JPH08146008A - 分割希釈装置 - Google Patents

分割希釈装置

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JPH08146008A
JPH08146008A JP29091294A JP29091294A JPH08146008A JP H08146008 A JPH08146008 A JP H08146008A JP 29091294 A JP29091294 A JP 29091294A JP 29091294 A JP29091294 A JP 29091294A JP H08146008 A JPH08146008 A JP H08146008A
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JP
Japan
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Application number
JP29091294A
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English (en)
Inventor
Naomi Iwamura
直美 岩村
Ryohei Yasujima
良平 安島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】キャリア水1を送液するポンプ2と、試料溶液
4を流路に注入するインジェクションバルブ3および流
路を複数に分割するための多方ジョイント50,51を
配し、分割された試料溶液4中の目的成分を検出できる
検出器7を備え、試料溶液4の信号の取り込み開始・終
了時間を制御できる制御部9により分割された試料溶液
4から目的の試料ピークを検出することにより試料を自
動希釈して分析を行う。 【効果】簡単な構成で安価に自動希釈を行うことができ
るので高濃度の試料溶液の測定において分析の省力化が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローインジェクショ
ン法のように試料溶液が細管の中を一定の速度で流れて
いるとき、試料溶液の流れを分割させて希釈を行う装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は、第48回分析化学討論会
(1987年6月4〜5日)講演要旨集p.229〜230に示
されている。これは二つの試料ループを設け、第一のル
ープに注入した試料溶液の一部を第二のループで切り取
るというダブルインジェクション流路を構成したフロー
インジェクション装置である。この方法では、試料注入
を2回繰り返すことにより試料溶液の自動希釈が可能で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法では
試料ループを2か所またはそれ以上と、それに相当する
数のバルブを設け、時間制御により各バルブを切り換え
て試料溶液を希釈するため、装置が大がかりになり高価
になっていた。
【0004】本発明の目的は、安価で簡便な希釈装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では細管の中を一定の速度で流れている試料
溶液を分析する装置において、流路の途中に多方ジョイ
ントを配することによって複数の流路に分割することが
できる分割部を設け、検出器および試料溶液の信号の取
り込み開始・終了時間を制御することができる制御部に
よって分割された試料溶液の一部を任意に検出する、ま
たは分割された複数の流路のうち一流路のみを検出器に
導入することにより希釈を行うことを特徴とする。
【0006】
【作用】試料溶液を分割させるため、本発明ではフロー
インジェクション装置のような流れ分析装置の流路の途
中に多方ジョイントを配し、多方ジョイントの各穴に細
管を接続することにより流路を分割する分割部を設け
る。細管の中を一定の速度で流れている試料は、多方ジ
ョイントにおいて各穴に接続した細管の数だけ分割され
る。この分割部において試料溶液を常に一定の割合で分
割するために、分岐している各細管の圧力は常に一定で
ある必要がある。
【0007】本発明では、分割した試料溶液を検出器に
導く方法は大きく分けて二つある。一つは分割部で分割
した各流路を検出器の手前で再度合流させ、各分割流路
の細管の長さや内径を変えることにより分割された試料
溶液が検出器に到達するタイミングを変化させ、検出器
で検出される時間差を利用して分割された試料溶液の一
部を検出することにより希釈する方法である。この場
合、分割された各試料溶液の検出時間が異なるため1回
の試料注入に対し試料ピークが分割された数だけ検出さ
れる。従って、分割しない場合と比較すると全体のピー
ク面積は変化しないが、試料が分割されることによりピ
ーク高さが低くなるので検出器に対する測定適正範囲を
超える高濃度試料を適正範囲で測定することが可能とな
る。各ピークの検出時間は、溶液が一定の速度で流れて
いる流路においては一定なので、信号の取り込み開始と
終了時間を制御できるような制御部を設けることにより
分割された試料ピークの中から任意のピークを検出する
ことが可能となり、試料溶液の希釈測定ができる。
【0008】もう一つは、分割部で分割した複数の流路
のうち、一つの流路のみを検出器に接続し、検出器に接
続された流路を流れている分割された試料溶液のみを測
定する方法である。他の分割された試料溶液はそのまま
廃液となるため、分割することにより注入した試料溶液
を希釈して測定することができる。また、各分割流路の
細管の内径や長さを変えることにより分割した試料ピー
クの高さが変化する、即ち希釈率が変化することを利用
し、各流路に分割された試料溶液を検出器に導くか否か
を選択できるバルブとそのバルブを制御する制御部を設
け、任意の分割流路を流れる試料溶液を検出器に導くこ
とによって試料溶液の希釈倍率を選択することができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実地例を説明する。図1,図
3,図5は本発明の流路図、図2と図4は分割された試
料溶液の検出パターンである。
【0010】(実施例1)図1に、分割部で細管の長さ
・内径が異なる二つの流路に分割した後検出器の手前で
試料溶液を再度合流させ、検出時間を制御して測定を行
う装置の流路図を示す。
【0011】ポンプ2によってキャリア水1が一定の速
度で細管の中を流れている流路の途中に、注入バルブ3
より試料溶液4を注入する。注入後、試料溶液は細管6
1を流れ、分割部である3方ジョイント50に到達す
る。ここで試料溶液は分割され、各細管62と63の流
路を流れるが、細管62と63の長さと内径が異なるた
め各細管を流れる試料溶液の検出パターンは図2の62
0と630のようになる。その後、分割された試料溶液
はジョイント51で再び合流するが、63の細管の方が
長いので62を流れる試料溶液より合流点51に到達す
る時間がかかり、合流後細管64を流れる試料溶液のパ
ターンは図2の640となる。再度合流した試料溶液は
検出器7へ導かれるが、この時制御部9によって図2の
640に示す印を付けたピークだけを検出するように検
出時間を制御することにより希釈を行うことができる。
【0012】検出時間制御の方法は以下の通りにして行
う。試料溶液はポンプ2により常に一定の流速で細管内
を流れているので、注入バルブより試料溶液を注入した
時から検出器に到達するまでの時間は常に一定である。
従って、必要な検出ピークのみを検出するように、試料
注入時から検出開始までの時間と検出開始から終了まで
の時間を決め、注入バルブと検出器をこの時間に従って
制御すればよい。
【0013】(実施例2)図3に流路を二方に分割し、
一方の試料溶液のみを検出器に導く装置の流路図を示
す。
【0014】実地例1と同様に試料溶液4を流路に注入
すると、試料溶液は61の流路を流れる。この時の試料
溶液の検出パターンは図4の610となる。その後、分
割部である三方ジョイント50によって流路は65と6
6に分割され、それに伴って試料溶液も図2の650と
660のように分割される。65を流れる試料溶液は検
出器7で検出され、データ処理装置8でデータ処理が行
われる。一方、66を流れる分割試料はそのまま廃液と
なるため、結果として図2の610のパターンの試料は
650のように希釈されることになる。65と66の流
路の圧力を一定にするため、ここでは検出器の後51で
両流路を合流させて圧力を調整している。
【0015】(実施例3)図5に細管の長さ・内径が異
なる二つの流路に分割し、各流路を流れる試料溶液を検
出器または廃液のいずれかに導くことができる流路選択
バルブを配した装置の流路図を示す。
【0016】実施例1および2と同様、流路に注入され
た試料は分割部50によって流路671と672に分割
される。流路671を流れる試料を測定する場合、制御
部9からバルブ52を検出器側に、バルブ53を廃液側
にセットすれば、流路671を流れる試料溶液は流路68
1を通って検出器7に導かれ、流路672を流れる試料
溶液は流路692を通って廃液となる。流路672を流
れる試料溶液を測定する場合は、バルブを上記の状態の
逆にすれば良い。また、バルブの向きを試料溶液が両流
路とも検出器に導かれるようにすると、図2の640の
様な検出パターンが得られる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば流路の途中に分割部を配
して試料溶液を分割し、制御部により分割した試料の検
出時間を制御する、または流路選択が可能なバルブを設
け、分割部で分割した流路のうち任意の流路のみを検出
器に導くことにより簡単な構成で安価に自動希釈を行う
ことができるので、高濃度の試料溶液の測定に対し分析
の省力化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分割試料の検出時間を制御して測定を
行う装置の流路のブロック図。
【図2】図1の各流路における試料の検出パターンの説
明図。
【図3】本発明の分割した複数流路のうち一流路のみを
検出器に導く装置のブロック図。
【図4】図2の各流路における試料の検出パターンの説
明図。
【図5】本発明の任意の流路を選択できるバルブを設け
た装置のブロック図。
【符号の説明】
1…キャリア水、2…ポンプ、3…インジェクションバ
ルブ、4…試料溶液、7…検出器、8…データ処理装
置、9…制御部、50および51…三方ジョイント、6
1〜64…細管。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細管の中を一定の速度で流れている試料溶
    液を分析する装置において、流れている試料を複数の流
    路に分割する分割部を流路の途中に設けることにより試
    料溶液を分割し、各分割流路の細管の内径や長さを変化
    させて検出器の手前で再度合流させ、試料溶液が検出さ
    れる時間差を利用して希釈することを特徴とする分割希
    釈装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記検出器における信
    号の取り込み開始時間と終了時間を制御する制御部を設
    け、分割された試料溶液の検出時間を制御することによ
    り任意の分割された試料を検出する分割希釈装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記分割部により分割
    された複数の流路のうち一流路のみを前記検出器に導く
    ことにより、試料溶液を希釈する分割希釈装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記分割部により分割
    される各流路のうち、前記検出器に導かれる流路を任意
    に選択することができるバルブとそれを制御部を設ける
    ことにより、希釈倍率を選択する分割希釈装置。
JP29091294A 1994-11-25 1994-11-25 分割希釈装置 Pending JPH08146008A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010016448A1 (ja) 2008-08-07 2010-02-11 旭有機材工業株式会社 流体混合器及び流体混合器を用いた装置
WO2010047167A1 (ja) 2008-10-20 2010-04-29 旭有機材工業株式会社 螺旋式流体混合器及び螺旋式流体混合器を用いた装置
JP2011033420A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Hitachi High-Technologies Corp 自動分析装置

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