JPH0814987A - 液面レベル検知センサ - Google Patents

液面レベル検知センサ

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JPH0814987A
JPH0814987A JP14509194A JP14509194A JPH0814987A JP H0814987 A JPH0814987 A JP H0814987A JP 14509194 A JP14509194 A JP 14509194A JP 14509194 A JP14509194 A JP 14509194A JP H0814987 A JPH0814987 A JP H0814987A
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light emitting
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Toshio Takagi
壽雄 高城
Osamu Haruyama
修 春山
Ichiro Shintani
一郎 新谷
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Takagi Co Ltd
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Takagi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 発光素子と受光素子と光学プリズムからなる
センサレンズを具備する光スイッチの開閉により液面レ
ベルの変位を検出可能とした液面レベル検知センサに関
する。 【構成】 光を屈折して反射する光学的プリズムからな
るセンサレンズ(3)と、同センサレンズ(3) に対向する
位置に、光を発する発光素子(11)と同発光素子(11)から
の光を受光する受光素子(12)とを並設し、前記センサレ
ンズ(3) を介して、発光素子(11)と受光素子(12)との間
に光信号路(8) を形成する液面レベル検知センサにおい
て、上記センサレンズ(3) は、赤外線を透過自在とする
一方、可視光線の侵入量を可及的に減少させるように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発光素子と受光素子
と光学プリズムからなるセンサレンズを具備する光スイ
ッチの開閉により液面レベルの変位を検出可能とした液
面レベル検知センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液面レベル検知センサの一形態と
して、例えば、図11に示すようなものがあった。
【0003】これは、センサの検出部を示しており、素
子ケーシング51の軸方向一端52にセンサレンズ53を設け
たものであり、同センサレンズ53は光学的プリズムによ
り構成され、互いに直交する第1・第2反射面54,55 を
有している。
【0004】また、第1・第2反射面54,55 にそれぞれ
対向するように、発光素子61と受光素子62とを素子ケー
シング51内に設け、前記センサレンズ53を介して、発光
素子61と受光素子62との間に光信号路71を形成してい
る。そして、かかる発光素子61、受光素子62、センサレ
ンズ53により光スイッチZを構成している。
【0005】液面レベル検知センサXの光スイッチZが
空気中にある場合は、発光素子61からの光は、発光素子
61→第1反射面54→第2反射面55→受光素子62と結ぶ光
信号路71を形成するものであり、光スイッチZは閉じて
ONの状態となっている。
【0006】一方、光スイッチZのセンサレンズ53が液
面に触れると、発光素子61からの光は第1反射面54によ
り屈折しながら液中に進み、受光素子62に伝達されな
い。そこで、光スイッチZが開いてOFFとなり、液面
レベルの検出信号を発するように構成している。
【0007】上記液面レベル検知センサXの軸方向とし
ては、液面に対して垂直であり、光スイッチZを構成す
るセンサレンズ53は、その反射面54,54 が下向きとなる
ように配置している。なお、図11において、81は送光
ファイバー、82は受光ファイバー、83は発光部、84は受
光部である。
【0008】しかし、かかる構成の液面レベル検知セン
サXは、上記したように光スイッチZを構成するセンサ
レンズ53が素子ケーシング51の最下部に位置するため
に、同スイッチZの第1・第2反射面54,55 にしずくが
付着すると誤動作を起こすおそれがあった。
【0009】そこで、図8〜図10に示すような液面レ
ベル検知センサYが考えられた。
【0010】これは、光信号路8が素子ケーシング1の
軸方向に直交する面に沿って形成されるようにしたもの
であり、センサレンズ3を、素子ケーシング1の軸方向
に沿うようにその一側壁2に設けると共に、同センサレ
ンズ3に対向する位置に上記発光素子11と受光素子12と
を並設している。
【0011】すなわち、図9に示した筒状のセンサケー
シング20内に、上方開口に形成した素子ケーシング1を
組み込んでいる(図8参照)。
【0012】上記センサケーシング20は、光の侵入を防
止するためのものであるが、正確な液面レベルを検知で
きるように空気孔29を設けている。
【0013】また、図8に示すように、その内部に素子
収納空間5を形成しており、同空間5内に発光素子11と
受光素子12とを並設している(図10)。10は発光素子
11及び受光素子12を並列状にモールドして素子収納空間
5に一体的に収納可能とした素子組立体である。
【0014】また、図8において、4は素子収納空間5
を気密状態にするために嵌合したセンサパッキン、6は
同センサパッキンン4を貫通する外部引出線であり、上
記素子組立体10から伸延する3本のリード線7と結線し
ている。
【0015】上記素子ケーシング1は、透明な硬質の合
成樹脂により形成しており、しかも、その軸方向に沿う
ように、一側の側壁2にセンサレンズ3を一体的に形成
している。
【0016】同センサレンズ3は、図11に示した従来
例と同様に、光学的プリズムにより構成されており、素
子ケーシング1のやや上部に上端を位置させると共に、
下端を素子ケーシング1よりも突出した位置となるよう
に形成している。
【0017】また、図10に示すように、互いに直交す
る第1・第2反射面3a,4a を有しており、両反射面3a,4
a の交差する稜線9は素子ケーシング1の軸線に平行と
なっている。
【0018】そして、前記発光素子11及び受光素子12
は、第1・第2反射面3a,4a にそれぞれ対向するように
素子収納空間5内に配設し、センサレンズ3を介して、
発光素子11と受光素子12との間に光信号路8を形成して
いる。
【0019】上記した発光素子11、センサレンズ3、受
光素子12により光スイッチSを構成し、液面レベル検知
センサYの光スイッチSが空気中にある場合、発光素子
11からの光は、発光素子11→第1反射面3a→第2反射面
4a→受光素子12と結んで光信号路8を形成し、光スイッ
チSは閉じてONの状態となる。
【0020】一方、光スイッチSのセンサレンズ3が液
面に触れると、発光素子11からの光は第1反射面3aによ
り屈折しながら液中に進み、受光素子12に伝達されな
い。そこで、光スイッチSが開いてOFFとなり、液面
レベルの検出信号を発するものである。
【0021】上記構成の液面レベル検知センサYは、図
11で示した従来例の液面レベル検知センサXが有する
欠点、すなわち、センサレンズ53にしずく等が付着して
誤動作を引き起こし易い点が改善されている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
液面レベル検知センサYは、未だ、以下のような欠点を
残していた。
【0023】すなわち、上記の素子ケーシング1、及
び、センサレンズ3は、透明な合成樹脂で形成されてい
るために、液面が上昇して、液面レベル検知センサYが
液面レベルを検知しようとする際に、外部から光が入っ
てくると、かかる外部光は透明な素子ケーシング1の空
気孔29、センサレンズ3を通過して、受光素子12に侵入
することがあった。
【0024】したがって、光スイッチSはON状態を保
つことになって、検知すべき液面レベルを検知できない
という誤動作の原因となっていた。
【0025】上記した構成の従来の液面レベル検知セン
サX,Y において、複数のものをサンプリングして行った
実験の結果では、可視光線が外乱として作用した場合、
照度が約1,000lx 〜3,000lx で誤作動を起こすことが分
かっている。
【0026】一般に、かかる液面検知センサX,Y を給油
ポンプ等に使用した場合、屋内であれば、灯油等を入れ
るタンク内の可視光線による照度は400lx 以下である
が、屋外で使用した場合は太陽光の照度が大きいため
に、誤作動の起こる確率がきわめて高く、その改善を求
める声が大きかった。
【0027】本発明は、上記課題を解決することのでき
る液面レベル検知センサを提供することを目的としてい
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明では、光を屈折
して反射する光学的プリズムからなるセンサレンズと、
同センサレンズに対向する位置に、光を発する発光素子
と同発光素子からの光を受光する受光素子とを並設し、
前記センサレンズを介して、発光素子と受光素子との間
に光信号路を形成する液面レベル検知センサにおいて、
上記センサレンズは、赤外線を透過自在とする一方、可
視光線の侵入量を可及的に減少させるように構成したこ
とを特徴とする液面レベル検知センサに係るものであ
る。
【0029】また、本発明は以下の構成にも特徴を有す
る。
【0030】(イ)上記センサレンズは、スモーク色等
の有色透明な素材からなる。
【0031】(ロ)上記センサレンズに、着色、もしく
は、有色フィルムを貼付した。
【0032】(ハ)上記センサレンズを、センサケーシ
ング内の軸方向に沿うように設けると共に、同センサレ
ンズに対向する位置に上記発光素子と受光素子とを並設
し、前記センサレンズを介して、発光素子と受光素子と
を光結合する光信号路を、センサケーシングの軸方向に
対する直交面上に形成した。
【0033】(ニ)上記センサレンズを、上記発光素子
と受光素子とを収納する筒状の素子ケーシングの一側壁
に一体的に形成し、センサレンズを含む素子ケーシング
全体を、赤外線を透過し、かつ、可視光線はその侵入を
可及的に減少させるように構成した。
【0034】(ホ)上記センサレンズを、上記発光素子
と受光素子とを収納する筒状の素子ケーシングの一側壁
に一体的に形成し、光信号路を形成するための部分のみ
をスモーク色等の有色透明な素材で形成する一方、他部
分を光を透過しない有色素材で2色成形した。
【0035】(ヘ)上記センサレンズを含む素子ケーシ
ング全体を、赤外線を透過し、かつ、可視光線はその侵
入を可及的に減少させるスモーク色の合成樹脂で形成し
た。
【0036】(ト)上記発光素子と受光素子とを素子組
立体中に配設すると共に、前記発光素子を透明コート材
でコーティングする一方、受光素子を黒色コート材でコ
ーティングした。
【0037】
【実施例】図1は、本発明に係る液面レベル検知センサ
を具備する給油管の説明図、図2は同液面レベル検知セ
ンサの素子ケーシングの斜視図、図3は同素子ケーシン
グの縦断面図である。
【0038】なお、本発明に係る液面レベル検知センサ
Aの構成は、図8〜図10で示した従来例と同一であ
り、同一の構成要素については従来例と同一符号を用い
て説明する。
【0039】図1において、Pは電動式の給油ポンプで
あり、本発明に係る液面レベル検知センサAは同給油ポ
ンプPに組み込まれている。
【0040】液面レベル検知センサAは、センサケーシ
ング20内に配設されており、同センサケーシング20は給
油ポンプPの蛇腹式給油ホース21の先端に取付けたセン
サ管22に取付けている。
【0041】23は給油ホース21の連通連結する給油筒、
24は同給油筒23の下端に配設したモータ部、24a は同モ
ータ部24の出力軸24b に連動連結したインペラ、25は電
池ケース、25a は同電池ケース25内に設けた回路部、26
は電池ケース25とモータ部24とを接続するリード線であ
る。
【0042】上記給油ポンプPで、例えば、灯油を灯油
缶に移す場合、給油筒23から吸い上げられた灯油は給油
ホース21から灯油缶内に供給される。L1,L2 は液面レベ
ルを示している。
【0043】液面レベル検知センサAは、従来例で説明
したように(図10参照)、発光素子11、センサレンズ
3、受光素子12により光スイッチSを構成しており、図
1において実線で示す液面レベルL1においては、液面レ
ベル検知センサAの光スイッチSが空気中にあり、発光
素子11からの光は、発光素子11→第1反射面3a→第2反
射面4a→受光素子12と結んで光信号路71を形成し、光ス
イッチSは閉じてONの状態としている。
【0044】一方、一点鎖線で示す液面レベルL2におい
ては、光スイッチSのセンサレンズ3が液面に触れるこ
とになり、発光素子11からの光は第1反射面3aから通常
の屈折反射をせずに、受光素子12に伝達されない。そこ
で、光スイッチSが開いてOFFとなり、液面レベルL
の検出信号を発し、同検出信号によってモータ部24が停
止し灯油の供給をストップする。
【0045】かかる液面レベル検知センサAにおいて、
本発明の要旨となるのは、センサレンズ3を赤外線を透
過自在とする一方、可視光線の侵入量を可及的に減少さ
せるように構成したことにあり、センサレンズ3をスモ
ーク色等の有色透明な素材で形成している。
【0046】このように、センサレンズ3をスモーク色
の有色透明素材で形成したことにより、液面レベル検知
センサAが液面レベルL2を検知しようとする際に、外乱
となる可視光線が外部から入ってきても、かかる可視光
線である外部光はセンサレンズ3により大幅に減光され
て、可視光線による誤動作を防止することができ、検出
精度が著しく向上する。
【0047】本実施例では、図2及び図3に示すよう
に、センサレンズ3を素子ケーシング1の一側壁に一体
的に形成し、同センサレンズ3を含め、素子ケーシング
1全体を、赤外線を透過し、かつ、可視光線の侵入を可
及的に減少させるスモーク色の硬質の合成樹脂で形成し
ている。
【0048】従って、センサケーシング20内に組込みや
すく、製造コストも低減することができる。なお、本実
施例では有色透明な素材として硬質の合成樹脂を用いて
いるが、ガラス等でもよい。
【0049】また、一般に、電磁波の一種である赤外線
は、波長が750nm 〜400,000nm の光線とされ、それ以下
で380nm までの波長の光線を可視光線としている。
【0050】本実施例における発光素子11には赤外線L
EDを使用しており、発光される赤外線の波長は940nm
である。
【0051】図4に本実施例におけるセンサレンズ3を
使用した場合の光の透過率を示している。太線aは本実
施例に用いたセンサレンズ3の場合であり、素子ケーシ
ング1の側壁2からセンサレンズ3の稜線9までの厚み
tを2mmとしている。
【0052】図4で明らかなように、本実施例に係る液
面レベル検知センサAのセンサレンズ3を、スモーク色
の硬質合成樹脂で形成したものとした場合、可視光線に
ついては20%以下の透過率であり、一方、赤外線につい
てはおよそ90%の透過率となっている。
【0053】また、細線bで示したものは、素子ケーシ
ング1の側壁2からセンサレンズ3の稜線9までの厚み
tを3mmとしたものであり、この場合は可視光線の透過
率は10%以下となっている。また、赤外線については、
2mmの場合と同様におよそ90%の透過率となっている。
【0054】このように、図4では、可視光線が外乱と
して作用することがないことを端的に示している。
【0055】ところで、実際に給油ポンプPを使用する
場合に外乱として入光するのは太陽光線であるが、太陽
光線にも赤外線が含まれている。しかし、含まれる赤外
線はセンサケーシング20で減光されて極めて微弱なもの
となり、センサ機能に影響することは殆どない。
【0056】また、可視光線の透過率が20%以下であれ
ば十分に可視光線の外乱作用を防止でき、素子ケーシン
グ1を小型化するためにも2mmの厚みtのもので十分で
ある。
【0057】以上説明したように、液面レベル検知セン
サAが液面レベルL2を検知しようとする際に、外乱とな
る可視光線が外部から入ってきても、センサレンズ3を
透過する量は極めて少なくなり、液面が所定の高さまで
達しても光スイッチSがON状態となってしまうような
可視光線による誤動作を可及的に防止できる。
【0058】また、本発明は、発光素子11と受光素子12
とを素子組立体10中に配設すると共に、前記発光素子11
を透明コート材10a でコーティングする一方、受光素子
12を黒色コート材10b でコーティングしたことにも特徴
を有する。
【0059】すなわち、図5に示すように、発光素子11
を透明コート材10a としての透明樹脂でコーティングす
ることにより光を100 %取り出すとができ、受光素子12
を黒色コート材10b としての黒色樹脂でコーティングす
ることにより可視光線を確実に遮断し、赤外線のみを透
過させるフィルターとして機能させている。なお、同黒
色樹脂による赤外線透過率は、本実施例では80%であ
る。
【0060】このように、外乱としての可視光線を減じ
るスモーク色にしたセンサレンズ3と、発光素子11を透
明樹脂でコーティングし、受光素子12を黒色樹脂でコー
ティングした素子組立体10とにより、発光素子11からの
赤外線を最大限に取出して正確な光信号路8を形成する
と共に、可視光線の受光素子12への侵入を確実に防止し
ている。従って、従来の液面レベル検知センサX,Y に比
較して著しく高精度なものとすることができる。
【0061】なお、実験の結果、本実施例の液面レベル
検知センサAでは、4,800lx 〜40,000lxの照度において
誤作動がないことを確認している。
【0062】以上説明したように、外乱となる可視光線
が外部から入ってきても、センサレンズ3を透過する量
は極めて少なくなり、透過した可視光線は光信号路8を
形成する光よりもはるかに弱く、しかも、黒色樹脂によ
り受光素子12へは至ることがないので、液面が所定の高
さまで達しても光スイッチSがON状態となってしまう
誤動作は確実にに防止することができる。
【0063】従って、センサとしての機能を確実に果た
すことができ、信頼性の高い高性能の液面レベル検知セ
ンサAを供給できる。
【0064】また、本実施例では、素子ケーシング1も
スモーク色としているので、センサレンズ3ばかりでな
く、外乱となる可視光線の素子ケーシング1からの侵入
量も減らすことができるので、より正確な液面検知を行
うことができる。
【0065】本実施例では、素子ケーシング1及びセン
サレンズ3をスモーク色の硬質の合成樹脂製として説明
したが、センサレンズ3のみをスモーク色としても同様
な効果が得られる。
【0066】なお、本実施例では、液面レベル検知セン
サAを電動式の給油ポンプPに用いて説明したが、浴槽
等に水を満たす電動ポンプ等、その他のポンプ装置に適
用することもできる。
【0067】次に、他の実施例として、図6に示すもの
を説明する。
【0068】これは、センサレンズ3を含む素子ケーシ
ング1全体を2色成形したものであり、センサレンズ3
おいて、光スイッチSを構成するための最小面積を確保
できる部分31だけをスモーク色の有色透明な素材で形成
し、他を光を透過しない有色素材で成形したものであ
る。素材としては合成樹脂を用いている。
【0069】かかる素子ケーシング1を組み込んだ液面
レベル検知センサAでは、光を透過する面積が小さく、
外乱となる可視光線の侵入を可及的に防止でき、先の実
施例よりも、さらに検知精度が向上する。
【0070】特に、受光素子12を黒色コート材10b でコ
ーティングしたものと組み合わせると、晴天時の屋外で
の太陽光の照度(約110,000lx )以上であっても確実に
作動し、誤動作のおそれがない。
【0071】図7に、本実施例における液面レベル検知
センサAを適用した液面検出器Bを示している。
【0072】かかる液面検出器Bは、素子ケーシング1
内に、複数個の素子組立体10を一定間隔をあけて縦方向
に配設したものをセンサケーシング20内に挿通して構成
しており、素子ケーシング1に形成したセンサレンズ3
を上記したように2色成形したものである。
【0073】そして、各素子組立体10と図示しない制御
部とを接続して、各素子組立体10毎に液面レベルを検知
できるようにしている。
【0074】上記構成の液面検出器Bによれば、素子組
立体10間の間隔の設定によって、屋外のタンク等の容量
を、例えば、センチメートル単位で正確、かつ、容易に
監視することができ、また、制御方法によっては所定の
液面レベルで信号を発信したりすることもできる。
【0075】また、ポンプ等と組み合わせた場合は、先
の実施例同様、任意の液面レベルでポンプを確実に停止
させたりすることもできる。
【0076】しかも、従来液面検出を行う場合に用いら
れていた超音波測定器等に比べ、測定時の校正が不要で
操作が簡単であり、コスト的にもはるかに有利であり、
工業用等、精密な液面レベル検出が必要な分野でも広く
応用ができる。
【0077】なお、本発明に係る液面レベル検知センサ
Aは、上述した2つの実施例で示したものの他、素子ケ
ーシング1、またはセンサレンズ3を従来のように透明
な素材(合成樹脂やガラス等)で形成した後に、可視光
線の侵入を防止するための着色を施したり、あるいは、
各種の有色フィルムを添付したりすることもできる。
【0078】この場合、従来の液面レベル検知センサX,
Y 等でも簡単な方法で精度の向上を図ることができる。
【0079】
【発明の効果】 光を屈折して反射する光学的プリズムからなるセンサ
レンズと、同センサレンズに対向する位置に、光を発す
る発光素子と同発光素子からの光を受光する受光素子と
を並設し、前記センサレンズを介して、発光素子と受光
素子との間に光信号路を形成する液面レベル検知センサ
において、上記センサレンズは、赤外線を透過自在とす
る一方、可視光線の侵入量を可及的に減少させるように
構成したことにより、液面レベル検知センサが液面レベ
ルを検知しようとする際に、外乱となる可視光線が外部
から入ってきても、かかる可視光線である外部光はセン
サレンズにより大幅に減光されて、可視光線による誤動
作を防止することができ、検出精度を著しく向上させる
ことができる。
【0080】センサレンズは、スモーク色等の有色透
明な素材で形成したことにより、可視光線については20
%以下の透過率となり、一方、赤外線についてはおよそ
90%の透過率となし、可視光線が外乱として作用するこ
とを可及的に防止できる。
【0081】センサレンズに、着色、もしくは、有色
フィルムを貼付することにより、既存の液面レベル検知
センサにおいても可視光線による誤動作を防止すること
ができ、検出精度を著しく向上させることができる。
【0082】センサレンズを、センサケーシング内の
軸方向に沿うように設けると共に、同センサレンズに対
向する位置に上記発光素子と受光素子とを並設し、前記
センサレンズを介して、発光素子と受光素子とを光結合
する光信号路を、センサケーシングの軸方向に対する直
交面上に形成したことにより、光スイッチを構成するセ
ンサレンズにしずくが付着することがなく、より検知精
度を向上させることができる。
【0083】センサレンズを、上記発光素子と受光素
子とを収納する筒状の素子ケーシングの一側壁に一体的
に形成し、センサレンズを含む素子ケーシング全体を、
赤外線を透過し、かつ、可視光線はその侵入を可及的に
減少させるように構成したことにより、センサケーシン
グ内に組込みやすくでき、かつ、製造コストを低減する
ことができる。
【0084】また、センサレンズばかりでなく、素子ケ
ーシングからの可視光線の侵入量も減少でき、検知精度
をより高めることができる。
【0085】センサレンズを含む素子ケーシング全体
を、赤外線を透過し、かつ、可視光線はその侵入を可及
的に減少させるスモーク色の合成樹脂で形成したことに
より、製造原価を低減できると共に、信頼度の高い液面
レベル検知センサを廉価で供給することができる。
【0086】発光素子と受光素子とを素子組立体中に
配設すると共に、前記発光素子を透明コート材でコーテ
ィングする一方、受光素子を黒色コート材でコーティン
グしたことにより、発光素子からの赤外線を最大限に取
出して正確な光信号路を形成でき、しかも、可視光線の
受光素子への侵入を確実に防止し、誤動作のない高精度
の液面レベル検知センサを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液面レベル検知センサを具備する
給油ポンプの説明図である。
【図2】同液面レベル検知センサの素子ケーシングを示
す説明図である。
【図3】同素子ケーシングの縦断面図である。
【図4】センサレンズの可視光線と赤外線における透過
率を示すグラフである。
【図5】素子組立体の説明図である。
【図6】他の実施例に係る液面レベル検知センサの素子
ケーシングを示す説明図である。
【図7】同液面レベル検知センサの適用例を示す説明図
である。
【図8】従来の液面レベル検知センサの検出部の縦断面
図である。
【図9】同レンズケーシングを示す説明図である。
【図10】同素子ケーシングの横断面図である。
【図11】従来の液面レベル検知センサの一形態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 素子ケーシング 3 センサレンズ 8 光信号路 10 素子組立体 10a 透明コート材 10b 黒色コート材 11 発光素子 12 受光素子 20 センサケーシング A 液面レベル検知センサ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を屈折して反射する光学的プリズムか
    らなるセンサレンズ(3) と、同センサレンズ(3) に対向
    する位置に、光を発する発光素子(11)と同発光素子(11)
    からの光を受光する受光素子(12)とを並設し、前記セン
    サレンズ(3)を介して、発光素子(11)と受光素子(12)と
    の間に光信号路(8) を形成する液面レベル検知センサに
    おいて、 上記センサレンズ(3) は、赤外線を透過自在とする一
    方、可視光線の侵入量を可及的に減少させるように構成
    したことを特徴とする液面レベル検知センサ。
  2. 【請求項2】 上記センサレンズ(3) は、スモーク色等
    の有色透明な素材からなることを特徴とする請求項1記
    載の液面レベル検知センサ。
  3. 【請求項3】 上記センサレンズ(3) に、着色、もしく
    は、有色フィルムを貼付したことを特徴とする請求項1
    記載の液面レベル検知センサ。
  4. 【請求項4】 上記センサレンズ(3) を、センサケーシ
    ング(20)内の軸方向に沿うように設けると共に、同セン
    サレンズ(3) に対向する位置に上記発光素子(11)と受光
    素子(12)とを並設し、前記センサレンズ(3) を介して、
    発光素子(11)と受光素子(12)とを光結合する光信号路
    (8) を、センサケーシング(20)の軸方向に対する直交面
    上に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の液面レベル検知センサ。
  5. 【請求項5】 上記センサレンズ(3) を、上記発光素子
    (11)と受光素子(12)とを収納する筒状の素子ケーシング
    (1) の一側壁に一体的に形成し、センサレンズ(3) を含
    む素子ケーシング(1) 全体を、赤外線を透過し、かつ、
    可視光線はその侵入を可及的に減少させるように構成し
    たことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液
    面レベル検知センサ。
  6. 【請求項6】 上記センサレンズ(3) を、上記発光素子
    (11)と受光素子(12)とを収納する筒状の素子ケーシング
    (1) の一側壁に一体的に形成し、光信号路(8) を形成す
    るための部分のみをスモーク色等の有色透明な素材で形
    成する一方、他部分を光を透過しない有色素材で2色成
    形したことを特徴とする請求項4に記載の液面レベル検
    知センサ。
  7. 【請求項7】 上記センサレンズ(3) を含む素子ケーシ
    ング(1) 全体を、赤外線を透過し、かつ、可視光線はそ
    の侵入を可及的に減少させるスモーク色の合成樹脂で形
    成したことを特徴とする請求項4または5に記載の液面
    レベル検知センサ。
  8. 【請求項8】 上記発光素子(11)と受光素子(12)とを素
    子組立体(10)中に配設すると共に、前記発光素子(11)を
    透明コート材(10a) でコーティングする一方、受光素子
    (12)を黒色コート材(10b) でコーティングしたことを特
    徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の液面レベル検
    知センサ。
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