A JP3511678B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 近赤外分光分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14896594A JP3511678B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 近赤外分光分析装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0815137A true JPH0815137A (ja) | 1996-01-19 |
JP3511678B2 JP3511678B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=15464630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14896594A Expired - Fee Related JP3511678B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 近赤外分光分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3511678B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005315877A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Keita Sugiyama | 画像解析を利用した植物体の色素含有量の定量方法 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP14896594A patent/JP3511678B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005315877A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Keita Sugiyama | 画像解析を利用した植物体の色素含有量の定量方法 |
JP4696223B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2011-06-08 | 国立大学法人三重大学 | 画像解析を利用した植物体の色素含有量の定量方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3511678B2 (ja) | 2004-03-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031229 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |