JPH0814640B2 - X線顕微鏡 - Google Patents
X線顕微鏡Info
- Publication number
- JPH0814640B2 JPH0814640B2 JP62308806A JP30880687A JPH0814640B2 JP H0814640 B2 JPH0814640 B2 JP H0814640B2 JP 62308806 A JP62308806 A JP 62308806A JP 30880687 A JP30880687 A JP 30880687A JP H0814640 B2 JPH0814640 B2 JP H0814640B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- ray microscope
- objective lens
- layer
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21K—TECHNIQUES FOR HANDLING PARTICLES OR IONISING RADIATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; IRRADIATION DEVICES; GAMMA RAY OR X-RAY MICROSCOPES
- G21K7/00—Gamma- or X-ray microscopes
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Microscoopes, Condenser (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、物体をコンデンサを介して準単色X線でコ
ヒーレント又は部分コヒーレント照射しかつゾーンプレ
ートとして構成された高解像力のX線対物レンズを用い
て拡大して結像面に結像させるX線顕微鏡に関する。
ヒーレント又は部分コヒーレント照射しかつゾーンプレ
ートとして構成された高解像力のX線対物レンズを用い
て拡大して結像面に結像させるX線顕微鏡に関する。
従来の技術 前記の形式のX線顕微鏡は、例えばシュマール(Schm
al)及びルドロフ(Rudolph)著、“X−Ray Mikroscop
iy"、スプリンガー出版社(1984)の第IV部に記載され
ている。この文献の192〜202頁に、X線顕微鏡について
記載されており、この場合には総ての結像素子、即ちコ
ンデンサ及びX線対物レンズはゾーンプレートとして構
成されている。このようなゾーンプレートは、薄い支持
体シート(例えばポリイミドから成る)に施された、例
えば金から成る、多数の極めて薄いリングから成る。こ
れらのリングは線密度が半径方向で上昇する円形格子を
形成する。該ゾーンプレートは一定波長の投射する単色
X線を回折し、それによって結像させる。準単色ビーム
としては、この場合には一定の帯域幅Δλのビームが理
解されるべきであり、この場合ゾーンプレートと関係し
てこの帯域幅は関係式:λ/Δλxp・m(p=線数、m
=なお検出すべき回折次数の数)によって与えられる。
al)及びルドロフ(Rudolph)著、“X−Ray Mikroscop
iy"、スプリンガー出版社(1984)の第IV部に記載され
ている。この文献の192〜202頁に、X線顕微鏡について
記載されており、この場合には総ての結像素子、即ちコ
ンデンサ及びX線対物レンズはゾーンプレートとして構
成されている。このようなゾーンプレートは、薄い支持
体シート(例えばポリイミドから成る)に施された、例
えば金から成る、多数の極めて薄いリングから成る。こ
れらのリングは線密度が半径方向で上昇する円形格子を
形成する。該ゾーンプレートは一定波長の投射する単色
X線を回折し、それによって結像させる。準単色ビーム
としては、この場合には一定の帯域幅Δλのビームが理
解されるべきであり、この場合ゾーンプレートと関係し
てこの帯域幅は関係式:λ/Δλxp・m(p=線数、m
=なお検出すべき回折次数の数)によって与えられる。
このような公知のX線顕微鏡においては、画像内のコ
ントラストは物体内での光電吸収によって助長される、
即ち透過するX線の振幅変調を惹起する構造が結像され
る。
ントラストは物体内での光電吸収によって助長される、
即ち透過するX線の振幅変調を惹起する構造が結像され
る。
この場合には、2.4nm〜4.5nmの範囲内にある、即ち酸
素Kエッジと炭素Kエッジとの範囲内にあるX線の波長
範囲が特に適当である。この領域は水窓(Wasserfenste
r)とも称される、それというのもこの場合には水は有
機物質よりも約10倍高い透過率を有するからである。そ
れにともない、この波長範囲内では有機物質、ひいては
細胞及び細胞小器官を生きた状態で調査することができ
る。
素Kエッジと炭素Kエッジとの範囲内にあるX線の波長
範囲が特に適当である。この領域は水窓(Wasserfenste
r)とも称される、それというのもこの場合には水は有
機物質よりも約10倍高い透過率を有するからである。そ
れにともない、この波長範囲内では有機物質、ひいては
細胞及び細胞小器官を生きた状態で調査することができ
る。
X線顕微鏡で従来達成された解像力は光顕微鏡におけ
るよりも約10倍良好である、しかも約1桁のX線顕微鏡
の解像力の一層の向上がなお可能である。この場合に
は、X線顕微鏡における限界解像力は調査すべき物体の
X線負荷による振幅構造によって与えられる。
るよりも約10倍良好である、しかも約1桁のX線顕微鏡
の解像力の一層の向上がなお可能である。この場合に
は、X線顕微鏡における限界解像力は調査すべき物体の
X線負荷による振幅構造によって与えられる。
発明が解決しようとする問題点 ところで、本発明の課題は、従来通常の方法によるよ
りも低いX線負荷をもたらす線量で、しかも画像コント
ラストの劣化を甘受する必要がなく、特に生物構造体の
調査を実施することを可能にするX線顕微鏡を提供する
ことであった。
りも低いX線負荷をもたらす線量で、しかも画像コント
ラストの劣化を甘受する必要がなく、特に生物構造体の
調査を実施することを可能にするX線顕微鏡を提供する
ことであった。
問題点を解決するための手段 前記課題は、冒頭に記載した形式のX線顕微鏡におい
て、X線対物レンズのフーリエ平面内に、物体によって
回折された、ゼロ次又は予め選択した別の次数のビーム
が当たる面領域全体に亙って延びかつ透過するビームに
位相シフトを与える素子が配置されており、かつ該素子
が付加的に異なった次数の強度を補償するために吸収作
用を有し、その際吸収作用を有する領域と、位相シフト
作用を有する領域とがX線対物レンズのフーリエ平面内
の異なった面に分配されていること 発明の作用及び効果 本発明によるX線顕微鏡においては、コントラストを
形成するために物体構造の位相シフ特性を利用する。光
路内に配置された位相シフト素子は、該素子の形によっ
て予め選択された次数の、物体から到達するX線ビーム
に、それとは別の、物体から到達する素子を透過しなか
ったビームに対して位相をシフトさせる。この際、位相
シフトしたビーム成分と影響を受けなかったビーム成分
とは画像面内で干渉しかつその際コントラストに富ん
だ、拡大された、物体の像を形成する。
て、X線対物レンズのフーリエ平面内に、物体によって
回折された、ゼロ次又は予め選択した別の次数のビーム
が当たる面領域全体に亙って延びかつ透過するビームに
位相シフトを与える素子が配置されており、かつ該素子
が付加的に異なった次数の強度を補償するために吸収作
用を有し、その際吸収作用を有する領域と、位相シフト
作用を有する領域とがX線対物レンズのフーリエ平面内
の異なった面に分配されていること 発明の作用及び効果 本発明によるX線顕微鏡においては、コントラストを
形成するために物体構造の位相シフ特性を利用する。光
路内に配置された位相シフト素子は、該素子の形によっ
て予め選択された次数の、物体から到達するX線ビーム
に、それとは別の、物体から到達する素子を透過しなか
ったビームに対して位相をシフトさせる。この際、位相
シフトしたビーム成分と影響を受けなかったビーム成分
とは画像面内で干渉しかつその際コントラストに富ん
だ、拡大された、物体の像を形成する。
物体から到達するビームのゼロ次のX線に、物体構造
によって回折された次数のビームに対して90゜の位相シ
フトを与えるのが特に有利であることが判明した。この
操作は簡単に行うことができる、それというのもゼロ次
のビームはX線対物レンズのフーリエ平面において中心
の円板を照明するからである。そのために適当な、位相
シフト素子の構成は、特許請求の範囲第3項及び第4項
に記載されている。
によって回折された次数のビームに対して90゜の位相シ
フトを与えるのが特に有利であることが判明した。この
操作は簡単に行うことができる、それというのもゼロ次
のビームはX線対物レンズのフーリエ平面において中心
の円板を照明するからである。そのために適当な、位相
シフト素子の構成は、特許請求の範囲第3項及び第4項
に記載されている。
本発明は、1つの素子の屈折率nはX線範囲内におい
ては2つの異なって作用する数量から構成されるという
認識から出発する、このことは概略的には式;n=1−δ
−iβによって表すことができる。この場合、数量βは
吸収量を表し、該吸収量はX線の波長λが短くなると小
さくなる。数量δは透過するX線に与える位相シフトに
とって極めて重要である。数量δは一般に波長との関係
においては極めて緩慢に変動する。従って、この理由か
ら物体による位相シフトを利用すると画像におけるコン
トラストの明らかな改良を達成することができる。
ては2つの異なって作用する数量から構成されるという
認識から出発する、このことは概略的には式;n=1−δ
−iβによって表すことができる。この場合、数量βは
吸収量を表し、該吸収量はX線の波長λが短くなると小
さくなる。数量δは透過するX線に与える位相シフトに
とって極めて重要である。数量δは一般に波長との関係
においては極めて緩慢に変動する。従って、この理由か
ら物体による位相シフトを利用すると画像におけるコン
トラストの明らかな改良を達成することができる。
特に物体の線負荷が小さくても、そのコントラスト画
像がより高い線負荷で振幅コントラストを利用する場合
よりも悪くない画像が形成される。
像がより高い線負荷で振幅コントラストを利用する場合
よりも悪くない画像が形成される。
前記考察からも、本発明によるX線顕微鏡の一層著し
い利点が生じる。数量δが波長λに関しては僅かにしか
変化しないので、位相シフトを利用するとX線の波長範
囲を、吸収が少ない、即ちβが小さいことに基づき、画
像内で達成可能なコントラストが小さいためにX線顕微
鏡を従来は有効に使用できなかった、短い方の波長に向
かって移行させることができる。
い利点が生じる。数量δが波長λに関しては僅かにしか
変化しないので、位相シフトを利用するとX線の波長範
囲を、吸収が少ない、即ちβが小さいことに基づき、画
像内で達成可能なコントラストが小さいためにX線顕微
鏡を従来は有効に使用できなかった、短い方の波長に向
かって移行させることができる。
場合によっては、ゼロ次のX線ではなく、物体によっ
て回折された高い、次数のビームの位相をシフトさせる
ことも可能である。これらの次数はX線対物レンズにフ
ーリエ平面にリングを形成する、従って位相シフト素子
は特許請求の範囲第5項記載に基づき構成することがで
きる。
て回折された高い、次数のビームの位相をシフトさせる
ことも可能である。これらの次数はX線対物レンズにフ
ーリエ平面にリングを形成する、従って位相シフト素子
は特許請求の範囲第5項記載に基づき構成することがで
きる。
X線範囲内の屈折率nに関する方程式、即ちn=1−
δ−iβが示すように、位相シフトとは常に又吸収作用
が結び付いている。このことは勿論本発明によるX線顕
微鏡で使用される素子についても当て嵌まる。従って、
物体から到達する、画像面で干渉する次数のビームの強
度を相互に補償することが必要になることもある。この
ために、位相シフト素子の位相シフト作用と吸収作用と
をX線対物レンズのフーリエ平面内の種々の相応する面
に分布させるのが有利である。この場合、これらの相応
する面を透過するビームは、相互に無関係に位相及び振
幅において、しかも画像面内で干渉する次数のビームの
強度が相互に補償されるように影響せしめられる。
δ−iβが示すように、位相シフトとは常に又吸収作用
が結び付いている。このことは勿論本発明によるX線顕
微鏡で使用される素子についても当て嵌まる。従って、
物体から到達する、画像面で干渉する次数のビームの強
度を相互に補償することが必要になることもある。この
ために、位相シフト素子の位相シフト作用と吸収作用と
をX線対物レンズのフーリエ平面内の種々の相応する面
に分布させるのが有利である。この場合、これらの相応
する面を透過するビームは、相互に無関係に位相及び振
幅において、しかも画像面内で干渉する次数のビームの
強度が相互に補償されるように影響せしめられる。
実施例 次に、第1図〜第4図に示した実施例により本発明を
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第1図には、X線源から到達するビームが1で示され
ている。X線源としては、例えばシンクロトロン又はそ
の他の、シュマール(Schmal)及びルドロフ(Rudolp
h)著、“X−Ray Mikroscopiy"、スプリンガー出版社
(1984)の第1部に記載されたX線源を使用することが
できる。
ている。X線源としては、例えばシンクロトロン又はそ
の他の、シュマール(Schmal)及びルドロフ(Rudolp
h)著、“X−Ray Mikroscopiy"、スプリンガー出版社
(1984)の第1部に記載されたX線源を使用することが
できる。
X線ビームはX線コンデンサ2を透過しかつ該コンデ
ンサによって、中心絞り4に配置された観察すべき物体
3に導かれる。物体3によって回折されたX線ビーム
は、高解像力対物レンズ5を透過しかつ該対物レンズに
よって画像面6に結像される。
ンサによって、中心絞り4に配置された観察すべき物体
3に導かれる。物体3によって回折されたX線ビーム
は、高解像力対物レンズ5を透過しかつ該対物レンズに
よって画像面6に結像される。
7で対物レンズ5のフーリエ平面が示されており、該
面内で物体3を透過するビームの調和のとれたフーリエ
成分への分解が行われる。画像面6で、この分布はフー
リエ逆変換によって実像として再生される。
面内で物体3を透過するビームの調和のとれたフーリエ
成分への分解が行われる。画像面6で、この分布はフー
リエ逆変換によって実像として再生される。
結像する素子2及び5としては、例えば第2図に示さ
れているようなゾーンプレートを使用するのが有利であ
る。このゾーンプレートは、例えばポリイミドから成
る、極めて薄い支持体シートに施された多数のリングか
ら成る。該リングはたいてい金又はクロムから成ってお
りかつ約0.1μmの小さい層厚さを有する。該リングは
線密度が半径方向で上昇した円形格子を形成する。
れているようなゾーンプレートを使用するのが有利であ
る。このゾーンプレートは、例えばポリイミドから成
る、極めて薄い支持体シートに施された多数のリングか
ら成る。該リングはたいてい金又はクロムから成ってお
りかつ約0.1μmの小さい層厚さを有する。該リングは
線密度が半径方向で上昇した円形格子を形成する。
対物レンズ5のフーリエ平面7内に、位相シフト及び
/又は吸収素子8が配置されている。該素子は、第3図
から明らかなように、リング10内に包括された薄い支持
体シート9から成り、かつ該シート上に、中央円板11の
形の、位相シフト材料、例えばクロムから成る薄い層が
施されている。
/又は吸収素子8が配置されている。該素子は、第3図
から明らかなように、リング10内に包括された薄い支持
体シート9から成り、かつ該シート上に、中央円板11の
形の、位相シフト材料、例えばクロムから成る薄い層が
施されている。
第1図から明らかなように、中央円板11は物体3から
到達するゼロ次のX線が透過する。この際に、このビー
ムは物体構造によって回折された次数に対して90゜位相
がシフトせしめられる。画像面6内に、位相シフトした
ビームと影響を受けなかったビームとの間の干渉が発生
しかつそれに伴いコントラストに富んだ、拡大された、
物体3の画像が生じ、該画像は例えば直接的に感光性層
に固定することができる。
到達するゼロ次のX線が透過する。この際に、このビー
ムは物体構造によって回折された次数に対して90゜位相
がシフトせしめられる。画像面6内に、位相シフトした
ビームと影響を受けなかったビームとの間の干渉が発生
しかつそれに伴いコントラストに富んだ、拡大された、
物体3の画像が生じ、該画像は例えば直接的に感光性層
に固定することができる。
例えば波長λ=4.5nmのX線ビームを使用しかつ素子
8の中央円板11が厚さ0.09μmのクロム層から成ってい
る場合には、水中で厚さ10nmの蛋白質構造は第1図のX
線顕微鏡で、振幅コントラストにおいて従来普通の結像
よりも約20倍良好なコントラストをもたらす。
8の中央円板11が厚さ0.09μmのクロム層から成ってい
る場合には、水中で厚さ10nmの蛋白質構造は第1図のX
線顕微鏡で、振幅コントラストにおいて従来普通の結像
よりも約20倍良好なコントラストをもたらす。
第4図は、位相シフト及び/又は吸収にために利用さ
れる素子8の1実施例を示し、この場合には支持体シー
ト9上に相応する材料、例えばクロムから成るリング12
が設けられている。このリングは物体によって回折され
た高次数のビームに位相シフトを与える。どの次数が影
響されるべきかは、リング12の直径及び幅によって決ま
る。
れる素子8の1実施例を示し、この場合には支持体シー
ト9上に相応する材料、例えばクロムから成るリング12
が設けられている。このリングは物体によって回折され
た高次数のビームに位相シフトを与える。どの次数が影
響されるべきかは、リング12の直径及び幅によって決ま
る。
第1図は本発明によるX線顕微鏡の原理的構造の1実施
例を示す略示構成図、第2図は結像素子として使用され
るゾーンプレートの平面図、第3図は第1図の顕微鏡に
組み込まれた素子の平面図及び第4図は位相シフト素子
の別の実施例の平面図である。 3……物体、5……X線対物レンズ、7……フーリエ平
面、8……位相シフト及び/又は吸収素子、9……支持
体シート、11……中央円板、12……リング状層
例を示す略示構成図、第2図は結像素子として使用され
るゾーンプレートの平面図、第3図は第1図の顕微鏡に
組み込まれた素子の平面図及び第4図は位相シフト素子
の別の実施例の平面図である。 3……物体、5……X線対物レンズ、7……フーリエ平
面、8……位相シフト及び/又は吸収素子、9……支持
体シート、11……中央円板、12……リング状層
Claims (4)
- 【請求項1】物体をコンデンサを介して準単色X線でコ
ヒーレント又は部分コヒーレント照射しかつゾーンプレ
ートとして構成された高解像力のX線対物レンズを用い
て拡大して結像面に結像させるX線顕微鏡において、X
線対物レンズ(5)のフーリエ平面(7)内に、物体
(3)によって回折された、ゼロ次又は予め選択した別
の次数のビームが当たる面領域全体に亙って延びかつ透
過するビームに位相シフトを与える素子(8)が配置さ
れており、かつ該素子(8)が付加的に異なった次数の
強度を補償するために吸収作用を有し、その際吸収作用
を有する領域と、位相シフト作用を有する領域とがX線
対物レンズ(5)のフーリエ平面(7)内の異なった面
に分配されていることを特徴とするX線顕微鏡。 - 【請求項2】素子(8)が、支持体シート(9)に施さ
れた層(11;12)からなる、特許請求の範囲第1項記載
のX線顕微鏡。 - 【請求項3】支持体シート(9)に施された層(11)
が、ゼロ次の透過するX線ビームが90゜の位相シフトを
受けるような厚さの中央円板の形を有する、特許請求の
範囲第1項記載のX線顕微鏡。 - 【請求項4】支持体シートに施された層(11)がX線波
長λ=4.5nmで厚さ0.09μmのクロム層から成る、特許
請求の範囲第3項記載のX線顕微鏡。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19863642457 DE3642457A1 (de) | 1986-12-12 | 1986-12-12 | Roentgen-mikroskop |
DE3642457.9 | 1986-12-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63163300A JPS63163300A (ja) | 1988-07-06 |
JPH0814640B2 true JPH0814640B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=6316038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62308806A Expired - Fee Related JPH0814640B2 (ja) | 1986-12-12 | 1987-12-08 | X線顕微鏡 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4870674A (ja) |
EP (1) | EP0270968B1 (ja) |
JP (1) | JPH0814640B2 (ja) |
DE (2) | DE3642457A1 (ja) |
DK (1) | DK174016B1 (ja) |
Families Citing this family (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH678663A5 (ja) * | 1988-06-09 | 1991-10-15 | Zeiss Carl Fa | |
US5199057A (en) * | 1989-08-09 | 1993-03-30 | Nikon Corporation | Image formation-type soft X-ray microscopic apparatus |
JP2775949B2 (ja) * | 1990-01-10 | 1998-07-16 | 株式会社ニコン | X線光学素子保持枠 |
US5022061A (en) * | 1990-04-30 | 1991-06-04 | The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy | An image focusing means by using an opaque object to diffract x-rays |
US5204887A (en) * | 1990-06-01 | 1993-04-20 | Canon Kabushiki Kaisha | X-ray microscope |
DE4027285A1 (de) * | 1990-08-29 | 1992-03-05 | Zeiss Carl Fa | Roentgenmikroskop |
US5432607A (en) * | 1993-02-22 | 1995-07-11 | International Business Machines Corporation | Method and apparatus for inspecting patterned thin films using diffracted beam ellipsometry |
US5432349A (en) * | 1993-03-15 | 1995-07-11 | The United State Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Fourier transform microscope for x-ray and/or gamma-ray imaging |
JP3703483B2 (ja) * | 1993-09-15 | 2005-10-05 | カール−ツァイス−スチフツング | 位相コントラスト−x線顕微鏡 |
JP3741411B2 (ja) * | 1999-10-01 | 2006-02-01 | 株式会社リガク | X線集光装置及びx線装置 |
JP2005519288A (ja) * | 2002-03-05 | 2005-06-30 | ムラジン アブベキロビッチ クマホフ, | X線顕微鏡 |
US7245696B2 (en) * | 2002-05-29 | 2007-07-17 | Xradia, Inc. | Element-specific X-ray fluorescence microscope and method of operation |
US7365909B2 (en) * | 2002-10-17 | 2008-04-29 | Xradia, Inc. | Fabrication methods for micro compounds optics |
US7119953B2 (en) * | 2002-12-27 | 2006-10-10 | Xradia, Inc. | Phase contrast microscope for short wavelength radiation and imaging method |
DE10352741B4 (de) * | 2003-11-12 | 2012-08-16 | Austriamicrosystems Ag | Strahlungsdetektierendes optoelektronisches Bauelement, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung |
US20050211910A1 (en) * | 2004-03-29 | 2005-09-29 | Jmar Research, Inc. | Morphology and Spectroscopy of Nanoscale Regions using X-Rays Generated by Laser Produced Plasma |
GB0409572D0 (en) * | 2004-04-29 | 2004-06-02 | Univ Sheffield | High resolution imaging |
US7302043B2 (en) * | 2004-07-27 | 2007-11-27 | Gatan, Inc. | Rotating shutter for laser-produced plasma debris mitigation |
US7466796B2 (en) * | 2004-08-05 | 2008-12-16 | Gatan, Inc. | Condenser zone plate illumination for point X-ray sources |
US7452820B2 (en) * | 2004-08-05 | 2008-11-18 | Gatan, Inc. | Radiation-resistant zone plates and method of manufacturing thereof |
US8001862B2 (en) * | 2007-11-20 | 2011-08-23 | Harley-Davidson Motor Company Group, Inc. | Reverse drive assembly for a motorcycle |
CN102365052B (zh) * | 2009-03-27 | 2015-05-13 | 皇家飞利浦电子股份有限公司 | 利用圆形光栅进行差分相衬成像 |
US9291578B2 (en) | 2012-08-03 | 2016-03-22 | David L. Adler | X-ray photoemission microscope for integrated devices |
US9129715B2 (en) | 2012-09-05 | 2015-09-08 | SVXR, Inc. | High speed x-ray inspection microscope |
JP2022069273A (ja) * | 2020-10-23 | 2022-05-11 | 株式会社リガク | 結像型x線顕微鏡 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49300A (ja) * | 1972-03-15 | 1974-01-05 | ||
US4105289A (en) * | 1976-04-29 | 1978-08-08 | University Patents, Inc. | Apparatus and method for image sampling |
JPS6049300A (ja) * | 1983-08-29 | 1985-03-18 | 日本電子株式会社 | X線顕微鏡 |
-
1986
- 1986-12-12 DE DE19863642457 patent/DE3642457A1/de not_active Withdrawn
-
1987
- 1987-11-28 DE DE87117658T patent/DE3788508D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1987-11-28 EP EP87117658A patent/EP0270968B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1987-12-08 JP JP62308806A patent/JPH0814640B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1987-12-09 US US07/130,755 patent/US4870674A/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-12-11 DK DK198706522A patent/DK174016B1/da not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0270968A3 (en) | 1989-08-02 |
DE3788508D1 (de) | 1994-01-27 |
DK652287A (da) | 1988-06-13 |
DK174016B1 (da) | 2002-04-15 |
EP0270968A2 (de) | 1988-06-15 |
US4870674A (en) | 1989-09-26 |
EP0270968B1 (de) | 1993-12-15 |
DK652287D0 (da) | 1987-12-11 |
DE3642457A1 (de) | 1988-06-30 |
JPS63163300A (ja) | 1988-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0814640B2 (ja) | X線顕微鏡 | |
Zhang et al. | Elimination of zero-order diffraction in digital off-axis holography | |
Lindaas et al. | X-ray holographic microscopy by means of photoresist recording and atomic-force microscope readout | |
WO2009076700A1 (en) | Phase-contrast imaging method and apparatus | |
Endo et al. | Interference electron microscopy by means of holography | |
Heck et al. | Resolution determination in X-ray microscopy: an analysis of the effects of partial coherence and illumination spectrum | |
Fuhse et al. | Waveguide-based off-axis holography with hard x rays | |
US20080019482A1 (en) | X-ray imaging apparatus and method with an x-ray interferometer | |
DE102019205527A1 (de) | Diffraktiver Biosensor | |
Momose | Development toward high-resolution X-ray phase imaging | |
US7113564B2 (en) | X-ray imaging apparatus and method with an X-ray interferometer | |
Tomita et al. | Off-axis electron micro-holography | |
Ru et al. | Electron holography available in a non-biprism transmission electron microscope | |
Solak et al. | Fabrication of high-resolution zone plates with wideband extreme-ultraviolet holography | |
Takano et al. | Development of laboratory-based x-ray phase tomographic microscope | |
Gajdardziska-Josifovska | Off-axis electron holography of hetero-interfaces | |
Altapova et al. | X-ray phase-contrast radiography using a filtered white beam with a grating interferometer | |
Meyer-Ilse et al. | Experimental characterization of zone plates for high resolution X-ray microscopy | |
Rastogi | Determination of surface strains by speckle shear photography | |
Haroutunyan | Hard X-Ray Phase-Contrast Laboratory Microscope Based on Three-Block Fresnel Zone Plate Interferometer | |
Lichte | Electron image plane off-axis holography of atomic structures | |
Gao et al. | Imaging properties of photon sieve with a large aperture | |
Iwata et al. | Phase-shifting x-ray shearing interferometer | |
Momose et al. | Phase-imagin g with an x-ray talbot interferometer | |
Morrison | Some aspects of quantitative x-ray microscopy |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |