JPH08149250A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH08149250A
JPH08149250A JP6282167A JP28216794A JPH08149250A JP H08149250 A JPH08149250 A JP H08149250A JP 6282167 A JP6282167 A JP 6282167A JP 28216794 A JP28216794 A JP 28216794A JP H08149250 A JPH08149250 A JP H08149250A
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light
light emitting
image input
input device
emitting means
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JP6282167A
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Inventor
Nobuhiro Fujinawa
展宏 藤縄
Kumiko Matsutame
久美子 松為
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、LEDから発する光中に含ま
れる赤外光がCCDに入射することを防止し、画像品質
の向上を図る。 【構成】 光源1に設けられ、平行平板ガラスで構成さ
れた反射ミラー25を、LEDの上部に空気層を介して
ほぼ45度の角度に配置し、反射ミラー25の内側の面
に青反射膜25aを形成し、外側の面にコールドミラー
25dを形成し、反射ミラー25で反射した光の光路上
に樹脂製の拡散板32を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿の画像を入力して
電気信号に変換する画像入力装置に係り、特に、発光手
段としてのLEDから発する光中に含まれる赤外線が、
撮像素子としてのCCDに入射することを防止できる画
像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8乃至図12に従来の画像入力装置の
一例の構成を示す。図8及び図9において、画像入力装
置は、光源1から発する照明光を原稿2上に導く照明部
3と、原稿2を保持して移動するキャリッジ4と、原稿
2を透過する透過光を撮像素子であるラインセンサ(C
CD)5上に結像する投影部6とから構成されている。
【0003】照明部3は、板状のベース部材7上に、放
射状に光を発する光源1と、光の向きを変え、原稿面上
で線状になるようにする第1ミラー8、第2ミラー9が
取り付けられている。さらに、光源1、第1ミラー8、
第2ミラー9を覆うように配置されるとともに、照明光
の透過するスリット10を有する照明部蓋部材11が、
ベース部材7に、爪状の引っかけ部11aによって固定
されている。光源1から発せられた光は、第1ミラー8
により原稿面上で線状になるように集光され、第2ミラ
ー9により原稿方向、すなわち垂直方向へ曲げられる。
【0004】従って、第2ミラー9からの光が、蓋部材
11のスリット10を通過する付近では、細長い略長方
形の形状となる。蓋部材11に設けられるスリット10
は、照明光が通過するのに必要な大きさがあればよいの
で、光の形状よりやや大きい程度の長方形状になってい
る。また、スリット10の一部は、内側に板11bが曲
げられており、ベース部材7の前面に設けられた開口部
12からの外光が、スリット10を通って光源1に到達
するのを防いでいる。
【0005】第1ミラー8としてはトーリックミラーを
用いている。トーリックミラー8は図10に示すように
原稿面2aに対して平行の方向の第1の曲率を有する曲
面R1と、原稿面2aに対して直角の方向の第2の曲率
を有する曲面R2とが複合されて形成されている。そし
て曲面R1により光源1から放射される光1aを原稿面
2aの位置において読取り1ライン分の幅を照明するよ
うにしており、また曲面R2により光源1の光源像を原
稿面2a上に結像させている。
【0006】原稿2を挟んで保持する上キャリッジ4a
と、下キャリッジ4bとは、平行に配置された2本のガ
イドバー13に案内され、左右方向に移動可能である。
上キャリッジ4aの一部には、図示しないラック部が設
けられており、これと図示しないステッピングモータ等
により駆動されるピニオンにより、キャリッジ4が左右
に移動する。
【0007】投影部6は、第3ミラー14、レンズ1
5、CCD5と、全体を覆うと同時に原稿透過光の通過
するスリット16の設けられた投影部蓋部材17から構
成されている。また、投影部蓋部材17のスリット16
も、照明部蓋部材11と同様に、板17aが内側に曲げ
られており、開口部12からの外光が、スリット16を
通って直接投影部6の内側に侵入するのを防いでいる。
また、照明部蓋部材11、投影部蓋部材17ともに、そ
れ自身外光を反射しないよう、表面は黒色で艶消し処理
がなされている。そして照明部3によって照明された原
稿2の画情報は、第3ミラー14により反射しレンズ1
5によりCCD5に結像する。
【0008】図11および図12に光源1の構成を示
す。光源1は、6個の発光手段としての青のLED2
1、4個の緑のLED22および2個の赤のLED23
を有しており、各LED21、22、23は、ステム2
4に実装されている。また、6個の青のLED21は、
一直線上に配列され、緑のLED22および赤のLED
23は、平行の一直線上に交互に配列されている。そし
て、各LED21,22,23から発し、光源1に設け
られた反射手段としてのミラー25の両面により反射し
た光の光軸は、同一平面上に位置している。
【0009】12個のLED21,22,23は、導電
性材料で板状に形成されたステム24に実装されてお
り、各LED21,22,23の一極はステム24に接
続されている。また各LED21,22,23の他極
は、ステム24にそれぞれ絶縁部材26を介して装着さ
れた電極27に、ワイヤ28を介して接続されている。
さらに各LED21,22,23の周囲のステム24に
は、横方向への発光を反射して上方へ射出する円錐状の
リフレクタ部24aが形成されている。各リフレクタ部
24aで反射した光は、反射ミラー25で反射して前方
へ射出され、さらにミラー8,9により原稿2上で線状
になるように集光される。
【0010】このとき、青のLED21から発した光
は、反射ミラー25の第1面に形成された青反射膜25
aで反射し、緑のLED22及び赤のLED23から発
した光は、反射ミラー25の第2面に形成された全反射
膜25bで反射する。この結果、光源1の前方から見た
ときに、3色があたかも同一の位置から発光しているよ
うに見える。また青、緑、赤の3色の切り替えを電気的
に制御することで、原稿2を高速に読み取ることができ
る。なお、図12に示す符号29は、反射ミラー25の
出光面に設けられた45度プリズムである。
【0011】上記のように構成された従来の画像入力装
置においては、LED21,22,23から発する光の
反射ミラー25への入射角θ2は、45度となってい
た。一方、ガラスで形成される反射ミラー25から空気
中に出射する光の屈折率をnとするとき、臨界角ic
は、次式(1)で計算できる。 sin ic=1/n ・・・(1)
【0012】反射ミラー25の表面はアルミニウムなど
で形成され、全反射機能をもつ。しかし、ガラスの屈折
率ndは材質によって1.4乃至1.8である。例えば
ガラスの材質がBK7であれば、nd=1.51633
であり、計算によってic42度15分が求められる。
従って、上述したように、反射ミラー25への入射角θ
2を45度とすると、全反射の臨界角icを越えるた
め、アルミニウム膜などの反射層がなくても光が透過せ
ず、反射してしまう。このため、LEDに含まれる赤外
成分も反射してCCD5に到達し、画像にノイズとして
現れる。
【0013】この問題を解決するために、従来は、図1
2に示す三角プリズム29に赤外線を遮断する手段を設
けるか、三角プリズム29の出光面に赤外線遮断フィル
タ30を設けていた。
【0014】また、光源1からの照明光は原稿面2a上
でライン上に集光されるが、その強度分布は長手方向に
一様でなく、照明ムラが存在する。これを補正するため
に、光学系の調整を行なったり、電気的に信号を補正す
る補正手段を用いたりして、長手方向にほぼ一様な照明
光が得られるようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように光源1の
発光部は緑のLED22と赤のLED23とが交互に配
置された列と、青のLED21の列との2列で構成され
ており、それぞれのLED21,22,23から発する
光の光軸を合わせるために、青反射膜25aと全反射膜
25bとが平行両面に所定の間隔で形成されたガラスの
反射ミラー25を用いていた。また反射ミラー25をス
テム24に対して45度の角度で保持するため、ステム
24上に取り付けられた三角プリズム29の斜面に接合
されていた。さらに三角プリズム29の出光面に赤外線
遮断フィルタ30を設けていた。
【0016】しかしながら三角プリズム29は一般にコ
ストが高く、しかも反射ミラー25と三角プリズム29
とを接合する工程も必要であり、さらに青反射膜25
a、全反射膜25b及び赤外線遮断フィルタ30を設け
なければならず、光源全体としてのコストが高くなると
いう問題があった。
【0017】反射膜やフィルタの種類を減らす手段とし
て、可視光のみを反射し赤外領域の光は透過するコール
ドミラーを用いることが考えられる。すなわち、反射ミ
ラー25の一面に形成された全反射膜25bをコールド
ミラーに置き換えれば、赤外線遮断フィルタ30を別途
設ける必要がなくなり、コストを低減することができ
る。
【0018】しかし、図11および図12に示す従来の
光源1のように三角プリズム29を用いた場合、入射す
る光線の広がりを考慮して光軸から少し角度のついた光
について考えると、前述した場合と同様に反射ミラー2
5への入射角が全反射の臨界角icを越えてしまうこと
があった。このため全反射膜25bをコールドミラー化
しても、一部の光は赤外成分が透過せずに反射してしま
い、赤外成分を完全に除去することができなかった。こ
の結果従来の構成ではコールドミラーを採用することが
できず、赤外線遮断フィルタ30を別途設ける必要があ
った。
【0019】また、一般に原稿面2a上の長手方向につ
いての照明光の強度は一様でなく、照明ムラが存在して
いるため、従来は光学系の調整や補正手段が必要とな
り、コスト増の一因となっていた。
【0020】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、簡単な構造で、発光素子から発する光中に含ま
れる赤外線がCCDに入射することを防止し、照明ムラ
を除去し、画像画質の向上を図ることのできる安価な画
像入力装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の画像入力装置は、原稿2の画像を
入力して電気信号に変換する画像入力装置において、所
定の波長域光を有する光を発光する発光手段(例えば図
2のLED21,22,23)と、LED21,22,
23から発光される光のうち所定の波長域光を反射し且
つ赤外線を透過する反射手段(例えば図1の反射ミラー
25)とを備え、LED21,22,23から発光され
る光の赤外線が臨界角以下で反射ミラー25に入射する
ように、反射ミラー25とLED21,22,23とを
配置したことを特徴とする。
【0022】請求項2に記載の画像入力装置は、反射ミ
ラー25を、一方の面にコールドミラー25dが、他方
の面にダイクロイックミラー(例えば図1の青反射膜2
5a)が、それぞれ形成された平行平板ガラスで構成す
るとともに、2列に配置された3色のLED21,2
2,23の上部に、空気層を介して反射ミラー25をほ
ぼ45度の角度に配置したことを特徴とする。
【0023】請求項3に記載の画像入力装置は、反射ミ
ラー25で反射した光の光路上に、拡散機能を有する樹
脂部材(例えば図1の拡散板32)を配置したことを特
徴とする。
【0024】請求項4に記載の画像入力装置は、原稿2
の画像を入力して電気信号に変換する画像入力装置にお
いて、第1の波長域光を有する光を発光する第1発光手
段(例えば図2のLED21)と、第1の波長域光とは
異なる第2の波長域光を有する光を発光する第2発光手
段(例えば図2のLED22,23)と、LED21か
ら発光される光のうち第1の波長域光を反射し且つ赤外
線を透過する第1面25aと、LED22,23から発
光される光のうち第2の波長域光を反射し且つ赤外線を
透過する第2面25cとを有する反射ミラー25とを備
え、LED21,22,23から発光される光の赤外線
が臨界角以下で反射ミラー25に入射するように、反射
ミラー25とLED21,22,23とを配置したこと
を特徴とする。
【0025】請求項5に記載の画像入力装置は、原稿2
の画像を入力して電気信号に変換する画像入力装置にお
いて、所定の波長域光を有する光を発光するLED2
1,22,23と、LED21,22,23から発光さ
れる光のうち、所定の波長域光を反射し且つ赤外線を透
過する反射ミラー25と、LED21,22,23から
発光される光を全反射する全反射ミラー41とを備え、
LED21,22,23から発光される光の赤外線が臨
界角以下で反射ミラー25に入射するように、反射ミラ
ー25と全反射ミラー41とLED21,22,23と
を配置したことを特徴とする。
【0026】請求項6に記載の画像入力装置は、原稿2
の画像を入力して電気信号に変換する画像入力装置にお
いて、第1の波長域光を有する光を発光するLED21
と、第1の波長域光とは異なる第2の波長域光を有する
光を発光するLED22,23と、LED21から発光
される光のうち第1の波長域光を反射し且つ赤外線を透
過する第1面25aと、LED22,23から発光され
る光のうち第2の波長域光を反射し且つ赤外線を透過す
る第2面25cとを有する反射ミラー25と、LED2
1から発光される光およびLED22,23から発光さ
れる光を全反射する全反射ミラー41とを備え、LED
21,22,23から発光される光の赤外線が臨界角以
下で反射ミラー25に入射するように、全反射ミラー4
1と反射ミラー25とLED21,22,23とを配置
したことを特徴とする。
【0027】請求項7に記載の画像入力装置は、LED
21は主に青色光を発光し、LED22,23はそれぞ
れ主に赤色光または緑色光を発光することを特徴とす
る。
【0028】請求項8に記載の画像入力装置は、LED
は白色光を発光することを特徴とする。
【0029】
【作用】請求項1,4,7に記載の画像入力装置におい
ては、LED21から発光される青色光は、反射ミラー
25の第1面25aにより反射し、LED22,23か
らそれぞれ発光される赤色光または緑色光は、反射ミラ
ー25の第2面25cにより反射する。また、LED2
1,22,23から発光される赤外線成分は、反射ミラ
ー25の第1面25aおよび第2面25cを透過する。
このとき、赤外線が反射ミラー25に入射する入射角θ
1を臨界角以下とすることにより、赤外線が反 射ミラー
25の第1面25aにより反射することを防止でき、読
み取った画像に赤外成分によるノイズが現れることを防
ぐことができる。
【0030】請求項2に記載の画像入力装置において
は、LED21,22,23からの発光は、まず反射ミ
ラー25への入射面でほぼ45度の角度で入射する。L
ED21から発光される青色光は青反射膜25aで反射
し、LED22,23からそれぞれ発光される赤色光ま
たは緑色光は、反射ミラー25の入射面で屈折し、反射
ミラー25の外側の面に形成されたコールドミラー25
dで反射する。
【0031】このときコールドミラー25dへ到達した
ときの光の入射角は屈折によって小さくなっている。こ
のため光線の広がりを考慮しても、全反射を起こさない
臨界角以下の角度で入射することになりこの面をコール
ドミラー25dにすることにより、可視光のみ選択的に
反射し、赤外成分を反射せず屈折してミラー裏面へ透過
させることが可能となる。この結果、読み取った画像に
赤外成分によるノイズが現れることを防ぐことが可能と
なる。
【0032】請求項3に記載の画像入力装置において
は、反射ミラー25で反射した光の光路上に樹脂で構成
された拡散板32を配置したので、簡単で安価な構成で
照明光の強度分布をほぼ一様とすることができる。
【0033】請求項5,6に記載の画像入力装置におい
ては、LED21,22,23から発し、反射ミラー2
5に至る光路中に、全反射ミラー41を設けることによ
り、LED21,22,23を、反射ミラー25により
反射する光の光軸に対して直角の面上に配置することが
でき、装置の横方向の長さを短縮して小型化することが
できる。
【0034】請求項8に記載の画像入力装置において
は、LEDが単一光である白色光であってもよく、この
白色光が赤外成分を含んでいても、上記した場合と同様
に、赤外線が反射ミラー25により反射することを防止
できる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の画像入力装置の実施例を図面
を参照して説明する。
【0036】図1乃至図3に本発明の第1の実施例の構
成を示す。これらの図において、図11および図12に
示す従来例の部分と対応する部分には同一の符号を付し
てあり、その説明は適宜省略する。本実施例の特徴は光
源1の構成にあり、光源1を備える画像入力装置の他の
部分の構成は、図8乃至図10に示す従来例と同様であ
る。
【0037】図1乃至図3において、ステム24が配置
された部分のベース部材31の両側には、三角形状のミ
ラー支持部31aが一体に形成されている。ミラー支持
部31aの斜面はステム24の上面に対して45度の角
度となっており、この斜面には反射ミラー25の両端が
接着固定されている。反射ミラー25は両面が平行な平
板ガラスで構成されており、内側の面にはダイクロイッ
クミラーである青反射膜25aが形成され、外側の面に
はコールドミラー25dが形成されている。またミラー
支持部31aには反射ミラー25の射出面の側に、反射
光の光軸に対して直角の方向に、透明樹脂で構成され光
を拡散均一化させる拡散板32が配置されている。
【0038】次に本実施例の作用を説明する。ステム2
4内に2列に配置されたLED21,22,23から射
出された光は直接もしくはリフレクタ部24aで反射し
て上方へと向かい、反射ミラー25の内側の入射面にほ
ぼ45度の角度で入射する。反射ミラー25の内側の入
射面に入射した光のうち、LED21から発光する青色
光は青反射膜25aで反射して射出面方向へ向う。LE
D22,23からそれぞれ発光する緑色光または赤色光
は青反射膜25aで反射せず、屈折して反射ミラー25
内へ進み、裏面のコールドミラー25dに到達する。
【0039】コールドミラー25dに到達したLED2
3からの発光に含まれる赤外成分は、入射角が屈折によ
り臨界角以下となるので反射せず、屈折して反射ミラー
25の裏面へと透過してしまう。LED23から発光す
る赤色光及びLED22から発光する緑色光の可視光成
分は、コールドミラー25dで通常の反射をして再び青
反射膜25aへと向い、青反射膜25aで屈折して反射
ミラー25から射出面方向へ向う。このようにして、
青、緑、赤の3色のLED21,22,23からの発光
の光軸を合わせて出射することができ、同時に赤外成分
を除去することができる。さらに射出された照明光は拡
散板32により拡散均一化され、照明光の長手方向の光
の強度分布がほぼ一様となる。
【0040】本実施例によれば、従来例のような高価な
三角プリズムを使用することなく、比較的安価な平行平
板状の反射ミラー25を用いることにより、出射光の光
軸合わせと赤外成分の除去を行なうことができる。これ
により、画像読み取り時に正確な色再視を行なうことが
できる。また従来のように赤外カット膜を設ける必要が
ないので、コストの低減を図ることができる。
【0041】また透明樹脂製の拡散板32により、照明
光の長手方向の光の強度分布がほぼ一様になるようにし
たので、光学系の調整や補正手段が不要となり、コスト
を低減することができる。また、従来は赤外カット膜を
形成するために、膜の蒸着形成時に高温に耐えられるガ
ラスを使用する必要があり、三角プリズムの射出面に赤
外カット膜を形成していたが、本実施例では赤外カット
膜が不要であるので、三角プリズムなどのガラス部材を
省くことができる。さらに拡散板32を透明樹脂で構成
することにより、コストの低減を図ることができ、しか
も形状の自由度が増し、入斜面を粗面の拡散面とした
り、射出面をシリンドリカル面として集光効率を向上さ
せることもできる。
【0042】上記実施例では青色光を発するLED21
を光量の少ないものとして配置した場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されない。すなわち、最も光
量の少ない色のLEDを射出面側に配置し、その色のみ
を選択的に反射するダイクロイックミラーを射出面側
に、裏面にコールドミラーを配置することで、同様の効
果が得られることは言うまでもない。
【0043】図4に本発明の第2の実施例の構成を示
す。図4において、光源1のベース部材31の上面に
は、所定の角度で傾斜して形成された取付面31aに、
LED21,22,23が従来例と同様に2列に配置さ
れている。また、ベース部材31の上面には、LED2
1,22,23に対向して、反射ミラー25が三角プリ
ズム29を介して所定の角度で取り付けられている。反
射ミラー25のLED21,22,23に対向する第1
面には、青反射膜25aが形成されており、反射ミラー
25の第2面には、赤外線透過膜25cが形成されてい
る。またLED22,23から出射されて、反射ミラー
25の第1、第2面に入射する入射角θ1は、第1、第
2面における臨界角以下とな っている。
【0044】ここで、反射ミラー25の材質がBK7の
場合には、前述したように、臨界角icは約42度であ
るので、入射角θ1は42度以下の鋭角となっている。
従って、LED22,23から発した光のうち、不要な
赤外成分は、赤外線透過膜25cを通って外部に透過
し、有効な赤、緑成分の光のみが反射される。またLE
D21から発した青色光は、反射ミラー25の表面に形
成された青反射膜25aにより反射され、赤、緑成分の
光とともに同一光路を辿って原稿2上に出射される。
【0045】尚、LED21から発光する青色光に赤外
成分が含まれている場合にも、この赤外線は反射ミラー
25の第1面である青反射膜25aを透過し、LED2
2,23から発する赤外線と同様に、反射ミラー25の
第2面である赤外線透過膜25cを通って外部に透過す
る。
【0046】本実施例によれば、反射ミラー25に入射
するLED22,23からの光の入射角θ1を臨界角i
c以下とし、反射ミラー25の第2面に赤外線透過膜2
5cを形成したので、赤外線遮断フィルタ29を用いる
ことなく、赤外線を遮断することができ、簡単な構造
で、画像に発生するノイズをなくすことができる。
【0047】図5に本発明の第3の実施例の構成を示
す。本実施例は、反射ミラー25の反射光の光軸に対し
て、直角方向のベース部材31の取付面31bにLED
21,22,23を配置し、LED21,22,23か
ら反射ミラー25に至る光路上に全反射ミラー41を設
け、全反射ミラー41によって反射された光の反射ミラ
ー25に入射する入射角θ1を、臨界角ic以下とした
ものである。
【0048】本実施例によれば、LED21,22,2
3を縦方向に配置したので、光源1の光軸方向の長さを
短くすることができ、装置を小型化することができる。
【0049】図6に本発明の第4の実施例の構成を示
す。本実施例は、ベース部材31の取付面31aに、青
のLED21、緑のLED22、および赤のLED23
をそれぞれ平行な別の一直線上に配置したものである。
また、反射ミラーを51,52の2層とし、それぞれの
LED21,22,23に対向する第1面に青反射膜5
1aおよび緑反射膜52aを形成し、反射ミラー52の
第2面に赤反射膜52bおよび赤外線透過膜52cを形
成した。
【0050】本実施例によっても、LED21,22,
23から反射ミラー51,52に入射する入射角θ1を
臨界角ic以下とすることにより、第1の実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0051】上記各実施例では、LED21,22,2
3が、それぞれ青、緑、赤の光を発光する光源である場
合について説明したが、光源が3色発光源でなく、単一
光である白色光であってもよい。このとき、白色光が赤
外光を含む場合にも、上記した各実施例の場合と同様
に、赤外光がCCDに入射することを防止できる。
【0052】上記各実施例で示した反射ミラー25への
光の入射角θ1は、反射ミラー25の材質および隣接す
る空気などの媒体によって決まる臨界角icに応じて、
臨界角ic以下になるように設定される。
【0053】さらに、画像入力装置が透過型であって
も、反射型であっても、本実施例による光源1により同
様の効果が得られる。
【0054】以上、理解を容易にするために、光軸を中
心として説明してきたが、光軸の光のみならず、すべて
の光線について赤外線をカットする必要があることは同
様である。すなわち、図7に示すように、LED21乃
至23から発せられる光線は、一定の幅をもって広がっ
ていく。従って、光軸のみでなく、使用する光線すべて
が臨界角以下にしなければならない。
【0055】図7において、第1ミラー8に入光する範
囲は、第1ミラー8の上端に届く光aと第1ミラー8の
下端に届く光bとの間である。この場合、光aの反射ミ
ラー25における入射角θaと、光bの反射ミラー25
における入射角θbとでは、入射角θaが大きい。従っ
て、入射角θaを臨界角以下にすることにより、原稿2
およびCCD5に赤外線を含まない光を投光することが
できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2に記
載の画像入力装置によれば、発光手段から発光される光
を反射する反射手段を、発光手段の上部に空気層を介し
てほぼ45度の角度に配置し、反射手段を両面にそれぞ
れコールドミラー及びダイクロイックミラーが形成され
た平板ガラスで構成したので、簡単で安価な構造で発光
手段から発光される光中に含まれる赤外線が受光側に反
射することを防止することができ、読み取り画像の画質
の向上を図ることができる。
【0057】請求項3に記載の画像入力装置によれば、
反射手段で反射した光の光路上に拡散機能を有する樹脂
部材を配置したので、簡単で安価な構造で出射光の強度
分布をほぼ一様にすることができる。
【0058】請求項4,7に記載の画像入力装置によれ
ば、発光手段から発光される光が臨界角以下で反射光学
系に入射するようにしたので、簡単な構造で、発光手段
から発光される光中に含まれる赤外線が受光素子側に反
射することを防止でき、読み取り画像の画質の向上を図
ることができる。
【0059】請求項5,6に記載の画像入力装置によれ
ば、発光手段から反射光学系に至る光路中に、全反射ミ
ラーを設けたので、光路の方向を変換して、装置の小型
化を図ることができる。
【0060】請求項8に記載の画像入力装置によれば、
発光手段が白色光を発光する場合にも、白色光に含まれ
る赤外線が受光素子側に反射することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像入力装置の第1の実施例による光
源の構成を示す斜視図である。
【図2】図1の一部破断平面図である。
【図3】図1の縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例による光源の構成を示す
説明図である。
【図5】本発明の第3の実施例による光源の構成を示す
説明図である。
【図6】本発明の第4の実施例による光源の構成を示す
説明図である。
【図7】本願の発明を、光軸上のみでなく、第1ミラー
に入光する範囲すべてについて適用する場合の構成を示
す説明図である。
【図8】従来の画像入力装置の一例の構成を示す部分破
断側面図である。
【図9】図8の照明部及び投影部の構成を示す分解斜視
図である。
【図10】図8の照明部の光学系を示す説明図である。
【図11】図8の光源の構成を示す一部破断平面図であ
る。
【図12】図11の縦断面図である。
【符号の説明】
2 原稿 21,22,23 LED(発光手段) 25 反射ミラー(反射手段) 25a 青反射膜(ダイクロイックミラー,第1面) 25b コールドミラー 25c 赤外線透過膜(第2面) 32 拡散板(樹脂部材) 41 全反射ミラー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を入力して電気信号に変換す
    る画像入力装置において、 所定の波長域光を有する光を発光する発光手段と、 前記発光手段から発光される光のうち、所定の波長域光
    を反射し且つ赤外線を透過する反射手段とを備え、 前記発光手段から発光される光の赤外線が臨界角以下で
    前記反射手段に入射するように、前記反射手段と前記発
    光手段とを配置したことを特徴とする画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記反射手段を、一方の面にコールドミ
    ラーが、他方の面にダイクロイックミラーが、それぞれ
    形成された平行平板ガラスで構成するとともに、複数列
    に配置された複数色の前記発光手段の上部に、空気層を
    介して前記反射手段をほぼ45度の角度に配置したこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像入力装置。
  3. 【請求項3】 前記反射手段で反射した光の光路上に拡
    散機能を有する樹脂部材を配置したことを特徴とする請
    求項1または2に記載の画像入力装置。
  4. 【請求項4】 原稿の画像を入力して電気信号に変換す
    る画像入力装置において、 第1の波長域光を有する光を発光する第1発光手段と、 前記第1の波長域光とは異なる第2の波長域光を有する
    光を発光する第2発光手段と、 前記第1発光手段から発光される光のうち第1の波長域
    光を反射し且つ赤外線を透過する第1面と、前記第2発
    光手段から発光される光のうち第2の波長域光を反射し
    且つ赤外線を透過する第2面とを有する反射手段とを備
    え、 前記第1,2発光手段から発光される光の赤外線が臨界
    角以下で前記反射手段に入射するように、前記反射手段
    と前記発光手段とを配置したことを特徴とする画像入力
    装置。
  5. 【請求項5】 原稿の画像を入力して電気信号に変換す
    る画像入力装置において、 所定の波長域光を有する光を発光する発光手段と、 前記発光手段から発光される光のうち、所定の波長域光
    を反射し且つ赤外線を透過する反射手段と、 前記発光手段から発光される光を全反射する全反射ミラ
    ーとを備え、 前記発光手段から発光される光の赤外線が臨界角以下で
    前記反射手段に入射するように、前記反射手段と前記全
    反射ミラーと前記発光手段とを配置したことを特徴とす
    る画像入力装置。
  6. 【請求項6】 原稿の画像を入力して電気信号に変換す
    る画像入力装置において、 第1の波長域光を有する光を発光する第1発光手段と、 前記第1の波長域光とは異なる第2の波長域光を有する
    光を発光する第2発光手段と、 前記第1発光手段から発光される光のうち第1の波長域
    光を反射し且つ赤外線を透過する第1面と、前記第2発
    光手段から発光される光のうち第2の波長域光を反射し
    且つ赤外線を透過する第2面とを有する反射手段と、 前記第1発光手段から発光される光および前記第2発光
    手段から発光される光を全反射する全反射ミラーとを備
    え、 前記第1,2発光手段から発光される光の赤外線が臨界
    角以下で前記反射手段に入射するように、前記全反射ミ
    ラーと前記反射手段と前記発光手段とを配置したことを
    特徴とする画像入力装置。
  7. 【請求項7】 前記第1発光手段は主に青色光を発光
    し、前記第2発光手段は主に赤色光または緑色光を発光
    することを特徴とする請求項4,6に記載の画像入力装
    置。
  8. 【請求項8】 前記発光手段は白色光を発光することを
    特徴とする請求項1,5に記載の画像入力装置。
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