JPH06308137A - 希釈装置 - Google Patents

希釈装置

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JPH06308137A
JPH06308137A JP9575193A JP9575193A JPH06308137A JP H06308137 A JPH06308137 A JP H06308137A JP 9575193 A JP9575193 A JP 9575193A JP 9575193 A JP9575193 A JP 9575193A JP H06308137 A JPH06308137 A JP H06308137A
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JP
Japan
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valve
sample
sample solution
switching
time
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Pending
Application number
JP9575193A
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English (en)
Inventor
Naomi Iwamura
直美 岩村
Chiaki Maekoya
千秋 前小屋
Ryohei Yasujima
良平 安島
Genzo Hirata
源蔵 平田
Yoshifumi Adachi
佳史 安達
Tadafumi Kuroishi
忠文 黒石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試料溶液が細管の中を流れているときに拡散に
よって希釈されることを利用して試料溶液を自動で希釈
する装置において、バルブの切り換えや信号の取り込み
時間を制御部によって制御することで広範囲における試
料溶液の希釈を行い、分析の省力化を図ること。 【構成】キャリア液を送液するポンプと、任意の流路を
選択できるバルブと一定量の試料溶液を流路に注入でき
るバルブを複数個配し、流路に注入した試料溶液中の目
的成分の量を検出できる検出器を備え、制御部でバルブ
の切り換えや信号の取り込み時間を制御して試料溶液の
希釈率を管理し、希釈した試料の分析を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローインジェクショ
ン法のように試料溶液が細管を流れているとき、細管内
で拡散希釈されることを利用して試料溶液の希釈を行う
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、第48回分析化学
討論会(1987年6月4〜5日)講演要旨集p.22
9〜230 に示されている。二つの試料ループを設
け、第一のループに添加した試料溶液を第二のループで
切り取るというダブルインジェクション流路を構成した
フローインジェクション装置がある。この方法では、試
料注入を2回繰り返すことにより試料溶液の自動希釈が
可能である。
【0003】この場合、図3に示すように16方バルブ
を用いて希釈操作を行う。まず、バルブをA(Ready&Ch
arge)の状態にする。高濃度試料はポンプによりを通
ってS1に導入され、次いでバルブ切り換えによってB
(Injection)の状態において試料溶液はL1中を流れる
事により拡散する。拡散した試料はS2に流れ込み、細
管の中を流れる拡散した試料用液がS2中に流入してい
るときに再びバルブを切り換えてA(Ready&Charge)の
状態にするとS2中の試料用液のみが再度流路に注入さ
れ、残りの液は排出口から排出される。流路に注入され
た試料の一部はL2の中を流れることによりさらに拡散
希釈され、検出器に入る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法では
流路が一つしかないので図3に示す16方バルブの切り
換えのタイミングによってしか希釈率を変えることでき
ない。そのため、希釈倍率の範囲が狭く、また、試料溶
液の中に低濃度試料も含まれている場合、上記流路を用
いれば低濃度試料も希釈されることになるため、低濃度
試料分析用の流路を新たに設ける必要があった。
【0005】本発明の目的は、第一にダブルインジェク
ションにより希釈のほかに希釈用流路を設けて希釈倍率
を大きくし、第二に複数のバルブとその動作を制御する
制御部を用いることにより試料溶液の希釈範囲を拡げる
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では任意の流路を選択できるバルブと一定量
の試料溶液を流路に注入できるバルブを複数個配し、流
路に注入した試料溶液中の目的成分の量を検出できる検
出器を備え、制御部でバルブの切り換えや信号の取り込
み時間を制御して試料溶液の希釈率を管理し、希釈した
試料の分析を行うことを特徴とした。
【0007】つまり、試料溶液をある倍率で希釈して分
析する場合、あらかじめ試料注入を行うバルブの切り換
え時間および各流路に対応する試料溶液の希釈率を調べ
ておき、指示された希釈率に対応する条件を制御部に伝
え、制御部よりバルブの切り換え時間や切り換え状態を
各バルブに伝えて制御することにより、試料溶液を任意
の倍率に希釈することができる。試料が低濃度で希釈が
必要ない場合は、制御部によって希釈しない流路を選択
するようにバルブを切り換えて分析を行う。
【0008】また、検出器で試料の信号量を検出する場
合、信号の取り込み時間をバルブの切り換えのタイミン
グに合わせて制御部で設定することにより、一定の時間
内の信号を読み取ることが可能である。
【0009】
【作用】本発明では試料溶液の希釈操作は大きく分けて
二個所ある。
【0010】一つは試料注入部であり、試料溶液を希釈
する場合、試料注入時に16方バルブのようにダブルイ
ンジェクションを行うことによって希釈が可能である。
低濃度の試料を分析する場合はバルブを低濃度試料分析
用の流路に切り替え、保持容量の大きい注入バルブを用
いて試料溶液をそのまま流路に注入すれば良い。
【0011】もう一つは流路の途中に設けた希釈用チュ
ーブの利用であり、チューブの長さや内径によって希釈
率が変化することを利用して複数の種類のチューブから
任意のチューブをバルブによって選択できるようにし、
希釈率に合わせてチューブを選択することにより希釈倍
率の選択が可能となる。
【0012】また、本発明の装置によれば試料を流路に
注入してから検出器に到達するまでの時間は一定の流路
においては一定となるので、検出器の信号の読み込み開
始時間および終了時間を制御することにより常に一定の
条件下での信号を検出することができる。
【0013】このようにバルブの切り換えを制御し、希
釈操作を二段階にすることで希釈倍率を大きくかつ希釈
倍率の範囲を細かく設定することができ、試料溶液を任
意の倍率で自動的に分析することが可能である。さら
に、各希釈倍率におけるバルブ切り換え時間や流路選
択,信号読み込みのタイイミングなどの条件を作成して
おき、ある希釈倍率を選んだときはその希釈倍率に対応
する条件を自動的に設定するようにすれば、よりスムー
ズに分析を行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。図1は
本発明の制御部の動作を示したフローチャート、図2は
流路図、図3は試料注入バルブ接続図、表1は希釈条件
設定表である。
【0015】
【表1】
【0016】・バルブ制御の動作 図1のフローチャートに従って制御部の動作を次に説明
する。なお、図2に示すように各バルブは信号ケーブル
によって制御部と接続されており、以下の動作は制御部
からバルブへ信号を送る場合の動作とする。
【0017】1)初期状態における各バルブのポートN
o.をあらかじめ設定しておき、電源を入れたとき各バル
ブに初期状態のポートNo.になるように信号を送る(処
理100〜110)。
【0018】2)分析者は希釈倍率を表1の中から選択
し、対応する番号を入力する(処理510)。制御部で
は番号に対応する希釈条件を読み込み、各バルブへ信号
を送って流路設定を行う(処理120〜140)。
【0019】3)試料をサンプルループに導入し(処理
520)、測定をスタートさせる。まず、図3に示す注
入バルブをAからBの状態に切り換え、DT秒待つ。こ
の間に試料溶液は図3においてS1からS2に移動す
る。この際、試料溶液がS2のループ内に満たされた状
態でバルブが切り換わると注入バルブによる低倍率希
釈、S2中に導入される試料溶液が少ない状態でバルブ
が切り換わると高倍率希釈を行うことができる(処理1
50〜152)。また、処理510で希釈条件を指示す
る際、図2に示す希釈チューブについてL11かL12
のどちらかを選択することによっても希釈倍率を変える
ことができる。
【0020】4)DT秒後、注入バルブをBからAに切
り換える。この状態ではS2のループ内にあった試料溶
液は処理140におけるバルブの設定状態によって図2
に示すL21またはL22のどちらかを通り、拡散希釈
されて検出器へ到達する(処理153)。
【0021】5)ST秒後、データ処理部にて検出器に
おける試料の信号を読み込み開始させ(処理530)、
ET秒後に読み込みを終了させる。その後データ処理部
でET秒間読み込んだ試料溶液の信号のデータ処理を行
う(処理170,540〜550)。
【0022】6)測定を終了する場合は電源を切り(処
理200)、同じ希釈倍率で測定を行う場合は処理19
0を経て処理520から、希釈倍率を変えて測定する場
合は処理510から再び操作を続ける。
【0023】7)試料溶液を希釈せずに分析する場合
は、処理140でバルブをL02の流路に切り換え、処
理154から操作を行うことになる。
【0024】なお、図1において、DTは注入バルブを
切り換えてから元の状態に戻す時間、STは注入バルブ
を元の状態に戻してから検出器における試料の測定を開
始するまでの時間、ETは、データ処理部において検出
器の信号を読み込む時間である。
【0025】・試料溶液の希釈の動作 次に、試料溶液が検出器に導入されるまでの動作を図2
の流路図および表1を用いて説明する。図2において、
バルブは全て制御部と信号ケーブルによって接続されて
おり、制御部から各バルブへ信号を送って制御すること
ができるようになっている。
【0026】まず試料溶液を希釈する場合、表1より希
釈倍率に対応したNo.を選択する。例としてNo.5を選
択すると、制御部がNo.5の希釈条件を読み込み、V1
1〜V13のポートNo.を表の条件に従って設定する。
SM1中の試料溶液をペリスタルポンプ等によってS1
に導入した後、分析をスタートさせる。V21の試料注
入バルブが切り換わるとS1中にあった試料溶液は流路
に注入され、あらかじめ切り換えNo.が設定されている
バルブV12によってL11のループに導入され、拡散
希釈される。その後試料溶液はS2に導入され、DT秒
後V22を切り換えることによって拡散希釈された試料
溶液の一部が切り取られる(ダブルインジェクション
法)。再び流路に注入された試料溶液はV13によって
L21を通り、さらに拡散希釈されて検出器に到達し、
ST秒後データ処理部において検出器の信号を取り込
む。
【0027】試料溶液を希釈しない場合は表1よりNo.
1を選択し、V23の切り換えによりS3の試料溶液が
流路に注入され、ダブルインジェクションや希釈ループ
による拡散希釈を行わずそのまま検出器で検出される。
【0028】また、図2に示す希釈用チューブは希釈範
囲によって本数を変更しても良く、試料注入バルブは図
3に示す16方バルブのほかに6方バルブを2個組み合
わせるなどの方法を用いても良い。
【0029】以上より、本発明によれば任意の希釈倍率
を選択するだけで自動的に希釈した試料の分析が可能と
なる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によればバ
ルブの切り換えによる流路の選択や試料注入タイミン
グ、および信号の取り込み時間を制御部によって制御す
ることで広範囲における試料溶液の希釈ができるので、
種々の濃度の試料溶液の測定に対応でき、分析の省力化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御部の動作を示すフローチャートで
ある。
【図2】本発明の流路例を示す図である。
【図3】ダブルインジェクションを説明する16方バル
ブの接続図である。
【符号の説明】
1,C1,C2…キャリア液、2…ポンプ、3…制御
部、4…検出器、5…データ処理装置、6…信号ケーブ
ル、SM1…高濃度試料溶液、SM2…低濃度試料溶
液、S1〜S3…サンプルループ、V11〜V13…流
路切り換え用バルブ、V21〜V23…試料注入用バル
ブ、L01及びL11〜L22…希釈チューブ、L02
…非希釈チューブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 源蔵 茨城県勝田市大字市毛882番地 株式会社 日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 安達 佳史 茨城県勝田市堀口字長久保832番地2 日 立計測エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 黒石 忠文 茨城県勝田市大字市毛882番地 株式会社 日立製作所計測器事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料溶液が細管の中を流れているときに拡
    散によって希釈されることを利用して試料溶液を自動で
    希釈する装置において、任意の流路の選択および試料溶
    液の注入が可能なバルブを複数個設け、また、バルブの
    切り換え状態および切り換え時間を制御することができ
    る制御部により、設定した希釈率にあわせた流路選択と
    試料注入のタイミングをバルブの切り換えによって制御
    することを特徴とする希釈装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、試料溶液中に含まれる
    目的成分の量に相当する信号量を検出する検出器を備
    え、制御部によって信号の取り込み時間を制御して各試
    料溶液を一定時間測定することを特徴とする希釈装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、任意の希釈倍率にあわ
    せてバルブの切り替え時間や検出器における信号の取り
    込み時間を制御できるように、あらかじめ希釈条件を備
    えたことを特徴とする希釈装置。
JP9575193A 1993-04-22 1993-04-22 希釈装置 Pending JPH06308137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9575193A JPH06308137A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 希釈装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9575193A JPH06308137A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 希釈装置

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JPH06308137A true JPH06308137A (ja) 1994-11-04

Family

ID=14146211

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9575193A Pending JPH06308137A (ja) 1993-04-22 1993-04-22 希釈装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH06308137A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047749A (ja) * 1998-10-15 2012-03-08 Particle Sizing Systems Inc 高分解能粒度分析を行うための自動希釈システム
CN110333318A (zh) * 2019-06-24 2019-10-15 北京卡达克数据有限公司 一种用于车内气味在线检测系统的湿度补偿方法及系统

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