JPH08151122A - 長尺野菜の選果装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 荷傷のない長尺野菜の選果装置を提供する。 【構成】 本発明は、整列供給装置Ｂからの長尺野菜を
受皿で個別に受取り搬送する供給コンベア７と、入口部
では長尺野菜を供給する供給コンベア７と同速度にさ
れ、移動しているうちに長尺野菜間の間隔を広くできる
スクリューコンベア８、およびスクリューコンベア８か
ら長尺野菜を受取り選果位置、仕分け位置まで間隔を保
持したまま搬送するチェーンコンベア９からなる選別コ
ンベアＣと、選別コンベアＣで搬送中の長尺野菜の選果
を行う選果装置と、選果装置からの信号に基づき、チェ
ーンコンベア９で搬送している長尺野菜を、当該等級の
仕分けコンベアＥに供給する仕分け装置とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、キューリ等の縦横比の
大きい長尺野菜を自動選果するための長尺野菜の選果装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】外形形状の縦横比の大きい長尺野菜の選
別のために、従来、一般的に使用されている選果装置の
一例として、キューリの選果を自動的に行う装置を説明
する。

【０００３】図７はキューリの選果を自動的に行うた
め、従来使用されている選果装置の全体平面図である。
図において、生産者が専用コンテナ等に収納して出荷し
たキューリａは、選果場に集められた後、選果場に設置
された、オートダンパーＡによって整列供給装置Ｂに設
けられた整列コンベア上に排出される。

【０００４】次いで、整列コンベアにより選別コンベア
Ｃに移送されたキューリａは、整列コンベアの数倍の速
さで移動する選別コンベアＣで移送中に、選別コンベア
Ｃ上に設けられたトレイ上で１個づつ分離され、選別コ
ンベアＣ上に設置された選果装置Ｄの位置まで到達す
る。カメラ式の選果装置Ｄの下方に到達したキューリａ
は、選果装置Ｄによって等級別に選果され、その情報は
後述する仕分け装置に伝達され、キューリａは、そのま
ま選別コンベアＣの下流側へ移送される。

【０００５】選別コンベアＣ下流の下部には、選別コン
ベアＣの移動方向と直交する方向に移動する、複数の仕
分けコンベアＥが設置されている。仕分けコンベアＥ
は、選別コンベアＣで移送されるキューリａを個々の等
級別に移送するようにしており、選別コンベアＣで移送
されるキューリａが、該当する等級のキューリａを移送
する仕分けコンベアＥ上に到達したとき、キューリａは
前記選果装置Ｄから送られる選果信号にもとづき、仕分
け装置によって選別コンベアＣから仕分けコンベアＥに
移される。仕分けコンベアＥに移送された各等級毎のキ
ューリａは、各仕分けコンベアＥに対応して設けられた
整列装置Ｆまで搬送された後、箱詰めロボットＧにより
箱詰めされて出荷される。

【０００６】次に、図８は、従来の選果装置の他の例を
示す部分側面図である。この例においては、専用コンテ
ナ０２等に収納されて出荷されたキューリａは、下流側
ほど順次移動速度が早くなるように構成され、仕切板０
４の間に設けられた、引伸しコンベア０１ａ〜０１ｇの
最上流の引伸しコンベア１ａ上に排出されて、順次移動
速度が早くなる引伸しコンベア０１ｂ，０１ｃ，０１
ｄ，０１ｅ，０１ｆ，０１ｇを移動するうち、キューリ
ａの山は次第に崩され、整列コンベア０６へ到達する。
整列コンベア０６で分離、整列させられたキューリａ
は、整列コンベア０６の下流端に設けられた整列ゲート
０８を通って供給コンベア０７に移送される。

【０００７】供給コンベア０７では、その移動方向と直
交して、上面に等間隔に設けられた枠体０７ａによっ
て、個々のキューリａは完全に分離され、しかも、枠体
０７ａの配設間隔に保たれて搬送され、図７に示す選別
コンベアＣへ移送される。選別コンベアＣに移送された
キューリａは、図７に示した例と同様にして、選果が行
われ、仕分けされた後、箱詰めされて出荷される。

【０００８】なお、図８において、０３は引伸しコンベ
ア１ａ上にキューリａを排出するとき、キューリａの整
列状態が乱されないようにするため、仕切板０４間に設
けられ、引伸しコンベア０１ａ〜０１ｆととも移動する
堰で、引伸しコンベア０１ａ〜０１ｆの速度差によっ
て、図に示すように、堰０３相互の間隔が拡大し、キュ
ーリａの山が崩されていく。また、０５は、引伸しコン
ベア０１ｆに到達した堰０３を引伸しコンベア０１ａの
始端まで移動させる堰復帰装置である。

【０００９】このように、キューリａの選果は、選別コ
ンベアＣで搬送中にカメラ式の選果装置Ｄによって外形
形状が判別され、個別のキューリａの等級分けがなさ
れ、等級に応じて仕分けがなされるが、そのためには、
キューリａ個別の移送間隔を充分広げる必要がある。こ
のため、一定速度で移動する従来の選別コンベアＣの移
動速度は、前段の整列供給装置Ｂの整列コンベア、又は
供給コンベア０７の移動速度より３〜５倍程度増速させ
て使用されている。

【００１０】このため、次に示す問題があった。 （１）整列コンベア、又は供給コンベア０７から選別コ
ンベアＣへキューリａを移載する際、両コンベアの速度
差が大きいので、キューリａがうまく選別コンベアＣの
所定の位置に載置されず、また、整列供給装置Ｂで整列
させた姿勢が乱れることが多く、次の工程の選果装置、
および／又は仕分け装置の作動に支障きたすことがあ
る。 （２）また、この選別コンベアＣの誤った位置へのキュ
ーリａの載置や、乱れた姿勢の手直しのためには、多く
の人手が必要となり、選果コストが大きくなる不具合が
ある。 （３）さらに、前項の手直し作業時に、キューリａを傷
付けることが多く、商品価値を低下させる不具合もあ
る。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の選果装置の不具合を解消するため、長尺野菜を整列
コンベア、又は供給コンベアから選別コンベアの所定位
置へ、正しい姿勢で移し替えることができ、しかも、選
果が行われる位置での選別コンベア上の長尺野菜間の間
隔を、選果を行うに充分な間隔にでき、精度の良い選果
ができるとともに、選果の後に行われる、長尺野菜の仕
分けを円滑で、効率良く、しかも、正確に行うことので
きる長尺野菜の選果装置を提供することを課題とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の長尺野菜の選果
装置は、上述した課題を解決するため、次の手段とし
た。

【００１３】（１）進行方向に等間隔に配列された受皿
を具え、オートダンパー等により供給された長尺野菜を
整列させて、供給する前段に設けられた整列供給装置か
らの長尺野菜を、各受皿に１個づつ受け入れて搬送する
供給コンベアを設けた。

【００１４】（２）進行方向に溝のピッチを大きくし
て、単位回転当りの進行方向の速度が増速するように
し、供給コンベアの終端で受皿に載置された長尺野菜
を、係合した選果皿へ移動させて受取り、選果皿に載置
された長尺野菜を加速して、各長尺野菜の間の間隔を広
げるようにしたスクリューコンベア、およびスクリュー
コンベアと併走する区画が設けられて、スクリューコン
ベアの出口部、すなわち、併走区画の終端で、スクリュ
ーコンベアとの係合が解除された選果皿と係合し、選果
皿を受取り、選果皿に載置された長尺野菜を搬送するチ
ェーンコンベアからなる選別コンベアを設けた。

【００１５】（３）スクリューコンベアとの併走区画を
除き、チェーンコンベアと両端部が係合して、チェーン
コンベアによって移動させられるとともに、併走区画の
始端で係合が解除され、スクリューコンベアと係合し、
スクリューコンベアによって併走区画の終端まで加速し
ながら移動させられ、終端でスクリューコンベアとの係
合を解除して、再び両端部がチェーンコンベアと係合
し、長尺野菜を載置、移送する選果皿を設けた。

【００１６】（４）スクリューコンベア、又はスクリュ
ーコンベアから選果皿を受取ったチェーンコンベアで移
送される選果皿に載置された長尺野菜を、光学的に検知
して、長尺野菜の外形形状から、その等級を判別する選
果装置を設けた。

【００１７】（５）選果装置で等級が判別され、スクリ
ューコンベアからチェーンコンベアに移動させられて、
搬送されている長尺野菜を、選果装置からの選別信号に
基づき、当該長尺野菜を載置している選果皿を作動させ
ることにより、チェーンコンベアと交叉して設けられ
た、等級別の仕分けコンベアに移送する仕分け装置を設
けた。

【００１８】

【作用】本発明の長尺野菜の選果装置は上述の手段によ
り、前段の整列供給装置から供給された長尺野菜は、供
給コンベアの受皿によって個別に分離されて、スクリュ
ーコンベアに係合した選果皿へ移され、スクリューコン
ベアによって加速され、進行方向に間隔が拡げられ、選
果皿に載置された長尺野菜は、後続の長尺野菜と充分な
間隔が保持される。

【００１９】スクリューコンベアの終端で、長尺野菜を
載置した選果皿は、スクリューコンベアと併走する区画
が設けられたチェーンコンベアに移され、下流側へ移送
される。これらの選別コンベアを移送されているとき、
選果装置でその等級が判別される。等級が判別された長
尺野菜はチェーンコンベア上を下流側へ移送され、チェ
ーンコンベアに交叉して配設された、仕分けコンベアの
上部まで搬送される。

【００２０】選果装置で判別された長尺野菜は、判別さ
れた等級の仕分けコンベアの上部へ到達したとき、選果
装置からの判別信号により当該長尺野菜を載置している
選果皿が作動して、選果皿より仕分けコンベア上へ移動
し、仕分けコンベアにより整列装置まで移送された後、
箱詰めされる。

【００２１】これにより、長尺野菜は、供給コンベアの
受皿で等間隔に配列されて、１個づつスクリューコンベ
アに係合した選果皿へ受渡され、受渡された選果皿は、
スクリューコンベアによって、その間隔が次第に大きく
引き離されてチェーンコンベアへ引渡される。この動作
に伴って、長尺野菜はその間隔が大きく引き離された状
態での選果が行われるとともに、選果装置からの形状判
別信号による仕分け装置での等級別の仕分けがなされ
る。

【００２２】これにより、選果時、又は仕分け時の長尺
野菜は、選果皿の所定位置に正しい姿勢で載置されるの
で、選果および仕分けが正確に行われる。また、選別コ
ンベア上の長尺野菜の位置、姿勢の手直し作業が不要と
なり、補助的な人手を必要とすることなく、選果コスト
を低減できる。また、手直し作業に伴う商品劣化も防止
できる。

【００２３】

【実施例】以下、本発明の長尺野菜の選果装置の実施例
を図面によって説明する。図１（Ａ）は本発明の選果装
置の一実施例を示す正面図、図１（Ｂ）はその平面図、
図２（Ａ）は本実施例を構成する供給コンベアを示す正
面図、図２（Ｂ）はその平面図、図３は本実施例を構成
する選別コンベアの横断面図、図４は選別コンベアの要
部詳細図、図５（Ａ），（Ｂ）は選別コンベアの別の要
部詳細図、また、図６は本実施例を構成するスクリュー
コンベアの側面図である。

【００２４】本実施例の長尺野菜の選果装置は、図１
（Ａ），（Ｂ）に示すように、供給コンベア７、チェー
ンコンベア９とスクリューコンベア８からなる選別コン
ベアＣ、長尺野菜を載置する選果皿、仕分け板１１と開
閉板１１ａからなる仕分け装置、仕分けコンベアＥ、お
よび図７に示す選果装置Ｄ、整列装置Ｆ、箱詰めロボッ
トＧとで構成され、整列供給装置Ｂの下流側に設置され
る。

【００２５】供給コンベア７は、図２（Ａ），（Ｂ）に
示すように、回動するチェーン７ａ、チェーン７ａに等
間隔に配列された受皿７ｃ、及び接続コンベア７ｂより
なり、前述したように、オートダンパ等により、整列供
給装置Ｂの整列コンベア等の上へ排出され、整列供給装
置Ｂを通る間に、ほぼ１段に崩され、整列させられて、
送られた長尺野菜（以下キューリａという）を、接続コ
ンベア７ｂを介して受皿７ｃで１個づつ受取り、受皿７
ｃによって１個づつ等間隔に分けられて、再び接続コン
ベア７ｂを経て、次段の選別コンベアＣへ供給する。

【００２６】選別コンベアＣは、前述したように、図６
に示すように、進行方向、即ち上流端（入口部）から下
流端（出口部）に向うほど、ピッチが、例えば３〜５倍
程度大きく形成されたスクリュー溝８ａを有するスクリ
ューコンベア８、図１（Ａ），（Ｂ）に示すように、ス
クリューコンベア８の設置領域と併走する区画Ｐを含
み、接続コンベア７ｂの下流端から仕分け装置が設置さ
れる領域まで回動するチェーン１３を備えたチェーンコ
ンベア９からなる。

【００２７】また、スクリューコンベア８とチェーンコ
ンベア９が併走する併走区画Ｐでは、スクリューコンベ
ア８と係合し、それ以外の区画では、チェーンコンベア
８と係合して、スクリューコンベア８、及びチェーンコ
ンベア９によって移動させられる選果皿１０が、選別コ
ンベアＣに設けられている。すなわち、併走区画の上流
端で選果皿１０とチェーンコンベア９の係合が、図５に
示すように、選果皿１０を支持している取付軸１０ａと
チェーンコンベア９の係止爪１４の係合解除により解除
され、選果皿１０の取付軸１０ａの両端が、図６に示す
ように、スクリューコンベア８のスクリュー溝８ａに嵌
り込み、選果皿１０はチェーンコンベア９からスクリュ
ーコンベア８に移動する。

【００２８】従って、供給コンベア７より１個づつ送ら
れ選別コンベアＣへ供給されたキューリａは、接続コン
ベア７ｂを介して、上述のようにして、チェーンコンベ
ア９との係合を解除して、スクリューコンベア８に係合
した選果皿１０で受取られ、受取ったキューリａを上部
に載置した選果皿１０は、スクリューコンベア８がその
入口部から出口部に向うほど、スクリュー溝８ａのピッ
チを大きくしてあるので、スクリューコンベア８を通過
する間に、その進行方向に３〜５倍程度加速され、選果
皿１０間隔を、即ちキューリａの間隔を入口部で受取っ
たときより、３〜５倍程度広く引き離す。さらに、スク
リューコンベア８のスクリュー溝８ａの終端から出て、
スクリューコンベア８との係合が解除された選果皿１０
は、その取付軸１０ａが、再びチェーンコンベア９の係
止爪１４に係合して、チェーンコンベア９へ移し替えら
れて搬送される。

【００２９】なお、スクリューコンベア８の入口部で
は、搬送速度は、チェーンコンベア９、および供給コン
ベア７とほぼ同じ速度に設定されている。チェーンコン
ベア９へ移し替えて搬送される選果皿１０上のキューリ
ａは、チェーンコンベア９上に設けられた、選果装置Ｄ
で光学的に外形形状が検知され、仕分け装置が設置され
ている下流側へ搬送される。なお、選果装置Ｄはスクリ
ューコンベア８の出口部近傍に設けることもできる。

【００３０】選果装置Ｄが設置されているチェーンコン
ベア９の下流側、チェーンコンベア９の下方には、仕分
け装置を構成する仕分け板１１、および開閉板１１ａが
設けられており、選果装置Ｄによるキューリａの判別信
号により、選果皿１０の取付軸１０ａを作動させること
により、キューリａを選果皿１０から落下させ、落下す
るキューリａを仕分け板１１、および適宜開閉する複数
の開閉板１１ａで１個づつ仕分けて仕分けコンベアＥへ
供給する。また、仕分けコンベアＥは仕分け板１１を介
して送られたキューリａを１個づつ等間隔に配列した状
態で図示しない整列装置Ｆへ供給する。

【００３１】次に、図３〜図５によって、選別コンベア
Ｃにおけるスクリューコンベア８とチェーンコンベア９
による選果皿１０の搬送、及び両コンベア８，９間の選
果皿１０の移し替え機構を説明する。選果皿１０は取付
軸１０ａに基端が植設されたフォーク状のもので構成さ
れており、スクリューコンベア８設置領域では、取付軸
１０ａの両端を前述の通り、図６に示すように、スクリ
ューコンベア８のスクリュー溝８ａに係合させ、スクリ
ューコンベア８を駆動することにより、スクリュー溝８
ａのピッチ長に応じて増速されながら進行する。

【００３２】また、チェーンコンベア９のチェーン１３
は、回転軸１２ａに取付けられたスプロケット１２ｂと
嵌合し、回転軸１２ａを駆動することによって回動す
る。またチェーン１３には、係止爪１４が軸Ｏ₁ を中心
に回動自在に取付けられ、係止爪１４の後端は、ガイド
ローラ１２ｄを介してフレーム２０に設けたガイドレー
ル１２ｃと係合し、その先端は選果皿１０の取付軸１０
ａと係合または離脱するようになっている。

【００３３】すなわち、図５（Ａ）に示すようにガイド
ローラ１２ｄがガイドレール１２ｃの山部と係合する間
は、先端が取付軸１０ａと係合し、これによって選果皿
１０はチェーン１３によって搬送され、一方、図５
（Ｂ）に示すようにガイドローラ１２ｄが、ガイドレー
ル１２ｃの谷部と係合する間は、先端が取付軸１０ａか
ら離脱し、これによって選果皿１０はチェーン１３との
係合が解除され、チェーン１３の駆動とは無関係とな
る。また、選果皿１０のチェーンコンベア９との係合
が、図５（Ｂ）に示すように解除されたとき、取付軸１
０ａ両端がスクリューコンベア８のスクリュー溝８ａと
係合するようにすることによって、選果皿１０はスクリ
ューコンベア８によって搬送されるようになっている。

【００３４】また、スクリューコンベア８の出口部で、
選果皿１０の取付軸１０ａがスクリュー溝８ａから離脱
し、選果皿１０とスクリューコンベア８の係合が解除さ
れたとき、図５（Ａ）に示すように選果皿１０の取付軸
１０ａと係止爪１４を係合するようにすることによっ
て、選果皿１０は、再びチェーンコンベア９によって搬
送されるようになっている。

【００３５】このようにして、スクリューコンベア８を
通過する間に、その間隔を３〜５倍程度大きく引き離さ
れたのち、チェーンコンベア９へ移し替えられて搬送さ
れる選果皿１０、従ってキューリａはその搬送途中にお
いて、図７に示すものと同様のカメラ式選果装置によっ
て等級別に選果される。こうして選果されたキューリａ
が、さらにチェーンコンベア９によって搬送され、仕分
け板１１位置に達するとその選果信号に基づいて選果皿
１０の取付軸１０ａが転回してキューリａは等級別に仕
分け板１１上へ落下する。

【００３６】すなわち、選果されたキューリａを載置し
た選果皿が、チェーンコンベア９によって搬送され、仕
分けコンベアＥ上に設けた仕分け板１１位置に達する
と、選果皿１０の取付軸１０ａに取付けた、図示しない
レバーが、等級別のキューリａを仕分ける仕分け板１１
上のフレーム２０に設けられ、選果装置Ｄからの判別信
号により作動する、図示しない係止部に引っ掛り、これ
によって取付軸１０ａが転回して、選果皿１０上のキュ
ーリａの等級に対応して設けられた仕分け板１１に向っ
て落下していくようになっている。

【００３７】この選果装置Ｄからの信号により作動する
係止部、仕分け板１１、仕分け板１１上に落下したキュ
ーリａを、キューリａの等級に対応する仕分けコンベア
Ｅ上へ導く開閉板１１ａによって、仕分け装置が構成さ
れている。また、仕分け板１１を介して仕分けコンベア
Ｅ上へ１個づつ等間隔に供給された等級別のキューリａ
は、この後、図７に示す整列装置Ｆを経て、箱詰ロボッ
トＧによって等級別に箱詰めされた後、出荷される。

【００３８】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
選果装置によれば、特許請求の範囲に示す構成により、
前段から送られた長尺野菜を、等間隔に配列された供給
コンベアの受皿で受取るようにし、次の選別コンベア
を、ピッチが次第に大きく形成されたスクリュー溝を有
するスクリューコンベアと、チェーンコンベアとで構成
し、供給コンベア速度とほぼ同速度に設定されたスクリ
ューコンベア入口部に移し替えて加速し、加速して相互
の間隔を広げた選果皿を、このスクリューコンベアから
チェーンコンベアへ移し替えて、搬送するようにしたの
で、長尺野菜は所定位置に正しい姿勢で移し替えられ、
また、移し替えられた長尺野菜の間隔を所定大きさまで
引き離すことができるようになり、長尺野菜の載置位
置、相互の間隔、および姿勢の手直しする必要がなく、
選果が正確に行われ、仕分けが円滑に効率よく行われる
ようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の長尺野菜の選果装置の一実施例を示す
図で、図１（Ａ）は正面図、図１（Ｂ）は平面図、

【図２】図１に示す実施例の供給コンベアの拡大図で、
図２（Ａ）は正面図、図２（Ｂ）は平面図、

【図３】図１に示す実施例の選別コンベアの横断面図、

【図４】図３に示す選別コンベアの横断面図の詳細図、

【図５】チェーンコンベアと選果皿の係合を示す図で、
図５（Ａ）は係合時を示す図、図５（Ｂ）は係合解除時
を示す図、

【図６】スクリューコンベアと選果皿の係合を示す正面
図、

【図７】従来の長尺野菜の選果装置の一例を示す平面
図、

【図８】従来の長尺野菜の選果装置の他の例を示す部分
正面図である。

【符号の説明】

７ 供給コンベア ７ａ チェーン ７ｂ 接続コンベア ７ｃ 受皿 ８ スクリューコンベア ８ａ スクリュー溝 ９ チェーンコンベア １０ 選果皿 １０ａ 取付軸 １１ 仕分け板 １２ａ 回転軸 １２ｂ スプロケット １２ｃ ガイドレール １２ｄ ガイドローラ １３ チェーン １４ 係止爪 ２０ フレーム Ｂ 整列供給装置 Ｃ 選別コンベア Ｄ 選果装置 Ｅ 仕分けコンベア Ｆ 整列装置 Ｇ 箱詰めロボット

フロントページの続き (72)発明者 井上 繁夫 広島市西区観音新町四丁目６番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 森 秀太郎 広島市西区観音新町四丁目６番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 進行方向に略等間隔に配列された受皿を
   具え、前段の整列供給装置から供給される長尺野菜を前
   記受皿に個別に載置して、搬送する供給コンベアと、進
   行方向に増大するピッチが形成され、前記長尺野菜を前
   記供給コンベアの終端で受取り、加速して、前記長尺野
   菜の間隔を拡げるスクリューコンベア、および前記スク
   リューコンベアとの併走区画が設けられ、前記長尺野菜
   を前記併走区画の終端でスクリューコンベアから受取
   り、搬送するチェーンコンベアからなる選別コンベア
   と、両端部が前記チェーンコンベアに係合して移送さ
   れ、前記併走区画の始端で係合が解除され、前記スクリ
   ューコンベアに係合し、前記供給コンベアからの前記長
   尺野菜を載置して、移送し、前記併走区画の終端でスク
   リューコンベアとの係合を解除して、再度チェーンコン
   ベアと係合して移送される選果皿と、前記選別コンベア
   で移送される前記選果皿上の前記長尺野菜を光学的に選
   別する選果装置と、前記選別コンベアで搬送中の前記選
   果皿を選果装置からの信号により作動させ、前記選果皿
   に載置した前記長尺野菜を、該当する等級の仕分けコン
   ベアへ移動させる仕分け装置を具えたことを特徴とする
   長尺野菜の選果装置。