JPH08150369A - 自動車部品の再生方法 - Google Patents

自動車部品の再生方法

Info

Publication number
JPH08150369A
JPH08150369A JP29512694A JP29512694A JPH08150369A JP H08150369 A JPH08150369 A JP H08150369A JP 29512694 A JP29512694 A JP 29512694A JP 29512694 A JP29512694 A JP 29512694A JP H08150369 A JPH08150369 A JP H08150369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
base body
bumper
water
paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29512694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Kimura
幸夫 木村
Sakaaki Sugiura
坂秋 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIMURA YUNITEII KK
Toyota Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
KIMURA YUNITEII KK
Toyota Kagaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIMURA YUNITEII KK, Toyota Kagaku Kogyo Co Ltd filed Critical KIMURA YUNITEII KK
Priority to JP29512694A priority Critical patent/JPH08150369A/ja
Publication of JPH08150369A publication Critical patent/JPH08150369A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 傷付き程度の軽微なバンパを再生する。 【構成】 傷付きバンパ2を、塗装膜除去槽4内の塗料
除去用薬剤5中に数十分間浸漬させ、塗装膜12剥離す
ることによって、塗装膜12と一緒に傷Sを取り除き、
傷のないバンパ基体13の素肌面を露出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装膜に傷が付いた合
成樹脂製の自動車部品を、効率良く再生する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車には、ウレタン、ポリプロ
ピレン、オレフィン系等といった合成樹脂製の部品が多
用されるようになり、内装部品に限らず外装部品である
バンパまでもが、樹脂製の基体を車輛のボディと同一塗
料で塗装して一体的に組み付けられている。バンパは、
本来衝突時に車体をガードするためのものであるから、
他の車輛や器物との接触によってバンパに傷を付けたり
破損させることは仕方がないことである。しかしなが
ら、前記のようにボディと一体的に組み付けられたバン
パは、もはや従来のようにボディと別体として認識する
ことができないほど、ボディの一部として定着してしま
い、僅かな擦り傷でも目立つし、気になってしまう。そ
のため軽微な傷であるにも拘らず、バンパの修理依頼が
急激に増えてきている。
【0003】バンパに限らず表面を塗装された合成樹脂
製の自動車用部品を修理する場合、傷の付いた部分のみ
の塗装ではむらになるため、全面を塗装しなおすか、新
品と交換するしかない。全面塗装をする場合、従来は、
外した部品を先ず水ペーパ等で塗装膜を丹念に擦り取
り、基体に達した傷があればパテを埋めて修正し、表面
を均一に仕上げたら、脱脂、洗浄、乾燥を経てプライマ
ー処理後、その上に塗装していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、手作
業により塗装膜を剥がしていたため、それだけで再塗装
作業の大半が費やされてしまい、工賃が新品の部品代を
上回ってしまう。そのためサンドブラスト技術による塗
装剥離も試みられてはいるものの、最終仕上げは人手に
頼るしかないので、下地処理の時間が若干短縮されるに
留まる。よって勿体ないと思いつつも、傷付いたバンパ
を外し、新品と交換してしまうのが実情である。新品と
交換してばかりいれば、当然不要となったバンパが処分
しきれず山積みされ、その中には傷の深さが基体にまで
及ばず、塗装面のみのものも多い。このような例はバン
パに限られず、他の部品にも共通して言えることである
ことから、そのような不要部品を回収し、一括再生すべ
き要望が多いものの、従来の方法では余りにも効率が悪
すぎる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、再塗装作業に
て大半を占めている塗装膜の剥離工程を大幅に改善し、
再生に要する時間の短縮を図るもので、その構成は、塗
装膜に傷が付いた合成樹脂製部品を塗料除去用薬剤内に
浸漬して塗料を除去し、基体の表面仕上げをしてから水
洗いを行ない、乾燥させた後に塗装を行なうことを特徴
とする自動車部品の再生方法と、塗装膜に傷が付いた合
成樹脂製部品を塗料除去用薬剤内に浸漬して塗料及びプ
ライマを除去し、基体の表面仕上げとプライマの塗布を
行なって水洗いし、乾燥させた後、塗装を行なうことを
特徴とする自動車部品の再生方法とにある。
【0006】
【作用】塗料除去用薬剤内に浸漬することによって塗料
を除去すれば、塗装膜に付いた傷は塗装膜と一緒に拭い
取られて合成樹脂の肌面が露出し、油性分も薬剤によっ
て取り除かれるので、下地処理工程が大幅に短縮され
る。塗装膜のみを除去した場合は、基体表面にプライマ
ーが残っているので、プライマー処理することなく塗装
でき、塗料や塗料除去用薬剤の種類によっては、塗装膜
と一緒にプライマーも除去されてしまうが、その場合
は、再度プライマー処理すれば、塗装できる。
【0007】
【実施例】本発明に係る自動車部品の再生方法を、バン
パについて実施した一例について図面に基づき説明す
る。図1はバンパの再生工程を示したもので、1は資材
置き場であり、この資材置き場1には、修理工場より持
ち込まれた色とりどりの傷付きバンパ2,2・・が機種
ごとに分類して保管されている。それら傷付きバンパ
2,2・・は、傷付きといえども合成樹脂製の基体表面
の塗装膜にかすかな擦り傷が付いただけや、傷の深さが
基体にまで達していない程度の良いものばかりが選ば
れ、基体が変形したものは含まれていない。3は下地処
理セクションであり、その下地処理セクション3には塗
装膜除去槽4が設置されており、その中には液状の塗料
除去用薬剤5が所定レベルまで満たされ、図示しないヒ
ータにより約85℃に加温されている。又前記下地処理
セクション3には、水洗い設備を備えた仕上げ作業台
6、水洗装置7及び乾燥装置8とが配備されている。9
は塗装ブース、10は検査室、11は再生品ストッカで
あり、各装置や部所相互間には、必要に応じて自動搬送
装置が配置される。
【0008】このような設備において、先ず図2に示す
如く、傷付きバンパ2を塗装膜除去槽4内の塗料除去用
薬剤5に、数十分間浸漬させる。この塗料除去用薬剤と
しては、例えば強アルカリ性のトヨクールKS−110
0(豊田化学工業株式会社製造)が好適に使用され、ウ
レタン系の塗料であると、塗装膜12のみが薄皮を剥く
ように剥離し、傷Sはその塗装膜12と一緒に除去さ
れ、傷のないバンパ基体13の素肌面が露出する。そこ
でバンパ基体13を塗装膜除去槽4から取り出し、仕上
げ作業台6に運んで水洗いにより表面に付着している薬
剤を中和すると共に、バンパ基体13の傷を調べ、パテ
埋めや水ペーパ等で表面を均一に仕上げ、必要に応じて
プライマーを塗布する。基体の表面仕上が終ったら洗浄
装置7で水洗いし、乾燥装置8にて乾燥させた後、下地
処理の最終チェックをする。下地処理が完了したら、次
に塗装ブース9に搬入し、スプレーガン等で表面に所望
色の塗料を吹き付ける。前記修正に関しては、ラインに
搬入する前に、傷付き程度によって分別し、ロッド毎に
処理するようにして、作業の均一化を図ることが望まし
く、塗装は、吹き付け以外に静電塗装でも差し支えな
い。
【0009】バンパに使用されている塗料には、ウレタ
ン系ばかりでなく液状のアクリル系やラッカー、各種の
粉体塗料など多種に及び、前記塗装膜の剥離は、ゆっく
りと溶け出したり、収縮して剥離されるなど、塗料や薬
剤の種類によって異なり、完全に剥離されるまでの浸漬
時間も一定ではないし、塗装膜と一緒にプライマーも除
去されることもある。よってプライマーが除去されてい
る場合には、前記の如く仕上げ作業台6にてプライマー
を塗布しておくことが必要となる。又下地にプライマー
が残っていても、塗り直す塗料に適合しないプライマー
であれば、その付着しているプライマーを完全に除去
し、適合するプライマー塗布し直しする。尚、バンパ基
体13表面の油性分は、塗料除去用薬剤5に浸漬した
際、塗装膜と一緒に除去されているから、脱脂工程は省
略することが可能である。
【0010】塗装を終えた再生品14は、検査室10
で、塗りむら等がないか厳重にチェックされ、検品を終
えた再生品14は、ストッカ11の棚に分類して収納さ
れる。このようにして再生されたバンパは、下地に塗装
膜の剥離残しがないと共に、均一面に仕上げられている
から、塗装面を見る限り新品と変わりなく、それらは交
換部品として安価にて提供できる。尚、本発明の実施に
より、今後再生素材となる傷付きバンパが不足する事態
になれば、深い傷のあるバンパや変形したバンパが持ち
込まれることも予想されるが、その場合でも、塗装膜に
付いた傷は塗装膜と一緒に除去されるので、下地処理工
程における修正作業は若干面倒とはなるものの、下地処
理工程を合理化する上でメリットがあることには変わり
ない 又 金属部品に関しては、防音、緩衝材が付属していた
り防錆処理等との関係で、本発明をそのまま応用するに
は問題が多いが、今後解決されるであろう。
【0011】このように本発明によれば、傷付いた塗装
膜を薬剤によって剥離するから、プライマ塗布工程や仕
上げ工程を含めても、従来の手作業に比べると手間は殆
どかからず、処理時間も数分の一以下に短縮され、大量
の再生処理が可能となる。尚、実施例は傷付き頻度の高
いバンパについて説明したが、オーバーフェンダやスポ
イラ等のエアロパーツ、その他樹脂化されたボンネッ
ト、着脱式の屋根、更にはボディ自体の再生にも好適で
ある。
【0012】塗装膜の剥離工程においては、塗料除去用
薬剤の種類や、浸漬、水洗、乾燥時間、それに補修作業
の内容等は、バンパ基体の材料、表面形状、塗料の種類
や傷の程度によって異なることは勿論であり、各作業の
順番が変更されたり、作業と作業との間に別の作業或は
工程が追加されることもある。又、塗膜層の剥離から塗
装までを一気に行なうばかりでなく、塗装する直前の状
態でストックしておき、注文に応じてその都度指定色の
塗装を行なったり、塗装する直前の状態で出荷し、修理
工場で持ち込まれた車輛の色に合わせて塗装のみを行な
うようにもできる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、下地処理工程の作業性
が大幅に向上し、大量再生処理が可能となるので、従
来、利用されないまま処分に困っていた不要部品の再利
用を図ることにより、省資源対策に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る再生工程の説明図である。
【図2】 塗装膜除去工程の説明図である。
【符号の説明】
1・・資材置き場、2・・傷付きバンパ、3・・下地処
理セクション、4・・塗装膜除去槽、5・・塗料除去用
薬剤、6・・仕上げ作業台、7・・洗装置、8・・乾燥
装置、、9・・塗装ブース、10・・検査室、11・・
再生品ストッカ、12・・塗装膜、13・・バンパ基
体、14・・再生品、S・・傷。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装膜に傷が付いた合成樹脂製部品を塗
    料除去用薬剤内に浸漬して塗料を除去し、基体の表面仕
    上げをしてから水洗いを行ない、乾燥させた後に塗装を
    行なうことを特徴とする自動車部品の再生方法。
  2. 【請求項2】 塗装膜に傷が付いた合成樹脂製部品を塗
    料除去用薬剤内に浸漬して塗料及びプライマを除去し、
    基体の表面仕上げとプライマの塗布を行なって水洗い
    し、乾燥させた後、塗装を行なうことを特徴とする自動
    車部品の再生方法。
JP29512694A 1994-11-29 1994-11-29 自動車部品の再生方法 Pending JPH08150369A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29512694A JPH08150369A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 自動車部品の再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29512694A JPH08150369A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 自動車部品の再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08150369A true JPH08150369A (ja) 1996-06-11

Family

ID=17816631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29512694A Pending JPH08150369A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 自動車部品の再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08150369A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58101170A (ja) * 1981-12-11 1983-06-16 Toyota Motor Corp 塗膜の剥離方法
JPS60197272A (ja) * 1984-03-21 1985-10-05 Mitsui Toatsu Chem Inc 塗膜剥離方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58101170A (ja) * 1981-12-11 1983-06-16 Toyota Motor Corp 塗膜の剥離方法
JPS60197272A (ja) * 1984-03-21 1985-10-05 Mitsui Toatsu Chem Inc 塗膜剥離方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3911178A (en) Painting of a molded urethane part
US7097876B2 (en) Method for forming protective film of strippable paint on sprayed coating of automobile or other large-sized product
JP4187061B2 (ja) 車輌塗装面の修理方法
KR101692960B1 (ko) 차량 및 가전제품 스크래치 보수 스티커 및 그 보수 스티커 제조방법
KR20220049535A (ko) 페인트 필름을 복구하는 방법 및 복구된 페인트 필름을 포함하는 물품
JPH08150369A (ja) 自動車部品の再生方法
KR20050036944A (ko) 자동차의 부분도장 방법.
KR101373508B1 (ko) 자동차의 흠집 도장방법
US5773077A (en) Abrasion-protective convertible window
JP3959768B2 (ja) 塗装前処理方法
US2854361A (en) Method of removing foreign coatings from tinplate and the like
KR100546791B1 (ko) 저압 스프레이건을 이용한 자동차 흠집 도장방법
JPS60110380A (ja) 合成樹脂製品の部分塗装方法
JPS62250972A (ja) 金属部材の塗料除去方法
JP3516337B2 (ja) 樹脂製塗装部品の再利用方法
AU695797B2 (en) Improvements in colour matching
JPS6391173A (ja) プラスチツク部品塗装補修方法
JPH0461967A (ja) 自動車用塗膜保護剤の塗装方法
JPH10156278A (ja) 自動車外板の微小ディンプル補修方法
JP3026320B2 (ja) 塗装の前処理装置
JPH05115835A (ja) 樹脂成形品の表面処理方法
JP3991923B2 (ja) 塗装方法
Dössel In‐Plant Repairs
JP3275540B2 (ja) 自動車車体の塗装方法
KR20210129806A (ko) 자동차의 흠집 등에 필요한 부분도장방법