JPH08139390A - ガスレーザ装置 - Google Patents

ガスレーザ装置

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JPH08139390A
JPH08139390A JP6274896A JP27489694A JPH08139390A JP H08139390 A JPH08139390 A JP H08139390A JP 6274896 A JP6274896 A JP 6274896A JP 27489694 A JP27489694 A JP 27489694A JP H08139390 A JPH08139390 A JP H08139390A
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JP
Japan
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discharge
discharge electrode
support member
insulating support
laser device
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JP6274896A
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Inventor
Shinji Kobayashi
伸次 小林
Kiyohisa Terai
清寿 寺井
Toru Tamagawa
徹 玉川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電電極を光学的導波路を形成するように構
成した場合に、放電電極の表面での光損失を低減する。 【構成】 高圧側放電電極11及び低圧側放電電極15
は、レーザ光軸に沿った両端部が絶縁支持部材18によ
り連結支持されている。各放電電極11,15の間隙寸
法は5mm以下に設定されており、斯様な間隙寸法では
各放電電極11,15は光導波路として機能する。ここ
で、各放電電極11,15において互いに対向する表面
は表面粗さが出力するレーザ光の波長の1/2以下とな
るように設定されている。これにより、各放電電極1
1,15はレーザ光を光損失なく反射するので、レーザ
出力を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電電極間に高周波放
電電力を印加してレーザ光を発振するレーザ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3はこの種のガスレーザ装置の一例を
示している。この図3において、断面矩形状をなす外部
風洞1内には、断面略U字状をなす鉄、ステンレスまた
はアルミニウム等の金属製内部風洞2が設けられてい
る。外部風洞1の上面中央部にはセラミックス等からな
る平面状をなす第1の誘電体3aが気密に取り付けら
れ、内部風洞2の上部には、その上面開口部を閉鎖する
ようにして平面状の第2の誘電体3bが気密に取り付け
られており、これらの第1及び第2の誘電体3a及び3
b間に所定ギャップの放電空間部5が存する構成となっ
ている。また、第1の誘電体3aの上面中央部には高圧
側放電電極4aが取り付けられ、第2の誘電体4bの下
面中央部には低圧側放電電極4bが取り付けられてお
り、これらの放電電極4a,4bに高周波交流電源6か
ら高周波電圧が印加される構成となっている。
【0003】外部風洞1及び内部風洞2間の空間部に
は、レーザ媒質としてのレーザガスが60Torr程度の圧
力で封入されている。外部風洞1内の下部には、レーザ
ガスを矢印A方向に循環させるための送風機7及び放電
空間部5を流れた後のレーザガスを冷却するための熱交
換器8が配置される。
【0004】このような構成のガスレーザ装置において
は、放電電極4a,4b間に交流電源6から高周波電圧
が印加されると、第1の誘電体3a及び第2の誘電体3
bを介して放電空間部5に交流放電が生じるようにな
り、その放電空間部5を流れるレーザガスが励起されて
レーザ光が紙面を直交する方向に発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放電電極4
a,4b間の間隙寸法を狭めることにより放電空間部5
の放電ギャップを例えば5mm程度に設定した場合、放
電電極4a,4bの表面にレーザ光が反射されて光学的
導波路を形成するようになるため、同じ放電電力であっ
てもレーザ出力を高めることが可能となる。しかしなが
ら、上記従来構成のものでは、放電電極4a,4bは光
学的導波路を形成するにはその表面粗さが大きいので、
表面で反射したレーザ光が散乱して減衰してしまう。こ
のため、放電電極により形成される光学的導波路の光損
失が大きく、結局、レーザ出力を十分に高めることがで
きないという欠点がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、放電電極を光学的導波路を形成するよ
うに構成しながら、放電電極の表面での光損失を低減し
て十分に光学的導波路として機能させることができるガ
スレーザ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、放電電極を所
定間隙存して対向配置することにより放電電極対を形成
し、この放電電極対に高周波放電電力を印加することに
より放電電極間に形成された放電空間部に位置するレー
ザガスを励起してレーザ光を発生するガスレーザ装置に
おいて、前記放電電極間の間隙寸法を5mm以下に設定
すると共に、前記放電電極において互いに対向する面の
表面粗さを光学的導波路が形成可能となるように設定し
たものである(請求項1)。
【0008】上記構成において、放電電極対をなす放電
電極を、レーザ光軸に沿った両端部で絶縁支持部材によ
り連結支持するのが好ましい(請求項2)。
【0009】また、絶縁支持部材を、放電電極間の非放
電時の間隙寸法と放電時の間隙寸法との寸法変化が0.
1mm以下となるように外形寸法を設定するのが好まし
い(請求項3)。
【0010】また、絶縁支持部材を、放電電極を連結支
持した状態でレーザ光軸に沿った方向に摺動可能に設け
るのが好ましい(請求項4)。
【0011】また、絶縁支持部材を、セラミックス若し
くは石英ガラスから形成するのが好ましい(請求項
5)。
【0012】また、絶縁支持部材を、放電空間部を臨む
表面が反射光を散乱する微細凹凸形状するのが好ましい
(請求項6)。
【0013】また、放電電極を、少なくともその表面に
低抵抗部材を設けるのが好ましい(請求項7)。
【0014】さらに、複数の放電電極対をレーザ光軸に
沿って設けると共に、各放電電極対に対応して放電電力
印加用の交流電源を設けるのが好ましい(請求項8)。
【0015】
【作用】請求項1記載のガスレーザ装置の場合、放電電
極の表面粗さは光学的導波路が形成可能となるように設
定されているので、放電電極間の間隙寸法を5mm以下
に設定することにより放電電極が光学的導波路を形成す
るように構成した場合には、放電電極表面での光損失を
低減して光学的導波路として十分に機能させることがで
きる。
【0016】請求項2記載のガスレーザ装置の場合、放
電電極対をなす放電電極は、レーザ光軸に沿った両端部
が絶縁支持部材により連結支持されているので、放電電
極を放電空間部から離れた部位で支持する構成に比べ
て、放電電極の平行度を高精度に設定することができ
る。
【0017】請求項3記載のガスレーザ装置の場合、放
電空間部の放電に伴って絶縁支持部材の温度が上昇して
熱膨張した場合であっても、絶縁支持部材の外形寸法
は、放電電極間の非放電時の間隙寸法と放電時の間隙寸
法との寸法変化が0.1mm以下となるように設定され
ているので、絶縁支持部材により支持された放電電極間
の間隙寸法が大きく設定されている構成と違って、放電
による温度上昇にかかわらず放電電極の平行度を高精度
に維持することができる。
【0018】請求項4記載のガスレーザ装置の場合、放
電により放電電極及びこの放電電極を連結支持する絶縁
支持部材の温度が上昇すると、両者の熱膨脹係数の違い
により放電電極に対して絶縁支持部材がずれてしまうも
のの、絶縁支持部材は放電電極に対してレーザ光軸に沿
った方向に移動可能となっているので、絶縁支持部材が
放電電極を固定的に支持する構成のものと違って、絶縁
支持部材が破壊されてしまうことを防ぐことができる。
【0019】請求項5記載のガスレーザ装置の場合、絶
縁支持部材をセラミックス若しくは石英ガラスから形成
したので、耐熱性が劣る絶縁支持部材を用いる構成と違
って、絶縁支持部材が放電により高温となるにしても変
質してしまうことはない。
【0020】請求項6記載のガスレーザ装置の場合、絶
縁支持部材において放電空間部を臨む表面は反射光を散
乱する微細凹凸形状となっているので、絶縁支持部材の
表面が反射光を正反射するように平滑であるものと違っ
て、絶縁支持部材の表面反射による寄生発振を防止する
ことができる。
【0021】請求項7記載のガスレーザ装置の場合、放
電電極に高周波放電電力が印加された状態では、放電電
極の表面に高周波電流が流れるものの、放電電極におい
ては少なくともその表面に低抵抗部材が設けられている
ので、放電時の放電電極のインピーダンスは低くなって
いる。これにより、放電電極として電気抵抗が比較的大
きな金属を使用した場合に比べて、放電電極での電力損
失を低減してレーザ出力を高めることができる。
【0022】請求項8記載のガスレーザ装置の場合、複
数の放電電極対をレーザ光軸に沿って設け、各放電電極
対に対応して放電電力印加用の交流電源を設けたので、
レーザ出力を高めるために交流電源の出力段において電
力合成を行う構成に比べて、交流電源の電力損失を低減
してレーザ出力を高めることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1を参照して
説明する。図1には、ガスレーザ装置の概略構成が、真
空容器を除去した状態で実体的に示されている。但し、
このガスレーザ装置は、熱伝導を利用してレーザガスの
温度上昇を抑制する形式のものであり、ガス循環のため
の送風機等は備えられていない。
【0024】この図1おいて、高圧側放電電極11は、
内部に冷却水を流通する空洞を有した矩形平面状に形成
されており、その上面には、冷却水導入口12及び冷却
水排出口13が設けられていると共にターミナル14が
設けられている。低圧側放電電極15は、上記高圧側放
電電極11と共に放電電極対16を形成するように矩形
平板状に形成されたもので、高圧側放電電極11と平行
に対向した状態となるように配置されている。
【0025】ここで、放電電極対16を形成する高圧側
放電電極11及び低圧側放電電極15は、互いに対向す
る表面においてレーザ光軸に沿った両端部に溝部17が
形成されており、その溝部17に長尺状の絶縁支持部材
18の端部が嵌合されることにより連結支持されてい
る。この場合、絶縁支持部材18は、高圧側放電電極1
1と低圧側放電電極15との間の間隙寸法が5mm以下
となるように各放電電極11,15を支持している。以
上の構成により、高圧側放電電極11と低圧側放電電極
15との間に放電ギャップが5mmの放電空間部19が
形成されるものであり、その放電空間部19の側部が絶
縁支持部材18により閉鎖された状態となっている。
【0026】尚、低圧側放電電極15も、高圧側放電電
極11と同様に内部に冷却水を流通する空洞を有すると
共に、下面に冷却水導入口及び冷却水排出口(何れも図
示せず)を備えた構成となっている。
【0027】さて、上記高圧側放電電極11及び低圧側
放電電極15は金、銀、銅、アルミニウム若しくはその
合金から形成されている。この場合、各放電電極11,
15において互いに対向する表面は、その表面粗さが出
力するレーザ光の波長の1/2以下となるように表面処
理が施されている。
【0028】また、上述のように高圧側放電電極11及
び低圧側放電電極15を連結支持する絶縁支持部材18
は、各放電電極11,15をこれらの間の間隙寸法が5
mm以下となるように連結支持しているものの、各放電
電極11,15とは完全に固定されておらず、各放電電
極11,15を連結支持した状態でレーザ光軸の方向に
摺動可能となっている。
【0029】また、絶縁支持部材18はセラミックス若
しくは石英ガラスから形成されていると共に、絶縁支持
部材18において放電空間部19を臨む表面は、不規則
な状態或いは周期的な溝若しくはこすり傷が付与される
ことにより微細凹凸形状となっている。
【0030】さらに、絶縁支持部材18の外形寸法、特
に高圧側放電電極11と低圧側放電電極15との間とな
る幅寸法は、絶縁支持部材18により連結支持された各
放電電極11,15間の非放電時の間隙寸法dと放電時
の間隙寸法との寸法変化Δdが0.1mm以下を満足す
るような値に設定されている。つまり、絶縁支持部材1
8の外形寸法は、Δd=500・α・d(但し、500
は放熱温度、αは熱膨張率、dは絶縁支持部材で支持さ
れた放電電極間の間隙寸法)<0.1mmを満足するよ
うな値に設定されている。そして、放電空間部19に
は、例えばCO、N2 、Heの混合ガスよりなるレーザ
ガスが所定圧力で封入されている。
【0031】交流電源としての高周波電源20は、高圧
側放電電極11に対応して設けられたもので、所定の高
周波電圧(周波数10MHz〜10GHz)をターミナ
ル14を通じて高圧側放電電極11に印加する構成とな
っている。尚、低圧側放電電極15は、図示しないター
ミナルを介してグランドラインと接続されている。
【0032】また、共振器を構成する後部鏡21及びレ
ーザ光の出力窓22aを有する出力鏡22が放電空間部
19を挟んで配置されている。そして、高圧側放電電極
11と低圧側放電電極15との間に高周波電源20から
高周波電圧が印加されると、各放電電極11,15間で
交流放電が生じるのに応じて、放電空間部19のレーザ
ガスが励起されてレーザ光が発生するようになり、斯様
に発生したレーザ光は後部鏡21及び出力鏡22を反射
する過程で増幅された後に出力鏡22の出力窓22aか
ら出力される。
【0033】ここで、高圧側放電電極11と低圧側放電
電極15との間の間隙寸法は5mm以下に設定されてい
るので、上述のようにレーザガスが励起されてレーザ光
が発生する際は、レーザ光が高圧側放電電極11及び低
圧側放電電極15の表面により反射されるようになり、
各放電電極11,15はレーザ光の光学的導波路を兼ね
るように機能する。
【0034】また、高圧側放電電極11及び低圧側放電
電極15において互いに対向する面の表面粗さは出力さ
れるレーザ光の波長の1/2以下に設定されているの
で、各放電電極11,15の表面でレーザ光が反射され
る際は、レーザ光は散乱することなく反射される。これ
により、各放電電極11,15による光損失は低減され
るので、各放電電極11,15による光学的導波路機能
によりレーザ出力を十分に高めることができる。
【0035】さらに、高圧側放電電極11及び低圧側放
電電極15はこれらの両端部が絶縁支持部材18により
連結支持されているので、各放電電極11,15を放電
空間部19から離れた部位で支持する構成に比べて、各
放電電極11,15の平行度を高精度に設定することが
できる。
【0036】一方、放電空間部19を光が通過する際
は、レーザ光の一部は放電空間部19を閉鎖している絶
縁支持部材18の表面により反射されるものの、絶縁支
持部材18において放電空間部19に臨む面は微細凹凸
形状となっているので、その反射光は大きく減衰されて
レーザ光が成長することはない。従って、絶縁支持部材
18において放電空間部19を臨む面が極めて平滑であ
る構成に比べて、寄生発振が阻止されてレーザ出力が低
下してしまうことが防止される。
【0037】また、放電空間部19で放電が発生する
と、絶縁支持部材18の表面が放電に晒されてしまうも
のの、絶縁支持部材18はセラミックス若しくは石英ガ
ラスから形成されているので、放電により絶縁支持部材
18の温度が高くなるにしても変質或いは破損してしま
うことはない。
【0038】また、放電に伴って絶縁支持部材18の温
度が上昇すると、絶縁支持部材18が熱膨張するもの
の、高圧側放電電極11と低圧側放電電極15との間の
間隙寸法は絶縁支持部材18の熱膨張寸法が0.1mm
以下となるように設定されているので、各放電電極1
1,15の平行度及びインピーダンスが大きく変化する
ことはない。これにより、高周波電源20からの放電電
力に応じて放電空間部19で放電電界を効率良く発生さ
せることによりレーザ光を成長させることができるの
で、レーザ出力を十分に高めることができる。
【0039】上記構成のものによれば、放電電極対16
を形成する高圧側放電電極11及び低圧側放電電極15
の間の間隙寸法を5mm以下に設定することにより互い
に対向する面の表面粗さをレーザ光の波長の1/2以下
に設定することにより光学的導波路を形成可能としたの
で、放電電極において互いに対向する面の表面粗さが大
きなものに比べて、各放電電極11,15の反射光の光
損失を低減してレーザ出力を高めることができる。
【0040】図2は本発明の第2実施例を示しており、
第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、異なる部分についてのみ説明する。この第2実施例
では、高圧側放電電極11及び低圧側放電電極15から
なる放電電極対16をレーザ光軸に沿って2組設けると
共に、各放電電極対16に対応して高周波電源20を設
けることを特徴としている。
【0041】この場合、各放電電極対16をなす低圧側
放電電極15は共通に設けられている。また、高圧側放
電電極11及び低圧側放電電極15の材質、互いに対向
する面の表面粗さ、絶縁支持部材18の材質及び外形寸
法、並びに絶縁支持部材18による高圧側放電電極11
及び低圧側放電電極15の支持形態は第1実施例と同一
である。
【0042】このような構成によれば、各高周波電源2
0から各放電電極対16に個別に放電電力を印加するよ
うにしたので、放電電力を増大するために交流電源の出
力段において電力合成する構成に比べて、高周波電源2
0に電力損失を生じることなくレーザ出力を高めること
ができる。
【0043】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。放電電極1
1,15としては、金属母材若しくは絶縁母材の表面に
金、銀、銅、アルミニウム或いはその合金を添設して構
成するようにしてもよい。また、金属母材全体を含むよ
うに誘電体を配置或いは蒸着することにより放電電極を
形成し、その誘電体の表面粗さを小さくすることにより
光学的導波路を形成可能としてもよい。
【0044】また、外部からレーザ光を導入してそのレ
ーザ光を増幅するような増幅装置に応用するようにして
もよい。また、一酸化炭素ガスレーザやエキシマレーザ
等のガスレーザ装置に応用してもよい。
【0045】さらに、放電電極の冷却手段としては、液
体窒素やフロリナートを用いたり、空冷方式としてもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のガスレーザ装置によれば、以下の効果を奏する。請求
項1記載のものによれば、放電電極対をなす放電電極間
の間隙を5mm以下に設定することなより放電電極の表
面により光学的導波路を形成する構成において、放電電
極の表面粗さを光学的導波路が形成可能となるように設
定したので、光学的導波路の役割を兼ねる放電電極表面
での光損失を低減してレーザ出力を高めることができ
る。
【0047】請求項2記載のものによれば、放電電極対
をなす放電電極は、レーザ光軸に沿った両端部を絶縁支
持部材により連結支持するようしたので、放電電極を放
電空間部から離れた部位で支持する構成に比べて、放電
電極の平行度を高精度に維持してレーザ出力を高めるこ
とができる。
【0048】請求項3記載のものによれば、絶縁支持部
材の外形寸法は、放電電極間の非放電時の間隙寸法と放
電時の間隙寸法との寸法変化が0.1mm以下となるよ
うに設定するようにしたので、放電による温度上昇にか
かわらず放電電極の平行度を維持してレーザ出力が低下
してしまうことを防止できる。
【0049】請求項4記載のものによれば、絶縁支持部
材を放電電極に対してレーザ光軸に沿った方向に移動可
能としたので、絶縁支持部材と放電電極との熱膨張係数
が異なっていた場合であっても、絶縁支持部材が熱膨張
により破壊されてしまうことを防止することができる。
【0050】請求項5記載のものによれば、絶縁支持部
材をセラミックス若しくは石英ガラスから形成したの
で、絶縁支持部材が放電により高温となるにしても変質
してしまうことはない。
【0051】請求項6記載のものによれば、絶縁支持部
材において放電空間部を臨む表面を反射光を散乱する微
細凹凸形状としたので、寄生発振を防止してレーザ出力
が低下してしまうことを防止することができる。
【0052】請求項7記載のものによれば、放電電極に
おいては少なくともその表面に低抵抗部材を設けるよう
にしたので、放電電極での電力損失を低減してレーザ出
力を高めることができる。
【0053】請求項8記載のものによれば、複数の放電
電極対をレーザ光軸に沿って設け、各放電電極対に対応
して放電電力印加用の交流電源を設けるようにしたの
で、交流電源の電力損失を低減してレーザ出力を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の斜視図
【図2】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図3】従来例を示す全体の縦断面図
【符号の説明】
11は高圧側放電電極、15は低圧側放電電極、16は
放電電極対、18は絶縁支持部材、19は放電空間部、
20は高周波電源(交流電源)である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電電極を所定間隙存して対向配置する
    ことにより放電電極対を形成し、この放電電極対に高周
    波放電電力を印加することにより放電電極間に形成され
    た放電空間部に位置するレーザガスを励起してレーザ光
    を発生するガスレーザ装置において、 前記放電電極間の間隙寸法を5mm以下に設定すると共
    に、 前記放電電極において互いに対向する面の表面粗さを光
    学的導波路が形成可能となるように設定することを特長
    とするガスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 放電電極対をなす放電電極は、レーザ光
    軸に沿った両端部が絶縁支持部材により連結支持されて
    いることを特徴とする請求項1記載のガスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 絶縁支持部材は、放電電極間の非放電時
    の間隙寸法と放電時の間隙寸法との寸法変化が0.1m
    m以下となるように外形寸法が設定されていることを特
    長とする請求項2記載のガスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 絶縁支持部材は、放電電極を連結支持し
    た状態でレーザ光軸に沿った方向に摺動可能に設けられ
    ていることを特徴とする請求項2記載のガスレーザ装
    置。
  5. 【請求項5】 絶縁支持部材は、セラミックス若しくは
    石英ガラスから形成されていることを特徴とする請求項
    2記載のガスレーザ装置。
  6. 【請求項6】 絶縁支持部材は、放電空間部を臨む表面
    が反射光を散乱する微細凹凸形状であることを特徴とす
    る請求項2記載のガスレーザ装置。
  7. 【請求項7】 放電電極は、少なくともその表面に低抵
    抗部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    6の何れかに記載のガスレーザ装置。
  8. 【請求項8】 複数の放電電極対をレーザ光軸に沿って
    設けると共に、 各放電電極対に対応して放電電力印加用の交流電源を設
    けたことを特長とする請求項1乃至7の何れかに記載の
    ガスレーザ装置。
JP6274896A 1994-11-09 1994-11-09 ガスレーザ装置 Pending JPH08139390A (ja)

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