JPH08148742A - ガスレーザ装置 - Google Patents
ガスレーザ装置Info
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- JPH08148742A JPH08148742A JP28474894A JP28474894A JPH08148742A JP H08148742 A JPH08148742 A JP H08148742A JP 28474894 A JP28474894 A JP 28474894A JP 28474894 A JP28474894 A JP 28474894A JP H08148742 A JPH08148742 A JP H08148742A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光共振器の反射鏡の電位を安定にしてと放電
電極との間の距離を短く設定できるようにし、発振動作
を効率良く行なわせる。 【構成】 一対の放電電極11,12を5mm程度存し
て対向配置し、これらを横方向から挟んで対向する位置
に反射鏡16,17を設けて光共振器18を構成する。
反射鏡16,17と放電電極11,12との間は10m
m以下の距離で配置される。放電電極11,12間には
高周波電源13から給電される。放電電極11,12間
は、主インダクタンスコイル19が接続され、反射鏡1
6,17は放電電極11,12との間を補助インダクタ
ンスコイル20,20によって接続されている。これに
より、反射鏡16,17の電位が安定するので、発振動
作中において、放電電極11,12との間でスパッタリ
ングなどが発生せず、効率良くレーザ光を出力させるこ
とができる。
電極との間の距離を短く設定できるようにし、発振動作
を効率良く行なわせる。 【構成】 一対の放電電極11,12を5mm程度存し
て対向配置し、これらを横方向から挟んで対向する位置
に反射鏡16,17を設けて光共振器18を構成する。
反射鏡16,17と放電電極11,12との間は10m
m以下の距離で配置される。放電電極11,12間には
高周波電源13から給電される。放電電極11,12間
は、主インダクタンスコイル19が接続され、反射鏡1
6,17は放電電極11,12との間を補助インダクタ
ンスコイル20,20によって接続されている。これに
より、反射鏡16,17の電位が安定するので、発振動
作中において、放電電極11,12との間でスパッタリ
ングなどが発生せず、効率良くレーザ光を出力させるこ
とができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極間に高周波電圧を
印加して放電を行なわせることによりレーザ光を発振さ
せるガスレーザ装置に関する。
印加して放電を行なわせることによりレーザ光を発振さ
せるガスレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3には、一般的なガスレーザ装置の縦
断面構造が示されている。この図3において、断面矩形
状をなす外部風洞1内には、断面U字状の金属製内部風
洞2が設けられている。外部風洞1側には、その上面中
央部に平板状の第1の誘電体3aが気密に取り付けら
れ、内部風洞2側には、その上面開口部分を閉鎖するよ
うにして平板状の第2の誘電体3bが気密に取り付けら
れており、これら誘電体3a,3b間に所定ギャップの
放電空間5が存する構成となっている。また、第1の誘
電体3aの上面中央部には高圧側電極4aが取り付けら
れ、第2の誘電体3bの下面中央部には低圧側電極4b
が設けられており、これら電極4a,4b間には交流電
源6から高周波電圧が印加される構成となっている。
断面構造が示されている。この図3において、断面矩形
状をなす外部風洞1内には、断面U字状の金属製内部風
洞2が設けられている。外部風洞1側には、その上面中
央部に平板状の第1の誘電体3aが気密に取り付けら
れ、内部風洞2側には、その上面開口部分を閉鎖するよ
うにして平板状の第2の誘電体3bが気密に取り付けら
れており、これら誘電体3a,3b間に所定ギャップの
放電空間5が存する構成となっている。また、第1の誘
電体3aの上面中央部には高圧側電極4aが取り付けら
れ、第2の誘電体3bの下面中央部には低圧側電極4b
が設けられており、これら電極4a,4b間には交流電
源6から高周波電圧が印加される構成となっている。
【0003】外部風洞1および内部風洞2間の空間部に
は、レーザガスが60Torr程度の圧力で封入され、
内部風洞2内は外気に連通される。外部風洞1内の下部
には、レーザガスを矢印A方向に循環させるための送風
機7および放電空間5を流れた後のレーザガスを冷却す
るための熱交換器8が配置される。
は、レーザガスが60Torr程度の圧力で封入され、
内部風洞2内は外気に連通される。外部風洞1内の下部
には、レーザガスを矢印A方向に循環させるための送風
機7および放電空間5を流れた後のレーザガスを冷却す
るための熱交換器8が配置される。
【0004】このような構成のガスレーザ装置において
は、電極4a,4b間に交流電源6から高周波電圧が印
加されると、第1の誘電体3aおよび第2の誘電体3b
を介して放電空間5に交流放電が生起されるようにな
り、その放電空間5を流れるレーザガスが励起されてレ
ーザ光9が図中紙面に対して直交する方向に発生するよ
うになる。
は、電極4a,4b間に交流電源6から高周波電圧が印
加されると、第1の誘電体3aおよび第2の誘電体3b
を介して放電空間5に交流放電が生起されるようにな
り、その放電空間5を流れるレーザガスが励起されてレ
ーザ光9が図中紙面に対して直交する方向に発生するよ
うになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来構成のガスレーザ装置においては、光共振器の対
向する反射鏡の間で、放電電極が対向していない領域つ
まりレーザの非励起空間では、レーザ光の吸収や散乱が
発生するので、これを防止するために、反射鏡と放電電
極との間の距離をできる限り短く設定する必要があっ
た。
な従来構成のガスレーザ装置においては、光共振器の対
向する反射鏡の間で、放電電極が対向していない領域つ
まりレーザの非励起空間では、レーザ光の吸収や散乱が
発生するので、これを防止するために、反射鏡と放電電
極との間の距離をできる限り短く設定する必要があっ
た。
【0006】ところが、放電電極間に平行給電される
と、光共振器の反射鏡が各放電電極に対して中性となる
ように設定されていても、高周波放電を行う場合には、
反射鏡に電圧が誘起されて放電電極間の放電電圧を超え
る電圧が発生する場合が生じることがある。これによっ
て、反射鏡にスパッタリングなどによる損傷が生じるこ
とがあり、レーザ光の発生に支障を来したり、装置の寿
命低下につながる不具合がある。
と、光共振器の反射鏡が各放電電極に対して中性となる
ように設定されていても、高周波放電を行う場合には、
反射鏡に電圧が誘起されて放電電極間の放電電圧を超え
る電圧が発生する場合が生じることがある。これによっ
て、反射鏡にスパッタリングなどによる損傷が生じるこ
とがあり、レーザ光の発生に支障を来したり、装置の寿
命低下につながる不具合がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、光共振器の反射鏡と放電電極との間の距離を短くす
る場合でも、それらの間に高い電圧が誘起されるのを防
止して効率良くレーザ光を発生させることができると共
に、装置の寿命低下を防止することができるようにした
ガスレーザ装置を提供することにある。
で、光共振器の反射鏡と放電電極との間の距離を短くす
る場合でも、それらの間に高い電圧が誘起されるのを防
止して効率良くレーザ光を発生させることができると共
に、装置の寿命低下を防止することができるようにした
ガスレーザ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向配置され
る一対の放電電極と、これら一対の放電電極を横方向か
ら挟んで対向配置される反射鏡を有する光共振器とを具
備し、前記放電電極間に流通するレーザガスを高周波放
電により励起してレーザ光を発生させるガスレーザ装置
を対象とするものであり、前記一対の放電電極のそれぞ
れと前記光共振器の反射鏡との間に接続されるインダク
タンス素子を設けた構成としたところに特徴を有する
(請求項1)。
る一対の放電電極と、これら一対の放電電極を横方向か
ら挟んで対向配置される反射鏡を有する光共振器とを具
備し、前記放電電極間に流通するレーザガスを高周波放
電により励起してレーザ光を発生させるガスレーザ装置
を対象とするものであり、前記一対の放電電極のそれぞ
れと前記光共振器の反射鏡との間に接続されるインダク
タンス素子を設けた構成としたところに特徴を有する
(請求項1)。
【0009】また、前記放電電極間の距離が5ミリメー
トル以下に設定された導波路形ガスレーザ装置において
は、前記反射鏡と前記放電電極との間の絶縁距離を10
ミリメートル以下に設定することが好ましい(請求項
2)。
トル以下に設定された導波路形ガスレーザ装置において
は、前記反射鏡と前記放電電極との間の絶縁距離を10
ミリメートル以下に設定することが好ましい(請求項
2)。
【0010】そして、前記光共振器の反射鏡間の長さに
対して、前記放電電極による放電でレーザガスが励起さ
れる空間の長さの割合が約95%以上となるように設定
すると良い(請求項3)。
対して、前記放電電極による放電でレーザガスが励起さ
れる空間の長さの割合が約95%以上となるように設定
すると良い(請求項3)。
【0011】
【作用】請求項1記載のガスレーザ装置によれば、一対
の放電電極間に高周波電圧を印加して高周波放電を起こ
すことによりレーザガスを励起してレーザ光を発生させ
るようになり、このレーザ光が光共振器の反射鏡の間を
反射しながら増幅されてレーザ光として出力される。こ
のような発振動作が行われるとき、放電電極と光共振器
との間の電位差は、インダクタンス素子が接続されてい
ることにより、安定した電位とすることができるように
なるので、絶縁距離を短く設定することができるように
なる。これによって、光共振器の反射鏡と放電電極との
間の距離を短く設定することができるようになり、もっ
て、レーザ光の励起に寄与しない部分の距離を短くして
その部分によるレーザ光の吸収や散乱を極力低減させて
効率の良い発振動作を行なわせることができるようにな
る。
の放電電極間に高周波電圧を印加して高周波放電を起こ
すことによりレーザガスを励起してレーザ光を発生させ
るようになり、このレーザ光が光共振器の反射鏡の間を
反射しながら増幅されてレーザ光として出力される。こ
のような発振動作が行われるとき、放電電極と光共振器
との間の電位差は、インダクタンス素子が接続されてい
ることにより、安定した電位とすることができるように
なるので、絶縁距離を短く設定することができるように
なる。これによって、光共振器の反射鏡と放電電極との
間の距離を短く設定することができるようになり、もっ
て、レーザ光の励起に寄与しない部分の距離を短くして
その部分によるレーザ光の吸収や散乱を極力低減させて
効率の良い発振動作を行なわせることができるようにな
る。
【0012】請求項2記載のガスレーザ装置によれば、
一対の放電電極間の距離が5ミリメートル以下である
と、レーザ光の発振モードが導波路モードつまり、放電
電極の電極面を反射しながら伝わるモードとなるので、
光共振器の反射鏡の煽り角が大きくなる。これにより、
上述した放電が少なくなることを利用して反射鏡を放電
電極側に10ミリメートル以内に近付けることにより、
光共振器のアライメント精度の許容範囲を広くすること
ができるようになる。
一対の放電電極間の距離が5ミリメートル以下である
と、レーザ光の発振モードが導波路モードつまり、放電
電極の電極面を反射しながら伝わるモードとなるので、
光共振器の反射鏡の煽り角が大きくなる。これにより、
上述した放電が少なくなることを利用して反射鏡を放電
電極側に10ミリメートル以内に近付けることにより、
光共振器のアライメント精度の許容範囲を広くすること
ができるようになる。
【0013】請求項3記載のガスレーザ装置によれば、
高周波放電を行ってレーザを発振させる場合に、その励
起周波数を例えば100MHz程度とした場合に、電極
上に電気的な定在波を生じさせるための均一な放電状態
を維持するには、放電電極の長さが1メートル程度必要
である。そこで、このような場合に、上述と同様にして
放電電極と共振ミラーとの間の距離を近付けることによ
り、放電空間が占める割合が95%以上となるように設
定すると、光共振器の反射鏡のアライメント精度の許容
範囲が広くなり、上述と同様の作用効果を得ることがで
きる。
高周波放電を行ってレーザを発振させる場合に、その励
起周波数を例えば100MHz程度とした場合に、電極
上に電気的な定在波を生じさせるための均一な放電状態
を維持するには、放電電極の長さが1メートル程度必要
である。そこで、このような場合に、上述と同様にして
放電電極と共振ミラーとの間の距離を近付けることによ
り、放電空間が占める割合が95%以上となるように設
定すると、光共振器の反射鏡のアライメント精度の許容
範囲が広くなり、上述と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1および
図2を参照しながら説明する。図1は、要部の構成を示
すもので、図示しない真空容器内には、対向して配置さ
れる一対の平面状の放電電極11,12が所定間隔(例
えば5mm程度以下)を存して設けられており、これら
の放電電極11,12間には高周波電源13から例えば
10MHz〜10GHzの高周波電圧が印加されるよう
になっている。また、これらの放電電極11,12は、
内部が空洞に形成されており、それぞれに冷却水導入口
14および冷却水排出口15が設けられ、内部に冷却水
を流通させて冷却を行うようになっている。
図2を参照しながら説明する。図1は、要部の構成を示
すもので、図示しない真空容器内には、対向して配置さ
れる一対の平面状の放電電極11,12が所定間隔(例
えば5mm程度以下)を存して設けられており、これら
の放電電極11,12間には高周波電源13から例えば
10MHz〜10GHzの高周波電圧が印加されるよう
になっている。また、これらの放電電極11,12は、
内部が空洞に形成されており、それぞれに冷却水導入口
14および冷却水排出口15が設けられ、内部に冷却水
を流通させて冷却を行うようになっている。
【0015】放電電極11,12の長手方向の端面部に
は反射鏡16および17がそれぞれ配設され、光共振器
18を構成している。この場合、反射鏡16および17
は、それぞれ放電電極11,12との間の間隔が10m
m程度以下に設定されている。反射鏡16は、放電電極
11,12の間隙から入射されるレーザ光を全反射して
放電電極11,12間に戻すようになっており、反射鏡
17は、放電電極11,12の間隙から入射されるレー
ザ光の一部を反射して放電電極11,12間に戻すと共
に、窓部17aを透過させて外部にレーザ出力として取
り出すようになっている。
は反射鏡16および17がそれぞれ配設され、光共振器
18を構成している。この場合、反射鏡16および17
は、それぞれ放電電極11,12との間の間隔が10m
m程度以下に設定されている。反射鏡16は、放電電極
11,12の間隙から入射されるレーザ光を全反射して
放電電極11,12間に戻すようになっており、反射鏡
17は、放電電極11,12の間隙から入射されるレー
ザ光の一部を反射して放電電極11,12間に戻すと共
に、窓部17aを透過させて外部にレーザ出力として取
り出すようになっている。
【0016】放電電極11,12間には、高周波交流電
源13から高周波電圧が印加されるようになっており、
その高周波電圧が印加されると、真空容器内に充填され
ている低圧のレーザガス(炭酸ガスCO2)を励起させ
てレーザ光を発生させる。発生したレーザ光は放電電極
11,12間の空隙を横方向に移動して光共振器18に
より反射を繰り返すことにより共振状態を継続するうち
に増幅されて出力鏡17の窓部17aを介して出力され
るようになっている。
源13から高周波電圧が印加されるようになっており、
その高周波電圧が印加されると、真空容器内に充填され
ている低圧のレーザガス(炭酸ガスCO2)を励起させ
てレーザ光を発生させる。発生したレーザ光は放電電極
11,12間の空隙を横方向に移動して光共振器18に
より反射を繰り返すことにより共振状態を継続するうち
に増幅されて出力鏡17の窓部17aを介して出力され
るようになっている。
【0017】また、放電電極11,12間には例えばフ
レキシブルな銅板製の主インダクタンスコイル19が複
数箇所に接続されており、放電電極11,12と光共振
器18の各反射鏡16,17との間にはインダクタンス
素子としての補助インダクタンスコイル20,20が接
続されており、電気的に安定な状態とされている。ま
た、光共振器18の反射鏡16,17間の距離に対し
て、放電電極11,12の長さ寸法は95%以上となる
ように設定されている。
レキシブルな銅板製の主インダクタンスコイル19が複
数箇所に接続されており、放電電極11,12と光共振
器18の各反射鏡16,17との間にはインダクタンス
素子としての補助インダクタンスコイル20,20が接
続されており、電気的に安定な状態とされている。ま
た、光共振器18の反射鏡16,17間の距離に対し
て、放電電極11,12の長さ寸法は95%以上となる
ように設定されている。
【0018】次に、本実施例の作用について説明する。
上記のように放電電極11,12間に高周波交流電源1
3から高周波電圧が与えらえると、真空容器内の低圧の
レーザガスが励起されて発光し、光共振器18により共
振されるうちに増幅されて反射鏡17の窓部17a側か
らレーザ光を出力するようになる。
上記のように放電電極11,12間に高周波交流電源1
3から高周波電圧が与えらえると、真空容器内の低圧の
レーザガスが励起されて発光し、光共振器18により共
振されるうちに増幅されて反射鏡17の窓部17a側か
らレーザ光を出力するようになる。
【0019】このとき、放電電極11,12間に与えら
れる高周波電圧に対して、光共振器18を構成する反射
鏡16,17のそれぞれは、放電電極11,12との間
に補助インダクタンスコイル20,20が接続されてい
るので、これによって、2つの放電電極11,12の電
位の中間電位になるように保持されるから、誘導等によ
り高い電圧となることがなくなるので、両者間の絶縁距
離を短くすることができるようになる。換言すれば、放
電電極11,12と反射鏡16,17との間の距離を本
実施例のように10ミリメートル以下程度の短い距離に
設定している場合でも、両者間の電位差が高電圧になっ
て放電やスパッタリングなどの現象が発生するのを抑制
することができるようになる。
れる高周波電圧に対して、光共振器18を構成する反射
鏡16,17のそれぞれは、放電電極11,12との間
に補助インダクタンスコイル20,20が接続されてい
るので、これによって、2つの放電電極11,12の電
位の中間電位になるように保持されるから、誘導等によ
り高い電圧となることがなくなるので、両者間の絶縁距
離を短くすることができるようになる。換言すれば、放
電電極11,12と反射鏡16,17との間の距離を本
実施例のように10ミリメートル以下程度の短い距離に
設定している場合でも、両者間の電位差が高電圧になっ
て放電やスパッタリングなどの現象が発生するのを抑制
することができるようになる。
【0020】この結果、放電電極11,12と反射鏡1
6,17との間の距離を短くすることで、レーザガスの
励起に寄与することがない空間の距離を極力短く設定す
ることができるようになって効率良くレーザ光の発振動
作を行なわせることができるようになる。
6,17との間の距離を短くすることで、レーザガスの
励起に寄与することがない空間の距離を極力短く設定す
ることができるようになって効率良くレーザ光の発振動
作を行なわせることができるようになる。
【0021】このような本実施例によれば、補助インダ
クタンスコイル20を設けることにより、光共振器18
と放電電極11,12との間の距離を10ミリメートル
以下に設定することができるようになる。
クタンスコイル20を設けることにより、光共振器18
と放電電極11,12との間の距離を10ミリメートル
以下に設定することができるようになる。
【0022】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、以下のように変形あるいは拡張できる。分
路インダクタンスは、フレキシブルな導電性のある線,
板もしくは箔で構成されるもの以外に、導電性を有する
ブロック,パイプなどの固定形状材料でも良い。ガスレ
ーザ装置をレーザ光の増幅装置として利用する場合にも
適用できる。炭酸ガスレーザ以外に、一酸化炭素ガスレ
ーザやエキシマレーザなどのガスレーザ装置に使用する
こともできる。放電電極は、円筒形もしくは金属に誘電
体を蒸着して形成したものでも良い。レーザガスを循環
させる構成のものにも適用できる。冷却媒体は水以外に
液体窒素やフロリナートを用いることができ、また、液
体冷却方式にかえて空冷式にすることもできる。
のではなく、以下のように変形あるいは拡張できる。分
路インダクタンスは、フレキシブルな導電性のある線,
板もしくは箔で構成されるもの以外に、導電性を有する
ブロック,パイプなどの固定形状材料でも良い。ガスレ
ーザ装置をレーザ光の増幅装置として利用する場合にも
適用できる。炭酸ガスレーザ以外に、一酸化炭素ガスレ
ーザやエキシマレーザなどのガスレーザ装置に使用する
こともできる。放電電極は、円筒形もしくは金属に誘電
体を蒸着して形成したものでも良い。レーザガスを循環
させる構成のものにも適用できる。冷却媒体は水以外に
液体窒素やフロリナートを用いることができ、また、液
体冷却方式にかえて空冷式にすることもできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガスレー
ザ装置によれば、次のような効果を得ることができる。
請求項1記載のガスレーザ装置によれば、一対の放電電
極間に高周波電圧を印加してレーザガスを励起してレー
ザ光を発生させているとき、放電電極と光共振器との間
にインダクタンス素子を接続しているので、放電電極に
対する光共振器を安定した電位とすることができるよう
になり、両者間の絶縁距離を短く設定することができる
という優れた効果を奏する。
ザ装置によれば、次のような効果を得ることができる。
請求項1記載のガスレーザ装置によれば、一対の放電電
極間に高周波電圧を印加してレーザガスを励起してレー
ザ光を発生させているとき、放電電極と光共振器との間
にインダクタンス素子を接続しているので、放電電極に
対する光共振器を安定した電位とすることができるよう
になり、両者間の絶縁距離を短く設定することができる
という優れた効果を奏する。
【0024】請求項2記載のガスレーザ装置によれば、
放電電極間の距離が5ミリメートル以下で導波路モード
としている場合には光共振器の反射鏡の煽り角が大きく
なるので、上述した放電が少なくなることを利用して反
射鏡を放電電極側に10ミリメートル以内に近付けるこ
とにより、光共振器のアライメント精度の許容範囲を広
くすることができるようになるという優れた効果を奏す
る。
放電電極間の距離が5ミリメートル以下で導波路モード
としている場合には光共振器の反射鏡の煽り角が大きく
なるので、上述した放電が少なくなることを利用して反
射鏡を放電電極側に10ミリメートル以内に近付けるこ
とにより、光共振器のアライメント精度の許容範囲を広
くすることができるようになるという優れた効果を奏す
る。
【0025】請求項3記載のガスレーザ装置によれば、
励起周波数を例えば100MHz程度とした場合に必要
となる放電電極の長さが1メートル程度必要であり、上
述と同様にして放電電極と共振ミラーとの間の距離を近
付けることにより、放電空間が占める割合が95%以上
となるように設定すると、光共振器の反射鏡のアライメ
ント精度の許容範囲が広くなり、上述と同様の効果を得
ることができる。
励起周波数を例えば100MHz程度とした場合に必要
となる放電電極の長さが1メートル程度必要であり、上
述と同様にして放電電極と共振ミラーとの間の距離を近
付けることにより、放電空間が占める割合が95%以上
となるように設定すると、光共振器の反射鏡のアライメ
ント精度の許容範囲が広くなり、上述と同様の効果を得
ることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成の斜視図
【図2】要部の縦断側面図
【図3】従来例を示す全体構成の縦断側面図図
11,12は放電電極、13は高周波交流電源、14
a,15aは冷却水導入口、14b,15bは冷却水排
出口、16,17は反射鏡、18は光共振器、19は主
インダクタンスコイル、20は補助インダクタンスコイ
ル(インダクタンス素子)である。
a,15aは冷却水導入口、14b,15bは冷却水排
出口、16,17は反射鏡、18は光共振器、19は主
インダクタンスコイル、20は補助インダクタンスコイ
ル(インダクタンス素子)である。
Claims (3)
- 【請求項1】 対向配置される一対の放電電極と、これ
ら一対の放電電極を横方向から挟んで対向配置される反
射鏡を有する光共振器とを具備し、前記放電電極間に流
通するレーザガスを高周波放電により励起してレーザ光
を発生させるガスレーザ装置において、 前記一対の放電電極のそれぞれと前記光共振器の反射鏡
との間に接続されるインダクタンス素子を設けたことを
特徴とするガスレーザ装置。 - 【請求項2】 前記放電電極間の距離が5ミリメートル
以下に設定された導波路形のガスレーザ装置において、
前記光共振器の各反射鏡と前記放電電極との間の絶縁距
離を10ミリメートル以下に設定したことを特徴とする
請求項1記載のガスレーザ装置。 - 【請求項3】 前記光共振器の反射鏡間の長さに対し
て、前記放電電極による放電でレーザガスが励起される
空間の長さの割合が約95%以上となるように設定した
ことを特徴とする請求項1記載のガスレーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28474894A JPH08148742A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | ガスレーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28474894A JPH08148742A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | ガスレーザ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08148742A true JPH08148742A (ja) | 1996-06-07 |
Family
ID=17682493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28474894A Pending JPH08148742A (ja) | 1994-11-18 | 1994-11-18 | ガスレーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08148742A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209532A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-11-06 | ビアメカニクス株式会社 | ガスレーザ発振器及びそれを用いたレーザ加工装置 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP28474894A patent/JPH08148742A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014209532A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-11-06 | ビアメカニクス株式会社 | ガスレーザ発振器及びそれを用いたレーザ加工装置 |
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