JPH08146139A - 心筋バイアビリティの評価方法及び心筋断層画像処理 装置 - Google Patents

心筋バイアビリティの評価方法及び心筋断層画像処理 装置

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JPH08146139A
JPH08146139A JP6233774A JP23377494A JPH08146139A JP H08146139 A JPH08146139 A JP H08146139A JP 6233774 A JP6233774 A JP 6233774A JP 23377494 A JP23377494 A JP 23377494A JP H08146139 A JPH08146139 A JP H08146139A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カウント評価の統一基準を設定して心拍同期
法に基づいて心筋バイアビリティと心機能を正確に評価
できるようにした心筋バイアビリティの評価方法を提供
することを目的とする。 【構成】 投与した放射性医薬品の挙動を解析する場
合、カウント評価の統一基準を設け、この基準に基づい
て任意の心時相の心筋断層データのカウントを評価する
ようにしたので、例えば、拡張末期と収縮末期とを例に
挙げると、それぞれの心筋イメージ31,31’,3
2,32’はカラーバーC1、カラーバーC2により表
示される。収縮末期の心筋イメージ32,32’は拡張
末期の最大カウントよりも高いカウントにも色が追加さ
れて表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投与した放射性医薬品
の挙動を解析する心筋バイアビリティの評価方法及びこ
の評価方法を用いた心筋断層画像処理装置に関する。本
発明において心筋バイアビリティの評価には心機能の評
価を含むものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冠状動脈インターベンションの発
達により、ますます正確な心筋バイアビリティの診断が
切望されている。代表的な診断方法として、RI(放射
性同位元素)を人体に投与してその挙動を動態解析する
という心筋バイアビリティの評価手法がある。
【0003】そこでRIの挙動を動態解析するには、例
えば、 201Tl(塩化タリウム)を用いて検査、読影を
行うという 201Tl(以下単にTlと称する)心筋シン
チグラフィがある。このTlシンチグラフィには、運動
負荷や薬物負荷を施行する方法と安静時に行う方法とに
大別される。
【0004】運動負荷や薬物負荷を施行するTl心筋シ
ンチグラフィは、負荷をすることで安静時のTl心筋シ
ンチグラフィでは得られない虚血を誘発させる方法であ
る。これによって、負荷直後と負荷後3〜4時間経過さ
せた安静後の各像を比較すると、その差が大きくなるた
めに心筋バイアビリティの診断がしやすいという利点が
ある。さらに、診断能力を向上させるために、再静注法
や遅延再分布法等の工夫もなされている。
【0005】また、安静時のTl心筋シンチグラフィで
は、梗塞部心筋のバイアビリティ評価について、安静時
に撮像されることで心筋に負担をかけずに患者にとって
好条件のシンチグラフィとなり、負荷による過度の虚血
を起こさせるような心配はないという利点がある。
【0006】以上のTl心筋シンチグラフィを支援する
ものが心筋断層画像処理装置である。この心筋断層画像
処理装置は、ガンマシンチカメラによって負荷直後と負
荷後3〜4時間経過させた安静後とに分けて撮影した心
筋スペクト像(以下「心筋断層像」という)を入力し、
心時相を考慮せずに上記負荷直後像と上記安静後像の各
断層データの最高カウントをそれぞれ求め、各最高カウ
ントを基準にしてそれぞれのレベルに応じて上記負荷直
後像と上記安静後像をカラー表示したり、あるいは短軸
断層像を極座標(同心円)や展開図でカラー表示するも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の心筋バイアビリティの評価方法では、運動負荷
を施行するTl心筋シンチグラフィの場合、運動負荷量
が医師の主観に頼るためにその負荷量によって心筋の虚
血状態に差が生じ、再現性が乏しいという問題があっ
た。また安静時のTl心筋シンチグラフィの場合、負荷
直後像との比較ができないために判別し難いとともにシ
ンチグラフィが症例の最高値に対する相対評価しかでき
ないという問題があった。このように、いずれのTl心
筋シンチグラフィでもバイアブルな心筋を見落としてし
まうという要素があり、正確に心筋バイアビリティを評
価することができないという大きな問題があった。
【0008】また従来の心筋バイアビリティの評価方法
では、心拍や心時相を何ら考慮せずに診断していたの
で、時相ごとに起こる変化を全く把握できないものであ
った。例えば局所心筋の機能の遅れや進み具合、あるい
はあらゆる方向での心機能等は何ら解明できないままで
あった。
【0009】また、負荷直後と負荷後3〜4時間の安静
時とでは、Tlが時間とともに減衰したり人体から排出
されるため、カウントを同じ条件で計測することは不可
能である。これにもまして、前述した従来の心筋断層画
像処理装置では、負荷直後、安静時について、それぞれ
の計測の際に得られた最高カウントのレベルを基準にし
て、各レベルに応じた分布により心筋イメージが表示さ
れる。したがって、負荷直後と安静時の各心筋イメージ
とを比較しても、それぞれの分布の基準が相違すること
から、正確に心筋バイアビリティを評価するための資料
としては不十分であるという問題があった。
【0010】さらに、特開平2ー226089号公報に
示す心筋スペクトエキスパートシステムを用いて、心筋
断層像を極座標で整理したデータの解釈を自動化しよう
とするものが開示されている。しかしながら、それぞれ
異なる患者の心筋疾患に十分に対応できないばかりか、
従来の心筋断層画像処理装置で得られる断層データに基
づいているために正確な解釈を求められるものではな
く、実用化には遠いものと言わざるを得なかった。
【0011】請求項1の発明は、上記のような問題点を
解消するために研究されたもので、心拍同期法の心筋シ
ンチグラフィによりカウント評価の統一基準を設定し、
この統一基準に基づいて心筋バイアビリティを正確に評
価できるようにした心筋バイアビリティの評価方法を提
供することを目的とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明の目的
に加え、拡張末期における最大カウントを統一基準とし
て評価できるようにしたことを特徴とする心筋バイアビ
リティの評価方法を提供することを目的とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明の目的
に加え、拡張末期と他の心時相を同一の基準で評価でき
るようにした心筋バイアビリティの評価方法を提供する
ことを目的とする。
【0014】請求項4の発明は、任意の断層の各心筋断
層データを時相ごとに順次配列して心筋血流のみなら
ず、立体的なあらゆる方向での心機能を把握できるよう
にした心筋バイアビリティの評価方法を提供することを
目的とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項4の目的に加
え、左室全体を網羅して時相ごとに順次表示して心機能
を把握できるようにした心筋バイアビリティの評価方法
を提供することを目的とする。
【0016】請求項6の発明は、収縮または拡張に伴う
心筋の回転を考慮して短軸断層面の任意の各心時相の局
所を一致させることができるようにした心筋バイアビリ
ティの評価方法を提供することを目的とする。
【0017】請求項7の発明は、局所心筋の機能の遅れ
や進みを把握できるようにした心筋バイアビリティの評
価方法を提供することを目的とする。
【0018】請求項8の発明は、短軸断層における極座
標または展開図から局所心筋の機能の遅れや進みを把握
できるようにした心筋バイアビリティの評価方法を提供
することを目的とする。
【0019】請求項9の発明は、収縮末期における局所
心筋の収縮の遅れを見落としせずに把握できるようにし
た心筋バイアビリティの評価方法を提供することを目的
とする。
【0020】請求項10の発明は、任意の局所の心機能
を反映させて心筋バイアビリティを診断するための有効
な資料を作成できるようにした評価方法を提供すること
を目的とする。
【0021】請求項11の発明は、請求項10の目的に
加え、拡張末期を基準として任意の局所の心機能を反映
させて心筋バイアビリティを診断するための有効な資料
を作成できるようにした評価方法を提供することを目的
とする。
【0022】請求項12の発明は、請求項10,11の
発明の目的に加え、任意の領域の僅かなカウントの変化
を明瞭に評価できるようにした心筋バイアビリティの評
価方法を提供することを目的とする。
【0023】請求項13の発明は、心筋バイアビリティ
を残存心筋量と残存心筋の収縮能から評価できるように
した心筋断層画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0024】請求項14の発明は、請求項13の発明の
目的に加え、拡張末期における最大カウントを統一基準
として評価できるようにした心筋断層画像処理装置を提
供することを目的とする。
【0025】請求項15の発明は、請求項14の発明の
目的に加え、拡張末期における最大カウントを100%
にして評価できるようにした心筋断層画像処理装置を提
供することを目的とする。
【0026】請求項16の発明は、請求項13の発明の
目的に加え、心筋の各状態を視覚的に正確に表現できる
ようにした心筋断層画像処理装置を提供することを目的
とする。
【0027】請求項17の発明は、請求項16の発明の
目的に加え、高レベルの分布により視覚性を向上させる
ことができるようにした心筋断層画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0028】請求項18の発明は、請求項13の発明の
目的に加え、心筋の収縮または拡張に伴う回転のずれに
対処して任意の心時相像の局所を一致させ、心筋バイア
ビリティを正確に表現できるようにした心筋断層画像処
理装置を提供することを目的とする。
【0029】請求項19の発明は、請求項13の発明の
目的に加え、局所心筋の機能の遅れや進み具合を把握で
きるようにした心筋断層画像処理装置を提供することを
目的とする。
【0030】請求項20の発明は、請求項19の発明の
目的に加え、短軸断層における極座標または展開図に基
づいて局所心筋の機能の遅れや進み具合を把握できるよ
うにした心筋断層画像処理装置を提供することを目的と
する。
【0031】請求項21の発明は、請求項20の発明の
目的に加え、局所心筋の収縮の遅れを見落としせずに把
握できるようにした心筋断層画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0032】請求項22の発明は、心筋バイアビリテイ
の診断や心機能を視覚的に理解し易くできるようにした
心筋断層画像処理装置を提供することを目的とする。
【0033】請求項23の発明は、請求項22の発明の
目的に加え、拡張末期の最大カウントを基準として心筋
バイアビリテイの診断や心機能を視覚的に理解し易くで
きるようにした心筋断層画像処理装置を提供することを
目的とする。
【0034】請求項24の発明は、請求項23の発明の
目的に加え、分布を変更して診断を一層容易に行うこと
ができるようにした心筋断層画像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る心
筋バイアビリティの評価方法は、カウント評価の統一基
準を設定し、この基準に基づいて任意の心時相の心筋断
層データのカウントを評価するようにしたことを特徴と
するものである。ここで統一基準には各患者に共通する
絶対的基準と患者ごとに相違する相対的基準とを含む
が、いずれにしても断層ごとあるいは各時相ごとにばら
ばらではない統一した基準として用いられる。また、任
意の心時相とは、拡張末期から収縮末期までの任意の収
縮期と収縮末期から拡張末期までの任意の拡張期とに係
わる全心周期をいい、この心時相における心筋断層デー
タから得られるカウントが対象となるものである。本発
明者は、このような統一基準を用いる評価方法を統一基
準法と命名した。
【0036】請求項2の発明に係る心筋バイアビリティ
の評価方法は、拡張末期の最大カウントを統一基準とし
て用いて評価するようにしたことを特徴とするものであ
る。ここで、拡張末期における全データ中から最大カウ
ントが検索され、この最大カウントが任意の心時相に対
する統一した基準として用いられる。
【0037】請求項3の発明に係る心筋バイアビリティ
の評価方法は、拡張末期の最大カウントを100%に設
定したことを特徴とするものである。
【0038】請求項4の発明に係る心筋バイアビリティ
の評価方法は、統一基準法による統一基準に基づいて任
意の断層で各心筋断層像を順次並べ、これらを時相ごと
に配列したことを特徴とするものである。任意の断層と
は短軸断層や長軸面垂直断層や長軸面水平断層等をい
い、これらの各心筋断層像を時系列的に配列する。本発
明者は、このように各心筋断層像を順次並べて時系列的
に配列する方法を断層像時相配列法と命名した。断層像
時相配列法では心筋断層像として心筋断層データを含
み、同一部位の局所心筋の配列も包含されるものであ
る。
【0039】請求項5の発明に係る心筋バイアビリティ
の評価方法は、統一基準法により左室全体を網羅できる
ように各心筋断層像を順次並べて配列したことを特徴と
するものである。断層像時相配列法では、心筋断層像と
して左室全体が網羅されるように順次配列することに主
眼がある。
【0040】請求項6の発明に係る心筋バイアビリティ
の評価方法は、任意の心時相の短軸断層データを設定す
る場合、任意の一短軸断層面を基準として収縮または拡
張に伴う他の短軸断層面における回転を補正するように
したことを特徴とするものである。心筋は収縮に伴って
回転(拡張ではその逆に回転)しているので、拡張末期
と収縮末期では局所心筋が必ずしも一致しておらず、局
所心筋の対応で一致させるために回転が補正される。本
発明者はこのような回転の補正を回転補正法と命名し
た。
【0041】請求項7の発明に係る心筋バイアビリティ
の評価方法は、任意の心時相における任意の断層を評価
する場合、複数の時相から時相間における局所の最高カ
ウントを合成(以下「最高値合成」という)するように
したことを特徴とするものである。収縮や拡張に伴う局
所心筋の機能の遅れや進みは、複数の時相における最高
値合成により把握することが可能となる。本発明者はこ
のような最高値合成を最高値合成法と命名した。
【0042】請求項8の発明に係る心筋バイアビリティ
の評価方法は、短軸断層から極座標または展開図が作成
されるようにしたことを特徴とするものである。収縮や
拡張に伴う局所心筋の機能の遅れや進みは、短軸断層か
らの複数時相間の最高値合成法により容易に把握するこ
とが可能となる。
【0043】請求項9の発明に係る心筋バイアビリティ
の評価方法は、収縮末期における極座標または展開図が
作成されるようにしたことを特徴とするものである。局
所心筋の収縮の遅れを漏れなく把握することができる。
【0044】請求項10の発明に係る心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、局所的な心機能を 〔任意の局所心筋における{(任意の心時相の心筋断層
データのカウント−他の心時相の心筋断層データのカウ
ント)/他の心時相の心筋断層データのカウント}〕×
100% で表されるカウントの変化率を用いて表示することを特
徴とするものである。任意の心時相としては全心周期の
心筋断層データを用いることができ、任意の心時相と他
の心時相は異なる心時相である。
【0045】請求項11の発明に係る心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、他の心時相の心筋断層データのカウン
トが拡張末期の心筋断層データのカウントであることを
特徴とするものである。
【0046】請求項12の発明に係る心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、カウントの変化率を任意の分布に基づ
いて変更表示可能にしたことを特徴とするものである。
カウントの変化率は、僅かなカウントの変化や一定レベ
ル以上の変化あるいは心室瘤のような変化率(負の増加
率)のように目的に応じて表示レベルが変更される。
【0047】請求項13の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、予め記憶されたカウント評価の統一基準に基づ
いて評価する統一基準データ設定手段と、このカウント
に基づいて任意の心時相に対応する心筋断層データを設
定する心時相データ設定手段と、上記各データに基づい
て予め決められた分布に従って任意の各心時相の各心筋
イメージを作成する心筋イメージ作成手段とを備えるも
のである。統一基準法による統一基準が任意の心時相に
対して用いられ、この統一基準に基づいて任意の心時相
における心筋断層像がイメージ表示される。
【0048】請求項14の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、統一基準データ設定手段が拡張末期の最大カウ
ントを基準として評価する拡張末期データ設定手段であ
って、心筋イメージ作成手段が拡張末期と任意の心時相
の各心筋イメージを作成することを特徴とするものであ
る。拡張末期の最大カウントを基準として他の心時相の
カウントを計測して画像処理される。
【0049】請求項15の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、拡張末期データ設定手段が、拡張末期における
最大カウントを100%に設定することを特徴とするも
のである。拡張末期の最大カウントを基準として他の心
時相のカウントを計測して画像処理される。例えば健常
部や軽度の梗塞部の収縮末期では100%を越えて計測
されることがある。
【0050】請求項16の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、心筋イメージ作成手段が、予め決められた分布
の範囲内で任意の範囲を設定することを特徴とするもの
である。分布としては色分布の他に、濃度分布、輝度分
布、図形パターン、カウントや領域毎のグラフによる分
布等で表現することができる。なお、本発明においてイ
メージとはグラフによる表示を含む概念である。
【0051】請求項17の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、任意の心時相の心筋イメージの分布の範囲に拡
張末期の心筋イメージデータの分布の範囲よりもレベル
の高い分布を追加することを特徴とするものである。任
意の心時相では拡張末期にない色、濃度、輝度等の分布
が追加表示され、拡張末期との視覚的な対比が表現され
る。
【0052】請求項18の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、心時相データ設定手段が、心筋の心基部から心
尖部までの任意の心時相の心筋断層データを設定する場
合、任意の一短軸断層面を基準にして収縮または拡張に
伴う他の短軸断層面の回転を補正するようにしたことを
特徴とするものである。回転の補正は、短軸断層像の中
心を基準として収縮や拡張に伴う回転によるずれを補正
し、基準とする心時相像と局所を一致させる。
【0053】請求項19の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、心時相データ設定手段が、任意の断層を設定す
る場合、複数の時相から時相間における局所の最高値合
成を行うようにしたことを特徴とするものである。複数
の時相の最高カウントを合成して心時相データが設定さ
れるので、単一の時相との対比によって局所心筋の機能
の遅れや進みがあっても表示することできる。
【0054】請求項20の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、心時相データ設定手段が、任意の断層として短
軸断層から極座標または展開図を設定することを特徴と
するものである。複数の時相の最高カウントを合成して
極座標表示または展開図表示される。
【0055】請求項21の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、心時相データ設定手段が、収縮末期の極座標ま
たは展開図を設定する場合、複数の時相から時相間にお
ける局所の最高値合成をするようにしたことを特徴とす
るものである。局所心筋の収縮の遅れを表現した極座標
または展開図で作成される。
【0056】請求項22の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、予め記憶されたカウント評価の統一基準に基づ
いて評価する統一基準データ設定手段と、このカウント
に基づいて任意の心時相に対応する心筋断層データを設
定する心時相データ設定手段と、任意の心時相の心筋断
層データとその他の任意の心時相の心筋断層データとの
間のカウントの変化率に基づいて局所的な心機能データ
を設定する心機能データ設定手段と、予め決められた分
布に従って任意の心時相とその他の任意の心時相の各心
筋イメージを作成するとともに心機能イメージを作成す
るイメージ作成手段とを備えるようにしたことを特徴と
するものである。統一基準でカウント評価したうえでカ
ウントの変化率を加え、全体と細部とがイメージ表示さ
れる。
【0057】請求項23の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、統一基準データ設定手段が拡張末期の最大カウ
ントを基準として評価する拡張末期データ設定手段であ
って、心機能データ設定手段が任意の心時相の心筋断層
データとして拡張末期の心筋断層データを用い、イメー
ジ作成手段が任意の心時相として拡張末期を用いること
を特徴とするものである。統一基準として拡張末期にお
ける最大カウントに基づいたうえでカウントの変化率を
加え、拡張末期を基準として全体と細部とがイメージ表
示される。
【0058】請求項24の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、イメージ作成手段が予め決められた分布の範囲
内で任意の範囲に設定されることを特徴とするものであ
る。診断の目的に応じて分布が変更される。
【0059】
【作用】請求項1の発明における心筋バイアビリティの
評価方法は、カウント評価の統一基準に基づいて任意の
心時相の心筋断層データのカウントを評価としたので、
どの心時相の心筋断層も統一した基準に基づいて表現さ
れ、同じ条件で各心時相ごとの比較が可能となる。この
統一基準法は心筋バイアビリティの基本原則として重用
することができる。
【0060】請求項2の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、どの心時相の心筋断層も拡張末期の最
大カウントを統一基準にして表現され、同じ条件で拡張
末期との比較が可能となる。
【0061】請求項3の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、拡張末期における最大カウントを10
0%に設定したので、任意の心時相は拡張末期の最大カ
ウントを基準にして表現され、同じ条件で拡張末期との
比較が明瞭となる。
【0062】請求項4の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、統一基準法と断層像時相配列法とによ
って、統一基準で各心筋断層像を時相ごとに順次配列し
たので、立体的なあらゆる方向での心機能の把握が可能
となる。
【0063】請求項5の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、統一基準法と断層像時相配列法とによ
って、左室全体を網羅し、これらを時相ごとに順次表示
したので、立体的なあらゆる方向での心機能の把握が可
能となる。
【0064】請求項6の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、回転補正法により心筋の収縮または拡
張に伴う短軸断層の回転を補正するようにしたので、収
縮または拡張に伴う回転を考慮して各心時相像の局所を
一致させることが可能となる。
【0065】請求項7の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、最高値合成法により複数の時相から局
所の最高値合成を行って断層データを評価するようにし
たので、局所心筋の機能の遅れや進みを把握可能とな
る。
【0066】請求項8の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、最高値合成法により短軸断層から極座
標または展開図を作成したので、局所心筋の機能の遅れ
や進み具合を短軸断層から把握可能となる。
【0067】請求項9の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、最高値合成法により収縮末期における
極座標または展開図が作成され、収縮の遅れが把握可能
となる。
【0068】請求項10の発明における心筋バイアビリ
ティの評価方法は、局所心筋の複数時相におけるカウン
トの変化率を表示するようにしたので、この変化率を各
局所心筋の心機能として扱うことができる。
【0069】請求項11の発明における心筋バイアビリ
ティの評価方法は、拡張末期と任意の心時相におけるカ
ウントの変化率を表示するようにしたので、この変化率
を拡張末期と他の心時相との局所心筋の心機能として扱
うことができる。
【0070】請求項12の発明における心筋バイアビリ
ティの評価方法は、各局所心筋における僅かなカウント
の変化を明瞭に表現したり、一定のレベル以上の変化を
観察することに主眼をおいたり、あるいは心室瘤のよう
な負の増加率を示すものを把握したり、その診断の目的
に応じて表示レベルが自由に設定される。
【0071】請求項13の発明における心筋断層画像処
理装置は、統一基準データ設定手段により予め記憶され
た統一基準に基づいてカウントを評価し、心時相データ
設定手段により上記カウントに基づいて任意の心時相の
心筋断層に対応する断層データを設定し、設定されたデ
ータに基づいて心筋イメージ作成手段により予め決めら
れた分布に従って任意の各心時相の心筋イメージをそれ
ぞれ画像処理する。
【0072】請求項14の発明における心筋断層画像処
理装置は、統一基準データ設定手段として拡張末期デー
タ設定手段が用いられ、この拡張末期データ設定手段に
より統一基準として拡張末期の最大カウントを用いて評
価し、心筋イメージ作成手段により拡張末期と任意の心
時相の各心筋イメージを作成する。
【0073】請求項15の発明における心筋断層画像処
理装置は、拡張末期における最大カウントを100%に
し、この100%を基準として他の心時相におけるカウ
ントを評価する。
【0074】請求項16の発明における心筋断層画像処
理装置は、心筋イメージ作成手段により、予め決められ
た分布の範囲内で任意の範囲を設定して視覚的に正確に
表現される。
【0075】請求項17の発明における心筋断層画像処
理装置は、任意の心時相の心筋イメージにレベルの高い
分布が追加され、これによって視覚性が向上する。
【0076】請求項18の発明における心筋断層画像処
理装置は、心時相データ設定手段により心筋の心基部か
ら心尖部までの任意の心時相の心筋短軸断層データを設
定する場合、収縮または拡張に伴う短軸断面の回転を補
正する。
【0077】請求項19の発明における心筋断層画像処
理装置は、心時相データ設定手段により複数の時相から
局所の最高カウントを合成したので、収縮や拡張に伴う
局所心筋の機能の遅れや進みが表現可能となる。
【0078】請求項20の発明における心筋断層画像処
理装置は、心時相設定手段により最高値合成を行ったの
で、極座標または展開図に基づいて収縮や拡張に伴う局
所心筋の機能の遅れや進みが表現可能となる。
【0079】請求項21の発明における心筋断層画像処
理装置は、心時相データ設定手段により収縮末期におけ
る最高値合成を行ったので、収縮末期を特定したうえで
極座標または展開図に基づいて局所心筋の収縮の遅れを
表現可能となる。
【0080】請求項22の発明に係る心筋断層画像処理
装置は、統一基準データ設定手段により統一基準に基づ
いて評価し、心時相データ設定手段により上記カウント
に基づいて任意の心時相に対応する心筋断層データを作
成し、心機能データ設定手段により任意の心時相の心筋
断層データとその他の任意の心時相の心筋断層データと
の間のカウントの変化率に基づいて局所的な心機能デー
タを作成し、イメージ作成手段により上記各データに基
づいて任意の心時相とその他の任意の心時相の各心筋イ
メージを作成するとともに心機能イメージを画像処理す
る。
【0081】請求項23の発明における心筋断層画像処
理装置は、統一基準データ設定手段として拡張末期デー
タ設定手段が用いられ、この拡張末期データ設定手段に
より統一基準として拡張末期の最大カウントを基準とし
て評価し、心機能データ作成手段が任意の心時相の心筋
断層データとして拡張末期の心筋断層データを用い、イ
メージ作成手段が任意の心時相として拡張末期の心筋イ
メージと心機能イメージとを用いて画像処理する。
【0082】請求項24の発明における心筋断層画像処
理装置は、心機能イメージ作成手段により予め決められ
た分布の範囲内で任意の分布に変更し、診断を容易に行
う。
【0083】
【実施例】以下に添付図面を参照して本発明に係る好適
な一実施例を詳細に説明する。 実施例1.実施例1では、投与した放射性医薬品(「R
I」という)の挙動を動態解析するための心筋バイアビ
リティの評価方法について説明する。
【0084】本実施例では、RIとして一例であるが、
99mTc(過テクネシウム酸塩,以下「Tc」という)
−MIBIまたは 99mTc−sestamibi(以下
単に「ミビ」という)が適用される。もちろん、ミビに
限定されず、Tc−Tetrofosmin(テトロフ
ォスミン)やTc−Teboroxime(テボロキシ
ム)等のTc製剤や、またはTc以外のRIを用いても
よく、心筋細胞に吸着あるいは取り込まれ若しくは間質
にとどまるものであれば、動態解析用として適用が可能
である。それ以外の核種や装置にも応用できる。例えば
PET(ポジトロンエミッショントモグラフィ)等も用
いることが可能である。
【0085】このようなRIを用いた本実施例の心筋シ
ンチグラフィでは、安静時にTc製剤の適量の静脈投与
がなされ、30分以上経過してから心拍同期法により心
拍同期断層像にて画像収集が行われる。なお、本発明で
は運動負荷や薬物負荷を施行させる心筋シンチグラフィ
も含んでいるが、以下の説明では安静時を例に挙げて説
明する。
【0086】本実施例で用いた心拍同期法により、全心
周期の心時相像が得られる。比較の基準を同一条件に設
定するために、統一基準法によりカウント評価の統一基
準を新たに設定した。この統一基準としては例えば拡張
末期の最大カウントを用い、この最大カウントを100
%として、この基準を用いて任意の心時相における短軸
断層像、長軸面垂直断層像、長軸面水平断層像等の任意
の断層像を作成する。いずれの断層像も上記カウントに
応じたレベルで表現される。なお、最大カウントを10
0%以外の基準に変更して評価することを妨げるもので
はない。
【0087】そこで、レベルを視覚的に且つ客観的に理
解できるように、色、濃度、輝度、図形パターン、数
値、領域毎のグラク等の分布で表現する手法が使用され
る。いずれの手法を用いても、カウントの違いが把握し
やすいという利点がある。色の分布で表現する方法とし
ては、断層像時相配列法と、短軸断層像から得られる極
座標表示方法や展開図表示方法等がある。ここでは、レ
ベルを色の分布で表現した場合の一例を説明する。
【0088】図1は本発明に係る心筋バイアビリティの
評価方法に用いる極座標表示の分布手法の一例を示す図
である。カラー表示部22の表示画面22aには、カウ
ントの違いを色の分布で表現する場合に用いるテーブル
(以下カラーバーという)が示されており、C1は拡張
末期像用に使用されているカラーバーを示し、C2は収
縮末期像等のその他の心時相像用に使用されるカラーバ
ーを示している。
【0089】まず、拡張末期の全データ中から最大カウ
ントを検索し、この最大カウントを基準とする。健常部
の心筋では、拡張末期の最大カウントを基準にして他の
心時相像を表現すると、拡張末期の最大カウントを越え
てしまう。これに対応できるように、図1に示した如く
拡張末期像のカラーバーC1よりも高いカウントを表示
するようにレベル設定できる。図1に示した例では、カ
ラーバー(C1,C2)をn%(nは正の数)ごとに段
階的にレベルが設定されている。カラーバーC2は、カ
ラーバーC1の最大カウントに対して例えば2段階レベ
ル(110%、120%以上)が高く設定される。な
お、各心時相像の最大カウントを表示できるように例え
ば130%、140%というように任意のレベルを追加
することができる。カラーバーC1,C2は段階的表示
に加えてリニアに表現することも妨げない。重要なこと
は、拡張末期の最大カウントを統一基準にして任意の心
時相像のカウントを色を用いて視覚的に表現できること
にある。
【0090】図1においては、極座標表示するために、
回転補正法により予め収縮や拡張に伴う心筋の回転を補
正して基準とする時相像の局所を一致させてある。図1
において前壁中隔Pと下壁(後壁を含む)Qの梗塞例
で、側壁Rは健常である。健常部Rでは拡張末期像31
での最大カウントを呈しており、このカウントを100
%として設定して収縮末期像32を評価する。心機能イ
メージ(以下「ファンクショナルイメージ」とう)33
の表示レベルは診断目的に応じて独立して自由に変更で
きる。健常部Rのカウントは収縮末期像32では100
%を越えているが、ファンクショナルイメージ33では
カウントの変化率はさほど高くなっていない。これは変
化率を計算するときの分母が大きく、その結果小さい値
をとるので、健常部のファンクショナルイメージは低い
レベルを呈した色で表現されている。
【0091】また、前壁中隔Pと下壁Qでは、ともに拡
張末期において低カウントを呈している(下壁Qは前壁
中隔Pよりも低カウント)。収縮末期では前壁中隔Pの
カウントはかなり上昇しているが、下壁Qのカウントは
若干の上昇にとどまっている。ファンクショナルイメー
ジ33は、前壁中隔PにおいてスケールバーC2の最も
高いスケール(カウントの変化率が極めて高いこと)を
示し、十分な機能が維持されていることが理解される。
さらに、下壁Qにおいてはカウントの変化率がかなり高
いことが理解される。前壁中隔Pにバイアビリティがあ
ることは収縮末期像32とファンクショナルイメージ3
3とから容易に診断できるが、下壁Qにおいては収縮末
期像32だけではバイアビリティの存在が分かり難い。
この場合にファンクショナルイメージ33を併用すれ
ば、カウントの変化率が高いことが容易に理解でき、下
壁Qにバイアビリティのあることが理解できる。このよ
うに拡張末期像31で低カウントを呈した心筋局所のバ
イアビリテイの評価に非常に有用である。
【0092】ここで従来からRIを用いた心筋シンチグ
ラフィは心拍同期法とは無関係に施行されていたが、心
拍同期法を用いて従来法(Tl心筋シンチグラフィ)を
駆使して評価したとしても、拡張末期像と収縮末期像は
それぞれの時相でのそれぞれの最大カウントによる相対
的評価でしかなかった。本実施例によれば、拡張末期に
おける最大カウントを統一基準として任意の心時相の評
価を行えるものである。この統一基準は、局所心筋の状
態や機能、さらには左室全体などの立体的なあらゆる方
向への評価・診断に普及可能となり、臨床上必要とされ
る心筋情報の提供に応えられることとなる。
【0093】図2に示すように、展開図表示方法を用い
る場合は、カラー表示部22の表示画面22aには拡張
末期と収縮末期の各心筋イメージ31’,32’及びフ
ァンクショナルイメージ33’が展開されて表示され
る。この展開図表示では、各心筋イメージ31’,3
2’及びファンクショナルイメージ33’について、注
視したい領域を任意の位置で表示することが可能である
が、開く場所は健常部とするのが通例である。図2にお
いては、健常部である側壁Rから開いた展開図表示がな
されており、これにカラーバーC1,C2も表示するこ
とができ、診断の方法については極座標表示の場合と同
様である。
【0094】図3に示すように、上記統一基準法に基づ
いて断層像時相配列法が用いられる。断層像時相配列法
は、カラー表示部22の表示画面22aに示すように、
任意の断層で心拍同期法に基づいて左室全体を網羅し、
これらを順次時相毎に配列することができる。各心筋断
層像は、時相ごとに順次変化を示すので、局所の心筋血
流のみならず、あらゆる方向での心機能(壁厚、回転、
短縮、拡張、ひきつれ等)の把握が可能となる。これ
は、各心筋断層面での局所心筋のカウントの変化、カウ
ントを表示する領域の面積や厚さや長さの変化を観察す
る等の方法により、局所心筋の状態や機能さらには左室
全体の総合的な状態や機能までも把握可能となる。ま
た、任意の時相における心筋断層像のスライス枚数から
各心筋断層面に垂直方向での短縮または拡張も理解でき
ることとなる。この断層像時相配列法を極座標表示法等
と併用することによって、左室全体の総合的な状態や機
能までも把握可能となる。断層像時相配列法としては短
軸断層を前提として図示説明したが、短軸断層以外の任
意の断層を時相配列することも容易である。なお、断層
像時相配列法により注視したい局所心筋のみの同一部位
を時相配列することも可能である。
【0095】図4に示すように、短軸断層面については
収縮または拡張に伴う回転を考慮し、回転補正法により
任意の一時相を基準に回転を補正する。任意の一時相と
して拡張末期Aを基準とすることができる。拡張末期A
に対して補正をする心時相Bの収縮または拡張に伴う回
転ずれを検出し、この回転ずれに応じて心時相Bをその
回転軸Oを中心として拡張末期Aの回転度に補正し、補
正された心時相B’が得られる。回転ずれは心時相Bの
時相ごとに相違するが、拡張末期Aに局所が一致するよ
うに補正される。このようにして得られた短軸断層デー
タから極座標表示法や展開図表示法を行い、局所心筋の
対比が明瞭となる。なお、回転補正を行わないときに
は、局所心筋の回転の様子を理解できるので、併用して
評価を行うことが望ましい。
【0096】次に図5に示すように、最高値合成法によ
り最高値合成を行うことができる。任意の心時相として
収縮に係わる遅れを例示すると、健常部に比較して収縮
が遅れる梗塞部がある。このために収縮末期像を単一の
時相に限定すると、実際の収縮を見落としてしまうおそ
れが生じる。収縮末期と設定した時相よりも後の時相で
最高カウントを呈する局所心筋が存在することがあるた
めである。図5に示すように健常部の収縮末期近傍から
複数の心時相32a,32bを探しだす。先の心時相3
2aは後壁qbよりも下壁qが低いカウントを示してい
るが、後の心時相32bでは後壁qbのカウントが減少
しているにも拘らずに下壁qのカウントが増加している
ので、下壁qでは収縮が遅れていることが把握される。
そこで、複数の心時相32a,32bにおいて、下壁q
の最高値を後の心時相32bから用い、後壁qbの最高
値を先の心時相32aから用い、この両者の局所を合わ
せることで収縮末期32の下壁(後壁を含む)Qの最高
カウントが合成される。前壁中隔Pと側壁Rにおいて
も、同様の手法で最高値合成がなされる。このように収
縮末期像の時相に幅をもたせ、複数の時相から各局所の
カウントの最高値を合成して任意の断層としての短軸断
層から極座標または展開図を作成することが望ましい。
こうして得られた心筋断層像と単一の時相による心筋断
層像とを対比すれば、収縮の遅れを呈する局所がどこで
あるかを理解できることとなる。なお、最高値合成法
は、短軸断層以外の任意の断層または収縮末期以外の任
意の心時相を対象とすることが可能である。
【0097】図6は図1,図2,図5と異なる例である
が、図6に示すように、各局所心筋の拡張末期像から任
意の心時相像へのカウントの変化率をグラフで表現する
ことができる。そこで変化率については、〔任意の局所
心筋における{(任意の心時相の心筋断層データのカウ
ント−拡張末期の心筋断層データのカウント)/拡張末
期の心筋断層データのカウント}」×100%で求めら
れる。カウントの変化率を時系列的に表示することで、
局所心筋の機能を推定できる。この場合に、僅かなカウ
ントの変化を明瞭に表現したり、一定のレベル以上の変
化を観察することに主眼をおいたり、心室瘤のような負
の増加率を示すものを把握したり、診断の目的に応じて
表示レベルを自由に設定できる。図1に示したカラーバ
ーのように色分布を選択してレベルの範囲を設定するこ
ともでき、グラフ曲線表示以外の分布表示も可能であ
る。
【0098】健常部81においては全体的に高いカウン
トが表示され、急激な立ち上がりで高い振幅を示してい
る。このようなカウントレベル、立ち上がりトレンド、
立ち上がり時間、振幅の高さ、時間による微分解析等の
各種要因から健常部81をパターン化することができ、
その評価が可能となる。次に、梗塞部82,83におい
てはカウントが高くならず、特に梗塞部83では最高カ
ウントをとる時相が遅れることが表示されている。さら
に心室瘤84においては、健常部の収縮による受動的延
長という物理的ストレスに晒されるので、収縮期84’
のカウントは拡張期のカウントより減少する。また、負
の増加率により心室瘤を呈する局所を特定することが容
易になる。本発明者はこのようにカウントの変化率から
心機能を把握することをカウント変化率法と命名した。
なお、カウントの変化率は最高値合成後に行うことがで
きる。
【0099】図7は、図6を時間で微分したグラフであ
る。健常部81は鋭い立ち上がりと高い頂点を示してい
る。これに対し梗塞部82では健常部81よりは劣って
いる。また梗塞部82より大きなダメージを受けた梗塞
部83は遅延収縮を呈している。梗塞部83は、頂点の
高さが梗塞部82と大きな差がなく残存心筋量は比較的
保たれているが、頂点に達する時間は大幅に遅れてお
り、機能の低下が把握できる。心室瘤84ではグラフの
正と負とが逆になっており、その同定は容易である。こ
のように頂点の高さとそれに達するまでの時間を健常部
81と比較することで残存心筋量と残存心機能を測定す
ることが可能となる。本発明者はこのようなカウントの
変化率を時間で微分して心機能を把握することをカウン
ト変化率時間微分法と命名した。カウント変化率時間微
分法によれば、心筋梗塞に限らず、心筋症や感染・免疫
・代謝等による変性疾患やその他の疾患の局所心筋の状
態や機能の把握が可能であり、また疾患の診断,治療の
効果判定,予防等についての詳細な情報を提供できる。
【0100】以上説明したように実施例1によれば、統
一基準法、断層像時相配列法、回転補正法、最高値合成
法、カウント変化率法、カウント変化率時間微分法を単
独または併用して駆使し、心筋バイアビリティおよび心
機能を正確に評価することができる。
【0101】実施例2.次に上述した実施例1を具体的
に実現する心筋断層画像処理装置について実施例2を用
いて説明する。なお、以下の説明では、短軸断層像によ
る表示を例に挙げて説明する。
【0102】図8は本発明の一実施例による心筋断層画
像処理装置の概略構成を示すブロック図である。心筋断
層画像処理装置1は、ガンマカメラによって得られた断
層データを入力する断層データ入力部10と、画像処理
にかかるキー操作を行うための操作部12と、任意の断
層の断層データを記憶する断層データ記憶部14と、断
層データから放射線(Tc)の分布を求める際にICを
用いて画像再生を行うとともに断層データの断層像時相
配列処理,極座標処理,展開図処理等の画像処理を専用
に行う画像処理部16と、画像処理された表示用データ
を記憶する表示用記憶部18と、画像処理過程をカラー
表示するとともに任意の心時相の各心筋イメージや拡張
末期像から任意の心時相像へのカウントの増加率を画像
化した心機能イメージをカラー表示するカラー表示部2
2と、一連の画像処理過程をカラー印刷するとともに前
述の各心筋イメージや心機能イメージをカラー印刷する
カラー印刷部24と、本装置全体を制御する制御部26
と、各種のデータ、アドレス信号、制御信号を伝送する
バス28とを備えている。
【0103】上記制御部26は、プログラムによって制
御動作を実行するCPU26aと、CPU26aを動作
させるための制御プログラムを格納したROM26b
と、各種制御プログラムのワークエリアとして用いるR
AM26cとを備えている。上記ROM26bには、図
9〜図14に示す制御プログラム(最大カウント評価プ
ログラム、心筋断層像構築プログラム、極座標や展開図
等の表示処理プログラム、回転ずれ補正処理プログラ
ム、最高値合成処理プログラム、心機能処理プログラム
等を含む)及び図1〜図7に示す表示画面を形成するた
めの表示プログラム等の制御プログラムが格納されてい
る。なお、各図のフローに従う個々の動作は画像処理部
16等の各部で行われる。
【0104】図9〜図10に基づいて基本的動作を説明
する。画像処理手順は、任意の心時相における任意の断
層の断層データとして断層データ入力部10から入力さ
れ、断層データ記憶部14に格納される(ステップ10
0)。任意の断層として短軸断層を選択し、任意の心時
相として拡張末期と収縮末期を選択する場合を例示して
説明する(ステップ101)。拡張末期においては、拡
張末期の全データ中から最大カウントが検索されて登録
され、この最大カウントを100%として以後の処理過
程において他のカウントが評価される(ステップ10
2)。この最大カウントの検索は本実施例の根幹をなす
ので、任意のステップに組み込むことが可能である。
【0105】次に短軸断層の中で回転ずれの補正を必要
とするか否かが選択される(ステップ103)。操作部
12の操作によって回転ずれの補正が指示されると、回
転ずれ補正が行われ、画像処理部16に登録される(ス
テップ104)。回転補正を必要とするか否かが選択さ
れて処理された後に、短軸断層面を時相配列するか否か
を選択する(ステップ105)。時相配列が指示される
と、左室全体を網羅するように時相配列処理が行われ、
画像処理部16に登録される(106)。時相配列をす
るか否かが選択されて処理された後に、最高値合成を必
要とするか否かが選択される(ステップ107)。最高
値合成が指示されると、複数の時相間の最高値が合成さ
れて画像処理部16に登録される。任意の心時相として
収縮末期を選択している場合には、収縮末期における最
高値が合成される(ステップ108)。
【0106】次に拡張末期と任意の心時相としての収縮
末期のイメージ処理が行われ(ステップ109)、表示
用記憶部18に登録される。ファンクショナルイメージ
の処理を行う場合には、同様に表示用記憶部18に登録
される(ステップ110)。なお、ファンクショナルイ
メージの処理は後述する心機能表示を選択した後に行う
ステップに組みかえしても良い。
【0107】表示方法としてイメージ表示する各種方法
が選択されるが、ここでは極座標と展開図のみを図示し
て説明する(ステップ111)。極座標表示を選択した
後、心機能も表示するか否かが選択される(ステップ1
12)。心機能も表示する場合には、表示用記憶部18
から各イメージが読み出され、図1に示すように拡張末
期像31と任意の心時相像としての収縮末期像32とフ
ァンクショナルイメージ33とが極座標によってカラー
表示される。心機能を表示しない場合には、拡張末期像
31と任意の心時相像としての収縮末期像32とがカラ
ー表示される(ステップ114)。
【0108】ステップ111にて展開図表示が選択され
た場合には上述した極座標表示とは表示方法が異なるだ
けである。表示用記憶部18から各イメージが読み出さ
れ、図2に示すように拡張末期像31’、収縮末期像3
2’、ファンクショナルイメージ33’の各展開図がカ
ラー表示される(ステップ115〜117)。
【0109】さらにステップ101にて短軸断層以外の
他の断層データが選択された場合には、上述したステッ
プ102と同様に最大カウント検索がなされる(ステッ
プ118)。長軸面垂直断層や長軸面水平断層等の断層
データは、ステップ119〜120に示すように断層像
時相配列の処理がなされ、ステップ109〜110のイ
メージ処理がなされ、極座標や展開図以外の他の表示方
法が選択されてカラー表示される。
【0110】図11及び図4に示す短軸断層面の回転ず
れ補正処理について説明する。各短軸断層面による心時
相像のずれを補正する場合、図4に示すように拡張末期
の短軸断層面を基準にして他の全心周期の短軸断層面の
回転を補正しようとするもので、極座標または展開図処
理の前に行われる。勿論、回転ずれ補正を選択しない場
合もある(ステップ103参照)。
【0111】操作部12の操作によって、心基部から心
尖部までの短軸断層の中で回転ずれの補正を必要とする
時相が選択される(ステップ201)。短軸断層の各時
相ごとに補正に必要な回転度が設定されて、各時相の番
号がRAM26cに登録される(ステップ202〜20
4)。
【0112】そして、操作部12の操作によって回転ず
れの補正が指示されると(ステップ205)、登録され
た各時相の番号に従い、各時相に対応した回転度に基づ
く回転ずれ補正が実行され、同時に選択されなかった時
相にも登録された時相の回転度に応じてリニアに回転ず
れ補正が実行される(ステップ206)。図4に示すよ
うに任意の心時相像Bは、拡張末期Aの位置に補正され
て心時相像B’として再記憶される(ステップ20
7)。なお、登録された時相のみ回転度を指定したが、
必要なすべての時相に回転を指定するようにしても良
い。
【0113】図12及び図5に示す最高値合成処理につ
いて説明する。前述のごとく梗塞部における収縮末期で
は心筋の収縮が遅れることがあるために、複数の時相か
ら時相間における局所の最高値合成をすることが必要と
なる。収縮末期像については、時相を、例えば拡張末期
像(R波からの最初の画像)から200msec〜30
0msecとした場合、梗塞部心筋の一部では次の時相
(300msec〜400msec)で最高カウントを
とる場合がある(図6の梗塞部83参照)。このような
ときには、一部の心筋バイアビリティの評価を誤診して
しまう危険性がある。この危険性を取り除くために、収
縮末期像の時相を任意の期間(複数の時相間)に設定し
て、各局所の最高値合成を可能にしたものである。時間
分解能の精度が向上するに伴って最高値合成は不可欠な
ものとなろう。
【0114】図12に基づいて最高値合成の設定手順を
説明する。最高値合成は前述の回転補正を選択するか否
かの処理後に行われる。操作部12の操作によって、任
意の複数の時相、例えば32a,32bが選択される。
例えば収縮末期像の時相を、前述のように200mse
c〜400msecに設定することができる(ステップ
301)。もちろん、200〜500msecや300
〜700msec等のように任意に設定可能である。選
択された時相に従って心基部から心尖部からまでの各短
軸断層の局所ごとに最高カウントが検索される(ステッ
プ302,303)。このようにして検出された短軸断
層データは収縮末期像32として登録される。
【0115】図13は心機能の画像処理を示すフローチ
ャートである。まず断層データ記憶部14より拡張末期
と任意の心時相としての収縮末期の各短軸断層データか
ら評価が必要となる局所心筋のカウントが検出される
(ステップ401〜402)。そしてカウントの増加率
(ファンクショナルスコア「F.S.」という)を下式
により算出する(ステップ403)。すなわち、 F.S.={(ES−ED)/ED}×100(%) ED:拡張末期のカウント、 ES:収縮末期のカウント である。
【0116】以上のステップ401〜403の処理は短
軸断層の心基部から心尖部までの断層面ごとに実施され
(ステップ404)、全領域の処理が終了すると、カウ
ントとカラーバーとによる極座標処理が選択される(ス
テップ405)。カラー表示部22では、図1に示した
ように、その表示画面22aには拡張末期と収縮末期の
各心筋イメージ31,32及びファンクショナルイメー
ジ33が表示されると同時に、カラーバーC1,C2に
よる表示がなされる。
【0117】次に図14に示す色分布処理について説明
する。拡張末期のデータ中のTcの最大カウントを検索
し、この最大カウントを基準にして図1〜図3に示すご
ときカラーバーC1の色分布の範囲が設定される。カラ
ーバーC1は上記最大カウントを100%として均等あ
るいは任意に分布して表示され、レベルの高い分布を含
むカラーバーC2を追加することができる。拡張末期で
はカラーバーC1を用い、収縮末期ではカラーバーC2
が使用される。なお、心機能については、拡張末期との
比較を行うものではなく変化率を視覚化するので、異な
るレベルに設定することができる(ステップ501)。
上記最大カウントを基準として任意の心時相のカウント
が評価され、拡張末期と任意の心時相の各心筋イメージ
の色分布が作成される(ステップ502〜503)。ま
た、前述の計算式でファンクショナルイメージの色分布
が作成される(ステップ503)。
【0118】以上説明したように実施例2によれば、統
一基準法、断層像時相配列法、回転補正法、最高値合成
法、カウント変化率法、カウント変化率時間微分法を具
現化して処理操作することができ、心筋バイアビリティ
および心機能を正確に評価する心筋断層画像処理装置を
提供することができる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明に係
る評価方法によれば、統一基準法に基づいてカウントを
評価するようにしたので、どの心時相の心筋断層も同一
の基準から表現され、心時相間における比較が明瞭とな
る。特に、心拍同期法を用いた心筋シンチグラフィを統
一した基準から表現することができる。
【0120】請求項2の発明に係る評価方法によれば、
統一基準法により拡張末期の最大カウントを基準とした
ので、どの心時相の心筋断層も拡張末期の最大カウント
を基準にして表現され、拡張末期との比較が明瞭とな
る。心拍同期法を用いた心筋シンチグラフィを拡張末期
の最大カウントから表現することができ、拡張末期を所
望の心時相と対比することによって心筋バイアビリティ
を正確に評価することができる。
【0121】請求項3の発明に係る評価方法によれば、
拡張末期の最大カウントを100%に設定したので、他
の心時相との比較が明瞭となる。殊に、拡張末期と他の
心時相を統一基準法によって評価する際、他の心時相で
100%以上にカウントを越える領域も表示することが
でき、視覚的表現を行った場合には一層明瞭に評価する
ことができる。
【0122】請求項4の発明に係る評価方法によれば、
断層像時相配列法によって任意の断層の各心筋断層像を
時相ごとに順次配列したので、立体的なあらゆる方向で
の心機能を評価することができる。
【0123】請求項5の発明に係る評価方法によれば、
断層像時相配列法によって左室全体を網羅して時相ごと
に順次配列したので、局所の心筋血流のみならず、立体
的なあらゆる方向での心機能を評価することができる。
【0124】請求項6の発明に係る評価方法によれば、
回転補正法により心筋の収縮または拡張に伴う短軸断面
の回転を補正するようにしたので、任意の一心時相像を
基準として他の心時相像の局所を一致させることができ
る。心基部から心尖部までの各局所の回転によるずれが
補正されて位置を合わせることによって、各局所を直接
対比して評価することができる。
【0125】請求項7の発明に係る評価方法によれば、
最高値合成法により時相間における局所の最高カウント
を合成して断層データを得るので、収縮や拡張に伴う局
所心筋の機能の遅れや進みを的確に評価することができ
る。
【0126】請求項8の発明に係る評価方法によれば、
最高値合成法に基づいて短軸断層データを得るので、極
座標または展開図を作成して収縮や拡張に伴う局所心筋
の機能の遅れや進みを的確に評価することができ、心筋
バイアビリティの見落としを確実に防止することができ
る。
【0127】請求項9の発明に係る評価方法によれば、
最高値合成法により局所心筋に収縮の遅れがあっても、
局所の最高値を合成することによって実際の収縮を見落
さずに的確に把握することができるうえに、収縮末期を
新たに定義することができる。これによって、梗塞部心
筋の遅延収縮による心筋バイアビリティの見落としを確
実に防止することができる。
【0128】請求項10の発明に係る評価方法によれ
ば、カウント変化率法により局所心筋の任意の心時相間
のカウントの変化率を表示するようにしたので、この変
化率を各局所心筋の心機能として扱うことができる。
【0129】請求項11の発明に係る評価方法によれ
ば、カウント変化率法により局所心筋の拡張末期から任
意の心時相へのカウントの変化率を表示するようにした
ので、この変化率を各局所心筋の心機能として扱うこと
ができる。
【0130】請求項12の発明に係る評価方法によれ
ば、カウント変化率法によりカウントの増加を明瞭に表
現したり、一定レベル以上の変化を観察することに主眼
をおいたり、心室瘤のような負の増加を示すものも把握
することができ、診断目的に応じて表示レベルを自由に
設定することができる。
【0131】請求項13の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、カウントを統一基準から評価して各心時
相を視覚的に表示したので、心筋バイアビリティの評価
をするための資料を総合的且つ客観的見地から明確にす
ることができ、心筋バイアビリティを残存心筋量と残存
心筋の収縮能から評価することが可能となる。
【0132】請求項14の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、拡張末期と任意の心時相とを統一基準か
ら視覚的に表示することができ、拡張末期を基準として
他の任意の心時相との対比を行って心筋バイアビリティ
の評価をすることができる。
【0133】請求項15の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、拡張末期における最大カウントを100
%にしてこれを基準に他の任意の時相との対比を容易に
行うことができる。
【0134】請求項16の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、心筋イメージが色分布やグラフ表示等で
任意に設定されているので、心筋の各状態を視覚的に正
確に表現することができる。
【0135】請求項17の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、任意の心時相の心筋イメージに高い分布
を追加して表現することができるので、拡張末期との対
比を視覚的に明瞭にすることができる。
【0136】請求項18の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、心筋の収縮や拡張に伴う回転に対処して
任意の心時相像の局所を一致させることができ、極座標
表示や展開図表示を行ったときには同一表示位置での局
所対比を行うことができる。
【0137】請求項19の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、単一時相に固定せずに複数時相から任意
の断層における局所ごとの最高値合成をしたので、局所
心筋の機能の遅れや進みを把握することができ、心筋バ
イアビリティを正確に表現することができる。
【0138】請求項20の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、短軸断層における時相間の最高値合成を
したので、極座標や展開図によって心筋バイアビリティ
を正確に表現することができる。
【0139】請求項21の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、収縮末期における局所心筋の収縮の遅れ
を見落としすることなく収縮末期像として表現すること
ができる。
【0140】請求項22の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、統一基準から任意の心時相像を新たに表
示したうえにこれらのカウントの変化率から局所の心機
能イメージを併せて表示するので、全体的且つ局所的な
心筋バイアビリティを表現することができる。
【0141】請求項23の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、拡張末期の最大カウントから任意の心時
相像を新たに表示したうえにこれらのカウントの変化率
から局所の心機能イメージを併せて表示することができ
る。
【0142】請求項24の発明に係る心筋断層画像処理
装置によれば、診断目的に応じて心筋と心機能のイメー
ジの分布を独立して変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る心筋バイアビリティの評価方法を
極座標表示した一例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る心筋バイアビリティの評価方法を
展開図表示した一例を示す説明図である。
【図3】本発明に係る心筋バイアビリティの評価方法を
断層像時相配列法に基づいて表示した一例を示す説明図
である。
【図4】本発明に係る心筋バイアビリティの評価方法の
回転ずれ補正の一例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る心筋バイアビリティの評価方法の
最高値合成の一例を示す説明図である。
【図6】本発明に係る心筋バイアビリティの評価方法の
カウント変化率の一例を示すグラフである。
【図7】本発明に係る心筋バイアビリティの評価方法の
カウント変化率時間微分法の一例を示すグラフである。
【図8】本発明に係る心筋断層画像処理装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る心筋断層画像処理装置による画像
処理手順を説明するフローチャートである。
【図10】本発明に係る心筋断層画像処理装置による画
像処理手順を図8に続いて説明するフローチャートであ
る。
【図11】本発明に係る心筋断層画像処理装置による回
転ずれ補正の手順を説明するフローチャートである。
【図12】本発明に係る心筋断層画像処理装置による最
高カウントの合成手順を説明するフローチャートであ
る。
【図13】本発明に係る心筋断層画像処理装置による心
機能の画像処理手順を説明するフローチャートである。
【図14】本発明に係る心筋断層画像処理装置による色
分布処理手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 断層データ入力部 12 操作部 14 断層データ記憶部 16 画像処理部 18 表示用記憶部 22 カラー表示部 24 カラー印刷部 26 制御部 26a CPU 26b ROM 26c RAM 28 バス 31,31’ 拡張末期像 32,32’ 収縮末期像 33,33’ ファンクショナルイメージ(心機能像) C1,C2 カラーバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項8の発明は、極座標または展開図に
おける局所心筋の機能の遅れや進みを把握できるように
した心筋バイアビリティの評価方法を提供することを目
的とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】請求項8の発明における心筋バイアビリテ
ィの評価方法は、最高値合成法により短軸断層から極座
標または展開図を作成したので、局所心筋の機能の遅れ
や進み具合を極座標または展開図から把握可能となる。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投与した放射性医薬品の挙動を解析する
    心筋バイアビリティの評価方法において、カウント評価
    の統一基準を設定し、この基準に基づいて任意の心時相
    の心筋断層データのカウントを評価するようにしたこと
    を特徴とする心筋バイアビリティの評価方法。
  2. 【請求項2】 統一基準として拡張末期の最大カウント
    を基準とするようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の心筋バイアビリティの評価方法。
  3. 【請求項3】 拡張末期の最大カウントを100%に設
    定したことを特徴とする請求項2記載の心筋バイアビリ
    ティの評価方法。
  4. 【請求項4】 投与した放射性医薬品の挙動を解析する
    心筋バイアビリティの評価方法において、カウント評価
    の統一基準を設定し、この基準に基づいて任意の断層で
    各心筋断層像を順次並べ、これらを時相ごとに配列した
    ことを特徴とする心筋バイアビリティの評価方法。
  5. 【請求項5】 左室全体を網羅できるように各心筋断層
    像を順次並べて配列したことを特徴とする請求項4記載
    の心筋バイアビリティの評価方法。
  6. 【請求項6】 投与した放射性医薬品の挙動を解析する
    心筋バイアビリティの評価方法において、任意の心時相
    の短軸断層データを設定する場合、任意の一短軸断層面
    を基準として収縮または拡張に伴う他の短軸断層面にお
    ける回転を補正するようにしたことを特徴とする心筋バ
    イアビリティの評価方法。
  7. 【請求項7】 投与した放射性医薬品の挙動を解析する
    心筋バイアビリティの評価方法において、任意の心時相
    における任意の断層データを評価する場合、複数の時相
    から時相間における局所の最高カウントを合成するよう
    にしたことを特徴とする心筋バイアビリティの評価方
    法。
  8. 【請求項8】 短軸断層から極座標または展開図が作成
    されるようにしたことを特徴とする請求項7記載の心筋
    バイアビリティの評価方法。
  9. 【請求項9】 収縮末期における極座標または展開図が
    作成されるようにしたことを特徴とする請求項8記載の
    心筋バイアビリティの評価方法。
  10. 【請求項10】 投与した放射性医薬品の挙動を解析す
    る心筋バイアビリティの評価方法において、局所的な心
    機能を次式で表されるカウントの変化率を用いて表示す
    ることを特徴とする心筋バイアビリティの評価方法。 〔任意の局所心筋における{(任意の心時相の心筋断層
    データのカウント−他の心時相の心筋断層データのカウ
    ント)/他の心時相の心筋断層データのカウント}〕×
    100%
  11. 【請求項11】 他の心時相の心筋断層データのカウン
    トが拡張末期の心筋断層データのカウントであることを
    特徴とする請求項10記載の心筋バイアビリティの評価
    方法。
  12. 【請求項12】 上記カウントの変化率を任意の分布に
    基づいて変更表示可能にしたことを特徴とする請求項1
    0,11記載の心筋バイアビリティの評価方法。
  13. 【請求項13】 予め記憶されたカウント評価の統一基
    準に基づいて評価する統一基準データ設定手段と、この
    カウントに基づいて任意の心時相に対応する心筋断層デ
    ータを設定する心時相データ設定手段と、上記各データ
    に基づいて予め決められた分布に従って任意の各心時相
    の各心筋イメージを作成する心筋イメージ作成手段とを
    備える心筋断層画像処理装置。
  14. 【請求項14】 統一基準データ設定手段が拡張末期の
    最大カウントを基準として評価する拡張末期データ設定
    手段であって、心筋イメージ作成手段が拡張末期と任意
    の心時相の各心筋イメージを作成する請求項13記載の
    心筋断層画像処理装置。
  15. 【請求項15】 拡張末期データ設定手段は、拡張末期
    における最大カウントを100%に設定することを特徴
    とする請求項14記載の心筋断層画像処理装置。
  16. 【請求項16】 心筋イメージ作成手段は、予め決めら
    れた分布の範囲内で任意の範囲に設定されることを特徴
    とする請求項13記載の心筋断層画像処理装置。
  17. 【請求項17】 任意の心時相の心筋イメージの分布の
    範囲に拡張末期の心筋イメージの分布の範囲よりもレベ
    ルの高い分布を追加することを特徴とする請求項16記
    載の心筋断層画像処理装置。
  18. 【請求項18】 心時相データ設定手段は、心筋の心基
    部から心尖部までの任意の心時相の短軸断層データを設
    定する場合、任意の一短軸断層面を基準として収縮また
    は拡張に伴う他の短軸断層面の回転を補正するようにし
    たことを特徴とする請求項13記載の心筋断層画像処理
    装置。
  19. 【請求項19】 心時相データ設定手段は、任意の断層
    を設定する場合、複数の時相から時相間における局所の
    最高カウントを合成するようにしたことを特徴とする請
    求項13記載の心筋断層画像処理装置。
  20. 【請求項20】 任意の断層として短軸断層から極座標
    または展開図が設定されることを特徴とする請求項19
    記載の心筋断層画像処理装置。
  21. 【請求項21】 収縮末期の極座標または展開図を設定
    する場合、複数の時相から時相間における局所の最高カ
    ウントを合成するようにしたことを特徴とする請求項2
    0記載の心筋断層画像処理装置。
  22. 【請求項22】 予め記憶されたカウント評価の統一基
    準に基づいて評価する統一基準データ設定手段と、この
    カウントに基づいて任意の心時相に対応する心筋断層デ
    ータを設定する心時相データ設定手段と、任意の心筋断
    層データとその他の任意の心時相の心筋断層データとの
    間のカウントの変化率に基づいて局所的な心機能データ
    を設定する心機能データ設定手段と、上記各データに基
    づいて予め決められた分布に従って任意の心時相とその
    他の任意の心時相の各心筋イメージを作成するとともに
    心機能イメージを作成するイメージ作成手段とを備える
    心筋断層画像処理装置。
  23. 【請求項23】 統一基準データ設定手段が拡張末期の
    最大カウントを基準として評価する拡張末期データ設定
    手段であって、心機能データ設定手段が任意の一つの心
    筋断層データとして拡張末期の心筋断層データを用い、
    イメージ作成手段が任意の一つの心時相として拡張末期
    を用いる請求項22記載の心筋断層画像処理装置。
  24. 【請求項24】 イメージ作成手段は、予め決められた
    分布の範囲内で任意の範囲に設定されることを特徴とす
    る請求項22記載の心筋断層画像処理装置。
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