JP2012026840A - 画像解析装置及び方法 - Google Patents

画像解析装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012026840A
JP2012026840A JP2010164964A JP2010164964A JP2012026840A JP 2012026840 A JP2012026840 A JP 2012026840A JP 2010164964 A JP2010164964 A JP 2010164964A JP 2010164964 A JP2010164964 A JP 2010164964A JP 2012026840 A JP2012026840 A JP 2012026840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
data
segment
normalized
index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010164964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5710166B2 (ja
Inventor
Makoto Tanaka
田中  良
Tetsuo Hosoya
徹夫 細谷
Takehiro Ishikawa
丈洋 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm RI Pharma Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm RI Pharma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm RI Pharma Co Ltd filed Critical Fujifilm RI Pharma Co Ltd
Priority to JP2010164964A priority Critical patent/JP5710166B2/ja
Publication of JP2012026840A publication Critical patent/JP2012026840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5710166B2 publication Critical patent/JP5710166B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Nuclear Medicine (AREA)

Abstract

【課題】早期像及び後期像を目視で対比した定性的な評価と一致する定量的な評価指標を提供する。
【解決手段】被験者にRI薬剤を投与した後の検査対象部位の早期像のアレイデータ151と、後期像のアレイデータ153とを記憶するアレイデータ記憶部15と、早期像及び後期像のアレイデータ151,153を正規化して、早期像及び後期像の正規化セグメントデータを得る正規化処理部16と、正規化セグメントデータに基づいて、検査対象部位からのRI薬剤の洗い出し量を評価するための指標を算出する指標算出部17と、算出された指標を出力する表示処理部19と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、RI(Radio Isotope)画像の解析技術に関し、特に同一被験者の同一検査部位を異なる時刻に撮影したRI画像を対比して、その検査対象部位から流出したRI量を評価する技術に関する。
RI薬剤としてRI心筋血流製剤(例えば、99mTc−SESTAMIBI、あるいは99mTc−Tetrofosmin)を被験者に投与すると、急性心筋梗塞治療後や重篤な狭心症患者であれば、心筋からRI薬剤が流出する洗い出し(Washout)の亢進が観測される。そこで、RI薬剤を被験者に投与して、その後の異なる時間帯に被験者の心臓をSPECT撮影した複数の画像を用いて、心疾患などの診断に役立てる検査方法がある。例えば、RI薬剤投与後の第1の時間帯に撮影した早期像のカウント値と、第1の時間帯より後の第2の時間帯に撮影した後期像のカウント値とから求まる、心臓から洗い出されたRI薬剤量の割合を示す洗い出し率(Washout rare,WR)が知られている(例えば非特許文献1)。
A.M.Peters. A Unified Approach to Quantification by Kinetic Analysis in NuclearMedicine. J Nucl Med. 1993;34:706-13.
しかしながら、WRは定量的な指標であるが、算出された指標値は早期像及び後期像の画像を目視で対比したときに行う定性的な評価とは大きく乖離することが多かった。例えば、WRの値が同じであっても、目視評価では被験者によって正常と判断されたり、異常と判断されたりする場合があった。これは、撮像時間間隔が異なることや、被験者ごとに洗い出されるRI薬剤量に個人差があるからである。そのため、臨床現場においては、早期像及び後期像の画像を目視で対比した定性的な評価と良好に一致する定量的な評価指標が求められていた。
そこで、本発明の目的は、早期像及び後期像を目視で対比した定性的な評価と一致する定量的な評価指標を提供することである。
本発明の一つの実施態様に従う画像解析装置は、被験者にRI(Radio Isotope)薬剤を投与した後の第1の時間帯に前記被験者の検査部位を撮影したRI画像に係る第1の撮影画像データと、前記第1の時間帯から所定時間後の第2の時間帯に前記被験者の前記検査部位を撮影したRI画像に係る第2の撮影画像データとを記憶する記憶手段と、前記第1の撮影画像データを正規化して第1正規化データを得るとともに、前記第2の撮影画像データを正規化して第2正規化データを得る正規化手段と、前記第1正規化データと前記第2正規化データとに基づいて、前記検査対象部位からの前記RI薬剤の洗い出し量を評価するための指標を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された指標を出力する出力手段と、を備える。
好適な実施態様では、前記RI薬剤は、RI心筋血流製剤であってもよい。
好適な実施態様では、前記RI薬剤は、99mTc−SESTAMIBIであってもよい。
好適な実施態様では、前記検査部位は心臓であってもよい。
好適な実施態様では、前記正規化手段は、前記第1の撮影画像データ及び前記第2の撮影画像データのそれぞれについて、前記検査対象部位を複数のセグメントに分割し、各セグメントの代表値を用いてセグメントごとに正規化して、前記第1及び第2正規化データを得る。そして、前記算出手段は、前記セグメントごとに正規化された前記第1及び第2正規化データに基づいて、各セグメントについて前記指標を算出するようにしてもよい。
好適な実施態様では、前記指標は、前記第1正規化データから前記第2正規化データへの変化率を示す指標であってもよい。
好適な実施態様では、前記指標は、以下の式により算出されるWOINDx(n)であってもよい。
Figure 2012026840
E_SEG(n):早期像の各セグメントの代表値
L_SEG(n):後期像の各セグメントの代表値
n:セグメントの識別子
E_SEG_MAX:早期像の各セグメントの代表値の最大値
L_SEG_MAX:後期像の各セグメントの代表値の最大値
好適な実施態様では、前記第1の撮影画像データは、前記第1の時間帯に撮影したSPECT(Single Photon Emission Conputed Tomography)画像を変換したアレイデータであり、前記第2の撮影画像データは、前記第2の時間帯に撮影したSPECT画像を変換したアレイデータであり、前記画像解析装置は、前記第1及び第2の撮影画像データに基づいてポーラーマップを表示させる表示手段を、さらに備えてもよい。そして、前記第1及び第2の正規化データは、前記ポーラーマップのセグメントごとに正規化されたデータであり、前記算出手段は、前記ポーラーマップのセグメント単位で前記指標を算出するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る画像解析装置1の構成図である。 アレイデータの生成手順を示すフローチャートである。 心臓の断層画像を模式的に示す図である。 WOINDx算出の全体処理手順を示すフローチャートである。 正規化処理の具体的な手順を示すフローチャートである。 アレイデータから正規化セグメントデータへの変換の説明図である。 ポーラーマップ及びWOINDxの表示例である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像解析装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る画像解析装置1の構成図を示す。本実施形態に係る画像解析装置1は、被験者にRI薬剤を投与した後の異なる時間帯に撮影された、被験者の検査部位の複数のRI画像を解析して、検査対象部位から流出したRI量を評価する指標を算出する。本実施形態では、特に、RI薬剤として99mTc−SESTAMIBIを用いて、図示しないSPECT撮像装置で撮影した心臓のSPECT(Single Photon Emission Conputed Tomography)画像を用いて解析を行う。
この画像解析装置1は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する画像解析装置1の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。このコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納可能である。
画像解析装置1は、同図に示すように、画像データ記憶部11と、アレイデータ生成部13と、アレイデータ記憶部15と、正規化処理部16と、指標算出部17と、指標記憶部18と、表示処理部19とを備える。
画像データ記憶部11には、図示しないSPECT撮像装置で撮影した心臓のSPECT画像のデータが記憶されている。ここでは、SPECT画像のデータとしては、RI薬剤を投与した後の第1の時間帯に被験者の心臓を撮影した早期像データ111と、第1の時間帯から所定時間後の第2の時間帯に同じ被験者の心臓を撮影した後期像データ113とが記憶されている。早期像は、例えば、RI薬剤投与1時間後に撮影したSPECT画像であり、後期像は、例えば、RI薬剤投与6時間後に撮影したSPECT画像である。
早期像データ111及び後期像データ113は、いずれも、3次元のボクセルデータである。各ボクセルの値は、SPECT撮像装置でカウントされたカウント値である。
アレイデータ生成部13は、画像データ記憶部11に記憶されている早期像データ111及び後期像データ113に基づいて、ポーラーマップ(ブルズアイ)を生成するための早期像アレイデータ151及び後期像アレイデータ153をそれぞれ生成する。
ここで、図2はアレイデータ生成部13が行うアレイデータの生成手順を示すフローチャートである。同図に従って、アレイデータ生成部13の処理手順を詳細に説明する。アレイデータ生成部13は、早期像データ111及び後期像データ113に対してそれぞれ以下の処理を適用して早期像アレイデータ151及び後期像アレイデータ153を生成する。
まず、アレイデータ生成部13は、処理対象となる画像(早期像データ111または後期像データ113)の画像データを読み込む(S11)。
アレイデータ生成部13は、対象の画像における心臓領域の範囲を選択し、その範囲を処理範囲として設定する(S12)。この心臓領域の選択は、オペレータの指示に従って行っても良いし、アレイデータ生成部13が自動的に心臓領域を検出して行っても良い。
図3は、心臓の断層画像を模式的に示す。同図Aは垂直長軸画像の模式図であり、同図Bは短軸画像の模式図である。オペレータは、例えば、表示処理部19によって同図A,Bのような画像が表示装置22に表示されているときに、入力装置21を用いてそれぞれの心臓領域を選択する。例えば、オペレータは、同図Aの垂直長軸画像を用いて、心基部be及び心尖部aeを指定する。また、同図Bの短軸画像を用いて心臓の中心ce及び半径re(外周)を設定する。
図2に戻ると、アレイデータ生成部13は、短軸画像の画像データに基づいて、心基部beと心尖部aeの間の長さに応じて、短軸画像を所定枚数(ここでは16枚)に正規化する(S13)。
アレイデータ生成部13は、短軸画像において、図3Bに示すように、心臓の中心ceから3時方向の半径reを起点として、7.5度おき、48方向の半径reについて、それぞれの半径re上で最も大きい画素値を抽出する(S14)。アレイデータ生成部13は、この処理を、正規化によって得られた16枚の短軸画像のそれぞれについて行う(S15)。
これにより、48×16のアレイデータが抽出される。このアレイデータに基づいて、後述するポーラーマップが表示される。
アレイデータ生成部13により生成された早期像アレイデータ151(第1の撮影画像データ)及び後期像アレイデータ153(第2の撮影画像データ)は、それぞれアレイデータ記憶部15に保存される。
正規化処理部16は、早期像アレイデータ151及び後期像アレイデータ153をそれぞれ正規化する。すなわち、正規化処理部16は早期像アレイデータ151(第1回撮影画像データ)を正規化して早期像の正規化セグメントデータ(第1正規化データ)を得るとともに、後期像アレイデータ153(第2の撮影画像データ)を正規化して後期像の正規化セグメントデータ(第2正規化データ)を得る。正規化処理部16は、早期像アレイデータ151(第1の撮影画像データ)及び後期像アレイデータ153(第2の撮影画像データ)のそれぞれについて、心臓を複数のセグメントに分割し、各セグメントの代表値を用いてセグメントごとに正規化して、早期像及び後期像の正規化セグメントデータ(第1及び第2正規化データ)を得る。早期像及び後期像の正規化セグメントデータは、心臓を複数のセグメントに分割して得られたセグメントごとに正規化されたデータである。
指標算出部17は、早期像の正規化セグメントデータ(第1正規化データ)と後期像の正規化セグメントデータ(第2正規化データ)とに基づいて、被験者の心臓からのRI薬剤の洗い出し量を評価するための指標を算出する。指標算出部17は、セグメントごとに、各セグメントについてRI薬剤の洗い出し量を評価するための指標を算出する。ここで算出する指標をWashoutINDEX(WOINDx)とよぶ。
図4は、WOINDx算出の全体処理手順を示すフローチャートである。同図を用いて、WOINDx算出の全体処理手順を説明する。
まず、正規化処理部16は、早期像アレイデータ151に対して、後述する正規化処理を適用して正規化を行い、早期像の正規化セグメントデータを生成する(S21)。
同様に正規化処理部16は、後期像アレイデータ153に対して、後述する正規化処理を適用して正規化を行い、後期像の正規化セグメントデータを生成する(S23)。なお、早期像の正規化と後期像の正規化は、いずれを先に行っても良い。
そして、指標算出部17は、ステップS21において正規化された早期像の正規化セグメントデータと、ステップS23において正規化された後期像の正規化セグメントデータとを用いて、WOINDxを算出する(S25)。以下、ステップS21〜S25の各処理を詳細に説明する。
まず、ステップS21及びS23の正規化処理の詳細を説明する。ステップS21及びS23は、対象となるデータが異なるのみで、処理内容は共通である。図5は、この正規化処理の具体的な手順を示すフローチャートである。図6は、アレイデータから正規化セグメントデータへの変換の説明図である。以下、図5及び図6を用いて正規化処理について説明する。
正規化処理部16は、対象のアレイデータar[i,j](早期像アレイデータ151または後期像アレイデータ153)において、最大値が100になるように、アレイデータ内のそれぞれの値を正規化する(%Uptake)(S31)。
次に、ステップS31で正規化された対象のアレイデータn_ar[i,j]の各値を、ポーラーマップを作成する際の17セグメントに分け、各セグメントの代表値SEG(n)(nはセグメントの識別子)からなるセグメントデータ(早期像セグメントデータまたは後期像セグメントデータ)を求める(S33)。ここで、対象のアレイデータの各値がどのセグメントに属する値であるかは予め定められている。なお、セグメント数は必ずしも17セグメントでなくても良く、任意のセグメント数でよい。また、各セグメントの代表値SEG[n]は、例えば、正規化されたアレイデータn_ar[i,j]の平均値、最大値、最小値、中間値あるいは最頻値などの各セグメントを代表する値でよい。
正規化処理部16は、ステップS33で定めたセグメントデータSEG(n)をさらに正規化して、正規化セグメントデータSV[n]を生成する(S35)。例えば、正規化処理部16は、以下の式(1)により、各セグメントの代表値SEG(n)のなかの最大値(SEG_MAX)が100になるように、17セグメントの代表値SEG(n)を正規化して、各セグメントの正規化された代表値SV(n)を生成する(セグメントごとの%Uptake)。
Figure 2012026840
本実施形態では、ステップS31で%Uptakeに正規化したものをさらにステップS35で正規化している。これにより、比較対象となるデータのベースが揃うので、被験者ごとの個人差によるばらつきを抑制する効果ある。なお、このように正規化を繰り返すことは必須ではない。例えば、2回の正規化処理のうちステップS31を省略し、ステップS35のみを行うようにしても良い。
ここで、早期像のセグメントデータをE_SEG(n)、後期像のセグメントデータをL_SEG(n)で表す。さらに、早期像のセグメントデータE_SEG(n)の中の最大値をE_SEG_MAXとし、後期像のセグメントデータL_SEG(n)の中の最大値をL_SEG_MAXとする。このとき、早期像の正規化セグメントデータE_SV(n)、及び後期像の正規化セグメントデータL_SV(n)は、それぞれ、以下の式(2)、及び式(3)で定義される。
Figure 2012026840
Figure 2012026840
指標算出部17は、上記の早期像の正規化セグメントデータE_SV(n)及び後期像の正規化セグメントデータL_SV(n)を用いて、以下の式(4)により、セグメント別に洗い出し指標WOINDx(n)を算出する。
Figure 2012026840
WOINDx(n)は、セグメント別の早期像の正規化セグメントデータE_SV(n)(第1正規化データ)から後期像の正規化セグメントデータL_SV(n)(第2正規化データ)への変化率を示す指標である。すなわち、WOINDx(n)は、セグメントごとに、早期像を基準とし、早期像から後期像へカウント値が変化した変化率を表したものである。その際に、早期像及び後期像のカウント値は、それぞれの画像内で正規化した値を用いて比較しているので、RIが放出する放射能の減衰及び正常領域の正常な洗い出し(生理的な洗い出し)の影響を除去することができる。
指標算出部17が算出したWOINDxは、指標記憶部18に保存される。
表示処理部19は、早期像アレイデータ151及び後期像アレイデータ153(前記第1及び第2の撮影画像データ)に基づいてポーラーマップを生成して、表示装置22に表示させる。さらに表示処理部19は、指標記憶部18に記憶されているWOINDxを表示装置22に表示させる。それらの表示例を図7に示す。
同図Aは早期像アレイデータ151に基づく早期像のポーラーマップであり、同図Bは後期像アレイデータ153に基づく後期像のポーラーマップであり、同図CはWOINDxをセグメント別に表示させた表示例である。WOINDxは、数値が大きいほど、心臓から洗い出されたRIの量が多いことを示す。
この結果、同図A、Bを見た医師の評価によると、洗い出し量の多いセグメントが図中にAで示す領域である。そして、同図Cによれば、この領域A内のセグメントのWOINDxが、他のセグメントよりも大きな値となっていることがわかる。すなわち、WOINDxは、早期像及び後期像を目視で対比した定性的な評価と良好に一致する。
一般に、検査を行う施設が異なると、早期像と後期像との時間間隔も異なることが多い。そのため、RIが放出する放射能の減衰の程度及び正常領域から洗い出される正常なRI量が異なるため、異なる施設での検査結果の比較が困難であった。しかしながら、本実施形態に係るWOINDxは、時間経過によるRIが放出する放射能の減衰及び正常領域の正常な洗い出しの影響を除去しているので、異なる施設での検査結果であっても比較が可能である。つまり、異なる施設での検査結果を同じ閾値を用いて評価することができる。
また、正規化において%Uptakeを用いることにより、RIの核種の違いがあっても正常領域と異常領域との差を客観的、かつ定量的に評価することが可能となる。従って、%Uptakeによって正規化したデータを用いて算出したWOINDxの臨床的用途は広いと考えられる。
さらに、本実施形態では、WOINDxを算出する際に、早期像のセグメントデータの中の最大値E_SEG_MAX、及び後期像のセグメントデータの最大値L_SEG_MAXがいずれも100になるように正規化した正規化セグメントデータE_SV(n)、L_SV(n)を用いている。このため、早期像と後期像とを比較する際のベースが揃うので、後期像において、早期像と比較したときに洗い出しが亢進しているセグメントを定量的に評価することができる。
また、式(4)では、分母及び分子ともにE_SEG_MAXまたはL_SEG_MAXで正規化した値を用いているので(式(2)、(3)参照)、洗い出し量が比較的少ない正常領域では、WOINDxは0に近い値となる。そのため、WOINDxを用いれば、正常領域と洗い出しが亢進している領域とは明瞭に区別することができる。これは、正常領域と異常領域との値の差がはっきりしていないWRとは対照的である。
さらに、後期像は早期像と同じ条件で収集するとカウント値が少なく、異常部位の過大評価が問題になる。そこで、後期像の画質を維持するためには後期像の収集時間を長くする必要があった。本実施形態のWOINDxでは、カウント値を正規化しているので、このような収集時間の長短の影響を受けない。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
例えば、検査対象部位は心臓以外の臓器でも良い。さらに、本実施形態ではSPECT画像に基づいた画像解析について説明したが、本発明はPET(Positron Emission Tomography)画像に対して適用することもできる。
1 画像解析装置
11 画像データ記憶部
13 アレイデータ生成部
15 アレイデータ記憶部
16 正規化処理部
17 指標算出部
18 指標記憶部
19 表示処理部
111 早期像データ
113 後期像データ
151 早期像アレイデータ
153 後期像アレイデータ

Claims (10)

  1. 被験者にRI(Radio Isotope)薬剤を投与した後の第1の時間帯に前記被験者の検査部位を撮影したRI画像に係る第1の撮影画像データと、前記第1の時間帯から所定時間後の第2の時間帯に前記被験者の前記検査部位を撮影したRI画像に係る第2の撮影画像データとを記憶する記憶手段と、
    前記第1の撮影画像データを正規化して第1正規化データを得るとともに、前記第2の撮影画像データを正規化して第2正規化データを得る正規化手段と、
    前記第1正規化データと前記第2正規化データとに基づいて、前記検査対象部位からの前記RI薬剤の洗い出し量を評価するための指標を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された指標を出力する出力手段と、を備える画像解析装置。
  2. 前記RI薬剤は、RI心筋血流製剤であることを特徴とする請求項1記載の画像解析装置。
  3. 前記RI薬剤は、99mTc−SESTAMIBIであることを特徴とする請求項1記載の画像解析装置。
  4. 前記検査部位は心臓であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像解析装置。
  5. 前記正規化手段は、前記第1の撮影画像データ及び前記第2の撮影画像データのそれぞれについて、前記検査対象部位を複数のセグメントに分割し、各セグメントの代表値を用いてセグメントごとに正規化して、前記第1及び第2正規化データを得、
    前記算出手段は、前記セグメントごとに正規化された前記第1及び第2正規化データに基づいて、各セグメントについて前記指標を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像解析装置。
  6. 前記指標は、前記第1正規化データから前記第2正規化データへの変化率を示す指標であることを特徴とする請求項5に記載の画像解析装置。
  7. 前記指標は、以下の式により算出されるWOINDx(n)である、請求項5に記載の画像処理装置。
    Figure 2012026840
    E_SEG(n):早期像の各セグメントの代表値
    L_SEG(n):後期像の各セグメントの代表値
    n:セグメントの識別子
    E_SEG_MAX:早期像の各セグメントの代表値の最大値
    L_SEG_MAX:後期像の各セグメントの代表値の最大値
  8. 前記第1の撮影画像データは、前記第1の時間帯に撮影したSPECT(Single Photon Emission Conputed Tomography)画像を変換したアレイデータであり、
    前記第2の撮影画像データは、前記第2の時間帯に撮影したSPECT画像を変換したアレイデータであり、
    前記画像解析装置は、前記第1及び第2の撮影画像データに基づいてポーラーマップを表示させる表示手段を、さらに備え、
    前記第1及び第2の正規化データは、前記ポーラーマップのセグメントごとに正規化されたデータであり、
    前記算出手段は、前記ポーラーマップのセグメント単位で前記指標を算出することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像解析装置。
  9. 画像解析装置が行う方法であって、
    被験者にRI(Radio Isotope)薬剤を投与した後の第1の時間帯に前記被験者の検査部位を撮影したRI画像に係る第1の撮影画像データと、前記第1の時間帯から所定時間後の第2の時間帯に前記被験者の前記検査部位を撮影したRI画像に係る第2の撮影画像データとを記憶するステップと、
    前記第1の撮影画像データを正規化して第1正規化データを得るとともに、前記第2の撮影画像データを正規化して第2正規化データを得るステップと、
    前記第1正規化データと前記第2正規化データとに基づいて、前記検査対象部位からの前記RI薬剤の洗い出し量を評価するための指標を算出するステップと、
    前記算出された指標を出力するステップと、を行う画像解析方法。
  10. 画像解析装置のためのコンピュータプログラムであって、
    前記画像解析装置に、
    被験者にRI(Radio Isotope)薬剤を投与した後の第1の時間帯に前記被験者の検査部位を撮影したRI画像に係る第1の撮影画像データと、前記第1の時間帯から所定時間後の第2の時間帯に前記被験者の前記検査部位を撮影したRI画像に係る第2の撮影画像データとを記憶するステップと、
    前記第1の撮影画像データを正規化して第1正規化データを得るとともに、前記第2の撮影画像データを正規化して第2正規化データを得るステップと、
    前記第1正規化データと前記第2正規化データとに基づいて、前記検査対象部位からの前記RI薬剤の洗い出し量を評価するための指標を算出するステップと、
    前記算出された指標を出力するステップと、を実行させるコンピュータプログラム。

JP2010164964A 2010-07-22 2010-07-22 画像解析装置及び方法 Active JP5710166B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164964A JP5710166B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 画像解析装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164964A JP5710166B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 画像解析装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012026840A true JP2012026840A (ja) 2012-02-09
JP5710166B2 JP5710166B2 (ja) 2015-04-30

Family

ID=45779948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010164964A Active JP5710166B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 画像解析装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5710166B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020500085A (ja) * 2016-10-25 2020-01-09 シェンジェン・ユナイテッド・イメージング・ヘルスケア・カンパニー・リミテッド 画像取得システム及び方法
JP7284540B1 (ja) 2022-09-06 2023-05-31 国立大学法人千葉大学 画像処理方法、画像処理装置及びプログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08146139A (ja) * 1994-09-19 1996-06-07 Tsukasa Yamamoto 心筋バイアビリティの評価方法及び心筋断層画像処理 装置
JP2006047317A (ja) * 1994-09-19 2006-02-16 Tsukasa Yamamoto 心筋バイアビリティの評価方法及び心筋断層画像処理装置
JP2006119022A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Daiichi Radioisotope Labs Ltd 脳血流定量解析プログラム、記録媒体および脳血流定量解析方法
JP2006153868A (ja) * 2004-11-01 2006-06-15 Daiichi Radioisotope Labs Ltd 診断支援装置
JP2007517773A (ja) * 2003-12-01 2007-07-05 メディ−フィジックス・インコーポレイテッド 新規示差画像形成法
JP2009098131A (ja) * 2007-09-25 2009-05-07 Fujifilm Ri Pharma Co Ltd 心臓核医学検査法による検査画像の解析装置及び方法
JP2010101811A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Fujifilm Ri Pharma Co Ltd 心電図同期画像処理装置、方法及びコンピュータプログラム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08146139A (ja) * 1994-09-19 1996-06-07 Tsukasa Yamamoto 心筋バイアビリティの評価方法及び心筋断層画像処理 装置
JP2006047317A (ja) * 1994-09-19 2006-02-16 Tsukasa Yamamoto 心筋バイアビリティの評価方法及び心筋断層画像処理装置
JP2007517773A (ja) * 2003-12-01 2007-07-05 メディ−フィジックス・インコーポレイテッド 新規示差画像形成法
JP2006119022A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Daiichi Radioisotope Labs Ltd 脳血流定量解析プログラム、記録媒体および脳血流定量解析方法
JP2006153868A (ja) * 2004-11-01 2006-06-15 Daiichi Radioisotope Labs Ltd 診断支援装置
JP2009098131A (ja) * 2007-09-25 2009-05-07 Fujifilm Ri Pharma Co Ltd 心臓核医学検査法による検査画像の解析装置及び方法
JP2010101811A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Fujifilm Ri Pharma Co Ltd 心電図同期画像処理装置、方法及びコンピュータプログラム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
H OGITA ; T SHIMONAGATA ; M FUKUNAMI ; K KUMAGAI ; T YAMADA ; Y ASANO ; A HIRATA ; M ASAI ; H KUSUOK: "Prognostic significance of cardiac 123I metaiodobenzylguanidine imaging for mortality and morbidity", HEART, vol. Vol.86, Issue.6, JPN7015000091, 2001, GB, pages 656 - 660, ISSN: 0002983625 *
小野宗一;柴崎俊郎;奥山俊彦;高橋和栄: "虚血性心疾患における^<99m>Tc-MIBIの再分布およびwashoutの検討 : 安静時心筋シンチグラフィにおけ", 日本放射線技術學會雜誌, vol. 第53巻, 第1号, JPN6015000991, 1997, JP, pages 8 - 12, ISSN: 0002983626 *

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020500085A (ja) * 2016-10-25 2020-01-09 シェンジェン・ユナイテッド・イメージング・ヘルスケア・カンパニー・リミテッド 画像取得システム及び方法
JP7027438B2 (ja) 2016-10-25 2022-03-01 シャンハイ・ユナイテッド・イメージング・ヘルスケア・カンパニー・リミテッド 画像取得システム及び方法
JP7284540B1 (ja) 2022-09-06 2023-05-31 国立大学法人千葉大学 画像処理方法、画像処理装置及びプログラム
WO2024053646A1 (ja) * 2022-09-06 2024-03-14 国立大学法人千葉大学 画像処理方法、画像処理装置及びプログラム
JP2024037021A (ja) * 2022-09-06 2024-03-18 国立大学法人千葉大学 画像処理方法、画像処理装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5710166B2 (ja) 2015-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150039553A1 (en) Control method and control system
JP2006204641A (ja) 画像診断支援システム
JP2007167656A (ja) 対象の運動の解析方法および断層撮影装置
KR20150058948A (ko) 의료 영상 처리 장치 및 그에 따른 의료 영상 처리 방법
CN108471994B (zh) 移动ffr模拟
JP2006102353A (ja) 関節動作解析装置、関節動作解析方法及び関節動作解析プログラム
JP2020010726A (ja) ビデオクリップ画像の画質に基づく医療用画像ビデオクリップの計測における信頼度決定
US20130223703A1 (en) Medical image processing apparatus
JP5710166B2 (ja) 画像解析装置及び方法
JP2008132320A (ja) 画像診断支援システム
JPH08146139A (ja) 心筋バイアビリティの評価方法及び心筋断層画像処理 装置
JP4996270B2 (ja) 血流量の推定システム及び方法、並びに薬剤血流濃度の推定装置
JP2004283583A (ja) 画像形成医療検査装置の作動方法
Böning et al. Erroneous cardiac ECG-gated PET list-mode trigger events can be retrospectively identified and replaced by an offline reprocessing approach: first results in rodents
JP6285304B2 (ja) コンピュータプログラム、画像処理装置及び方法
US20170231591A1 (en) Method for Evaluating Nuclear Medicine Image of Head
JP2014076365A (ja) 医療画像表示方法及びその装置、並びにユーザ・インターフェース画面生成方法
JP5358855B2 (ja) 心臓核医学検査法による検査画像の解析装置及び方法
JP2015105841A (ja) 画像診断支援装置に画像処理を実行させるためのコンピュータプログラム、装置及び方法
JP2006047317A (ja) 心筋バイアビリティの評価方法及び心筋断層画像処理装置
JP5524589B2 (ja) 診断支援システム、方法及びコンピュータプログラム
US10395364B2 (en) Nuclear medical image analysis technique
JP5422543B2 (ja) 血流量推定装置、方法及びコンピュータプログラム
JPH09147082A (ja) 画像診断支援装置
JP6272065B2 (ja) Nash診断プログラム、nash診断装置の作動方法、及びnash診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5710166

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250