JPH08149801A - 昇圧回路装置 - Google Patents

昇圧回路装置

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JPH08149801A
JPH08149801A JP6285214A JP28521494A JPH08149801A JP H08149801 A JPH08149801 A JP H08149801A JP 6285214 A JP6285214 A JP 6285214A JP 28521494 A JP28521494 A JP 28521494A JP H08149801 A JPH08149801 A JP H08149801A
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mos transistor
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Shigeo Kuboki
茂雄 久保木
Mitsuhiko Okutsu
光彦 奥津
Masahiro Shiina
雅裕 椎名
Takehiro Ota
武廣 太田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇圧効率や昇圧電圧レベルが大きく、しか
も、全体を小型に構成できるとともに、1.8V以下の
低電圧を高効率で昇圧できる昇圧回路装置を昇圧回路装
置を提供する。 【構成】 昇圧クロック信号(CLK)入力端子13と
電圧出力端子9間に接続された昇圧用キャパシタ1と、
電源電圧供給端子11と電圧出力端子9間に接続された
電源電圧供給用MOSトランジスタ2と、昇圧クロック
信号(CLK)入力端子13と電源電圧供給用MOSト
ランジスタ2のゲ−ト電極間に接続され、昇圧クロック
信号(CLK)に対応して電源電圧供給用MOSトラン
ジスタ2をオン/オフするゲート駆動回路6とを備え、
ゲート駆動回路6の電源電圧は電圧出力端子9から供給
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇圧回路装置に係わ
り、特に、低電圧の昇圧を高効率、かつ、優れた昇圧特
性をもって達成させることが可能であり、半導体集積回
路(IC)等の電源にに用いて好適な昇圧回路装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、駆動源に電池を用いている機器、
いわゆる、電池駆動機器の需要が拡大されるに伴い、半
導体集積回路においても、電源電圧を0.9乃至1.8
V程度の低電圧に設定する動きが強まっている。そし
て、電源にこのような低電圧を用いたときには、所要の
回路部分、例えば、MOSトランジスタのオン抵抗を低
減させる回路やレベル伝達特性を改善する回路部分等
に、比較的高い動作電圧を供給する必要があるため、電
源の低電圧を所要の電圧まで昇圧させる昇圧回路装置が
用いられている。
【0003】ところで、図10は、かかる既知の昇圧回
路装置の構成の一例を示す回路構成図であって、例え
ば、「1993 IEEE Custom Integ
rated Circuit Conf」pp.25.
4.1−pp.25.4.4に示されているものであ
る。また、図11は、この既知の昇圧回路装置の各部の
動作状態を示す電圧波形図である。
【0004】図10において、81は第1の昇圧用キャ
パシタ、82は第2の昇圧用キャパシタ、83は第1の
電源供給用NチャネルMOSトランジスタ、84は第2
の電源供給用NチャネルMOSトランジスタ、85はダ
イオード接続された第1の電荷転送用NチャネルMOS
トランジスタ、86は同じくダイオード接続された第2
の電荷転送用NチャネルMOSトランジスタ、87は電
圧クランプ用NチャネルMOSトランジスタ、88は電
圧発生回路、89は等価負荷容量を表す負荷用キャパシ
タ、90は昇圧クロック信号入力端子、91は反転昇圧
クロック信号入力端子、92は第1の電圧出力端子、9
3は第2の電圧出力端子、94は電源電圧供給端子、9
5は共通の電圧出力端子、96は負荷側出力端子であ
る。
【0005】そして、第1の昇圧用キャパシタ81は、
昇圧クロック信号入力端子90と第1の電圧出力端子9
2の間に、第2の昇圧用キャパシタ82は、反転昇圧ク
ロック信号入力端子91と第2の電圧出力端子93の間
にそれぞれ接続されている。第1の電源供給用Nチャネ
ルMOSトランジスタ83は、電源電圧供給端子94と
第1の電圧出力端子92の間に、第2の電源供給用Nチ
ャネルMOSトランジスタ84は、電源電圧供給端子9
4と第2の電圧出力端子93の間にそれぞれ接続されて
いる。第1の電荷転送用NチャネルMOSトランジスタ
85は、第1の電圧出力端子92と共通の電圧出力端子
95の間に、第2の電荷転送用NチャネルMOSトラン
ジスタ86は、第2の電圧出力端子93と共通の電圧出
力端子95の間にそれぞれ接続されている。電圧クラン
プ用NチャネルMOSトランジスタ87は、共通の電圧
出力端子95と負荷側出力端子96に接続され、電圧ク
ランプ用NチャネルMOSトランジスタ87のゲートに
電圧発生回路88が接続されている。また、負荷用キャ
パシタ89は負荷側出力端子96と接地間に接続されて
いる。
【0006】前記構成による昇圧回路装置の動作を、図
10を用いて説明する。
【0007】まず、第1の昇圧用キャパシタ81側にお
いては、時間t0に、昇圧クロック信号(CK)が低レ
ベル、即ち、接地レベル(L)に、反転昇圧クロック信
号(CKN)が高レベル、即ち、電源電圧レベル(H)
になると、第1の昇圧用キャパシタ81は第1の電源供
給用NチャネルMOSトランジスタ83を通して供給さ
れる電源電圧供給端子94の供給電圧(Vcc)によっ
てプリチャ−ジされる。このプリチャ−ジは、時間t1
になるまで続けられ、第1の昇圧用キャパシタ81の第
1の電圧出力端子92側は、(Vcc−Vthn)に等
しい電圧(この場合、VthnはNチャネルMOSトラ
ンジスタのしきい値電圧)になる。続く、時間t1に、
昇圧クロック信号(CK)が高レベル(H)に、反転昇
圧クロック信号(CKN)が低レベル(L)になると、
第1の昇圧用キャパシタ81の昇圧クロック信号入力端
子90側の電圧が接地電圧から電源電圧(Vcc)まで
上昇したことにより、第1の昇圧用キャパシタ81の第
1の電圧出力端子92側も同じく電源電圧(Vcc)に
等しいだけ上昇し、その電圧値は理想上(Vcc−Vt
hn+Vcc)=(2Vcc−Vthn)に昇圧される
筈であるが、現実には、各種の配線容量、第1の電源供
給用NチャネルMOSトランジスタ83の電極間容量等
の寄生容量が存在するため、昇圧レベルはその電圧値
(2Vcc−Vthn)よりもやや低い電圧値で安定化
される。
【0008】一方、第2の昇圧用キャパシタ82側にお
いては、時間t0に、昇圧クロック信号(CK)が低レ
ベル(L)に、反転昇圧クロック信号(CKN)が高レ
ベル(H)になると、第1の昇圧用キャパシタ81側の
ところで述べた理由と同じ理由により、第2の昇圧用キ
ャパシタ82の第2の電圧出力端子93側の電圧値は、
(2Vcc−Vthn)よりもやや低い値になる。続
く、時間t1に、昇圧クロック信号(CK)が高レベル
(H)に、反転昇圧クロック信号(CKN)が低レベル
(L)になると、第2の昇圧用キャパシタ82の反転昇
圧クロック信号入力端子91側の電圧が電源電圧(Vc
c)から接地電圧まで下降したことにより、第2の昇圧
用キャパシタ82の第2の電圧出力端子93側も同じよ
うに電源電圧(Vcc)に等しいだけ下降し、それによ
りその電圧値は(2Vcc−Vthn−Vcc)=(V
cc−Vthn)にまで低下する。
【0009】以上の説明は、昇圧クロック信号(CK)
及び反転昇圧クロック信号(CKN)における変化の最
初の1サイクル時の動作に係わるものであるが、それに
続く昇圧クロック信号(CK)及び反転昇圧クロック信
号(CKN)における変化の次の1サイクル時において
も、第1の昇圧用キャパシタ81側及び第2の昇圧用キ
ャパシタ82側では、既に述べた最初の1サイクル時の
動作と同じ動作が行われ、さらに、前記次の1サイクル
以降の各サイクルにおいても、第1の昇圧用キャパシタ
81側及び第2の昇圧用キャパシタ82側では、既に述
べた最初の1サイクル時の動作と同じ動作が行われる。
【0010】そして、第1の電圧出力端子92に得られ
た電圧及び第2の電圧出力端子93に得られた電圧は、
それぞれ、第1の電荷転送用NチャネルMOSトランジ
スタ85及び第2の電荷転送用NチャネルMOSトラン
ジスタ86を介して共通の電圧出力端子95に伝送さ
れ、この共通の電圧出力端子95に生じる電圧は、第1
及び第2の電荷転送用NチャネルMOSトランジスタ8
5、86のチャ−ジポンプ作用によって漸増するように
なるが、最終的に昇圧される電圧値Voは、負荷用キャ
パシタ89の容量(CL)と第1の昇圧用キャパシタ8
1(または第2の昇圧用キャパシタ82)の容量C1
(C2)との比率で決定され、以下の式で表わされる。
【0011】Vo=Vcc−2Vthn+{C1/(C
1+CL)}Vcc また、負荷側出力端子96の電圧値は、共通の電圧出力
端子95と負荷側出力端子96との間に設けられた電圧
クランプ用NチャネルMOSトランジスタ87及びその
ゲートに接続された電圧発生回路88によって、電圧発
生回路88の出力電圧をVBとすれば、(VB−Vth
n)を上限値とする値に抑えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記既知の昇圧回路装
置は、第1及び第2の昇圧用キャパシタ81、82で得
られるプリチャ−ジ電圧が、電源電圧(Vcc)よりも
NチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧(Vth
n)分だけ低い電圧(Vcc−Vthn)になり、しか
も、チャ−ジポンプの動作時に、共通の電圧出力端子9
5に生じる電圧もNチャネルMOSトランジスタのしき
い値電圧(Vthn)分だけ低い電圧になるため、チャ
−ジポンプの動作時における共通の電圧出力端子95へ
の電荷移動量(チャ−ジパケット)が低下し、昇圧回路
装置の昇圧効率や昇圧電圧レベルを落さざるを得ないと
いう問題がある。
【0013】一般に、昇圧回路装置の昇圧効率を上昇さ
せるためには、第1及び第2の昇圧用キャパシタ81、
82の容量(C1、C2)を負荷用キャパシタ89の容
量(CL)よりも充分大きくなるように設計すればよい
ことが知られているが、このような設計を行った昇圧回
路装置は、第1及び第2の昇圧用キャパシタ81、82
の容積が大きくなり、第1及び第2の昇圧用キャパシタ
81、82の占有面積が増大し、全体に大型化してしま
うという問題がある。
【0014】さらに、前記既知の昇圧回路装置は、負荷
側出力端子96に生じる電圧値がある値以上に上昇する
のを制限するため、出力電圧VBを発生する電圧発生回
路88を用いているが、この電圧発生回路88は低電圧
の電源で動作させることができないため、別途、比較的
高い電圧を発生する電源を必要とするという問題もあ
る。
【0015】本発明は、かかる問題点を全て解決しよう
とするもので、その目的は、昇圧効率や昇圧電圧レベル
が大きく、しかも、全体を小型に構成できるとともに、
1.8V以下の低電圧を高効率で昇圧できる昇圧回路装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的の達成のため
に、本発明は、昇圧クロック信号入力端子と電圧出力端
子間に接続された昇圧用容量素子と、電源電圧供給端子
と前記電圧出力端子間に接続されたスイッチング用MO
Sトランジスタと、前記昇圧クロック信号入力端子と前
記スイッチング用MOSトランジスタのゲ−ト電極間に
接続され、前記昇圧クロック信号に対応して前記スイッ
チング用MOSトランジスタスイッチをオン/オフする
ゲート駆動回路とを備え、前記ゲート駆動回路の電源電
圧は前記電圧出力端子から供給される第1の手段を備え
る。
【0017】また、前記目的の達成のために、本発明
は、昇圧クロック信号入力端子と第1の電圧出力端子間
に接続された第1の昇圧用容量素子と、反転昇圧クロッ
ク信号入力端子と第2の電圧出力端子間に接続された第
2の昇圧用容量素子と、電源電圧端子と前記第1の電圧
出力端子間に接続された第1のスイッチング用MOSト
ランジスタと、前記電源電圧端子と前記第2の電圧出力
端子間に接続された第2のスイッチング用MOSトラン
ジスタと、前記昇圧クロック信号入力端子と前記第1の
スイッチング用MOSトランジスタのゲ−ト電極間に接
続され、前記昇圧クロック信号に応じて前記第1のスイ
ッチング用MOSトランジスタをオン/オフする第1の
ゲート駆動回路と、前記昇圧クロック信号入力端子と前
記第2のスイッチング用MOSトランジスタのゲ−ト電
極間に接続され、前記昇圧クロック信号に応じて前記第
2のスイッチング用MOSトランジスタをオン/オフす
る第2のゲート駆動回路とを備え、前記第1のゲート駆
動回路の電源電圧を前記第1の電圧出力端子から供給
し、前記第2のゲート駆動回路の電源電圧を前記第2の
電圧出力端子から供給する第2の手段を備える。
【0018】さらに、前記目的を達成するために、本発
明は、昇圧クロック信号が入力される制御論理回路の第
1の出力と電圧出力端子間に接続された昇圧用容量素子
と、前記電圧出力端子と電源電圧供給端子間に接続さ
れ、ゲートが前記制御論理回路の第2の出力に接続され
た第1のスイッチング用デプレション型MOSトランジ
スタと、前記電圧出力端子と負荷側出力端子間に接続さ
れた第2のスイッチング用デプレション型MOSトラン
ジスタと、前記電圧出力端子と接地間に配置され、入力
が前記制御論理回路の第2の出力に接続された相補MO
Sトランジスタインバータ段とを備えており、前記相補
MOSトランジスタインバータ段の出力が前記第2のス
イッチング用デプレション型MOSトランジスタのゲ−
トに接続されている第3の手段を備える。
【0019】
【作用】前記第1の手段においては、昇圧クロック信号
入力端子と電圧出力端子間に昇圧用容量素子を、電源電
圧供給端子と電圧出力端子間に電源電圧供給用(スイッ
チング用)MOSトランジスタを、昇圧クロック信号入
力端子と電源電圧供給用MOSトランジスタのゲ−ト間
に、昇圧クロック信号を電源電圧供給用MOSトランジ
スタのゲ−トに供給するゲート駆動回路をそれぞれ接続
し、かつ、このゲート駆動回路の電源電圧を電圧出力端
子から得るようにしているので、昇圧用容量素子に供給
される昇圧クロック信号の立上りのタイミング、即ち、
電圧出力端子が昇圧されるタイミングに合わせて、電源
電圧供給用MOSトランジスタが非導通になり、電圧出
力端子が電源電圧供給端子から隔離される。
【0020】このように、前記第1の手段によれば、電
圧出力端子は、電源電圧供給端子からの隔離により、電
源電圧によってクランプされることがなくなるので、電
圧出力端子の電圧を電源電圧以上に上昇させることが可
能になる。
【0021】また、この第1の手段において、既知の昇
圧回路装置のように、電圧出力端子と負荷側出力端子と
の間にダイオ−ド接続された電荷転送用MOSトランジ
スタを接続すれば、電圧出力端子の電圧が負荷側出力端
子側にチャ−ジポンプ動作によって伝送され、負荷側出
力端子に大きな昇圧電圧を供給することができる。
【0022】一方、前記第1の手段において、電圧出力
端子と負荷側出力端子との間に電圧伝達回路を接続すれ
ば、ダイオ−ド接続された電荷転送用MOSトランジス
タを接続した場合に比べて、負荷側出力端子にMOSト
ランジスタのしきい値分だけ高い昇圧電圧を供給するこ
とができる。
【0023】さらに、前記第1の手段において、電源電
圧供給端子と電圧出力端子との間に複数のMOSトラン
ジスタからなる電圧クランプ手段を接続すれば、電圧出
力端子に生じる昇圧電圧がMOSトランジスタや層間絶
縁膜の耐圧以上に上昇するの防ぐことができる。また、
第1の手段において、昇圧回路装置と電源電圧供給端子
間に電圧クランプ手段を接続しても同様の効果を得るこ
とができる。
【0024】次に、前記第2の手段においては、昇圧ク
ロック信号入力端子と第1の電圧出力端子間に第1の昇
圧用容量素子を、反転昇圧クロック信号入力端子と第2
の電圧出力端子間に第2の昇圧用容量素子を、電源電圧
供給端子と第1の電圧出力端子間に第1の電源電圧供給
用(スイッチング用)MOSトランジスタを、電源電圧
供給端子と第2の電圧出力端子間に第2の電源電圧供給
用(スイッチング用)MOSトランジスタを、昇圧クロ
ック信号入力端子と第1の電源電圧供給用MOSトラン
ジスタのゲ−ト間に、昇圧クロック信号を第1の電源電
圧供給用MOSトランジスタのゲ−トに供給する第1の
ゲート駆動回路と、昇圧クロック信号入力端子と第2の
電源電圧供給用MOSトランジスタのゲ−ト間に、昇圧
クロック信号を第2の電源電圧供給用MOSトランジス
タのゲ−トに供給する第2のゲート駆動回路をそれぞれ
接続し、かつ、これら第1及び第2のゲート駆動回路の
電源電圧をそれぞれ第1及び第2の電圧出力端子から得
るようにし、第1の昇圧用容量素子に供給される昇圧ク
ロック信号の立上りのタイミング(第1の電圧出力端子
が昇圧されるタイミング)に合わせて、第1の電源電圧
供給用MOSトランジスタが非導通になって、第1の電
圧出力端子が電源電圧供給端子から隔離され、また、第
2の昇圧用容量素子に供給される昇圧クロック信号の立
上りのタイミング(第2の電圧出力端子が昇圧されるタ
イミング)に合わせて、第2の電源電圧供給用MOSト
ランジスタが非導通になり、第2の電圧出力端子が電源
電圧供給端子から隔離される。また、第1及び第2の電
圧出力端子と負荷側出力端子間に第1及び第2のpチャ
ネルMOSトランジスタを接続し、第1及び第2のpチ
ャネルMOSトランジスタのゲートをそれぞれ第2及び
第1の電圧出力端子の電圧で駆動するようにしている。
このため、ダイオードのように電圧降下を生じない優れ
た電圧スイッチ動作が得られ、昇圧速度、昇圧レベルを
向上させることができる。
【0025】即ち、前記第2の手段は、第1の手段によ
る昇圧回路部分を2系列並列的に配置させたもので、こ
れら2系列の昇圧回路部分でそれぞれ得られた昇圧電圧
のチャ−ジポンプ動作をパイプライン方式にしたがって
行っているものである。
【0026】このように、前記第2の手段によれば、前
記第1の手段で得られる作用を享受できる他に、昇圧ク
ロック信号(CK)または反転昇圧クロック信号(CK
N)のいずれの部分においても、昇圧動作が実行される
という作用を呈し、さらに、いずれのpチャネルMOS
トランジスタによっても電圧降下がないため、前記第1
の手段に比べて、出力電圧の昇圧効率が高く、昇圧速度
が上昇するという利点がある。
【0027】次いで、前記第3の手段においては、昇圧
クロック信号が入力される制御論理回路の第1の出力と
電圧出力端子間に昇圧用容量素子を、電圧出力端子と電
源電圧供給端子間に、ゲートが前記制御論理回路の第2
の出力に接続された第1の電源電圧供給用(スイッチン
グ用)デプレション型MOSトランジスタを、電圧出力
端子と負荷側出力端子間に第2の電荷転送用デプレショ
ン型MOSトランジスタスイッチを、電圧出力端子と接
地間に、入力が前記制御論理回路の第2の出力に接続さ
れた相補MOSトランジスタインバータ段をそれぞれ接
続し、相補MOSトランジスタインバータ段の出力を第
2の電荷転送用デプレション型MOSトランジスタのゲ
−トに接続しているので、プリチャージの際には、第1
の電源電圧供給用デプレション型MOSトランジスタが
オン、第2の電荷転送用デプレション型MOSトランジ
スタがオフになって、電圧出力端子は電源電圧に上昇す
るようになり、一方、昇圧の際には、第1の電源電圧供
給用デプレション型MOSトランジスタがオフ、第2の
電荷転送用デプレション型MOSトランジスタがオンに
なり、電圧出力端子の電圧がチャ−ジポンプ動作により
負荷側出力端子に昇圧伝送される。
【0028】このように、前記第3の手段によれば、前
記第1の手段で得られる作用を享受できる他に、相補M
OSトランジスタインバータ段の採用によって、昇圧回
路装置を小型に構成できるという利点がある。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0030】図1は、本発明に係わる昇圧回路装置の第
1の実施例の構成を示す回路図であり、図2は、図1に
図示の第1の実施例における各部の動作状態を示す電圧
波形図である。
【0031】図1において、1は昇圧用キャパシタ、2
は電源電圧供給用(スイッチング用)PチャネルMOS
トランジスタ、3は電荷転送用PチャネルMOSトラン
ジスタ、4は等価負荷容量を表す負荷キャパシタ、5は
2入力ナンドゲート、6はCMOSインバ−タ回路、7
はCMOSインバ−タ回路、8は昇圧クロック信号(C
L)入力端子、9は電圧出力端子、10は負荷側出力端
子、11は電源電圧供給端子、12は3個のNチャネル
MOSトランジスタからなる電源電圧クランプ回路、1
3は昇圧クロック信号(CL)供給線、14はイネーブ
ル信号(ENB)供給線である。
【0032】そして、昇圧用キャパシタ1は、一端が電
圧出力端子9に、他端がインバータ回路7の出力にそれ
ぞれ接続され、インバータ回路7の入力は昇圧クロック
信号入力端子8に接続される。電源電圧供給用Pチャネ
ルMOSトランジスタ2は、ソースが電源電圧供給端子
11に、ドレイン及び基体が電圧出力端子9に、ゲート
がCMOSインバータ回路6の出力にそれぞれ接続さ
れ、CMOSインバータ回路6の入力は昇圧クロック信
号入力端子8に接続される。このCMOSインバータ回
路6は、電源として電圧出力端子9に発生する電圧が使
用される。電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ3
は、ソースが電圧出力端子9に、ドレイン、ゲート、基
体が負荷側出力端子10にそれぞれ接続されたダイオー
ド接続のものである。負荷用キャパシタ4は、一端が負
荷側出力端子10に、他端が接地点にそれぞれ接続され
る。2入力ナンドゲート5は、一方の入力が昇圧クロッ
ク信号供給線13に、他方の入力がイネーブル信号供給
線14に、出力が昇圧クロック信号入力端子8にそれぞ
れ接続される。電源電圧クランプ回路12は、電源電圧
供給端子11と電圧出力端子9との間に接続される。
【0033】前記構成による第1の実施例の昇圧回路装
置の動作を、図2を併用して説明する。
【0034】いま、時間t0以前において、イネーブル
信号(ENB)が低レベル(L)のときは、昇圧クロッ
ク信号(CL)の論理状態に係わりなく、2入力ナンド
ゲート5の出力、即ち、昇圧クロック信号供給端子8は
高レベル(H)に固定され、CMOSインバータ回路6
及びインバータ回路7の出力はいずれも低レベル(L)
に固定されたプリチャージ状態になっている。このプリ
チャージ状態のとき、電源電圧供給用PチャネルMOS
トランジスタ2及び電荷転送用PチャネルMOSトラン
ジスタ3はともにオン状態にあるので、電圧出力端子9
は電源電圧供給用PチャネルMOSトランジスタ2を介
して電源電圧(Vcc)が供給され、また、負荷側出力
端子10は電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ3
を介して電圧(VccーVthp)が供給されている。
ここで、VthpはPチャネルMOSトランジスタのし
きい値電圧である。
【0035】次に、時間t0になって、イネーブル信号
(ENB)が高レベル(H)に転換されると、2入力ナ
ンドゲート5を介して昇圧クロック信号(CL)が昇圧
クロック信号入力端子8に伝送されるようになる。しか
しながら、時間t0乃至t1の期間においては、昇圧ク
ロック信号(CL)が低レベル(L)状態にある(区間
A)ので、それまでのプリチャージ状態が継続され、電
圧出力端子9の電圧は電源電圧(Vcc)に等しく、負
荷側出力端子10の電圧は前記電圧(VccーVth
p)に設定されている。
【0036】続いて、時間t1から時間t2の期間にお
いては、昇圧クロック信号(CL)が高レベル(H)状
態になり(区間B)、昇圧状態に入る。この昇圧状態の
とき、CMOSインバータ回路6の出力は高レベル
(H;電圧出力端子9の昇圧レベル)になって、電源電
圧供給用PチャネルMOSトランジスタ2がオフにな
り、同時に、インバータ回路7の出力は高レベル(H;
電源電圧Vccレベル)となって、この高レベル(H)
が昇圧用キャパシタ1を通して電圧出力端子9に伝達さ
れるので、電圧出力端子9は、電源電圧(Vcc)から
電気的に隔離され、かつ、電源電圧(Vcc)よりも高
い電圧値(V0)まで昇圧される。そして、電圧出力端
子9に得られたこの昇圧電圧は、オン状態にある電荷転
送用PチャネルMOSトランジスタ3を介して負荷側出
力端子10に転送され、負荷側出力端子10の電圧値を
(V0ーVthp)まで昇圧させる。
【0037】ところで、時間t0から時間t2までの期
間、即ち、前記区間A及び区間Bからなる期間に実行さ
れる前記一連の動作は、昇圧回路装置における昇圧動作
の1サイクルを表すもので、この最初の昇圧動作の1サ
イクルが終了すると、次の昇圧動作の1サイクルに移行
する。
【0038】即ち、時間t2になると、次の昇圧動作の
1サイクルに入るもので、まず、時間t2乃至t3の期
間においては、昇圧クロック信号(CL)が低レベル
(L)になって、前述のようなプリチャージ状態になる
が、このとき、電源電圧供給用PチャネルMOSトラン
ジスタ2がオンするので、電圧出力端子9の電圧は電源
電圧(Vcc)に等しくなる。
【0039】その後、時間t3乃至t4の期間において
は、昇圧クロック信号(CL)が高レベル(H)になっ
て、再び昇圧状態に入るが、このとき、電源電圧供給用
PチャネルMOSトランジスタ2がオフし、かつ、昇圧
用キャパシタ1による電荷の転送によって、電圧出力端
子9は前記電圧値(V0)よりも僅かに高い電圧値(V
1)まで昇圧され、この電圧出力端子9の電圧値(V
1)が電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ3を介
して負荷側出力端子10に転送され、負荷側出力端子1
0の電圧値を(V1ーVthp)まで昇圧させ、時間t
4になると、次の昇圧動作の1サイクルが終了する。
【0040】以下、同様にして、昇圧動作のサイクルが
順次繰り返して行われ、これら昇圧動作のサイクル毎
に、負荷側出力端子10の電圧は、チャージポンプ動作
によって順次昇圧されるようになる。この場合、昇圧動
作のサイクルがn回行われた後の負荷側出力端子10に
生じる電圧をVo(n)とすれば、Vo(n)は、
【0041】
【数1】
【0042】のようになる。ここで、|Vthp|は、
ダイオード接続された電荷転送用PチャネルMOSトラ
ンジスタ3の順方向電圧降下(しきい値電圧)であっ
て、PチャネルMOSトランジスタの順方向電圧降下
は、通常0.6V程度である。
【0043】なお、第1の実施例においては、電荷転送
用PチャネルMOSトランジスタ3の基板がゲート及び
ソースに共通に負荷側出力端子10に接続されている
が、基板に電源電圧(Vcc)を供給し、基板電圧を固
定してしまうと、プリチャージ状態のときに、負荷側出
力端子10の昇圧電圧が電荷転送用PチャネルMOSト
ランジスタ3のPN接合部を通して基板の電源電圧(V
cc)または電圧出力端子9の電圧と短絡するのを避け
るためで、例えば、基板を前述のような接続にすれば、
負荷側出力端子10が電圧出力端子9よりも高電圧にな
っても、電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ3の
PN接合部を通して負荷側出力端子10の電圧と基板電
圧(Nウエル電位)とが短絡されたりすることがない。
【0044】また、第1の実施例においては、電圧出力
端子9と電源供給端子11間に、3つの直列接続された
PチャネルMOSトランジスタからなる電圧クランプ回
路12を配置している。この電圧クランプ回路12は、
電圧出力端子9の電圧が(3|Vthp|+Vcc)以
上に上昇したとき、これら3つのPチャネルMOSトラ
ンジスタのゲート、ソース間電圧がともに(|Vthp
|)以上になってオン状態になり、それにより電圧出力
端子9の電圧が必要以上に過大になるのを防止するもの
である。この場合、直列接続されたPチャネルMOSト
ランジスタをn個とすれば、電圧出力端子9の電圧は、
大略、(Vcc+n|Vthp|)にクランプされる。
なお、電圧クランプ回路12の他端は、電圧出力端子9
の代わりに負荷側出力端子10に接続してもよいことは
明らかである。また、電源供給端子11と昇圧回路装置
間に電圧クランプ回路を挿入しても同様の目的を達成さ
せることができる。この例については、以下の実施例に
おいて説明する。
【0045】続く、図3は、本発明に係わる昇圧回路装
置の第2の実施例の構成を示す回路図であり、図4は、
図3に図示の第2の実施例における各部の動作状態を示
す電圧波形図である。
【0046】図3において、15は制御論理回路、16
は電圧伝達回路、17は電荷転送用PチャネルMOSト
ランジスタ、18はレベルシフト回路、19はリセット
用NチャネルMOSトランジスタ、20は電源電圧クラ
ンプ用Nチャネルデプレッション型MOSトランジス
タ、21、22は2入力ナンドゲート、23、24はイ
ンバータ回路、25はノアゲート、26、27、28、
29はPチャネルMOSトランジスタ、30、31はN
チャネルMOSトランジスタ、32はインバータ回路、
33、34は2相非重畳昇圧クロック信号(VFA、V
CK2)供給線、35はイネーブル信号(VS3)供給
線であり、その他、図1に示された構成要素と同じ構成
要素については同じ符号を付けている。
【0047】そして、制御論理回路15は、2つの2入
力ナンドゲート21、22と、2つのインバータ回路2
3、24と、1つのノアゲート25とからなり、第1乃
至第3の入力15N1乃至15N3及び第1乃至第4の出力
15O1乃至15O4を備えている。第1及び第2の入力1
N1、15N2は2相非重畳昇圧クロック信号供給線3
3、34に、第3の入力15N3はイネーブル信号供給線
35にそれぞれ接続される。第1の出力15O1は昇圧用
キャパシタ1の一端に、第2の出力15O2はCMOSイ
ンバータ回路6の入力に、第3の出力15O3はレベルシ
フト回路18の入力に、第4の出力15O4はリセット用
NチャネルMOSトランジスタ19のゲートにそれぞれ
接続される。電圧伝達回路16は、PチャネルMOSト
ランジスタ17とレベルシフト回路18とで構成され、
レベルシフト回路18は、4個のPチャネルMOSトラ
ンジスタ26乃至29と、2個のNチャネルMOSトラ
ンジスタ30乃至31と、1個のインバータ回路32と
からなっている。電荷転送用PチャネルMOSトランジ
スタ17は、ドレインが電圧出力端子9に、ゲートがレ
ベルシフト回路18の一方の出力に、ソース及び基体が
レベルシフト回路18の電源と負荷側出力端子10にそ
れぞれ接続される。リセット用NチャネルMOSトラン
ジスタ19は、負荷側出力端子10と接地間に接続さ
れ、電源電圧クランプ用Nチャネルデプレッション型M
OSトランジスタ20は、ドレインが電源供給端子11
に、ゲートが接地点に、ソースが電源電圧供給用Pチャ
ネルMOSトランジスタ2のソースにそれぞれ接続され
る。
【0048】前記構成による第2の実施例の昇圧回路装
置の動作を、図4を併用して説明する。
【0049】いま、時間t0以前において、2相非重畳
昇圧クロック信号(VSK2、VFA)及びイネーブル
信号(VS3)がいずれも低レベル(L)のとき、制御
論理回路15においては、第1及び第2の出力15O1
15O2が低レベル(L)に、第3及び第4の出力1
O3、15O4が高レベル(H)になっており、昇圧停止
期間になっている。
【0050】この昇圧停止期間のときは、制御論理回路
15の第2の出力15O2の低レベル(L)がCMOSイ
ンバータ回路6で反転されて高レベル(H)になり、こ
の高レベル(H)が電源電圧供給用PチャネルMOSト
ランジスタ2のゲートに加わり、電源電圧供給用Pチャ
ネルMOSトランジスタ2はオフになる。また、制御論
理回路15の第3の出力15O3の高レベル(H)がレベ
ルシフト回路18の入力に供給されると、PチャネルM
OSトランジスタ28はオフ、NチャネルMOSトラン
ジスタ30はオンになり、インバータ32の出力が低レ
ベル(L)になり、PチャネルMOSトランジスタ29
はオン、NチャネルMOSトランジスタ31はオフにな
る。さらに、PチャネルMOSトランジスタ28とNチ
ャネルMOSトランジスタ30の接続点に生じる低レベ
ル(L)によって、PチャネルMOSトランジスタ17
及びPチャネルMOSトランジスタ27はオンになり、
PチャネルMOSトランジスタ29とNチャネルMOS
トランジスタ31の接続点に生じる高レベル(H)によ
って、PチャネルMOSトランジスタ26はオフにな
る。同時に、制御論理回路15の第4の出力15O4の高
レベル(H)がリセット用NチャネルMOSトランジス
タ19のゲートに加わり、リセット用NチャネルMOS
トランジスタ19がオンになって、負荷側出力端子10
を接地電圧にする。このとき、前述のように、電源電圧
供給用PチャネルMOSトランジスタ2のオフと電荷転
送用PチャネルMOSトランジスタ17のオンにより、
電圧出力端子9も接地電圧になる。
【0051】次に、時間t0に近くなり、イネーブル信
号(VS3)が高レベル(H)になると、制御論理回路
15の2入力ナンドゲート21及び2入力ノアゲート2
5はともに昇圧クロック信号(VFA)を通過させるス
ルー状態になり、昇圧動作期間に入る。
【0052】この昇圧動作期間のときには、まず、時間
t0乃至t1の期間において、2相非重畳昇圧クロック
信号(VSK2、VFA)が多少の位相ずれをもって高
レベル(H)状態になる(区間A)。このとき、制御論
理回路15の第2の出力15O2の高レベル(H)がCM
OSインバータ回路6で反転されて低レベル(L)にな
り、この低レベル(L)が電源電圧供給用PチャネルM
OSトランジスタ2のゲートに加わり、電源電圧供給用
PチャネルMOSトランジスタ2はオンになる。これと
同時に、制御論理回路15の第1の出力15O1の低レベ
ル(L)が昇圧用キャパシタ1に加わり、この低レベル
(L)が電圧出力端子9側に転送されるので、電圧出力
端子9は電源電圧クランプ用Nチャネルデプレッション
型MOSトランジスタ20で設定されるクランプ電圧|
VthD|に設定される。
【0053】ところで、電源電圧クランプ用Nチャネル
デプレッション型MOSトランジスタ20は、ゲート電
極が接地されているため、Nチャネルデプレッション型
MOSトランジスタ20の出力側に得られる出力電圧
は、Nチャネルデプレッション型MOSトランジスタ2
0のしきい値電圧をVthD(<0)としたとき、|V
thD|に近いクランプ電圧を発生させる。即ち、Nチ
ャネルデプレッション型MOSトランジスタ20のゲー
ト、ソース電極間電圧をVgs、Nチャネルデプレッシ
ョン型MOSトランジスタ20のクランプ電圧をVCLP
とすれば、前記出力電圧が|VthD|以上に上昇した
ときには、Vgs−VthD=−VCLP −VthD(<
0)の条件が成立し、Nチャネルデプレッション型MO
Sトランジスタ20はオフ状態となり、電圧源Vccか
らの給電がNチャネルデプレッション型MOSトランジ
スタ20で阻止される。
【0054】次に、同じく昇圧動作期間である時間t1
乃至t2の期間においては、2相非重畳昇圧クロック信
号(VSK2、VFA)が多少の位相ずれをもって低レ
ベル(L)状態になる(区間B)。このとき、制御論理
回路15の第2の出力15O2の低レベル(L)がCMO
Sインバータ回路6で反転されて高レベル(H)にな
り、この高レベル(H)が電源電圧供給用PチャネルM
OSトランジスタ2のゲートに加わり、電源電圧供給用
PチャネルMOSトランジスタ2がオフになる。同時
に、制御論理回路15の第1の出力15O1の高レベル
(H)が昇圧用キャパシタ1に加わり、この高レベル
(H)が電圧出力端子9側に転送されて、電圧出力端子
9は高レベル(H)、即ち、電源電圧(Vcc)レベル
まで上昇させ、電源電圧供給用PチャネルMOSトラン
ジスタ2のオフにより、電圧出力端子9は電圧供給端子
11から隔離された状態で、電源電圧(Vcc)レベル
に維持される。
【0055】この第2の実施例においても、時間t0か
ら時間t2までの期間、即ち、前記区間A及び区間Bか
らなる期間に実行される前記一連の動作は、昇圧回路装
置における昇圧動作の1サイクルを表すもので、この最
初の昇圧動作の1サイクルが終了すると、次の昇圧動作
の1サイクルに移行し、次の昇圧動作の1サイクル及び
それ以降の昇圧動作の1サイクルにおいても、前述のよ
うな最初の昇圧動作の1サイクルと同様な動作が行われ
ることは、第1の実施例の場合と同じである。
【0056】次に、電圧伝達回路16で実行されるチャ
ージポンプ動作について述べる。
【0057】昇圧動作期間に入ると、イネーブル信号
(VS3)が高レベル(H)になっており、制御論理回
路15の第4の出力15O4の低レベル(L)がリセット
用NチャネルMOSトランジスタ19のゲートに加わる
ので、リセット用NチャネルMOSトランジスタ19は
オフになっており、負荷側出力端子10に昇圧電圧が得
られるようになる。
【0058】始めに、ある昇圧動作の1サイクル時にお
いて、2相非重畳昇圧クロック信号(VSK2、VF
A)が高レベル(H)である(区間A)ときは、前述の
ように、電圧出力端子9がクランプ電圧|VthD|に
プリチャージされる。この状態のとき、制御論理回路1
5の第3の出力15O3の低レベル(L)がレベルシフト
回路18の入力に供給されると、レベルシフト回路18
は、既に述べた昇圧停止期間における動作状態と全く逆
の動作状態になる。即ち、入力される低レベル(L)に
対応して、レベルシフト回路18においては、Pチャネ
ルMOSトランジスタ28はオン、NチャネルMOSト
ランジスタ30はオフになるとともに、インバータ32
の出力が高レベル(H)になって、PチャネルMOSト
ランジスタ29はオフ、NチャネルMOSトランジスタ
31はオンになる。また、PチャネルMOSトランジス
タ29とNチャネルMOSトランジスタ31の接続点に
生じる低レベル(L)によって、PチャネルMOSトラ
ンジスタ26はオンになる。そして、PチャネルMOS
トランジスタ26及びPチャネルMOSトランジスタ2
8のオンによって、負荷側出力端子10の昇圧電圧がP
チャネルMOSトランジスタ28とNチャネルMOSト
ランジスタ30の接続点を介してPチャネルMOSトラ
ンジスタ17のゲートに供給され、電荷転送用Pチャネ
ルMOSトランジスタ17をオフにする。
【0059】次いで、この昇圧動作の1サイクル時に、
2相非重畳昇圧クロック信号(VSK2、VFA)が低
レベル(L)である(区間B)ときは、前述のように、
電圧出力端子9が電源電圧(Vcc)レベルに設定され
る。この状態のとき、制御論理回路15の第3の出力1
O3の高レベル(H)がレベルシフト回路18の入力に
供給されると、レベルシフト回路18は、既に述べた昇
圧停止期間における動作状態と同じ状態になるもので、
電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ17はオンに
なり、電圧出力端子9の電圧レベル(電荷)は電圧降下
を伴うことなく、負荷側出力端子10に伝達供給され
る。
【0060】このように、電圧伝達回路16において
は、前記区間A及び前記区間Bの動作サイクルの繰り返
しにより、チャージポンプ動作が実行され、負荷側出力
端子10に所要の昇圧電圧が導出される。この場合、昇
圧用キャパシタ1の容量をC1、負荷用キャパシタ4の
等価負荷容量をCLとすれば、nサイクル目における負
荷側出力端子10の昇圧電圧Vo(n)は次式で表わさ
れる。
【0061】
【数2】
【0062】このように、第2の実施例においては、電
圧伝達回路16を設けたことにより、プリチャージ及び
昇圧動作時における電圧の伝達及び阻止を円滑に行うこ
とができるようになり、しかも、PチャネルMOSトラ
ンジスタ17のオン時に、そのゲート、ソース間電圧
(Vgs)を電源電圧(Vcc)レベル以上に確保する
ことが可能になるので、電荷転送用PチャネルMOSト
ランジスタ17における電圧降下が皆無になり、昇圧回
路装置における昇圧効率及び昇圧レベルをともに上昇さ
せることができる。
【0063】また、さらに、第2の実施例においては、
電源クランプ回路であるNチャネルデプレッション型M
OSトランジスタ20を用いているので、クランプ電圧
を決めるしきい値電圧(VthD)を比較的簡単に制御
及び管理することができ、同時に、小型に構成できると
いう利点もある。
【0064】さらに、第2の実施例においては、昇圧回
路装置を電源電圧(Vcc)の代わりにクランプ電圧で
動作させているので、自ずと昇圧電圧を制限することが
でき、しかも、消費電力を低減することができる。
【0065】なお、第2の実施例において、電源クラン
プ回路であるNチャネルデプレッション型MOSトラン
ジスタ20を用いずに、電源供給端子11と出力電圧端
子9との間に第1の実施例に述べたクランプ回路12を
設けるようにしてもよい。
【0066】この他に、第2の実施例において用いられ
る電源クランプ回路やレベルシフト回路18の構成は、
図示のものに限られるものではなく、機能的に同等の他
の電源クランプ回路やレベルシフト回路を用いることが
できることは勿論である。
【0067】続く、図5は、本発明による昇圧回路装置
の第3の実施例の構成を示す回路図であり、図6は、図
5に図示の第3の実施例における各部の動作状態を示す
電圧波形図である。
【0068】図5において、1’は第2の昇圧用キャパ
シタ、2’は第2の電源電圧供給用(スイッチング用)
PチャネルMOSトランジスタ、4’は第2の等価負荷
容量、4”は第3の等価負荷容量、6’は第2のCMO
Sインバ−タ回路、9’は第2の電圧出力端子、10’
は第2の負荷側出力端子、10”は第3の負荷側出力端
子、10mは出力結合端子、17’は第2の電荷転送用
PチャネルMOSトランジスタ、18’は第2のレベル
シフト回路、18”は第3のレベルシフト回路、36、
37、38、39はインバータ回路であり、その他、図
3に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符
号を付けている。
【0069】そして、第2の昇圧用キャパシタ1’と昇
圧用キャパシタ1とは、同じ種類のキャパシタで、同じ
容量値を有するものであり、第2のCMOSインバ−タ
回路6’とCMOSインバ−タ回路6とは、同じ回路構
成のものである。電源電圧供給用PチャネルMOSトラ
ンジスタ2’と電源電圧供給用PチャネルMOSトラン
ジスタ2、及び、第2の電荷転送用PチャネルMOSト
ランジスタ17’と電荷転送用PチャネルMOSトラン
ジスタ17とは、それぞれ同種の素子であり、第2のレ
ベルシフト回路18’及び第3のレベルシフト回路1
8”は、それぞれレベルシフト回路18と同一回路構成
のものである。また、CMOSインバータ回路6及び第
2のCMOSインバ−タ回路6’は、それぞれ、Pチャ
ネルMOSトランジスタ6pとNチャネルMOSトラン
ジスタ6n及びPチャネルMOSトランジスタ6’pと
NチャネルMOSトランジスタ6’nを相補接続した構
成のものである。共通接続されたPチャネルMOSトラ
ンジスタ6pとNチャネルMOSトランジスタ6nのゲ
ートはインバータ回路36の出力に接続され、同じく共
通接続されたPチャネルMOSトランジスタ6’pとN
チャネルMOSトランジスタ6’nのゲートはインバー
タ回路37の出力に接続される。共通接続されたPチャ
ネルMOSトランジスタ6pとNチャネルMOSトラン
ジスタ6nのドレインは電源電圧供給用PチャネルMO
Sトランジスタ2のゲートに接続され、同じく共通接続
されたPチャネルMOSトランジスタ6’pとNチャネ
ルMOSトランジスタ6’nのドレインは第2の電源電
圧供給用PチャネルMOSトランジスタ2’のゲートに
接続される。電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ
17と第2の電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ
17’は、ゲートとドレインが互いに交差接続されたも
ので、電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ17の
ドレインは電圧出力端子9に、第2の電荷転送用Pチャ
ネルMOSトランジスタ17’のドレインは第2の電圧
出力端子9’にそれぞれ接続される。電荷転送用Pチャ
ネルMOSトランジスタ17及び第2の電荷転送用Pチ
ャネルMOSトランジスタ17’の各ソース及び各基体
は出力結合端子10mに接続され、この出力結合端子1
0mは各レベルシフト回路18、18’、18”にも接
続される。なお、各レベルシフト回路18、18’、1
8”は、入力18i、18’i、18”iが低レベル
(L)のときに、出力結合端子10mの電圧を対応した
負荷側出力端子10、10’、10”に伝達し、一方、
入力18i、18’i、18”iが高レベル(L)のと
きに、負荷側出力端子10、10’、10”にそれぞれ
低レベル(L)、即ち、接地電圧を伝達する。
【0070】この場合、第3の実施例は、図4に図示さ
れた第2の実施例の昇圧回路装置の主要な回路部分を2
系列並列的に配置した構成のもので、これら2系列の主
要な回路部分の出力は出力結合端子10mにおいて結合
されている。
【0071】前記構成による第3の実施例の昇圧回路装
置の動作を、図6を併用して説明する。ただし、第3の
実施例の昇圧回路装置の動作説明において、1系列の回
路部分からなる昇圧回路装置の動作は既に述べたところ
であるので、ここでは、2系列の回路部分からなる昇圧
回路装置に特有の動作についてのみ述べる。
【0072】昇圧動作期間における昇圧クロック信号
(VCLK)の低レベル(L)時に、即ち、区間Aの期
間においては、インバータ回路36の出力は高レベル
(H)に、第2のCMOSインバータ回路6’及びイン
バータ回路37、39の各出力は低レベル(L)に、C
MOSインバータ回路6及びインバータ回路38の各出
力は高レベル(H)になる。この場合、インバータ回路
36乃至39においては高レベル(H)が電源電圧(V
cc)レベルに等しくなるが、CMOSインバータ回路
6及び第2のCMOSインバータ回路6’においては高
レベル(H)がそれぞれ電圧出力端子9及び第2の電圧
出力端子9’の電圧レベルに等しくなる。かかる状態の
とき、昇圧用キャパシタ1側は昇圧モードであって、昇
圧用キャパシタ1はインバータ回路38から高レベル
(H)が供給され、また、電源電圧供給用PチャネルM
OSトランジスタ2はCMOSインバータ回路6から出
力される高レベル(H)によってオフになり、電圧出力
端子9は電源供給端子11から隔離され、電圧出力端子
9に昇圧電圧が発生する。一方、第2の昇圧用キャパシ
タ1’側はプリチャージモードであって、第2の昇圧用
キャパシタ1’はインバータ回路39から低レベル
(L)が供給され、また、第2の電源電圧供給用Pチャ
ネルMOSトランジスタ2’は第2のCMOSインバー
タ回路6’から出力される低レベル(L)によってオン
になり、第2の昇圧用キャパシタ1’は第2の昇圧用キ
ャパシタ1’はインバータ回路38から低レベル(L)
が供給され、また、第2の電源電圧供給用PチャネルM
OSトランジスタ2’は第2のCMOSインバータ回路
6’から出力される低レベル(L)によってオンにな
り、第2の電圧出力端子9’が電源供給端子11に接続
され、第2の電圧出力端子9’は電源電圧(Vcc)で
プリチャージされる。
【0073】この昇圧動作期間の初期状態においては、
電圧出力端子9及び第2の電圧出力端子9’の電圧がと
もに低レベル(L)(接地電位)になっており、最初の
昇圧動作の1サイクル時における区間Aの期間には電圧
出力端子9の電圧は電源電圧(Vcc)よりも低い電圧
になり、一方、第2の電圧出力端子9’の電圧は電源電
圧(Vcc)に等しくなる。このとき、電荷転送用Pチ
ャネルMOSトランジスタ17はゲート電圧が電源電圧
(Vcc)になってオン状態になり、一方、第2の電荷
転送用PチャネルMOSトランジスタ17はゲート電圧
が電源電圧(Vcc)より低い電圧になってオフ状態に
なり、出力結合端子10mには電圧出力端子9の電圧が
伝達される。
【0074】次に、昇圧動作期間における昇圧クロック
信号(VCLK)の高レベル(H)時に、即ち、区間B
の期間には、昇圧用キャパシタ1側及び第2の昇圧用キ
ャパシタ1’側の状態が反転し、昇圧用キャパシタ1側
がプリチャージ状態に、第2の昇圧用キャパシタ1’側
が昇圧モード状態になる。即ち、昇圧用キャパシタ1側
においては、昇圧クロック信号(VCLK)の高レベル
(H)に対応して、インバータ回路38から低レベル
(L)が昇圧用キャパシタ1に供給され、また、CMO
Sインバータ回路6から低レベル(L)が電源電圧供給
用PチャネルMOSトランジスタ2に供給されて、電源
電圧供給用PチャネルMOSトランジスタ2がオンにな
り、電圧出力端子9が電源供給端子11に接続され、電
圧出力端子9は電源電圧(Vcc)でプリチャージされ
る。一方、第2の昇圧用キャパシタ1’側においては、
同じく昇圧クロック信号(VCLK)の高レベル(H)
に対応して、第2のインバータ回路38’から高レベル
(H)が第2の昇圧用キャパシタ1’に供給され、ま
た、第2のCMOSインバータ回路6’から高レベル
(H)が第2の電源電圧供給用PチャネルMOSトラン
ジスタ2’に供給され、第2の電源電圧供給用Pチャネ
ルMOSトランジスタ2’がオフになり、第2の電圧出
力端子9’は電源供給端子11から隔離され、第2の電
圧出力端子9’には電源電圧(Vcc)より高い昇圧電
圧が発生する。このとき、PチャネルMOSトランジス
タ17はゲート電圧が電源電圧(Vcc)になってオフ
状態になり、一方、第2のPチャネルMOSトランジス
タ17はゲート電圧が電源電圧(Vcc)より高い電圧
になってオフ状態になり、電圧結合端子10mには第2
の電圧出力端子9’の電圧が伝達される。
【0075】そして、かかる区間A及び区間Bの動作
は、昇圧動作の1サイクルであって、この昇圧動作の1
サイクルが順次繰返し実行されることにより、電圧結合
端子10mの電圧は、図6に示されるように、段階的に
充電された昇圧電圧になる。また、電圧結合端子10m
に発生した昇圧電圧は、例えば、レベルシフト回路18
の入力10i及び第2のレベルシフト回路18’の入力
10i’に図6に図示のような作動信号を与えたとすれ
ば、それぞれの作動信号が低レベル(L)時に、電圧結
合端子10mの電圧がレベルシフト回路18、18’を
通して負荷側出力端子10、10’に伝送され、他の作
動信号が供給された場合も同様である。
【0076】このように、第3の実施例によれば、前記
第1の実施例で得られる効果が期待できる他に、段階的
に充電された昇圧電圧が得られるので、昇圧効率及び昇
圧レベルを向上させることができるという効果もある。
【0077】また、第3の実施例によれば、1つの昇圧
回路に対して、複数のレベルシフト回路18、18’、
18”を結合させたことにより、複数の負荷用キャパシ
タ4、4’、4”を選択的に昇圧駆動することができ、
全体的に小型化が可能になる。
【0078】なお、第3の実施例において、昇圧用キャ
パシタ1及び第2の昇圧用キャパシタ1’の容量を、複
数の負荷用キャパシタ4、4’、4”の等価容量の総和
に比べて十分大きくなるように設計すれば、少なくとも
2個以上の負荷用キャパシタ4、4’、4”を同時に選
択することも可能になる。
【0079】続く、図7は、本発明に係わる昇圧回路装
置の第4の実施例の構成を示す回路図である。
【0080】図7において、40は電源電圧供給用(ス
イッチング用)デプレッション型NチャネルMOSトラ
ンジスタ、41は電荷転送用デプレッション型Nチャネ
ルMOSトランジスタ、42は2つのPチャネルMOS
トランジスタ43、44からなるインバータ回路、44
は2入力ナンドゲート、45、46はインバータ回路、
47は2入力ノアゲートであり、その他、図3に図示さ
れている構成要素と同じ構成要素については同じ符号を
付けている。
【0081】そして、電源電圧供給用デプレッション型
NチャネルMOSトランジスタ40は、電圧出力端子9
と電源電圧クランプ用Nチャネルデプレッション型MO
Sトランジスタ20との間に接続され、電荷転送用デプ
レッション型NチャネルMOSトランジスタ41は、電
圧出力端子9と負荷用出力端子10との間に接続され
る。インバータ回路42は、2つのPチャネルMOSト
ランジスタ43、44が直列接続された構成のもので、
電圧出力端子9と接地間に接続される。PチャネルMO
Sトランジスタ42、43の接続点は、電荷転送用デプ
レッション型NチャネルMOSトランジスタ41のゲー
トに接続される。この場合、電荷転送用デプレッション
型NチャネルMOSトランジスタ41とPチャネルMO
Sトランジスタ42、43は電圧伝達回路16を構成し
ている。
【0082】この第4の実施例は、第2の実施例の電源
電圧供給用PチャネルMOSトランジスタ2の代わりに
電源電圧供給用デプレッション型NチャネルMOSトラ
ンジスタ40を用いており、また、第2の実施例の電荷
転送用PチャネルMOSトランジスタ17及びレベルシ
フト回路18からなる電圧伝達回路16の代わりに、電
荷転送用デプレッション型NチャネルMOSトランジス
タ41及びインバータ回路42とからなる電圧伝達回路
16を用いているものである。
【0083】第4の実施例の動作は、概要、次の通りで
ある。
【0084】まず、昇圧動作期間の初期状態において
は、昇圧イネーブル信号(VS3)が低レベル(L)で
あって、制御論理回路15の第1及び第2の出力1
O1、15O2はそれぞれ低レベル(L)に、第3の出力
15O3が高レベル(H)になり、昇圧用キャパシタ1に
低レベル(L)、電源電圧供給用デプレッション型Nチ
ャネルMOSトランジスタ40のゲート及びインバータ
回路42の入力に同じく低レベル(L)、リセット用N
チャネルMOSトランジスタ41のゲートに高レベル
(H)がそれぞれ供給され、電源電圧供給用デプレッシ
ョン型NチャネルMOSトランジスタ40がオフすると
とともに、リセット用NチャネルMOSトランジスタ4
1がオンし、負荷側出力端子10が低レベル(L)、即
ち、接地レベルに低下する。一方、インバータ回路42
から出力された高レベル(H)は、電荷転送用デプレッ
ション型NチャネルMOSトランジスタ41のゲートに
供給され、電荷転送用デプレッション型NチャネルMO
Sトランジスタ41をオンにする。このため、電圧出力
端子9は負荷側出力端子10と同じ低レベル(L)、即
ち、接地レベルになっている。
【0085】次に、昇圧動作期間に入り、昇圧イネーブ
ル信号(VS3)が高レベル(H)に転換すると、昇圧
動作が開始される。この場合、昇圧クロック信号(VF
A)が高レベル(H)となる第1ステップにおいては、
プリチャージ状態であって、制御論理回路15の第1の
出力15O1は低レベル(L)、第2の出力15O2は高レ
ベル(H)、第3の出力15O3が低レベル(L)にな
り、昇圧用キャパシタ1に引き続いて低レベル(L)が
供給されるとともに、電源電圧供給用デプレッション型
NチャネルMOSトランジスタ40がオン、リセット用
NチャネルMOSトランジスタ19がオフになり、電荷
転送用デプレッション型NチャネルMOSトランジスタ
41がオフになる。このため、電圧出力端子9にデプレ
ッション型NチャネルMOSトランジスタのしきい値|
VthD|に等しいプリチャージ電圧が発生する。
【0086】続いて、昇圧クロック信号(VFA)が低
レベル(L)となる第2ステップにおいては、昇圧状態
であって、制御論理回路15の第1の出力15O1は高レ
ベル(H)、第2及び第3の出力15O2、15O3は低レ
ベル(L)になり、昇圧用キャパシタ1に高レベル
(H)が供給され、電源電圧供給用デプレッション型N
チャネルMOSトランジスタ40及びリセット用Nチャ
ネルMOSトランジスタ19がともにオフになり、電荷
転送用デプレッション型NチャネルMOSトランジスタ
41がオンになる。このとき、電圧出力端子9に発生し
た昇圧電圧は電荷転送用デプレッション型NチャネルM
OSトランジスタ41を介して負荷側出力端子10に転
送される。
【0087】以後、前記第1及び第2ステップの動作が
繰り返し実行され、チャージポンプ動作により負荷側出
力端子10の電圧は、段階的に上昇した昇圧電圧にな
る。
【0088】本実施例においては、第1の実施例で得ら
れる効果を期待できる他に、デプレッション型Nチャネ
ルMOSトランジスタを用いて構成したので、全体を小
型化できるという効果もある。
【0089】なお、本実施例による昇圧回路を図5に示
されるように2系列並列的に配置させ、第1及び第2の
ステップの双方において連続的に昇圧動作が続くように
構成すれば、昇圧効率をさらに向上させることができ
る。
【0090】続く、図8は、前記第4の実施例の変形例
を示すもので、クランプ用NチャネルMOSトランジス
タ20を用いる代わりに、第1の実施例のように、電圧
出力端子9と電源供給端子11との間にダイオード接続
された3つのPチャネルMOSトランジスタからなる電
源電圧クランプ回路12を設けたものである。
【0091】かかる構成によれば、電源電圧クランプ回
路12を構成するPチャネルMOSトランジスタの個数
を適宜選択することにより、電圧出力端子9のクランプ
電圧値を調整することができる。
【0092】以上の各実施例の説明においては、1系列
または2系列の昇圧回路装置を用いた例を挙げている
が、多系列の昇圧回路装置を用意するとともに、互いに
位相を異にする複数種の昇圧クロック信号を形成し、こ
れら複数の昇圧クロック信号を多系列の昇圧回路装置に
おけるそれぞれの昇圧回路装置に各別に供給することに
より、3系列またはそれ以上の多系列の昇圧回路装置を
構成することができ、この場合には、その系列数に応じ
た昇圧電圧が得られ、より昇圧効率及び昇圧レベルを向
上させることができるという効果がある。
【0093】最後に、図9は、本発明による昇圧回路装
置を用いた8ビットアナログ−デジタル(A/D)変換
装置の構成の一例を示す回路図である。
【0094】図9において、本例のA/D変換装置は、
昇圧回路装置61と、チョッパ型コンパレータ62と、
抵抗ラダー型デジタル−アナログ(D/A)変換回路6
3とからなり、特に、低電源電圧を用いて、高精度で、
かつ、高い変換速度のA/D変換が行われるものであ
る。ところで、本例のA/D変換装置に使用される昇圧
回路装置61は、前記第1乃至第4の実施例の中のいず
れの昇圧回路装置を用いることが可能であるが、図9に
おいては、第3の実施例の昇圧回路装置を用いた例が示
されている。
【0095】かかるA/D変換装置において、チョッパ
型コンパレータ62は、サンプリングキャパシタ62a
と、5つのCMOSスイッチ回路62b、62c、62
d、62e、62fと、容量結合された3つのCMOS
インバータ回路62g、62h、62iと、2つのレベ
ルシフト回路62j、62kと、2つのインバータ回路
62l、62mとからなっている。また、抵抗ラダー型
D/A変換回路63は、3−8列アドレスデコーダ63
aと、5−32行アドレスデコーダ63bと、8本の抵
抗列63cと、8本の抵抗列63cのタップ電圧をデコ
ード出力とするためのマトリックス状行選択CMOSス
イッチ群63dと、8本のタップ電圧出力線63eの中
の1本をデコード出力する列選択CMOSスイッチ群6
3fと、行選択CMOSスイッチ群63dの反転入力側
を駆動するインバータ回路63gと、列選択CMOSス
イッチ群63fの反転入力側を駆動するインバータ回路
63hと、レベルシフト回路63iとからなっている。
【0096】前記構成に係わるA/D変換装置は、概
略、次のように動作する。
【0097】まず、抵抗ラダー型D/A変換回路63に
おいて、列アドレスデコーダ63a及び行アドレスデコ
ーダ63bは、それぞれ列アドレス信号線64及び行ア
ドレス信号線65が入力され、それぞれ8本及び32本
の出力線の内の各1本が高レベル(H)になる。このと
きに、8本の抵抗列63cの256個のタップ電圧の中
の1つが選択され、その電圧がD/A変換出力端子63
jに出力される。
【0098】次に、チョッパ型コンパレータ62は、端
子62nに供給される未知入力信号とD/A変換出力端
子63jに供給された基準電圧とを比較するもので、サ
ンプリングモード時において、入力電圧選択信号(VS
A)が高レベル(H)になると、CMOSスイッチ回路
62bにおいては、NチャネルMOSトランジスタのゲ
ートに高レベル(H)が、PチャネルMOSトランジス
タのゲートに低レベル(L)が供給されてともにオンに
なり、未知入力信号がサンプリングキャパシタ62aの
一端に伝達される。これと同時に、3つのCMOSスイ
ッチ回路62d、62e、62fもオンになり、3つの
CMOSインバータ回路62g、62h、62iの入出
力が短絡状態になるので、サンプリングキャパシタ62
aの他端は、論理的にスレッシュホールド電圧に設定さ
れる。続いて、比較モード時において、基準電圧選択信
号(VRE)が高レベル(H)になると、D/A変換出
力端子63jに供給された基準電圧がサンプリングキャ
パシタ62aの一端に伝達され、CMOSスイッチ回路
62dの入力は未知入力信号と基準電圧との差分だけ変
動し、その変動分は容量結合された3つのCMOSスイ
ッチ回路62d、62e、62fで順次増幅され、最終
段のCMOSスイッチ回路62fの出力には比較結果を
示す論理レベルの出力が発生する。
【0099】このチョッパ型コンパレータ62で得られ
た比較結果は、逐次比較レジスタ(図示せず)に反映さ
れ、列、行アドレスを生成させながら順次前記比較が繰
り返し実行されるもので、通常、この比較動作は、A/
D変換ビット数の回数だけ行われる。
【0100】本例のA/D変換装置によれば、CMOS
スイッチ回路62b乃至62fのオン抵抗が動作電源電
圧の中間値付近の入力電圧に対して最大になるという問
題を解決するもので、それにより低電圧動作可能なA/
D変換装置を実現している。
【0101】また、本例のA/D変換装置は、昇圧回路
装置(電源)61を1個設けるだけであり、その昇圧電
圧を第3の実施例に示したような複数のレベルシフト回
路18、18’、18”を用いて適宜各負荷に配分して
いるので、A/D変換装置全体が小型化され、既知の昇
圧回路装置を持たないA/D変換装置の回路構成に最小
限の変更を加えるだけで足りるものである。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、昇圧クロック信号入力端子と電圧出力端
子間に昇圧用容量素子を、電源電圧供給端子と電圧出力
端子間に電源電圧供給用MOSトランジスタを、昇圧ク
ロック信号入力端子と電源電圧供給用MOSトランジス
タのゲ−ト間に、昇圧クロック信号を電源電圧供給用M
OSトランジスタのゲ−トに供給するゲート駆動回路を
それぞれ接続し、かつ、このゲート駆動回路の電源電圧
を電圧出力端子から得るようにしているので、昇圧用容
量素子に供給される昇圧クロック信号の立上りのタイミ
ング、即ち、電圧出力端子が昇圧されるタイミングに合
わせて、電源電圧供給用MOSトランジスタが非導通に
なり、電圧出力端子が電源電圧供給端子から隔離され
る。このように、電圧出力端子は、電源電圧供給端子か
らの隔離により、電源電圧によってクランプされること
がなくなるので、電圧出力端子の電圧を電源電圧以上に
上昇させることが可能になり、小型であるにも係わら
ず、高効率の昇圧ができるという効果があり、特に、
1.8V程度の電源電圧を昇圧させる場合に有効なもの
である。
【0103】請求項2及び3に記載の発明によれば、既
知の昇圧回路装置のように、電圧出力端子と負荷側出力
端子との間にダイオ−ド接続された電荷転送用MOSト
ランジスタを接続することにより、電圧出力端子の電圧
が負荷側出力端子側にチャ−ジポンプ動作によって伝送
され、負荷側出力端子に大きな昇圧電圧を供給すること
ができるという効果がある。
【0104】請求項4に記載の発明によれば、電源電圧
供給端子と電圧出力端子との間に複数のMOSトランジ
スタからなる電圧クランプ手段を接続することにより、
電圧出力端子に生じる昇圧電圧がMOSトランジスタや
層間絶縁膜の耐圧以上に上昇するの防ぐことができる。
【0105】請求項5乃至6に記載の発明によれば、電
圧出力端子と負荷側出力端子との間に電圧伝達回路を接
続することにより、ダイオ−ド接続された電荷転送用M
OSトランジスタを接続した場合に比べ、負荷側出力端
子にMOSトランジスタのしきい値分だけ高い昇圧電圧
を供給することができるという効果がある。
【0106】また、請求項7に記載の発明によれば、昇
圧クロック信号入力端子と第1の電圧出力端子間に第1
の昇圧用容量素子を、反転昇圧クロック信号入力端子と
第2の電圧出力端子間に第2の昇圧用容量素子を、電源
電圧供給端子と第1の電圧出力端子間に第1の電源電圧
供給用MOSトランジスタを、電源電圧供給端子と第2
の電圧出力端子間に第2の電源電圧供給用MOSトラン
ジスタを、昇圧クロック信号入力端子と第1の電源電圧
供給用MOSトランジスタのゲ−ト間に、昇圧クロック
信号を第1の電源電圧供給用MOSトランジスタのゲ−
トに供給する第1のゲート駆動回路と、昇圧クロック信
号入力端子と第2の電源電圧供給用MOSトランジスタ
のゲ−ト間に、昇圧クロック信号を第2の電源電圧供給
用MOSトランジスタのゲ−トに供給する第2のゲート
駆動回路をそれぞれ接続し、かつ、これら第1及び第2
のゲート駆動回路の電源電圧をそれぞれ第1及び第2の
電圧出力端子から得るようにし、第1の昇圧用容量素子
に供給される昇圧クロック信号の立上りのタイミングに
合わせて、第1の電源電圧供給用MOSトランジスタが
非導通になって、第1の電圧出力端子が電源電圧供給端
子から隔離され、また、第2の昇圧用容量素子に供給さ
れる昇圧クロック信号の立上りのタイミングに合わせ
て、第2の電源電圧供給用MOSトランジスタが非導通
になり、第2の電圧出力端子が電源電圧供給端子から隔
離される。このため、請求項1に記載の発明の効果を享
受できる他に、昇圧クロック信号または反転昇圧クロッ
ク信号のいずれの部分においても昇圧動作が実行され、
請求項1に記載の発明よりも、出力電圧の昇圧効率が高
く、昇圧速度が上昇するという効果がある。
【0107】請求項8乃至9に記載の発明によれば、電
圧出力端子と負荷側出力端子との間に電圧伝達回路を接
続することにより、負荷側出力端子にMOSトランジス
タのしきい値分だけ高い昇圧電圧を供給することができ
るという効果がある。
【0108】さらに、請求項10に記載の発明によれ
ば、昇圧クロック信号が入力される制御論理回路の第1
の出力と電圧出力端子間に昇圧用容量素子を、電圧出力
端子と電源電圧供給端子間に、ゲートが前記制御論理回
路の第2の出力に接続された第1の電源電圧供給用デプ
レション型MOSトランジスタを、電圧出力端子と負荷
側出力端子間に第2の電荷転送用デプレション型MOS
トランジスタスイッチを、電圧出力端子と接地間に、入
力が前記制御論理回路の第2の出力に接続された相補M
OSトランジスタインバータ段をそれぞれ接続し、相補
MOSトランジスタインバータ段の出力を第2の電荷転
送用デプレション型MOSトランジスタのゲ−トに接続
しているので、プリチャージの際には、第1の電源電圧
供給用デプレション型MOSトランジスタがオン、第2
の電荷転送用デプレション型MOSトランジスタがオフ
になって、電圧出力端子は電源電圧に上昇するようにな
り、一方、昇圧の際には、第1の電源電圧供給用デプレ
ション型MOSトランジスタがオフ、第2の電荷転送用
デプレション型MOSトランジスタがオンになり、電圧
出力端子の電圧がチャ−ジポンプ動作により負荷側出力
端子に昇圧伝送される。このため、請求項1に記載の発
明の効果を享受できる他に、相補MOSトランジスタイ
ンバータ段の採用によって、昇圧回路装置をより小型に
構成できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる昇圧回路装置の第1の実施例の
構成を示す回路構成図である。
【図2】図1に図示の第1の実施例の動作を示す各部の
電圧波形図である。
【図3】本発明に係わる昇圧回路装置の第2の実施例の
構成を示す回路構成図である。
【図4】図3に図示の第2の実施例の動作を示す各部の
電圧波形図である。
【図5】本発明に係わる昇圧回路装置の第3の実施例の
構成を示す回路構成図である。
【図6】図5に図示の第3の実施例の動作を示す各部の
電圧波形図である。
【図7】本発明に係わる昇圧回路装置の第4の実施例の
構成を示す回路構成図である。
【図8】図7に図示の第4の実施例の変形例を示す回路
構成図である。
【図9】本発明に係わる昇圧回路装置を用いたアナログ
/デジタル変換回路の構成の一例を示す回路構成図であ
る。
【図10】既知の昇圧回路装置の構成の一例を示す回路
構成図であ
【図11】既知の昇圧回路装置の各部の動作状態を示す
電圧波形図である。。
【符号の説明】
1 昇圧用キャパシタ 1’ 第2の昇圧用キャパシタ 2 電源電圧供給用(スイッチング用)PチャネルMO
Sトランジスタ 2’ 第2の電源電圧供給用(スイッチング用)Pチャ
ネルMOSトランジスタ 3 電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ 3’ 第2の電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ 4、4’、4” 負荷用キャパシタ 5、21、22 2入力ナンドゲート 6 CMOSインバ−タ回路 6’ 第2のCMOSインバ−タ回路 7、23、24、32、36、37、38、39、42
インバ−タ回路 8 クロック信号(CL)入力端子 9 電圧出力端子 9’ 第2の電圧出力端子 10、10’、10” 負荷側出力端子 10m 出力結合端子 11 電源電圧供給端子 12 電源電圧クランプ回路 13 昇圧クロック信号(CL)供給線 14 イネーブル信号(ENB)供給線 15 制御論理回路 16 電圧伝達回路 17 電荷転送用PチャネルMOSトランジスタ 17’ 第2の電荷転送用PチャネルMOSトランジス
タ 18 レベルシフト回路 18’ 第2のレベルシフト回路 18” 第3のレベルシフト回路 19 リセット用NチャネルMOSトランジスタ 20 電源電圧クランプ用Nチャネルデプレッション型
MOSトランジスタ 25 ノアゲート 26、27、28、29、43、44 PチャネルMO
Sトランジスタ 30、31 NチャネルMOSトランジスタ 33、34 2相非重畳昇圧クロック信号(VCK2、
VFA)供給線 35 イネーブル信号(VS3)供給線制御論理回路 40 電源電圧供給用デプレッション型NチャネルMO
Sトランジスタ 41 電荷転送用デプレッション型NチャネルMOSト
ランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎名 雅裕 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 太田 武廣 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇圧クロック信号入力端子と電圧出力端
    子間に接続された昇圧用容量素子と、電源電圧供給端子
    と前記電圧出力端子間に接続されたスイッチング用MO
    Sトランジスタと、前記昇圧クロック信号入力端子と前
    記スイッチング用MOSトランジスタのゲ−ト電極間に
    接続され、前記昇圧クロック信号に対応して前記スイッ
    チング用MOSトランジスタをオン/オフするゲート駆
    動回路とを備え、前記ゲート駆動回路の電源電圧は前記
    電圧出力端子から供給されることを特徴とする昇圧回路
    装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧出力端子と負荷側出力端子間に
    ダイオ−ド接続の電荷転送用MOSトランジスタが接続
    されていることを特徴とする請求項1に記載の昇圧回路
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイオ−ド接続された電荷転送用M
    OSトランジスタは、ドレインが前記電圧出力端子に、
    ソ−ス、ゲ−ト、基体が前記負荷側出力端子にそれぞれ
    接続されている第1導電型MOSトランジスタからなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の昇圧回路装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧出力端子と前記電源電圧供給端
    子間に電圧クランプ回路が接続されていることを特徴と
    する請求項1乃至2のいずれかに記載の昇圧回路装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧出力端子と前記負荷側出力端子
    間に電圧伝達回路が接続されていることを特徴とする請
    求項1に記載の昇圧回路装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧伝達回路は、電源電圧が前記負
    荷側出力端子から供給されるレベルシフト回路と、ドレ
    インが前記電圧出力端子に、ソ−ス、基板が前記負荷側
    出力端子に、ゲ−トが前記レベルシフト回路の一方の出
    力端子にそれぞれ接続された第1導電型MOSトランジ
    スタとで構成され、前記レベルシフト回路は、プリチャ
    −ジ/昇圧制御信号を入力し、前記MOSトランジスタ
    のゲ−ト信号レベルを制御してチャ−ジポンプ動作を行
    うことを特徴とする請求項5に記載の昇圧回路装置。
  7. 【請求項7】 昇圧クロック信号入力端子と第1の電圧
    出力端子間に接続された第1の昇圧用容量素子と、反転
    昇圧クロック信号入力端子と第2の電圧出力端子間に接
    続された第2の昇圧用容量素子と、電源電圧端子と前記
    第1の電圧出力端子間に接続された第1のスイッチング
    用MOSトランジスタと、前記電源電圧端子と前記第2
    の電圧出力端子間に接続された第2のスイッチング用M
    OSトランジスタと、前記昇圧クロック信号入力端子と
    前記第1のスイッチング用MOSトランジスタのゲ−ト
    電極間に接続され、前記昇圧クロック信号に応じて前記
    第1のスイッチング用MOSトランジスタをオン/オフ
    する第1のゲート駆動回路と、前記昇圧クロック信号入
    力端子と前記第2のスイッチング用MOSトランジスタ
    のゲ−ト電極間に接続され、前記昇圧クロック信号に応
    じて前記第2のスイッチング用MOSトランジスタスイ
    ッチをオン/オフする第2のゲート駆動回路とを備え、
    前記第1のゲート駆動回路の電源電圧を前記第1の電圧
    出力端子から供給し、前記第2のゲート駆動回路の電源
    電圧を前記第2の電圧出力端子から供給することを特徴
    とする昇圧回路装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の電圧出力端子及び前記第2の
    電圧出力端子と負荷側出力端子間に電圧伝達回路が接続
    されていることを特徴とする請求項7に記載の昇圧回路
    装置。
  9. 【請求項9】 前記電圧伝達回路は、ドレインとゲート
    が互いに交差結合された第3及び第4のスイッチング用
    第1導電型MOSトランジスタからなり、前記第3のス
    イッチング用MOSトランジスタのドレインは前記第1
    の電圧出力端子に、前記第4のスイッチング用MOSト
    ランジスタのドレインは前記第2の電圧出力端子にそれ
    ぞれ接続され、前記第3及び第4のスイッチング用MO
    Sトランジスタのソース及び基板は前記負荷側出力端子
    に接続されていることを特徴とする請求項8に記載の昇
    圧回路装置。
  10. 【請求項10】 昇圧クロック信号が入力される制御論
    理回路の第1の出力と電圧出力端子間に接続された昇圧
    用容量素子と、前記電圧出力端子と電源電圧供給端子間
    に接続され、ゲートが前記制御論理回路の第2の出力に
    接続された第1のスイッチング用デプレション型MOS
    トランジスタと、前記電圧出力端子と負荷側出力端子間
    に接続された第2のスイッチング用デプレション型MO
    Sトランジスタと、前記電圧出力端子と接地間に配置さ
    れ、入力が前記制御論理回路の第2の出力に接続された
    相補MOSトランジスタインバータ段とを備えており、
    前記相補MOSトランジスタインバータ段の出力が前記
    第2のスイッチング用デプレション型MOSトランジス
    タのゲ−トに接続されていることを特徴とする昇圧回路
    装置。
  11. 【請求項11】 前記電圧出力端子と前記電源電圧供給
    端子間に電圧クランプ回路が接続されていることを特徴
    とする請求項10に記載の昇圧回路装置。
  12. 【請求項12】 前記電源電圧供給端子と前記昇圧回路
    装置間に電圧クランプ回路が接続されていることを特徴
    とする請求項1乃至3、5乃至9のいずれかに記載の昇
    圧回路装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも、抵抗ラダー型デジタル/
    アナログ変換回路部(D/A回路部)と、前記D/A回
    路部で得られた電圧と未知入力電圧とを比較するチョッ
    パ型比較回路部と、前記D/A回路部及び前記チョッパ
    型比較回路部に動作電圧を供給する昇圧回路とを備えた
    アナログ/デジタル変換回路において、前記昇圧回路と
    して請求項1乃至12のいずれかに記載の昇圧回路装置
    が用いられることを特徴とするアナログ/デジタル変換
    回路。
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